JP2008121622A

JP2008121622A - 内燃機関用点火装置

Info

Publication number: JP2008121622A
Application number: JP2006308732A
Authority: JP
Inventors: Takahide Onari; 隆秀小斉
Original assignee: Hanshin Electric Co Ltd
Current assignee: Hanshin Electric Co Ltd
Priority date: 2006-11-15
Filing date: 2006-11-15
Publication date: 2008-05-29

Abstract

【課題】異常電流が流れた際に二次電線が確実に破断して電源ラインに過度の電流が流れるのを防止することのできる内燃機関用点火装置を提供すること。
【解決手段】一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる積層鉄心と、前記一次コイルに流れる電流をＯＮ−ＯＦＦ制御し、二次コイル側に高圧電流を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火装置において、前記二次コイルと電源端子の間を線径の細い二次電線で接続するとともに、前記二次電線にヒューズ機能を付加したので、異常電流が流れた際に二次電線が確実に破断して電源ラインに過度の電流が流れるのを防止することができる。また、これにより自動車等の電源ヒューズが溶断するを防止し、エンジンが停止するのを防止することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、例えば自動車等のエンジンの点火プラグに火花放電を発生させるための内燃機関用点火装置に関する。

一般に、内燃機関用点火コイルは、例えば、図２に示すように電源端子１に接続された一次電線２を介して、一次コイル３、ヒューズ５及びパワートランジスタ６から構成されたイグナイタ４及びアース７の順に接続されていた。また、パワートランジスタ６は、エンジンコントロールユニットからの制御信号８により、一次コイル３に流れる電流をＯＮ／ＯＦＦし、二次コイルに高圧電流を発生させて、点火プラグ９に火花放電を発生させている。

このような構成により、電源ラインが何らかの故障により連続通電したり、異常電流が流れた場合にヒューズ５が溶断して他の電気機器に過剰電流が流れて破損したり、発火する事態を防止している。

しかし、このような構成の従来の内燃機関用点火コイルにおいては、イグナイタ４の内部にヒューズ５が配置されており、一旦ヒューズが溶断するとイグナイタ全体を交換する必要があった。また、イグナイタは、価格的にも高価であり経済的ではないと云う問題が存在した。
また、他の構造の内燃機関用点火コイルにあっては、電源ラインに過度の電流が流れた場合に自動車自体に備えられたヒューズが溶断するものである。

この発明は、上記に鑑み提案されたもので、二次電線自体にヒューズとしての機能を付加させ、イグナイタ内部にヒューズを設けることなく、異常通電或いは異常電流を遮断することのできる内燃機関用点火装置を提供することを目的とするものである。

上記目的を達成する為に、本発明の内燃機関用点火装置は、一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる積層鉄心と、前記一次コイルに流れる電流をＯＮ−ＯＦＦ制御し、二次コイル側に高圧電流を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火装置において、前記二次コイルと電源端子の間を線径の細い二次電線で接続するとともに、前記二次電線にヒューズ機能を付加したことを特徴としている。

また、本発明において、前記ヒューズ機能は、二次電線自体が有することを特徴とする。

また、本発明において、前記二次電線は、線径が０．０３ｍｍ〜０．０８ｍｍであることを特徴とする。

この発明は上記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。

本発明では、一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる積層鉄心と、前記一次コイルに流れる電流をＯＮ−ＯＦＦ制御し、二次コイル側に高圧電流を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火装置において、前記二次コイルと電源端子の間を線径の細い二次電線で接続するとともに、前記二次電線にヒューズ機能を付加したので、連続通電時に細い二次電線が破断して電源ラインに過度の電流が流れるのを防止することができる。また、これにより自動車等の電源ヒューズが溶断するを防止し、エンジンが停止するのを防止することができる。

また、本発明において前記ヒューズ機能は、二次電線自体が有するので、別個にヒューズを設ける場合に比べて、部品点数を削減することができる。

また、本発明において前記二次電線は、線径が０．０３ｍｍ〜０．０８ｍｍであるので、連続通電となった際に確実に二次電線が破断して電源ラインに過度の電流が流れるのを防止することができる。

内燃機関用点火装置において、二次コイルと電源端子の間を線径の細い二次電線で接続するとともに、二次電線にヒューズ機能を付加することにより、イグナイタ内部にヒューズを配置する必要のない内燃機関用点火コイルを提供するという目的が達成できる。また、生産性の向上を図ることができる。

以下、一実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。図１は本発明に係る内燃機関用点火装置の概要を示す縦断面図である。ここで、内燃機関用点火装置１０は、一次コイル１１及び二次コイル１２と、その二つのコイルを磁気的に結合させる積層鉄心１３と、前記一次コイル１１に流れる電流をＯＮ−ＯＦＦ制御し、二次コイル側に高圧電流を発生させるイグナイタであるパワースイッチ１４と、これらを収納する絶縁ケース１５とから成り、前記二次コイル１２と電源端子の間を線径の細い二次電線１６で接続するとともに、前記二次電線１６にヒューズ機能を付加したものである。

ヒューズ機能を有する二次電線１６は、電源端子１と一次コイル１１の端子１１ａの間に配置される。また、二次電線１６は、導線の線径が０．０３ｍｍ〜０．０８ｍｍの範囲が最適である。

以上のように構成した場合、異常電流が流れた際に二次電線が確実に破断して電源ラインに過度の電流が流れるのを防止することができる。また、従来のようにイグナイタの内部にヒューズを内蔵していないので、ヒューズ機能を有する二次電線１６が破断してもイグナイタを交換する必要がなく、経済的である。

つまり、一次コイル側が何らかの理由で連続通電状態になった場合でも、二次電線が破断して、自動車自体に備えられたヒューズの溶断を防止して車輌の走行に支障をきたすことがない。

なお、本発明は上述の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の設計変更が可能である。

図１は、本発明に係る内燃機関用点火装置の概要を示す縦断面図である。図２は、同内燃機関用点火装置に使用されるパワースイッチを示す正面図である。

符号の説明

１０内燃機関用点火装置
１１一次コイル
１２二次コイル
１３積層鉄心
１４パワースイッチ（イグナイタ）
１５絶縁ケース
１６二次電線

Claims

一次コイル及び二次コイルと、その二つのコイルを磁気的に結合させる積層鉄心と、前記一次コイルに流れる電流をＯＮ−ＯＦＦ制御し、二次コイル側に高圧電流を発生させるパワースイッチと、これらを収納する絶縁ケースとから成る内燃機関用点火装置において、
前記二次コイルと電源端子の間を線径の細い二次電線で接続するとともに、前記二次電線にヒューズ機能を付加したことを特徴とする内燃機関用点火装置。
前記ヒューズ機能は、二次電線自体が有することを特徴とする請求項１に記載の内燃機関用点火装置。
前記二次電線は、線径が０．０３ｍｍ〜０．０８ｍｍであることを特徴とする請求項１または２に記載の内燃機関用点火装置。