JP2004219523A - 光モニタデバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】光モニタデバイスの小型化、低コスト化を図る。
【解決手段】光モニタデバイス1の入出力ファイバ2a,3aを一方の側にアレイ状に配置し、入力ファイバ2aから出射する入力光および出力ファイバ3aに入射する出力光の光軸上にそれぞれレンズ5a,5bをアレイ状に配置する。入力光は、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射し、その透過光は表面入射型PD素子7で検出される。一方、カプラ膜6で反射した出力光は、入力光が出射されたレンズ5aと異なるレンズ5bに入射され、対応する出力ファイバ3aに結合される。これにより、複数の入力光を、一面のカプラ膜6によって精度良く反射して出力する反射折り返し構造が実現され、光モニタデバイス1を小型化することができる。さらに、一般に入手可能な構成部材を利用することで低コスト化を図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】光モニタデバイス1の入出力ファイバ2a,3aを一方の側にアレイ状に配置し、入力ファイバ2aから出射する入力光および出力ファイバ3aに入射する出力光の光軸上にそれぞれレンズ5a,5bをアレイ状に配置する。入力光は、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射し、その透過光は表面入射型PD素子7で検出される。一方、カプラ膜6で反射した出力光は、入力光が出射されたレンズ5aと異なるレンズ5bに入射され、対応する出力ファイバ3aに結合される。これにより、複数の入力光を、一面のカプラ膜6によって精度良く反射して出力する反射折り返し構造が実現され、光モニタデバイス1を小型化することができる。さらに、一般に入手可能な構成部材を利用することで低コスト化を図れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光モニタデバイスに関し、特に光伝送装置などにあって光の強度や偏波などを検出しその検出結果を他の部品にフィードバックするための光モニタデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットトラフィックの増大に伴い、光通信システムにおいては光通信容量を増大することが強く求められている。これを実現するため、ビットレートの増大や波長多重(Wavelength Division Multiplex,以下「WDM」と記す。)方式による光通信容量の増大などが検討されており、それに伴い、これらの方法や方式を取り入れた光通信システムを円滑に運用するための光デバイスの開発が急がれている。例えば、WDM伝送装置においては、光の強度や偏波などを検出し、そのWDM伝送装置を構成する他の個々の部品に、その検出結果をフィードバックする機能を有する光モニタデバイスが必要である。
【0003】
現在は、個別のフォトダイオード(Photo Diode,以下「PD」と記す。)素子を個々の部品の前段あるいは後段に配置し、モニタ機能を実現しているものが多い。しかしながら、上記のようなWDM伝送装置においては、取り扱う波長の数、すなわちチャネル(以下「ch」と記す。)数が増大するにつれ、個々の部品についてPD素子を配置する構成では、実装スペースや価格の面で課題が残る。そのため、近年では、その構成部品や構成部材をアレイ型に配置した光モニタデバイスの開発が活発になっており、例えば、以下の図12から図14に示すような構成としたものなどが提案されている。
【0004】
図12は小型PDモジュールを整列させた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図12に示す光モニタデバイス100は、PD素子を内蔵する小型PDモジュール101が、パッケージ102内に配列された構造を有している。各小型PDモジュール101には、一方の側から入力ポート103および出力ポート104が接続されている。さらに、各小型PDモジュール101には、他の個々の部品に電気的に接続される電気端子105が形成されており、各電気端子105はパッケージ102外部にそれぞれ引き出されている。このような構成の光モニタデバイス100においては、入力ポート103からの光の一部が、ハーフミラーとして機能する図示しない反射板などを透過し、小型PDモジュール101内のPD素子で光電変換される。得られた電気信号は、電気端子105からその小型PDモジュール101に接続されている所定の部品にフィードバックされる。入力ポート103からの光のうち反射板を透過しなかった残りの光は、ここで反射され、出力ポート104から出力される。
【0005】
ここで示したような小型PDモジュールとしては、入力光を増幅し、増幅された信号光を光分岐してPD素子によってモニタするようにした構成などに関し、従来いくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0006】
また、図13は導波路を用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図13に示す光モニタデバイス200は、パッケージ201内に導波路(Planar Lightwave Circuit,以下「PLC」と記す。)202を有している。そして、このPLC202を挟んで対向する2本のテープファイバをそれぞれ入力ポート203、出力ポート204としている。PLC202内にはPD素子205が配置されており、また、パッケージ201外には電気端子206が引き出されている。このような構成の光モニタデバイス200では、PLC202内を伝搬する光の一部がPD素子205で検出されるようになっている。
【0007】
図14はカプラを用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図14に示す光モニタデバイス300は、パッケージ301内でファイバ固定ブロック302によってテープファイバがそれぞれ固定された、対向する入力ポート303および出力ポート304を有している。入力ポート303と出力ポート304の間には、レンズ305a,305b、カプラ306およびPD素子307が配置されており、また、パッケージ301外には電気端子308が引き出されている。このような構成の光モニタデバイス300では、入力ポート303からの光をレンズ305aで集光させ、カプラ306による反射を利用して、一部をPD素子307で検出し、残りをレンズ305bで集光させて出力ポート304から出力するようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−64021号公報
【特許文献2】
特開平7−301763号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような配置構成とした光モニタデバイスにおいては、まだ以下に示すような課題があるといえる。
【0010】
まず、個々の小型PDモジュールをアレイ状に配置した光モニタデバイスの場合には、chごとに1個の小型PDモジュールが配列され、その個数が増加すればコストは高くなり、また、光モニタデバイスの小型化にはなお限界がある。また、PLCを用いた光モニタデバイスの場合には、PLCにおける漏れ光により、ch間のクロストークが確保できない場合がある。さらに、ファイバを対向させて構成する場合には、光モニタデバイスの両端からファイバが延びるため、その実装スペースが問題となる場合がある。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、低コストで作製することができ、かつ、精度良く光を検出することのできる小型の光モニタデバイスを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に例示する構成によって実現可能な光モニタデバイスが提供される。本発明の光モニタデバイスは、ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜と、前記カプラ膜を透過する光の光軸上に配置された受光素子と、を有することを特徴とする。
【0013】
図1に例示する光モニタデバイス1によれば、入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aがアレイ状に配置され、入力ファイバ2aから出射する光の光軸上および出力ファイバ3aに入射する光の光軸上にそれぞれレンズ5a,5bが配置される。したがって、レンズ5a,5bは、各入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aの配置に対応してアレイ状に配置される。入力ファイバ2aから出射される入力光は、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射し、ここで一部は透過し、残りは出力光として反射される。カプラ膜6の透過光は、その光軸上に配置された例えば表面入射型PD素子7などの受光素子に入射してその強度が検出される。一方、出力光は、レンズ5aとは異なる他のレンズ5bに入射され、これに対応する出力ファイバ3aに結合されるようになる。
【0014】
このように、各入力ファイバ2aから出射するそれぞれの入力光が、一面のカプラ膜6によって反射され出力されるようにした反射折り返し構造により、小型の光モニタデバイス1が実現される。さらに、このような光モニタデバイス1では、例えば多芯テープファイバなど、一般に入手可能な部材を利用することができ、これにより、低コスト化が図られる。
【0015】
このようなカプラ膜6への入射、反射の光路は、例えば、入力ファイバ2aからレンズ5aに光が入射するときのレンズ5a表面における入射位置、および出力ファイバ3aにレンズ5bから光が出射するときのレンズ5b表面における出射位置を変化させることによって、調整することができる。これは、光が入射する位置、出射する位置に応じてレンズ5a,5bでの光の屈折角度が変化するためである。したがって、アレイ状に配置する入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aと、レンズ5a,5bとを適当に配置することによっても、光モニタデバイス1の小型化が図られるようになる。
【0016】
また、このような光モニタデバイスにおいては、例えば、レンズとカプラ膜との間の光の伝搬領域を、透明部材によって構成すれば、この領域を伝搬する光は空気中を伝搬することがなくなり、反射減衰量特性が向上する。さらに、ごみなどによる光路の遮断も抑制されるようになる。また、このような光モニタデバイスにおいては、例えば、カプラ膜から受光素子までの距離を変化させれば、カプラ膜を透過する光のうち受光素子で受光する光を選別することも可能になる。
【0017】
また、本発明では、ファイバを伝搬する偏波の異なる光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上に配置されたレンズと、前記レンズを介して進入する光を伝搬して常光線と異常光線とに分離する複屈折結晶と、前記複屈折結晶を伝搬する前記常光線の光軸上と前記異常光線の光軸上にそれぞれ配置された受光素子と、を有することを特徴とする光モニタデバイスが提供される。
【0018】
