JP2004214970A - 画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置から取得する画像のフリーズを検知して報知する画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置を提供する。
【解決手段】カメラから時系列的に連続して取得する画像フレームから、所定の時間間隔で1枚の画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出する抽出部40と、抽出された各ブロックのDC成分の総和を算出し、先に取得した画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出する差分算出部41と、算出された差分値に基づき、取得する画像フレームがフリーズしているか否かを判断する判断部42とを備えた復号用CODEC12が、カメラから取得する画像フレームを復号するとともに、フリーズを検知する。
【選択図】 図2
【解決手段】カメラから時系列的に連続して取得する画像フレームから、所定の時間間隔で1枚の画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出する抽出部40と、抽出された各ブロックのDC成分の総和を算出し、先に取得した画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出する差分算出部41と、算出された差分値に基づき、取得する画像フレームがフリーズしているか否かを判断する判断部42とを備えた復号用CODEC12が、カメラから取得する画像フレームを復号するとともに、フリーズを検知する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示システム、画像表示方法、及び画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の運転を支援する装置として、車載カメラと、車載カメラで撮像した画像が表示される車載表示装置とが用いられている。例えば、車両後方を車載カメラで撮像し、車載表示装置で車両後方を確認しながら車庫入れを行う。また、車両の左右前方又は左右後方等を車載カメラで撮像し、車載表示装置に表示された表示画面を確認しながら進路変更等を行うこともある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−79880号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車載カメラは、不具合が生じて、車載表示装置に送られる画像が変化せずに固定した状態(以下、フリーズという)になる場合がある。車載カメラがフリーズした場合、車両が移動していても、車載表示装置に表示される画像は変化しないため、運転を支援できない。しかし、このようなフリーズを検出する方法は無く、フリーズの発生を報知する方法もないため、運転者は、カメラがフリーズしたことに気付かずに運転を続けるおそれがあるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値が、予め設定された閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断することにより、撮像装置から入力される画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から入力される、符号化により得られる周波数成分で表された画像データ夫々から抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断することにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる画像表示システムを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断することにより、複数回の判断処理により、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、表示装置に表示された報知用データにて、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像表示システムは、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示システムにおいて、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第2発明に係る画像表示システムは、前記判断手段により、前記画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0013】
第3発明に係る画像表示システムは、前記画像データは、符号化により得られる周波数成分で表された画像データであり、前記算出手段は、撮像装置から入力される画像データ夫々から、一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、該抽出手段により画像データ夫々から抽出した周波数成分の差分値を算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
第4発明に係る画像表示システムは、前記算出手段は、複数の前記差分値を算出するように構成されており、前記判断手段は、前記複数の差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断することを特徴とする。
【0015】
第5発明に係る画像表示システムは、前記抽出手段は、第1の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出しており、前記算出手段により算出した差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出することを特徴とする。
【0016】
第6発明に係る画像表示システムは、前記報知手段は、予め設定された報知用データを前記表示装置へ送出する送出手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第7発明に係る画像表示方法は、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、記憶部を備えた計算装置により、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示方法において、前記計算装置は、予め設定された閾値を記憶部に記憶しておき、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出し、算出した前記差分値、及び記憶部に記憶してある閾値を比較し、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断することを特徴とする。
【0018】
第8発明に係る画像処理装置は、受け付けた画像データを外部へ伝送する画像処理装置において、外部から時系列的に画像データを受け付ける受付手段と、該受付手段により受け付けた前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第1、第7及び第8発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出手段により算出し、算出された差分値と、予め記憶手段に記憶してある閾値とを比較し、差分値が閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断手段により判断する。
これにより、従来からある車載カメラ及び車載表示装置等により構成される画像表示システムにおける画像表示機構を変更することなく、また、車載カメラから取得する画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる。
【0020】
第2発明による場合は、判断手段により、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができ、運転者は、撮像装置のフリーズによる車両の走行中の危険を回避することができる。
【0021】
第3発明による場合は、撮像装置から入力される画像データが、符号化により得られる周波数成分で表された画像データであり、撮像装置から入力される複数の画像データ夫々から、抽出手段により一部の周波数成分を抽出し、複数の画像データ夫々から抽出した周波数成分についての差分値を算出手段により算出し、算出した差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断する。これにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる。
【0022】
第4発明による場合は、複数の前記差分値を算出するように構成されている算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断する。このように、複数回の判断処理により、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる。
【0023】
