JP2005161810A - ラミネートフィルム、ラミネートフィルムの製造方法、ラミネート方法、印画物 - Google Patents

ラミネートフィルム、ラミネートフィルムの製造方法、ラミネート方法、印画物 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐熱性基材上に保護層を形成した本発明のラミネートフィルムはインクジェット記録方式で印字された記録部材にラミネートする場合において屈曲を行っても該記録部材の微細なひび割れに沿って保護層にひび割れが発生することなく且つ、高画像品位の印画物を得ることができるラミネートフィルムを提供する。
【解決手段】 表面層と接着層とを有する保護層を耐熱性基材上に積層したラミネートフィルムであって、前記接着層が樹脂成分とワックス成分から構成され該樹脂成分換算厚みが1.8μm以上でかつワックス成分の混合比率25%以上であることを特徴とするラミネートフィルム
【選択図】 なし

Description

本発明は、耐熱性基材上に保護層を積層したラミネートフィルムに関する。特に、耐熱性基材上に形成した保護層を記録部材に熱圧着し、耐熱性基材を剥離して記録部材保護層を形成する方法に用いることのできるラミネートフィルム、ラミネートフィルムの製造方法、これを用いたラミネート方法および得られた記録物に関する。
近年、インクジェット記録方法を適用して銀塩によるカラー写真や各種印刷法における多色印刷に匹敵する画質を有する画像を形成できれば、画像形成単価を大幅に低減できる可能性があり、かかる技術についての要望が拡大している。
銀塩写真や多色印刷に匹敵する多色画像をインクジェット記録法で形成することを目的とする技術としては、基材上にシリカ等の白色の多孔質微粒子を含むインク受容層を設けた構成を有する被記録媒体を用い、インクジェット記録による画像形成後にインク受容層表面に透明フィルム層をラミネートして、画像表面の光沢度や平滑度を上げることで画像品位を上昇させる方法として、例えば、特開2001-121609号公報などが知られている。
また、保護層自身の機能性改善として、保護層樹脂を構成するポリマーに紫外線吸収性の分子構造を組み込み、安定な紫外線吸収層を形成する技術が特開2000-044901号公報に開示されている。
しかし前記従来技術に記載のラミネート材料でラミネートされた記録部材を丸棒に巻きつけて曲げた場合 ラミネート表面上に液体をこぼしたりオゾン等の反応性ガスの環境に放置したりすると形成された画像品位が著しく損なわれるということを本願発明者らは見出した。検討を行った結果、インクジェット記録方法で用いられる該記録部材の微細なひび割れに沿ってラミネートした保護層にひび割れが入りその部分を通じて反応性ガスが侵入して染料インクの退色が生じていることがわかった。そして、染料インクの退色を防止するために、接着層の樹脂成分とワックス成分の比を検討した結果、該保護層のひび割れを防止できることを見出した。しかし、該保護層のひび割れは防止できたものの、接着層の樹脂成分を多くしていくと転写性能の低下が確認される場合があった。そこで本願発明者らは、さらに鋭意検討を行った結果、該接着層中のワックス成分の混合比率を制御することで、該課題も解決できることを見出した。つまり、本発明の課題の一つは、ラミネートされた記録物の画像品位を高めるために接着層中の樹脂成分とワックス成分の比率をコントロールして、ひび割れの発生しにくいラミネートフィルムを提供することである。
本発明者等は、上記課題を達成するために鋭意研究し本発明を完成するに到った。すなわち本発明は、次の事項により特定することができる。
(1)表面層と接着層とを有する保護層を耐熱性基材上に積層したラミネートフィルムであって前記接着層が樹脂成分とワックス成分から成り、前記接着層の樹脂成分の換算厚み(接着層の厚みと樹脂成分混合比率の積)が1.8μm以上であることを特徴とするラミネートフィルム。
(2)前記接着層の厚みが、耐熱性基材の厚み以下である(1)に記載のラミネートフィルム。
(3)前記接着層のワックス成分の混合比率が、25%以上である(2)に記載のラミネートフィルム。
(4)前記接着性樹脂材料がアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリオレフィン樹脂から選ばれる高分子物質を少なくとも1種である(1)から(3)のいずれかに記載のラミネートフィルム。
(5)前記接着性ワックス材料がカルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、フィッシャートロプッシュワックス、合成ポリエチレンワックスを少なくとも1種である(1)から(3)のいずれかに記載のラミネートフィルム。
(6)前記接着性物質がアクリル系樹脂である(1)から(4)のいずれかに記載のラミネートフィルム。
