JP2004223765A - サーマルプリンタ及びサーマルヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】サーマルヘッド周辺に発生する結露に起因する印画障害を抑制する。
【解決手段】サーマルヘッド15の発熱素子アレイ15bに対して、記録時おける感熱記録紙11の相対送り方向の下流側に、発熱素子アレイ15bに近接して冷却ローラ31と吸着シートを配置する。冷却ローラ31は、内部への通水により表面温度がサーマルヘッド11及びその周辺部材等よりも低温とされ、感熱記録紙11からの水蒸気を凝縮する。吸着シート32は冷却ローラ31に接触しており、凝縮による水を吸着する。サーマルヘッド15や印画後の感熱記録紙11の表面及びその周辺における結露は抑制される。
【選択図】 図1
【解決手段】サーマルヘッド15の発熱素子アレイ15bに対して、記録時おける感熱記録紙11の相対送り方向の下流側に、発熱素子アレイ15bに近接して冷却ローラ31と吸着シートを配置する。冷却ローラ31は、内部への通水により表面温度がサーマルヘッド11及びその周辺部材等よりも低温とされ、感熱記録紙11からの水蒸気を凝縮する。吸着シート32は冷却ローラ31に接触しており、凝縮による水を吸着する。サーマルヘッド15や印画後の感熱記録紙11の表面及びその周辺における結露は抑制される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルプリンタ及びサーマルヘッドに関するものであって、特に、サーマルヘッド及びその周辺部材に発生する結露の抑制と、印画後の感熱記録紙への結露付着を防止するようにしたサーマルプリンタ及びサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタ、例えばカラー感熱プリンタでは、サーマルヘッドの発熱素子アレイをカラー感熱記録紙に圧接させ、プリントデータに合わせて各発熱素子を発熱させることで多階調および多色の印画を行なっている。カラー感熱記録紙は、支持体にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設されている。各感熱発色層は最上層から順番に記録が行われ、イエロー画像の記録後には、次に行われるマゼンタ感熱発色層の記録の際に、イエロー感熱発色層内の未発色成分が発色しないように、発光ピークが420nmの近紫外線を照射してイエロー感熱発色層の光定着を行う。同様に、マゼンタ感熱発色層の熱記録後には、発光ピークが365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層の光定着を行う。
【0003】
上記のようなサーマルプリンタでは、発熱素子から熱を発生させることから、印画した後の感熱記録紙表面から水蒸気が発生する。この水蒸気は、サーマルヘッドのコモン電極が覆われる領域やその周辺部材に凝縮して結露となる。これが原因となって、感熱記録紙の印画面へ結露が付着し、これに起因して、印画後の感熱記録紙の最上層の保護層が窪んで白っぽく見える印画障害が発生することがある。
【0004】
結露の発生に対しては、感熱記録紙からの水蒸気の流れを結露防止手段により遮断して、周辺部材における凝縮を防止する方法や、さらに送風を実施する方法、また、ローラ等の周辺部材を、水蒸気がかからない位置に設ける方法を適用したインクジェットプリンタが提案されている(例えば特許文献1〜3参照。)。
【0005】
また、印画時間の短縮化を目的に、サーマルヘッドの発熱体の周辺あるいは発熱体のドット毎にペルチェ素子を設けて、これによりサーマルヘッドの予熱及び冷却等の温度制御を実施するという提案がなされている(例えば、特許文献4,5参照。)。さらに、このようなペルチェ素子の冷却面に生じた結露を取り除くために、吸水性素材により吸い上げて、放熱面より発生する熱によりこれを揮発させて、その作用を加速させるために、放熱面側にヒートシンクとファンを設ける機構が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−287350号公報(第3−4頁、第6図)
【特許文献2】
特開2001−287356号公報(第4−5頁、第6図)
【特許文献3】
特開2001−301135号公報(第3頁、第2図)
【特許文献4】
特開平5−238035号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献5】
特開平5−246060号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献6】
