JP2004223802A - ラミネートフィルム - Google Patents

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昇 国峯
Satoru Iwata
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Abstract

【課題】ラミネート後に印画物の枚葉シートの「こし」を利用した基材を剥離する際に、高温加熱による高速処理で発生する「不分離の問題」、「転写層の層間分離の問題」などの転写剥離時の分離不良がない安定したラミネート処理ができるラミネートフィルムを提供する。
【解決手段】熱性基材上に剥離可能に設けられた保護膜層を有するラミネートフィルムにおいて、保護膜層の耐熱性基材からの剥離強度Fを、耐熱性基材の保護膜層反対面から200℃の加熱処理を施した場合において、1〜50N/mとする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印画物の画像面上に保護層を転写形成するためのラミネートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真やインクジェットによる出力印画物の画像性の向上や耐環境保存特性の向上などを目的として、印画物の画像面に対して基材上に積層された透明樹脂層からなる転写保護膜層を熱圧着し、基材を剥離して完成印画物を得る方法、すなわちラミネート方法はこれまでに数多くの提案がなされている。
【0003】
画像面へのラミネート方法としては、特許文献1などの提案がある。この特許文献1には、画像が形成された枚葉シートを装置内に送り、連続状のラミネートフィルムにより枚葉シートを熱圧着し、その後ラミネートフィルム基材を剥離することで枚葉シート上にのみラミネート加工を施すことができる。枚葉シートからの剥離は、ラミネートフィルムより枚葉シートのほうが強い「こし」を有していることが利用されており、ラミネート後の枚葉シートの搬送方向に対してラミネートフィルムの搬送方向を鋭角に変化されることで、枚葉シートがラミネートフィルムに追随することができずに先端部分から剥離し、さらに搬送が進むことで枚葉シートが支持体から完全に剥離する構成になっている。このラミネート装置では、枚葉シートを分離する際に切断工程が無く装置の簡略化が可能なことや、切断による不要な切断片などの廃棄物が無いこと、さらに枚葉シートを連続してラミネート加工することができるためラミネートフィルムの利用効率が高いなどの利点がある。
【0004】
近年のインクジェットプリンタの高速印字化に伴い、ラミネート処理の高速化が必要となっている。そのためには、ラミネート処理における熱圧着温度の高温化や、耐熱性基材厚みの低減などによる高速化が検討されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−91767号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高温でのラミネート処理においては、ラミネートフィルムへの熱ダメージが大きく、安定した転写処理が困難となるなどの問題があった。すなわち、先に述べた印画物の枚葉シートの「こし」を利用した剥離方法においては、高温加熱により高速処理を行った場合、「不分離の問題」、「転写層の層間分離の問題」などの転写剥離時の分離不良が発生するため、安定したラミネート処理の開発が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるラミネートフィルムは、耐熱性基材上に剥離可能に設けられた保護膜層を有し、該保護膜層は印画物の画像保護のために加熱圧着によって印画物の画像面上に剥離転写されるものであり、該保護膜層の耐熱性基材からの剥離強度Fが、耐熱性基材の保護膜層反対面から200℃の加熱処理を施した場合において、1〜50N/mであることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記ラミネートフィルムの保護膜層が耐熱性基材側から耐擦傷性能の高い樹脂成分からなる表面層と、該表面層上に加熱接着性能の高い樹脂成分からなる接着層の層構成からなるものである。
【0009】
また、前記ラミネートフィルムの耐熱性基材の厚みが16μm以下にあること、表面層の膜厚が0.5〜5μmの範囲にあること、および接着層の膜厚が2〜10μmの範囲にあることを好ましい形態とするものである。
【0010】
更に、前記ラミネートフィルムの保護膜層は、紫外線吸収特性を有する樹脂成分を含有しても良い。
【0011】
前記のラミネートフィルムを用いたラミネート方法は、上記に挙げた構成からなるラミネートフィルムを、保護膜層が形成された耐熱性基材の反対面から加熱し前記印画物の画像面に保護膜層を接触させることにより、該保護膜層を該画像面上に接着する工程と、該画像面に接着した保護膜層を前記耐熱性基材から剥離する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0012】