このような光モニタデバイスでは、偏波の異なる光が入力された場合に、複屈折結晶が、その光を常光線と異常光線に分離し、また、受光素子が、常光線と異常光線のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されている。これにより、この光モニタデバイスは、常光線と異常光線のそれぞれの強度を検出することのできる偏波モニタとして機能する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部斜視図、図2は第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を示す要部側面図である。
【0020】
この図1および図2に示す光モニタデバイス1は、入力ポート2、出力ポート3、ファイバ整列部材4、アレイレンズ5、カプラ膜6、表面入射型PD素子7およびPDサブマウント8を有している。アレイレンズ5からPDサブマウントの間は、図1では図示を省略しているが、図2に示すようにケース9によって外部から保護されている。
【0021】
この光モニタデバイス1における入力ポート2および出力ポート3には、それぞれ多芯テープファイバが用いられている。多芯テープファイバとしては、例えば、12chの光の入出力が可能な12芯の一般的な多芯テープファイバを用いることができる。ここでは、このような12芯の多芯テープファイバとして、入力ファイバ2a間のピッチ、出力ファイバ3a間のピッチがそれぞれ約250μmのものを用いている。入力ポート2および出力ポート3は、図1および図2に示すように、互いのテープ面側を対向させ、ファイバ整列部材4に例えばエポキシ系の光学接着剤を用いて上段、下段の2段にそれぞれ固定されている。入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aは、その先端がファイバ整列部材4の端面まで貫通するように、ファイバ整列部材4内に固定配置されている。
【0022】
ファイバ整列部材4には、入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aの先端側の端面に、光学接着剤を用いた接着などの方法により、アレイレンズ5が密着して配置されている。アレイレンズ5には、入力ポート2から入ってくる光(入力光)が入力ファイバ2a先端から出射するときの各光軸上と、出力ファイバ3a先端に入射して出力ポートから出て行く光(出力光)の各光軸上とに、それぞれレンズ5a,5bが形成されている。すなわち、このアレイレンズ5には、各入力ファイバ2aに対応して上段に一列に並んだ12個のレンズ5aと、各出力ファイバ3aに対応して下段に一列に並んだ12個のレンズ5bとの、計24個のレンズ5a,5bがアレイ状に形成されている。
【0023】
このようにアレイ状に配置されたレンズ5a,5bは、通常、例えばガラスなどのレンズ母材に対し、イオン交換などの方法により、レンズ形成領域のみを所定の組成に変化させることによってコリメートレンズや集光レンズとして形成される。ここでは、レンズ5a,5bは、ファイバ整列部材4側を凸面としその反対側を平面とした半球状のコリメートレンズであり、その平面の直径を約250μmとして、各レンズ5a,5bが互いに隣接して形成されている。この場合、隣接するレンズ5a同士、レンズ5b同士の平面の中心間距離はそれぞれ約250μmとなり、隣接するレンズ5aとレンズ5bの平面の中心間距離(以下「入出力レンズ間ギャップ」という。)も約250μmとなる。
【0024】
このようにアレイレンズ5の入出力レンズ間ギャップを約250μmとした場合には、図1または図2中、ある入力ファイバ2aとその直下に配置される出力ファイバ3aとの間の距離(以下「入出力ファイバ間ギャップ」という。)を、例えば約300μmというように、入出力レンズ間ギャップよりも大きくする。このとき、入力ファイバ2aは、レンズ5aに入射する入力光の光軸が、レンズ5aの凸面中心から約25μmだけ光モニタデバイス1外側方向にずれて配置されるようになる。さらに、出力ファイバ3aは、これに入射する出力光の光軸が、レンズ5bの凸面中心から約25μmだけ光モニタデバイス1外側方向にずれて配置されるようになる。
【0025】
アレイレンズ5から一定距離だけ離れた位置には、図2に示したケース9に支持されるガラスなどの透明基板6a上に形成されて、入力光の一部を透過しその残りを出力光として反射するカプラ膜6が配置されている。このようなカプラ膜6としては、一定の反射率となるように形成された誘電体多層膜を用いることができる。このカプラ膜6とアレイレンズ5とは、上段のレンズ5aを介して入射する入力光の一部をカプラ膜6で反射し、カプラ膜6で反射された出力光がそのレンズ5aに隣接する下段のレンズ5bに入射するよう、カプラ膜6の位置で焦点が結ばれる距離に配置されている。ここでは、カプラ膜6は、アレイレンズ5の端面から約5mm離れた位置に配置されている。なお、この第1の実施の形態の光モニタデバイス1では、アレイレンズ5とカプラ膜6の間の光の伝搬領域は空気になっている。
【0026】
また、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射する入力光のうち、カプラ膜6を透過する光(透過光)の各光軸上には、その光が受光部に入射するようにして受光素子が配置されている。ここでは、受光素子として、表面入射型PD素子7を配置している。この表面入射型PD素子7は、前述した12個のレンズ5aと同様に、PDサブマウント8上にアレイ状に一列に配置されている。したがって、表面入射型PD素子7の受光部同士の間隔は、約250μmとなる。表面入射型PD素子7は、あらかじめPDサブマウント8上の所定の位置に配列され、検出結果を伝達すべき他の部品に接続される電気端子10に配線されている。ただし、電気端子10は、図1ではその図示を省略している。
【0027】
ここで、光モニタデバイスに用いられるPD素子の電極構造に関し、図3および図4を参照して説明する。図3はPDサブマウントの両面を使ってPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。また、図4はPDサブマウントの片面にのみPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。ただし、図3および図4においては、その機能が同一の要素については同一の符号を付している。
【0028】
まず、PD素子11は、PDサブマウント12上の所定の位置に、例えばエポキシ系の光学接着剤などで貼り付けられて配列される。PDサブマウント12の両面を用いてPD素子11の電極が形成される場合には、図3(a),(b)に示すように、PD素子11上面に、受光部11aを除いてこれを取り囲むように、第1の電極としてP電極13が形成される。このP電極13は、Auワイヤ14aで電気端子15に引き出される。一方、PDサブマウント12の背面側には、図3(c)に示すように、各PD素子11に対応する位置に受光部11a領域を除いて、第2の電極としてN電極16が形成される。さらに、PDサブマウント12上のPD素子11が配列されている側には、図3(a),(b)に示すように、Auワイヤ14bで引き出されたN電極COM端子17が形成される。
【0029】
また、PDサブマウント12の片面にのみPD素子11の電極が形成される場合には、図4(a),(b)に示すように、PD素子11上面に、受光部11aを除いてこれを取り囲むようにP電極13が形成され、さらに、このP電極13を取り囲むようにN電極16が形成される。P電極13とN電極16は、それぞれAuワイヤ14a,14bで電気端子15に引き出される。よって、この場合、PD素子11が配列されていないPDサブマウント12の背面側には、図4(c)に示すように、電極が形成されない構造となる。
【0030】
なお、この図3および図4に示すPD素子11は、表面入射型、裏面入射型のいずれであってもよく、本発明の光モニタデバイスにおいては、その構成に応じて上記電極構造を適当に選択することができる。
【0031】
以上のような構成を有する光モニタデバイス1において、入力ポート2に入った入力光は、入力ファイバ2a先端から出射されると、入出力ファイバ間ギャップが入出力レンズ間ギャップより大きいことで、レンズ5aの凸面中心より外側の位置に入射する。この位置に入射した入力光は屈折してその進行方向が曲げられ、一定の入射角でカプラ膜6に入射する。この入力光の一部はカプラ膜6を透過し、残りはカプラ膜6で反射されて出力光となる。
【0032】
入力光の入射角に相当する反射角で反射される出力光は、入力光が出射された上段のレンズ5aに隣接する下段のレンズ5b平面に対し一定の入射角で入射する。このとき、レンズ5bに入射した出力光は、レンズ5bの凸面側を、その凸面中心より外側の位置から出射するため、その際にその進行方向が曲げられて出力ファイバ3aに結合するようになる。
【0033】
一方、カプラ膜6を透過した透過光は、その光軸上に配置された表面入射型PD素子7に入射し、ここで光電変換される。得られた電気信号(電流値)は、PDサブマウント8の電気端子10を介して、他のそれぞれの部品に伝達されるようになる。
【0034】
このように、光モニタデバイス1では、入力ポート2に入って各入力ファイバ2aから出射するそれぞれの入力光を、一面のカプラ膜6によって精度良く反射し、それぞれ対応する各出力ファイバ3aに結合して、入力ポート2と同じ側に配置した出力ポート3へ出力する、反射折り返し構造が実現されている。これを実現するために、入出力レンズ間ギャップ、入出力ファイバ間ギャップ、およびアレイレンズ5とカプラ膜6との距離など、光モニタデバイス1を構成する各構成部材の配置が最適に設定され、光路が調整されている。
【0035】
以上のように、第1の実施の形態の光モニタデバイス1は、その一方の側に多芯テープファイバを上段、下段に配置し、他方の側に向かってアレイレンズ5や表面入射型PD素子7といった構成部材をアレイ化して配置した構造としている。その際、表面入射型PD素子7の手前に一面のカプラ膜6を配置することにより、各入力光をそれぞれ反射して折り返し出力するようにしている。このような反射折り返し構造により、光モニタデバイス1を小型化することができるようになる。また、光モニタデバイス1に用いる多芯テープファイバやアレイレンズ5には、一般に既に市販されているような標準的な部材を用いることが可能である。その結果、この光モニタデバイス1は、ch当たりの単価が従来の光モニタデバイスに比べて大幅に低減可能となり、光モニタデバイス1を低コストで実現することができる。
【0036】
なお、上記の例では、入出力レンズ間ギャップを約250μmとし、入出力ファイバ間ギャップを約300μmとして光モニタデバイス1を構成した場合について述べたが、入出力レンズ間ギャップの値はこれに限定されるものではない。上記の例と同様の光学系を実現することができれば、入出力レンズ間ギャップや入出力ファイバ間ギャップ、あるいはアレイレンズ5からカプラ膜6までの距離などを適当に変更することができる。
【0037】
また、上記の例では、2本の12芯テープファイバを上段、下段の2段に対向配置した構成としたが、24芯のテープファイバであって上段、下段にそれぞれ12芯ずつ配置されている一般に入手可能な多芯テープファイバを用いることも可能である。また、24本の個別のファイバを上記のようにアレイ状に配置して用いることも勿論可能である。
【0038】
次に、第2の実施の形態について説明する。図5は第2の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図5では、図2に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0039】
