JP2004214327A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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宏行 美馬
Tomomasa Funahashi
倫正 舟橋
Hirohiko Yamamoto
裕彦 山本
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Abstract

【課題】シリコン多結晶膜の表面に残るウォータマークを防いで、ウォータマーク起因の製造歩留まりの低下を抑える。
【解決手段】1020cm−3以上の相対的に高濃度の不純物が導入されたd−シリコン多結晶膜5aの上層に2×1020cm−3以下の相対的に低濃度の不純物が導入されたi−シリコン多結晶膜5bを連続して成膜することにより、次工程のウェット洗浄処理において、不純物濃度が相対的に低いi−シリコン多結晶膜5bの表面がウェット洗浄されるので、ウォータマークの発生を抑えることができる。これにより、d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bをエッチングした後のd−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bの外観異常、エッチ残りなどの加工不良を防いで、製造歩留まりの低下を抑える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、不純物が導入されたシリコン多結晶を材料に用いた半導体素子を有する半導体装置に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコン多結晶膜は、1960年代後半に開発された電界効果トランジスタ(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor:以下、MISFETと記す)のゲート電極として初めて利用され、それ以来、シリコン多結晶膜の用途は広がり、MISFETのゲート電極のみならず拡散源、抵抗、配線材料等として多用されている。
【0003】
不純物を添加したシリコン多結晶膜を材料としたMISFETのゲート電極については、様々な構造および形成方法が提案されている。例えば半導体基板の表面に形成した酸化膜上に薄いドープトポリシリコンを堆積した後、ノンドープポリシリコンを堆積し、2層構造のポリシリコンを、マスクを用いてドライエッチングによりエッチングする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、浮遊ゲートがトンネル酸化膜に接するポリシリコン層とさらに上層のポリシリコン層とからなり、ソース・ドレイン領域の上に酸化膜が形成されるとともに、ポリシリコン層のソース・ドレイン領域側に厚い酸化膜が成長することによりゲート長を設定した不揮発性半導体メモリ装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、シリコン基板上に窒化シリコンゲート絶縁膜を介してドープシリコン多結晶とノンドープシリコン多結晶とを堆積し、パターニングした後、シリコン基板とドープシリコン多結晶とノンドープシリコン多結晶とを酸化して、下部に一対の側壁酸化膜を有するT型構造のゲート電極を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
また、ゲート絶縁膜の上に不純物を注入した第一のポリシリコン層を形成し、その上に不純物を注入していない第二のポリシリコン層を形成する。第一および第二のポリシリコン層およびゲート絶縁膜を選択的にエッチンングして、第二のポリシリコン層および露出した部分の半導体基板表面に選択的にシリサイドを形成し、その後、自己整合的にソースおよびドレインとして使用する拡散層を形成する方法が述べられている(例えば、特許文献4参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−183509号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平8−78543号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平9−82958号公報
【0010】
【特許文献4】
特開平9−199717号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者が検討したところ、半導体基板上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて堆積されたシリコン多結晶膜は、次工程の前処理として、例えばフッ酸系の水溶液を用いてウェット洗浄されるが、このウェット洗浄処理を施した後に、シリコン多結晶膜の表面に薄い酸化シリコンからなるウォータマーク(Water Mark)が残ることが明らかとなった。
【0012】
このウォータマークは、シリコン多結晶膜をエッチング加工する際のストッパ膜として機能するため、シリコン多結晶膜をエッチング後に、ウォータマークを起因とするシリコン多結晶膜の外観異常、エッチ残りなどの加工不良が生ずる。また不揮発性半導体記憶装置の不揮発性メモリセル(以下、単にメモリセルと言う)の浮遊ゲートにシリコン多結晶膜を用いた場合は、浮遊ゲート上に層間膜を形成する前に行われるウェット洗浄処理によって浮遊ゲートの表面にウォータマークが残り、層間膜の厚さにばらつきが生じて所望するメモリセルの特性が得られないことがある。
【0013】
これら加工不良またはメモリセルの特性不良は製造歩留まりの低下を引き起こすが、ウォータマークはシリコン多結晶膜に添加される不純物の濃度が、例えば2×1020cm−3以上の場合に残りやすいため、低抵抗化のために不純物を相対的に高濃度で添加したシリコン多結晶膜において、上記問題はより顕著となって現れる。
【0014】
さらに、シリコン多結晶膜に添加された不純物は熱処理によって外部へ拡散しやすい。このため、ゲート電極をシリコン多結晶膜で構成したMISFETにおいては、シリコン多結晶膜から拡散した不純物によるゲート絶縁膜の耐圧特性の劣化、浮遊ゲートおよび制御ゲートをシリコン多結晶膜で構成した不揮発性半導体記憶装置のメモリセルにおいては、シリコン多結晶膜から拡散した不純物による層間膜のリテンション特性またはデトラップ特性の劣化、あるいは半導体基板と浮遊ゲートとの間に設けられた絶縁膜の耐圧特性の劣化などの問題も生ずる。
【0015】
本発明の目的は、シリコン多結晶膜の表面に残るウォータマークを防いで、ウォータマーク起因の製造歩留まりの低下を抑えることのできる技術を提供することにある。
【0016】
また、本発明の目的は、シリコン多結晶膜からの不純物の拡散を防いで、絶縁膜の特性劣化を抑えることのできる技術を提供することにある。
【0017】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0019】
本発明は、半導体基板上に1020cm−3以上の相対的に高濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下の相対的に低濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜を下層から順に連続して堆積した後、半導体基板にウェット洗浄を施すものである。