実用新案登録第3077699号公報(第1−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、結露を遮断する結露防止手段を設ける方法によると、結露防止手段自体に結露が発生してしまい、さらに、送風を行っても、その効果は十分なものとはいえない。また、結露が生じやすいローラの位置を変えることによって、そのローラに蒸気があたらないようにする方法については、ローラにおける結露は抑制できるものの、記録紙に対する結露を防止することはできないという問題がある。また、特許文献5,6で提案される方法は、ペルチェ素子をサーマルヘッドに組み込むことによって、サーマルヘッドの予熱効果及び冷却時間の短縮化または、サーマルヘッドの温度上昇の防止を図ることを目的としており、結露対策としての効果は期待できない。また、特許文献6で提案される方法は、ペルチェ素子における結露を取り除くものであるが、サーマルヘッド及びその周辺部材における結露対策としての効果について言及するものではない。
【0008】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、印画後の感熱記録紙から発生する水蒸気による結露に起因する印画障害の発生を抑えるようにしたサーマルプリンタ及びサーマルヘッドを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、サーマルヘッドの発熱素子アレイを発熱させて記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させて配置され、記録紙から蒸発する水分を凝縮して捕捉する凝縮捕捉手段を有することを特徴として構成されている。
【0010】
前記凝縮捕捉手段は、冷却ローラと、この冷却ローラに接触して水分を吸着する吸着部材とからなることが好ましい。または、前記凝縮捕捉手段は、前記発熱素子アレイに近接して前記サーマルヘッドに配置されるペルチェ素子と、このペルチェ素子の凝縮面に接触して水分を吸着する吸着部材とからなることが好ましい。このとき、前記ペルチェ素子は、放熱部が前記サーマルヘッドに付けられていることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明は、ヘッド基板の端部下面または上面に形成された発熱素子アレイの発熱により、記録紙に画像を記録するサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させた位置にペルチェ素子を配置し、このペルチェ素子は放熱面が前記ヘッド基板に取り付けられていることを特徴として構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のサーマルプリンタを示す概略図である。カラー感熱プリンタ10には、長尺の感熱記録紙11を巻き取った記録紙ロール12がセットされている。給紙ローラ対13は、感熱記録紙11をサーマルヘッド15に向けて給紙し、また記録紙ロール12に向けて戻す。符号16は排紙ローラ対、17はカッタを示す。給紙ローラ対13と排紙ローラ対16は、記録中は感熱記録紙11にバックテンションとフロントテンションを与える。
【0013】
サーマルヘッド15は、プラテンローラ18上で感熱記録紙11に圧接するプリント位置と、プラテンローラ18から上方に離れる退避位置との間で揺動する。このプラテンローラ18は、モータ19によって回転され、サーマルヘッド15との間で感熱記録紙11をニップして記録方向A及び戻し方向Bに搬送する。
【0014】
光定着器21は、イエロー定着用ランプ22とマゼンタ定着用ランプ23と、反射板24とから構成される。イエロー定着用ランプ22は、420nm付近に発光波長のピークを有する近紫外線を放射して、イエロー画像を光定着する。また、マゼンタ定着用ランプ23は、365nm付近に発光波長のピークを有する紫外線を放射して、マゼンタ画像を光定着する。
【0015】
感熱記録紙11としては、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、および保護層を順次層設したものが用いられる。なお、各感熱発色層の間に中間層が設けられている。イエロー感熱発色層は、イエロー定着用ランプ22から照射される近紫外線により発色能力が消失し、マゼンダ感熱発色層は、マゼンダ定着用ランプ23から照射される紫外線により発色能力が消失する。プリント処理が終了した感熱記録紙11は、カッタ17によって未記録部分から切り離されて、サーマルプリンタ10の外へ排出される。
【0016】
サーマルヘッド15のヘッド基板15aには、発熱素子アレイ15bが記録紙の印画面に対向して形成されている。この発熱素子アレイ15bは、感熱記録紙11の幅方向にライン状に配列されている。サーマルヘッド15の表面には、ヘッド基板15a及び発熱素子アレイ15bを覆うように、保護層が形成されている。この保護層は、酸化ケイ素SiO2 や窒化ケイ素Si3 N4 などから構成されている。
【0017】