この図5に示す第2の実施の形態の光モニタデバイス20は、図2に示した透明基板6aの役割を兼ねた透明なガラスなどのPDサブマウント21の、一方の面側にカプラ膜6が形成され、他方の面側に受光素子として裏面入射型PD素子22がアレイ状に配置されている点で、第1の実施の形態の光モニタデバイス1と相違する。この場合、図示しないが、裏面入射型PD素子22は、その上面に直接形成されている電極が、あるいはその電極のほかAuワイヤを含む全体が、公知のモールド樹脂などを用いて封止される。その他の構成は、第1の実施の形態の光モニタデバイス1と同じである。
【0040】
光モニタデバイス20では、上記図2の表面入射型PD素子7の場合と同様、裏面入射型PD素子22が、PDサブマウント21のカプラ膜6の形成面と反対側の面上であってカプラ膜6を透過する透過光の各光軸上に、アレイ状に一列に配置されている。この場合、裏面入射型PD素子22の電極は、上記図4に示したような構造とすればよい。裏面入射型PD素子22を用いた光モニタデバイス20では、カプラ膜6を透過した透過光が、PDサブマウント21を透過してその光軸上にある裏面入射型PD素子22の受光部に入射し、その光の強度が検出される。
【0041】
このように、PDサブマウント21上にカプラ膜6と裏面入射型PD素子22をそれぞれ配置することにより、光モニタデバイス20の構成を単純化することができるとともに、表面入射型PD素子を用いる場合に比べて更なる小型化を図れる。
【0042】
次に、第3の実施の形態について説明する。図6は第3の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図6では、図2および図5に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0043】
この図6に示す第3の実施の形態の光モニタデバイス30は、図5に示したケース9に代えて、アレイレンズ5と、一方の面側にカプラ膜6を形成したPDサブマウント21とを、接着などの方法を用いて、透明部材31に密着させて固定している点で、第2の実施の形態の光モニタデバイス20と相違する。透明部材31としては、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。その他の構成および動作原理は、第2の実施の形態の光モニタデバイス20と同じである。
【0044】
このような透明部材31を用いた光モニタデバイス30では、レンズ5aを出た光は、カプラ膜6に達するまで、透明部材31内を伝搬する。そのため、アレイレンズ5とカプラ膜6との間の領域で、光が空気中を伝搬することがなくなり、反射減衰量特性を向上させることができる。さらに、この領域では、ごみなどにより光路が遮断されることがなく、安定な光学系を実現できる。
【0045】
なお、この第3の実施の形態の光モニタデバイス30においては、カプラ膜6をPDサブマウント21上に形成した場合について述べたが、このカプラ膜6は、透明部材31端面側に形成し、カプラ膜6と透明部材31とを一体に構成してもよい。また、ここでは裏面入射型PD素子22を用いた場合について述べたが、表面入射型PD素子を用いた場合であっても、この第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同様に、透明部材を用いた構成とすることができる。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、ケース9に代えて、アレイレンズ5とカプラ膜6との間に、透明部材を配置する構成とすればよい。これにより、反射減衰量特性の向上や光路遮断防止など、上記の効果と同様の効果が得られるようになる。
【0046】
次に、第4の実施の形態について説明する。図7は第4の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図7では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0047】
この図7に示す第4の実施の形態の光モニタデバイス40は、アレイレンズ5とカプラ膜6との間、およびカプラ膜6とPDサブマウント21との間が、透明部材31,41でそれぞれ構成されている点で、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違する。透明部材41には、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。透明部材41の一方の面側にはカプラ膜6が蒸着により形成され、他方の面側にはPDサブマウント21が接着などの方法を用いて密着して固定されている。透明部材41は、カプラ膜6の形成面側でもう一方の透明部材31に接着などの方法を用いて密着して固定されている。その他の構成は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。
【0048】
このような構成の光モニタデバイス40では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して出射された入力光は、透明部材31内を伝搬してカプラ膜6に達すると、ここで一部がカプラ膜6を透過し、残りは出力光として反射される。カプラ膜6の透過光は、更に透明部材41内を伝搬し、裏面入射型PD素子22に入射し、検出される。また、出力光は、透明部材31内を伝搬し、レンズ5bを介して出力ファイバ3aに結合される。
【0049】
ここで、出力ポート3に光が入り、その光が出力ファイバ3aから出射されるという状況を想定する。この場合、出力ファイバ3aからレンズ5bを介して出射された光は、透明部材31内を伝搬してカプラ膜6で反射されるとともに、カプラ膜6に入射した光の一部はこれを透過して、更に透明部材41内を伝搬する。しかし、この光モニタデバイス40では、透明部材41内を伝搬する光の進行方向の長さをある一定値以上とすれば、出力ファイバ3aから出射されてカプラ膜6を透過した光の光軸上に裏面入射型PD素子22が存在しないようになる。その結果、出力ポート3から入ってきた光の強度が検出されてしまうことがなくなる。このように、2つの透明部材31,41の間にカプラ膜6を配置することで、カプラ膜6から裏面入射型PD素子22までの距離が大きくなり、カプラ膜6を透過する光のうち、入力ポート2からの光のみを選別して検出することができるようになる。これにより、ディレクティビティー特性の優れた光モニタデバイス40を実現することができる。
【0050】
なお、この第4の実施の形態の光モニタデバイス40においては、透明部材41にPDサブマウント21を密着させて固定した構成としたが、上記図4に示した方法を例に、透明部材41に直接裏面入射型PD素子22およびそれに付随する電極構造を形成するようにしてもよい。また、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第4の実施の形態の光モニタデバイス40と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、適当なサイズとしたケース9の内部を、2つの透明部材の間にカプラ膜6を設けてその後段に表面入射型PD素子7を配列したPDサブマウント8を配置する構成とすればよい。これにより、上記の効果と同様の効果が得られるようになる。
【0051】
次に、第5の実施の形態について説明する。図8は第5の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図8では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0052】
この図8に示す第5の実施の形態の光モニタデバイス50は、図6に示した透明部材31に代えて、厚みを増して透明部材31と同程度の厚みとなるように形成したアレイレンズ51を備えている。このアレイレンズ51の端面にカプラ膜6が形成され、カプラ膜6の形成面にPDサブマウント21が接着などの方法を用いて密着して固定されている。第5の実施の形態の光モニタデバイス50は、これらの点で、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違する。この場合、アレイレンズ51に形成されているレンズ51a,51bの向きは、上記光モニタデバイス1,20,30,40などと逆向きとなるが、アレイレンズ51の厚みを増すことにより、光モニタデバイス1などのアレイレンズ5と同様の機能を持たせることができる。その他の構成および動作原理は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。すなわち、アレイレンズ51に形成されているレンズ51a,51bとカプラ膜6との間では、光は、図6に示した透明部材31の場合と同様、アレイレンズ51内を伝搬する。このように、アレイレンズ51に、図6に示した透明部材31の役割を果たさせるようにすることで、光モニタデバイス50の部品点数を減らし、その構成をより簡略化することができる。
【0053】
なお、第5の実施の形態の光モニタデバイス50において、ここではアレイレンズ51にカプラ膜6を形成するようにしたが、PDサブマウント21の一方の面側にカプラ膜6を形成しておき、これをアレイレンズ51に密着して配置するように構成してもよい。また、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第5の実施の形態の光モニタデバイス50と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、ケース9内部をカプラ膜6に達する形状のアレイレンズで構成すればよい。
【0054】
次に、第6の実施の形態について説明する。図9は第6の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図9では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0055】
この図9に示す第6の実施の形態の光モニタデバイス60は、アレイレンズ5に、例えばイットリウム・バナデート(YVO4)結晶などの複屈折結晶61が接着などの方法を用いて密着して配置されている。さらに、この複屈折結晶61とPDサブマウント21との間に、それぞれに密着した透明部材62が配置されている。この透明部材62には、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。この光モニタデバイス60では、PDサブマウント21に、例えば図5に示したカプラ膜6に相当するものは形成されず、その一方の面側に裏面入射型PD素子22が上段、下段の2段で計24個配置されている。さらに、この光モニタデバイス60においては、例えば図5に示した出力ポート3および出力ファイバ3a、それに対応するレンズ5bに相当するものは形成されていない。この第6の実施の形態の光モニタデバイス60は、これらの点で第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違し、その他の構成は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。
【0056】
