JP2004221148A - 内燃機関用点火コイル - Google Patents
内燃機関用点火コイル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004221148A JP2004221148A JP2003003833A JP2003003833A JP2004221148A JP 2004221148 A JP2004221148 A JP 2004221148A JP 2003003833 A JP2003003833 A JP 2003003833A JP 2003003833 A JP2003003833 A JP 2003003833A JP 2004221148 A JP2004221148 A JP 2004221148A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition coil
- combustion engine
- internal combustion
- igniter
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【解決手段】内燃機関の点火に用いる高電圧が通る内燃機関用点火コイルであって、点火コイル内に配置されている一次側電流ラインの一部に、その他の前記一次側電流ラインよりも低い温度で溶断する金属を用いたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。また、前記点火コイルはイグナイタを内蔵していることを特徴とする内燃機関用点火コイル。前記点火コイルはイグナイタを内蔵しており、前記点火コイルに注入されている絶縁樹脂の注型方向から見た場合、前記イグナイタは前記コイル部の上部に位置し、前記金属と前記イグナイタを電気的に外部と接続する端子との接続部が前記注型方向に開放されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関用点火コイルに関する。特に連続的に電流が通電されるのを防止するフェールセーフ機能を有する内燃機関用点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の内燃機関用点火コイルは、特許第3165017号公報に記載されているように、外部からの信号や電源を取り入れるコネクタ端子と一次コイル接続端子は、はんだ接続や溶接等により直接接続されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3165017号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
コイル接続端子間あるいは線間によるコイル内部でのショート,イグナイタ内部破壊によるイグナイタ内部でのショート、あるいはエンジンコントロールユニット(以下、ECUと称す)からの信号が何らかの理由で連続high状態になる、などによりコイルの一次側が連続オンになるのを防止する為、ECUやイグナイタ内部に連続highをストップさせるセルフシャット機能を有するものがある。
【0005】
この機能を追加することにより、点火コイル単品の故障にとどめることができ、他の気筒の点火コイルは動作する為、車輌がエンストしないですむ。
【0006】
しかし、ECUやイグナイタ内部にこの機能を追加した場合、回路構成が複雑になったり、製品が大型化するといった問題が有る。
【0007】
本発明の目的は、より小型でフェールセーフ機能を有する内燃機関用点火コイルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、内燃機関の点火に用いる高電圧が通る内燃機関用点火コイルであって、点火コイル内に配置されている一次側電流ラインの一部に、その他の前記一次側電流ラインよりも低い温度で溶断する金属を用いた。
【0009】
当該金属の部分が、過電流時に溶断することによってか電流を防止することが出来る。通常は、他の配線(ライン)同様に導電体として使用するため、大型化する必要はなく、しかも、フェールセーフ機能を有することが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
内燃機関用点火コイルにフェールセーフ機能を付加することに関し、発明者らは種々検討した。まず、連続通電を防止する為、過電流によって断線するようなヒューズ機能を持った金属をコイル内部に部分的に設ける。ただし、専用のヒューズを設けると余分なスペースを必要とする為、製品自体の大型化を招く。よって、内部接続部の一部をヒューズとして流用することにより小型化が図れ、ECUやイグナイタに依存しない低コストの連続通電オフ機能を確保することができるのである。
【0011】
以下、実施の形態について、図面を参照し説明する。
【0012】
図1は、一実施例である内燃機関用点火コイルの内部構造図である。イグナイタ3内蔵の点火コイルでコイル上部にイグナイタ3が配置されるタイプの点火コイルである。
【0013】
イグナイタ3は、金属や樹脂で形成されたベース7に固定され、該ベース7はコネクタケース1に位置決め固定される。そして、イグナイタ端子4a,4cは外部から信号や電源を取り入れるコネクタ端子2a,2bと接続され、イグナイタ端子4bは一次コイルコレクタ端子5と接続される。
【0014】
本実施例の場合、コネクタ端子2aがECU14からの点火信号入力端子であり、コネクタ端子2bがGND端子、コネクタ端子2cが電源端子となる。コネクタ端子2cには、一次コイルVB端子8が、他の端子と同様に溶接接続される。イグナイタ端子4bにあらかじめ中間ワイヤ6を溶接しておき、コネクタケース1に組付けた後、一次コイルコレクタ端子5と中間ワイヤ6を溶接で接続する。ここで該中間ワイヤ6を例えば12A以上の過電流が1分以上連続する場合に溶断するような線径、例えばφ0.2〜0.5程度、材質に設定することで連続通電防止を図る事ができる。本実施例では、材質をNiとしある程度の抵抗値、例えば0.05〜0.2Ωを確保している。
【0015】
図2は、一次コイルコレクタ端子5と中間ワイヤ6、そしてイグナイタ端子
4bとの接続構造の横断面図であり、図3はその接続部拡大図である。中間ワイヤ6は円弧状にフォーミングされ、イグナイタ3をコネクタケース1に組付ける前の状態でイグナイタ端子4bの突起部4bpに溶接等で接続しておく。円弧状にフォーミングする事で熱応力に対する応力緩和構造となっている。そしてイグナイタ3をコネクタケース1にセットした後、電流が集中し溶接し易くなるよう一次コレクタ端子突起部5aに中間ワイヤ6をセットして溶接する。
【0016】
本実施例は、図4に示すようにイグナイタ3を内蔵した点火コイル10の実施例である。図4のB部に示すようにイグナイタ3のコレクタ側に中間ワイヤ6を設けたものであるが、一次側のラインに流れる電流は同一である為、A部のように一次コイルの電源側に中間ワイヤ6を設けても良い。ただし、イグナイタ3のGND側に中間ワイヤ6を設けるとGNDが浮いてしまう可能性が有る為、GND側には設けない方が良い。
【0017】
図5は一次コイルの電源側に中間ワイヤ9を設けた場合の実施例である。図1と同じ構成の部分については説明を省略する。一次コイルVB端子8と電源に接続されるコネクタ端子2c間を中間ワイヤ9で接続している。この場合も一次コイルVB端子8とコネクタ端子2cに突起を設け、溶接性向上を図ることができる。
【0018】
以上の各実施例は、イグナイタ3を内蔵した点火コイルの場合であるが、もちろんイグナイタ3を内蔵していなくても一次側電流の流れるライン上に中間ワイヤ6,9を設ける事でコイルの大型化を招くこと無く過電流の連続通電を防止する事ができる。
【0019】
さらに、図6に示すように中間ワイヤ6の周囲をシリコン樹脂等の弾性体16で覆うことで絶縁樹脂17例えばエポキシ樹脂との熱応力緩和により、耐久性を向上させることが可能となる。
【0020】
また、構造簡略化が図ることができ、また、低コストの連続通電オフ機能を確保することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、より小型でフェールセーフ機能を有する内燃機関用点火コイルを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関用点火コイルの一実施例を示す内部構造図。