発熱素子アレイ15bに対して、記録方向の下流側で発熱素子アレイ15bに近接させて、感熱記録紙11から蒸発する水分を凝縮して捕捉する凝縮捕捉手段としての冷却ローラ31と吸着シート32とを配置させている。吸着シート32は、冷却ローラ31に接触して水分を吸着する吸着部材として機能する。また、冷却ローラ31と吸着シート32は、感熱記録紙11の印画面側に対向している。冷却ローラ31は、そのローラ長が感熱記録紙11の幅と概ね同等あるいはそれ以上である。冷却ローラ31は、モータ19により回転されている。冷却ローラ31は、その内部を通水され、その表面は、サーマルヘッド15やプラテンローラ18、光定着器21、排紙ローラ対対16や印画後の感熱記録紙11、または雰囲気温度よりも低温とされている。吸着シート32は、冷却ローラ31のローラ長さと同等あるいはそれ以上の長さをもって、その長さ方向で冷却ローラ31に接触している。
【0018】
次に、図1を参照してカラー感熱プリンタ10の作用を簡単に説明する。印画処理が開始されると、給紙ローラ対13が回転して感熱記録紙11が繰り出され、その先端がフォトインタラプタ(図示せず)に検知されると、サーマルヘッド15がプリント位置に変位し、感熱記録紙を圧接する。モータ19によってプラテンローラ18,給紙ローラ対13,排紙ローラ対16が回転すると、サーマルヘッド15とプラテンローラ18に狭持された感熱記録紙11が記録方向Aに搬送される。これと同時にサーマルヘッド15が駆動され、イエロー画像が1ラインずつ記録される。
【0019】
イエロー画像が記録された部分は、イエロー定着用ランプ22を通過するときに照射される近紫外線によって光定着される。イエロー画像の記録が終了すると、サーマルヘッド15が退避位置に変位する。また、イエロー画像の定着が終了すると、イエロー定着用ランプ22が消灯する。そして、モータ19の運転による給紙ローラ対13,排紙ローラ対16によって感熱記録紙11が戻し方向Bに搬送され、イエロー画像記録エリアの記録開始位置を発熱素子が通過した後に、その搬送が停止される。次に、サーマルヘッド15がプリント位置に変位し、この後にプラテンローラ18は感熱記録紙11を記録方向Aに搬送し、この搬送に同期してサーマルヘッド15が駆動され、イエロー画像の記録エリアに対して、マゼンダ画像の記録が行われる。
【0020】
マゼンダ画像の記録中にマゼンダ定着用ランプ23が点灯し、マゼンダ画像が光定着される。マゼンダ画像の記録と定着が終了すると、サーマルヘッド15の退避とマゼンダ定着ランプの消灯とが行われる。その後、感熱記録紙11が再び戻されてから、シアン画像の熱記録が行われる。シアン画像の記録後は、排紙ローラ対16により印画部分が送り出された後にカッタ17で、印画部分と未印画部分との境界で印画部分が切り離され、プリントが形成される。
【0021】
この各色画像の記録中に、発熱素子アレイ15bからの熱により、印画後の感熱記録紙11の表面から水分が蒸発する。感熱記録紙11は、印画された後サーマルヘッドの記録方向Aへ排紙されるので、発生した水蒸気の大部分は、サーマルヘッド15、特に発熱素子アレイ15bの下流側に拡散する。拡散した水蒸気は、低温とされた冷却ローラ31の表面で凝縮し、結露となる。冷却ローラ31の表面を、サーマルヘッド15やプラテンローラ18、排紙ローラ対対16や印画後の感熱記録紙11、または雰囲気温度よりも低温とすることにより、結露はこの冷却ローラ31の表面で促進されるため、サーマルヘッド15や感熱記録紙11の表面及びその周辺部材における結露は抑制される。
【0022】
冷却ローラ31の冷却は、冷却ローラ31の内部に水を通すことによる方法に限定されず、水に代えて他の液を通す方法や、ペルチェ素子などの冷却手段を用いる方法でもよい。このとき、冷却ローラ31を劣化させることのない、かつ取り扱いが平易で安価な液が好ましい。ただし、液の凝固点が雰囲気温度よりできるだけ低いものとすると水蒸気の凝縮を効果的に行うことができる。
【0023】
なお、吸着部材としては、冷却ローラ31に付着した水分を取り除くことができるものであればよく、吸着シート32に代えて、吸着ローラや吸入管、吸入孔を多数有する吸入ヘッドなどが用いられる。あるいは、内部にこの水分を吸収する吸収部材に代えてもよい。好ましくは、その吸着速度や、吸着量、吸着保持量が大きなものとする。吸着シート32は、その吸着限界能力に達する以前に、別の新たな吸着シートに交換されるが、吸着した水を除かれた後に再び使用に供されてもよい。また、本発明においては、吸着シート32を冷却ローラ31に接触させて配置させたが、冷却ローラ31上での結露の水滴が成長してここから落下しないうちに吸着することができるものであれば、近接させた位置に配置させてもよい。
【0024】
図2及び図3を用いて以下に本発明の別の実施形態を説明する。図2はサーマルヘッド15及びその近傍の概略図であって、図3はその平面概略図である。図1と同様の部材については同じ符号を付し、説明を略す。ペルチェ素子51は、サーマルヘッド15のヘッド基板15aの下流側端面に設けられている。
【0025】