このような構成の光モニタデバイス60では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して複屈折結晶61内に進入して伝搬する入力光は、これが偏波の異なる光である場合には、それぞれの光軸にずれが生じ、常光線と異常光線に分離されるようになる。この光軸のずれ幅は、複屈折結晶61の厚さに比例し、例えば上記のYVO4結晶では、結晶厚さの約10分の1のずれ幅が生じるようになる。そのため、例えば、YVO4結晶からなる複屈折結晶61の場合、その厚さを5mmにすれば、常光線と異常光線の光軸のずれ幅は500μmとなる。このような光軸のずれ幅に合わせて、複屈折結晶61通過後のそれぞれの光軸上に計24個の裏面入射型PD素子22がアレイ状に配置されている。これにより、偏波の異なる光の強度をそれぞれ検出する偏波モニタとして機能する光モニタデバイス60を実現することができる。
【0057】
なお、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第6の実施の形態の光モニタデバイス60と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、カプラ膜6を形成することなく、ケース9内部を複屈折結晶および透明部材により構成する。そして、常光線と異常光線の各光軸上に表面入射型PD素子7をアレイ状に配置した構成とすればよい。
【0058】
次に、第7の実施の形態について説明する。図10は第7の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図10では、図2、図5、図6および図9に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0059】
この図10に示す第7の実施の形態の光モニタデバイス70では、PDサブマウント21の一方の面にカプラ膜6が形成されている。また、第1,第2の出力ポート71,72および第1,第2の出力ファイバ71a,72aを備え、アレイレンズ5には、第1,第2の出力ファイバ71a,72aに対応する位置にそれぞれレンズ5b,5cが形成されている。この光モニタデバイス70は、これらの点で第6の実施の形態の光モニタデバイス60と相違し、その他の構成は第6の実施の形態の光モニタデバイス60と同じである。
【0060】
この光モニタデバイス70では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して複屈折結晶61内に進入して伝搬する光が、これが偏波の異なる光である場合には、常光線と異常光線に分離される。さらに、複屈折結晶61によって分離された常光線と異常光線が、カプラ膜6でそれぞれ反射され、常光線の反射光はレンズ5bを介して第1の出力ファイバ71aに結合され、異常光線の反射光はレンズ5cを介して第2の出力ファイバ72aに結合されるようになっている。また、カプラ膜6を透過した常光線の一部と異常光線の一部とは、それぞれの光軸上に配置された裏面入射型PD素子22に入射し、その強度が検出される。これにより、偏波の異なる光の強度検出機能に加え、偏波分離が可能な光モニタデバイス70を実現することができる。
【0061】
なお、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第7の実施の形態の光モニタデバイス70と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、まず、上記第2の出力ポート72および第2の出力ファイバ72aに相当する出力ポートおよび出力ファイバを追加して形成する。そして、ケース9内部を複屈折結晶により構成し、常光線と異常光線の各光軸上に表面入射型PD素子7をアレイ状に配置した構成とすればよい。
【0062】
また、以上の第1〜第7の実施の形態の光モニタデバイス1,20,30,40,50,60,70は、パッケージに収納される。図11はパッケージ収納時の一例を示す図であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。例えば光モニタデバイス30を収納する場合、光モニタデバイス30は、図6に示した裏面入射型PD素子22部分を封止された後、そのほぼ全体が、金属材料またはプラスチック材料を用いて形成されたパッケージ80に収納される。このパッケージ80に用いられる金属材料には、アルミニウムなど、種々の金属材料を用いることができる。また、プラスチック材料としては、例えばエポキシ樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などを用いることができる。パッケージ80からは、図6に示した入出力ポート2,3を適当なプラスチック材料を用いて1本にまとめたテープファイバ81、および電気端子10が外部に引き出される。パッケージ80の寸法は、例えば、長さ約18mm、幅約8mm、高さ約5mmとすることができる。他の光モニタデバイス1,20,40,50,60,70も同様の形態で収納される。これらは、最終的にプリント基板などに実装され、光伝送装置などで利用することができる。
【0063】
(付記1) ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜と、
前記カプラ膜を透過する光の光軸上に配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。
【0064】
(付記2) 前記ファイバから前記レンズに光が入射するときの前記レンズ表面における入射位置および前記ファイバに前記レンズから光が出射するときの前記レンズ表面における出射位置によって、前記カプラ膜に入射し反射する光の光路が調整されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0065】
(付記3) 前記受光素子は、前記カプラ膜が形成される部材と一定の間隔を設けて配置された表面入射型フォトダイオード素子であることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0066】
(付記4) 前記受光素子は、前記カプラ膜が形成された部材の前記カプラ膜形成面側と反対の側に配置された裏面入射型フォトダイオード素子であることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0067】
(付記5) 樹脂を用いて前記裏面入射型フォトダイオード素子を封止していることを特徴とする付記4記載の光モニタデバイス。
(付記6) 前記レンズと前記カプラ膜との間の光の伝搬領域が透明部材によって構成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0068】
(付記7) 前記カプラ膜は、前記透明部材に一体に形成されていることを特徴とする付記6記載の光モニタデバイス。
(付記8) 前記カプラ膜から前記受光素子までの距離を変化させて、前記カプラ膜を透過する光のうち前記受光素子で受光する光を選別できるようにしたことを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0069】
(付記9) 前記レンズが一方の面側に形成されているアレイレンズの他方の面側に前記カプラ膜を形成し、光が前記アレイレンズ内を伝搬するようにしたことを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0070】
(付記10) ファイバを伝搬する偏波の異なる光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズを介して進入する光を伝搬して常光線と異常光線とに分離する複屈折結晶と、
前記複屈折結晶を伝搬する前記常光線の光軸上と前記異常光線の光軸上にそれぞれ配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。
【0071】
(付記11) 前記複屈折結晶と前記受光素子との間に配置されて、前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜を有していることを特徴とする付記10記載の光モニタデバイス。
【0072】
(付記12) 前記受光素子はサブマウントの一方の面側に実装され、前記受光素子上に第1の電極が形成され、前記サブマウントの他方の面側に第2の電極が形成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0073】
(付記13) 前記受光素子はサブマウントの一方の面側に実装され、前記受光素子上に第1の電極と第2の電極とが形成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、複数のファイバおよびレンズをアレイ状に配置し、任意の一のレンズを介して入射する光のうち、カプラ膜を透過する光は受光素子で検出し、カプラ膜を透過しない残りの光は他のレンズへ反射する構成にした。これにより、複数の入力光のモニタが可能であるとともに、これら複数の入力光を一面のカプラ膜によって精度良く反射してそれぞれ出力する反射折り返し構造が実現され、小型の光モニタデバイスが得られる。
【0075】
さらに、本発明の光モニタデバイスでは、その構成部材に、一般的に入手可能なものを多く利用することが可能であり、光モニタデバイスの低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を示す要部側面図である。
【図3】PDサブマウントの両面を使ってPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。
【図4】PDサブマウントの片面にのみPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。
【図5】第2の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図6】第3の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図7】第4の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図8】第5の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図9】第6の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図10】第7の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図11】パッケージ収納時の一例を示す図であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図12】小型PDモジュールを整列させた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図13】導波路を用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図14】カプラを用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,50,60,70 光モニタデバイス
2 入力ポート
2a 入力ファイバ
3,71,72 出力ポート
3a,71a,72a 出力ファイバ
4 ファイバ整列部材
5,51 アレイレンズ
5a,5b,5c,51a,51b レンズ
6 カプラ膜
6a 透明基板
7 表面入射型PD素子
8,12,21 PDサブマウント
9 ケース
10,15 電気端子