【図2】一次コレクタ端子と中間ワイヤ、そしてイグナイタ端子との接続構造図。
【図3】接続構造拡大図。
【図4】本実施例の点火コイル結線図。
【図5】一実施例。
【図6】一実施例。
【符号の説明】
1…コネクタケース、2a,2b,2c…コネクタ端子、3…イグナイタ、
4a,4b,4c…イグナイタ端子、5…一次コイルコレクタ端子、6,9…中間ワイヤ、7…ベース、8…一次コイルVB端子、10…点火コイル、11…コイル部、12…高圧ダイオード、13…スパークプラグ、14…エンジンコントロールユニット、15…バッテリ、16…弾性体、17…絶縁樹脂。
Claims (8)
- 内燃機関の点火に用いる高電圧が通る内燃機関用点火コイルであって、
点火コイル内に配置されている一次側電流ラインの一部に、その他の前記一次側電流ラインよりも低い温度で溶断する金属を用いたことを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 請求項1において、
前記金属はワイヤ状であることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 請求項1において、
前記点火コイルはイグナイタを内蔵していることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 請求項2において、
前記点火コイルはイグナイタを内蔵しており、
前記点火コイルに注入されている絶縁樹脂の注型方向から見た場合、前記イグナイタは前記コイル部の上部に位置し、前記金属と前記イグナイタを電気的に外部と接続する端子との接続部が前記注型方向に開放されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。 - 請求項2において、前記ワイヤ状の金属は、前記内燃機関用点火コイルの一次コイルと接続されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
- 請求項1において、前記金属はNi材であることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
- 請求項2において、前記ワイヤ状の金属は周囲を弾性体で覆われていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
- 請求項7において、
前記弾性体はエポキシ樹脂であることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003833A JP2004221148A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 内燃機関用点火コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003833A JP2004221148A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 内燃機関用点火コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004221148A true JP2004221148A (ja) | 2004-08-05 |
Family
ID=32894982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003003833A Pending JP2004221148A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 内燃機関用点火コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004221148A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283572A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2008121622A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2010010241A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Denso Corp | 点火コイル |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003003833A patent/JP2004221148A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006283572A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2008121622A (ja) * | 2006-11-15 | 2008-05-29 | Hanshin Electric Co Ltd | 内燃機関用点火装置 |
JP2010010241A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Denso Corp | 点火コイル |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001153017A (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
WO2018155161A1 (ja) | 温度ヒューズ及び電気接続箱 | |
US6147396A (en) | Power semiconductor module | |
JP2004221148A (ja) | 内燃機関用点火コイル | |
JPH0422762A (ja) | イグナイタ | |
US10151292B2 (en) | Control device with thermal fuse having removable pre-tension element | |
CZ2002845A3 (cs) | Žhavicí svíčka se žhavicím kolíkem | |
JPH10116552A (ja) | スイッチング装置 | |
JP2900681B2 (ja) | 内燃機関用電子配電器 | |
JP2003112586A (ja) | スタータ用のバッテリケーブル | |
WO2014013812A1 (ja) | 電線ヒューズ | |
JP2006035970A (ja) | 点火器組立体 | |
TWM581762U (zh) | Anti-surge winding fusible resistor fuse | |
JPH07335278A (ja) | 端子接続構造 | |
JP5847111B2 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
JP2006070798A (ja) | 内燃機関用点火コイル装置 | |
JP5889238B2 (ja) | 内燃機関用点火コイル | |
JP3222035U (ja) | 耐サージ巻線溶断ヒューズ抵抗器 | |
JP3991581B2 (ja) | Ssr | |
US20210194220A1 (en) | Igniter | |
JPH05157037A (ja) | 電子回路ユニット、内燃機関の点火装置及び内燃機関の点火時期制御装置 | |
KR200336761Y1 (ko) | 복합콘트롤배선 | |
JP3091455B1 (ja) | 内燃機関用点火装置 | |
JP2008267305A (ja) | 内燃機関用点火コイルのパワースイッチユニット | |
JP2007239646A (ja) | 内燃機関用エアヒータシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040514 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060512 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070403 |