JP2004211520A - 耐震装置ならびにその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】より簡略で確実に機能する耐震装置を提供すること。
【解決手段】地震や強風などに伴い家屋・店舗・工場などの建物に発生する揺れを抑止するための耐震装置であって、建物の揺れが想定される構造躯体の外側に対応すべく立直して設置される躯体受材と、建物基礎自体に開口した床下換気口あるいは建物基礎上面と土台間に隙間状に形成された床下換気口を通じて設けられ少なくとも躯体受材に作用する力の伝達に応じて抵抗力を発生するアンカーとを備え、前記躯体受材とアンカーとは相互に結合されて、建物の揺れに伴い構造躯体から躯体受材に伝わる力をアンカーにおいて受担させるように構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、耐震装置ならびにその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近建設の木造住宅などは、阪神淡路大震災の教訓から十分な耐震構造になっているが、特に昭和56年以前に建てた建物は地震に対し非常に脆い構造になっている。それ以降に建築の建物も一定以上の高い震度であれば危険である。そのため、物理的な対抗措置が採られ、その一つとして、基礎に下受金具をボルト止めしておき、この下受金具に緩衝手段を介して上向きに長く伸びる上受金具(躯体受材に相当)を建て付けてこれも柱にボルト止めすることで、縦揺れや横揺れ時に柱から伝わる力を上受金具で受け入れ、緩衝作用をもって下受金具(基礎)で受け止めることで対処するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
こうした方式は各種提案されている。登録実用新案第3058888号、登録実用新案第3046700号、特願平10−73560号、および特願2000−122832などである。例えば、登録実用新案第3058888号では、「基礎部固定部材20と躯体固定部材30とを有し、前記基礎部固定部材20と前記躯体固定部材30との夫々が垂直方向および水平方向への相対移動を許容させる状態となるように組み合わされて基礎部固定部材20と躯体固定部材30との間に緩衝部材収納室35を形成し、該収納室35内に挟持挿入される弾性緩衝部材40を備える。また、躯体固定部材30の下方には、土台固定板部31Bを延設する」というものである。いずれも基礎や柱に通孔をドリリングで穿ちこれら通孔を利用して外部から上下受金具をボルト止めするといったものである。これらの方式では、下受金具のボルト通孔に合致するようにコンクリート基礎の特定個所に複数個の孔明けをし、柱に上受金具を止め付けるため柱の縦方向に添って複数のボルト孔を金具孔に合致するように明けなければならない。これらの施工は、一見簡単そうであるが、実際には素人では施工が殆ど困難で、専門施工請負人に任せなければ到底できるものではない。こうした専門施工請負人に仕事を任せると、特殊工事であることからいきなり施工費が高くつくことになるだけでなく施工日数もかかり、こうしたことから現在のところ施工戸数は非常に少なく普及していない。これでは数多くの人を助けることができない。
【0004】
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、より簡略で確実に機能する安価な耐震装置ならびにその施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
こうした課題を解決するため、前記請求項1乃至7記載のごとく構成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
図1は、この発明の好適な実施形態を示すもので、1はコンクリート基礎で、布基礎その他の基礎である。基礎1には、補強のための内部配筋が施されるとともにアンカーボルトにより土台が固定されている。土台を介して破線で示す柱2…(通し柱などの柱や間柱など)が立設され、下地張りや木ずり、アスファルトフェルト、ワイヤラスなどが外壁構成のために施工されている。これらの施工態様には周知のように種々のものがある。外壁8は、基礎1の外面よりも少し出た外面をもつ。尚、図1の3は和室のガラス戸、4は雨戸、5は雨戸枠、6は縦樋で、縦樋6は、出隅部7から少し離れたところを垂直に通されている。この家屋は平成2年前後に建てられたもので、図では揺れに弱いと算定した和室側からみた様子を示す。この発明では昭和56年以前あるいはそれ以後の家屋の全てを対象とする。同家屋の出隅部7内に柱(躯体の要部)2が通し柱あるいは準通し柱として通されている。尚、家屋の前記出隅部7とは対角線上となる側にも以下の耐震装置が設置されてもよい。
【0007】
10は躯体受材で、中央支柱11・端部支柱12および上下渡し13でアングル形に耐震専用として十分な強度をもって構築され、これらの枠内に斜材である内補強材14を組み付けて装飾性も加味したラティス構造とされている。この躯体受材10は、木材あるいは金属質よりなるラティスであり、樹脂やゴムなど他の材料を使っても良い。特に、樹脂(透明質や柄付きも含む)や金属、ゴムなどで一体成形したラティスを用いて量産すると安価な耐震装置を提供できる。