ペルチェ素子51は、異種の導体が結合されたもので、この結合面に電流を流すことによって温度差が生じるものである。このような現象は、ペルチェ効果と一般に呼ばれており、ペルチェ素子51は、この現象を利用して対象物を冷却、あるいは加熱することができるものである。サーマルヘッド15の下流側壁面に配されたペルチェ素子51は、その放熱面51aがサーマルヘッド15との接触面とされ、冷却面51bが外部側とされる。ペルチェ素子51は、サーマルヘッド15との接触面を除く外表面51cを覆うように二酸化ケイ素SiO2 や窒化ケイ素Si3 N4 を成分とする素材で被覆されている。本実施形態においては、予め作成されてその表面15cを被覆されたサーマルヘッド15にペルチェ素子51を取り付けているが、サーマルヘッドを作成する際にペルチェ素子を設けてから、全体を覆うように被覆処理されたものとしてもよい。発熱素子アレイ15bで生じた熱は、通電されたペルチェ素子51によって排熱される。また、印画後の感熱記録紙11からの水蒸気は、ペルチェ素子51の冷却面51bで凝縮し、結露が生じる。
【0026】
このとき、ペルチェ素子51の冷却面の温度が、サーマルヘッド15や感熱記録紙11、プラテンローラ18、光定着器21等の温度よりも低くなるようにする。これら周辺部材との温度差を設けることにより、ペルチェ素子51の冷却面51bにおいて、水蒸気の凝縮速度は特に促進されることになり、サーマルヘッド15における特に発熱素子アレイ15b及びその近傍や、プラテンローラ12、排紙ローラ対対27、及び感熱記録紙11等への結露を抑制することができる。なお、サーマルヘッド15に放熱板(図示せず)が設けられている場合には、ペルチェ素子51をこの放熱板に設置し、その場合には、放熱板との接触面をペルチェ素子の放熱面51aとするとよい。
【0027】
吸着シート32は、ペルチェ素子51と接触するように設けられており、ペルチェ素子51の冷却面51bに生じた結露は、この吸着シート32に捕捉される。また、接触に代えて、吸着シート32とペルチェ素子51との間に隙間を設け、この隙間で大きくなった水滴を吸着シート32で吸着するようにしてもよい。
【0028】
さらに、本実施形態のように、サーマルヘッド15の下流側にペルチェ素子51の放熱面51a側が対向するように配置すると、印画待機時などにサーマルヘッド15への加熱効果を図ることができる。これにより、ペルチェ素子51のサーマルヘッド15側には、ヒーター効果が働き、印画前や印画間のインターバル時間が短縮され、消費電力の低減を図ることができるので効果的である。
【0029】
なお、上記実施形態では、プラテンローラ18と、給紙ローラ対13及び排紙ローラ対16からなる搬送ローラ対とによって感熱記録紙11を往復移動させるようにしたが、この他に、搬送ローラ対のみ、またはプラテンローラ18のみによって感熱記録紙11を搬送して印画してもよい。また、上記実施形態では、1つのサーマルヘッド15を用い、感熱記録紙11を3回往復することでフルカラー画像を記録しているが、これに限られず、3つのサーマルヘッドにより感熱記録紙を一方向にのみ搬送するようにした3ヘッド1パス方式等のカラー感熱プリンタに本発明を適用してもよい。また、感熱記録方式のサーマルプリンタに限定されず、熱転写方式のものにも適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明のサーマルプリンタによれば、印画後の感熱記録紙から発生する水蒸気が、サーマルヘッド及びその周辺部材に凝縮することによって発生する結露を防止し、感熱記録紙の印画面に対する結露付着を防ぐことができる。これにより、印画障害の発生が抑制され、高品質の写真画質プリントが得られる。さらに、水蒸気の凝縮捕捉手段としてペルチェ素子を用いることによって、サーマルヘッドに対するヒーター効果が働き、印画前や印画間のインターバル時間が短縮され、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー感熱プリンタの概略図である。
【図2】本発明の別の実施形態であるカラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】図2におけるカラー感熱プリンタの要部平面図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱プリンタ
11 感熱記録紙
15 サーマルヘッド
15a ヘッド基板
15b 発熱素子アレイ
31 冷却ローラ
32 吸着シート
50 サーマルプリンタ
51 ペルチェ素子
51a 放熱面
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーマルプリンタ及びサーマルヘッドに関するものであって、特に、サーマルヘッド及びその周辺部材に発生する結露の抑制と、印画後の感熱記録紙への結露付着を防止するようにしたサーマルプリンタ及びサーマルヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
