JP2004210457A - シート仕分け装置及び該装置を備えた画像読取装置 - Google Patents

シート仕分け装置及び該装置を備えた画像読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】綴じシート等の処理されたシートを、処理していないシートから仕分ける。
【解決手段】シート仕分け装置10は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載される載置トレイ25及びこの載置トレイに積載されたシートを吸着可能で、かつ移動可能な吸引ヘッド27と、吸引ヘッドが載置トレイに積載されたシートを吸着して、載置トレイと吸引ヘッドとが離間して、吸引ヘッドに吸着されたシートが垂れ下がっているか否かを検知する綴じシート検知センサ21,22と、吸引ヘッドを給紙トレイ1と綴じシート載置トレイ26に選択的に移動させる移動ステージ29と、綴じシート検知センサのシートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて移動ステージ29を制御して綴じシート検知センサを給紙トレイと綴じシート載置トレイに選択的に移動させてシートを仕分ける制御回路28と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、綴じ部材により綴じたシートを含むシート束の中から、綴じたシートを自動的に仕分けるシート仕分け載置と、このシート仕分け装置を備えてシート仕分け装置によって仕分けられた、綴じていないシートの画像を読み取る画像読取装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート状の原稿を画像読取装置で読み取るとき、原稿は、オペレータの手作業により画像読取装置の給紙トレイに載置されて、画像読取装置の装置本体内に送り込まれ、装置本体内で読み取るようになっている。
【0003】
図21に、画像読取装置を示す。画像読取装置110は、手形、小切手、株券、原稿等(以下、総称して「シート」と言う)Pをオペレータによって積載セットされる給紙トレイ101を備えている。シートには、ステイプル、クリップ等の綴じ部材で綴じられたシートや、綴じ部材の代わりに糊付けされたシートや、小さく折り畳まれたシート(例えば、A3サイズのシートをA4サイズに、或いは、B4サイズをB5サイズに折り畳んだシート)等の処理を施されたシートが、処理を施されていないシートに含まれている場合がある。この場合、オペレータは、給紙トレイ101にシートを載置する前に、前もって前述の処理を施されたシート等を、処理を施されていないシートから仕分けして取り除いておく必要がある。
【0004】
記録スタートキー(不図示)が押されると、給紙トレイ101上の原稿であるシートPは、給紙ローラ102と分離ローラ対103とにより1枚ずつ分離されて装置本体118内に順次に給送されて、搬送ローラ対104,105,106,107,108、ガイド部材等で構成される装置本体118内のシート搬送路を所定の速度で搬送される。そして、シートPが搬送ローラ対105,106の間を搬送される途中で読取部116が、シートの画像を読み取る。その読み取った画像情報は、記録部109に記録される。記録部9は、縮小投影光学系や光電変換読取系等であり、搬送されたシートPの画像情報を光磁気ディスク等の電気的記録媒体に記録するようになっている。なお、分離搬送ローラ対103の搬送ローラ103aは、シートを搬送する方向に回転するようになっており、分離ローラ103bは搬送ローラ103aに追従回転するようになっている。しかし、分離ローラ103bは、シートが重なって送られてくると、逆転して重なったシートを給紙トレイ101側に押し戻し、搬送ローラ103aがシートを1枚だけ搬送するようになっている。
【0005】
この画像読取装置110において、シート搬送路の記録部109よりもシート搬送方向上流側に配設した搬送ローラ対104,105間にはシート検知センサ111を配設してあり、このシート検知センサ111による搬送シート先端検知信号が画像読取装置110の本体118内の制御回路112に入力される。制御回路112は、この入力信号に基づいて、装置本体118内の記録部109の記録開始タイミング等を制御する。記録部109を通過した読取済みシートPは、搬送ローラ対106,107,108を通過して排紙トレイ115に順次排出されて、積載される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシート仕分け装置は、オペレータが金属のステイプルで綴じられたシートや、クリップで挟持されたシートを見逃したり、シートの仕分けを怠ったりすると、ステイプルやクリップ等により綴じられていることにより上位と下位のシートが分離ローラ対103で分離できずにジャムを発生することがあった。
【0007】
また、分離ローラ対103の摩擦力によって、綴じられた上位のシートと下位のシートとが綴じられた部分で分断されたとき、上位のシートが本体118内に搬送されて、その上位のシートに残されたステイプルやクリップ等が読取部116を通過するとき、読取部116に備えてある樹脂、ガラス等の透明部材の表面を傷つけ、その傷により読取画像不良を引き起こすことがあった。
【0008】
さらに、搬送路内にステイプルやクリップ等が引っ掛かってジャムが発生し、最悪の場合、シートPが破損することがあった。
【0009】
また、A3サイズのシートPをA4サイズに折り畳んであるシートや、B4サイズのシートをB5サイズに折り畳んだシート等を、オペレータがA3サイズや、B4サイズ等の開いた状態にするのを怠ったり、或いは折り畳まれたままになっているの見逃したりすると、分離ローラ対103の搬送ローラ103aが、折り畳まれたシートの上位の部分を下流側に搬送し、分離ローラ103bがシートの下位の部分を上流側に逆送して、分離ローラ対103が上位の部分と下位の部分とを分離しようとする。しかし、折り畳まれたシートの一方の部分と他方の部分とは、接続してあるため、折り畳まれたシートは、互いに逆方向に搬送されることができないで、分離ローラ対103に詰まり、ジャムを起こすことになる。
【0010】
そこで、磁気センサを使用してステイプルやクリップ等を検知することも考えられるが、例えば、樹脂製のクリップは、検知できなかった。
【0011】
本発明は、ステイプル等により綴じられたシート、折り畳まれたシート等の処理されたシートを、処理していないシートから確実に仕分けして取り除くことのできるシート仕分け装置を提供することを目的としている。
【0012】
本発明は、このシート仕分け装置を装置本体に備えて、綴じられたシートのステイプルによって傷をつけられたり、綴じられたシートや折り畳まれたシートによってジャムが発生したりするの防止してシート仕分け装置によって供給されたシートの画像を確実に読み取る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のシート仕分け装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、を備えている。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明のシート仕分け装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能、移動可能、回転可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が回転している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、を備えている。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明のシート仕分け装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が移動している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、を備えている。
【0016】
本発明のシート仕分け装置における、前記検知手段は、光センサを複数有し、少なくとも2つの光センサは、光路が交差する向きに配設して有る。
【0017】
本発明のシート仕分け装置に置ける、前記検知手段は、光を発する複数の発光部と、前記複数の発光部の光を受光する1つの受光部とを有する光センサを備えている。