一方、ラティス枠体は、ボルトナット等の止着具による相互結合かブラケットを介する止着具による相互結合などによることができる(軸着方式)。内補強材14の枠体への結合も同様の軸着方式を採ることができる。こうした軸着方式によると、軸着部分が1つの緩衝手段となる。
内補強材14に代えて他の内枠補強構造(正格子状や斜め1本補強式、X形補強式など)を全て採用可能である。また、2枚のラティスをアングル形に結合したものでもよい。この場合、2枚のラティスを折り畳み可能にヒンジで連結しておいて搬送可能にしそれをL形に開いて図1のようにセットするようにしてもよく、開いた時はL形に保つため、ロック手段(アングル形ブラケットやピンなど)で使用することができる。ロック手段なしでもよい。
【0008】
この躯体受材10は、底部に高さアジャスタを複数点に配備して高さ調節可能にし、その裏面には、内柱2および基礎1に対応する個所ならびに家屋外壁や基礎の他の当る個所に対応して、合成ゴム(シリコンゴムを含む)やαGEL防振材((株)ジェルテック製)、テンピュール(スェーデン・ファゲダーラ社製)などの緩衝手段16…を取り付けてある。緩衝手段16は、合成ゴムとαGEL防振材を積層することもあり、シリコンシーラント(商品名)などの接着を兼ねた緩衝手段を併せてまたは単独で使用することもできる。緩衝手段16には、木材片、金属板、粘液剤入りパッドなどのようにエネルギーを反発少なくして圧潰などにより吸収するものも含まれる。圧潰と弾性作用をするものを組み合わせることもできる。
以上緩衝手段のことは後述する実施形態で同様に適用できる。
【0009】
尚、図示した緩衝手段16は、少し高いブロック状にしてあって躯体受材10を家屋外面から少し離して、既設の縦樋6や雨戸枠5などに干渉せずその外側に躯体受材10がくるように設置する役目もある。また、緩衝手段16は、中央支柱11下端と基礎1間および端部支柱12下端と基礎1間にも配備されている。只、これらの緩衝手段16は上部の緩衝手段16よりも家屋の向きに厚目のものにする。これは基礎1が外壁8よりも一般的に少し(1乃至3cm前後)引っ込んだ状態にある(図33の断面図を参照)。これら緩衝手段16は、上下に亘る長いものでもよい。一方、こうした緩衝手段16を全く設けないで躯体受材10を外壁に直接(少しの隙間をおいてもよい)当て付ける方式またはシリコンシーラントなどの接着剤を介して当て付ける方式でもよい。
【0010】
前記躯体受材10の表面全体あるいは一部には、苔色や黒色など(あらゆる色を選択可能)の植毛を付すことができる。表側から観える個所のみに植毛を施してもよい。この植毛は専用の植毛機でする場合と植毛付き粘着シートの貼り付けによる場合とがある。この植毛は、以下のいずれの部材にも適用できる。室内装飾用ラティス、エクステリアウッドデッキ(ラティス以外も含む)その他にも適用できる。躯体受材10は仮想線のように幅の大きなものにして他の柱2,2にも耐震効果が及ぶようにしてもよい。さらに、躯体受材10は、図示より高いものにしてもよい。場合によっては2階迄伸びてもよい。
【0011】
躯体受材10の下部両端からは基礎1の外面における上段高さを通るように連結材18が水平に伸びて設けられている。連結材18は基材19と長さ調節材20からなり、基材19は、四角パイプ(丸パイプやアングル材、溝形材、帯板材などでもよい)でなって躯体受材10に溶接一体化する(図の左側のやり方)か躯体受材10側に連結材18を折り畳み可能にする(図の右側のやり方)ため1本あるいは複数本の軸21で結合される。基材19は、躯体受材10の各幅内まで延長し固定してもよい。長さ調節材20は同じく四角パイプでなって基材19の先端内に進退自在に挿入されて適当なところで止め具22で伸縮しないようにロック可能とされている。躯体受材10と折り畳み可能な連結材18およびアンカーA等で1つの耐震装置セットとして販売できるようにしてもよい。
【0012】
連結材18は1本ものとし、躯体受材10側に備えたスライド受(コの字枠など)に基部をスライドさせることで同連結材18の長さ調節を可能にしてもよい。この連結材18には、仮想線のように、その上面に花壇用架台である第1付加材24を装備したり前面に延長ラティスである第2付加材25を装置して連結材18を隠すようにしてもよい。第1付加材24は重量物入れであってもよい。例えば、強度のある大きなプランターを連結材18に結合し同プランター内に重量物(鉄屑やコンクリート、土砂、岩塊、水など)また、仮想線のように、躯体受材10の中段や上段と連結材18間には斜材やL形枠材あるいはターンバックルである連結補強材27を連結してもよい。
【0013】
施工に先立って床下換気口30内の既設換気口板31を必要な工具、例えば、ドリルやジグソーなど家庭用工具で簡単に除去できる。そして、図1の床下換気口30に●印を付したようにアンカーAを施工する。このアンカーAの1例は図示のように連結材18の端部に固定した四角枠を介して各床下換気口30,30に外部から挿入される止め板33付きの長い部材32とし、止め板33を連結材18に結合する方式にしてもよい。部材(ゴム太ロッド状でもよい)32は図の右の床下換気口30にも挿入固定されるので、両者が直角の関係になって図の手前方向に地震による力が作用してもそのままでは容易に抜け出ないものである。部材32は、床下換気口30の連結材18寄りに当たるように長さ調節材20で調節する。床下換気口30と部材32間には緩衝手段を介装可能である。耐震装置を構成したあとは、床下換気口30に新規換気口板(図示省略)を装着しておく。