(7)前記接着性樹脂材料が、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を含むものであることを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載のラミネートフィルム。
(8)前記表面層を構成する樹脂材料が、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を含むことを特徴とする(1)から(6)のいずれかに記載のラミネートフィルム。
また、特2000-203136号公報において、昇華型熱転写ラミネートフィルムにおいてクラックを防止する目的でシリコーンゴムを含有する熱転写ラミネートフィルムの技術が記載されているが、昇華型熱転写の受容体表面はポリエチレン等の薄いフィルムがコーティングされておりひび割れが存在しない。従って染料インクを吸収するために微細ひび割れを有するインクジェット記録媒体への熱転写ラミネートでは別のアプローチが必要であることがわかった。
耐熱性基材上に保護層を形成した本発明のラミネートフィルムは、屈曲を行っても保護層にひび割れが発生せず印字画像を保持する機能を発現できる。更に、このラミネートフィルムの保護層を形成する表面層、接着層の少なくとも一層の構成材料中に紫外線吸収剤または紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を配合することにより十分な耐光性を持つラミネートフィルムを提供できる。
本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明に係わる、記録部材に保護層をラミネートする方法について説明する。
図1に、本発明のラミネートフィルムを用いる記録部材の保護層をラミネートする方法の概略を図示する。
図1において、1は、保護層を外側にして巻かれたラミネートフィルム2のロールの巻出しリールであり、ラミネートフィルム2にバックテンション(図では反時計回り(CCWと表すことがある)方向のトルクによる)を与えている。ラミネートフィルム2はフィルムガイド3を介してサーマルヘッド4、分離バーを通って、巻き取り方向テンション(図中CCW)が与えられた巻き取りリール6に巻き取られる。サーマルヘッド4はプラテンローラ7に対して線圧2〜7N/cm、特に4〜6N/cmで加圧するのが好ましい。9は、記録部材Pの給紙トレイ、10はラミネートされた記録部材Pの排紙トレイである。11aは入り口の紙通過検知センサ、11bは出口の紙通過検知センサである。
記録部材Pが給紙トレイ9に挿入され、入り口の紙通過検知センサ11aが紙の「有り」信号を発生するとプラテンロール7にサーマルヘッドユニット3、4、5が圧接するとともにプラテンロール7がCCWに回転を開始する。当該回転の線速度は、5mm/sから50mm/s程度の範囲から選択可能であるが、10mm/sから40mm/sの範囲が好ましい。同時に入り口の紙通過検知センサ11aが紙の「有り」信号を発生すると サーマルヘッド4に電圧が印加される。記録部材Pはサーマルヘッド4とプラテンローラ7により保護層を介してラミネートフィルム2に対して熱圧着する。プラテンローラ7により熱圧着された記録部材Pは下方に押し出される。出口の紙通過検知センサ11bが紙「有り」を検知すると記録部材Pの巻き込みローラ対が作動する。分離バー5に記録部材の先端が到達すると剛性の高い記録部材のコシとラミネートフィルムの角度により保護層2Pは熱圧着されたまま記録部材Pに転写され 基材2aのみが巻き取りリール6に巻き取られる。記録部材Pは引き込みローラ対8に引き込まれて 排紙トレイ10に排出される。出口の紙通過センサ11bが紙の「有り」から「無し」への変化を検知した時点でサーマルヘッドへの通電は停止する。同時に出口の紙通過センサ11bが紙の「有り」から「無し」への変化を検知した時点でタイマーが作動し、排紙完了に要する長さ分だけラミネートフィルムが送られる。その後プラテンローラ7は静止し、サーマルヘッドユニット3,4,5がプラテンローラ7から退避する。熱圧着されたラミネートフィルム2と記録部材Pの後端剥離は、熱圧着された部分と熱圧着されていない部分での保護層2pの膜の切れやすさと基材と保護層2pの密着力のバランスにより行われ 記録部材に熱圧着されていない部分の保護層2pは基材2aに保持される。
続いて本発明の実施形態を説明する。
図2は本発明のラミネートフィルムの断面図である。本発明のラミネートフィルム2の構成は、耐熱性基材2a上に保護層2pが積層された構成を有する。保護層2pは、表面層2b、接着層2cが順次積層された構成を有する。
以上説明した本発明のラミネートフィルムは次のように形成することができる。
(耐熱性基材)