また、前記の加熱手段がサーマルヘッドであるとことを特徴とするものラミネート方法である。
【0013】
更に、前記印画物がインクジェット記録法により形成されたものであるとことを特徴とするラミネート方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、本発明にかかわる印画物の画像面上への保護膜層のラミネート方法について初めに説明する。
【0015】
図2に、サーマルヘッドを加熱手段として本発明のラミネートフィルムを用いる記録部材に保護層をラミネートする方法の概略を図示する。
【0016】
図2において、1は、保護層を外側にして巻かれたラミネートフィルム2のロールの巻出しリールであり、ラミネートフィルム2にバックテンション(図では反時計回り(以後CCWと表す)方向のトルクによる)を与えている。3はサーマルヘッドである。5は、ラミネートフィルム2をサーマルヘッドに押し付ける加圧ロールであり、その軸上に該ロールの回転量を検知するロータリエンコーダ4を持つ。この加圧ロール5での加圧条件としては、線圧0.5〜3N/cm、特に1.5〜3N/cmが好ましい。6は、サーマルヘッド3、加圧ロール5で熱圧着された保護層と印画物Pを冷却する冷却ファンであり、7a、7bは、後端剥離部の固定ガイドであって、軸中心に回動可能に構成されている。7cは、同じく後端剥離部の可動剥離軸であり、ラミネートフィルム2に保護層を介して熱圧着された印画物Pの後端を急速に押し出すことでラミネートフィルム2上の基材上から印画物Pの後端部を保護層が接着した状態で剥離する機能を有する。8は、先端剥離部のガイドでこの間をラミネートフィルム2に保護層を介して圧着された印画物Pが通過する事により、印画物先端がラミネートフィルム2との剛性の違いによりラミネートフィルムの基材に対して剥離する。10は、使用済みラミネートフィルム2の巻き取りリールであり、巻き取り方向テンション(図中CCW)を与えている。11は、印画物Pのガイド、12は、第1の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ、13は第2の紙通過センサを構成するフォトインタラプタである。
【0017】
印画物Pがガイド11に挿入され、第1の紙通過センサ12が紙の「有り」信号を発生するとサーマルヘッド3に加圧ロール5が圧接する。ラミネートフィルム2の線速度は、10〜150mm/s程度の範囲から選択可能であるが、30〜100mm/sの範囲が好ましい。印画物Pはサーマルヘッド3、加圧ロール5により保護層を介してラミネートフィルム2に対して熱圧着する。第2の紙通過センサ13が紙の「有り」から「無し」への変化を検知した時点の加圧ロール5の角度位置(加圧ロールのロール面の特定位置と基準点と、加圧ロールの中心とが形成する角度により特定される位置)に基づいて印画物後端が後端剥離部に位置する時点までの加圧ロール5の角度位置をロータリエンコーダ4が監視し、印画物後端が後端剥離部への到達を示す角度位置がロータリエンコーダ4により検知された時点で、後端剥離部の可動剥離軸7cにより後端剥離を行なう。これにより印画物は保護層と共に後端部がラミネートフィルム2の基材部分から剥離される。
【0018】
その後、排紙完了に要する長さ分だけラミネートフィルムが送られる。この排紙完了操作は、第2の紙通過センサ13を通過した時点から排紙完了に要するラミネートフィルムの長さ分に相当する加圧ロール5の回転を監視することで行なわれる。その際、後端剥離部のガイド8に沿って通過する経路の急速に折り曲げられたパスにおいて、印画物Pは剛性が高いために折り曲げられずにガイド8を通過するが、ラミネートフィルム2の基材は折り曲げられたパスに沿って移動する。そして、このパスにおいて印画物の先端部がラミネートフィルム2の基材から保護層とともに剥離する。この印画物先端における剥離過程では、印画物と接着した保護層部分とラミネートフィルムに接着した保護層部分との境界領域が切断される。印画物の後端は既にラミネートフィルムの基材に対して剥離済みであるから、ラミネートフィルムに接着していた印画物周囲の保護層を切断できずに、印画物周囲に保護層がヒレ状に繋がって剥離することがない。保護層が画像面にラミネートされた印画物は排紙トレイ14に排出される。
【0019】
この印画物先端からの剥離操作と排紙操作の完了時においてサーマルヘッド3の位置から先端剥離部までの間に送り込まれた部分に位置する保護層はサーマルヘッド3、加圧ロール5にニップされていた部分についても加熱のみの処理がなされた状態にあり再利用できる。この未使用部分を再び加熱ロール位置に巻き戻す為に、その長さに該当した角度だけ加圧ロール5を時計周り方向に回転させた後、停止する。停止後、可動の加圧ロール5は再び非圧着位置に退避する。
【0020】