第5発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、抽出手段により一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更し、第2の時間間隔を隔てて、抽出手段により抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置がフリーズしているか否かを判断することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる。
【0024】
第6発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、この報知用データを表示装置にて表示させることができ、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。尚、本実施の形態では、カメラ(撮像装置)と、カメラで撮像された画像を表示する表示装置とを搭載した自動車(車両)を例にして説明する。また、画像は、例えば1秒当たり30枚の画像フレーム(画像データ)で構成されている。
【0026】
図1は本発明に係る画像表示システムの構成例を示すブロック図であり、本発明に係る画像表示システム100は、撮像して画像フレームを取り込むカメラ(撮像装置)2と、液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode−Ray Tude)ディスプレイ等の表示装置3と、カメラ2により取り込まれた画像フレームを、時系列的に順次取得し、所定の処理を施した後、表示装置3へ送出する画像処理装置1とを備えている。
【0027】
画像処理装置1、カメラ2、及び表示装置3は、専用の配線で接続したり、車載LAN(Local Area Network)を介して接続することが可能であり、本実施の形態においては、画像処理装置1とカメラ2とは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394に準拠した車載LANを介して、画像処理装置1と表示装置3とは、専用線を介して接続されている。
【0028】
カメラ2は、CCD(Charge Couple Device)等を備えた撮像部20と、外部からの光を撮像部20により取得して得られたRGB(R:赤,G:緑,B:青)表色系のアナログ信号を、デジタル信号に変換するA/D変換器21と、A/D変換器21により変換されたRGB表色系のデジタル信号を、例えば、LCC(L:輝度成分,CC:色成分)色空間等の標準色空間のデジタル信号に変換する色変換部22と、色変換部22により変換されたLCC色空間のデジタル信号を所定の処理にて符号化する符号化用CODEC23と、IEEE1394に準拠したデータ伝送を行うための通信インタフェース24等とを備えている。
【0029】
カメラ2により撮像される映像は、リアルタイム性が高く、符号化用CODEC23による符号化処理にて圧縮することにより、画像処理装置1へ伝送される画像フレームのデータ量を削減し、車載LANを介した伝送速度を向上させている。
また、符号化用CODEC23には、RAMにより構成されるフレームメモリ25が接続されており、色変換部22から順次取得し、所定の処理を施すことにより生成される符号化データを、フレームメモリ25に蓄積していき、画像フレーム1枚分の符号化データを記憶する。尚、上述したハードウェア各部は、図示しないマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)により制御されている。
【0030】
上述した構成のカメラ2は、所定のタイミングで撮像部20により画像フレームを取り込んでおり、取り込まれた画像フレームは、A/D変換器21、色変換部22及び符号化用CODEC23により順に所定の処理を施され、1枚分の画像フレームが生成される毎に、通信インタフェース24を介して画像処理装置1に入力される。
【0031】
画像処理装置1は、マイコン10と、IEEE1394に準拠したデータ伝送を行うための通信インタフェース11と、通信インタフェース11を介してカメラ2から受信した画像フレームである符号化データを復号する復号用CODEC12と、復号用CODEC12により復号された画像フレームに所定の処理を行う画像処理部14と、画像処理部14により各種処理を施された画像フレームを表示装置3に送出するためのモニタインタフェース17と、フレームメモリ13,15と、ROM16等とを備えている。
【0032】
マイコン10は、時計手段(図示せず)を備えており、タイミングを計時しながら、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM16に記憶してある画像処理装置1の動作としてのコンピュータプログラムを順次実行する。
ROM16には、画像処理装置1の各種動作に必要な種々のコンピュータプログラムが記憶されている。
【0033】
復号用CODEC12には、RAMにより構成されるフレームメモリ13が接続されており、通信インタフェース11を介してカメラ2から受信し、復号用CODEC12により順次復号されて生成される画像データを、フレームメモリ13に蓄積していき、1枚分の画像フレームを記憶する。
フレームメモリ13には、復号用CODEC12が動作する際に発生するデータを一時的に記憶し、また、後述するように、復号用CODEC12がカメラ2のフリーズを検知する際に用いる所定の閾値を予め記憶している。
【0034】
画像処理部14には、フレームメモリ15及びROM16が接続されており、復号用CODEC12から1枚分の画像フレームが入力され、画像処理部14により所定の各処理を施された画像データは、フレームメモリ15に記憶される。尚、本実施の形態の画像処理装置1において、復号用CODEC12は、カメラ2から取得した符号化された画像フレームを復号するとともに、この符号化データに基づき、カメラ2に不具合が生じてフリーズしているか否かを判断しており、ROM16には、復号用CODEC12がフリーズを検知した場合に、表示装置3に送出する報知画面データ(報知用データ)を記憶してある。
【0035】
具体的には、カメラ2に不具合が生じ、フリーズした場合、画像処理装置1がカメラ2から時系列的に連続して受信する画像フレームが、略同一の画像フレームとなり、連続する画像フレームにおける変化量が非常に少なくなる。
従って、復号用CODEC12は、通信インタフェース11を介して取得する符号化データである画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズを検知している。
【0036】
表示装置3は、画像処理装置1により復号された画像フレームを受信するインタフェース30と、インタフェース30を介して受信したLCC色空間の画像フレームを、RGB表色系の画像フレームに変換する色変換部31と、色変換部31により変換された画像フレームを表示するディスプレイ32とを備えている。
【0037】
以下に、図1中の符号化用CODEC23及び復号用CODEC12の構成について説明する。尚、本実施の形態では、カメラ2及び画像処理装置1に、符号化用CODEC23及び復号用CODEC12を夫々備え、撮像部20にて撮像した画像フレームを符号化して伝送することにより、車載LANを介して伝送される画像フレームのデータ量を削減しており、車載LANを介したデータ伝送における負荷を軽減している。
【0038】
図2(a)は符号化用CODEC23の内部構成を示すブロック図、図2(b)は復号用CODEC12の内部構成を示すブロック図である。
カメラ2が備える符号化用CODEC23は、色変換部22により生成されたLCC色空間のデジタル信号を、周波数成分に変換する直交系列変換部23aと、直交系列変換部23aにより変換して得られた周波数成分で表された画像フレームを量子化する量子化部23bと、量子化部23bにより量子化された画像フレームを符号化する符号化部23cとを備えている。
【0039】
直交系列変換部23aは、例えば、処理対象であるLCC色空間のデジタル信号を8×8画素からなるブロック単位で処理することとし、入力されたデジタル信号が示す画像フレームを8×8画素からなるブロックに分割し、ブロック単位で直交系列変換処理として例えばDCT(Discrete Cosine Transform)を実行し、64個のDCT係数からなるDCT係数パターンを取得する。
【0040】
図3は直交系列変換処理を説明するための図であり、図3(a)は、色変換部22から取得する画像フレームに含まれる輝度成分の例を示す図であり、図中の格子夫々は、画像フレーム中の各画素を示している。
色変換部22から取得する画像フレームは、図3(a)に示すように、図中xを水平方向とし、図中yを垂直方向とした輝度成分及び色成分夫々の画像フレームにより構成されており、直交系列変換部23aは、輝度成分及び色成分夫々について、直交系列変換処理を行い、夫々についてのDCT係数パターンを取得する。
【0041】
また、図3(b)は、輝度成分及び色成分夫々について、直交系列変換処理を行った結果の例を示す図であり、図中u,vは、夫々周波数成分を示している。図3(b)に示すように、上述のDCTを行うことにより得られるDCT係数パターンに含まれるDCT係数X(u,v)には、低周波成分であるDC(Direct Current)成分と、DC成分以外のAC(Alternate Current )成分とが含まれており、各DCT係数パターンについて、DC成分=X(0,0),AC成分≠X(0,0)とする。
【0042】
量子化部23bは、直交系列変換部23aにより、1枚分の画像フレームに含まれる各ブロックのDCT係数パターンを取得した場合、DCT係数パターン毎に、量子化処理を行う。