耐熱性基材としては、記録部材に保護層をラミネートする際における熱圧着条件下で、さらに加熱加圧条件下で形状を安定して維持でき、かつ記録部材の記録層上に保護層を形成した段階で剥離が容易なものであればよく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと表すことがある)、ポリエチレンテレフタレート・イソフタレートコポリマー、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロース、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン・塩化ビニルコポリマー、アクリル樹脂、ポリエーテルスルフォンなどの材料からなるフィルムやシートなどを用いることができる。
その厚みについてはサーマルヘッドによる熱の伝達を考慮して3〜10μm、経済性としわのはいりにくさ等を考慮するとより好ましくは4.5〜7.2μmの範囲から選択することができる。
耐熱性基材は、保護層が形成される側の面にエンボス加工やサンドブラストなどの粗面化処理または紛体粒子を含む樹脂層による粗面化処理がされていても良い。
耐熱性基材が粗面化処理されていない場合には、本発明のラミネートフィルムを記録部材に貼り合せた後、耐熱性基材を剥離すると光沢のある保護層を有する記録部材が得られる。一方、粗面化処理を行った耐熱性基材を用いたラミネートフィルムを使用することにより半光沢またはマット調の保護層がラミネートされた記録部材が得られる。
(表面層)
本発明のラミネートフィルムの表面層2bを構成する樹脂材料としては、たとえば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂等の高分子物質を含有する樹脂材料を用いることができる。
アクリル系樹脂としては、たとえば、(メタ)アクリル酸エステルの単独重合体あるいはこれと共重合可能な他の単量体との共重合体(以下、(メタ)アクリル酸エステル系重合体と表すことがある)が好ましい。なお、「(メタ)アクリル酸エステル」のような表現は、アクリル酸エステルまたはメタアクリル酸エステルを表す。
前記(メタ)アクリル酸エステル系重合体の製造に使用することのできる(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸−n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、(メタ)アクリル酸−2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸イソノニル、(メタ))アクリル酸ラウリル等を挙げることができる。これらの(メタ)アクリル酸エステルは単独で、あるいはこれらの単量体と共重合可能な他の単量体と組み合わせて前記(メタ)アクリル酸エステル系重合体の製造に用いることができる。
前記(メタ)アクリル酸エステルと更に共重合可能な他の単量体の具体例としては(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸;(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルプロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシルブチル等の水酸基を有する単量体;(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基を有する単量体;(メタ)アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等のグリシジル基を有する単量体;(メタ)アクリロニトリル等のシアノ基を有する単量体;スチレン、αメチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジル等の芳香環を有する単量体;(メタ)アクリルアミドなどのアミド基を有する単量体;N−アルコキシ基を有する単量体やN−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキシエチル(メタ)アクリルアミド等のN−アルコキシアルキル基を有する単量体;N−ャ`ロール(メタ)アクリルアミド、N−ブチロール(メタ)アクリルアミド等の、N−アルキロール基を有する単量体;フッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル系単量体、塩化アリル、2−クロロエチル(メタ)アクリレート、クロロメチルスチレン等のハロゲン原子が結合した基を有する単量体;エチレン、プロピレン、ブタジエン等のオレフィン系単量体などを挙げることができる。