【0018】
本発明のシート仕分け装置における、前記検知手段は、光センサを備え、前記光センサは、前記シート積載手段と前記吸着手段との接近離間移動方向に対して交差する方向に移動可能である。
【0019】
本発明のシート仕分け装置における、前記検知手段は、光を発して回転可能な1つの発光部と、回転する前記発光部の光を順次受光する複数の受光部とを有する光センサを備え、前記発光部の光の発光方向が前記シート積載手段と前記吸着手段との接近離間移動方向に対して交差する方向である。
【0020】
本発明のシート仕分け装置における、前記検知手段は、光センサを少なくとも1つ備えている。
【0021】
本発明のシート仕分け装置における、前記光センサは、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間状態のとき、前記積載手段に積載された前記シートが満載であることを検知可能である。
【0022】
本発明のシート仕分け装置における、前記制御手段は、前記光センサが前記積載手段に積載された前記シートが満載であることを検知したとき、前記移動手段の制御を停止するようになっている。
【0023】
本発明のシート仕分け装置における、前記光センサは、赤外線センサである。
【0024】
本発明のシート仕分け装置における、前記光センサは、透過型の光センサである。
【0025】
本発明のシート仕分け装置における、前記光センサは、反射型の光センサである。
【0026】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、上記いずれか1つのシート仕分け装置と、前記シート仕分け装置によって仕分けられたシートの画像を読み取る読取手段と、を備えている。
【0027】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、を備えている。
【0028】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能、移動可能、回転可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が回転している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、を備えている。
【0029】
上記目的を達成するため、本発明の画像読取装置は、少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が移動している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、を備えている。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態のシート仕分け装置と、このシート仕分け装置を装置本体に備えた画像読取装置とに関する。実施形態に記載してある構成部品の寸法、材質、形状、及びそれらの相対位置関係などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨のものではない。
【0031】
本発明の実施形態のシート仕分け装置は、手形、小切手、株券、原稿等(以下、総称して「シート」と言う)Pにおいて、ステイプル、クリップ、糊等で綴じられた綴じシート、或いは小さく折り畳まれた折り畳みシート(例えば、A3サイズのシートをA4サイズに、或いは、B4サイズをB5サイズに折り畳んだシート)等の処理を施されたシートであるか否かを検知して、処理を施されたシートと、処理を施されていないシートとに仕分けするようになっている。シート仕分け装置は、例えば、画像読取装置の装置本体に関連付けて画像読取装置の構成要件の1つとして使用されるか、或いは単独で使用されるようになっている。シート仕分け装置は、単体で稼動させれば、例えば、画像読取装置の前処理装置としてシートの仕分け作業のみに、例えば原稿の仕分け作業のみに使用することもできるようになっている。このため、シート仕分け装置は、原稿を自動的に仕分けて、仕分け場所に載置するのに使用する場合、自動原稿載置装置と呼ばれており、本実施形態のシート仕分け装置は、綴じられた原稿、折り畳まれた原稿等の処理された原稿を、処理されていない原稿から仕分けして取り除くようになっているので、言わば、自動原稿載置装置である。
【0032】
図1は、画像読取装置の装置本体と、シート仕分け装置とで構成した画像読取装置の全体斜視図である。図2は、画像読取装置の装置本体のシート搬送方向に沿った断面図である。
【0033】
画像読取装置は、原稿の画像情報をCCD等の光電変換素子を有する画像読取部を内部に有して、情報の検索、及び編集能力に優れた光磁気ディスク等の電子メモリーに記録可能な、或いは長期保存性に優れたマイクロフイルムに記録可能装置である。
【0034】
画像読取装置10は、シート仕分け装置20によって、上記処理を施されたシートと処理を施されていないシートとに仕分けられたシートの内、仕分けられたシートPを積載セットされる載置場所であり仕分けシート積載手段である例えば給紙トレイ1を備えている。記録スタートキー(不図示)が押されると、給紙トレイ1上のシートPは、給紙ローラ2と分離ローラ対3とにより1枚ずつ分離されて装置本体18内に順次に給送されて、搬送ローラ対4,5,6,7,8、ガイド部材等で構成される装置本体18内のシート搬送路を所定の速度で搬送される。そして、シートPが搬送ローラ対5,6の間を搬送される途中で画像読取手段である例えば読取部16が、シートの画像を読み取る。その読み取った画像情報は、記録部9に記録される。記録部9は、縮小投影光学系や光電変換読取系等であり、搬送されたシートPの画像情報を光磁気ディスク等の電気的記録媒体に記録するようになっている。なお、分離搬送ローラ対3の搬送ローラ3aは、シートを搬送する方向に回転するようになっており、分離ローラ3bは搬送ローラ3aに追従回転するようになっている。しかし、分離ローラ3bは、シートが重なって送られてくると、逆転して重なったシートを給紙トレイ1側に押し戻し、搬送ローラ3aがシートを1枚だけ搬送するようになっている。
【0035】
この画像読取装置10において、シート搬送路の記録部9よりもシート搬送方向上流側に配設した搬送ローラ対4,5間にはシート検知センサ11を配設してあり、このシート検知センサ11による搬送シート先端検知信号が画像読取装置10の本体18内の制御回路12に入力される。制御回路12は、この入力信号に基づいて、装置本体18内の記録部9の記録開始タイミング等を制御する。記録部9を通過した読取済みシートPは、搬送ローラ対6,7,8を通過して排紙トレイ15に順次排出されて、積載される。制御回路12は、後述するシート仕分け装置20の制御回路28を組み込まれていてもよい。逆に、シート仕分け装置20の制御回路28に組み込まれていてもよい。
【0036】
図3は、本実施形態のシート仕分け装置20を単体で使用したときの概略斜視図である。図3のシート仕分け装置は、単独で使用する場合の構成になっているが、画像読取装置10の装置本体18にシートを供給するようにすると、図1に示すような構成になっており、綴じ処理や折り畳み処理を施していないシートを仕分けトレイ40の代わりに給紙トレイ1に供給するようになっている。
【0037】
シート仕分け装置20は、シートPを積載セットするシート積載手段である例えば載置トレイ25と、載置トレイ25上のシートを吸引吸着する吸着手段である例え橋と吸引ヘッド27と、シート吸引ヘッド27に吸着されて垂れ下がったシートを検知する検知手段である例えば綴じシート検知センサ対21,22と、シート吸引ヘッド27をX軸・Y軸・Z軸の3軸方向への移動と水平回転をさせる異動手段である例えば移動ステージ29と、シート検知センサ対21,22のシート検知信号に基づいてシート吸引ヘッド27や移動ステージ29を制御する制御手段である例えば制御回路28と、載置場所である例えば綴じシート載置トレイ26と、警告表示部24と、シート残量検知センサ23と、載置場所でありシート仕分け積載手段である例えば仕分けトレイ40等によって構成されている。なお、綴じシート載置トレイ26と、警告表示部24と、シート残量検知センサ23、仕分けトレイ40は、必ずしも必要としない。
【0038】