サーマルプリンタ、例えばカラー感熱プリンタでは、サーマルヘッドの発熱素子アレイをカラー感熱記録紙に圧接させ、プリントデータに合わせて各発熱素子を発熱させることで多階調および多色の印画を行なっている。カラー感熱記録紙は、支持体にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設されている。各感熱発色層は最上層から順番に記録が行われ、イエロー画像の記録後には、次に行われるマゼンタ感熱発色層の記録の際に、イエロー感熱発色層内の未発色成分が発色しないように、発光ピークが420nmの近紫外線を照射してイエロー感熱発色層の光定着を行う。同様に、マゼンタ感熱発色層の熱記録後には、発光ピークが365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層の光定着を行う。
【0003】
上記のようなサーマルプリンタでは、発熱素子から熱を発生させることから、印画した後の感熱記録紙表面から水蒸気が発生する。この水蒸気は、サーマルヘッドのコモン電極が覆われる領域やその周辺部材に凝縮して結露となる。これが原因となって、感熱記録紙の印画面へ結露が付着し、これに起因して、印画後の感熱記録紙の最上層の保護層が窪んで白っぽく見える印画障害が発生することがある。
【0004】
結露の発生に対しては、感熱記録紙からの水蒸気の流れを結露防止手段により遮断して、周辺部材における凝縮を防止する方法や、さらに送風を実施する方法、また、ローラ等の周辺部材を、水蒸気がかからない位置に設ける方法を適用したインクジェットプリンタが提案されている(例えば特許文献1〜3参照。)。
【0005】
また、印画時間の短縮化を目的に、サーマルヘッドの発熱体の周辺あるいは発熱体のドット毎にペルチェ素子を設けて、これによりサーマルヘッドの予熱及び冷却等の温度制御を実施するという提案がなされている(例えば、特許文献4,5参照。)。さらに、このようなペルチェ素子の冷却面に生じた結露を取り除くために、吸水性素材により吸い上げて、放熱面より発生する熱によりこれを揮発させて、その作用を加速させるために、放熱面側にヒートシンクとファンを設ける機構が提案されている(例えば、特許文献6参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−287350号公報(第3−4頁、第6図)
【特許文献2】
特開2001−287356号公報(第4−5頁、第6図)
【特許文献3】
特開2001−301135号公報(第3頁、第2図)
【特許文献4】
特開平5−238035号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献5】
特開平5−246060号公報(第2−3頁、第1図)
【特許文献6】
実用新案登録第3077699号公報(第1−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、結露を遮断する結露防止手段を設ける方法によると、結露防止手段自体に結露が発生してしまい、さらに、送風を行っても、その効果は十分なものとはいえない。また、結露が生じやすいローラの位置を変えることによって、そのローラに蒸気があたらないようにする方法については、ローラにおける結露は抑制できるものの、記録紙に対する結露を防止することはできないという問題がある。また、特許文献5,6で提案される方法は、ペルチェ素子をサーマルヘッドに組み込むことによって、サーマルヘッドの予熱効果及び冷却時間の短縮化または、サーマルヘッドの温度上昇の防止を図ることを目的としており、結露対策としての効果は期待できない。また、特許文献6で提案される方法は、ペルチェ素子における結露を取り除くものであるが、サーマルヘッド及びその周辺部材における結露対策としての効果について言及するものではない。
【0008】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、印画後の感熱記録紙から発生する水蒸気による結露に起因する印画障害の発生を抑えるようにしたサーマルプリンタ及びサーマルヘッドを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、サーマルヘッドの発熱素子アレイを発熱させて記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させて配置され、記録紙から蒸発する水分を凝縮して捕捉する凝縮捕捉手段を有することを特徴として構成されている。
【0010】
前記凝縮捕捉手段は、冷却ローラと、この冷却ローラに接触して水分を吸着する吸着部材とからなることが好ましい。または、前記凝縮捕捉手段は、前記発熱素子アレイに近接して前記サーマルヘッドに配置されるペルチェ素子と、このペルチェ素子の凝縮面に接触して水分を吸着する吸着部材とからなることが好ましい。このとき、前記ペルチェ素子は、放熱部が前記サーマルヘッドに付けられていることが好ましい。
【0011】