こうした耐震装置は煩雑で手間の掛かるものでなくセットとしてもホームセンターなどで提供できるものであるから、そのセットを購入して家屋の弱い側に容易にセッテイングすることができる。勿論全てあるいは一部の作業を業者に依頼してもよい。尚、縦樋6が施工の邪魔であれば、必要な長さをカットしその間を蛇腹管(ベローズ)で後つなぎしてもよいし、躯体受材10自体を管路構造にしたり躯体受材10に添った管路を通じて雨水を流すようにしてもよい。
これまでに述べたことは以下の実施形態において全て適用可能である。尚、アンカーAの詳細は後述する。
【0014】
図2の実施形態は、躯体受材35がアングル形をしていてその内面に緩衝手段36…を配備するものである。緩衝手段36は前記シリコンシーラントなどでもよい。この躯体受材35はそれぞれ自体内柱37や土台(右図)39に止着具38…で連結することができる。特に、右図のように内柱37の下端からその土台39へと螺入固定されるように躯体受材35から斜め下向きに止着具38を打設すると内柱37の上方への抜けをも防止可能である。40は止め具41付き連結材で躯体受材35に一体であるが軸止め可能である。Aはアンカー、42は新規換気口板、43は連結補強材であり、こうした耐震装置にラティス44を補強体として又は装飾兼装置隠し体として付設できる。
【0015】
図3の実施形態は、躯体受材46がL形アングルであるが、連結材47が、ターンバックル48付きリンクチェーン(あるいは各種ロープやプレートチェーン49などでもよい)でなる。50は連結補強材、51は新規換気口板である。リンクチェーン49はアンカーAに連結される。図2、図3の実施形態において縦樋6は一部をカットして躯体受材35,46自体に形成した管路あるいは受材35,46に付設した管に蛇腹で連通させる構造にしてもよい。
【0016】
図4から図16までは、耐震装置の連結材(長さ調節材)端部を床下換気口30を介して基礎1側に固定するようにした各種アンカー方式についての実施形態を示す。耐震装置の本体構造は上記実施形態のものあるいはそれ以外でもよい。図4、図5の実施形態における止め具53付き連結材54は、その端部の長さ調節材55にアングル状のアンカーAを直角一方向に伸びるように備える。このアンカーAは、床下換気口30の手前側とその上の土台に当るのであるが、これらの個所には、地震発生時に連結材54を通じて土台持ち上げ力と床下換気口30手前方向力(図の左方向)への引っ張り力が共働するのであり、そのことからアンカーAにはそれに対応する個所に緩衝手段56を貼り付けてある。図5の矢印のように、アンカーAを床下換気口30内に入れるとともに長さ調節材55を基材56内に挿入しながら緩衝手段56が床下換気口30の手前側の上隅に当るようにしてのち、止め具53でこれらの関係をロックする。アンカーAは、四角、丸パイプなどあらゆる部材を使用可能である。尚、57は新規換気口板で、切欠58が長さ調節材55回りに合致する。59は長孔60により前後に移動調節可能なボルトナット製の抜け阻止材で、外周に緩衝手段61を備えてもよい。抜け阻止材59は図4のようにセットしたあと、基礎1の裏面に当るように調節されたあとロックされる。この実施形態および以下の実施形態においては、連結材を2段階で伸縮式にしてあるが、連結材を1本ものにしこれを躯体受材側に移動調節自在にしてもよい。
【0017】
図6の実施形態における連結材63は、長さ調節材64の端部にアングル他で形成できるアンカーAを斜め内向きに突設し、その回りに緩衝手段65を備え付けたものになっている。アンカーAを床下換気口30に入れながら長さ調節材64を基材66に挿入し、床下換気口30の奥隅角に緩衝手段65が当るようにしてのち止め具67でロックするものである。アンカーAが床下換気口30の奥隅に斜めに当ることで1つのアンカーAで連結材63の抜け止めをもする。緩衝手段65は土台にも当る。
68は補強板である。アンカーAはロック軸で連結材63側にロックしてもよい。
【0018】
図7の実施形態における連結材70の長さ調節材71には、裏ナット72が溶接固定され、同ナット72には、ボルトナット73が取り付けられ、これらを介して当て部材74と裏当て部材75が共締めされている。これら部材74,75は、金属、樹脂、あるいは木材やゴムでもよい。72〜75でアンカーAが構成されている。ボルトナット73により裏当て部材75が基礎1の裏面に当て付けられる。裏当て部材75は上向きにして土台に当るようにしてもよい。
【0019】
図8の実施形態における連結材77の長さ調節材78は、幅の小さいアングルなどの基板79を介して上向きに曲がり幅のあるアングル形係合板80を取り付け、その上に緩衝手段81を装着して、係合板80が土台82に引っ掛かるようにしてある。力は上向きに作用するので他の固定は必要ないが、ここでは、係合板80を土台82に固定する止め具83…を併せて構成してある。
【0020】
図9の実施形態における連結材85の長さ調節材86は、溝形のアンカーAを備え、緩衝手段87を介して止め具88で土台89に固定するようにしたものである。この場合、既設換気口板90をそのままで施工できる。