【0020】
本発明は、半導体基板上に成膜された1020cm−3以上の相対的に高濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜の上層、下層または上下層に2×1020cm−3以下の相対的に低濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜を成膜し、1020cm−3以上の相対的に高濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜に対して2×1020cm−3以下の相対的に低濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜を介してゲート絶縁膜や層間膜が形成されるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0022】
(実施の形態1)
本実施の形態1であるMISFETを図1に示す半導体基板の要部断面図を用いて説明する。図1(a)はnチャネルMISFETの第1の例、同図(b)はnチャネルMISFETの第2の例、同図(c)はnチャネルMISFETの第3の例、同図(d)はnチャネルMISFETの第4の例を示す。なお、以下の説明では、相対的に高濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜をd−シリコン多結晶膜、相対的に低濃度の不純物が導入されたシリコン多結晶膜をi−シリコン多結晶膜と記す。
【0023】
図1(a)に示すnチャネルMISFETQは、p型のシリコン単結晶からなる半導体基板1に形成された素子分離部2に囲まれた活性領域に形成され、この半導体基板1の表面には、n型の不純物が導入されてなる一対の半導体領域3が形成されている。図示はしないが、一対の半導体領域3の間の半導体基板1にはしきい値電圧制御層が形成されており、このしきい値電圧制御層の上には酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜4が構成されている。
【0024】
さらに、その上には厚さ70nm程度のd−シリコン多結晶膜5aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜5bが下層から順に連続して堆積された積層膜からなるゲート電極5が形成されている。d−シリコン多結晶膜5aにはゲート電極5の低抵抗化のために、1020cm−3以上の相対的に高濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されており、i−シリコン多結晶膜5bには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0025】
このように、d−シリコン多結晶膜5aの上層にi−シリコン多結晶膜5bを連続成膜することにより、次工程の前処理として半導体基板1に施されるウェット洗浄処理では、i−シリコン多結晶膜5bの表面がウェット洗浄されるが、i−シリコン多結晶膜5bに導入された不純物濃度が相対的に低いことから、i−シリコン多結晶膜5bの表面におけるウォータマークの発生を抑えることができる。
【0026】
ゲート電極5の側壁にはサイドウォールスペーサ6が形成され、さらにゲート電極5の上層には、例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜7が形成されている。この絶縁膜7には、一対の半導体領域3に達するコンタクトホール8が開孔しており、図示はしないが、ゲート電極5に達するコンタクトホールも同様に開孔している。コンタクトホール8の内部にはバリア膜、例えば窒化チタン膜および金属膜、例えばタングステン膜が埋め込まれてプラグ9が形成されており、このプラグ9を介して、配線10が一対の半導体領域3に接続されている。
【0027】
図1(b)に示すMISFETQは、前記MISFETQとほぼ同じ構造であるが、ゲート電極5が、厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜5cおよび厚さ70nm程度のd−シリコン多結晶膜5aが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成されている。i−シリコン多結晶膜5cには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0028】
このように、ゲート絶縁膜4とd−シリコン多結晶膜5aとの間にi−シリコン多結晶膜5cを介在させることにより、熱処理工程におけるd−シリコン多結晶膜5aからゲート絶縁膜4への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0029】
図1(c)に示すMISFETQでは、ゲート電極5が、厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜5c、厚さ70nm程度のd−シリコン多結晶膜5aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜5bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成されている。
【0030】
このように、d−シリコン多結晶膜5aの上下層にi−シリコン多結晶膜5b,5cを成膜することにより、次工程の前処理として半導体基板1に施されるウェット洗浄ではi−シリコン多結晶膜5bの表面がウェット洗浄されて、ウォータマークの発生を抑えることができ、さらに熱処理工程ではd−シリコン多結晶膜5aからゲート絶縁膜4への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0031】
図1(d)に示すMISFETQは、ポリサイド構造のゲート電極を有している。すなわち、下層から順に連続して堆積された厚さ70nm程度のd−シリコン多結晶膜5aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜5bの上層に、さらに厚さ80nm程度のシリサイド層、例えばタングステンシリサイド膜5dを堆積してなる積層膜によってゲート電極5が構成されている。なお、d−シリコン多結晶膜5aの下層に厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜を形成してもよい。タングステンシリサイド膜5dを堆積する前処理としてウェット洗浄が行われるが、この際、i−シリコン多結晶膜5bの表面がウェット洗浄されるので、ウォータマークの発生を抑えることができる。
【0032】
なお、図1に示したMISFETはnチャネル型としたが、pチャネルMISFETにも適用できることは言うまでもない。またi−シリコン多結晶膜5b,5cに代えてアモルファスシリコン膜を用いることもできる。
【0033】
次に、本実施の形態1であるnチャネルMISFET(前記図1に示した第1の例)の製造方法の一例を図2〜図6に示す半導体基板の要部断面図を用いて工程順に説明する。
【0034】