シート仕分け装置20の動作を説明する。移動ステージ29の移動距離を、不図示の入力キーにより制御回路28へ記憶させる。その後、オペレータは、シートPを載置トレイ25に積載セットする。この場合、シートは、仕分けしないでセットする。そして、オペレータは、不図示のスタートキーを押す。移動ステージ29は、シート吸引ヘッド27を載置トレイ25に積載されたシートPの最上位のシートP1上に降下する。シート吸引ヘッド27は、回転軸17の下端に設けてあり、移動ステージ29の中空軸19内を回転軸17が昇降することによって、昇降するようになっている。シート吸引ヘッド27は、その最上位のシートP1を吸引する。吸引されたシートP1は、シート吸引ヘッド27の上昇にともなって吊り上げられる。
【0039】
後述する綴じシート検知センサ対21,22がシートを検知しなかったとき、制御回路28は、綴じシート検知センサ対21,22がシートを検知していないという信号に基づいて、シート吸引ヘッド27に吊り上げられたシートが綴じシートあるいは折り畳みシート(以下、綴じシートに関して説明するが折り畳みシートも同様の扱われるもとのとする)でないと判断する。この判断動作は、後述する。制御回路28は、移動ステージ29を制御して、シート吸引ヘッド27をシート吸引ヘッド27に吸引したシートP1とともに仕分けトレイ40上へ移動し、シート吸引ヘッド27の吸着を解除して、シートP1を仕分けトレイ40に載置する。なお、仕分けトレイ40を備えないで、机上に直接、シートP1を載置してもよい。また、図1に示すように、シート仕分け装置20を画像読取装置10の装置本体18に関連付けてある場合には、装置本体18の給紙トレイ1に載置する。
【0040】
前述した動作において、シート吸引ヘッド27に吸引されたシートP1が、シート吸引ヘッド27の上昇にともなって吊り上げられたとき、後述する綴じシート検知センサ対21,22がシートを検知したとき、制御回路28は、綴じシート検知センサ対21,22がシートを検知しているという信号に基づいて、シート吸引ヘッド27に吊り上げられたシートが綴じシートであると判断する。この判断動作は、後述する。制御回路28は、移動ステージ29を制御して、シート吸引ヘッド27をシート吸引ヘッド27に吸引した綴じシートとともに仕分けトレイ40上へ移動し、シート吸引ヘッド27の吸着を解除して、綴じシートを綴じシート載置トレイ26に載置する。なお、綴じシート載置トレイ26を備えないで、机上に直接、綴じシートを載置してもよい。
【0041】
図4は、図1、図3に示すシート仕分け装置20のシート吸引ヘッド27の概略断面図である。シート吸引ヘッド27の筐体34の下部には、シートP1を吸引するための複数の吸引孔30を形成してある。また、筐体34の上部には、吸引したエアーを排出する排出口35を形成してある。シート吸引ヘッド27の筐体34内には、ファンモータ32によって回転するファン31と、シート吸引センサ33を設けてある。ファン31が、ファンモータ32によって回転すると、吸引孔30から筐体34内にエアーが吸引される。この結果、シート吸引ヘッド27は、シートP1を吸引することができて、シートP1を吊り上げたり、移動したりすることができる。
【0042】
シート吸引センサ33は、プッシュ式のセンサであり、筐体34の下面を出没する検知ピン33aを有している。シート吸引センサ33は、通常、筐体34の下面に突出している検知ピン33aがシートに押されて筐体34に没入すると、シートを検知したことになる。したがって、シート吸引センサ33は、シート吸引ヘッド27がシートを吸引しているか否かを検知したり、載置トレイ25に積載されたシート束の最上位のシートをシート吸引ヘッド27が吸引するのに下降したときの停止位置を検知したりするようになっている。
【0043】
シートP1をシート吸引ヘッド27から引き離すには、ファンモータ32の回転を止めればよいが、ファンモータ32を逆回転すると、エアーが吸引孔30より吐き出されるので、より早くシートP1をシート吸引ヘッド27から引き離すことができる。
【0044】
図5(a)、図5(b)、図6は、綴じシート検知センサ対21,22の検知動作説明用の図である。図5(a)は、シート吸引ヘッド27のホームポジションを決定する動作を説明するための図である。
【0045】
シート吸引ヘッド27が降下して、綴じシート検知センサ対21,22の検知ラインR1,R2(図1、図3参照)をシート吸引ヘッド27が遮った高さを後述する基準位置として、図1に示す制御回路28は、この情報を記憶する。なお、この基準位置は、制御回路28に記憶されるので、基準位置の設定は、1度行えば良い。
【0046】
図5(b)、図6は、ステイプルKにより綴じられたシートP1を載置トレイ25から矢印方向である上方へ徐々に吊り上げた状態を示す図である。図6に示す位置にシート吸引ヘッド27が上昇するとき、ステイプルKにより綴じられたシートP1の下位側のシートP3は、自重により図のように垂れ下がる。
【0047】
本実施形態のシート仕分け装置20は、シート吸引ヘッド27が載置トレイ25から離間してシートP1を吊り上げることによって吊り下がったシートP1と載置トレイ25に載置された最上位のシートPとの間に空間を形成するようになっている。この空間を設けることによって、綴じられたり、折り畳まれたりしたシートP1が垂れ下がる。
【0048】
シート吸引ヘッド27が、図6に示す位置にシートP1を吊り上げたとき、綴じシート検知センサ対21,22の少なくとも一方の検知ラインR1,R2(図1参照)を、吊り下がったシートP3が遮ることがあると、その検知ラインR1,R2を遮られた綴じシート検知センサ対21,22は、図1に示す制御回路28にシート検知信号を送る。制御回路28は、シート検知信号を受けて、シート吸引ヘッド27が吸着したシートが、綴じシートであるとみなす。そして、制御回路28は、移動ステージ29を制御して、シート吸引ヘッド27を綴じシート積載トレイ26上に移動させ、シート吸引ヘッド27を下降させて、あるいは下降させないで、シート吸引ヘッド27による吸引を解除して、その綴じシートを載置トレイ26に仕分け載置をする。
【0049】
通常ステイプルは、シートの縁から約10mmの位置に打ち込まれている。図7(a)に示すように、シートP1の長辺側にステイプルKを複数箇所打ち込んである場合、吸引されない下側のシートP3は、短辺Lの長さよりも、ステイプルKを打ち込んであるシートの縁からのステイプルKまでの距離とシートの腰による丸まり分との分だけ短く垂れ下がる。
【0050】
本実施形態のシート仕分け装置20は、図6に示すように、綴じシート検知終了高さL2を、前述の短くなる分を見込んで、L2≒[シートP1の短辺L]/2としている。例えば、シートがA4サイズの場合、約(210mm/2)=約105mmとなるが、シートサイズ等により適宜変更されるべきものであり、これに限定するものではない。
【0051】
しかし、上記綴じシート検知終了高さL2の高さをあまり低くすると、図5(b)に破線で示すように、綴じていないシートP1がシート吸引ヘッド27に吸引されていても、端部が自重によって垂れ下がっているような場合、その綴じていないシートを綴じてあるシートであると誤検知することがある。
【0052】
すなわち、図5(b)に示すように、綴じシート検知開始高さL1は、吊り上げたシートP1の2点鎖線部に示す自重による撓み等で検知ラインR1を遮ることによる誤検知を防止するために、L1≒(シートP1の短辺L)/4としている。例えば、A4サイズの場合、約(210mm/4)=約52.5mmとなるが、シートサイズ等により適宜変更されるべきものであり、これに限定するものではない。
【0053】
綴じシート検知開始高さL1,L2の距離は、図5(a)で述べた基準位置からの距離になる。なお、綴じシート検知開始高さL1,L2の距離は、オペレータが図示しない入力キーにより図1に示す制御回路28に記憶させる。制御回路28は、この情報を基にして、綴じシート検知センサ対の検知の開始と終了を制御する。
【0054】
以上説明した綴じシートを検知する方法は、シートP1の吊り上げを停止させない方法であるが、図5(b)の綴じシート検知開始高さL1から図6の綴じシート検知開始高さL2まで上昇する間に、シートP1の吊り上げを停止させてもよい。この場合においても、綴じシートを検知することができる。
【0055】
また、綴じシート検知センサ対21,22の一方を、図6に示すように綴じシート検知終了高さL2分吊り上げた位置に配置し、他方の綴じシート検知センサ対を一方の綴じシート検知センサと高さを異にして、段違いに配設してもよい。この場合、綴じシート検知センサ対21,22の配置における自由度が増す。