さらに、本発明は、ヘッド基板の端部下面または上面に形成された発熱素子アレイの発熱により、記録紙に画像を記録するサーマルヘッドにおいて、前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させた位置にペルチェ素子を配置し、このペルチェ素子は放熱面が前記ヘッド基板に取り付けられていることを特徴として構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のサーマルプリンタを示す概略図である。カラー感熱プリンタ10には、長尺の感熱記録紙11を巻き取った記録紙ロール12がセットされている。給紙ローラ対13は、感熱記録紙11をサーマルヘッド15に向けて給紙し、また記録紙ロール12に向けて戻す。符号16は排紙ローラ対、17はカッタを示す。給紙ローラ対13と排紙ローラ対16は、記録中は感熱記録紙11にバックテンションとフロントテンションを与える。
【0013】
サーマルヘッド15は、プラテンローラ18上で感熱記録紙11に圧接するプリント位置と、プラテンローラ18から上方に離れる退避位置との間で揺動する。このプラテンローラ18は、モータ19によって回転され、サーマルヘッド15との間で感熱記録紙11をニップして記録方向A及び戻し方向Bに搬送する。
【0014】
光定着器21は、イエロー定着用ランプ22とマゼンタ定着用ランプ23と、反射板24とから構成される。イエロー定着用ランプ22は、420nm付近に発光波長のピークを有する近紫外線を放射して、イエロー画像を光定着する。また、マゼンタ定着用ランプ23は、365nm付近に発光波長のピークを有する紫外線を放射して、マゼンタ画像を光定着する。
【0015】
感熱記録紙11としては、支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層、および保護層を順次層設したものが用いられる。なお、各感熱発色層の間に中間層が設けられている。イエロー感熱発色層は、イエロー定着用ランプ22から照射される近紫外線により発色能力が消失し、マゼンダ感熱発色層は、マゼンダ定着用ランプ23から照射される紫外線により発色能力が消失する。プリント処理が終了した感熱記録紙11は、カッタ17によって未記録部分から切り離されて、サーマルプリンタ10の外へ排出される。
【0016】
サーマルヘッド15のヘッド基板15aには、発熱素子アレイ15bが記録紙の印画面に対向して形成されている。この発熱素子アレイ15bは、感熱記録紙11の幅方向にライン状に配列されている。サーマルヘッド15の表面には、ヘッド基板15a及び発熱素子アレイ15bを覆うように、保護層が形成されている。この保護層は、酸化ケイ素SiO2 や窒化ケイ素Si3 N4 などから構成されている。
【0017】
発熱素子アレイ15bに対して、記録方向の下流側で発熱素子アレイ15bに近接させて、感熱記録紙11から蒸発する水分を凝縮して捕捉する凝縮捕捉手段としての冷却ローラ31と吸着シート32とを配置させている。吸着シート32は、冷却ローラ31に接触して水分を吸着する吸着部材として機能する。また、冷却ローラ31と吸着シート32は、感熱記録紙11の印画面側に対向している。冷却ローラ31は、そのローラ長が感熱記録紙11の幅と概ね同等あるいはそれ以上である。冷却ローラ31は、モータ19により回転されている。冷却ローラ31は、その内部を通水され、その表面は、サーマルヘッド15やプラテンローラ18、光定着器21、排紙ローラ対対16や印画後の感熱記録紙11、または雰囲気温度よりも低温とされている。吸着シート32は、冷却ローラ31のローラ長さと同等あるいはそれ以上の長さをもって、その長さ方向で冷却ローラ31に接触している。
【0018】
次に、図1を参照してカラー感熱プリンタ10の作用を簡単に説明する。印画処理が開始されると、給紙ローラ対13が回転して感熱記録紙11が繰り出され、その先端がフォトインタラプタ(図示せず)に検知されると、サーマルヘッド15がプリント位置に変位し、感熱記録紙を圧接する。モータ19によってプラテンローラ18,給紙ローラ対13,排紙ローラ対16が回転すると、サーマルヘッド15とプラテンローラ18に狭持された感熱記録紙11が記録方向Aに搬送される。これと同時にサーマルヘッド15が駆動され、イエロー画像が1ラインずつ記録される。
【0019】
イエロー画像が記録された部分は、イエロー定着用ランプ22を通過するときに照射される近紫外線によって光定着される。イエロー画像の記録が終了すると、サーマルヘッド15が退避位置に変位する。また、イエロー画像の定着が終了すると、イエロー定着用ランプ22が消灯する。そして、モータ19の運転による給紙ローラ対13,排紙ローラ対16によって感熱記録紙11が戻し方向Bに搬送され、イエロー画像記録エリアの記録開始位置を発熱素子が通過した後に、その搬送が停止される。次に、サーマルヘッド15がプリント位置に変位し、この後にプラテンローラ18は感熱記録紙11を記録方向Aに搬送し、この搬送に同期してサーマルヘッド15が駆動され、イエロー画像の記録エリアに対して、マゼンダ画像の記録が行われる。