前記の反応性の官能基を有する単量体成分を含有する(メタ)アクリル酸エステル系重合体は、これらの官能基を利用して部分架橋して用いることも可能である。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bを構成するのに使用することのできるスチレン系樹脂としては、日信化学工業(株)製ビニブラン2730(商品名)を挙げることができる。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bを構成するのに使用することのできる塩化ビニル系樹脂としては、日信化学工業(株)製ビニブラン270(商品名)を挙げることができる。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bを構成するのに使用することのできる酢酸ビニル系樹脂としては、日信化学工業(株)製ビニブラン1122(商品名)を挙げることができる。本発明のラミネートフィルムの表面層2bの形成には、たとえば、乳化重合によって製造した前記高分子物質のエマルジョン、前記高分子物質を予め合成しこれを懸濁もしくは乳化して水もしくは水性媒体中に分散した水性分散体(エマルジョンもこの範疇に含まれる)等を用いて調製した樹脂材料の水性分散体を塗工液として用いることができる。また、溶媒に上記樹脂材料を溶解した系の塗工液であっても表面保護の機能を満たせば実用に供することができる。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bの形成に使用することのできる、前記エマルジョンを用いて調製した樹脂材料の水性分散体は一般的に良く知られた公知の技術により製造することができる。勿論市販の材料を使うことも可能である。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bの形成は、前記塗工液を、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法、スロットダイコーティング法などのコーティング法により耐熱性基材の上に塗工し、乾燥させることにより行なうことができる。
図4を用いて本発明のラミネートフィルムの製造方法を説明する。
塗工液タンク17aには表面層2bの材料が入っていてパイプを通じてグラビアロール16aに導かれる。塗工液タンク17bには接着層2cの材料が入っていてパイプを通じてグラビアロール16bに導かれる。
基材フィルムが巻きだしロール14から繰り出されてグラビアロール16aに導かれ 表面層2aがコーティングされ乾燥炉1.8で乾燥する。乾燥炉から出てきたフィルムは次にグラビアロール16bで接着層2cが同様にコーティングされ乾燥炉1.8で表面を乾燥し 巻き取りロール15に巻き取られる。
本発明のラミネートフィルムの表面層2bの厚みは応力によりひび割れが入るのを防止できる膜厚が必要である一方、これが厚すぎると記録部材周囲に沿った剥離の性能が阻害されることがある。本発明のラミネートフィルムの表面層2bの厚みは、一般的には、1〜5μm、好ましくは1.5〜3μmから選択することができる。
以上のように形成された表面層2bの上に更に接着層2cを形成することにより、表面層2bおよび接着層2cを有する、本発明のラミネートフィルムの保護層2pを形成することができる。
(接着層)
本発明のラミネートフィルムの接着層2cは高速で熱圧着時に十分軟化し記録部材表面になじむよう高分子物質のエマルジョンとワックス材料を含有する塗工液を塗布乾燥する事によって形成することが好ましい。
本発明のラミネートフィルムの接着層2cを構成する接着性樹脂材料として使用することのできる高分子物質としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂等の高分子物質を挙げることができる。中でも、形成される接着層2cの透明性からアクリル系樹脂を含有する接着性樹脂材料が特に好ましい。また、インクジェット記録方法を用いて形成された印画物の記録部材表面はインク受容層が設けられていることが多く、このインク受容層中にインクが液体状態で存在している場合の記録部材表面へのなじみやすさやを考慮した際にも、アクリル系樹脂を含有する接着樹脂材料が好ましい。
前記接着性樹脂材料の調製に特に好ましく用いられるアクリル系樹脂の製造に使用することのできるアクリル系単量体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、ノニルアクリレートなどのアルキルエステルモノマー、また2−エトキシエチルアクリレート、3−エトキシプロピルアクリレートなどのアルコキシアルキルアクリレートなどを挙げることができる。
前記アクリル系樹脂等の高分子物質を含有する接着性樹脂材料のエマルジョンは一般的に良く知られた公知の技術により製造することができる。
本発明のラミネートフィルムの接着層2cの凝集力を調整する上で、メタクリレート系単量体、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミドを共重合成分として適宜用いることができる。接着層2cの凝集力を調整する別の手段としては2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの水酸基含有単量体、(メタ)アクリル酸のようなカルボキシル基含有単量体を重合体中に導入しこの活性水素を利用してイソシアネート、ブロックイソシアネート、エポキシ等と部分架橋させる方法がある。
