JP2004220714A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ターンテーブルをその回転軸に取り付けたスピンドルモータと、スピンドルモータを固定したサブシャーシと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に沿って移動可能なように案内するガイド軸を取り付けたベースシャーシと、サブシャーシをベースシャーシ面に対して光ピックアップの移動方向およびこの移動方向と直交する方向にそれぞれ傾き角調整するための調整手段とを、備えた構成において、スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたはスピンドルモータの回転軸に雄ネジ部を形成すると共に、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部をターンテーブルの中心穴に形成し、ターンテーブルをスピンドルモータの回転軸に対して相対回転させることで、ターンテーブルの高さを調整する。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに情報を記録し再生する、あるいは光ディスクから情報を再生する光ディスク装置に係り、特に、光ディスクを載置するターンテーブルの高さ調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来技術と後述する本発明の実施の形態とで共用される光ディスク装置の上面側から見た斜視図である。また、図6の(a)は、従来技術に係る光ディスク装置における要部側面図、図6の(b)は、従来技術に係る光ディスク装置におけるターンテーブルの平面図である。なお、図2におけるターンテーブルの上面は、後述する本発明の実施の形態の形状で描かれており、従来技術に係る光ディスク装置におけるターンテーブルの上面の形状は、図6の(b)に描かれている。
【0003】
図2、図6において、1は光ディスク、2はピックアップユニット、2aはオブジェクトレンズ、3はターンテーブル、4はガイド軸、5はベースシャーシ、5aはベースシャーシ5に設けられた高さボス、5bはベースシャーシに設けられた支軸、6はスピンドルモータ、6aはスピンドルモータ6の回転軸、7はスレッドモータ、8はサブシャーシ、9〜11はビス、12はバネである。
【0004】
光ディスク装置において、光ディスク1の記録面に記録されている信号は、ピックアップユニット2によって読み取られ、また、ピックアップユニット2によって、光ディスク1の記録面に信号が記録される。この記録された信号を正確に読み取り、または信号を書き込むためには、RF信号のジッターを最良値にする必要があり、このため、ピックアップユニット2のオブジェクトレンズ2aと光ディスク1の記録面との距離と角度を適切に保ちつつ、オブジェクトレンズ2aにより集光されたレーザー光を、光ディスク1に照射する必要がある。
【0005】
高速で回転する光ディスク1の記録面とオブジェクトレンズ2aとの間の距離を一定の距離に保ち続けるために、公知のように、ピックアップユニット2のアクチュエーター(図示せず)によってオブジェクトレンズ2aを上下に駆動することによるフォーカスサーボを行うようになっている。しかし、アクチュエーターの上下制御範囲はわずかなものであり、光ディスク1を装着するターンテーブル3の高さ、傾き、取り付け精度、または光ディスク1の反りなどで、オブジェクトレンズ2aのアクチュエーターの制御範囲を超えてしまい、制御し切れなくなる。このため、現在では、特に記録精度を必要とする記録用光ディスクのためのディスク装置においては、ターンテーブル3の高さおよび傾きの調整、ガイド軸4の平行度の調整などが不可欠である。
【0006】
ピックアップユニット2から照射されるレーザー光が、オブジェクトレンズ2aを通して適切な距離と傾きで集光され、光ディスク1の記録面に焦点を結ぶことで、RF信号のジッター値が小さくなることが、もっとも正確に信号を読み取りまたは書き込みが出来るとされている。オブジェクトレンズ2aは、図示せぬアクチュエーターによるフォーカス制御動作によって、フォーカス方向の記録面の距離変化に追従し、レーザー光の焦点が常に光ディスク1の記録面に位置するように制御される。このアクチュエーターのフォーカス方向の可動範囲は限られており、あらかじめ、光ディスク1の高さを規定するターンテーブル3の高さを、アクチュエーターのフォーカス方向の稼動量の中央に相当する位置に調整することで、アクチュエーターのフォーカス調整幅がそれぞれ反対方向の可動範囲の最大を持つことが出来る。これらにより、光ディスク1の反りや、スピンドルモータ6やピックアップユニット2の機械的寸法のばらつきなどを、オブジェクトレンズ2aのアクチュエーターの可動範囲で補うことが出来る。また、ガイド軸4方向の傾きについても、現在では、図示せぬアクチュエーターによるオブジェクトレンズ2aのチルト角制御や、ピックアップユニット2をベースシャーシ5よりガイド軸4方向に角度調整自在に取り付けて、正確に信号を読み取りまたは書き込みが出来るように制御される。これらもまた、稼動範囲の中心にターンテーブル3の傾きを調整することで、オブジェクトレンズ2aのアクチュエーターの傾き稼動範囲の両方向の可動範囲を最大限に持つことが出来る。