【0056】
次に、図1、図3に基づいて、綴じシート検知センサ対21,22の配置を説明する。綴じシート検知センサ対21,22は、図1に示すように、シート吸引ヘッド27に吸着されて上昇させられたシートP1の4辺と2本の中心線を延長した載置トレイ25の筐体25aの内壁上に、不図示のビス等によって、3対ずつ取り付けてある。なお、綴じシート検知センサ対21,22の配置位置は適宜変更可能であり、前述した配置位置に限定されるべきものではない。
【0057】
図7(a)は、シートP1の長辺H側の一方にステイプルKを複数打ち込まれたシートで、シート吸引ヘッド27に吸着されたシートP1の長辺側に垂れ下がったシートP3aの状態を示す。図7(b)は、シートP1の長辺Hと直交する短辺L側の一方にステイプルKを複数打ち込まれたシートで、シート吸引ヘッド27に吸着されたシートP1の短辺側に垂れ下がったシートP3bの状態を示す。図8は、シートP1の角部にステイプルKを打ち込まれたシートで、シート吸引ヘッド27に吸着されたシートP1の対角線方向に垂れ下がったシートP3cの状態を示す。
【0058】
図7(a)、図7(b)、図8に示す、各シートP3a,P3b,P3cは、シート吸引ヘッド27で吊り上げられた状態にある。このように、複数の綴じシート検知センサ対21,22は、検知ラインR1,R2を垂れ下がったシートにより遮られることによって、シートの垂れ下がりを検知して、図1に示す制御回路28に検知信号を送る。制御回路28は、検知信号に基づいて、シートを綴じシートであるとみなして、移動ステージ29を制御し、綴じシート、あるいは折り畳みシートを綴じシート載置トレイ26に仕分け載置する。
【0059】
図9(a)、図9(b)、図10に示す綴じシート検知センサ対21,22は、シートP1の2つの対角線の延長上に、図1に示す筐体25aの内面に配置した実施形態である。図示の通り綴じシート検知センサ対21,22をシートP1の対角線の延長上に配置しても、図7(a)、図7(b)、図8に基づいて説明したのと同様に、綴じシート検知センサ対21,22は、検知ラインR3,R4を垂れ下がったシートP3a,P3b,P3cに遮られることによって、シートの垂れ下がりを検知して、図1に示す制御回路28に検知信号を送る。制御回路28は、検知信号に基づいて、シートを綴じシートであるとみなして、移動ステージ29を制御し、綴じシートを綴じシート載置トレイ26に仕分け載置する。
【0060】
このように、綴じシート検知センサ対21,22を2個所に対角線上に配置すすると、検知センサの数を減らすことができて、シート仕分け装置の構造を簡単にしてコストを下げることができる。
【0061】
図11、図12は、折り畳んだシートを吊り上げた状態を示す。図11(a)は、半分に折り畳んだ(2つ折りの)シートP4の吊り下げ状態を示す図である。図11(b)は、略Z字状に折り畳んだ(3つ折りの)シートP5の吊り下げ状態を示す図である。図12は、図11(b)に示す状態を反転させたときの略Z字状に折り畳んだシートP5の吊り下げ状態を示す図である。
【0062】
折り畳んだシートP4,P5も垂れ下がって、綴じシート検知センサ対21,22の検知ラインR1,R2を遮るので、綴じシート検知センサ対21,22は、シートを検知して、制御回路28が折り畳んでいないシートと仕分けることができる。なお、ステイプルにより綴じられたシートと折り畳まれたシートが混在している場合でも、同様に綴じられていないシート、折り畳まれていないシートから仕分けることができる。
【0063】
次に、図3のシート仕分け装置の斜視図と、図13のフローチャートに基づいて、一連の動作の補足説明をする。オペレータが図示しないスタートキーを押す。図3に示す綴じシート検知センサ対21,22と制御回路28とで載置トレイ25に積載されたシートPが満載であるか否か検知する(S1)。綴じシート検知センサ対21,22がシートPを検知したとき、制御回路28は、載置トレイ25上のシートが満杯であると判断して、図1に示す、警告表示部24にその旨を表示し(S8)、移動ステージ29の移動制御を行わない。
【0064】
これによって、載置トレイ25にシートPを積み過ぎた場合、そのシートが綴じシート検知センサ対21,22の検知ラインR1,R2を遮るので、綴じシートでないにも係らず、綴じシート検知センサ対21,22が誤検知することを防止することができる。また、綴じシート検知センサ対21,22が、載置トレイ25に積載されたシートPの満杯検知を兼ねることによって、センサの設置数を減らして、シート仕分け装置20の構造を簡単にして、コストを下げることができる。警告表示部24に満載であることが表示されると、オペレータが、積み過ぎのシートPを、綴じシート検知センサ対22の検知しない高さまで取り除くことにより、前述の満載が解除される。その後、図示しないスタートキーを押すことにより、シート仕分け装置20によるシート吸引等の動作が再開される。
【0065】
シートが満載でないとき、綴じシート検知センサ対21,22は、制御回路28によって、OFFになる(S2)。すなわち、綴じシート検知センサ対21,22は、制御回路28によって、シートを検知しない状態にさせられる。これは、図3に示すシート吸引ヘッド27が降下する途中、綴じシート検知センサ対21,22の検知ラインR1,R2を遮ったとき、綴じシート検知センサ対21,22がシート吸引ヘッド27を垂れ下がりシートであると誤検知するのを防ぐためである。
【0066】
その後、シート吸引ヘッド27が降下して、載置トレイ25に積載された最上位のシートP1を吸引吸着後、吊り上げる(S3)。そして、綴じシート検知センサ対21,22は、制御回路28によって、ONになる(S4)。すなわち、綴じシート検知センサ対21,22は、制御回路28によって、シートを検知できる状態に戻る。
【0067】
そして、綴じシート検知センサ対21,22と制御回路28とによって、図7(a)、図7(b)、図8に示すステイプル処理されたシートP3a,P3b、P3cであるか否か、あるいは、図11(a)、図11(b)、図12に示す、折り畳んだシートP4,P5,P6であるか否かを判断する(S5)。綴じシート検知センサ対21,22によりシートが検知されると、制御回路28は、綴じシート、或いは折り畳みシートであるとみなすと、移動ステージ29を制御して、綴じシート、或いは折り畳みシートを綴じシート載置トレイ26に仕分けして載置する(S9)。その後、シート仕分け装置20は、S2の処理に戻る。
【0068】
S5の処理において、綴じシート検知センサ対21,22によりシートが検知されないと、制御回路28は、綴じシート、あるいは折り畳みシートでないと判断して、移動ステージ29を制御して、シート吸引ヘッド27に吸引されたシートP2を仕分けトレイ40上に移動させた後、シート吸引ヘッド27の吸引を停止することにより、シートを自重落下させる。また、先述したように、図4に示すファンモータ32を逆回転させれば、シートの自重落下を確実に、かつ速やかに行うことができる。なお、制御回路28は、シート吸引ヘッド27を仕分けトレイ40上に移動させた後、下降させてから、シートを自重落下してもよい(S6)。なお、シート仕分け装置20を図1に示すように画像読取装置10の装置本体18に関連付けている場合には、シート吸引ヘッド27を給紙トレイ1上に移動させる。
【0069】
そして、シート残量検知センサ23により載置トレイ25に残りのシートが積載されているか否かを検知される(S7)。シート残量検知センサ23によってシートが検知されている間、シート仕分け装置は、S2の処理に戻り、一連の動作を繰り返す。載置トレイ25にシートが無くなってシート残量検知センサ23がシートを検知しなくなれば、シート仕分け装置は、仕分け動作を終了する。
【0070】
次に、図1は、本シート仕分け装置20を備えた画像読取装置10の外観斜視図である。画像読取装置10の動作は、既に説明してあるが、ここで、図13に示したフローチャートの続きに関連付けて説明する。
【0071】
画像読取装置10に備えられたシート仕分け装置の動作において、図13のフローチャートにおける、S5の処理まで、動作は同じである。図1に示す画像読取装置10の給紙トレイ1上へ移動されたシートP2(2点鎖線部)は、シート吸引ヘッド27の吸引を停止することにより、自重落下して給紙トレイ1に載置される。この給紙トレイ1の載置面には、シート検知センサ14を備えてある。シート検知センサ14は、載置されたシートP2を検知してその情報を、図2に示す制御回路12へ伝える。