11 PD素子
11a 受光部
13 P電極
14a,14b Auワイヤ
16 N電極
17 N電極COM端子
22 裏面入射型PD素子
31,41,62 透明部材
61 複屈折結晶
80 パッケージ
81 テープファイバ
【発明の属する技術分野】
本発明は光モニタデバイスに関し、特に光伝送装置などにあって光の強度や偏波などを検出しその検出結果を他の部品にフィードバックするための光モニタデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットトラフィックの増大に伴い、光通信システムにおいては光通信容量を増大することが強く求められている。これを実現するため、ビットレートの増大や波長多重(Wavelength Division Multiplex,以下「WDM」と記す。)方式による光通信容量の増大などが検討されており、それに伴い、これらの方法や方式を取り入れた光通信システムを円滑に運用するための光デバイスの開発が急がれている。例えば、WDM伝送装置においては、光の強度や偏波などを検出し、そのWDM伝送装置を構成する他の個々の部品に、その検出結果をフィードバックする機能を有する光モニタデバイスが必要である。
【0003】
現在は、個別のフォトダイオード(Photo Diode,以下「PD」と記す。)素子を個々の部品の前段あるいは後段に配置し、モニタ機能を実現しているものが多い。しかしながら、上記のようなWDM伝送装置においては、取り扱う波長の数、すなわちチャネル(以下「ch」と記す。)数が増大するにつれ、個々の部品についてPD素子を配置する構成では、実装スペースや価格の面で課題が残る。そのため、近年では、その構成部品や構成部材をアレイ型に配置した光モニタデバイスの開発が活発になっており、例えば、以下の図12から図14に示すような構成としたものなどが提案されている。
【0004】
図12は小型PDモジュールを整列させた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図12に示す光モニタデバイス100は、PD素子を内蔵する小型PDモジュール101が、パッケージ102内に配列された構造を有している。各小型PDモジュール101には、一方の側から入力ポート103および出力ポート104が接続されている。さらに、各小型PDモジュール101には、他の個々の部品に電気的に接続される電気端子105が形成されており、各電気端子105はパッケージ102外部にそれぞれ引き出されている。このような構成の光モニタデバイス100においては、入力ポート103からの光の一部が、ハーフミラーとして機能する図示しない反射板などを透過し、小型PDモジュール101内のPD素子で光電変換される。得られた電気信号は、電気端子105からその小型PDモジュール101に接続されている所定の部品にフィードバックされる。入力ポート103からの光のうち反射板を透過しなかった残りの光は、ここで反射され、出力ポート104から出力される。
【0005】
ここで示したような小型PDモジュールとしては、入力光を増幅し、増幅された信号光を光分岐してPD素子によってモニタするようにした構成などに関し、従来いくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0006】
また、図13は導波路を用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図13に示す光モニタデバイス200は、パッケージ201内に導波路(Planar Lightwave Circuit,以下「PLC」と記す。)202を有している。そして、このPLC202を挟んで対向する2本のテープファイバをそれぞれ入力ポート203、出力ポート204としている。PLC202内にはPD素子205が配置されており、また、パッケージ201外には電気端子206が引き出されている。このような構成の光モニタデバイス200では、PLC202内を伝搬する光の一部がPD素子205で検出されるようになっている。
【0007】
図14はカプラを用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。この図14に示す光モニタデバイス300は、パッケージ301内でファイバ固定ブロック302によってテープファイバがそれぞれ固定された、対向する入力ポート303および出力ポート304を有している。入力ポート303と出力ポート304の間には、レンズ305a,305b、カプラ306およびPD素子307が配置されており、また、パッケージ301外には電気端子308が引き出されている。このような構成の光モニタデバイス300では、入力ポート303からの光をレンズ305aで集光させ、カプラ306による反射を利用して、一部をPD素子307で検出し、残りをレンズ305bで集光させて出力ポート304から出力するようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−64021号公報
【特許文献2】
特開平7−301763号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような配置構成とした光モニタデバイスにおいては、まだ以下に示すような課題があるといえる。
【0010】
まず、個々の小型PDモジュールをアレイ状に配置した光モニタデバイスの場合には、chごとに1個の小型PDモジュールが配列され、その個数が増加すればコストは高くなり、また、光モニタデバイスの小型化にはなお限界がある。また、PLCを用いた光モニタデバイスの場合には、PLCにおける漏れ光により、ch間のクロストークが確保できない場合がある。さらに、ファイバを対向させて構成する場合には、光モニタデバイスの両端からファイバが延びるため、その実装スペースが問題となる場合がある。
【0011】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、低コストで作製することができ、かつ、精度良く光を検出することのできる小型の光モニタデバイスを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に例示する構成によって実現可能な光モニタデバイスが提供される。本発明の光モニタデバイスは、ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜と、前記カプラ膜を透過する光の光軸上に配置された受光素子と、を有することを特徴とする。
【0013】
図1に例示する光モニタデバイス1によれば、入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aがアレイ状に配置され、入力ファイバ2aから出射する光の光軸上および出力ファイバ3aに入射する光の光軸上にそれぞれレンズ5a,5bが配置される。したがって、レンズ5a,5bは、各入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aの配置に対応してアレイ状に配置される。入力ファイバ2aから出射される入力光は、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射し、ここで一部は透過し、残りは出力光として反射される。カプラ膜6の透過光は、その光軸上に配置された例えば表面入射型PD素子7などの受光素子に入射してその強度が検出される。一方、出力光は、レンズ5aとは異なる他のレンズ5bに入射され、これに対応する出力ファイバ3aに結合されるようになる。
【0014】
このように、各入力ファイバ2aから出射するそれぞれの入力光が、一面のカプラ膜6によって反射され出力されるようにした反射折り返し構造により、小型の光モニタデバイス1が実現される。さらに、このような光モニタデバイス1では、例えば多芯テープファイバなど、一般に入手可能な部材を利用することができ、これにより、低コスト化が図られる。
【0015】
このようなカプラ膜6への入射、反射の光路は、例えば、入力ファイバ2aからレンズ5aに光が入射するときのレンズ5a表面における入射位置、および出力ファイバ3aにレンズ5bから光が出射するときのレンズ5b表面における出射位置を変化させることによって、調整することができる。これは、光が入射する位置、出射する位置に応じてレンズ5a,5bでの光の屈折角度が変化するためである。したがって、アレイ状に配置する入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aと、レンズ5a,5bとを適当に配置することによっても、光モニタデバイス1の小型化が図られるようになる。
【0016】
また、このような光モニタデバイスにおいては、例えば、レンズとカプラ膜との間の光の伝搬領域を、透明部材によって構成すれば、この領域を伝搬する光は空気中を伝搬することがなくなり、反射減衰量特性が向上する。さらに、ごみなどによる光路の遮断も抑制されるようになる。また、このような光モニタデバイスにおいては、例えば、カプラ膜から受光素子までの距離を変化させれば、カプラ膜を透過する光のうち受光素子で受光する光を選別することも可能になる。
【0017】
また、本発明では、ファイバを伝搬する偏波の異なる光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上に配置されたレンズと、前記レンズを介して進入する光を伝搬して常光線と異常光線とに分離する複屈折結晶と、前記複屈折結晶を伝搬する前記常光線の光軸上と前記異常光線の光軸上にそれぞれ配置された受光素子と、を有することを特徴とする光モニタデバイスが提供される。
【0018】
このような光モニタデバイスでは、偏波の異なる光が入力された場合に、複屈折結晶が、その光を常光線と異常光線に分離し、また、受光素子が、常光線と異常光線のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されている。これにより、この光モニタデバイスは、常光線と異常光線のそれぞれの強度を検出することのできる偏波モニタとして機能する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部斜視図、図2は第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を示す要部側面図である。
【0020】
この図1および図2に示す光モニタデバイス1は、入力ポート2、出力ポート3、ファイバ整列部材4、アレイレンズ5、カプラ膜6、表面入射型PD素子7およびPDサブマウント8を有している。アレイレンズ5からPDサブマウントの間は、図1では図示を省略しているが、図2に示すようにケース9によって外部から保護されている。
【0021】
この光モニタデバイス1における入力ポート2および出力ポート3には、それぞれ多芯テープファイバが用いられている。多芯テープファイバとしては、例えば、12chの光の入出力が可能な12芯の一般的な多芯テープファイバを用いることができる。ここでは、このような12芯の多芯テープファイバとして、入力ファイバ2a間のピッチ、出力ファイバ3a間のピッチがそれぞれ約250μmのものを用いている。入力ポート2および出力ポート3は、図1および図2に示すように、互いのテープ面側を対向させ、ファイバ整列部材4に例えばエポキシ系の光学接着剤を用いて上段、下段の2段にそれぞれ固定されている。入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aは、その先端がファイバ整列部材4の端面まで貫通するように、ファイバ整列部材4内に固定配置されている。