【0007】
図2に示すように、金属板で形成された長方形状のベースシャーシ5には、2本のガイド軸4が光ディスク1の半径方向に平行に配置され、この2本のガイド軸4にピックアップユニット2が挿通されて、オブジェクトレンズ2aやアクチュエータなどを有するピックアップユニット2が、ベースシャーシ5上に配置されたスレッドモータ7により、ガイド軸4に沿って光ディスク1の半径方向に移送されるようになっている。また、ベースシャーシ5上における光ディスク1の中心部に相当する箇所に配置されたスピンドルモータ6の回転軸6aには、光ディスク1を水平に装着するためのターンテーブル3が、圧入・固定されている。
【0008】
スピンドルモータ6は、金属板で形成されたサブシャーシ8にビス(図示せず)によって固定されており、サブシャーシ8は、ベースシャーシ5に3本のビス9、10、11などによって取り付けられている。また、サブシャーシ8とベースシャーシ5との間には、3つのバネ12が介装されている(3本のビス9〜11に対応する箇所に、3つのバネ12が介装されている)。
【0009】
3つのバネ12のうちの1つは、ベースシャーシ5に設けられた高さボス5aに遊嵌され、この高さボス5aには、サブシャーシ5の上側から、サブシャーシ8に穿設した穴を介してビス9が螺合・締結されるようになっている。これにより、サブシャーシ8は、上側から高さボス5aに螺合されたビス9のビス頭の下面による押下力と下側からのバネ12の反力とにより、高さ出しがなされるようになっている。また、ベースシャーシ5に取り付けられた支軸5bが、サブシャーシ8に穿設された穴を貫通しており、この支軸5bと高さボス5aとにより、サブシャーシ8が上下方向にのみ所定量移動でき、ベースシャーシ5の面と平行な方向には回転しないように位置規制している。
【0010】
また、3つのバネ12のうちの別な1つは、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ平行な線上に配置されており、ベースシャーシ5の下面からこのバネ12の中央を通ったビス10が、サブシャーシ8のネジ穴に螺合・締結されている。
【0011】
また、3つのバネ12のうちのさらに別な1つは、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ直交した方向の線上に配置されており、同じくベースシャーシ5の下面からバネ12の中央を通ったビス11が、サブシャーシ8のネジ穴に螺合・締結されている。
【0012】
3つのバネ12により付勢されたサブシャーシ8は、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ平行な線上に位置するビス10を回転させることにより、同方向のターンテーブル3の傾きが調整でき、ターンテーブル3に装着される光ディスク1の同方向の傾きを調整することができる。また、3つのバネ12により付勢されたサブシャーシ8は、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ直交する線上に位置するビス11を回転させることにより、同方向のターンテーブル3の傾きが調整でき、ターンテーブル3に装着される光ディスク1の同方向の傾きを調整することができる。これら調整は、すべてRF信号のジッター値を最良に近づけるために行うものである。
【0013】
また、図6に示すように、スピンドルモータ6の回転軸6aに圧入されたターンテーブル3は、あらかじめ組立ての段階で、サブシャーシ8との高さ寸法を管理されるようになっており、オブジェクトレンズ2aと光ディスク1が適切な距離になるように設計されている。
【0014】
なお、ターンテーブルの傾きを調整可能とした調整機構を持つディスク装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものが知られており、この特許文献1においては、スピンドルモータが固定されたモータベース板(サブシャーシ)の1ケ所をベースユニットシャーシ(ベースシャーシ)に固定すると共に、他の1ケ所以上を高さ調整可能に構成し、モータベース板の傾斜角度を自由に調整できるようにしている。