【0072】
制御回路12は、搬送駆動モータ13に回転指令を与える。これによりシートP2は、順次、ローラ2,3,4,5により搬送される。シートP2の画像情報は、搬送ローラ対5,6間に配設した読取部16によって読み取られて、記録部9に記録される。その後、シートP2は、搬送ローラ対6,7,8で搬送されて、排紙トレイ15に排出される。ここまで述べた一連の動作は、図1に示す、シート残量検知センサ23がシートPを検知しなくなるまで繰り返される。
【0073】
画像読取装置10は、シート仕分け装置20を備えていることにより、ステイプルで綴じられたシートや折り畳まれたシートを自動的、かつ確実に仕分けて、その仕分け作業とシートの画像を読み取る読取作業の自動化が促進される。結果として、画像読取装置10は、綴じられたシートや折り畳まれたシートを供給しないことになり、シートのジャムや破損を防止することができる。さらに、画像読取装置10は、シートの画像情報を読み取る読取部16に備えた透明部材の表面に発生する傷を防止して、劣化のない高画質な読取画像を提供することができる。
【0074】
以上説明したシート仕分け装置は、すべて、シートを吊り上げた後、シートの上昇を停止してから、シートの有無を検知するようになっているが、図5(b)に示す綴じシート検知終了高さL1から図6に示す綴じシート検知終了高さL2に至る間に、綴じシートの検知を完了させれば、吊り上げたシートを停止させなくてもよい。また、吊り上げたシートを停止させてから綴じシートであるか否かを検知する場合には、図5(b)のL1から図6のL2に至る間に、停止位置を設けてもよい。
【0075】
また、以上の説明したシート仕分け装置は、シート積載手段である例えば載置台79に載置されたシートPを、シート吸引ヘッド27の吸引と上昇とによってシートP1を吊り上げるようになっているが、図14に示すように、図示しない昇降装置を用いて積載台79を破線の位置に上昇させて、シート吸引ヘッド27に最上位のシートを吸引させ、その後、載置台79を矢印方向に降下させて、シート吸引ヘッド27にシートが吊り下がるようにして、吊り下がったシートP3と載置トレイ25に載置された最上位のシートPとの間に空間を形成してもよい。
【0076】
さらに、以上の説明したシート仕分け装置は、シート吸引ヘッド27と綴じシート検知センサ対21,22とが、横方向に移動しない状態で、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようになっているが、図15に示すように、シート吸引ヘッド27が、シートを吸着した状態で、横方向に移動するか、あるいは図16(a)、図16(b)に示すように回転軸17の回転によってシート吸引ヘッド27を回転させるかして、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようにしてもよい。
【0077】
図15に示すシート吸引ヘッド27は、移動ステージ29(図15には不図示)によって、綴じシート検知センサ対21の検知ラインR1に対して直交する方向(矢印D方向)へ移動して、シート吸引ヘッド27に吸着されたシートが垂れ下がっている場合、検知ラインR1を横切らせて、綴じシート検知センサ対21に、シート吸引ヘッド27に吸着されたシートが綴じシートであるか否かを検知させるようになっている。
【0078】
すなわち、図3に示す移動ステージ29は、前述の通りX,Y,Zの3軸方向に移動可能になっている。この特性を生かして、シート吸引ヘッド27を、シートを吊り上げた実線の位置から、破線の位置まで移動させる。その途中において、垂れ下がったシートP3が綴じシート検知センサ対21の検知ラインR1を横切ることになり、綴じシート検知センサ対21が、垂れ下がったシートP3を検知することができる。図3に示す制御回路28は、綴じシート検知センサ対21のシート検知信号に基づいて、移動ステージ29を移動制御して、シート吸引ヘッド27を綴じシートあるいは折り畳みシートを図3に示す綴じシート載置トレイ26に仕分けして載置する。
【0079】
なお、綴じシート検知センサ対21は、図15に示すように、検知ラインR1と平行に垂れ下がっているシートP3を検知することができるようになっているが、検知ラインR1に対して直交する方向に垂れ下がっているシートであっても検知することができることは勿論である。さらに、図8、図10に示すようにシートの角で垂れ下がっているシートであっても検知できることは勿論である。
【0080】
なお、綴じシート検知センサ対21をシートの長辺と直交する短辺の二辺のいずれか一方の延長線上に配置して、シートP1の移動方向をそれと直交する長辺に沿った方向(矢印Dに対して直行する方向)にしても綴じシートを検知することができる。
【0081】
したがって、図15に示すように、シート吸引ヘッド27を、シート吸引ヘッド27の昇降方向に対して交差する方向に移動させて、綴じシート検知センサ対21の検知ラインR1と、シート吸引ヘッド27の移動方向とを交差させると、1対の綴じシート検知センサでシートを検知することができるようになり、シート仕分け装置の構造を簡単にして、コストを下げることができる。
【0082】
しかも、シートを検知するためのシート吸引ヘッド27の移動動作を、移動ステージ29がシート吸引ヘッド27を綴じシート載置トレイ26と仕分けトレイ40とに選択移動させる動作と兼用することができて、シート吸引ヘッド27を移動させる機構の構造を簡単にすることができる。特に、シートを検知するためのシート吸引ヘッド27の移動方向と、トレイ選択移動方向とを図15に示すように一致させてあると、シートの仕分け動作を早く行うことができる。すなわち、シート吸引ヘッド27を矢印D方向に移動させて、そのまま、シートを仕分けトレイ40に載置する場合、シートの仕分け動作を早く行うことができて、シート仕分け装置の仕分け動作能率を高めることができる。
【0083】
図16(a)、図16(b)に示すシート吸引ヘッド27は、シートP1を吊り上げた状態で、シート吸引ヘッド27と一体の回転軸17を不図示の駆動モータにより回転させられて1回転し、綴じシートであるか否かを綴じシート検知センサ対21に検知させるようになっている。綴じシート検知センサ対21は、シートの長辺に沿って、かつ回転軸17の中心を通る中心線Fの延長上で、かつ図3の載置トレイ25の筐体25aに設けてある。
【0084】
図16(a)に示す状態で、綴じシート検知センサ対21は、シートP1の垂れ下がりを検知することができない。しかし、図16(b)に示すように綴じシート検知センサ対21を矢印E方向(又は、逆方向)に回転させると、綴じシート検知センサ対21の検知ラインR1をシートP1の垂れ下がったシートP3が遮るので、綴じシート検知センサ対21は、垂れ下がったシートP3を検知する。図3の制御回路28は、綴じシート検知センサ対21のシート検知信号に基づいて、移動ステージ29を制御して、綴じシートあるいは折り畳みシートを綴じシート載置トレイ26に搬送して仕分け載置する。
【0085】
なお、綴じシート検知センサ対21は、シートの短辺に沿って、かつ回転軸17の中心を通る中心線Gの延長上に配置して、シートP1の垂れ下がったシートP3が綴じシート検知センサ対21の検知ラインR1を遮ることによって、綴じシート、あるいは折り畳みシートを検知するようにしてもよい。
【0086】
したがって、図16に示す実施形態も、1対の綴じシート検知センサでシートを検知することができるようになっているので、シート仕分け装置の構造を簡単にして、コストを下げることができる。
【0087】
以上の図1乃至図16(a)、図16(b)に示す綴じシート検知センサは、固定された状態で、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようになっているが、図17、図18に示す綴じシート検知センサのように、横方向に移動、あるいは回転して、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようになっていてもよい。なお、図19に示す綴じシート検知センサも、固定された状態で、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようになっているが、これについては、後述する。