【0022】
ファイバ整列部材4には、入力ファイバ2aおよび出力ファイバ3aの先端側の端面に、光学接着剤を用いた接着などの方法により、アレイレンズ5が密着して配置されている。アレイレンズ5には、入力ポート2から入ってくる光(入力光)が入力ファイバ2a先端から出射するときの各光軸上と、出力ファイバ3a先端に入射して出力ポートから出て行く光(出力光)の各光軸上とに、それぞれレンズ5a,5bが形成されている。すなわち、このアレイレンズ5には、各入力ファイバ2aに対応して上段に一列に並んだ12個のレンズ5aと、各出力ファイバ3aに対応して下段に一列に並んだ12個のレンズ5bとの、計24個のレンズ5a,5bがアレイ状に形成されている。
【0023】
このようにアレイ状に配置されたレンズ5a,5bは、通常、例えばガラスなどのレンズ母材に対し、イオン交換などの方法により、レンズ形成領域のみを所定の組成に変化させることによってコリメートレンズや集光レンズとして形成される。ここでは、レンズ5a,5bは、ファイバ整列部材4側を凸面としその反対側を平面とした半球状のコリメートレンズであり、その平面の直径を約250μmとして、各レンズ5a,5bが互いに隣接して形成されている。この場合、隣接するレンズ5a同士、レンズ5b同士の平面の中心間距離はそれぞれ約250μmとなり、隣接するレンズ5aとレンズ5bの平面の中心間距離(以下「入出力レンズ間ギャップ」という。)も約250μmとなる。
【0024】
このようにアレイレンズ5の入出力レンズ間ギャップを約250μmとした場合には、図1または図2中、ある入力ファイバ2aとその直下に配置される出力ファイバ3aとの間の距離(以下「入出力ファイバ間ギャップ」という。)を、例えば約300μmというように、入出力レンズ間ギャップよりも大きくする。このとき、入力ファイバ2aは、レンズ5aに入射する入力光の光軸が、レンズ5aの凸面中心から約25μmだけ光モニタデバイス1外側方向にずれて配置されるようになる。さらに、出力ファイバ3aは、これに入射する出力光の光軸が、レンズ5bの凸面中心から約25μmだけ光モニタデバイス1外側方向にずれて配置されるようになる。
【0025】
アレイレンズ5から一定距離だけ離れた位置には、図2に示したケース9に支持されるガラスなどの透明基板6a上に形成されて、入力光の一部を透過しその残りを出力光として反射するカプラ膜6が配置されている。このようなカプラ膜6としては、一定の反射率となるように形成された誘電体多層膜を用いることができる。このカプラ膜6とアレイレンズ5とは、上段のレンズ5aを介して入射する入力光の一部をカプラ膜6で反射し、カプラ膜6で反射された出力光がそのレンズ5aに隣接する下段のレンズ5bに入射するよう、カプラ膜6の位置で焦点が結ばれる距離に配置されている。ここでは、カプラ膜6は、アレイレンズ5の端面から約5mm離れた位置に配置されている。なお、この第1の実施の形態の光モニタデバイス1では、アレイレンズ5とカプラ膜6の間の光の伝搬領域は空気になっている。
【0026】
また、レンズ5aを介してカプラ膜6に入射する入力光のうち、カプラ膜6を透過する光(透過光)の各光軸上には、その光が受光部に入射するようにして受光素子が配置されている。ここでは、受光素子として、表面入射型PD素子7を配置している。この表面入射型PD素子7は、前述した12個のレンズ5aと同様に、PDサブマウント8上にアレイ状に一列に配置されている。したがって、表面入射型PD素子7の受光部同士の間隔は、約250μmとなる。表面入射型PD素子7は、あらかじめPDサブマウント8上の所定の位置に配列され、検出結果を伝達すべき他の部品に接続される電気端子10に配線されている。ただし、電気端子10は、図1ではその図示を省略している。
【0027】
ここで、光モニタデバイスに用いられるPD素子の電極構造に関し、図3および図4を参照して説明する。図3はPDサブマウントの両面を使ってPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。また、図4はPDサブマウントの片面にのみPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。ただし、図3および図4においては、その機能が同一の要素については同一の符号を付している。
【0028】
まず、PD素子11は、PDサブマウント12上の所定の位置に、例えばエポキシ系の光学接着剤などで貼り付けられて配列される。PDサブマウント12の両面を用いてPD素子11の電極が形成される場合には、図3(a),(b)に示すように、PD素子11上面に、受光部11aを除いてこれを取り囲むように、第1の電極としてP電極13が形成される。このP電極13は、Auワイヤ14aで電気端子15に引き出される。一方、PDサブマウント12の背面側には、図3(c)に示すように、各PD素子11に対応する位置に受光部11a領域を除いて、第2の電極としてN電極16が形成される。さらに、PDサブマウント12上のPD素子11が配列されている側には、図3(a),(b)に示すように、Auワイヤ14bで引き出されたN電極COM端子17が形成される。
【0029】
また、PDサブマウント12の片面にのみPD素子11の電極が形成される場合には、図4(a),(b)に示すように、PD素子11上面に、受光部11aを除いてこれを取り囲むようにP電極13が形成され、さらに、このP電極13を取り囲むようにN電極16が形成される。P電極13とN電極16は、それぞれAuワイヤ14a,14bで電気端子15に引き出される。よって、この場合、PD素子11が配列されていないPDサブマウント12の背面側には、図4(c)に示すように、電極が形成されない構造となる。
【0030】
なお、この図3および図4に示すPD素子11は、表面入射型、裏面入射型のいずれであってもよく、本発明の光モニタデバイスにおいては、その構成に応じて上記電極構造を適当に選択することができる。
【0031】
以上のような構成を有する光モニタデバイス1において、入力ポート2に入った入力光は、入力ファイバ2a先端から出射されると、入出力ファイバ間ギャップが入出力レンズ間ギャップより大きいことで、レンズ5aの凸面中心より外側の位置に入射する。この位置に入射した入力光は屈折してその進行方向が曲げられ、一定の入射角でカプラ膜6に入射する。この入力光の一部はカプラ膜6を透過し、残りはカプラ膜6で反射されて出力光となる。
【0032】
入力光の入射角に相当する反射角で反射される出力光は、入力光が出射された上段のレンズ5aに隣接する下段のレンズ5b平面に対し一定の入射角で入射する。このとき、レンズ5bに入射した出力光は、レンズ5bの凸面側を、その凸面中心より外側の位置から出射するため、その際にその進行方向が曲げられて出力ファイバ3aに結合するようになる。
【0033】
一方、カプラ膜6を透過した透過光は、その光軸上に配置された表面入射型PD素子7に入射し、ここで光電変換される。得られた電気信号(電流値)は、PDサブマウント8の電気端子10を介して、他のそれぞれの部品に伝達されるようになる。
【0034】
このように、光モニタデバイス1では、入力ポート2に入って各入力ファイバ2aから出射するそれぞれの入力光を、一面のカプラ膜6によって精度良く反射し、それぞれ対応する各出力ファイバ3aに結合して、入力ポート2と同じ側に配置した出力ポート3へ出力する、反射折り返し構造が実現されている。これを実現するために、入出力レンズ間ギャップ、入出力ファイバ間ギャップ、およびアレイレンズ5とカプラ膜6との距離など、光モニタデバイス1を構成する各構成部材の配置が最適に設定され、光路が調整されている。
【0035】
以上のように、第1の実施の形態の光モニタデバイス1は、その一方の側に多芯テープファイバを上段、下段に配置し、他方の側に向かってアレイレンズ5や表面入射型PD素子7といった構成部材をアレイ化して配置した構造としている。その際、表面入射型PD素子7の手前に一面のカプラ膜6を配置することにより、各入力光をそれぞれ反射して折り返し出力するようにしている。このような反射折り返し構造により、光モニタデバイス1を小型化することができるようになる。また、光モニタデバイス1に用いる多芯テープファイバやアレイレンズ5には、一般に既に市販されているような標準的な部材を用いることが可能である。その結果、この光モニタデバイス1は、ch当たりの単価が従来の光モニタデバイスに比べて大幅に低減可能となり、光モニタデバイス1を低コストで実現することができる。
【0036】
なお、上記の例では、入出力レンズ間ギャップを約250μmとし、入出力ファイバ間ギャップを約300μmとして光モニタデバイス1を構成した場合について述べたが、入出力レンズ間ギャップの値はこれに限定されるものではない。上記の例と同様の光学系を実現することができれば、入出力レンズ間ギャップや入出力ファイバ間ギャップ、あるいはアレイレンズ5からカプラ膜6までの距離などを適当に変更することができる。
【0037】
また、上記の例では、2本の12芯テープファイバを上段、下段の2段に対向配置した構成としたが、24芯のテープファイバであって上段、下段にそれぞれ12芯ずつ配置されている一般に入手可能な多芯テープファイバを用いることも可能である。また、24本の個別のファイバを上記のようにアレイ状に配置して用いることも勿論可能である。
【0038】
次に、第2の実施の形態について説明する。図5は第2の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図5では、図2に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0039】
この図5に示す第2の実施の形態の光モニタデバイス20は、図2に示した透明基板6aの役割を兼ねた透明なガラスなどのPDサブマウント21の、一方の面側にカプラ膜6が形成され、他方の面側に受光素子として裏面入射型PD素子22がアレイ状に配置されている点で、第1の実施の形態の光モニタデバイス1と相違する。この場合、図示しないが、裏面入射型PD素子22は、その上面に直接形成されている電極が、あるいはその電極のほかAuワイヤを含む全体が、公知のモールド樹脂などを用いて封止される。その他の構成は、第1の実施の形態の光モニタデバイス1と同じである。
【0040】
光モニタデバイス20では、上記図2の表面入射型PD素子7の場合と同様、裏面入射型PD素子22が、PDサブマウント21のカプラ膜6の形成面と反対側の面上であってカプラ膜6を透過する透過光の各光軸上に、アレイ状に一列に配置されている。この場合、裏面入射型PD素子22の電極は、上記図4に示したような構造とすればよい。裏面入射型PD素子22を用いた光モニタデバイス20では、カプラ膜6を透過した透過光が、PDサブマウント21を透過してその光軸上にある裏面入射型PD素子22の受光部に入射し、その光の強度が検出される。
【0041】
このように、PDサブマウント21上にカプラ膜6と裏面入射型PD素子22をそれぞれ配置することにより、光モニタデバイス20の構成を単純化することができるとともに、表面入射型PD素子を用いる場合に比べて更なる小型化を図れる。
【0042】
次に、第3の実施の形態について説明する。図6は第3の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図6では、図2および図5に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0043】