尚、本実施の形態では、8×8画素のブロックにより符号化処理を行っているため、量子化部23bは、各DCT係数パターンにおけるDC成分については、8で除算した商を量子化値とし、また、AC成分については、予めROM(図示せず)に設定された量子化テーブルに基づく量子化処理を行う。
【0043】
次に、符号化部23cは、量子化部23bにより量子化処理を施された周波数成分の画像フレームについて、各DCT係数パターン毎に、例えば、ジグザグスキャンしながらランレングス符号化処理等の可逆符号化処理を実行する。
図4はジグザグスキャンの順序を示す図であり、図4に示す番号の順序でDCT係数パターンを走査しながら順次ランレングス符号化処理を行うことにより生成される符号化データは、順次符号化用CODEC23に接続されたフレームメモリ25に記憶され、1枚分の画像フレームに対する符号化処理が終了した場合に、通信インタフェース24を介して画像処理装置1に送信される。
【0044】
尚、画像処理装置1が受信する圧縮された符号化データには、符号化用CODEC23による各処理の実行時に用いた量子化テーブル等の各テーブルも含まれており、画像処理装置1の復号用CODEC12は、取得した符号化データを、該符号化データとともに取得した各テーブルに基づき復号することになる。
【0045】
画像処理装置1が備える図2(b)の復号用CODEC12は、上述したような、符号化用CODEC23が備える直行系列変換部23a,量子化部23b及び符号化部23c夫々の逆の処理を行うために、復号部12cと、逆量子化部12bと、直交系列逆変換部12aとを備えている。
また、復号用CODEC12は、カメラ2のフリーズを検知するために、抽出部(抽出手段)40,差分算出部(算出手段)41、及び判断部(比較手段,判断手段)42を更に備えている。
【0046】
上述した復号部12c,逆量子化部12b,及び直交系列逆変換部12aにおいて、まず、復号部12cにより、カメラ2から受信した符号化データに含まれる、該符号化データを生成する際に用いたテーブルに基づき、受信した符号化データを復号する。
また、復号された画像フレームを、逆量子化部12bにより、カメラ2から受信した量子化テーブルに基づく逆量子化処理を行い、更に、直交系列逆変換部12aにより逆DCTを実行することにより復号し、元の画像フレームを取得することができる。
【0047】
尚、符号化用CODEC12において、量子化部23bにより量子化処理を行われているため、復号部12c,逆量子化部12b,及び直交系列逆変換部12aによる復号処理によっては、完全には、カメラ2により撮像された画像フレームへの復号は不可能であるが、画質を劣化させる程の影響はない。
【0048】
また、抽出部40は、通信インタフェース11を介して順次取得した符号化データから、マイコン10の制御による所定のタイミングで、前記符号化データを抽出し、更に、抽出した符号化データに含まれる輝度成分についてのDCT係数パターンにおける一部の周波数成分としてのDC成分を抽出して、差分算出部41に入力する。
ここで、通信インタフェース11を介して取得する符号化データは、上述したように、直交変換処理、量子化処理及び符号化処理を施されているが、直交変換処理により生成されるDC成分については、量子化処理として、8での除算が施されただけであり、また、符号化処理によっては、データ圧縮の対象とはならず、取得した符号化データから抽出したDC成分に対応する量子化値に8を乗算することにより、DC成分を容易に抽出することができる。
【0049】
カメラ2がフリーズした場合、画像処理装置1が、カメラ2から時系列的に連続して受信する画像フレームは変化しないこととなり、画像処理装置1は、順次受信する画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズを検知する。
尚、本実施の形態の画像処理装置1においては、カメラ2から受信する画像フレーム中のDC成分に基づきフリーズを検知する構成を有しているが、DC成分に限られず、異なる周波数成分に基づくフリーズ検知処理を実行することも可能である。
【0050】
上述したように、通信インタフェース11を介して取得した画像フレームから、抽出部40により抽出した各ブロックのDC成分は、差分算出部41に順次入力され、順次入力されるDC成分は、差分算出部41により加算され、1枚分の画像フレーム中の各ブロックのDC成分の総和が算出される。
また、差分算出部41は、算出した1枚分の画像フレーム中のDC成分の総和を記憶しておき、次に取得する1枚分の画像フレーム中のDC成分の総和を算出し、これらの連続する画像フレーム中のDC成分の総和の差分値を算出し、算出した差分値を判断部42に入力する。
【0051】
判断部42は、差分算出部41から入力された差分値と、予めフレームメモリ13に記憶してある閾値とを比較する比較手段として動作しており、差分値が前記閾値よりも小さい場合、カメラ2から時系列的に連続する画像フレームの変化量が非常に少なく、フリーズしていると判断することができる。
【0052】
上述した構成を有する本実施の形態の画像処理装置1において、マイコン10は、自身が備える時計手段により所定のタイミングを計りながら、ハードウェア各部を制御しており、カメラ2のフリーズ検出処理として、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して順次取得する画像フレームから、所定の第1の時間間隔毎に、1枚の画像フレームを抽出させる。
【0053】
また、復号用CODEC12は、抽出部40により、上述のように所定の第1の時間間隔毎に抽出した画像フレームから、該画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出させ、抽出したDC成分に基づき算出した、第1の時間間隔で連続する画像フレームの変化量により、フリーズしたか否かを判断している。
【0054】
上述のように、第1の時間間隔で連続する画像フレームの変化量により、カメラ2がフリーズしたと判断した場合、マイコン10は、第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後に、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して取得する画像フレームの各ブロックのDC成分を抽出させ、抽出したDC成分に基づき、第2の時間間隔で連続する画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズしたか否かを判断しており、フリーズの誤検知を確実に防止している。
【0055】
上述のようにカメラ2のフリーズを検知した判断部42は、マイコン10に、フリーズが発生したことを通知する。
また、フリーズの発生を通知されたマイコン10は、画像処理部14を報知手段として動作させ、ROM16に記憶してある報知画面データを、モニタインタフェース17を介して表示装置3に送出させることにより、「フリーズしています」等のように、フリーズの発生を報知する報知画面を表示装置3に表示させることができ、表示装置3を利用する運転者に、カメラ2がフリーズしていることを報知することができる。
【0056】
以下に、上述した構成の画像表示システム100において、画像処理装置1による画像表示方法に係るカメラ2のフリーズ検知処理について説明する。図5は本発明に係る画像表示システム100におけるフリーズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
画像処理装置1において、マイコン10は、自身が備える時計手段により所定の第1の時間が経過するか否かを判断しており(S1)、第1の時間が経過していない場合(S1:NO)、第1の時間が経過するまで待機しており、第1の時間が経過したと判断した場合(S1:YES)、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して、カメラ2から順次取得する画像フレームから、1枚の画像フレームを抽出させ、更に、この画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出させ(S2)、抽出されたDC成分を差分算出部41に入力させる。
【0058】
次にマイコン10は、差分算出部41により、抽出部40から順次入力される1枚の画像フレーム中の各ブロックのDC成分の総和を算出させ(S3)、記憶させておき、算出したDC成分の総和と、先に算出してある、時系列に連続する1枚の画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出させる(S4)。
また、マイコン10は、上述のように算出した第1の時間間隔で連続する画像フレームの差分値を判断部42に入力し、判断部42は、取得した差分値と、予めフレームメモリ13に記憶してある閾値とを比較し、差分値が、前記閾値よりも小さいか否かを判断する(S5)。
【0059】
算出した差分値が前記閾値よりも大きい場合(S5:NO)、判断部42は、カメラ2からの画像フレームはフリーズしていないと判断してマイコン10に通知する。
フリーズしていないことを通知されたマイコン10は、ステップS1の処理に戻り、第1の時間間隔毎に、連続する画像フレームの差分値を順次算出する。
【0060】
ステップS5において、算出した差分値が所定の閾値よりも小さい場合(S5:YES)、判断部42は、カメラ2に不具合が発生し、フリーズしているおそれがあると判断し、マイコン10に通知する。