【0021】
図10の実施形態における耐震装置は、収納庫92自体を極く剛強な耐震枠組み構造とし、上からみて一体アングル形にしたもので、93は骨組、94は外装、95は開閉戸(仮想線のようにラティスでもよい)を示し、この収納庫92内に必要なものを収納するとか敢えて重量物(コンクリートや鉄屑、水入りタンク、土砂や岩塊など)を入れて重量化しておくこともできる。重量化することは図11,図12においても適用できる。同収納庫92の裏側に連結用の骨組96を備えてこれに連結材97を長さ調節自在に連結するようにしたものである。アンカーAは前述および後述するいずれの方式も採用可能である。尚、収納庫は骨組なしの板組構造でもよい。
【0022】
図11の収納庫99は、一般的な六面式の耐震型収納庫99を一側面に配置して連結材100でアンカーAに結合し、他側面には各種採用可能な連結材(ここではターンバックル式)101でアンカーAに結合し、これら99,101を躯体受材102で結合したものである。アンカーAは、前記したもののほか、後述するいかなる方式も採用できるものとする。
【0023】
図12の実施形態は、収納庫105が六面式の耐震型とされ、これら1対を躯体受材106で連結して両側に配備し、連結材107とアンカーAで設置固定するようにしたもので、躯体受材106は連結の役目のみとし、1対の収納庫105にその役目を兼用させてもよい。図11、図12のアンカーAは、床下換気口30を通り基礎裏面に引っ掛かるタイプ(実線)と、真っ直ぐに挿入されるタイプ(仮想線)とがあるが、他の実施形態のものも全て適用され得る。108は緩衝手段である。なお、図10〜図12において、収納庫92,99,105は対応する地盤に固定化することができる。
【0024】
図13(横断平面図)は、連結材120の長さ調節材121端部にアンカー基枠122を介してL形アンカーAを取り付け、同アンカーAを床下換気口30を通じて同口30の裏面に支承させるもので、アンカーAは仮想線のように斜め姿勢で同口30内に入れ、先端のアジャスタ124を口30の裏面に当てるようにしながら基枠122を長さ調節材121に嵌め込んでセットする。アジャスタ124を調節して基枠122の緩衝手段125を基礎1面に当てるように位置調整する。アジャスタ124は緩衝手段125を介する。126はロックボルト、127は新規換気口板。アンカーAと床下換気口30間には緩衝手段をさらに介装する。
【0025】
図14は、基枠129を介するアンカーAがコの字形で床下換気口30の手前裏面にアジャスタ130が当て付けられ締め付けるようにしてある。131は緩衝手段、133は新規換気口板で、アンカーAと床下換気口30間にも緩衝手段を入れることができる。アジャスタ130は外側に配置することもある。
【0026】
図15は、金属、樹脂、ゴム等の芯棒133の外周に1対の緩衝手段134を付けてアンカーAとしたもので、このアンカーAの軸上間にリンクチェーン、ロープ等の連結材135を掛け回して躯体受材側に連結するものである。既設換気口板136は撤去し、仮想線のように連結材135を縦向きにして床下換気口30に入れたあと緩衝手段134が床下換気口30の裏側にくるようにしてアンカーAをセットする。連結材135はターンバックル付きでもよい。躯体受材側に通し枠を付し、同枠に連結材135を移動自在に通してボルトで移動ロックしてもよい。137は切欠(連結材135の通し口)つき新規換気口板であとでセットされる。アンカーAのセット方向は縦軸状、斜軸状でもよい。アンカーAは緩衝手段134なしのこともある。アンカーAはL形など屈曲状など床下換気口30から入れることができて基礎裏面に安定して引っ掛かるものであれば他の形状でもよい。尚、図外の欄には、耐震装置の他の例の全体が示され、138はアジャスタで上下高さ調節可能な躯体受材で、その裏面に緩衝手段138aを有して受材138それ自体が自立してコーナー面に取り付けできるように屋外用接着剤などで固着される。この受材138の下部の掛止部139に掛止されるようにして連結材135が通されているとともに、同連結材135の両端のアンカーAを床下換気口30から基礎裏にくるようにセットしてのち、ターンバックル48の牽き操作で両アンカーAががっちりと基礎裏に固定されかつ連結材135も牽かれて躯体受材138も固着される。146は斜め連結材(リンクチェーンや他のいかなる材料でもよい)で、これを省略してもよい。また、連結材135は、複数併設式にしてもよい。前記連結材135などは角筒あるいは丸筒状のゴム質等のカバーで隠すこともできる。躯体受材138も同様に外部カバーで納めることができる。カバーの材質は問わないがゴム質など弾性質のものにすれば、連結材135と基礎1との間において緩衝作用を発揮する。前記連結材140は十分長くしてあるが、例えば、下側の図のように、アンカーAを止めたリンクチェーンb1とターンバックルaと他のリンクチェーンb2とで構成し、アンカーAを床下換気口30内にセットしたのちチェーンb2を掛止部139に掛け回してその折り返し部分を止着具cで止めることで長さ調節自在にしてもよい。掛止部139に代えて躯体受材138に縦長孔を形成してその孔を通じてチェーンb2を掛け回してもよい。尚、他側は図示省略してある。躯体受材138は高さ調節自在にしておく。リンクチェーンはワイヤーなどのロープにしてもよい。躯体受材46から床下換気口30までの長さは家屋により様々で、連結材135を十分長くしておいて芯棒133に巻いて折り返して止める位置(図15の右図のL点)を調節して長さ調節可能にしてもよい。こうすれば床下換気口30までの長さが長短いずれでも対応でき、セット販売しても各自で簡単に施工できる。