【0020】
マゼンダ画像の記録中にマゼンダ定着用ランプ23が点灯し、マゼンダ画像が光定着される。マゼンダ画像の記録と定着が終了すると、サーマルヘッド15の退避とマゼンダ定着ランプの消灯とが行われる。その後、感熱記録紙11が再び戻されてから、シアン画像の熱記録が行われる。シアン画像の記録後は、排紙ローラ対16により印画部分が送り出された後にカッタ17で、印画部分と未印画部分との境界で印画部分が切り離され、プリントが形成される。
【0021】
この各色画像の記録中に、発熱素子アレイ15bからの熱により、印画後の感熱記録紙11の表面から水分が蒸発する。感熱記録紙11は、印画された後サーマルヘッドの記録方向Aへ排紙されるので、発生した水蒸気の大部分は、サーマルヘッド15、特に発熱素子アレイ15bの下流側に拡散する。拡散した水蒸気は、低温とされた冷却ローラ31の表面で凝縮し、結露となる。冷却ローラ31の表面を、サーマルヘッド15やプラテンローラ18、排紙ローラ対対16や印画後の感熱記録紙11、または雰囲気温度よりも低温とすることにより、結露はこの冷却ローラ31の表面で促進されるため、サーマルヘッド15や感熱記録紙11の表面及びその周辺部材における結露は抑制される。
【0022】
冷却ローラ31の冷却は、冷却ローラ31の内部に水を通すことによる方法に限定されず、水に代えて他の液を通す方法や、ペルチェ素子などの冷却手段を用いる方法でもよい。このとき、冷却ローラ31を劣化させることのない、かつ取り扱いが平易で安価な液が好ましい。ただし、液の凝固点が雰囲気温度よりできるだけ低いものとすると水蒸気の凝縮を効果的に行うことができる。
【0023】
なお、吸着部材としては、冷却ローラ31に付着した水分を取り除くことができるものであればよく、吸着シート32に代えて、吸着ローラや吸入管、吸入孔を多数有する吸入ヘッドなどが用いられる。あるいは、内部にこの水分を吸収する吸収部材に代えてもよい。好ましくは、その吸着速度や、吸着量、吸着保持量が大きなものとする。吸着シート32は、その吸着限界能力に達する以前に、別の新たな吸着シートに交換されるが、吸着した水を除かれた後に再び使用に供されてもよい。また、本発明においては、吸着シート32を冷却ローラ31に接触させて配置させたが、冷却ローラ31上での結露の水滴が成長してここから落下しないうちに吸着することができるものであれば、近接させた位置に配置させてもよい。
【0024】
図2及び図3を用いて以下に本発明の別の実施形態を説明する。図2はサーマルヘッド15及びその近傍の概略図であって、図3はその平面概略図である。図1と同様の部材については同じ符号を付し、説明を略す。ペルチェ素子51は、サーマルヘッド15のヘッド基板15aの下流側端面に設けられている。
【0025】
ペルチェ素子51は、異種の導体が結合されたもので、この結合面に電流を流すことによって温度差が生じるものである。このような現象は、ペルチェ効果と一般に呼ばれており、ペルチェ素子51は、この現象を利用して対象物を冷却、あるいは加熱することができるものである。サーマルヘッド15の下流側壁面に配されたペルチェ素子51は、その放熱面51aがサーマルヘッド15との接触面とされ、冷却面51bが外部側とされる。ペルチェ素子51は、サーマルヘッド15との接触面を除く外表面51cを覆うように二酸化ケイ素SiO2 や窒化ケイ素Si3 N4 を成分とする素材で被覆されている。本実施形態においては、予め作成されてその表面15cを被覆されたサーマルヘッド15にペルチェ素子51を取り付けているが、サーマルヘッドを作成する際にペルチェ素子を設けてから、全体を覆うように被覆処理されたものとしてもよい。発熱素子アレイ15bで生じた熱は、通電されたペルチェ素子51によって排熱される。また、印画後の感熱記録紙11からの水蒸気は、ペルチェ素子51の冷却面51bで凝縮し、結露が生じる。
【0026】
このとき、ペルチェ素子51の冷却面の温度が、サーマルヘッド15や感熱記録紙11、プラテンローラ18、光定着器21等の温度よりも低くなるようにする。これら周辺部材との温度差を設けることにより、ペルチェ素子51の冷却面51bにおいて、水蒸気の凝縮速度は特に促進されることになり、サーマルヘッド15における特に発熱素子アレイ15b及びその近傍や、プラテンローラ12、排紙ローラ対対27、及び感熱記録紙11等への結露を抑制することができる。なお、サーマルヘッド15に放熱板(図示せず)が設けられている場合には、ペルチェ素子51をこの放熱板に設置し、その場合には、放熱板との接触面をペルチェ素子の放熱面51aとするとよい。
【0027】
吸着シート32は、ペルチェ素子51と接触するように設けられており、ペルチェ素子51の冷却面51bに生じた結露は、この吸着シート32に捕捉される。また、接触に代えて、吸着シート32とペルチェ素子51との間に隙間を設け、この隙間で大きくなった水滴を吸着シート32で吸着するようにしてもよい。