図3に、加熱ロールを加熱手段として用いるラミネート方法に適用される装置の概略を図示する。図3において、31は、保護層を外側にして巻かれたラミネートフィルム2のロールの巻出しリールであり、ラミネートフィルム2にバックテンション(図ではCCW方向のトルクによる)を与えている。33は加熱ロールであり、その軸上に該ロールの回転量を検知するロータリエンコーダ34を持つ。35は、ラミネートフィルム2を加熱ロールに押し付ける加圧ロールであり、線圧5〜50N/cm、特に15〜35N/cmで加圧するのが好ましい。36は、ロール対33、35で熱圧着された保護層と印画物Pを冷却する冷却ファンであり、37a、37bは、後端剥離部の固定ガイドであって、軸中心に回動可能に構成されている。37cは、同じく後端剥離部の可動剥離軸であり、ラミネートフィルム2に保護層を介して熱圧着された印画物Pの後端を急速に押し出すことでラミネートフィルム2の基材上から剥離する。38は、先端剥離部のガイドでこの間をラミネートフィルム2に保護層を介して圧着された印画物Pが通過する事により、印画物先端がラミネートフィルム2との剛性の違いにより剥離する。310は、使用済みラミネートフィルム2の巻き取りリールであり、巻き取り方向テンション(図中CCW)を与えている。311は、印画物Pのガイド、312は、第1の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ、313は、第2の紙通過センサを構成するフォトインタラプタである。
【0021】
印画物Pがガイド311に挿入され、第1の紙通過センサ312が紙の「有り」信号を発生すると加熱ロール3に加圧ロール5が圧接するとともに加熱ロール33が時計回り(以後CWと表す)に回転を開始する。当該回転の線速度は、5〜40mm/s程度の範囲から選択可能であるが、10〜30mm/sの範囲が好ましい。印画物Pはロール対33、35により保護層を介してラミネートフィルム2に対して熱圧着する。第2の紙通過センサ313が紙の「有り」から「無し」への変化を検知した時点の加熱ロールの角度位置に基づいて記録部材後端が後端剥離部に位置する時点までの加熱ロールの角度位置を加熱ロール33のロータリエンコーダ34が監視し、当該角度において後端剥離部の可動剥離軸37cにより後端剥離を行なう。これにより記録部材は保護層と共に後端部がラミネートフィルム2から剥離される。その後、第2の紙通過センサ313が紙の「無し」を検知した時点から排紙完了に要する長さ分だけラミネートフィルム2が送られる。これも印画物後端が第2の紙通過センサ313を通過した時点から排紙完了に要するラミネートフィルムの長さ分に相当する加熱ロール33の回転をロータリエンコーダ34が監視することで行なわれる。
【0022】
ガイド38における印画物の先端部分からのラミネートフィルム2の基材からの剥離操作は図2に示すガイド8による場合と同様にして行われる。
【0023】
この印画物先端からの剥離操作と排紙操作の完了時において、加熱ロール33の位置から先端剥離部までの間に送り込まれた部分の保護層はロール対33、35にニップされていた部分も含めて加熱処理のみがなされたものであり、図2に示した場合と同様に再利用できる。この未使用部分を再び加熱ロール位置に巻き戻す為に、その長さに該当した角度だけ加熱ロール33をCCWに回転させた後、停止する。停止後、可動の圧着ロール35は再び非圧着位置に退避する。
【0024】
続いて本発明にかかる、ラミネートフィルムの実施形態について説明する。
【0025】
図1は本発明におけるラミネートフィルムの断面概略図の一例である。ラミネートフィルム2の構成は、耐熱性基材2a上に保護層2pが積層された構成を有する。
【0026】
以下に図1の構成を代表例として、ラミネートフィルムの設計方法、及び作製方法について述べる。
【0027】
(耐熱性基材)
耐熱性基材としては、印画物の画像面に保護層をラミネートする際における熱圧着条件下で、さらに加熱加圧条件下で形状を安定して維持でき、かつ印画物の画像面上に保護層を形成した段階で、保護層から剥離が容易なものであればよい。このような特性を有する耐熱性基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと表すことがある)、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレートコポリマー、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、アクリル樹脂、ポリエーテルスルフォンなどの材料からなるフィルムやシートなどを用いることができる。その厚みについてはサーマルヘッドで加熱する場合の熱伝導効率や、価格とハンドリングのしやすさなどを考慮して1.5〜16μm、より好ましくは1.5〜10μmの範囲から選択することができる。
【0028】
本発明で用いる耐熱性基材には、基材の耐熱性やすべり性、帯電防止性などを考慮して、保護膜層が形成される反対面に背面層を設けてもよい。また、耐熱性基材と保護膜層との界面に、保護膜層との密着性を制御するために、剥離層を設ける場合も考えられる。
【0029】
(保護膜層の設計)
本発明におけるラミネートフィルムは、保護膜層の耐熱性基材からの剥離力がコントロールされていることに特徴があり、これにより先のラミネート方法における高速ラミネート処理プロセスにおいても安定した印画物の画像面上への保護膜層の剥離転写加工が可能となる。