【0027】
図16、図17は、躯体受材側から伸びる連結材140の端部のアンカーAを床下換気口30内に差し込み緩衝手段141で土台142に受承させるとともに、連結材140を床下換気口30よりも延設しそこに金属、FRPなどでなる蓋つき収納ボックス143を接地(浮かせてもよい)状態で装着しその中に重量物144…を入れるようにしたものである。重量物144はコンクリート、鉄屑、土砂、石、岩塊などから選ぶ。収納ボックス143無しで全体をコンクリートブロックとしてもよい。重量物144は数個適宜に引っ掛けなどで追加可能にしてもよい。図17の仮想線のように花壇145を重量物として連結材140上に構成でき、この場合、土壌が重量物になる。重量物144のみ、花壇145のみ、これらの組み合わせが可能である。
【0028】
図18、図19は、別の実施形態で、躯体受材から伸びた連結材147の長さ調節材148の端部に、床下換気口30を通じて床下地盤149内に斜め打ち込み(螺入も可能)されたアンカーAを連結し躯体受材−連結材147−アンカーAが全体として1つの耐震構造体として独立機能するようにしたものである。すなわち、既設換気口板を撤去後、床下換気口30を通じてネジテツコン、ステンレスネジロッドなどのアンカーAを床下地盤149内打ち込んで固定し、同アンカーAの上端に取り付けた連結ナット150の受リング151に長さ調節材148を差し込んでナット152で連結したものである。153は新規換気口板、154は緩衝手段である。尚、図20のように、長さ調節材148の端部ナット155にボルト156を利用して受リング150を連結してもよい。受リング150には球面軸受157を構成して向き調整可能にしてもよい。
【0029】
図18乃至図20の実施形態において、地盤149内に床下換気口30から予めスクリューオーガで孔明けをしてのち該孔に同孔より少し大径のロッド(オネジ付きも含む)やパイプなどのアンカーAを突っ込み固定可能にしてもよい(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。オーガ自体をそのまま固定してそれをアンカーAにすることもある。アンカーAは複数本でもよく、それらの互いは平行でなく内向きに開いたりしてもよい(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)。
【0030】
図21は、連結材159の長さ調節材160の端部にアングル型のアンカーブラケット161を固着し、それに斜め下向きのナット162を固着して同ナット162に外部から長ボルトあるいはネジテツコンなどのアンカーAを螺入することで床下地盤内にねじ込むものである。あとでロックナットをアンカーAに螺着することができる。尚、連結材159は丸パイプでなって長さ調節材160を回すことでロックボルト163を止め付けることで適切な向きに固定することができるものになっている(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)が、図22のような角パイプやアングルなどで構成してもよい。164はインパクトドライバー(電動式や油圧駆動式、エアー駆動式など)であるが、手回し式や振動打ち込み機(このことは他の実施形態でも同様に適用することがある)でもよい。また、165は円筒状の緩衝手段である。
【0031】
図22は、連結材168の長さ調節材169端部にナット170付きアンカーブラケット171を向き調節自在に止め着け、そのナット170にアンカーAをねじ込むようにした。172は緩衝手段、173は連結材用の緩衝手段である。既設の換気口板を撤去して前記施工後に新規換気口板を付すことは図18〜図22の実施形態において共通にいえる。
【0032】
図23、図24は、既設の換気口板を撤去したあと、特殊な新規換気口板兼用のアンカーガイド176を仮止めあるいは本止めすることで同ガイド176の凹み177に固着した斜め方向のガイドめねじ178を介してネジテツコンあるいはネジボルトなどのアンカーAをねじ込んでこれを床下地盤中にねじ込み固定する方式を示す。179はロックナット、180は止着具で、こうして固定されたガイド176には受部181内に連結材182が挿着される。図24の図外に示すようにガイドめねじ(図のようにストレートパイプでもよい)178とアンカーAとの間にモルタルや樹脂固着剤などの固結剤183を充填してもよい。ガイド176の仮あるいは本固定は図24の仮想線のようにガイド176の裏面に突出固定したガイドパイプ184に表から進退自在に挿入されたロッド185の先端の引き手186を基礎裏に引っ掛かるようにしあとでナット187で引っ張りながらロックするようにしてもよい。これらロッド185などはアンカーAを施工後に緩めて矢印のように床下方向に落としておく。
【0033】