加熱手段としてサーマルヘッドで転写処理を行なう場合、加熱時間はごく僅かのため、接着層は瞬間的に軟化、流動し接着性が出現する特性が必要である。このような、特性を発現するためには、先の接着性樹脂材料のガラス転移温度(Tg)を下げる方法や、ワックスと呼ばれる低分子量の結晶性樹脂をヒートシール性樹脂と混合するなどの方法により適宜調整することができる。ワックス材料を混合する場合には、加熱時に急峻な溶融性を示す材料が好ましい。このようなワックスとしては、カルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、フィッシャートロプッシュワックス、合成ポリエチレンワックスが好ましい。
このようなワックス材料の具体的な混入量としては25%以上、より好ましくは40%以上がさらに好ましい。ワックス材料の混入量は樹脂基材の厚みと接着層中の樹脂材料換算厚みを勘案して所望の混入量に、容易に調整することができる。
本発明のラミネートフィルムの接着層2cは、ラミネートした印画物を折り曲げた時にひび割れが入らないよう 樹脂材料の厚みで保護膜を保持するのに必要な層厚を持つのが好ましい。接着層2cの樹脂材料成分の換算厚みとしては1.8μm以上が好ましく、3μm以上がさらに好ましい。層厚の上限は膜の応力で基材2aから剥離しないよう基材2aの厚み以下が好ましい。
更に、課題の一つとなっている高耐光性のラミネートフィルムについて述べる。
上記課題は、本願発明のラミネートフィルムの表面層2b、接着層2cの少なくとも一つの層に対し、適当量の紫外線吸収剤を含ませることによって解決することができる。
本発明に使用することのできる紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール系化合物、2−ヒドロキシベンゾフェノン系化合物、2,4−ジフェニル−6−[2−ヒドロキシフェニル]−s−トリアジン系化合物、サリシレート系化合物、シアノアクリレート系化合物を用いることができる。
また上記化合物の基本骨格のベンゼン環水素はハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、水酸基等の置換基によって置換されていても良い。
また、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を前記紫外線吸収剤に代えてもしくはこれらと組み合わせて用いることができる。紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質は、揮発やブリードによる性能劣化が起こりにくく好ましい。
紫外線吸収基を高分子物質の分子鎖中に導入するには、上記紫外線吸収剤の基本骨格中のベンゼン核に反応性の基を導入した化合物を単量体として用いるのが好ましい。反応性の基の代表的なものとしては、(1)式で表される基を挙げることができる。
−X−OOCC(−H又は−CH3)=CH2 (1)
(1)式中のXは炭素数1〜12のアルキレン基、オキシアルキレン基、又は-CH2C(OH)CH2-等の2価の基を示す。
(1)式で示されるような反応性の基を導入した化合物を単独で重合しまたはこれと共重合可能な他の単量体とを組み合わせて共重合することにより、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を得ることができる。
このような紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質については、特開平06-073368号公報(一方社)、特開平07-126536号公報(一方社)、特開平09-11.8720号公報(アイオーラブコーポレーション)、特開平11-348199号公報(日本触媒)、特開2000-044901号公報(大塚化学)等に開示されている。
本発明にかかるラミネートフィルムは、表面層と接着層の塗工液を、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法、スロットダイコーティング法などのコーティング法により順次耐熱性基材の上に塗工し、乾燥させることによって得ることができる。
表面層の塗工液としては、例えば、前記した保護層材料のエマルジョン液をトルエンで希釈して所定の固形分濃度に調製したものが用いられる。
接着層の塗工液としては、例えば、接着性樹脂材料とワックス材料を所定の固形分濃度に調製したものが用いられる。
保護層と接着層の塗工液を、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法、スロットダイコーティング法などにのコーティング法により順次耐熱性基材の上に塗工し、乾燥させることにより本発明のラミネートフィルムを準備する。
本発明にかかるラミネートフィルムの製造方法の一例を図3を用いて説明する。