【0030】
先のラミネート方法により保護膜層が印画物の画像面上に剥離転写されるメカニズムについて説明する。ラミネートフィルムは図2、図3などの加熱方法により、保護膜層の反対面から加熱され、所定の熱量が耐熱性基材を介して保護膜層に伝導することにより、保護膜層が軟化あるいは溶融し、同時に印画物の画像面と接着する。加熱接着後にラミネートフィルム及び印画物は急激に冷やされるために保護膜層と画像面とは固着する。その後、ラミネートフィルム及び枚葉の印画物シートは外部応力により進行方向を急激に曲げられ、この際に枚葉シートの「こし」により保護膜層2pが耐熱性基材から剥離し印画物上に転写される。図4に剥離時に働く力の概略図を示す。ここで、保護膜層の基材との剥離力41、保護膜層と印画物の画像面との接着力42、紙のこし力43、さらに保護膜層内部の凝集力44に応じて、次の剥離分離状態が生じる。保護膜層と基材との剥離力41が、接着力42、こし力43、凝集力44より小さい時は、保護膜層と基材との界面で保護膜層が剥離し、正常に印画物の画像面上に転写される。保護膜層と印画物の画像面との接着力42が他の力に比べて小さい時は、保護膜層は画像面上に密着せず転写されない。また、紙のこし力43が他の力に比べて小さい時は、紙は分離せずラミネートフィルムと一体となり搬送されてしまう。更に、保護膜層内部の凝集力44が他の力に比べて小さい時は、保護膜層内で凝集破壊が生じ、印画物の画像面上に保護膜層が完全に転写されない。したがって、保護膜層が印画物の画像面上に正常に転写されるためには、保護膜層の基材との剥離力41が他の力より常に小さく制御されていることが非常に重要である。すなわち、ラミネートプロセスにおける加熱手段には図2のサーマルヘッド方式や図3の加熱ロール方式などがあるが、これらどの加熱手段によってもラミネートフィルムにおける保護膜層の基材との剥離力41が分離時に働く他の力より小さくなければならない。
【0031】
本発明者は、上記の転写プロセスについて詳細に検討を重ねた結果、保護膜層の剥離力41は後述する剥離力測定において50N/m以下であることが必要であることを見出した。また、この剥離力41はラミネートフィルムの保護膜層が形成されている基材の反対面から200℃の加熱処理を施した場合においても、50N/m以下に制御されていることにより、より安定した保護膜層の転写処理が可能となった。
【0032】
保護膜層の転写処理プロセスにおいては、先に述べたように、ラミネートフィルムの保護膜層のある反対面から、サーマルヘッド方式や加熱ロール方式により加熱し、接着層を軟化あるいは溶融させ保護膜層を印画物の画像面上に転写する。この際、サーマルヘッド方式では、瞬間的に発熱体が200℃以上に達すると考えられている。また、熱ローラ方式では、接着層が軟化するのに十分な温度が印加され、通常130℃以上の温度が印加される。転写処理のプロセススピードは、印加温度を上げるほど早くなるので、可能な範囲で印加エネルギーを高めることが望ましい。本発明においては、このような加熱処理をラミネートフィルムに施すと、瞬間的に保護膜層と基材との剥離力が変化し、これが保護膜層の剥離転写工程の不安定要因に大きく影響することを見出した。即ち、転写剥離工程おいては剥離力41が常に、分離時に働く他の力より小さいことが必要であるが、加熱時に剥離力41が増大するために、保護膜層が転写されない不分離現象や、保護層の内部において凝集破壊する現象などの転写剥離不良が起きてしまうことがある。これらの転写剥離不良を発生させないためには、常に剥離力を在る一定値以下に制御することが重要であり、本発明において検討した結果、200℃の加熱処理を施した場合においても、50N/m以下に制御されていることが安定した転写プロセスを行うために大変重要であることが明らかとなった。
【0033】
加熱により、基材と保護膜層との密着力が変化する理由についてのメカニズムについては、基材と保護層の表面層の熱膨張性が起因していると考えられる。基材と表面層の熱膨張率が異なるために、加熱時に基材と表面層との間に応力が働く。また、基材の表面は表情に微細な凹凸があるので、その凹凸に対して表面層が加熱時の応力により緻密に密着するため、剥離力が増加すると想定される。
【0034】
更には、200℃の加熱処理を施した場合においても、20N/m以下であることがより好ましい形態であった。これにより、先の加熱手段により、高温加熱により高速処理おこなった場合においても、安定した転写処理を施すことが可能であった。
【0035】
また、剥離力は、1N/m以上であることが好ましい。これは、保護膜層の剥離力が1N/m以下になると、基材との密着力が低すぎるために、膜が剥がれ易くなるためである。また、保護膜層が容易に基材から剥がれてしまうため、転写剥離時の保護層の切断面が不揃いになってしまうため好ましくない。
【0036】
次に、図1の保護層2pの構成について更に詳しく説明する。ここでは、図1における保護層2pは表面層2b、接着層2cが順次積層された構成について説明するが、本発明における保護膜層の構成はこれに限定されるものではない。