【0015】
【特許文献1】
特開2002−109819号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
図2、図6に示した従来の光ディスク装置では、例えば、ターンテーブル3の高さを調整するために、ガイド軸4に基準となるような治具の足を接地させて基準とし、ターンテーブル3の高さを測定しながら3本の調整ビスを回転させねばならないが、1本でもビスの回転量が適正量からずれるとターンテーブル3の傾きが変化してしまう。このような場合には、再度ターンテーブルのチルトを調整する必要があるが、ターンテーブル3の傾きを再調整すると、今度は折角調整したターンテーブル3の高さが変化する虞がある。かように従来の調整機構では、ターンテーブル3の高さ調整を、3本のビスを操作して行うようになっていたので、ターンテーブル3の高さの調整作業が、煩雑で、時間のかかるものとなっていた。
【0017】
また、従来技術では、あらかじめターンテーブル3が最適な高さになるよう加工された高さボス5aをベースシャーシ5に取り付け、ベースシャーシ5とサブシャーシ8との間にバネ12を挟み込んで、高さボス5aにビス9を締め付けることで、ビス9の頭下面とバネ12とで挟まれたサブシャーシ8の高さを決めると共に、ターンテーブル3とスピンドルモータ6の回転軸6aとの圧入時に、ターンテーブル3とスピンドルモータ6のサブシャーシ取り付け面との高さを適正値に設定することで、ピックアップユニット2のオブジェクトレンズ2aからのターンテーブル3の高さが、最適値になるように規定するようになっていた。しかしながら、高さボス5aの高さ寸法のずれや、ターンテーブル3をスピンドルモータ6の回転軸6aに圧入する際の高さ寸法のずれなどで、ターンテーブル3の高さが設計公差から外れてしまうことがあり、あるいは、極端なチルトずれにより、ターンテーブル3の高さが設計公差から外れてしまうことがある。こうなると、回転軸6aに圧入されたターンテーブル3は一度スピンドルモータ6から外して再圧入しなければならないが、再圧入は固定・保持する力が弱くなるため、スピンドルモータ6ごとターンテーブル3を破棄しなけらばならなかった。
【0018】
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、光ディスク装置においてターンテーブルの高さ調整を、簡単・容易に行え、かつ、チルト変化への影響が殆どないようにすることにある。また、必要に応じて、ターンテーブルの高さ調整を何度でも行え、スピンドルモータ6ごとターンテーブル3を破棄し交換する必要がない調整機構とすることにより、コストダウンに貢献できるようにすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明による光ディスクドライブ装置は、光ディスクを載置するディスク載置面を有するターンテーブルと、ターンテーブルをその回転軸に取り付けたスピンドルモータと、スピンドルモータを固定したサブシャーシと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に沿って移動可能なように案内するガイド軸を取り付けたベースシャーシと、サブシャーシをベースシャーシ面に対して光ピックアップの移動方向およびこの移動方向と直交する方向にそれぞれ傾き角調整するための調整手段とを備え、
スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたはスピンドルモータの回転軸に雄ネジ部を形成すると共に、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部をターンテーブルの中心穴に形成し、ターンテーブルをスピンドルモータの回転軸に対して相対回転させることで、ターンテーブルの高さを調整できるように構成する。また、スピンドルモータの回転軸と直交する方向から、ターンテーブルを貫通して、固定ビスを、スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたはスピンドルモータの回転軸に締め付けることで、高さ調整後のターンテーブルの位置を固定するように構成する。
かようにすることによって、ターンテーブルの高さ調整をサブシャーシとは独立して行うので、ターンテーブルの高さ調整を簡単・容易に行え、かつ、チルト変化への影響が殆どないように高さ調整を行うことができので、精度の向上が実現できる。また、固定ビスを緩めることで、必要に応じてターンテーブルの高さ調整を何度でも行え、スピンドルモータ6ごとターンテーブル3を破棄し交換する必要がない調整機構とできるので、コストダウンにも大きく貢献できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0021】