まず、図2に示すように、例えばp型のシリコン単結晶からなる半導体基板(円形の薄い板状に加工した半導体ウエハ)1を用意する。次に、図示はしないが、半導体基板1を熱酸化してその表面に厚さ0.01μm程度の薄い酸化シリコン膜を形成し、続いてその上層にCVD法で厚さ0.1μm程度の窒化シリコン膜を堆積する。この後、レジストパターンをマスクとして窒化シリコン膜、酸化シリコン膜および半導体基板1を順次エッチングすることにより、素子分離領域の半導体基板1に深さ0.35μm程度の素子分離溝2aを形成する。
【0035】
次に、熱リン酸を用いたウェットエッチングで窒化シリコン膜を除去した後、半導体基板1上に酸化シリコン膜2bを堆積する。続いて酸化シリコン膜2bをエッチバックまたはCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で研磨して、素子分離溝2aの内部に酸化シリコン膜2bを残すことにより素子分離部2を形成する。その後、半導体基板1を約1000℃でアニールすることにより、素子分離溝2aに埋め込んだ酸化シリコン膜2bを焼き締める。
【0036】
次に、レジストパターンをマスクとして半導体基板1に不純物をイオン注入し、pウェル11を形成する。pウェル11にはp型の導電型を示す不純物、例えばボロンをイオン注入する。この後、pウェル11にMISFETのしきい値を制御するための不純物をイオン注入してもよい。次いで、例えば熱酸化法または熱CVD法により、半導体基板1の表面にゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜4aを形成する。
【0037】
次に、図3に示すように、酸化シリコン膜4aの上層にゲート電極となるd−シリコン多結晶膜5aおよびi−シリコン多結晶膜5bを、例えばCVD法で下層から順に連続して堆積する。d−シリコン多結晶膜5aは1020cm−3以上の相対的に高濃度のn型不純物が導入されており、その厚さは70nm程度である。またi−シリコン多結晶膜5bは2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物が導入されており、その厚さは10nm程度である。
【0038】
d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bは、例えば枚葉式CVD装置において半導体基板1の主面に連続して成膜される。例えば、まずSiH−PH系のガスを用いて670℃程度の温度で所定の厚さ(例えば、70nm程度)のd−シリコン多結晶膜5aを形成した後、不純物ガスであるPHガスを止めて、引き続きSiH系のガスを用いて670℃程度の温度で所定の厚さ(例えば、10nm程度)のi−シリコン多結晶膜5bを形成する。成膜時の圧力は、例えば24000Pa、SiH流量は、例えば0.3SLM、PHの流量は、例えば0.15SLMである。
【0039】
次に、図4に示すように、例えばフッ酸系の水溶液を用いて、i−シリコン多結晶膜5bの表面をウェット洗浄処理した後、フォトレジストパターンRP0を形成する。上記ウェット洗浄処理では、i−シリコン多結晶膜5bに導入された不純物の濃度が相対的に低いことから、i−シリコン多結晶膜5bの表面におけるウォータマークの発生を抑えることができる。
【0040】
続いて、フォトレジストパターンRP0をマスクとしてi−シリコン多結晶膜5bおよびd−シリコン多結晶膜5aを順次エッチングして、ゲート絶縁膜4上にd−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bからなるゲート電極5を形成する。前述したように、シリコン多結晶膜の表面に発生するウォータマークは酸化シリコンからなり、シリコン多結晶膜のエッチングにおいてはストッパ膜として機能するが、本実施の形態1の場合、i−シリコン多結晶膜5bの表面におけるウォータマークの発生が抑えられているので、d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bの外観異常、エッチ残りなどの加工不良を防ぐことができる。
【0041】
次に、図5に示すように、フォトレジストパターンRP0を除去した後、半導体基板1上にCVD法で酸化シリコン膜を堆積し、続いてこの酸化シリコン膜を異方性エッチングすることにより、ゲート電極5の側壁にサイドウォールスペーサ6を形成する。
【0042】
次に、pウェル11にn型不純物、例えばヒ素をイオン注入して、pウェル11のゲート電極5およびサイドウォールスペーサ6の両側に半導体領域3を形成する。半導体領域3は、ゲート電極5およびサイドウォールスペーサ6に対して自己整合的に形成され、nチャネルMISFETのソース・ドレインとして機能する。
【0043】
その後、半導体基板1に800℃以上の温度で熱処理を施す。半導体基板1の主面にはパターン密度が相対的に疎な状態でd−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bからなるゲート電極5が配置されているが、d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bは枚葉式CVD装置で成膜されて、半導体基板1の裏面には堆積していないので、d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bの応力に起因した半導体基板1の反りを抑えることができる。
【0044】
次に、図6に示すように、半導体基板1上に、例えば酸化シリコン膜からなる絶縁膜7を形成した後、この絶縁膜7を、例えばCMP法で研磨することにより表面を平坦化する。続いてレジストパターンをマスクとしたエッチングによって絶縁膜7にコンタクトホール8を形成する。このコンタクトホール8は半導体領域3上などの必要部分に形成する。
【0045】
さらにコンタクトホール8の内部を含む半導体基板1の全面に窒化チタン膜を、例えばCVD法で形成し、さらにコンタクトホール8を埋め込むタングステン膜を、例えばCVD法で形成する。その後、コンタクトホール8以外の領域の窒化チタン膜およびタングステン膜を、例えばCMP法により除去してコンタクトホール8の内部にプラグ9を形成する。
【0046】
続いて、半導体基板1上に、例えばタングステン膜を形成した後、レジストパターンをマスクとしたエッチングによってタングステン膜を加工し、第1配線層の配線10を形成する。タングステン膜は、例えばCVD法またはスパッタ法により形成できる。
【0047】
その後、さらに上層の配線を形成した後、パッシベーション膜で半導体基板1の全面を覆うことにより、nチャネルMISFETが略完成する。
【0048】
なお、ここで示したMISFETはnチャネル型としたが、pチャネルMISFETにも適用でき、この際、d−シリコン多結晶膜5aは、例えばSiH−B系などのp型不純物を含むガスを用いて枚葉式CVD装置で成膜される。
【0049】
このように、本実施の形態1によれば、d−シリコン多結晶膜5aの上層にi−シリコン多結晶膜5bを成膜することにより、次工程の前処理として半導体基板1に施されるウェット洗浄処理ではi−シリコン多結晶膜5bの表面がウェット洗浄されて、d−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bをエッチングする際にストッパ膜として機能するウォータマークの発生を抑えることができる。これにより、エッチングした後のd−およびi−シリコン多結晶膜5a,5bの外観異常、エッチ残りなどの加工不良を防ぐことができる。またゲート絶縁膜4とd−シリコン多結晶膜5aとの間にi−シリコン多結晶膜5cを介在させることにより、d−シリコン多結晶膜5aからゲート絶縁膜4への不純物の拡散を防いで、ゲート絶縁膜4の耐圧特性の劣化を抑えることができる。