図25は他の実施形態で、既設換気口板を撤去後、躯体受材(他の実施形態を適用する)に連結された水平方向の連結材(丸パイプ式も可能)190の床下換気口30の開口外部近くまで伸びた端部に、床下換気口30を通る第1補助連結材191を固定し、同連結材191の内端に回転ロック手段を備えた軸192を介して回転自在に第2補助連結材193を取り付けるとともに、床下地盤194上には、側面L形をなすリフトフォーク状のアンカーAを床下換気口30を通じて導入設置して、同アンカーAの立ち上がる筒部内に第2補助連結材193をあとから差し込んでロックボルト194で外部から連結固定するようにしてある。第1、第2補助連結材191,193は第1補助連結材191が床下換気口30の開口内下面に添うようにして前記ロック手段で連結固定される。軸192回りには投入用ローラー195を設けてもよく、同ローラー195を介して鉄板や鉄棒などのような重量物196…を次々にアンカーA上に投入積載してゆきアンカーAをW−1のように押さえ込む。アンカーA、第2、第1補助連結材193,191および連結材190さらに躯体受材は基礎1側に関係なく1つの耐震構造体を構成し、アンカーA上の重量物W−1によって固定されることで基礎破壊などがあっても独自に耐震作用を発揮する。197は多孔状のゴムなどによる新規換気口板で耐震装置に上向きに働く力を緩衝作用をもって吸収するように嵌め込まれている。
【0034】
重量物W−1には、同図(A)のW−1Aのような水などの液体(比重の大きいゲル・ゾル状のものでもよい)入りバッグ(拡縮式)で、バッグを折り畳んで床下換気口30から床下に導入してのち矢印のように外部から液体を注入するようにしてもよい。バッグは液体入りの複数個にして順次投入してもよい。(B)のW−1Bのように岩石・コンクリート塊・コンクリート廃塊・鉄屑・リンクチェーンなどを投入してもよい。(C)のW−1Cのように生コンやモルタル、土砂などを投入シュート199やスクリューコンベアなどで投入するようにしてもよい。(D)のW−1DのようにアンカーAを斜めシュートを備えたものにし同アンカーAの床下換気口30から突出する端部に丸パイプ状の端部パイプ200を備えて同じく丸パイプ状とした連結材201に回転自在で止着具202で連結固定可能にしてもよい。W−1Dは、前記投入物のいずれでもよい。(E)のように床板を剥がしたり穴明けしてアンカーAを終アンカー203で固定し、さらに重量物204を投入するようにしてもよい。また、矢印Zのように前記アンカーA上に床上から重量物を投入する(床に明けた穴から投入してもよい)ようにしてもよい。さらに、図25に仮想線で示すように連結材190に重量物(重量物それ自体がコンクリートや鉄塊などである場合と収納ケース内に重量物を入れる方式や花壇プランター内に土壌などの重量物を入れる方式を採用可能)W−2を付加してもよい。前記収納ケースはそれ自体を重量化してもよい。尚、躯体受材から連結材までの構造は、他の実施形態の方式のいずれをも適用できる(このことは他の実施形態でも同様にいえる)。
【0035】
図26は、土台208の下の基礎1に床下換気口30を明け土台208や大梁209および根太210を介して床板211を張ったものにおいて、和室の場合は畳上げをし洋室の場合は幅木を外すなどして矢印Uのように床板211を外して2本(本数は何本でもよい)のアンカーAを床下地盤212に垂直あるいは斜めなどに打ち込み(ねじ込んでもよい)固定し、これらアンカーAに1対の内外連結材213を固定して床下換気口30から外部に取り出し、その端部に連結材214を連結したものである。アンカーAはアングルや四角パイプなど種々の資材を利用できる。床下地盤212上にはコンクリートや土砂など図25のような方式で上から重量物を投入してアンカーAをさらに固着してもよい。
【0036】
図27は、床下地盤217にアンカーAを打ち込んで内外連結材218を固定する場合に、床板219を綺麗な丸形あるいは適当な形状にジグソー220などで穴明けして取り出した板221を全くその向きのまま穴222に嵌め合わせるようにした施工方法を示す。板221は接着可能である。
【0037】
図28は、家屋のコーナー以外での内柱の受け方式を示す。2枚のラティス製の躯体受材225の各一側端にアングル形の差込片226を備え付けておき、これら差込片226を床下換気口30内に矢印のように嵌め込むとともに2枚の躯体受材225を上・下連結材227、228により一体化したものである。229は緩衝手段である。前記差込片226は、躯体受材235に対し家屋の内外方向へ進退調節自在にし、差込片226が基礎1の裏面にきっちりと当るようにする。
【0038】
図29は、外壁232にシリコーンなどの接着剤233を介して平滑板234を貼り付け、同板234に躯体受材235側の吸盤236…を吸着させるようにしてエアーと吸盤のもつ弾性により緩衝式に受担させるものを示す。
【0039】
図30は、図25の実施形態において重量物238…を丸形コンクリートやモルタル成形品としたり、袋239内に土砂などを入れて丸くしたもの(シリコン混着可能)にし、床下換気口から差し込まれる傾斜ガイド240上を転動により投入可能にしたものを示す。重量物238は立体多角形でもよい。
【0040】
図31ないし図35は既設階段構造の耐震補強方法の各実施形態を示し、同時に耐震補強装置をも示す。階段部分は、1階から2階へとつながる構造部分であり、そのことからここを耐震補強することで建物全体が上下にわたって有効確実に耐震補強されるものである。尚、以下の耐震補強材は金属や木材など材質は問わない。