フリーズしているおそれがあると通知されたマイコン10は、自身の時計手段により、第1の時間間隔よりも長い第2の時間が経過したか否かを判断する(S6)。
【0061】
第2の時間が経過していない場合(S6:NO)、マイコン10は、第2の時間が経過するまで待機しており、第2の時間が経過したと判断した場合(S6:YES)、抽出部40に、カメラ2から取得した画像フレームを抽出させ、抽出した画像フレームから、各ブロックのDC成分を抽出させて(S7)、差分算出部41により、各DC成分の総和を算出させる(S8)。
更に、マイコン10は、差分算出部41に、算出したDC成分の総和と、先に算出してある画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出させる(S9)。
【0062】
上述のように算出された第2の時間間隔で連続する画像フレームの差分値は、判断部42に入力され、判断部42は、取得した差分値と、予め設定された閾値とを比較して、前記差分値が、前記閾値よりも小さいか否かを判断する(S10)。
【0063】
算出した差分値が所定の閾値よりも大きい場合(S10:NO)、判断部42は、カメラ2からの画像フレームはフリーズしていないと判断してマイコン10に通知する。
フリーズしていないと通知されたマイコン10は、ステップS1の処理に戻り、再度、第1の時間間隔毎に連続する画像フレームの差分値の算出処理を繰り返す。
【0064】
ステップS10において、算出した差分値が所定の閾値よりも小さい場合(S10:YES)、判断部42は、カメラ2に不具合が確実に発生しており、フリーズしていると判断し、マイコン10に通知する。
フリーズしていると通知されたマイコン10は、画像処理装置14に、ROM16に記憶してある報知画面データを、モニタインタフェース17を介して表示装置3へ送出させる(S11)。
【0065】
これにより、表示装置3が、画像処理装置1から受信した報知画面データをディスプレイ32に表示することができ、ディスプレイ32を参照している車両の運転者に、ディスプレイ32に表示されている画像フレームがフリーズしていることを報知することができる。
尚、ディスプレイ32に報知画面を表示させることにより、車両の運転者に、カメラ2のフリーズを報知する構成に限られず、警告音を発する等の構成を備えることも可能である。
【0066】
上述したように、本発明の画像処理装置1は、カメラ2から取得した符号化された画像フレームに基づき、フリーズを検知する構成をなしており、符号化された画像フレームを一旦復号する必要がないため、既存の画像表示機構を変更する必要がなく、また単純で安価な回路構成により、フリーズ検知処理を実現することができる。
【0067】
尚、上述した実施の形態では、画像処理装置1の復号用CODEC12が、カメラ2から取得した符号化データの復号処理を行うとともに、抽出部50,差分算出部51、及び判断部52によりフリーズの検知処理も実行する構成について説明しているが、符号化データに基づく検知処理であるため、抽出部50,差分算出部51、及び判断部52を、通信インタフェース11に組み込むことも可能であり、上述した画像処理装置1を表示装置3に内蔵した構成でもよい。
【0068】
上述したフリーズ検知処理は、DCTを利用した圧縮処理を施された画像フレームに適用することが可能であり、例えば、DVI(Digital Video Interactive )及びモーションJPEG(Joint Photographic Expert Group )により圧縮された画像フレームや、MPEG(Moving Picture Expert Group )により生成されたIフレームに対して、適用が可能である。
【0069】
また、フリーズしているか否かの判断は、第1の時間間隔で連続する画像フレームと、第2の時間間隔で連続する画像フレームとにより行っているが、同一の時間間隔で連続する画像フレームにおける差分値が、複数回、所定閾値よりも小さくなった場合に、フリーズしていると判断する構成としてもよい。
更に、連続する画像フレームに含まれる各ブロックのDC成分の総和を比較することによる差分値に基づき、フリーズを検知しているが、連続する画像フレーム全体に対して、各ブロックにおけるDC成分の差分値を算出する構成としてもよい。
【0070】
また、フリーズを検知した場合には、表示装置3に報知画面データを表示するだけでなく、車載LANにおけるバスリセットの実行、表示装置3のリセットの実行、又は画像表示システムを構成する各装置の電源をオフにする等の各処理を行うことにより、フリーズ状態を回避することもできる。
【0071】
【発明の効果】
第1、第7及び第8発明による場合は、算出手段により算出された、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値と、予め記憶手段に記憶してある閾値とを比較し、差分値が閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断手段により判断することにより、従来からある車載カメラ及び車載表示装置等により構成される画像表示システムにおける画像表示機構を変更することなく、また、車載カメラから取得する画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる。
【0072】
第2発明による場合は、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができ、運転者は、撮像装置のフリーズによる車両の走行中の危険を回避することができる。
【0073】
第3発明による場合は、撮像装置から入力される、符号化により得られる周波数成分で表された複数の画像データ夫々から、抽出手段により一部の周波数成分を抽出し、複数の画像データ夫々から抽出した周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断することにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる。
【0074】
第4発明による場合は、複数の前記差分値を算出するように構成されている算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断することにより、複数回の判断処理によって、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる。
【0075】
第5発明による場合は、抽出手段が、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更し、第2の時間間隔を隔てて、抽出手段により抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置がフリーズしているか否かを判断することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる。
【0076】
第6発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、この報知用データを表示装置にて表示させることができ、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】(a)は符号化用CODECの内部構成を示すブロック図であり、(b)は復号用CODECの内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は画像フレームに含まれる輝度成分の例を示す図であり、(b)は直交系列変換処理を行った結果の例を示す図である。
【図4】ジグザグスキャンの順序を示す図である。
【図5】本発明に係る画像表示システムにおけるフリーズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像表示システム
1 画像処理装置
10 マイクロコンピュータ
12 復号用CODEC
40 抽出部(抽出手段)
41 差分算出部(算出手段)
42 判断部(比較手段,判断手段)
2 カメラ(撮像装置)
23 符号化用CODEC
3 表示装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示システム、画像表示方法、及び画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の運転を支援する装置として、車載カメラと、車載カメラで撮像した画像が表示される車載表示装置とが用いられている。例えば、車両後方を車載カメラで撮像し、車載表示装置で車両後方を確認しながら車庫入れを行う。また、車両の左右前方又は左右後方等を車載カメラで撮像し、車載表示装置に表示された表示画面を確認しながら進路変更等を行うこともある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−79880号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