【0050】
(実施の形態2)
本発明の一実施の形態である不揮発性半導体メモリのメモリセルを図7および図8に示す半導体基板の要部断面図を用いて説明する。
【0051】
ここでは、メモリアレイの一定の範囲(メモリアレイの全てのメモリセルまたは所定のメモリセル群)のデータを一括して電気的に消去する機能を持つ電気的一括消去型EEPROM(Electric Erasable Programmable Read Only Memory;以下、フラッシュメモリという)の1トランジスタ積層ゲート構造のメモリセルに、本発明を適用した実施の形態2について説明する。図7(a)はメモリセルの第1の例、同図(b)はメモリセルの第2の例、同図(c)はメモリセルの第3の例、同図(d)はメモリセルの第4の例を示し、図8(a)はメモリセルの第5の例、同図(b)はメモリセルの第6の例を示す。
【0052】
図7(a)に示すメモリセルMは、半導体基板21の主面(活性領域)上に形成された絶縁膜22と、その上に形成された浮遊ゲート用の導体膜23と、その上に形成された層間膜24と、その上に形成された制御ゲート用の導体膜25とを有している。
【0053】
メモリセルMを構成する絶縁膜22は、例えば厚さ9〜10nm程度の酸化シリコン等からなり、情報の書き込みまたは消去に寄与する電子を半導体基板21から浮遊ゲート用の導体膜23に注入したり、その導体膜23に保持された電子を半導体基板21に放出させたりする際の電子の通過領域(トンネル絶縁膜)となっている。浮遊ゲート用の導体膜23は、1020cm−3以上の相対的に高濃度の不純物、例えばリンまたはヒ素が導入された低抵抗のd−シリコン多結晶膜23aからなり、その厚さは80nm程度である。
【0054】
浮遊ゲート用の導体膜23の表面は、上記層間膜24によって覆われており、これにより、浮遊ゲート用の導体膜23は、制御ゲート用の導体膜25と絶縁されている。上記層間膜24は、例えば酸化シリコン膜上に窒化シリコン膜を介して酸化シリコン膜を積み重ねてなり、その厚さは、例えば15nm程度である。制御ゲート用の導体膜25は、情報の読み出し、書き込みおよび消去を行うための電極である。この制御ゲート用の導体膜25は、厚さ100nm程度の低抵抗なd−シリコン多結晶膜25aと厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25bとが下層から順に連続して堆積された積層膜からなる。d−シリコン多結晶膜25aには1020cm−3以上の相対的に高濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されており、i−シリコン多結晶膜25bには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0055】
このように、制御ゲート用の導体膜25の上部にi−シリコン多結晶膜25bを形成しているので、制御ゲート用の導体膜25を成膜した後に、次工程の前洗浄として半導体基板21に施されるウェット洗浄処理において、制御ゲート用の導体膜25の表面でのウォータマークの発生を抑えることができる。
【0056】
さらに、このような浮遊ゲート用の導体膜23および制御ゲート用の導体膜25の側面には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜26aが被覆されており、さらに絶縁膜26a上および導体膜25上には、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜26bが堆積されている。
【0057】
この絶縁膜26b上には、例えばタングステン等からなる第1層配線L1が形成されている。所定の第1層配線L1は、図示はしないが、絶縁膜26bに穿孔されたコンタクトホールを通じて、周辺回路領域の必要な箇所に接続されている。さらに第1層配線L1の上層には、図示はしないが、多層配線が形成されている。
【0058】
図7(b)に示すメモリセルMは、前記メモリセルMとほぼ同じ構造であるが、浮遊ゲート用の導体膜23が、厚さ80nm程度のd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23bを下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成され、制御ゲート用の導体膜25が、厚さ100nm程度のd−シリコン多結晶膜25aによって構成されている。i−シリコン多結晶膜23bには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0059】
このように、d−シリコン多結晶膜23aと層間膜24との間にi−シリコン多結晶膜23bを介在させることにより、浮遊ゲート用の導体膜23の表面でのウォータマークの発生が抑えられ、またd−シリコン多結晶膜23aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0060】
図7(c)に示すメモリセルMは、厚さ80nm程度のd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された浮遊ゲート用の導体膜23と、厚さ100nm程度のd−シリコン多結晶膜25aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された制御ゲート用の導体膜25とを有する。
【0061】
このように、浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜することにより、浮遊ゲート用の導体膜23の表面でのウォータマークの発生が抑えられ、またd−シリコン多結晶膜23aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。さらに制御ゲート用の導体膜25の上部にi−シリコン多結晶膜25bを成膜することにより、制御ゲート用の導体膜25の表面でのウォータマークの発生を抑えることができる。
【0062】
図7(d)に示すメモリセルMは、厚さ80nm程度のd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された浮遊ゲート用の導体膜23と、厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25cおよび厚さ100nm程度のd−シリコン多結晶膜25aが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された制御ゲート用の導体膜25を有する。i−シリコン多結晶膜25cには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0063】
このように、浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜することにより、浮遊ゲート用の導体膜23の表面でのウォータマークの発生を抑えることができる。さらに浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜し、制御ゲート用の導体膜25の下部にi−シリコン多結晶膜25cを成膜することにより、d−シリコン多結晶膜23a,25aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0064】