【0088】
図17に示す綴じシート検知センサ21は、センサ移動ユニット60によってシート吸引ヘッド27の昇降方向に対して交差する方向に移動して、綴じシートを検知するようになっている。
【0089】
綴じシート検知センサ対21は、シートの長辺の一方の延長上に配置されて、短辺に対して平行に移動するようになっている。その配置を90度回転させた状態、つまり長辺と直交する短辺の一方の延長線上に綴じシート検知センサ対21を配置し、それを長辺と平行に移動走査させても、綴じシートや折り畳みシートを検知することができる。
【0090】
センサ移動ユニット60は、駆動モータM1、プーリ50a,50b,51a,51b、タイミングベルト52a,52b、駆動軸59、センサ固定板53a,53b、ベルト挟持板55、固定ビス56、位置決めセンサ57,58、ガイドレール61a,61b等により構成されている。センサ移動ユニット60は、制御回路28の制御によって作動するようになっている。
【0091】
センサ移動ユニット60の構成と一連の動作を説明する。綴じシート検知センサ対21は、センサ固定板53a,53bに不図示のビス等により保持してある。センサ固定板53aの移動方向の両端には、検知部54a,54bを設けてある。この検知部54a,54bは、不図示の略直方体の筐体に設けられた位置決めセンサ57,58の検知ラインを遮ることにより、綴じシート検知センサ対21の移動走査の開始と停止を制御するようになっている。
【0092】
また、図示しない略直方体の筐体には、ガイドレール61a,61bを一体的に設けてある。このガイドレール61a,61bは、センサ固定板53a,53bを円滑に移動案内するため、幅方向断面が略コの字形に形成してある。タイミングベルト52aは、プーリ50aとプーリ51aに掛け渡してある。タイミングベルト52bは、プーリ50bとプーリ51bに掛け渡してある。プーリ51aとプーリ51bは、駆動軸59によって連結してある。センサ固定板53a,53bと、タイミングベルト52a,52bとを固定ビス56によってベルト挟持板55に保持してあるので、綴じシート検知センサ対21は同一方向に同一速度で移動するようになっている。
【0093】
シートがシート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するため、駆動モータM1を始動させて矢印方向の時計回りに回転させると、プーリ50a,51a、タイミングベルト52aを介しセンサ固定板53aに保持された綴じシート検知センサ対21が矢印B方向へ移動する。このとき、プーリ51aの回転が駆動軸59を介し対峙するプーリ51bに伝達される。このため、タイミングベルト52bに固定したセンサ固定板53bも矢印C方向へセンサ固定板53aと同期移動する。これによって、綴じシート検知センサ対21も矢印B,C方向へ移動する。
【0094】
綴じシート検知センサ対21は、移動中に、シート吸引ヘッド27が吊り上げたシートが垂れ下がっている場合、そのシートによって検知ラインR1を遮られるので、垂れ下がりシートが有ることを検知することができる。図3に示す制御回路28は、綴じシート検知センサ対21からのシート検知信号によって、垂れ下がりシートが綴じシートであるとみなして、移動ステージ29を制御し、綴じシートを綴じシート載置トレイ26に仕分け移動して載置する。
【0095】
その後、綴じシート検知センサ対21は、センサ固定板53aの検知部54bが、位置決めセンサ58の検知ラインを遮ると、センサ移動ユニット60の動作が制御回路28によって逆転されて、位置決めセンサ57の検知ラインがセンサ固定板53a検知部54aによって遮られる位置まで戻される。なお、次のセンサ移動ユニット60の動作を、位置決めセンサ58側から開始すれば位置決めセンサ57側に戻す動作を省略することができる。上述のように本実施形態によると、一対の綴じシート検知センサ21で綴じシートを検知することができる。
【0096】
図18に示す検知手段である例えば綴じシート検知センサ63は、発光素子63fと、複数の受光素子63a,63b,63c,63d,63eとで構成されて、発光素子63fが走査ユニット62によって回転させられて、発光素子63fの光を複数の受光素子63a,63b,63c,63d,63eで順次受光し、その間に検知ラインR5a,R5b,R5c,R5d,R5eが遮蔽されることがあると、垂れ下がったシートが有ることを検知するようになっている。走査ユニット62は、制御回路28の制御によって作動するようになっている。
【0097】
走査ユニット62は、回転板68、検知部73、回転軸66、位置決めセンサ69,70、固定ビス71a,71b,72a,72b、モータギア64、駆動ギア65、Eリング67、固定板74、駆動モータM2等により構成されている。
【0098】
走査ユニット62の構成と動作を説明する。固定板74は、固定ビス72a,72bにより不図示の載置トレイの筐体に保持してある。固定板74には、駆動モータM2を固定ビス71a,71bにより設けてある。発光素子63fは、回転板68に図示しない固定ビスにより保持してある。コの字形の回転板68の両端部には、略D形の孔68a(片側は図示省略)を形成してある。その略D形の孔68aには、一方の端部に駆動ギア65を設けた回転軸66を通してある。このため、回転板68と回転軸66は、一体に回転するようになっている。コの字形の固定板74の両端に形成した不図示の丸孔には、回転軸66の両端を回転自在に挿入してある。
【0099】
駆動モータM2を反時計回りに回転させると、モータギア64、駆動ギア65、回転軸66を介し回転板68に保持した発光素子63fが矢印I方向に回転する。これにより発光素子63fと対峙する受光素子63a乃至63eまで順々に検知ラインR5a,R5b,R5c,R5d,R5eが形成されていく。この過程において、検知ラインを綴じシート、或いは折り畳みシートの垂れ下がったシートに遮られると、綴じシート検知センサ63は、垂れ下がりシート有りと検知する。
【0100】
図3の制御回路28は、綴じシート検知センサ63のシート検知信号に基づいて、綴じシート有りと判断して、移動ステージ29を制御して、綴じシートを綴じシート載置トレイ26に仕分けして載置する。
【0101】
回転板68に固定した発光素子63fは、回転板68に形成した検知部73が、固定板74に固定した位置決めセンサ70の検知ラインを遮ると、元の位置決めセンサ69の検知ラインを遮る位置まで戻されるようになっている。なお、次に、走査ユニット62を作動させるとき、位置決めセンサ70側から開始すれば、位置決めセンサ69側に戻す工程を省略することができる。
【0102】
この実施形態の走査ユニット62は、綴じシート検知センサ63の発光素子63f側のみを有しているので、シート仕分け装置の構造が簡単になり、コストを下げることができる。
【0103】
図19に示す検知手段である例えば綴じシート検知センサ76は、固定された状態で、シート吸引ヘッド27からシートが垂れ下がっているか否かを検知するようになっている。
【0104】
すなわち、図19に示す綴じシート検知センサ76は、図18に示す回転する発光素子63fの代わりに、四方に赤外光を発する固定の赤外線発光素子76fを使用したような構成になっており、赤外線発光素子76fと、それと対峙する位置に複数配設された受光センサ76a,76b,76c,76d,76eとによって構成されている。
【0105】
図19に示すように赤外線発光素子76fの赤外光を、綴じシートP1の垂れ下がったシートが遮ることによって、放射状に配置された受光センサ76a,76b,76c,76d,76eが赤外光の減衰を検知して綴じシートを検知することができる。なお、綴じシート検知センサ76は、光源を赤外光としたので室内の照明光や外光等に左右されることなく綴じシート或いは折り畳みシートを検知することができるようになっている。
【0106】
この実施形態によれば、垂れ下がったシートを検知するのに、シートを移動したり、綴じシート検知センサを移動したりする装置を必要としないので自動原稿載置装置の構造を簡単にしてコストを下げることができる。さらに、受光センサ76a,76b,76c,76d,76eは、赤外線発光素子76fの赤外光が届く範囲内ならをどこに設けても受光することができるので、綴じシート検知センサ76の配置の自由度を増すことができる。しかも、受光センサ76a,76b,76c,76d,76eは、図18に示す受光素子63a,63b,63c,63d,63eと異なって、向きを、発光素子63fに正確に向けなくても、赤外光を受光することができるので、綴じシート検知センサ76の設置が容易である。