図1〜図5は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と称す)による光ディスク装置に係り、図1は本実施形態の光ディスク装置の平面図、図2は本実施形態の光ディスク装置の上面から見た斜視図(この図2は、先にも述べたように従来技術の説明にも共用されるものである)、図3は本実施形態の光ディスク装置の側面図、図4の(a)は本実施形態の光ディスク装置における一部切断した要部側面図、図4の(b)は本実施形態の光ディスク装置におけるターンテーブルの平面図、図4の(c)は本実施形態の光ディスク装置におけるスピンドルモータの回転軸に圧入されるボスの拡大側面図、図5は本実施形態の光ディスク装置におけるターンテーブル高さ調整の様子を示す説明図である。
【0022】
図1〜図5において、1は光ディスク、2はピックアップユニット、2aはオブジェクトレンズ、3はターンテーブル、3aはターンテーブル3のディスク載置面、3bはターンテーブル3の中心穴、3cは中心穴3bに形成した雌ネジ部、3dはターンテーブル3の下部ボス部に穿設した軸心と直交する貫通ネジ穴、3eはターンテーブル3の上部に設けた治具挿入穴(治具嵌め合い部)、4はガイド軸、5はベースシャーシ、5aはベースシャーシ5に設けられた高さボス、5bはベースシャーシ5に設けられた支軸、6はスピンドルモータ、6aはスピンドルモータ6の回転軸、7はスレッドモータ、8はサブシャーシ、9〜11はビス、12はバネ、13はボス、13aはボス13の雄ネジ部、13bはボス13の円筒部、13cはボス13のナット部(治具嵌め合い部)、14は上記貫通ネジ穴3dに螺合される固定ビス、15はサブシャーシ8にスピンドルモータ6を固定する固定ビス、16は回転用治具、17は回転阻止用治具である。
【0023】
金属板で形成された長方形状のベースシャーシ5には、2本のガイド軸4が光ディスク1の半径方向に平行に配置され、この2本のガイド軸4にピックアップユニット2が挿通されて、オブジェクトレンズ2aやアクチュエータなどを有するピックアップユニット2が、ベースシャーシ5上に配置されたスレッドモータ7により、ガイド軸4に沿って光ディスク1の半径方向に移送されるようになっている。また、ベースシャーシ5上における光ディスク1の中心部に相当する箇所に配置されたスピンドルモータ6の回転軸6aには、光ディスク1を水平に装着するためのターンテーブル3が取り付けられている。
【0024】
スピンドルモータ6は、金属板で形成されたサブシャーシ8に固定ビス15(図4の(a))によって固定されており、サブシャーシ8は、ベースシャーシ5に3本のビス9、10、11によって取り付けられている。また、サブシャーシ8とベースシャーシ5との間には、3つのバネ12が介装されている(3本のビス9〜11に対応する箇所に、3つのバネ12が介装されている)。
【0025】
3つのバネ12のうちの1つは、ベースシャーシ5に設けられた高さボス5aに遊嵌され、この高さボス5aには、サブシャーシ5の上側から、サブシャーシ8に穿設した穴を介してビス9が螺合・締結されるようになっている。これにより、サブシャーシ8は、上側から高さボス5aに螺合されたビス9のビス頭の下面による押下力と下側からのバネ12の反力とにより、高さ出しがなされるようになっている。また、ベースシャーシ5に取り付けられた支軸5bが、サブシャーシ8に穿設された穴を貫通しており、この支軸5bと高さボス5aとにより、サブシャーシ8が上下方向にのみ所定量移動でき、ベースシャーシ5の面と平行な方向には回転しないように位置規制している。
【0026】
また、3つのバネ12のうちの別な1つは、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ平行な線上に配置されており、ベースシャーシ5の下面からこのバネ12の中央を通ったビス10が、サブシャーシ8のネジ穴に螺合・締結されている。
【0027】
また、3つのバネ12のうちのさらに別な1つは、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ直交した方向の線上に配置されており、同じくベースシャーシ5の下面からバネ12の中央を通ったビス11が、サブシャーシ8のネジ穴に螺合・締結されている。
【0028】