【0037】
(表面層)
本発明のラミネートフィルムの表面層2bを構成する樹脂材料(ポリマー材料)としては、画像上にラミネートされた状態で保護層としての機能を有し、かつ画像の鑑賞に必要な光透過性などの特性を有する層でなければならない。また、先の保護膜層の基材との剥離力41は、表面層と基材との密着力が大きく寄与しているので、この点においても注意が必要である。すなわち、少なくても表面層と基材との剥離力が1N/m以上であり、50N/m以下でなくてはならない。このような特性を満たす材料としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等を主成分とする樹脂材料が挙げられる。
【0038】
ここで挙げた樹脂の中でアクリル系樹脂は透明性、耐候性に優れ、また共重合に用いるアクリルモノマーを変えることにより、ポリマー特性を幅広く調整できるため特に好適に用いることができる。
【0039】
以下、アクリル系樹脂を用いた場合の、本発明に好適に用いることができる樹脂の特性について述べる。アクリル酸エステルモノマーあるいはメタクリル酸エステルモノマーからなる重合体の総称である。アクリル系樹脂は、重合に用いる(メタ)アクリル酸エステルモノマーの種類によりガラス転移温度(以下、Tg)を調整することができる。本発明の表面層には、Tgが45℃以上であり、100℃以下のアクリル系樹脂を用いることが好ましい。Tgが45℃以下では、高温保存や高湿度保存により、表面層の軟化により印画物の光沢性が低下してしまうことがあるため好ましくない。また、膜強度も十分でないため、印画物が傷つきやすいなどの不具合が生じる。Tgが100℃以上では、膜が硬すぎるために、印画物の屈曲等に追随できず、表面層にクラックなどの亀裂が入りやすくなるなどの問題が生じやすくなる。更に好ましくは、Tgが55〜90℃であるアクリル系樹脂である。
【0040】
アクリル系樹脂の重量平均分子量(以下、Mwと記載)としては、20000〜80000であることが好ましい。Mwが20000未満では、膜の凝集力が十分でないため、転写剥離時に表面層において凝集破壊が生じやすくなるため好ましくない。また、Mwが80000超えると、転写剥離時に保護膜の切断面が不揃いになりひれが発生しやすくなるために好ましくない。これは、膜強度が強すぎるためである。また、分子量が高い材料ほど加熱時に剥離力の変化が大きくなり、転写剥離不良が発生しやすくなる傾向が見られた。これは、分子量が大きい材料ほど、膜強度が高くなるため、加熱時に基材との界面に働く応力がより強くなること、などが想定される。以上の点から、更に好ましくは、Mwが20000〜70000であるアクリル系樹脂である。
【0041】
本発明におけるラミネートフィルムの表面層2bの形成は、たとえば、有機溶媒に上記樹脂材料を溶解した塗工液や、乳化重合によって製造した前記高分子物質のエマルジョン樹脂溶液などを用いて、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法、スロットダイコーティング法などにより耐熱性基材上に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。
【0042】
また、表面層を構成する材料には、塗膜形成時の成膜性、ロール加工時の巻取り性、更には接着層や耐熱性基材との密着性の制御の観点から、表面張力調整剤や消泡剤、増粘剤、成膜助剤、更には粒子状のフィラー成分などを含有してもよい。フィラーの粒子形状としては特に制限はないが、透明性の観点から10μm以下の粒子であることが好ましい。このような粒子としては、シリカ粒子、シリコーン粒子、アクリル粒子、ポリエチレン粒子、パラフィンワックスやカルバナワックスなどのワックス系粒子などが用いられる。
【0043】
表面層2bの厚みについては、それ自身の内部応力によりクラックが入るのを防止できる膜厚が必要である一方、厚すぎる場合に印画周囲に沿った剥離の性能が阻害されることを考慮して0.5〜8μm、より好ましくは1〜5μmの範囲から選択することができる。
【0044】
(接着層)
本発明におけるラミネートフィルムの接着層2cについて以下に説明する。接着層2cは、保護膜層2p或いは表面層2bの画像面上への接着が主な目的であり、加熱圧着時に十分軟化し、あるいは流動し接着性が発生することにより画像面上に保護膜層を接着せしめるものである。したがって、図1の層構成の場合、接着層2cは印画物画像面への接着性、並びに表面層の接着性が十分に得られる材料でなければならない。このような、接着層2cを構成する材料としては、高分子ポリマーからなるヒートシール性の樹脂が好ましい。ヒートシール性接着材料とは、樹脂材料のガラス転移温度あるいは軟化温度を超える温度が与えられると粘着性(タック性)が発生することにより接着する材料である。ここで、ヒートシール性材料が好ましい理由としては、本発明におけるラミネートフィルムはロール状態に加工形成されており、接着層の室温付近における粘着性が高い場合、接着層が反対面とロール状態で接着してしまうブロッキングが発生する可能性が高くなるためである。また、ラミネートフィルムは輸送時や保存時に高温高湿環境下に曝される可能性があるため、このような観点から耐ブロッキング性の良好なヒートシール性の材料が特に好ましい。このような接着性樹脂材料としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂等が挙げられる。