図8(a)に示すメモリセルMは、厚さ80nm程度のd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された浮遊ゲート用の導体膜23と、厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25c、厚さ100nm程度のd−シリコン多結晶膜25aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成された制御ゲート用の導体膜25を有する。
【0065】
このように、浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜し、制御ゲート用の導体膜25の上部にi−シリコン多結晶膜25bを成膜することにより、浮遊ゲート用および制御ゲート用の導体膜23,25の表面でのウォータマークの発生を抑えることができる。さらに浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜し、制御ゲート用の導体膜25の下部にi−シリコン多結晶膜25cを成膜することにより、d−シリコン多結晶膜23a,25aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0066】
図8(b)に示すメモリセルMは、ポリサイド構造の制御ゲート電極を有している。すなわち、制御ゲート電極の導体膜25は、下層から順に連続して堆積された厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25c、厚さ50nm程度のd−シリコン多結晶膜25aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜25bの上層に、さらに厚さ80nm程度のシリサイド層、例えばタングステンシリサイド膜25dを堆積してなる積層膜によって構成されている。さらに浮遊ゲート用の導体膜23は、厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23c、厚さ80nm程度のd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ1〜20nm程度のi−シリコン多結晶膜23bが下層から順に連続して堆積された積層膜によって構成されている。i−シリコン多結晶膜23cには2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0067】
このように、d−シリコン多結晶膜23aの上層にi−シリコン多結晶膜23bを成膜し、d−シリコン多結晶膜25aの上層にi−シリコン多結晶膜25bを成膜することにより、それぞれ次工程の前処理で半導体基板21に施されるウェット洗浄でのウォータマークの発生を抑えることができる。さらに浮遊ゲート用の導体膜23の下部にi−シリコン多結晶膜23cを成膜することにより、d−シリコン多結晶膜23aから絶縁膜22への不純物の拡散を抑えることができる。また浮遊ゲート用の導体膜23の上部にi−シリコン多結晶膜23bを成膜し、制御ゲート用の導体膜25の下部にi−シリコン多結晶膜25cを成膜することにより、d―シリコン多結晶膜23a,25aから層間膜24への不純物の拡散を抑えることができる。
【0068】
なお、i−シリコン多結晶膜23b,23c,25b,25cに代えてアモルファスシリコン膜を用いることもできる。また前記図7および図8(a)に示したメモリセルM〜Mにおいて、浮遊ゲート用の導体膜23を構成するd−シリコン多結晶膜23aと絶縁膜22との間に2×1020cm−3以下の相対的に低濃度のn型不純物を導入したi−シリコン多結晶膜を形成してもよい。これにより、d−シリコン多結晶膜23aから絶縁膜22への不純物の拡散を抑えることができる。
【0069】
次に、本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法(前記図8(b)の第6の例)の一例を図9〜図19に示す半導体基板の要部断面図を用いて工程順に説明する。なお、フラッシュメモリとして、半導体基板に行列状に配置された複数のメモリセルを有し、各列において上記複数のメモリセルのソース・ドレイン領域が互いに並列接続され、各行においてワード線が延在するメモリアレイ構成の並列型フラッシュメモリを例示する。またこれらの図における(a)は、ワード線上をその延在方向に沿って切断したメモリセルの半導体基板の要部断面図、(b)は、メモリセルのチャネル部分をワード線に対して交差する方向に沿って切断したメモリセルおよび周辺回路に形成されるMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET:以下MOSと記す)の半導体基板の要部断面図を示す。
【0070】
まず、図9に示すように、半導体基板(この段階では半導体ウエハと称する平面略円形状の半導体の薄板)21の主面に、例えば溝型の分離部SGIおよびこれに取り囲まれるように配置された活性領域等を形成する。すなわち、半導体基板21の所定箇所に分離溝を形成した後、半導体基板21の主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を堆積し、さらにその絶縁膜が分離溝内のみに残されるように絶縁膜をCMP法等によって研磨することで、分離部SGIを形成する。
【0071】
続いて、半導体基板21の所定部分に所定の不純物を所定のエネルギーで選択的にイオン注入法等によって導入することにより、埋め込みnウェルNWm、pウェルPWmを形成する。
【0072】
次に、図10に示すように、半導体基板21の主面にメモリセルのトンネル絶縁膜およびMOSのゲート絶縁膜を構成する、例えば厚さ11nm程度の絶縁膜22を熱酸化法等によって形成する。次いで枚葉式CVD装置を用いて、半導体基板21の主面上に厚さ10nm程度のi−シリコン多結晶膜23cおよび厚さ60nm程度の低抵抗なd−シリコン多結晶膜23aを下層から順に連続成膜して下層導体膜23Aを形成し、続いて窒化シリコン等からなる絶縁膜27を堆積する。絶縁膜22に接してi−シリコン多結晶膜23cが形成されていることから、d−シリコン多結晶膜23aから絶縁膜22への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0073】
その後、絶縁膜27および下層導体膜23Aをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって加工することにより、メモリアレイに浮遊ゲートを形成する下層導体膜23Aをパターニングする。続いて半導体基板21にメモリセルのソース・ドレイン用の不純物、例えばヒ素をイオン注入法等によって導入することにより、一対のn型半導体領域28S、28Dを形成する。
【0074】
次に、図11に示すように、半導体基板21上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜29をCVD法等によって堆積した後、その絶縁膜29が半導体基板21上の窪み内に残されるように、絶縁膜29をCMP法により研磨し、さらにドライエッチング法等によってエッチングする。これにより、半導体基板21上を平坦にする。またこの上に堆積する後述の浮遊ゲート用の上層導体膜がメモリセルのソース・ドレイン用のn型半導体領域28S,28Dに接触しないようにする。この際、絶縁膜27もエッチングされるが、下層を保護するように機能する。
