JP2004210313A - スクイズ容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】口頸部3を起立する容器体1と、上記口頸部3外面へ嵌合させた装着筒12の上端から、容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を介してノズル筒16を起立したノズルキャップ11とを有し、上記弾性筒部14の上端部側から下方へ、或いは上記装着筒12上端部から上方へ弾性押圧板18を突出し、その基端部を除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部20を付設した。
【選択図】図2
Description
【発明の利用分野】
本発明は、スクイズ容器、特に、比較的少量づつ使用する咽喉薬などの収納に適したスクイズ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種容器として、圧搾可能な胴部上端から注出ノズルを起立したものが広く使用されているが、胴部を強く圧搾し過ぎた場合に必要量以上の内容液が注出され、無駄となる虞がある。
【0003】
上記液体の過剰吐出を防止するため、下記特許文献1の第1、第2図記載のスクイズ容器は、装着筒部上端からノズル筒を起立したノズルキャップを、容器体肩部及び口頸部の各外面へ嵌合させ、かつ上記装着筒の左右側壁部下端から、押込み力規制板を兼ねる1対の弾性押圧板を容器体胴部外面に添って垂下している。
【0004】
又、特許文献2の第3、第4図記載のものは、棒状容器体の口頸部上端部へ、釣鐘形で左右側部に窓孔を有するカバー筒の上端部を嵌合させ、かつ上記口頸部の上下方向中間部を左右巾広の弾性圧搾部として、該圧搾部左右両側部分を上記窓孔から外方突出させ、その突出長に対応した定量注出が可能としている。
【0005】
【特許文献1】実開昭62-38870号公報
【特許文献2】実開昭62-42575号公報
【0006】
【発明の解決しようとする課題】
上記特許文献1のものは、弾性押圧板の弾性力に抗して胴部を圧搾することで胴部への押込み力を調整するものであるが、もともと利用者の指の力には個人差があり、例えば力の強い人が容器胴部を圧搾した場合には依然として過剰の液体が吐出される虞があるため、吐出量を十分に安定させることはできない。
【0007】
他方、上記特許文献2のものは、弾性圧搾部の押込み量(押込み距離)を規制するものであるため、液体の吐出量は安定するが、左右巾広の弾性圧搾部を容器体口頸部の一部として形成したから、キャップ筒を口頸部へ嵌合させる際に該キャップ筒下端に上記弾性圧搾部が当って邪魔となる虞がある。
【0008】
これらの問題点を解決するため、容器体の口頸部外面へ嵌合させた装着筒の上端から弾性筒部を介してノズル筒を起立したノズルキャップを設け、上記容器体の胴部に比べて上記弾性筒部を小容積とするとともに、該弾性筒部の上端部側から下方へ、或いは上記装着筒上端部から上方へ弾性押圧板を突出し、その基端部を除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部を付設したスクイズ容器を提案する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の手段は、胴部2から口頸部3を起立する容器体1と、
上記口頸部3外面へ嵌合させた装着筒12上端から、容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を介してノズル筒16を起立したノズルキャップ11と、を有しており、
上記弾性筒部14上端部側から、弾性筒部外面との間に間隙22を存して、押込み力規制板を兼ねた弾性押圧板18を垂下し、かつその基端部19aを除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部23を付設している。
【0010】
第2の手段は、胴部2から口頸部3を起立する容器体1と、
上記口頸部3外面へ嵌合させた装着筒12上端から、容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を介してノズル筒16を起立したノズルキャップ11と、を有しており、
上記装着筒12上端部から、弾性筒部14外面との間に間隙22を存して、押込み力規制板を兼ねた弾性押圧板18を起立し、かつその基端部19aを除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部23を付設している。
【0011】
第3の手段は、上記第1の手段又は第2の手段を有し、かつ上記弾性押圧板18を、上記ノズルキャップ11の左右両側にそれぞれ付設している。
【0012】
第4の手段は、上記第1の手段、第2の手段、又は第3の手段を有し、かつ上記弾性筒部14の上下両端部のうち一方端部に、内方へ押し込まれたときの弾性押圧板の先端部19bと当接して、該弾性押圧板の押込み量を規制するストッパ24を付設している。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4は、本発明の第1の実施形態を示している。