【0045】
本発明におけるラミネートフィルムの接着層2cの膜厚は、印画物の画像面への保護膜層の接着性及び、接着による印画物上に形成された画像の画像性が損なわれないことなどの観点から設定することが重要である。例えば、接着層2cの膜厚が薄すぎると、接着性が得られないばかりか、転写時に気泡が入り易いなどの問題が発生する。また、接着層2cの膜厚が厚すぎると、保護膜層を図2のように表面層及び接着層の順で形成した時には各種環境下で保存した時に表面層にクラックが入る画像性が劣化する問題などが発生する。これらの点から、接着層2cの層厚としては1〜10μmが好ましく、1〜5μmがさらに好ましい。さらに算術平均粗さRaが1.0μm以下の光沢面からなる画像面に対するラミネート処理では、接着層2cの層厚は1〜3μmの範囲から選択することができる。
【0046】
本発明におけるラミネートフィルムの接着層2cの形成は、たとえば、有機溶媒に上記樹脂材料を溶解した塗工液や、乳化重合によって製造した上記樹脂材料のエマルジョン樹脂溶液などを用いて、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法、スロットダイコーティング法などにより表面層上に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。
【0047】
また、表面層を構成する材料には、塗膜形成時の成膜性、ロール加工時の巻取り性、更には接着層や耐熱性基材との密着性の制御の観点から、表面張力調整剤や消泡剤、増粘剤、成膜助剤、耐ブロッキング防止剤、ヒートシール性向上助剤などを含有してもよい。耐ブロッキング防止剤としては、シリコーンオイル系離型剤、フッ樹脂系離型剤、オレフィン系樹脂、無機系微粒子、有機系微粒子などが挙げられる。無機系微粒子及び、有機系微粒子の粒子径は透明性、分散性などの観点から10μm以下であることが好ましい。また、ヒートシール性向上助剤とは、前記に挙げたヒートシール性樹脂の加熱時の軟化性を向上させる加熱軟化助剤であり、離型特性の高い液体や、加熱時に溶融特性を示す固体材料が用いられる。液体の場合は、離型特性の高い即ち撥水及び撥油性の高い材料を用いることが重要である。一般に、液体状の材料を接着層に含有する場合、耐ブロッキング特性は大きく低下してしまうので、離型特性の高くブロッキングしにくい材料を用いることが重要となる。このような、液体状の離型特性に優れた材料としては、シリコーンオイル系材料、または変性シリコーンオイル系材料などが挙げられる。また、固体材料としては、ワックス系材料が挙げられる。
【0048】
更に、課題の一つとなっている高耐光性のラミネートフィルムについて述べる。この課題は、本件発明のラミネートフィルムの表面層2b、接着層2cの少なくとも一つの層に対し、適当量の紫外線吸収剤を含ませることによって解決することができる。
【0049】
本発明に使用することのできる紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系化合物、2−ヒドロキシベンゾフェノン系化合物、2,4−ジフェニル−6−[2−ヒドロキシフェニル]−s−トリアジン系化合物、サリシレート系化合物、シアノアクリレート系化合物を用いることができる。また上記化合物の基本骨格のベンゼン環水素はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、水酸基等の置換基によって置換されていても良い。
【0050】
また、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を前記紫外線吸収剤に代えて、もしくはこれらと組み合わせて用いることができる。紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質は、揮発やブリードによる性能劣化が起こりにくく好ましい。
【0051】
紫外線吸収基を高分子物質の分子鎖中に導入するには、上記紫外線吸収剤の基本骨格中のベンゼン核に反応性の基を導入した化合物を単量体として用いるのが好ましい。反応性の基の代表的なものとしては、下記式(1)で表される基を挙げることができる。
【0052】
【化1】
Figure 2004223802
式(1)中、RはHまたはメチル基を示し、Xは炭素数1〜12のアルキレン基、オキシアルキレン基、−CHC(OH)CH−等の2価の基を示す。
【0053】