【0075】
次に、図12に示すように、枚葉式CVD装置を用いて、半導体基板21の主面上に厚さ40nm程度の低抵抗なd−シリコン多結晶膜23aおよび厚さ10nm程度のi−シリコン多結晶膜23bを下層から順に連続成膜して上層導体膜23Bを形成した後、その上に、フォトリソグラフィ技術によってフォトレジストパターンPR1を形成し、そのフォトレジストパターンPR1をエッチングマスクとして、そこから露出する上層導体膜23Bをドライエッチング法等によって除去することにより、下層導体膜23Aおよび上層導体膜23Bからなる浮遊ゲートを形成する。
【0076】
次に、図13に示すように、例えばフッ素系の水溶液を用いて浮遊ゲートの上層導体膜23Bの表面をウェット洗浄した後、半導体基板21上に、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜および酸化シリコン膜を下層から順にCVD法等によって堆積することにより、例えば厚さが15nm程度の層間膜24を形成する。上層導体膜23Bの上部に相対的に低濃度の不純物が導入されたi−シリコン多結晶膜23bが成膜されていることから、上記ウェット洗浄処理における上層導体膜23Bの表面でのウォータマークの発生を抑えることができ、さらにd−シリコン多結晶膜23aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0077】
続いて、その上に、コンタクトホールSCを形成するためのフォトレジストパターンPR2をフォトリソグラフィ技術によって形成する。続いて、そのフォトレジストパターンPR2をエッチングマスクとして、そこから露出する層間膜24をドライエッチング法等によって除去することにより、層間膜24にコンタクトホールSCを形成する。
【0078】
次に、図14に示すように、枚葉式CVD装置を用いて、半導体基板21の主面上に厚さ10nm程度のi−シリコン多結晶膜25c、厚さ50nm程度の低抵抗なd−シリコン多結晶膜25aおよび厚さ15nm程度のi−シリコン多結晶膜25bを下層から順に連続成膜して下層導体膜25Aを形成する。層間膜24に接してi−シリコン多結晶膜25cが形成されていることから、d−シリコン多結晶膜25aから層間膜24への不純物の拡散を防ぐことができる。
【0079】
続いて、フッ酸系の水溶液を用いて下層導体膜25Aの表面をウェット洗浄処理した後、シリサイド層、例えばタングステンシリサイド膜からなる上層導体膜25Bおよび酸化シリコン等からなるキャップ絶縁膜30を下層から順にCVD法等によって堆積する。上記ウェット洗浄処理では、下層導体膜25Aの上部に相対的に低濃度の不純物が導入されたi−シリコン多結晶膜25bが成膜されていることから、下層導体膜25Aの表面でのウォータマークの発生を抑えることができる。
【0080】
さらに、キャップ絶縁膜30の上に、フォトリソグラフィ技術によってフォトレジストパターンPR3を形成し、そのフォトレジストパターンPR3をエッチングマスクとして、そこから露出するキャップ絶縁膜30、上層導体膜25Bおよび下層導体膜25Aをドライエッチング法等によって除去することにより、メモリアレイにおいては制御ゲート(ワード線)を形成し、MOSにおいてはゲート電極の一部を形成する。このエッチング処理に際しては、下層導体膜25Aと上層導体膜25Bとの間にウォータマークによる酸化シリコンが形成されないので、層間膜24をエッチングストッパとして機能させて、エッチ残り等のない良好な加工形状が得られる。
【0081】
次に、図15に示すように、キャップ絶縁膜30および導体膜25をエッチングマスクとして、その下層の層間膜24、上層導体膜23Bおよび下層導体膜23Aをドライエッチング法等によって除去する。これにより、メモリアレイにおいては、メモリセルMCの制御ゲートおよび浮遊ゲートを完成させる。すなわち、浮遊ゲート用の導体膜23上に層間膜24を介して制御ゲート用の導体膜25を積み重ねる2層ゲート電極構造を完成させる。メモリセルMCの浮遊ゲートと制御ゲートとは完全に絶縁されている。またMOSにおいては、MOSのゲート31を完成させる。ゲート31においては、導体膜23と導体膜25とがコンタクトホールSCを通じて電気的に接続されている。
【0082】
ところで、半導体基板21の主面にはパターン密度が疎な状態で浮遊ゲート用の導体膜23および制御ゲート用の導体膜25からなるメモリセルMCのゲートとMOSのゲート31とが配置されているが、これらゲートを構成するi−シリコン多結晶膜23b,23c,25b,25cおよびd−シリコン多結晶膜23a,25aは枚葉式CVD装置で成膜されて、半導体基板21の裏面には堆積されないので、上記i−シリコン多結晶膜23b,23c,25b,25cおよびd−シリコン多結晶膜23a,25aの応力に起因した半導体基板21の反りを抑えることができる。
【0083】
次に、図16に示すように、MOSの相対的に不純物濃度の低い半導体領域32naを形成する。半導体領域32naには、例えばヒ素が導入されている。続いて、半導体基板21上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜をCVD法等によって堆積した後、これを異方性のドライエッチング法等によってエッチバックすることにより、MOSのゲート31の側面に絶縁膜26aを形成する。なお、互いに隣接するワード線間は、この絶縁膜26aによって埋め込まれる。
【0084】
次に、図17に示すように、MOSの相対的に不純物濃度の高い半導体領域32nbを形成する。半導体領域32nbには、例えばヒ素が導入されている。これにより、MOSのソース・ドレイン用の一対のn型半導体領域32を形成する。
【0085】
次に、図18に示すように、半導体基板21上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜26bをCVD法等によって堆積した後、その絶縁膜26bに、半導体基板21の一部(MOSのソース・ドレイン)、ワード線の一部が露出するようなコンタクトホールCON1をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって穿孔する。続いて、その半導体基板21上に、例えばタングステン等のような金属膜をスパッタリング法等によって堆積した後、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によってパターニングすることにより、第1層配線L1を形成する。第1層配線L1は、コンタクトホールCON1を通じてMOSのソース・ドレイン用の一対の半導体領域32、ゲート31およびワード線と適宜電気的に接続されている。
【0086】