図31の実施形態において既設の階段構造をまず説明すると、250は1階床板、251は側桁、252はけこみ板(蹴込み板)、253は踏み板、254は側壁である。側壁254内の側柱は、階段の1階入口の左右に1対I,Iと6段上がった階段部分の左右にも1対II、IIが立設されている。図34は2階に上がったところからみた様子を示し、階段の折り返し部分にも両コーナーとその間1本の合計3本の側柱III、III、IIIが、またそれより上がるに右手に側柱IV,Vが立設配備されている。図34の側柱III…のうち右端のものは通し柱に準ずる柱とされている。
【0041】
側桁251は、側柱I〜Vの内側に添って斜めに立ち上がるように連続して設けられ、その幅は300mmで厚みは30mm程度である。この側桁251は欠込み溝を有して踏み板253…やけこみ板252…が嵌め込み固定されている。左右両側桁251同士は開き止めボルト(図示省略)で連結される場合と旧来のように側桁251と踏み板253を裏面から楔止めするような場合とがあり様々である。また、側桁251と側柱I〜Vとは連結されているがその結合状態は激しい地震に耐えられることを想定した厳正なものになっていないのが通例である。
【0042】
そこで、同実施形態のように、側柱IからII間(左側)ならびに側柱IからIIを経てIII間(右側)をつなぎ手摺りも同時に兼ねるように斜行材(耐震補強部材)256,257を配し、これを止着具(アンカーボルトなど)258で側柱I,II,IIIに連結固定してある。この場合は、補強支柱259…と連結板260…により階段(側桁)側と側柱I,II,IIIと斜行材256,257などを全て一体化すべく耐震補強してなる。尚、階段の更に上段の方にも同様の構成をすることができる。また、仮想線のように側柱IからIIを経てIIIまで3本の側柱を1つの斜行材261でまとめて耐震補強することもできる。さらに、他の仮想線のように3面(あるいは2面)互いに直交する板面を備えた一体型の補強ピース(耐震補強部材)263…を各段あるいは所望段に配備して止着具258…により階段構成部材相互を連結するようにしてもよい。右図のように階段状の部分と側面立ち上がり部分とでなる補強ピース264で階段を耐震補強してもよい。同ピース264は仮想線のように上下の端部同士が重ね合わさるようにしてもよい。ピースは、斜行材256などの補強構造とは独立して構成することもできる。ピースは側柱に連結してもよい。斜行材256、257のまわりには手摺りを付すこともできる。
【0043】
図32の実施形態は、斜行材256,257を構成するとともにその下端に、床板250から立ち上がる金属質の支柱(耐震補強材)265の上端と止着具(アンカーボルトなど)258で側柱Iまで共締めされるように連結されている。支柱265はアングルでその下端は止着具258により側桁251から側柱Iまで共締めする。支柱265の下端の座板266は床板250上にあるとともに溶接により下向きに突出したメネジ付きナット267が床板250に明けられた通孔を通るようにされる。そして、ナット267を介してオネジ棒などのアンカーAをねじ込んで床下地盤中に深く(2乃至3m程度)強力にねじ込む。打ち込んでもよい。268はナットである。左右の支柱265は相互連結してもよい。斜行材256は無しにすることもできる。
【0044】
図33の実施形態は、支柱270を高いものとして側桁に止着具258…で連結し、その下端の座板271をナット272を介してアンカーAをねじ込むとともに左右の支柱270同士をアングルでなる上部連結材273で長さ調節自在に連結固定したものである。斜行材274などを追加してもよい。尚、275はねじ込みに伴う盛り上がり土である。
【0045】
図34の実施形態は、下段から折れ回り部分を介して上段までに到る間の上部空間を利用して耐震補強装置を施したものである。同装置は、矢印Lで側面形状を示すように、L形に大きく曲げられその縦向き一辺を第1取付片280とし水平な他辺を連結片281とするとともに連結片281の一端に上向きの第2取付片282を備えた金属あるいは木質などの第1耐震補強材283を備える。同補強材283は、第1取付片280は側柱IIに止着具にて固定されて立ち上がるようにされるとともに第2取付片282は中央の側柱IIIに止着具258で固定する。この第1耐震補強材283に仮想線で示す第2耐震補強材285を掛け合わせてもよく、第2耐震補強材285は、水平な部分の端部に取付片286を有して側柱II,IV間に架設されるとともに第1耐震補強材283に連結されるもので同補強材285のみで構成してもよい。
【0046】
288はコの字枠状にした第3耐震補強材で、側柱I〜Vに亘るように固定される。同補強材288は上下2段あるいはさらに多くの段数にしてもよい一方1段でもよいものである。同補強材288は、2つの部材a,bからなり、これらを矢印Nのように側柱IIIに固定した受け金具289において固定するとともに長かすがい290…やアンカーボルト291のようなもので側柱I,II,IV,Vへ固定する。コーナーの側柱IIIへは、矢印Mのようにコーナー受け金具292を介して固定するとともに強スクリュウねじ293やアンカーボルトなどで強力に固定する。部材a,bは矢印Pのように上下に段違いにしてその中央をコの字形の長かすがい294やアンカーボルトなどで側柱IIIへ同時固定するようにしてもよい。図34の各実施形態は、独自にあるいは図31から図33,図35の実施形態と適宜に組み合わせて実施してもよい。また、各耐震補強材はカバーリングで隠してもよい。