この図6に示す第3の実施の形態の光モニタデバイス30は、図5に示したケース9に代えて、アレイレンズ5と、一方の面側にカプラ膜6を形成したPDサブマウント21とを、接着などの方法を用いて、透明部材31に密着させて固定している点で、第2の実施の形態の光モニタデバイス20と相違する。透明部材31としては、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。その他の構成および動作原理は、第2の実施の形態の光モニタデバイス20と同じである。
【0044】
このような透明部材31を用いた光モニタデバイス30では、レンズ5aを出た光は、カプラ膜6に達するまで、透明部材31内を伝搬する。そのため、アレイレンズ5とカプラ膜6との間の領域で、光が空気中を伝搬することがなくなり、反射減衰量特性を向上させることができる。さらに、この領域では、ごみなどにより光路が遮断されることがなく、安定な光学系を実現できる。
【0045】
なお、この第3の実施の形態の光モニタデバイス30においては、カプラ膜6をPDサブマウント21上に形成した場合について述べたが、このカプラ膜6は、透明部材31端面側に形成し、カプラ膜6と透明部材31とを一体に構成してもよい。また、ここでは裏面入射型PD素子22を用いた場合について述べたが、表面入射型PD素子を用いた場合であっても、この第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同様に、透明部材を用いた構成とすることができる。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、ケース9に代えて、アレイレンズ5とカプラ膜6との間に、透明部材を配置する構成とすればよい。これにより、反射減衰量特性の向上や光路遮断防止など、上記の効果と同様の効果が得られるようになる。
【0046】
次に、第4の実施の形態について説明する。図7は第4の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図7では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0047】
この図7に示す第4の実施の形態の光モニタデバイス40は、アレイレンズ5とカプラ膜6との間、およびカプラ膜6とPDサブマウント21との間が、透明部材31,41でそれぞれ構成されている点で、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違する。透明部材41には、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。透明部材41の一方の面側にはカプラ膜6が蒸着により形成され、他方の面側にはPDサブマウント21が接着などの方法を用いて密着して固定されている。透明部材41は、カプラ膜6の形成面側でもう一方の透明部材31に接着などの方法を用いて密着して固定されている。その他の構成は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。
【0048】
このような構成の光モニタデバイス40では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して出射された入力光は、透明部材31内を伝搬してカプラ膜6に達すると、ここで一部がカプラ膜6を透過し、残りは出力光として反射される。カプラ膜6の透過光は、更に透明部材41内を伝搬し、裏面入射型PD素子22に入射し、検出される。また、出力光は、透明部材31内を伝搬し、レンズ5bを介して出力ファイバ3aに結合される。
【0049】
ここで、出力ポート3に光が入り、その光が出力ファイバ3aから出射されるという状況を想定する。この場合、出力ファイバ3aからレンズ5bを介して出射された光は、透明部材31内を伝搬してカプラ膜6で反射されるとともに、カプラ膜6に入射した光の一部はこれを透過して、更に透明部材41内を伝搬する。しかし、この光モニタデバイス40では、透明部材41内を伝搬する光の進行方向の長さをある一定値以上とすれば、出力ファイバ3aから出射されてカプラ膜6を透過した光の光軸上に裏面入射型PD素子22が存在しないようになる。その結果、出力ポート3から入ってきた光の強度が検出されてしまうことがなくなる。このように、2つの透明部材31,41の間にカプラ膜6を配置することで、カプラ膜6から裏面入射型PD素子22までの距離が大きくなり、カプラ膜6を透過する光のうち、入力ポート2からの光のみを選別して検出することができるようになる。これにより、ディレクティビティー特性の優れた光モニタデバイス40を実現することができる。
【0050】
なお、この第4の実施の形態の光モニタデバイス40においては、透明部材41にPDサブマウント21を密着させて固定した構成としたが、上記図4に示した方法を例に、透明部材41に直接裏面入射型PD素子22およびそれに付随する電極構造を形成するようにしてもよい。また、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第4の実施の形態の光モニタデバイス40と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、適当なサイズとしたケース9の内部を、2つの透明部材の間にカプラ膜6を設けてその後段に表面入射型PD素子7を配列したPDサブマウント8を配置する構成とすればよい。これにより、上記の効果と同様の効果が得られるようになる。
【0051】
次に、第5の実施の形態について説明する。図8は第5の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図8では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0052】
この図8に示す第5の実施の形態の光モニタデバイス50は、図6に示した透明部材31に代えて、厚みを増して透明部材31と同程度の厚みとなるように形成したアレイレンズ51を備えている。このアレイレンズ51の端面にカプラ膜6が形成され、カプラ膜6の形成面にPDサブマウント21が接着などの方法を用いて密着して固定されている。第5の実施の形態の光モニタデバイス50は、これらの点で、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違する。この場合、アレイレンズ51に形成されているレンズ51a,51bの向きは、上記光モニタデバイス1,20,30,40などと逆向きとなるが、アレイレンズ51の厚みを増すことにより、光モニタデバイス1などのアレイレンズ5と同様の機能を持たせることができる。その他の構成および動作原理は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。すなわち、アレイレンズ51に形成されているレンズ51a,51bとカプラ膜6との間では、光は、図6に示した透明部材31の場合と同様、アレイレンズ51内を伝搬する。このように、アレイレンズ51に、図6に示した透明部材31の役割を果たさせるようにすることで、光モニタデバイス50の部品点数を減らし、その構成をより簡略化することができる。
【0053】
なお、第5の実施の形態の光モニタデバイス50において、ここではアレイレンズ51にカプラ膜6を形成するようにしたが、PDサブマウント21の一方の面側にカプラ膜6を形成しておき、これをアレイレンズ51に密着して配置するように構成してもよい。また、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第5の実施の形態の光モニタデバイス50と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、ケース9内部をカプラ膜6に達する形状のアレイレンズで構成すればよい。
【0054】
次に、第6の実施の形態について説明する。図9は第6の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図9では、図2、図5および図6に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0055】
この図9に示す第6の実施の形態の光モニタデバイス60は、アレイレンズ5に、例えばイットリウム・バナデート(YVO4)結晶などの複屈折結晶61が接着などの方法を用いて密着して配置されている。さらに、この複屈折結晶61とPDサブマウント21との間に、それぞれに密着した透明部材62が配置されている。この透明部材62には、例えばアレイレンズ5と同一または類似の物理的性質を有する透明な固体媒質が用いられる。この光モニタデバイス60では、PDサブマウント21に、例えば図5に示したカプラ膜6に相当するものは形成されず、その一方の面側に裏面入射型PD素子22が上段、下段の2段で計24個配置されている。さらに、この光モニタデバイス60においては、例えば図5に示した出力ポート3および出力ファイバ3a、それに対応するレンズ5bに相当するものは形成されていない。この第6の実施の形態の光モニタデバイス60は、これらの点で第3の実施の形態の光モニタデバイス30と相違し、その他の構成は、第3の実施の形態の光モニタデバイス30と同じである。
【0056】
このような構成の光モニタデバイス60では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して複屈折結晶61内に進入して伝搬する入力光は、これが偏波の異なる光である場合には、それぞれの光軸にずれが生じ、常光線と異常光線に分離されるようになる。この光軸のずれ幅は、複屈折結晶61の厚さに比例し、例えば上記のYVO4結晶では、結晶厚さの約10分の1のずれ幅が生じるようになる。そのため、例えば、YVO4結晶からなる複屈折結晶61の場合、その厚さを5mmにすれば、常光線と異常光線の光軸のずれ幅は500μmとなる。このような光軸のずれ幅に合わせて、複屈折結晶61通過後のそれぞれの光軸上に計24個の裏面入射型PD素子22がアレイ状に配置されている。これにより、偏波の異なる光の強度をそれぞれ検出する偏波モニタとして機能する光モニタデバイス60を実現することができる。
【0057】
なお、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第6の実施の形態の光モニタデバイス60と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、カプラ膜6を形成することなく、ケース9内部を複屈折結晶および透明部材により構成する。そして、常光線と異常光線の各光軸上に表面入射型PD素子7をアレイ状に配置した構成とすればよい。
【0058】
次に、第7の実施の形態について説明する。図10は第7の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。ただし、図10では、図2、図5、図6および図9に示した要素と同一の要素については同一の符号を付し、その説明の詳細は省略する。
【0059】
この図10に示す第7の実施の形態の光モニタデバイス70では、PDサブマウント21の一方の面にカプラ膜6が形成されている。また、第1,第2の出力ポート71,72および第1,第2の出力ファイバ71a,72aを備え、アレイレンズ5には、第1,第2の出力ファイバ71a,72aに対応する位置にそれぞれレンズ5b,5cが形成されている。この光モニタデバイス70は、これらの点で第6の実施の形態の光モニタデバイス60と相違し、その他の構成は第6の実施の形態の光モニタデバイス60と同じである。