次に、図19に示すように、半導体基板21上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜26cをCVD法等によって堆積した後、その絶縁膜26cに第1層配線L1の一部が露出するようなスルーホールTH1をフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって穿孔する。続いて、その半導体基板21上に、例えばタングステン等のような金属膜をスパッタリング法やCVD法等によって堆積した後、これをスルーホールTH1内のみに残るようにCMP法等によって研磨することにより、スルーホールTH1内にプラグ33を形成する。その後、半導体基板21上に、例えば窒化チタン膜、アルミニウム膜および窒化チタン膜を下層から順にスパッタリング法等によって堆積した後、これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によってパターニングすることにより、第2層配線L2(主ビット線MBLを含む)を形成する。第2層配線L2はプラグ33を通じて第1層配線L1と電気的に接続されている。
【0087】
この後、さらに上層の配線を形成し、続いて最上層配線の表面を表面保護膜で覆った後、その一部に最上層配線の一部が露出するような開口部を形成してボンディングパッドを形成することにより、フラッシュメモリを製造する。
【0088】
このように、本実施の形態2によれば、制御ゲート用の導体膜25を構成するd−シリコン多結晶膜25aの上層にi−シリコン多結晶膜25bを成膜することにより、次工程の前処理で半導体基板21に施されるウェット洗浄における酸化シリコンからなるウォータマークの発生を抑えることができるので、導体膜25をエッチングする際に、エッチ残り等のない良好な加工形状が得られて、ウォータマーク起因の製造歩留まりの低下を抑えることができる。また、i−シリコン多結晶膜25bの上層にタングステンシリサイド膜25dを堆積した場合は、これら界面におけるウォータマークの発生が抑えられているので、d−シリコン多結晶膜25aとタングステンシリサイド膜25dとの界面での接触抵抗を低くすることができる。
【0089】
さらに、浮遊ゲート用の導体膜23を構成するd−シリコン多結晶膜23aと層間膜24との間にi−シリコン多結晶膜23bを介在させ、制御ゲート用の導体膜25を構成するd−シリコン多結晶膜25aと層間膜24との間にi−シリコン多結晶膜25cを介在させることにより、上記d−シリコン多結晶膜23a,25aから層間膜24への不純物の拡散を抑えて、層間膜24の耐圧劣化を防ぐことができるので、リテンション特性およびデトラップ特性を改善することができる。また浮遊ゲート用の導体膜23の表面におけるウォータマークの発生を抑えることができるので、層間膜24の厚さのばらつきが抑えられて、所望するメモリ特性を得ることができる。
【0090】
さらに、浮遊ゲート用の導体膜23を構成するd−シリコン多結晶膜23aと絶縁膜22との間にi−シリコン多結晶膜23cが介在することから、d−シリコン多結晶膜23aから絶縁膜22への不純物の拡散を防いで、絶縁膜22の耐圧の劣化を抑えることができる。その結果、絶縁膜22の厚さをさらに薄くすることが可能となり、書き込み・消去特性を改善することができる。
【0091】
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0092】
例えば、前記実施の形態では、MISFETのゲート電極およびフラッシュメモリのメモリセルを構成するシリコン多結晶膜に適用した場合について説明したが、不純物が導入されたシリコン多結晶を材料に用いるいかなる半導体素子にも適用できる。
【0093】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0094】
相対的に高濃度の不純物が導入されたd−シリコン多結晶膜の上層に相対的に低濃度の不純物が導入されたi−シリコン多結晶膜を連続成膜し、洗浄工程においてウェット洗浄される面をi−シリコン多結晶膜とすることにより、ウォータマークを防ぐことができるので、ウォータマーク起因の製造歩留まり低下を抑えることができる。またd−シリコン多結晶膜を絶縁膜との間にi−シリコン多結晶膜を設けることにより、d−シリコン多結晶膜から絶縁膜への不純物の拡散を防いで、絶縁膜の特性劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態1であるMISFETを示す半導体基板の要部断面図である。
【図2】本実施の形態1であるMISFETの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図3】本実施の形態1であるMISFETの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図4】本実施の形態1であるMISFETの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図5】本実施の形態1であるMISFETの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図6】本実施の形態1であるMISFETの製造方法を示す半導体基板の要部断面図である。
【図7】本実施の形態2であるフラッシュメモリのメモリセルの第1の例〜第4の例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図8】本実施の形態2であるフラッシュメモリのメモリセルの第5の例および第6の例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図9】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図10】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図11】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図12】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図13】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図14】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図15】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図16】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図17】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図18】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【図19】本実施の形態2であるフラッシュメモリの製造方法の一例を示す半導体基板の要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板
2 素子分離部
2a 素子分離溝
2b 酸化シリコン膜
3 半導体領域
4 ゲート絶縁膜
4a 酸化シリコン膜
5 ゲート電極
5a d−シリコン多結晶膜
5b i−シリコン多結晶膜
5c i−シリコン多結晶膜
5d タングステンシリサイド膜
6 サイドウォールスペーサ
7 絶縁膜
8 コンタクトホール
9 プラグ
10 配線
11 pウェル
21 半導体基板
22 絶縁膜
23 導体膜
23A 下層導体膜
23B 上層導体膜
23a d−シリコン多結晶膜
23a d−シリコン多結晶膜
23a d−シリコン多結晶膜
23b i−シリコン多結晶膜
23c i−シリコン多結晶膜
24 層間膜
25 導体膜
25A 下層導体膜
25B 上層導体膜
25a d−シリコン多結晶膜