塗工液タンク17aには表面層2bの塗工液が入っていてパイプを通じてグラビアロール16aに導かれる。塗工液タンク17bには接着層2cの塗工液が入っていてパイプを通じてグラビアロール16bに導かれる。
そして、基材フィルムが巻きだしロール14から繰り出されてグラビアロール16aに導かれ 表面層2aがコーティングされ 乾燥炉1.8で乾燥する。乾燥炉から出てきたフィルムは次にグラビアロール16bで接着層2cが同様にコーティングされ乾燥炉18で表面を乾燥し 巻き取りロール15に巻き取られ、ラミネートフィルムが形成される。
本発明のラミネート処理が適用可能な記録部材の構成は特に限定されないが、本発明の方法は、インク受容層を支持体上に設けた構成の被記録媒体にインクジェット記録方法により画像を形成して得られた印画物に好適に適用し得る。このような被記録媒体のインク受容層の形成に用い得る多孔質無機粒子としては、シリカ、アルミナ、炭酸マグネシウム、シリカアルミナ混晶、シリカマグネシウム混晶等を用いることができ、これらのなかでは経済性等の面からはシリカが好ましい。なお、シリカとしては、ミズカシルP−50やP78(商品名、水澤化学工業株式会社)を好適なものとして挙げることができる。
また、インク受容層を形成する際には、必要に応じて結着材を用いることができ、例えば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、アクリル等の水溶性高分子またはエマルジョンなどが利用できる。多孔質無機粒子と結着材との配合比は、例えば多孔質無機粒子100重量部に対して結着材を30〜1000重量部、好ましくは50〜500重量部の範囲から選択することができる。更に、インク受容層には、分散剤、蛍光染料、pH調製剤、潤滑剤、界面活性剤等の各種添加剤を必要に応じて添加することができる。インク受容層の層厚は例えば30〜60μmの範囲から選択するのが好適である。
一方、インクジェット記録における記録方式は、静電吸引方式、圧電素子を用いる方式、発熱素子を用いる方式等その記録方式は特に限定されない。
インクジェット記録に用いるインクとしては、水性媒体に、染料や顔料等の色材を含有させたものなど、インクジェット記録方式に適用できるものであればよい。カラー記録を行う場合は、常法に従って、シアン、マゼンタ、及びイエロー、更には必要に応じてブラックを用いた減色混合によりフルカラー画像を形成することができる。
以下に、実施例および比較例を挙げて、本発明を具体的に説明する。
塗工液1:三菱レイヨン(株)製 アクリル樹脂 商品名:ダイヤナール BR−113を約70度に過熱攪拌しながらトルエンに溶解し、固形分20wt%に調製した。
塗工液2:接着性樹脂材料として東亞合成(株)製 ポリエステル樹脂 商品名:アロンメルト PES−320S30とワックス材料としてエレメンティス・ジャパン(株)製 カルナバワックス分散品SL508を塗膜乾燥時の残存固形重量比で樹脂比率60%、ワックス比率40%となるように混合し、トルエンにより固形分20wt%に調整した。
耐熱性基材1:PETフィルム(東洋紡(株)製、4.5KM15(商品名);厚さ4.5μm)を耐熱性基材とした。
耐熱性基材1に塗工液1を乾燥膜厚1.5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工し乾燥して表面層を形成した後、塗工液2を乾燥膜厚3.0μm(換算樹脂厚み1.8μm)となるように塗工し乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
塗工液3:塗工液2の残存固形重量比を 樹脂比率75%、ワックス比率25%とした以外は全く同様にして塗工液3を調製した。
耐熱性基材1に塗工液1を乾燥膜厚1.5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工し乾燥して表面層を形成した後、塗工液3を乾燥膜厚3.0μm(換算樹脂厚み2.3μm)となるように塗工し乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
塗工液4:塗工液2の残存固形重量比を 樹脂比率50%、ワックス比率50%とした以外は全く同様にして塗工液4を調製した。
耐熱性基材2:PETフィルム(東洋紡(株)製、5.7RM11(商品名);厚さ5.7μm)を耐熱性基材とした。
耐熱性基材1に塗工液1を乾燥膜厚1.5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工し乾燥して表面層を形成した後、塗工液3を乾燥膜厚4.0μm(換算樹脂厚み2.0μm)となるように塗工し乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
塗工液5:塗工液2の残存固形重量比を樹脂比率25%、ワックス比率75%とした以外は全く同様にして塗工液5を調製した。
耐熱性基材3:PETフィルム(東洋紡(株)製、9.2RP02(商品名);厚さ9.2μm)を耐熱性基材とした。