車載カメラは、不具合が生じて、車載表示装置に送られる画像が変化せずに固定した状態(以下、フリーズという)になる場合がある。車載カメラがフリーズした場合、車両が移動していても、車載表示装置に表示される画像は変化しないため、運転を支援できない。しかし、このようなフリーズを検出する方法は無く、フリーズの発生を報知する方法もないため、運転者は、カメラがフリーズしたことに気付かずに運転を続けるおそれがあるという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値が、予め設定された閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断することにより、撮像装置から入力される画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる画像表示システム、画像表示方法及び画像処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0007】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から入力される、符号化により得られる周波数成分で表された画像データ夫々から抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断することにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる画像表示システムを提供することにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断することにより、複数回の判断処理により、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0009】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0010】
本発明の更に他の目的は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、表示装置に表示された報知用データにて、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる画像表示システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る画像表示システムは、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示システムにおいて、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第2発明に係る画像表示システムは、前記判断手段により、前記画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0013】
第3発明に係る画像表示システムは、前記画像データは、符号化により得られる周波数成分で表された画像データであり、前記算出手段は、撮像装置から入力される画像データ夫々から、一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、該抽出手段により画像データ夫々から抽出した周波数成分の差分値を算出する手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
第4発明に係る画像表示システムは、前記算出手段は、複数の前記差分値を算出するように構成されており、前記判断手段は、前記複数の差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断することを特徴とする。
【0015】
第5発明に係る画像表示システムは、前記抽出手段は、第1の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出しており、前記算出手段により算出した差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出することを特徴とする。
【0016】
第6発明に係る画像表示システムは、前記報知手段は、予め設定された報知用データを前記表示装置へ送出する送出手段を備えることを特徴とする。
【0017】
第7発明に係る画像表示方法は、車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、記憶部を備えた計算装置により、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示方法において、前記計算装置は、予め設定された閾値を記憶部に記憶しておき、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出し、算出した前記差分値、及び記憶部に記憶してある閾値を比較し、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断することを特徴とする。
【0018】
第8発明に係る画像処理装置は、受け付けた画像データを外部へ伝送する画像処理装置において、外部から時系列的に画像データを受け付ける受付手段と、該受付手段により受け付けた前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第1、第7及び第8発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出手段により算出し、算出された差分値と、予め記憶手段に記憶してある閾値とを比較し、差分値が閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断手段により判断する。
これにより、従来からある車載カメラ及び車載表示装置等により構成される画像表示システムにおける画像表示機構を変更することなく、また、車載カメラから取得する画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる。
【0020】
第2発明による場合は、判断手段により、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができ、運転者は、撮像装置のフリーズによる車両の走行中の危険を回避することができる。
【0021】
第3発明による場合は、撮像装置から入力される画像データが、符号化により得られる周波数成分で表された画像データであり、撮像装置から入力される複数の画像データ夫々から、抽出手段により一部の周波数成分を抽出し、複数の画像データ夫々から抽出した周波数成分についての差分値を算出手段により算出し、算出した差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断する。これにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる。
【0022】
第4発明による場合は、複数の前記差分値を算出するように構成されている算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断する。このように、複数回の判断処理により、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる。
【0023】
第5発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、抽出手段により一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更し、第2の時間間隔を隔てて、抽出手段により抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置がフリーズしているか否かを判断することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる。
【0024】
第6発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、この報知用データを表示装置にて表示させることができ、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。尚、本実施の形態では、カメラ(撮像装置)と、カメラで撮像された画像を表示する表示装置とを搭載した自動車(車両)を例にして説明する。また、画像は、例えば1秒当たり30枚の画像フレーム(画像データ)で構成されている。
【0026】
図1は本発明に係る画像表示システムの構成例を示すブロック図であり、本発明に係る画像表示システム100は、撮像して画像フレームを取り込むカメラ(撮像装置)2と、液晶ディスプレイ又はCRT(Cathode−Ray Tude)ディスプレイ等の表示装置3と、カメラ2により取り込まれた画像フレームを、時系列的に順次取得し、所定の処理を施した後、表示装置3へ送出する画像処理装置1とを備えている。
【0027】
画像処理装置1、カメラ2、及び表示装置3は、専用の配線で接続したり、車載LAN(Local Area Network)を介して接続することが可能であり、本実施の形態においては、画像処理装置1とカメラ2とは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394に準拠した車載LANを介して、画像処理装置1と表示装置3とは、専用線を介して接続されている。
【0028】
カメラ2は、CCD(Charge Couple Device)等を備えた撮像部20と、外部からの光を撮像部20により取得して得られたRGB(R:赤,G:緑,B:青)表色系のアナログ信号を、デジタル信号に変換するA/D変換器21と、A/D変換器21により変換されたRGB表色系のデジタル信号を、例えば、LCC(L:輝度成分,CC:色成分)色空間等の標準色空間のデジタル信号に変換する色変換部22と、色変換部22により変換されたLCC色空間のデジタル信号を所定の処理にて符号化する符号化用CODEC23と、IEEE1394に準拠したデータ伝送を行うための通信インタフェース24等とを備えている。