25b i−シリコン多結晶膜
25c i−シリコン多結晶膜
25d タングステンシリサイド膜
26a 絶縁膜
26b 絶縁膜
26c 絶縁膜
27 絶縁膜
28S n型半導体領域
28D n型半導体領域
29 絶縁膜
30 キャップ絶縁膜
31 ゲート
32 半導体領域
32na 半導体領域
32nb 半導体領域
33 プラグ
MISFET
MISFET
MISFET
MISFET
メモリセル
メモリセル
メモリセル
メモリセル
メモリセル
メモリセル
MC メモリセル
L1 配線
L2 配線
SGI 分離部
NWm nウェル
PWm pウェル
RP0 フォトレジストパターン
PR1 フォトレジストパターン
PR2 フォトレジストパターン
PR3 フォトレジストパターン
SC コンタクトホール
CON1 コンタクトホール
TH1 スルーホール

Claims (19)

  1. 1020cm−3以上に不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を基板上に下層から順に連続成膜した積層膜によって電界効果トランジスタのゲート電極を構成することを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、前記第2のシリコン多結晶膜の上層にさらにシリサイド層を配置することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1のシリコン多結晶膜に導入された不純物の導電型と前記第2のシリコン多結晶膜に導入された不純物の導電型とが同じであることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、前記第1のシリコン多結晶膜の厚さは相対的に厚く、前記第2のシリコン多結晶膜の厚さは相対的に薄いことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、前記第2のシリコン多結晶膜の厚さは1〜20nm程度であることを特徴とする半導体装置。
  6. 2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜、1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を基板上に下層から順に連続成膜した積層膜によって電界効果トランジスタのゲート電極を構成することを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6記載の半導体装置において、前記第2のシリコン多結晶膜の上層にさらにシリサイド層を配置することを特徴とする半導体装置。
  8. 2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜および1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜を基板上に下層から順に連続成膜した積層膜によって電界効果トランジスタのゲート電極を構成することを特徴とする半導体装置。
  9. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記制御ゲート用の導体膜は、1020cm−3以上に不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項9記載の半導体装置において、前記第2のシリコン多結晶膜の上層にさらにシリサイド層を配置することを特徴とする半導体装置。
  11. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記浮遊ゲート用の導体膜は、1020cm−3以上に不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  12. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記制御ゲート用の導体膜は、2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜および1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  13. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記浮遊ゲート用の導体膜は、2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜および1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  14. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記制御ゲート用の導体膜は、2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜、1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、前記第2のシリコン多結晶膜の上層にさらにシリサイド層を配置することを特徴とする半導体装置。
  16. 半導体基板に行列状に配置された複数の不揮発性メモリセルを有し、各列において前記複数の不揮発性メモリセルのソース・ドレインが互いに並列接続され、ワード線が前記複数の不揮発性メモリセルのゲート長方向に延在してなるメモリアレイを有する半導体装置であって、
    前記複数の不揮発性メモリセルの各々は、前記ソース・ドレインの間のチャネル領域上に絶縁膜を介して設けられた浮遊ゲート用の導体膜と、前記浮遊ゲート用の導体膜上に層間膜を介して設けられた制御ゲート用の導体膜とを有し、前記浮遊ゲート用の導体膜は、2×1020cm−3以下に不純物が導入された第3のシリコン多結晶膜、1020cm−3以上で前記第3のシリコン多結晶膜より高濃度の不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を下層から順に連続成膜した積層膜によって構成されることを特徴とする半導体装置。
  17. 1020cm−3以上に不純物を導入した第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物を導入した第2のシリコン多結晶膜を半導体基板の主面のみに下層から順に連続して成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 枚葉式CVD装置を用いて、1020cm−3以上に不純物を導入した第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物を導入した第2のシリコン多結晶膜を半導体基板の主面のみに下層から順に連続して成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. 1020cm−3以上に不純物が導入された第1のシリコン多結晶膜および2×1020cm−3以下で前記第1のシリコン多結晶膜より低濃度の不純物が導入された第2のシリコン多結晶膜を半導体基板の主面のみに下層から順に連続して成膜した後、ウェット洗浄を行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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