3つのバネ12により付勢されたサブシャーシ8は、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ平行な線上に位置するビス10を回転させることにより、同方向のターンテーブル3の傾きが調整でき、ターンテーブル3に装着される光ディスク1の同方向の傾きを調整することができる。また、3つのバネ12により付勢されたサブシャーシ8は、高さボス5aに挿入されたバネ12を基準にして見て、ピックアップユニット2の移動方向とほぼ直交する線上に位置するビス11を回転させることにより、同方向のターンテーブル3の傾きが調整でき、ターンテーブル3に装着される光ディスク1の同方向の傾きを調整することができる。これら調整は、すべてRF信号のジッター値を最良に近づけるために行うものである。本実施形態では、これらビス10、11による調整は、専ら、サブシャーシ8(ターンテーブル3のディスク載置面3a)の傾き調整のためにのみに行われる。
【0029】
図4に示すように、スピンドルモータ6の回転軸6aにはボス13が圧入・固定されており、このボス13には、その上部から下部に向かって、雄ネジ部13a、雄ネジ部13aの外径よりも若干径の大きい円筒部13b、その外周を6角のナット形状に形成されたナット部13cが、順に形成されている。
【0030】
上記ボス13の雄ネジ部13aは、ターンテーブル3の中心穴3bの上側内周壁に形成した雌ネジ部3cに螺合しており、ボス13の円筒部13bは、ターンテーブル3の中心穴3bの下側の円筒内周壁に嵌るようになっている。また、ボス部13のナット部13cは、ターンテーブル3の最下部から下側に露呈するようになっている。また、ターンテーブル3の下部ボス部に穿設した軸心と直交する貫通ネジ穴3dには、固定ビス14が螺合され、この固定ビス14の先端がボス13の円筒部13bに押し付けられることによって、ボス13(すなわち、スピンドルモータ6の回転軸6a)に対してターンテーブル3が固定状態を維持されるようになっている。
【0031】
ターンテーブル3は、ボス13の円筒部13bの案内により、ボス13に真上から垂直に挿入され、ターンテーブル3をボス13に対して相対回転させることによって、ターンテーブル3の中心穴3bの上側の雌ネジ部3cに、ボス13の雄ネジ部13aがネジ結合され、このネジ同士の螺合状態を調整することによって、サブシャーシ8からのターンテーブル3のディスク載置面3aの高さが、適正値に調整される。このターンテーブル3の高さ調整の際には、図5に示すように、ボス13のナット部13cに回転阻止用治具17を嵌め合わせて、この回転阻止用治具17によってボス13(回転軸6a)の回転を阻止した状態で、ターンテーブル3の治具挿入穴3eに、先が2つに分かれたマイナスドライバー条の回転用治具16の先端部16aを嵌め合わせて、回転用治具16を回転させることによって、ボス13に対してターンテーブル3を回転させることで、ターンテーブル3のディスク載置面3aの高さ出し(高さ調整)を行うようにされる。そして、このターンテーブルの高さ調整の後に、ターンテーブル3の貫通ネジ穴3dに緩められて螺合されていた固定ビス14を、その先端がボス13の円筒部13bに強く当るまで締め付けることによって、ターンテーブル3をボス13(回転軸6a)に対して確実に固定するようになっている。
【0032】
サブシャーシ8からのターンテーブル3のディスク載置面3aの高さは、予め所定の値に設定されており、当初の組み立て工程時には、その設定された高さに仮調整されるが、最終的な高さはRF信号のジッター値によるところなので、高さの再調整が必要となった場合には、固定ビス14を緩めて、上記したような手法で、ターンテーブル3の高さの再調整を行うようにされる。
【0033】
そして、最終的にターンテーブル3の高さ調整が終了した後は、固定ビス14に接着剤を塗布して、ターンテーブル3とボス13とを完全に固定するようになっている。
【0034】
上述したように本実施形態においては、ターンテーブル3のディスク載置面3aの高さ調整を、サブシャーシ8の傾きを調整することによるディスク載置面3aの傾き(チルト)調整とは独立したものとしているので、ターンテーブル3の高さ調整によってチルト変化への影響が殆どないようにすることができ、しかも、従来のように3本のビスの全てを調整することによる高さ調整に比すと、高さ調整が極めて簡単・容易なものとなり、かつ、調整の精度も良好なものになる。さらに、必要に応じて、ターンテーブル3の高さ調整を何度でも行え、ターンテーブル3の高さが設計公差を外れた場合であっても、これに容易に対処でき、したがって、従来のように、スピンドルモータ6ごとターンテーブル3を破棄し交換する必要がなくなるので、コストパフォーマンスにも優れたものになる。
【0035】