【0029】
カメラ2により撮像される映像は、リアルタイム性が高く、符号化用CODEC23による符号化処理にて圧縮することにより、画像処理装置1へ伝送される画像フレームのデータ量を削減し、車載LANを介した伝送速度を向上させている。
また、符号化用CODEC23には、RAMにより構成されるフレームメモリ25が接続されており、色変換部22から順次取得し、所定の処理を施すことにより生成される符号化データを、フレームメモリ25に蓄積していき、画像フレーム1枚分の符号化データを記憶する。尚、上述したハードウェア各部は、図示しないマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)により制御されている。
【0030】
上述した構成のカメラ2は、所定のタイミングで撮像部20により画像フレームを取り込んでおり、取り込まれた画像フレームは、A/D変換器21、色変換部22及び符号化用CODEC23により順に所定の処理を施され、1枚分の画像フレームが生成される毎に、通信インタフェース24を介して画像処理装置1に入力される。
【0031】
画像処理装置1は、マイコン10と、IEEE1394に準拠したデータ伝送を行うための通信インタフェース11と、通信インタフェース11を介してカメラ2から受信した画像フレームである符号化データを復号する復号用CODEC12と、復号用CODEC12により復号された画像フレームに所定の処理を行う画像処理部14と、画像処理部14により各種処理を施された画像フレームを表示装置3に送出するためのモニタインタフェース17と、フレームメモリ13,15と、ROM16等とを備えている。
【0032】
マイコン10は、時計手段(図示せず)を備えており、タイミングを計時しながら、上述したハードウェア各部を制御するとともに、ROM16に記憶してある画像処理装置1の動作としてのコンピュータプログラムを順次実行する。
ROM16には、画像処理装置1の各種動作に必要な種々のコンピュータプログラムが記憶されている。
【0033】
復号用CODEC12には、RAMにより構成されるフレームメモリ13が接続されており、通信インタフェース11を介してカメラ2から受信し、復号用CODEC12により順次復号されて生成される画像データを、フレームメモリ13に蓄積していき、1枚分の画像フレームを記憶する。
フレームメモリ13には、復号用CODEC12が動作する際に発生するデータを一時的に記憶し、また、後述するように、復号用CODEC12がカメラ2のフリーズを検知する際に用いる所定の閾値を予め記憶している。
【0034】
画像処理部14には、フレームメモリ15及びROM16が接続されており、復号用CODEC12から1枚分の画像フレームが入力され、画像処理部14により所定の各処理を施された画像データは、フレームメモリ15に記憶される。尚、本実施の形態の画像処理装置1において、復号用CODEC12は、カメラ2から取得した符号化された画像フレームを復号するとともに、この符号化データに基づき、カメラ2に不具合が生じてフリーズしているか否かを判断しており、ROM16には、復号用CODEC12がフリーズを検知した場合に、表示装置3に送出する報知画面データ(報知用データ)を記憶してある。
【0035】
具体的には、カメラ2に不具合が生じ、フリーズした場合、画像処理装置1がカメラ2から時系列的に連続して受信する画像フレームが、略同一の画像フレームとなり、連続する画像フレームにおける変化量が非常に少なくなる。
従って、復号用CODEC12は、通信インタフェース11を介して取得する符号化データである画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズを検知している。
【0036】
表示装置3は、画像処理装置1により復号された画像フレームを受信するインタフェース30と、インタフェース30を介して受信したLCC色空間の画像フレームを、RGB表色系の画像フレームに変換する色変換部31と、色変換部31により変換された画像フレームを表示するディスプレイ32とを備えている。
【0037】
以下に、図1中の符号化用CODEC23及び復号用CODEC12の構成について説明する。尚、本実施の形態では、カメラ2及び画像処理装置1に、符号化用CODEC23及び復号用CODEC12を夫々備え、撮像部20にて撮像した画像フレームを符号化して伝送することにより、車載LANを介して伝送される画像フレームのデータ量を削減しており、車載LANを介したデータ伝送における負荷を軽減している。
【0038】
図2(a)は符号化用CODEC23の内部構成を示すブロック図、図2(b)は復号用CODEC12の内部構成を示すブロック図である。
カメラ2が備える符号化用CODEC23は、色変換部22により生成されたLCC色空間のデジタル信号を、周波数成分に変換する直交系列変換部23aと、直交系列変換部23aにより変換して得られた周波数成分で表された画像フレームを量子化する量子化部23bと、量子化部23bにより量子化された画像フレームを符号化する符号化部23cとを備えている。
【0039】
直交系列変換部23aは、例えば、処理対象であるLCC色空間のデジタル信号を8×8画素からなるブロック単位で処理することとし、入力されたデジタル信号が示す画像フレームを8×8画素からなるブロックに分割し、ブロック単位で直交系列変換処理として例えばDCT(Discrete Cosine Transform)を実行し、64個のDCT係数からなるDCT係数パターンを取得する。
【0040】
図3は直交系列変換処理を説明するための図であり、図3(a)は、色変換部22から取得する画像フレームに含まれる輝度成分の例を示す図であり、図中の格子夫々は、画像フレーム中の各画素を示している。
色変換部22から取得する画像フレームは、図3(a)に示すように、図中xを水平方向とし、図中yを垂直方向とした輝度成分及び色成分夫々の画像フレームにより構成されており、直交系列変換部23aは、輝度成分及び色成分夫々について、直交系列変換処理を行い、夫々についてのDCT係数パターンを取得する。
【0041】
また、図3(b)は、輝度成分及び色成分夫々について、直交系列変換処理を行った結果の例を示す図であり、図中u,vは、夫々周波数成分を示している。図3(b)に示すように、上述のDCTを行うことにより得られるDCT係数パターンに含まれるDCT係数X(u,v)には、低周波成分であるDC(Direct Current)成分と、DC成分以外のAC(Alternate Current )成分とが含まれており、各DCT係数パターンについて、DC成分=X(0,0),AC成分≠X(0,0)とする。
【0042】
量子化部23bは、直交系列変換部23aにより、1枚分の画像フレームに含まれる各ブロックのDCT係数パターンを取得した場合、DCT係数パターン毎に、量子化処理を行う。
尚、本実施の形態では、8×8画素のブロックにより符号化処理を行っているため、量子化部23bは、各DCT係数パターンにおけるDC成分については、8で除算した商を量子化値とし、また、AC成分については、予めROM(図示せず)に設定された量子化テーブルに基づく量子化処理を行う。
【0043】
次に、符号化部23cは、量子化部23bにより量子化処理を施された周波数成分の画像フレームについて、各DCT係数パターン毎に、例えば、ジグザグスキャンしながらランレングス符号化処理等の可逆符号化処理を実行する。
図4はジグザグスキャンの順序を示す図であり、図4に示す番号の順序でDCT係数パターンを走査しながら順次ランレングス符号化処理を行うことにより生成される符号化データは、順次符号化用CODEC23に接続されたフレームメモリ25に記憶され、1枚分の画像フレームに対する符号化処理が終了した場合に、通信インタフェース24を介して画像処理装置1に送信される。
【0044】
尚、画像処理装置1が受信する圧縮された符号化データには、符号化用CODEC23による各処理の実行時に用いた量子化テーブル等の各テーブルも含まれており、画像処理装置1の復号用CODEC12は、取得した符号化データを、該符号化データとともに取得した各テーブルに基づき復号することになる。
【0045】
画像処理装置1が備える図2(b)の復号用CODEC12は、上述したような、符号化用CODEC23が備える直行系列変換部23a,量子化部23b及び符号化部23c夫々の逆の処理を行うために、復号部12cと、逆量子化部12bと、直交系列逆変換部12aとを備えている。
また、復号用CODEC12は、カメラ2のフリーズを検知するために、抽出部(抽出手段)40,差分算出部(算出手段)41、及び判断部(比較手段,判断手段)42を更に備えている。
【0046】
上述した復号部12c,逆量子化部12b,及び直交系列逆変換部12aにおいて、まず、復号部12cにより、カメラ2から受信した符号化データに含まれる、該符号化データを生成する際に用いたテーブルに基づき、受信した符号化データを復号する。
また、復号された画像フレームを、逆量子化部12bにより、カメラ2から受信した量子化テーブルに基づく逆量子化処理を行い、更に、直交系列逆変換部12aにより逆DCTを実行することにより復号し、元の画像フレームを取得することができる。
【0047】