【0028】
さらに、本実施形態のように、サーマルヘッド15の下流側にペルチェ素子51の放熱面51a側が対向するように配置すると、印画待機時などにサーマルヘッド15への加熱効果を図ることができる。これにより、ペルチェ素子51のサーマルヘッド15側には、ヒーター効果が働き、印画前や印画間のインターバル時間が短縮され、消費電力の低減を図ることができるので効果的である。
【0029】
なお、上記実施形態では、プラテンローラ18と、給紙ローラ対13及び排紙ローラ対16からなる搬送ローラ対とによって感熱記録紙11を往復移動させるようにしたが、この他に、搬送ローラ対のみ、またはプラテンローラ18のみによって感熱記録紙11を搬送して印画してもよい。また、上記実施形態では、1つのサーマルヘッド15を用い、感熱記録紙11を3回往復することでフルカラー画像を記録しているが、これに限られず、3つのサーマルヘッドにより感熱記録紙を一方向にのみ搬送するようにした3ヘッド1パス方式等のカラー感熱プリンタに本発明を適用してもよい。また、感熱記録方式のサーマルプリンタに限定されず、熱転写方式のものにも適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明のサーマルプリンタによれば、印画後の感熱記録紙から発生する水蒸気が、サーマルヘッド及びその周辺部材に凝縮することによって発生する結露を防止し、感熱記録紙の印画面に対する結露付着を防ぐことができる。これにより、印画障害の発生が抑制され、高品質の写真画質プリントが得られる。さらに、水蒸気の凝縮捕捉手段としてペルチェ素子を用いることによって、サーマルヘッドに対するヒーター効果が働き、印画前や印画間のインターバル時間が短縮され、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー感熱プリンタの概略図である。
【図2】本発明の別の実施形態であるカラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】図2におけるカラー感熱プリンタの要部平面図である。
【符号の説明】
10 カラー感熱プリンタ
11 感熱記録紙
15 サーマルヘッド
15a ヘッド基板
15b 発熱素子アレイ
31 冷却ローラ
32 吸着シート
50 サーマルプリンタ
51 ペルチェ素子
51a 放熱面
Claims (5)
- サーマルヘッドの発熱素子アレイを発熱させて記録紙に画像を記録するサーマルプリンタにおいて、
前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させて配置され、記録紙から蒸発する水分を凝縮して捕捉する凝縮捕捉手段を有することを特徴とするサーマルプリンタ。 - 前記凝縮捕捉手段は、冷却ローラと、この冷却ローラに接触して水分を吸着する吸着部材とからなることを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
- 前記凝縮捕捉手段は、前記発熱素子アレイに近接して前記サーマルヘッドに配置されるペルチェ素子と、このペルチェ素子の凝縮面に接触して水分を吸着する吸着部材とからなることを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタ。
- 前記ペルチェ素子は、放熱部が前記サーマルヘッドに付けられていることを特徴とすることを特徴とする請求項3記載のサーマルプリンタ。
- ヘッド基板の端部下面または上面に形成された発熱素子アレイの発熱により、記録紙に画像を記録するサーマルヘッドにおいて、
前記発熱素子アレイに対して、記録時における記録紙の相対送り方向の下流側で前記発熱素子アレイに近接させた位置にペルチェ素子を配置し、このペルチェ素子は放熱面が前記ヘッド基板に取り付けられていることを特徴とするサーマルヘッド。
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JP2003011439A JP2004223765A (ja) | 2003-01-20 | 2003-01-20 | サーマルプリンタ及びサーマルヘッド |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006243835A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Nippon Signal Co Ltd:The | カード処理装置 |
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-
2003
- 2003-01-20 JP JP2003011439A patent/JP2004223765A/ja not_active Withdrawn
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