なお、上述した実施形態においては、スピンドルモータ6の回転軸6aにボス13を圧入し、このボス13に、雄ネジ部13aと円筒部13bとナット部(治具嵌め合い部)13cとを設けた構成としたが、ボス13を排して、スピンドルモータ6の回転軸6aに、直接、雄ネジ部と円筒部とナット部(治具嵌め合い部)とを加工・形成するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、光ディスク装置において、ターンテーブルの高さ調整を、簡単・容易に、かつ精度よく行え、しかも、チルト変化への影響が殆どないようにするができるので、この点でも調整性に優れたものとすることができる。また、必要に応じて、ターンテーブルの高さ調整を何度でも行え、スピンドルモータごとターンテーブルを破棄し交換する必要もないので、コストダウンにも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の平面図である。
【図2】本発明の一実施形態および従来技術に共用される、光ディスク装置の上面から見た斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の側面図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態に係る光ディスク装置における一部切断した要部側面図、(b)は本発明の一実施形態に係る光ディスク装置におけるターンテーブルの平面図、(c)は本発明の一実施形態に係る光ディスク装置におけるスピンドルモータの回転軸に圧入されるボスの拡大側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置におけるターンテーブル高さ調整の様子を示す説明図である。
【図6】(a)は従来技術に係る光ディスク装置における要部側面図、(b)は従来技術に係る光ディスク装置におけるターンテーブルの平面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 ピックアップユニット
2a オブジェクトレンズ
3 ターンテーブル
3a ディスク載置面
3b 中心穴
3c 雌ネジ部
3d 貫通ネジ穴
3e 治具挿入穴(治具嵌め合い部)
4 ガイド軸
5 ベースシャーシ
5a 高さボス
5b 支軸
6 スピンドルモータ
6a 回転軸
7 スレッドモータ
8 サブシャーシ
9〜11 ビス
12 バネ
13 ボス
13a 雄ネジ部
13b 円筒部
13c ナット部(治具嵌め合い部)
14 貫通ネジ穴3dに螺合される固定ビス
15 サブシャーシ8にスピンドルモータ6を固定する固定ビス
16 回転用治具
17 回転阻止用治具
Claims (5)
- 光ディスクを載置するディスク載置面を有するターンテーブルと、ターンテーブルをその回転軸に取り付けたスピンドルモータと、スピンドルモータを固定したサブシャーシと、光ピックアップを光ディスクの半径方向に沿って移動可能なように案内するガイド軸を取り付けたベースシャーシと、サブシャーシをベースシャーシ面に対して光ピックアップの移動方向およびこの移動方向と直交する方向にそれぞれ傾き角調整するための調整手段とを、備えた光ディスク装置において、
スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたはスピンドルモータの回転軸に雄ネジ部を形成すると共に、この雄ネジ部に螺合する雌ネジ部をターンテーブルの中心穴に形成し、ターンテーブルをスピンドルモータの回転軸に対して相対回転させることで、ターンテーブルの高さを調整できるようにしたことを特徴とするディスク装置。 - 請求項1記載において、
前記スピンドルモータの回転軸と直交する方向から、前記ターンテーブルを貫通して、固定ビスを前記スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたはスピンドルモータの回転軸に締め付けることで、ターンテーブルの位置を固定するようにしたことを特徴とするディスク装置。 - 請求項1または2記載において、
前記ターンテーブルに、該ターンテーブルを回転させるための治具が嵌る治具嵌め合い部を形成したことを特徴とするディスク装置。 - 請求項1ないし3の何れか1項に記載において、
前記スピンドルモータの回転軸に圧入したボスまたは前記スピンドルモータの回転軸に、該回転軸の回転を抑止するための治具が嵌る治具嵌め合い部を形成したことを特徴とするディスク装置。 - 請求項2ないし4の何れか1項に記載において、
前記スピンドルモータの回転軸に圧入した前記ボス、または、前記スピンドルモータの回転軸には、その上部に前記雄ネジ部が形成され、この雄ネジ部の下部は円筒部とされて、この円筒部に前記固定ネジの先端が押し付けられることを特徴したディスク装置。
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