尚、符号化用CODEC12において、量子化部23bにより量子化処理を行われているため、復号部12c,逆量子化部12b,及び直交系列逆変換部12aによる復号処理によっては、完全には、カメラ2により撮像された画像フレームへの復号は不可能であるが、画質を劣化させる程の影響はない。
【0048】
また、抽出部40は、通信インタフェース11を介して順次取得した符号化データから、マイコン10の制御による所定のタイミングで、前記符号化データを抽出し、更に、抽出した符号化データに含まれる輝度成分についてのDCT係数パターンにおける一部の周波数成分としてのDC成分を抽出して、差分算出部41に入力する。
ここで、通信インタフェース11を介して取得する符号化データは、上述したように、直交変換処理、量子化処理及び符号化処理を施されているが、直交変換処理により生成されるDC成分については、量子化処理として、8での除算が施されただけであり、また、符号化処理によっては、データ圧縮の対象とはならず、取得した符号化データから抽出したDC成分に対応する量子化値に8を乗算することにより、DC成分を容易に抽出することができる。
【0049】
カメラ2がフリーズした場合、画像処理装置1が、カメラ2から時系列的に連続して受信する画像フレームは変化しないこととなり、画像処理装置1は、順次受信する画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズを検知する。
尚、本実施の形態の画像処理装置1においては、カメラ2から受信する画像フレーム中のDC成分に基づきフリーズを検知する構成を有しているが、DC成分に限られず、異なる周波数成分に基づくフリーズ検知処理を実行することも可能である。
【0050】
上述したように、通信インタフェース11を介して取得した画像フレームから、抽出部40により抽出した各ブロックのDC成分は、差分算出部41に順次入力され、順次入力されるDC成分は、差分算出部41により加算され、1枚分の画像フレーム中の各ブロックのDC成分の総和が算出される。
また、差分算出部41は、算出した1枚分の画像フレーム中のDC成分の総和を記憶しておき、次に取得する1枚分の画像フレーム中のDC成分の総和を算出し、これらの連続する画像フレーム中のDC成分の総和の差分値を算出し、算出した差分値を判断部42に入力する。
【0051】
判断部42は、差分算出部41から入力された差分値と、予めフレームメモリ13に記憶してある閾値とを比較する比較手段として動作しており、差分値が前記閾値よりも小さい場合、カメラ2から時系列的に連続する画像フレームの変化量が非常に少なく、フリーズしていると判断することができる。
【0052】
上述した構成を有する本実施の形態の画像処理装置1において、マイコン10は、自身が備える時計手段により所定のタイミングを計りながら、ハードウェア各部を制御しており、カメラ2のフリーズ検出処理として、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して順次取得する画像フレームから、所定の第1の時間間隔毎に、1枚の画像フレームを抽出させる。
【0053】
また、復号用CODEC12は、抽出部40により、上述のように所定の第1の時間間隔毎に抽出した画像フレームから、該画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出させ、抽出したDC成分に基づき算出した、第1の時間間隔で連続する画像フレームの変化量により、フリーズしたか否かを判断している。
【0054】
上述のように、第1の時間間隔で連続する画像フレームの変化量により、カメラ2がフリーズしたと判断した場合、マイコン10は、第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔後に、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して取得する画像フレームの各ブロックのDC成分を抽出させ、抽出したDC成分に基づき、第2の時間間隔で連続する画像フレームの変化量を算出し、算出した変化量に基づき、フリーズしたか否かを判断しており、フリーズの誤検知を確実に防止している。
【0055】
上述のようにカメラ2のフリーズを検知した判断部42は、マイコン10に、フリーズが発生したことを通知する。
また、フリーズの発生を通知されたマイコン10は、画像処理部14を報知手段として動作させ、ROM16に記憶してある報知画面データを、モニタインタフェース17を介して表示装置3に送出させることにより、「フリーズしています」等のように、フリーズの発生を報知する報知画面を表示装置3に表示させることができ、表示装置3を利用する運転者に、カメラ2がフリーズしていることを報知することができる。
【0056】
以下に、上述した構成の画像表示システム100において、画像処理装置1による画像表示方法に係るカメラ2のフリーズ検知処理について説明する。図5は本発明に係る画像表示システム100におけるフリーズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
画像処理装置1において、マイコン10は、自身が備える時計手段により所定の第1の時間が経過するか否かを判断しており(S1)、第1の時間が経過していない場合(S1:NO)、第1の時間が経過するまで待機しており、第1の時間が経過したと判断した場合(S1:YES)、復号用CODEC12の抽出部40に、通信インタフェース11を介して、カメラ2から順次取得する画像フレームから、1枚の画像フレームを抽出させ、更に、この画像フレーム中の各ブロックのDC成分を抽出させ(S2)、抽出されたDC成分を差分算出部41に入力させる。
【0058】
次にマイコン10は、差分算出部41により、抽出部40から順次入力される1枚の画像フレーム中の各ブロックのDC成分の総和を算出させ(S3)、記憶させておき、算出したDC成分の総和と、先に算出してある、時系列に連続する1枚の画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出させる(S4)。
また、マイコン10は、上述のように算出した第1の時間間隔で連続する画像フレームの差分値を判断部42に入力し、判断部42は、取得した差分値と、予めフレームメモリ13に記憶してある閾値とを比較し、差分値が、前記閾値よりも小さいか否かを判断する(S5)。
【0059】
算出した差分値が前記閾値よりも大きい場合(S5:NO)、判断部42は、カメラ2からの画像フレームはフリーズしていないと判断してマイコン10に通知する。
フリーズしていないことを通知されたマイコン10は、ステップS1の処理に戻り、第1の時間間隔毎に、連続する画像フレームの差分値を順次算出する。
【0060】
ステップS5において、算出した差分値が所定の閾値よりも小さい場合(S5:YES)、判断部42は、カメラ2に不具合が発生し、フリーズしているおそれがあると判断し、マイコン10に通知する。
フリーズしているおそれがあると通知されたマイコン10は、自身の時計手段により、第1の時間間隔よりも長い第2の時間が経過したか否かを判断する(S6)。
【0061】
第2の時間が経過していない場合(S6:NO)、マイコン10は、第2の時間が経過するまで待機しており、第2の時間が経過したと判断した場合(S6:YES)、抽出部40に、カメラ2から取得した画像フレームを抽出させ、抽出した画像フレームから、各ブロックのDC成分を抽出させて(S7)、差分算出部41により、各DC成分の総和を算出させる(S8)。
更に、マイコン10は、差分算出部41に、算出したDC成分の総和と、先に算出してある画像フレームの各ブロックのDC成分の総和との差分値を算出させる(S9)。
【0062】
上述のように算出された第2の時間間隔で連続する画像フレームの差分値は、判断部42に入力され、判断部42は、取得した差分値と、予め設定された閾値とを比較して、前記差分値が、前記閾値よりも小さいか否かを判断する(S10)。
【0063】
算出した差分値が所定の閾値よりも大きい場合(S10:NO)、判断部42は、カメラ2からの画像フレームはフリーズしていないと判断してマイコン10に通知する。
フリーズしていないと通知されたマイコン10は、ステップS1の処理に戻り、再度、第1の時間間隔毎に連続する画像フレームの差分値の算出処理を繰り返す。
【0064】
ステップS10において、算出した差分値が所定の閾値よりも小さい場合(S10:YES)、判断部42は、カメラ2に不具合が確実に発生しており、フリーズしていると判断し、マイコン10に通知する。
フリーズしていると通知されたマイコン10は、画像処理装置14に、ROM16に記憶してある報知画面データを、モニタインタフェース17を介して表示装置3へ送出させる(S11)。
【0065】
これにより、表示装置3が、画像処理装置1から受信した報知画面データをディスプレイ32に表示することができ、ディスプレイ32を参照している車両の運転者に、ディスプレイ32に表示されている画像フレームがフリーズしていることを報知することができる。
尚、ディスプレイ32に報知画面を表示させることにより、車両の運転者に、カメラ2のフリーズを報知する構成に限られず、警告音を発する等の構成を備えることも可能である。
【0066】
上述したように、本発明の画像処理装置1は、カメラ2から取得した符号化された画像フレームに基づき、フリーズを検知する構成をなしており、符号化された画像フレームを一旦復号する必要がないため、既存の画像表示機構を変更する必要がなく、また単純で安価な回路構成により、フリーズ検知処理を実現することができる。