【0060】
この光モニタデバイス70では、入力ファイバ2aからレンズ5aを介して複屈折結晶61内に進入して伝搬する光が、これが偏波の異なる光である場合には、常光線と異常光線に分離される。さらに、複屈折結晶61によって分離された常光線と異常光線が、カプラ膜6でそれぞれ反射され、常光線の反射光はレンズ5bを介して第1の出力ファイバ71aに結合され、異常光線の反射光はレンズ5cを介して第2の出力ファイバ72aに結合されるようになっている。また、カプラ膜6を透過した常光線の一部と異常光線の一部とは、それぞれの光軸上に配置された裏面入射型PD素子22に入射し、その強度が検出される。これにより、偏波の異なる光の強度検出機能に加え、偏波分離が可能な光モニタデバイス70を実現することができる。
【0061】
なお、表面入射型PD素子を用いた光モニタデバイスでも、この第7の実施の形態の光モニタデバイス70と同様の構成とすることが可能である。この場合は、例えば図2に示した光モニタデバイス1の構成において、まず、上記第2の出力ポート72および第2の出力ファイバ72aに相当する出力ポートおよび出力ファイバを追加して形成する。そして、ケース9内部を複屈折結晶により構成し、常光線と異常光線の各光軸上に表面入射型PD素子7をアレイ状に配置した構成とすればよい。
【0062】
また、以上の第1〜第7の実施の形態の光モニタデバイス1,20,30,40,50,60,70は、パッケージに収納される。図11はパッケージ収納時の一例を示す図であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。例えば光モニタデバイス30を収納する場合、光モニタデバイス30は、図6に示した裏面入射型PD素子22部分を封止された後、そのほぼ全体が、金属材料またはプラスチック材料を用いて形成されたパッケージ80に収納される。このパッケージ80に用いられる金属材料には、アルミニウムなど、種々の金属材料を用いることができる。また、プラスチック材料としては、例えばエポキシ樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂などを用いることができる。パッケージ80からは、図6に示した入出力ポート2,3を適当なプラスチック材料を用いて1本にまとめたテープファイバ81、および電気端子10が外部に引き出される。パッケージ80の寸法は、例えば、長さ約18mm、幅約8mm、高さ約5mmとすることができる。他の光モニタデバイス1,20,40,50,60,70も同様の形態で収納される。これらは、最終的にプリント基板などに実装され、光伝送装置などで利用することができる。
【0063】
(付記1) ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜と、
前記カプラ膜を透過する光の光軸上に配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。
【0064】
(付記2) 前記ファイバから前記レンズに光が入射するときの前記レンズ表面における入射位置および前記ファイバに前記レンズから光が出射するときの前記レンズ表面における出射位置によって、前記カプラ膜に入射し反射する光の光路が調整されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0065】
(付記3) 前記受光素子は、前記カプラ膜が形成される部材と一定の間隔を設けて配置された表面入射型フォトダイオード素子であることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0066】
(付記4) 前記受光素子は、前記カプラ膜が形成された部材の前記カプラ膜形成面側と反対の側に配置された裏面入射型フォトダイオード素子であることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0067】
(付記5) 樹脂を用いて前記裏面入射型フォトダイオード素子を封止していることを特徴とする付記4記載の光モニタデバイス。
(付記6) 前記レンズと前記カプラ膜との間の光の伝搬領域が透明部材によって構成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0068】
(付記7) 前記カプラ膜は、前記透明部材に一体に形成されていることを特徴とする付記6記載の光モニタデバイス。
(付記8) 前記カプラ膜から前記受光素子までの距離を変化させて、前記カプラ膜を透過する光のうち前記受光素子で受光する光を選別できるようにしたことを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0069】
(付記9) 前記レンズが一方の面側に形成されているアレイレンズの他方の面側に前記カプラ膜を形成し、光が前記アレイレンズ内を伝搬するようにしたことを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0070】
(付記10) ファイバを伝搬する偏波の異なる光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズを介して進入する光を伝搬して常光線と異常光線とに分離する複屈折結晶と、
前記複屈折結晶を伝搬する前記常光線の光軸上と前記異常光線の光軸上にそれぞれ配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。
【0071】
(付記11) 前記複屈折結晶と前記受光素子との間に配置されて、前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜を有していることを特徴とする付記10記載の光モニタデバイス。
【0072】
(付記12) 前記受光素子はサブマウントの一方の面側に実装され、前記受光素子上に第1の電極が形成され、前記サブマウントの他方の面側に第2の電極が形成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0073】
(付記13) 前記受光素子はサブマウントの一方の面側に実装され、前記受光素子上に第1の電極と第2の電極とが形成されていることを特徴とする付記1記載の光モニタデバイス。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、複数のファイバおよびレンズをアレイ状に配置し、任意の一のレンズを介して入射する光のうち、カプラ膜を透過する光は受光素子で検出し、カプラ膜を透過しない残りの光は他のレンズへ反射する構成にした。これにより、複数の入力光のモニタが可能であるとともに、これら複数の入力光を一面のカプラ膜によって精度良く反射してそれぞれ出力する反射折り返し構造が実現され、小型の光モニタデバイスが得られる。
【0075】
さらに、本発明の光モニタデバイスでは、その構成部材に、一般的に入手可能なものを多く利用することが可能であり、光モニタデバイスの低コスト化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を示す要部側面図である。
【図3】PDサブマウントの両面を使ってPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。
【図4】PDサブマウントの片面にのみPD素子の電極を形成した場合の説明図であって、(a)は要部側面図、(b)は要部平面図、(c)は要部背面図である。
【図5】第2の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図6】第3の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図7】第4の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図8】第5の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図9】第6の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図10】第7の実施の形態の光モニタデバイスの構成例を説明する要部側面図である。
【図11】パッケージ収納時の一例を示す図であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図12】小型PDモジュールを整列させた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図13】導波路を用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【図14】カプラを用いた光モニタデバイスの一構成例であって、(a)は要部平面図、(b)は要部側面図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,50,60,70 光モニタデバイス
2 入力ポート
2a 入力ファイバ
3,71,72 出力ポート
3a,71a,72a 出力ファイバ
4 ファイバ整列部材
5,51 アレイレンズ
5a,5b,5c,51a,51b レンズ
6 カプラ膜
6a 透明基板
7 表面入射型PD素子
8,12,21 PDサブマウント
9 ケース
10,15 電気端子
11 PD素子
11a 受光部
13 P電極
14a,14b Auワイヤ
16 N電極
17 N電極COM端子
22 裏面入射型PD素子
31,41,62 透明部材
61 複屈折結晶
80 パッケージ
81 テープファイバ
Claims (5)
- ファイバを伝搬する光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズのうち任意の一のレンズを介して入射する光の一部を透過し残りを他のレンズへ反射するカプラ膜と、
前記カプラ膜を透過する光の光軸上に配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。 - 前記ファイバから前記レンズに光が入射するときの前記レンズ表面における入射位置および前記ファイバに前記レンズから光が出射するときの前記レンズ表面における出射位置によって、前記カプラ膜に入射し反射する光の光路が調整されていることを特徴とする請求項1記載の光モニタデバイス。
- 前記レンズと前記カプラ膜との間の光の伝搬領域が透明部材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の光モニタデバイス。
- 前記カプラ膜から前記受光素子までの距離を変化させて、前記カプラ膜を透過する光のうち前記受光素子で受光する光を選別できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の光モニタデバイス。
- ファイバを伝搬する偏波の異なる光の強度を検出する光モニタデバイスにおいて、
光が伝搬するアレイ状に配置された複数のファイバと、
前記複数のファイバを伝搬する光のそれぞれの光軸上にアレイ状に配置されたレンズと、
前記レンズを介して進入する光を伝搬して常光線と異常光線とに分離する複屈折結晶と、
前記複屈折結晶を伝搬する前記常光線の光軸上と前記異常光線の光軸上にそれぞれ配置された受光素子と、
を有することを特徴とする光モニタデバイス。
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