【0107】
図20は、サイズの異なるシートでも綴じシートであるか否かの検知が可能であることを示した図である。図18で説明した発光素子63fを回転させて綴じシートを検知する方式を例に述べる。綴じシート検知センサ63の配置位置や配置数を適宜変更すれば、その他の実施形態に応用することも可能になる。図20において規制板77,78は、図3に示す載置トレイ25の底面に一体的に設けられて、載置されるシート束の端面をガイドするためのものである。この規制板77,78の側面に、オペレータがシート束の端面を押し当てることによって、シートのサイズの異なるシート束を載置トレイ25に載置することができる。シート吸引ヘッド27がシートを吊り上げた後、シート束の対角線を延長した四隅の1つに配置された発光素子63fが、不図示の走査ユニットにより回転しながら、受光素子63a,63b,63c,63d,63eに対向して、シート束を横切るように検知ラインR5a,R5b,R5c,R5d,R5eを順次形勢していく。なお、検知方法は、前述してあるので説明は省略する。
【0108】
この実施形態では、A4,A3,B4,B5サイズのシートについて述べているが、綴じシート検知センサ63の配置位置や配置数を適宜変更すれば、他のサイズの綴じシートも検知することができる。
【0109】
以上説明した綴じシート検知センサは、発光素子と受光素子とが対向する透過型のセンサを使用している。また、発光素子と受光素子を同じ側に設けて、対向する位置に反射板を設け、発光素子の光を反射板で反射させて受光素子で受光するセンサを使用してもよい。このように、発光素子の光を受光素子で受光することによって垂れ下がったシートの有無を検知するようにしたのは、発光素子の光をシートに反射させて受光素子で受光して、垂れ下がったシートの有無を検知するようにすると、シートの垂れ下がり角度の違いにより発光素子の光が受光素子に届かないという不具合を防止するためである。
【0110】
以上説明した各センサから発する光には、赤外線、レーザ光等がある。
【0111】
【発明の効果】
本発明のシート仕分け装置は、シートの長辺を綴じられて垂れ下がる綴じシート、その長手方向と直交する短辺を綴じられて垂れ下がる綴じシート、シートの角を綴じされてシートの対角線方向に垂れ下がる綴じシート、シートの長辺を折り畳まれて垂れ下がる折り畳みシート、及びその長手方向と直交する短辺を折り畳まれて垂れ下がる折り畳みシートを確実に検知して、綴じていないシート、折り畳まれていないシートから確実に仕分けることができる。
【0112】
しかも、シートを吊り上げて綴じシートを検知するようになっているので、シートを綴じている部材が金属製、非金像製に係わらず、確実に綴じシートを綴じていないシートから検知して仕分けることができる。
【0113】
本発明のシート仕分け装置は、シートを吊り下げ状態で回転させて検知手段で綴じシート、折り畳みシートを検知するようになっているので、検知手段の数を少なくすることができて、構造を簡単にしてコストを下げることができる。
【0114】
本発明のシート仕分け装置は、シートを吊り下げ状態で移動させて検知手段で綴じシート、折り畳みシートで検知するようになっているので、検知手段の数を少なくすることができて、構造を簡単にしてコストを下げることができる。
【0115】
本発明のシート仕分け装置は、検知手段を移動させて、綴じシート、折り畳みシートを検知するようになっているので、検知手段の数を少なくすることができて、構造を簡単にしてコストを下げることができる。
【0116】
本発明のシート仕分け装置は、検知手段を、透過型の光センサにすると、シートの垂れ下がりの角度に左右されずに綴じシート、折り畳みシートの検知を確実に行うことができる。
【0117】
本発明のシート仕分け装置は、検知手段の光センサに、綴じシート、折り畳みシートの検知の他に、満杯検知もできるようにすると、センサの配置数を減らすことができて、構造を簡単にしてコストを下げることができる。
【0118】
本発明のシート仕分け装置は、検知手段である光センサに、積載手段に積載されたシートが満載であることを検知できるようにすると、満杯状態でのシートの仕分けを防止することができて、綴じシート、折り畳みシートでないにも係らず、綴じシート、取り畳シートであると誤検知することを防止することができる。
【0119】
本発明の画像読取装置は、綴じシート、折り畳みシートと、綴じシート、折り畳みシートでないシートとを確実に仕分けるシート仕分け装置を備えているので、シートのジャムや破損が防止され、シートの画像を円滑に読み取ることができる。また、シートを綴じている綴じ部材によって、画像読取手段が損傷を受けることがなくなり、長期間、シートの画像を確実に読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における、画像読取装置の装置本体と、シート仕分け装置とで構成した画像読取装置の全体斜視図である。
【図2】図1の画像読取装置の装置本体のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図3】図1に示すシート仕分け装置を単体で使用したときの概略斜視図である。
【図4】図1、図3に示すシート仕分け装置のシート吸引ヘッドの断面図である。
【図5】図1、図3に示すシート仕分け装置の綴じシート検知センサ対の検知動作説明用の図である。
(a) シート吸引ヘッドのホームポジションを決定する動作を説明するための図である。
(b) ステイプルにより綴じられたシートを載置トレイから上方へ徐々に吊り上げた状態を示す図である。
【図6】図5(b)に続く、綴じシート検知センサ対の検知動作説明用の図である。
【図7】図1、図3に示すシート仕分け装置の綴じシート検知センサ対の綴じシート検知状態を示す図である。
(a) 長辺を綴じたシートの検知状態の図である。
(b) 短辺を綴じたシートの検知状態の図である。
【図8】図1、図3に示すシート仕分け装置の綴じシート検知センサ対が、角を綴じられたシートを検知している状態を示す図である。
【図9】図1、図3に示すシート仕分け装置において、検知ラインが交差する2対の綴じシート検知センサで綴じたシートを検知している状態の図である。
(a) 長辺を綴じたシートの検知状態の図である。
(b) 短辺を綴じたシートの検知状態の図である。
【図10】図1、図3に示すシート仕分け装置において、検知ラインが交差する2対の綴じシート検知センサで、角を綴じられたシートを検知している状態の図である。
【図11】図1、図3に示すシート仕分け装置において、折り畳んだシートをシート検知センサで、角を綴じられたシートを検知している状態の図である。
(a) 2つ折りに畳んだシートの検知状態の図である。
(b) 略Z字状に折りに畳んだシートの検知状態の図である。
【図12】図11(b)に示す状態を反転させたときの略Z字状に折り畳んだシートの吊り下げ状態を示す図である。
【図13】シート仕分け装置において、シートを仕分ける動作説明用のフローチャートである。
【図14】図1、図3に示すシート仕分け装置において、載置台を下降させて載置台とシート吸引ヘッドとの間隔広げる場合の実施形態の図である。
【図15】図1、図3に示すシート仕分け装置において、シート吸引ヘッドがシートを吸着した状態で、横方向に移動して吊り下がったシートが検知できるようにした場合の実施形態の図である。
【図16】図1、図3に示すシート仕分け装置において、シート吸引ヘッドがシートを吸着した状態で、回転して吊り下がったシートが検知できるようにした場合の実施形態の図である。
(a) シートの垂れ下がりを、綴じシート検知センサ対が検知することができない状態の図である。
(b) シート吸引ヘッドが回転して、綴じシート検知センサ対がシートの垂れ下がりを検知している状態の図である。
【図17】図1、図3に示すシート仕分け装置において、綴じシート検知センサが移動して、吊り下がったシートが検知できるようにした場合の実施形態の図である。
【図18】図1、図3に示すシート仕分け装置において、回転可能な1つの発光素子と複数の受光素子とで構成された綴じシート検知センサで、吊り下がったシートが検知できるようにした場合の実施形態の図である。