【0047】
図35は階段の本体部分と側柱I〜V間を帯板状で折れ曲がり状の連結片295…の複数枚で連結固定したものを示す。連結片295全体にもカバーリングを施しても良い。仮想線のように支柱296とアンカーAで床下地盤との連係をとってもよい。
【0048】
【発明の効果】
この発明は以上のようであるので、より簡略で確実に機能する耐震装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の耐震装置の一実施形態を示す斜視図。
【図2】他の耐震装置を示す斜視図。
【図3】他の耐震装置を示す斜視図。
【図4】アンカーの一方式を示す斜視図。
【図5】アンカーの他の方式の取付要領を示す斜視図。
【図6】他のアンカー例を示す分解斜視図。
【図7】他のアンカー例を示す斜視図。
【図8】他のアンカー例を示す斜視図。
【図9】他のアンカー例を示す分解斜視図。
【図10】耐震装置の他の例を示す斜視図。
【図11】耐震装置の他の例を示す平面図。
【図12】耐震装置の他の例を示す平面図。
【図13】アンカーの他の例を示す横断面図。
【図14】アンカーの他の例を示す横断面図。
【図15】アンカーの他の例を示す斜視図。
【図16】耐震装置の他の例を示す縦断面図。
【図17】図16の横断面図。
【図18】アンカーの他の例を示す縦断面図。
【図19】図18の右方向矢視図。
【図20】アンカーの他の例を示す分解斜視図。
【図21】アンカーの他の例を示す斜視図。
【図22】アンカーの他の例を示す斜視図。
【図23】アンカーの他の例を示す斜視図。
【図24】図23の組み付け後の縦断面図。
【図25】アンカーの他の例を示す縦断面図。
【図26】アンカーの他の例を示す縦断面図。
【図27】床下切除方式の一例を示す縦断面図。
【図28】コーナー以外での耐震装置の一例を示す斜視図。
【図29】吸盤式緩衝手段の一例を示す分解側面図。
【図30】重量物投入方式の他の例を示す斜視図。
【図31】階段と側柱に耐震補強施工をした実施形態を示す斜視図。
【図32】アンカーで側柱を補強施工した実施形態を示す斜視図。
【図33】アンカーで側柱および階段を補強施工した実施形態を示す斜視図。
【図34】側柱相互の耐震補強施工例を示す斜視図。
【図35】連結片で階段および側柱を耐震補強した例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…基礎 2…柱 8…外壁 10…躯体受材 16…緩衝手段 18…連結材 30…床下換気口 A…アンカー。

Claims (7)

  1. 地震や強風などに伴い家屋・店舗・工場などの建物に発生する揺れを抑止するための耐震装置であって、建物の揺れが想定される構造躯体の外側に対応すべく立直状に設置される躯体受材と、建物基礎自体に開口した床下換気口あるいは建物基礎上面と土台間に隙間状に形成された床下換気口を通じて設けられ少なくとも前記躯体受材に作用する力からの伝達力に応じて抵抗力を発生するアンカーとを備え、前記躯体受材とアンカーとは相互に結合されて、建物の揺れに伴い構造躯体から躯体受材に伝わる力をアンカーにおいて受担させるように構成したことを特徴とする耐震装置。
  2. 地震や強風などに伴い家屋・店舗・工場などの建物に発生する揺れを抑止するための耐震装置を施工する方法であって、建物の揺れが想定される構造躯体の外側に対応すべく立直状に躯体受材を設置する工程と、建物基礎自体に開口した床下換気口あるいは建物基礎上面と土台間に隙間状に形成された床下換気口を通じて少なくとも躯体受材に作用する力からの伝達力に応じて抵抗力を発生するアンカーを設ける工程と、前記躯体受材とアンカーとを相互に結合する工程とを有する耐震装置の施工方法。
  3. 請求項1に記載のものにおいて、構造躯体と躯体受材との間ならびにアンカーと床下換気口間を含む、躯体受材からアンカーに到る間に緩衝手段を備える耐震装置。
  4. 請求項1に記載のものにおいて、アンカーは、床下換気口を構成する部材そのものに固定化されるものである耐震装置。
  5. 請求項1に記載のものにおいて、アンカーは、雄ねじ付ロッドやパイプ、あるいはアングル材などの長い部材であって床下地盤に深く挿入固定されてその地盤から出た部分が躯体受材側に直接あるいは他の部材を介して間接的に結合されるようになっている耐震装置。
  6. 請求項1または5に記載のものにおいて、アンカーは、床下地盤上に設置されてコンクリート流し込みや鉄屑投入などによる重量物により押さえ付けられて固定化されるようになっている耐震装置。
  7. 地震や強風などに伴い家屋・店舗・工場などの建物に発生する揺れを抑止するための耐震装置であって、特定階とそれより上の階とをつなぐ階段に構成された既設の部材相互を耐震補強部材で連結して階段を1つの抵抗構造体として新たに構築する耐震装置の施工方法。
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