前記耐熱性基材3にまず塗工液1を乾燥膜厚2.0μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に塗工液5を乾燥膜厚7.2μmとなるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
塗工液6:大塚化学(株)製高分子紫外線吸収材PUVA30M(商品名;Tg=90)をトルエンに溶解し固形分含有率を25%に調製し塗工液6とした。
前記耐熱性基材2にまず塗工液2を乾燥膜厚1.2μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液4を乾燥膜厚4.5μmとなるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
塗工液7:
東亞合成(株)製 ポリエステル樹脂 商品名:アロンメルト PES−320S30 50重量部
エレメンティス・ジャパン(株)製 カルナバワックス分散品 SL508 45重量部
チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製 紫外線吸収剤 チヌビンP 5重量部をトルエンにより固形分20wt%に調製して塗工液7とした。
前記耐熱性基材2にまず塗工液1を乾燥膜厚1.2μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液7を乾燥膜厚 4.5μmとなるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
(比較例1)
前記耐熱性基材1にまず塗工液1を乾燥膜厚1.5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液4を乾燥膜厚 3.0μm(換算樹脂厚み1.5μm)となるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
(比較例2)
塗工液8:塗工液2の残存固形重量比を樹脂比率40%、ワックス比率60%とした以外は全く同様にして塗工液8を調製した。
前記耐熱性基材2にまず塗工液1を乾燥膜厚1.5μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液4を乾燥膜厚4.0μm(換算樹脂厚み1.6μm)となるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
(比較例3)
塗工液9:塗工液2の残存固形重量比を樹脂比率20%、ワックス比率80%とした以外は全く同様にして塗工液9を調製した。
前記耐熱性基材3にまず塗工液1を乾燥膜厚2.0μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液4を乾燥膜厚7.2μm(換算樹脂厚み1.4μm)となるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
(比較例4)
塗工液10:塗工液2の残存固形重量比を樹脂比率80%、ワックス比率20%とした以外は全く同様にして塗工液10を調製した。
前記耐熱性基材3にまず塗工液1を乾燥膜厚2.0μmとなるようにスロットダイコーティング法により塗工乾燥して表面層を形成した後、その上に前記塗工液4を乾燥膜厚7.2μm(換算樹脂厚み1.4μm)となるように塗工乾燥して接着層を形成し、ラミネートフィルムを得た。
実施例1〜6および比較例1〜4で作成したラミネートフィルムに対して、それぞれ以下の評価項目で評価を行った。
1)屈曲試験
ラミネート面を表にしてそれぞれのラミネート物を裏側に所定のR(半径)の丸棒に巻きつけた後にエチルアルコールをしませた脱脂綿でラミネート面を拭いてエチルアルコールのひび割れからの浸透を以下の基準で評価した。評価結果を表1に示す。
○:浸透しない
×:浸透する
2)画像品位
画像としてISOの定める高精細カラーデジタル標準画像データN1.tiff画像をAdobe株式会社製画像ソフトPhotoshopを用いてフォト光沢紙GP-301に印字して画像を形成した。プリンタはCanon製インクジェットプリンタF-850を使用した。
このインクジェットプリント物に対しラミネートフィルムを図1のラミネート装置でラミネートした。印加エネルギーは0.3mj/dot、ニップ加重は線圧5N/cm、送り速度は25mm/secで加熱圧着して、ラミネート物(印画物)を得た。またラミネートする前の印画物を対象物とした。
10人の人にこのラミネート物を対象の印画物と比較してもらった。結果を表1に示す。
A:対象の印画物と比較して画像品位がほぼ変わらないと答えた人が7人以上
B:対象の印画物と比較して画像品位がほぼ変わらないと答えた人が4〜6人
C:対象の印画物と比較して画像品位がほぼ変わらないと答えた人が3人以下
Figure 2005161810