【0067】
尚、上述した実施の形態では、画像処理装置1の復号用CODEC12が、カメラ2から取得した符号化データの復号処理を行うとともに、抽出部50,差分算出部51、及び判断部52によりフリーズの検知処理も実行する構成について説明しているが、符号化データに基づく検知処理であるため、抽出部50,差分算出部51、及び判断部52を、通信インタフェース11に組み込むことも可能であり、上述した画像処理装置1を表示装置3に内蔵した構成でもよい。
【0068】
上述したフリーズ検知処理は、DCTを利用した圧縮処理を施された画像フレームに適用することが可能であり、例えば、DVI(Digital Video Interactive )及びモーションJPEG(Joint Photographic Expert Group )により圧縮された画像フレームや、MPEG(Moving Picture Expert Group )により生成されたIフレームに対して、適用が可能である。
【0069】
また、フリーズしているか否かの判断は、第1の時間間隔で連続する画像フレームと、第2の時間間隔で連続する画像フレームとにより行っているが、同一の時間間隔で連続する画像フレームにおける差分値が、複数回、所定閾値よりも小さくなった場合に、フリーズしていると判断する構成としてもよい。
更に、連続する画像フレームに含まれる各ブロックのDC成分の総和を比較することによる差分値に基づき、フリーズを検知しているが、連続する画像フレーム全体に対して、各ブロックにおけるDC成分の差分値を算出する構成としてもよい。
【0070】
また、フリーズを検知した場合には、表示装置3に報知画面データを表示するだけでなく、車載LANにおけるバスリセットの実行、表示装置3のリセットの実行、又は画像表示システムを構成する各装置の電源をオフにする等の各処理を行うことにより、フリーズ状態を回避することもできる。
【0071】
【発明の効果】
第1、第7及び第8発明による場合は、算出手段により算出された、撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値と、予め記憶手段に記憶してある閾値とを比較し、差分値が閾値よりも小さい場合に、撮像装置から入力される画像データが変化していないと判断手段により判断することにより、従来からある車載カメラ及び車載表示装置等により構成される画像表示システムにおける画像表示機構を変更することなく、また、車載カメラから取得する画像データが符号化された画像データであっても、この画像データを一旦復号することなく、車載カメラがフリーズしたか否かを判断することができる。
【0072】
第2発明による場合は、撮像装置からの画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知手段により報知することにより、当該撮像装置を利用する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを報知することができ、運転者は、撮像装置のフリーズによる車両の走行中の危険を回避することができる。
【0073】
第3発明による場合は、撮像装置から入力される、符号化により得られる周波数成分で表された複数の画像データ夫々から、抽出手段により一部の周波数成分を抽出し、複数の画像データ夫々から抽出した周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置からの画像データが変化しているか否かを判断することにより、撮像装置から入力される画像データの差分値を算出する演算量が軽減されるとともに、この演算処理に必要なメモリ容量を削減することもできる。
【0074】
第4発明による場合は、複数の前記差分値を算出するように構成されている算出手段により算出した、撮像装置からの画像データについての複数の差分値が、予め記憶手段に記憶してある閾値よりも小さい場合に、撮像装置からの画像データが変化していないと判断することにより、複数回の判断処理によって、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを確実に検知することができる。
【0075】
第5発明による場合は、抽出手段が、撮像装置から時系列的に入力される画像データから、一部の周波数成分を抽出するタイミングを、上述のように算出した差分値が、所定の閾値よりも小さいと判断した場合に、第1の時間間隔から、より長い第2の時間間隔に変更し、第2の時間間隔を隔てて、抽出手段により抽出した一部の周波数成分についての差分値に基づき、撮像装置がフリーズしているか否かを判断することにより、撮像装置がフリーズしていることを確実に検知することができる。
【0076】
第6発明による場合は、撮像装置から時系列的に入力される画像データが変化していないと判断した場合に、予め設定された報知用データを送出手段により表示装置へ送出することにより、この報知用データを表示装置にて表示させることができ、当該撮像装置により撮像される画像データを表示装置にて確認する運転者に、撮像装置がフリーズしたことを確実に報知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】(a)は符号化用CODECの内部構成を示すブロック図であり、(b)は復号用CODECの内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は画像フレームに含まれる輝度成分の例を示す図であり、(b)は直交系列変換処理を行った結果の例を示す図である。
【図4】ジグザグスキャンの順序を示す図である。
【図5】本発明に係る画像表示システムにおけるフリーズ検知処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画像表示システム
1 画像処理装置
10 マイクロコンピュータ
12 復号用CODEC
40 抽出部(抽出手段)
41 差分算出部(算出手段)
42 判断部(比較手段,判断手段)
2 カメラ(撮像装置)
23 符号化用CODEC
3 表示装置
Claims (8)
- 車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示システムにおいて、
撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、
予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、
前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、
前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする画像表示システム。 - 前記判断手段により、前記画像データが変化していないと判断した場合、撮像装置から入力される画像データが変化していないことを報知する報知手段を備える請求項1に記載の画像表示システム。
- 前記画像データは、符号化により得られる周波数成分で表された画像データであり、
前記算出手段は、
撮像装置から入力される画像データ夫々から、一部の周波数成分を抽出する抽出手段と、
該抽出手段により画像データ夫々から抽出した周波数成分の差分値を算出する手段とを備える請求項1又は2に記載の画像表示システム。 - 前記算出手段は、複数の前記差分値を算出するように構成されており、
前記判断手段は、前記複数の差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像表示システム。 - 前記抽出手段は、
第1の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出しており、
前記算出手段により算出した差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記第1の時間間隔よりも長い第2の時間間隔を隔てて、一部の周波数成分を抽出する請求項3又は4に記載の画像表示システム。 - 前記報知手段は、予め設定された報知用データを前記表示装置へ送出する送出手段を備える請求項2乃至5のいずれかに記載の画像表示システム。
- 車両に取り付けられる撮像装置で撮像された画像データを、記憶部を備えた計算装置により、車両に搭載される表示装置に表示させる画像表示方法において、
前記計算装置は、
予め設定された閾値を記憶部に記憶しておき、
撮像装置から時系列的に入力される前後の画像データの差分値を算出し、
算出した前記差分値、及び記憶部に記憶してある閾値を比較し、
前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断することを特徴とする画像表示方法。 - 受け付けた画像データを外部へ伝送する画像処理装置において、
外部から時系列的に画像データを受け付ける受付手段と、
該受付手段により受け付けた前後の画像データの差分値を算出する算出手段と、
予め設定された閾値を記憶する記憶手段と、
前記算出手段により算出した差分値、及び前記記憶手段に記憶してある閾値を比較する比較手段と、
前記差分値が前記閾値よりも小さい場合、前記画像データが変化していないと判断する判断手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
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