式(1)で示されるような反応性の基を導入した化合物を単独で重合しまたはこれと共重合可能な他の単量体とを組み合わせて共重合することにより、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を得ることができる。
【0054】
このような紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質については、特開平6−073368号公報、特開平7−126536号公報、特開平9−118720号公報、特開平11−348199号公報、特開2000−044901号公報等に開示されている。
【0055】
【実施例】
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
【0056】
実施例1
[ラミネートフィルムの作製]
PETフィルム(東洋紡績(株)製 商品名:45KM15、厚さ4.5μm)に対して、下記塗工液1−1を用いてグラビアコーティングにより約1.5μmの膜厚で表面層を形成した。次に、表面層の上層に下記塗工液1−2を用いて表面層と同様の方式により約2.0μmの膜厚に接着層を形成した。更に、該PETフィルムの耐熱性及びすべり性を付与する目的で、下記塗工液1−3を用いて表面層と同様の方式により、PETフィルムの保護膜層が形成された面とは反対の面(背面)に約0.5μmの膜厚で背面層を形成した。
【0057】
塗工液1−1
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤナールLR−162、ガラス転移温度約50℃、重量平均分子量約6.5万)をトルエンにより固形分20%に希釈したもの。
【0058】
塗工液1−2
アクリルエマルジョン樹脂(日信化学工業(株)製、商品名:ビニブラン2706F、ガラス転移温度約40℃、重量平均分子量=5万)を純水により固形分20%に希釈したもの。
【0059】
塗工液1−3
シリコーン変性アクリル樹脂(日本触媒(株)製、商品名:GF−255)を純水により固形分15%に希釈したもの。
【0060】
実施例2
表面層を形成するために、塗工液1−1に代えて下記塗工液2−1を用いた以外は、実施例1と全く同様にしてラミネートフィルムを得た。
【0061】
塗工液2−1
アクリル樹脂(デグサフュルス(株)製、商品名:DEGALAN LP66/02、ガラス転移温度82℃、重量平均分子量約6万)をトルエンとメチルエチルケトンの混合溶媒で溶解し、固形分20%に希釈したもの。
【0062】
実施例3
表面層を形成するために、塗工液1−1に代えて下記塗工液3−1を用いた以外は、実施例1と全く同様にしてラミネートフィルムを得た。
【0063】
塗工液3−1
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:MB3015、ガラス転移温度76℃、重量平均分子量約7万)をトルエンとメチルエチルケトンの混合溶媒で溶解し、固形分20%に希釈したもの。
【0064】
比較例1
表面層を形成するために、塗工液1−1に代えて下記塗工液4−1を用いた以外は、実施例1と全く同様にしてラミネートフィルムを得た。
【0065】
塗工液4−1
アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤナールLR−269、ガラス転移温度約105℃、重量平均分子量約10万)をトルエンにより固形分20%に希釈したもの。
【0066】
[インクジェット受像紙と印画物の作製]
インクジェットペーパー(コニカ製、商品名:Photolike QP)にインクジェットプリンタ(キヤノン製、商品名:BJ−F870)で印字した。画像はRGBデータとして、(R,G,B)=(0,0,0)を与え、打ち込み可能な最大濃度のブラックの画像を形成する。また耐光性評価用にイエロー、マゼンタ、シアンの単色パッチを形成した。
【0067】
[記録部材のラミネート処理]
インクジェットプリント物に対し、図2のラミネータにて、以下の条件でラミネート処理を行った。
印画物の搬送速度: 25mm/sec
サーマルヘッド印加電圧: 25V(印加周期3msec、デューティ80%)
ニップ加重:40N(200mm幅;2N/cm)
【0068】
評価は下記によった
【0069】
(1)ラミネートフィルムにおける保護膜層の剥離力評価
実施例及び比較例で得られたラミネートフィルムに対して、背面層が形成された側から200℃/5秒間の加熱処理を加え、表面層と接着層からなる保護膜層のPETフィルム基材からの剥離強度を以下の条件下で測定した。また、比較として無加熱の状態についても同様の測定方法で剥離強度を測定した。
【0070】
剥離強度の測定は、(株)東洋精機製作所製の引っ張り試験機(商品名:ストログラフVES1D)を用い、90°剥離治具により保護膜層の剥離時に働く引張強度を測定することにより、剥離強度を評価した。図5に剥離強度測定の概略図を示す。条件は以下の通りとした。
試験片の幅:20mm
保護膜層剥離部の幅:15mm
剥離速度:1000mm/min
ロードセル最大強度:500N
【0071】