上記より、樹脂の換算厚みを1.8μm以上に ワックス比率を25%以上に制御することで、屈曲性だけでなく、画像品位にも優れたラミネートフィルムを得ることができた。
アトラスフェードメータ(キセノンアーク)を用い100時間暴露後の残存濃度を測定したところ、すべてのインク色で70%以上保持されており、実施例5、6のラミネートフィルムも耐光性が保持されていた。
本実施例では接着性材料として東亞合成(株)製 ポリエステル樹脂とワックス材料としてエレメンティス・ジャパン(株)製 カルナバワックス分散品を例として説明したが、これに限定されるものではない。
本発明のラミネートフィルムを用いた記録部材に保護層をラミネートする方法の概略を示す図である。 本発明のラミネートフィルムの構成を示す断面図である。 本発明のラミネートフィルム製造工程の概念図である。
符号の説明
1 樹脂層を外側に巻かれたラミネートフィルム2のロールの巻出しリール
2 ラミネートフィルム
2a 耐熱性基材
2b 表面層
2c 接着層
2p 保護層
3 フィルムガイド
4 サーマルヘッド
5 分離バー
6 ラミネートフィルム2の巻き取りリール
7 プラテンローラ
8 引き込みローラ対
9 給紙トレイ
10 排紙トレイ
11a 入り口の紙通過検知センサ
11b 出口の紙通過検知センサ
14 巻きだしロール
15 巻き取りロール
16a グラビアロールa
16b グラビアロールb
17a 塗工液タンクa
17b 塗工液タンクb
1.8 乾燥炉
P 記録部材

Claims (15)

  1. 表面層と接着層とを有する保護層を耐熱性基材上に積層したラミネートフィルムであって前記接着層が樹脂成分とワックス成分から成り、前記接着層の樹脂成分の換算厚み(接着層の厚みと樹脂成分混合比率の積)が1.8μm以上であることを特徴とするラミネートフィルム。
  2. 前記接着層の厚みが、耐熱性基材の厚み以下である請求項1記載のラミネートフィルム。
  3. 前記接着層のワックス成分の混合比率が、25%以上である請求項2記載のラミネートフィルム。
  4. 前記接着性樹脂材料がアクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリオレフィン樹脂から選ばれる高分子物質を少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  5. 前記接着性ワックス材料がカルナバワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、フィッシャートロプッシュワックス、合成ポリエチレンワックスを少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  6. 前記接着性物質がアクリル系樹脂である請求項1〜4のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  7. 前記接着性樹脂材料が、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を含むものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  8. 前記表面層を構成する樹脂材料が、紫外線吸収基を分子鎖中に有する高分子物質を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のラミネートフィルム。
  9. 耐熱性基材上に表面層、接着性樹脂層を順に積層する工程を有するラミネートフィルムの製造方法において、該接着性樹脂層には該樹脂成分の換算厚み(接着層の厚みと樹脂成分混合比率の積)が1.8μm以上であり、且つ該接着性樹脂層をコーティング法よって塗工されることを特徴とするラミネートフィルムの製造方法。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のラミネートフィルムを使用し、記録部材の保護層をラミネートすることを特徴とするラミネート方法。
  11. 請求項1ないし9のいずれかに記載のラミネートフィルムを使用し記録部材に保護層をラミネートするラミネート方法において保護層転写の手段がサーマルヘッドを用いること特徴とするラミネート方法。
  12. 請求項1〜9のいずれかに記載のラミネートフィルムによって記録部材表面がラミネート加工されていることを特徴とする印画物。
  13. 前記記録部材は、インクジェット記録方法によって画像が形成されたものである請求項12に記載の印画物。
  14. 記録部材は基材とインクジェット受容層からなるものである請求項 13に記載の印画物。
  15. 記録部材のインクジェット受容層がキャスト成形による光沢タイプ(微細なひび割れを有する)であることを特徴とする請求項14に記載の印画物。
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