【図19】図1、図3に示すシート仕分け装置において、固定された1つの発光素子と複数の受光素子とで構成された綴じシート検知センサで、吊り下がったシートが検知できるようにした場合の実施形態の図である。
【図20】図1、図3に示すシート仕分け装置において、サイズの異なるシートでも綴じシートであるか否かの検知が可能であることを示した図である。
【図21】シート仕分け装置を装備していない従来の画像読取装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
P シート
P1 最上位のシート
P2 画像読取装置の給紙トレイに積載されたシート
P3 吊り下がったシート
P3a シート吸引ヘッドに吸着されたシートの長辺側に垂れ下がったシート
P3b シート吸引ヘッドに吸着されたシートの短辺側に垂れ下がったシート
P4 半分に折り畳んだ(2つ折りの)シート
P5 略Z字状に折り畳んだ(3つ折りの)シート
P3c シート吸引ヘッドに吸着されたシートの角に垂れ下がったシート
R1 綴じシート検知センサ対の検知ライン
R2 綴じシート検知センサ対の検知ライン
R3 綴じシート検知センサ対の検知ライン
R4 綴じシート検知センサ対の検知ライン
R5a,R5b,R5c,R5d,R5e 綴じシート検知センサの検知ライン
L1 綴じシート検知終了高さ
L2 綴じシート検知終了高さ
1 給紙トレイ(載置場所、仕分けシート積載手段)
3 分離ローラ対
10 画像読取装置
12 制御回路
16 読取部(画像読取部)
17 回転軸
18 画像読取装置の装置本体
20 シート仕分け装置
21 綴じシート検知センサ対(検知手段)
22 綴じシート検知センサ対(検知手段)
23 シート残量検知センサ(置場所、シート仕分け積載手段)
24 警告表示部
25 載置トレイ(シート積載手段)
26 綴じシート載置トレイ(載置場所)
27 シート吸引ヘッド(吸着ヘッド)
28 制御回路(制御手段)
60 センサ移動ユニット
62 走査ユニット
63 綴じシート検知センサ(検知手段)
63f 発光素子
63a,63b,63c,63d,63e 受光素子
76 綴じシート検知センサ(検知手段)
76a,76b,76c,76d,76e 受光センサ
76f 赤外線発光素子
79 載置台(仕分けシート積載手段)

Claims (17)

  1. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート仕分け装置。
  2. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能、移動可能、回転可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が回転している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    を備えたことを特徴とするシート仕分け装置。
  3. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が移動している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    を備えことを特徴とするシート仕分け装置。
  4. 前記検知手段は、光センサを複数有し、少なくとも2つの光センサは、光路が交差する向きに配設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  5. 前記検知手段は、光を発する複数の発光部と、前記複数の発光部の光を受光する1つの受光部とを有する光センサを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  6. 前記検知手段は、光センサを備え、前記光センサは、前記シート積載手段と前記吸着手段との接近離間移動方向に対して交差する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  7. 前記検知手段は、光を発して回転可能な1つの発光部と、回転する前記発光部の光を順次受光する複数の受光部とを有する光センサを備え、前記発光部の光の発光方向が前記シート積載手段と前記吸着手段との接近離間移動方向に対して交差する方向であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  8. 前記検知手段は、光センサを少なくとも1つ備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載のシート仕分け装置。
  9. 前記光センサは、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間状態のとき、前記積載手段に積載された前記シートが満載であることを検知可能であることを特徴とする請求項2乃至8のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  10. 前記制御手段は、前記光センサが前記積載手段に積載された前記シートが満載であることを検知したとき、前記移動手段の制御を停止することを特徴とする請求項9に記載のシート仕分け装置。
  11. 前記光センサは、赤外線センサであることを特徴とする請求項3乃至10のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  12. 前記光センサは、透過型の光センサであることを特徴とする請求項3乃至11のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  13. 前記光センサは、反射型の光センサであることを特徴とする請求項4,6,8乃至11のいずれか1項に記載のシート仕分け装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項に記載のシート仕分け装置と、
    前記シート仕分け装置によって仕分けられたシートの画像を読み取る読取手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  15. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、
    前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  16. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能、移動可能、回転可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が回転している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、
    前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  17. 少なくても一方が他方に対して上下方向に接近離間可能な、シートが積載されるシート積載手段及び前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着可能で、かつ移動可能な吸着手段と、
    前記吸着手段が前記シート積載手段に積載された前記シートを吸着して、前記シート積載手段と前記吸着手段とが離間し、前記シートが前記吸着手段に吸着されている部分と下位のシートとが離間した状態で、かつ前記吸着手段が移動している状態で、前記吸着手段に吸着された前記シートが垂れ下がっているか否かを検知する検知手段と、
    前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させる移動手段と、
    前記検知手段の前記シートの垂れ下がり有無の検知動作に基づいて前記移動手段を制御して前記吸着手段を複数の載置場所に選択的に移動させて前記シートを仕分ける制御手段と、
    前記複数の載置場所の内の1つであって、垂れ下がっていないシートが積載される仕分けシート積載手段と、
    前記仕分けシート積載手段から送り込まれたシートの画像を読み取る画像読取手段と、
    を備えたことを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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