得られた剥離強度曲線を、剥離長さ方向に積分し単位長さ辺りの剥離エネルギーを算出した。更に、剥離部の幅で規格化し、剥離強度を算出した。また、剥離エネルギーの算出は、得られた剥離強度曲線の安定領域で行った。
【0072】
(2)ラミネートフィルムの転写分離特性
実施例及び比較例で得られたラミネートフィルムを用い、先のインクジェット印字により得られた記録画像物に対して、先のラミネート方法により保護膜層の転写形成を行った。また、保護膜層転写時の状態について、図4に基づく観点から観察を行い、その転写形成性について評価した。
【0073】
(3)保護膜形成画像の光沢度
保護層が画像面にラミネートされた印画物の画像面の20度反射光沢度を日本電色社製Glossmeter VG2000(商品名)を用いて測定した。40以上を「○」、40未満を「×」と評価した。
【0074】
以上、(1)〜(3)の評価結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
Figure 2004223802
【0076】
上記の発明および実施例の記載においては、サーマルヘッドを用いた転写型の保護層形成を基本に説明したが、本発明は加熱ロール等の他の加熱加圧手段を用いたプロセス方法においても有効に実施される。さらに、剥離動作を行わず、基材ごと接着するラミネート方法においても、基材表面が最終成果物表面を形成するため、写真画質のラミネート方法として本発明はきわめて有効である。
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、かかるラミネートフィルムを用いて画像面上に保護膜層を転写形成されることで、印画物上の画像面の保存性能が大きく向上し、画像性においても高品位な画像を得ることが可能となる。更に、簡易なラミネート処理プロセスにより、高速でかつ安定した転写形成が良好に行われるため、生産性に優れた印画物画像の保護膜形成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるラミネートフィルムの層構成の一例を示した概略図である。
【図2】本発明におけるラミネートフィルムを用いた記録部材に保護層をラミネートする方法(サーマルヘッド)の概略を示す図である。
【図3】本発明におけるラミネートフィルムを用いた記録部材に保護層をラミネートする方法(加熱ロール)の概略を示す図である。
【図4】本発明におけるラミネート方法における、画像面上への保護膜層の転写時に働く力を概略的に示した図である。
【図5】本発明におけるラミネートフィルムの保護膜層の耐熱性基材からの剥離強度測定の概略図である。
【符号の説明】
1 巻出しリール
2 ラミネートフィルム
2a 基材
2b 表面層
2c 接着層
2p 保護層
3 サーマルヘッド
4 ロータリエンコーダ
5 加圧ロール
6 冷却ファン
7a、7b 後端剥離部の固定ガイド
7c 後端剥離部の可動剥離軸
8 先端剥離部のガイド
10 ラミネートフィルム2の巻き取りリール
11 印画物Pのガイド
12 第1の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ
13 第2の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ
14 排紙トレイ
P 記録部材
31 巻出しリール
33 加熱ロール
34 ロータリエンコーダ
35 加圧ロール
36 冷却ファン
37a、37b 後端剥離部の固定ガイド
37c 後端剥離部の可動剥離軸
38 先端剥離部のガイド
310 ラミネートフィルム2の巻き取りリール
311 印画物Pのガイド
312 第1の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ
313 第2の紙通過センサを構成するフォトインタラプタ
314 排紙トレイ
41 保護膜層と基材との剥離力
42 保護膜層と印画物の画像面との接着力
43 紙のこし力
44 保護膜層内の凝集力
51 金属プレート
52 回転ロール
53 チャック
54 ロードセル

Claims (1)

  1. 耐熱性基材上に剥離可能に設けられた保護膜層を有するラミネートフィルムにおいて、
    該保護膜層は印画物の画像保護のために加熱圧着によって印画物の画像面上に剥離転写されるものであり、
    該ラミネートフィルムにおける保護膜層の耐熱性基材からの剥離強度Fが、耐熱性基材の保護膜層反対面から200℃の加熱処理を施した場合において、1〜50N/mであることを特徴とするラミネートフィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008018645A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Fujicopian Co Ltd 保護層転写シート
CN107507784A (zh) * 2016-06-14 2017-12-22 株式会社迪思科 剥离装置

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