【0014】
本実施形態の容器は、容器体1と、ノズルキャップ11と、蓋体31とで形成されている。
【0015】
容器体1は、図2に示す如く円筒形の胴部2上端から口頸部3を起立している。尚、該容器体胴部2は、圧搾不能な程度の剛性を有するものとすると良い。
【0016】
ノズルキャップ11は、上記口頸部3外面へ螺合された装着筒12の上端から内向きフランジ13を介して弾性筒部14を起立し、更に該弾性筒部の上端からフランジ状頂壁15を介してノズル筒16を起立する。上記弾性筒部14は、容器体胴部2よりも小容積に設ける。尚、弾性筒部14の下端からは、容器体口頸部3の上端部内面へ液密に嵌合するシール筒17を垂下している。
【0017】
上記弾性筒部14の上端部の左右両側からは、押込み力規制板を兼ねる左右1対の弾性押圧板18,18を上記装着筒上端付近まで垂下している。これら弾性押圧板18は、その基端部(本実施形態では上端部)19a側に有する屈曲板部18aを除いて垂直板部18bに形成しており、該垂直板部と弾性筒部14外面との間には間隙22を有する。又、上記弾性押圧板先端部(下端部)19b寄りの垂直板部分内面には、上記弾性筒部圧搾用の押圧凸部23を付設している。好適な図示例においては、該押圧凸部23は、図3に示す如く弾性押圧板垂直板部18bの巾方向中間部に縦設した突条(或いは縦板状凸部)としており、かつ該突条は内端面23aが図2に示す如く前後方向から見て円弧状に形成している。
【0018】
更に又、上記弾性筒部14の左右両側の下端部には、弾性押圧板の押込み量(押込み距離)を規制するために弾性押圧板先端部19b係止用のストッパ24,24を形成する。これらストッパは、内向きフランジ13と連続する肉厚剛性部とし、弾性押圧板18を内方へ押しこんだときに、該弾性押圧板先端部19bが上記ストッパ24外面に当接することが可能に設ける。尚、このストッパは必ずしも設けなくとも良い。
【0019】
蓋体31は、ノズル筒16の外面へ螺合させている。この蓋体の構造は適宜変更することができる。
【0020】
以上の構成において、図2の状態から、上記蓋体31を外し、両弾性押圧板垂直板部18b,18bの両外面を指で押し込むと、これら両垂直板部の押圧凸部23間に弾性筒部14が挟まれ、圧搾されてノズル筒16先端部から内容液が吐出されるが、上記圧搾の際には、図3に示す如く上記弾性押圧凸部23の内端面23aが弾性筒部14外面へ点状接触或いは線状接触して、その接触箇所近傍の弾性筒部筒壁部分が同図に想像線で示すように押し込まれるに過ぎないので、その押込みに対応した量の液体しか吐出されず、吐出量が過剰となることを抑制している。更に弾性押圧板の垂直板部18b,18b外面を圧搾したときには、図4に示す如く弾性凸部23両側の垂直板部18b両半部分が邪魔板として弾性筒部14の表面へ当接することで、弾性押圧板垂直板部18b,18bと弾性筒部14との接触状態が上記点状接触乃至線状接触から面接触へ移行するので、上記弾性押圧板垂直板部18bの押込みに対する抵抗が急に増大して、液体の過剰吐出を阻止する。尚、所要量の液体が吐出されたときには、上記弾性押圧板の先端部19bが、図2に想像線で描くように上記ストッパ24外面へ当接するので、触感を頼りに定量液体を容易に注出することができる。
【0021】
図5乃至図6は、本発明の第2実施形態を示している。該第2実施形態は、第1実施形態の構成のうち弾性押圧板とストッパとの構造を変更したものであり、その他の構成部分は第1実施形態と同じであるので、同一の符号を付することで説明を省略する。
【0022】
本実施形態においては、弾性押圧板18は、装着筒12の上端面左右両部から起立しており、押圧凸部23は、本実施形態における弾性押圧板18の先端部19bである上端部寄りに付設されている。又、ストッパ24、24は、弾性筒部14の上端部左右両側部分に付設されている。これらストッパは、既述内向きフランジ状頂壁15と連続する肉厚剛性部として形成する。
【0023】
尚、以上の図示例では、弾性押圧板18は、ノズルキャップの左右両側にそれぞれ設けていたが、これら1対の弾性押圧板のうち一方を省略しても良い。この場合には、弾性筒部の左右両壁のうち弾性押圧板を省略した一方壁部を、他方壁部に対して肉厚に形成することが望ましい。
【0024】
【発明の効果】
本発明は上記構成のものであり、請求項1乃至請求項2の発明によれば次の効果を奏する。
○本発明容器は、ノズルキャップ11の一部として容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を形成したから、誤って弾性筒部を強く圧搾しても容器体胴部を圧搾した場合と比べて液体の過剰な吐出を抑制することができる。
○又、上記ノズルキャップ11は、該弾性筒部上端部側から下方へ、或いは装着筒12上端部から上方へ突出した弾性押圧板18を有し、該弾性押圧板を介して圧搾するように設けたから、該弾性押圧板を指で押し込む際に容器体胴部2を把手として片手で操作することができるので使い勝手が良く、更に、容器体口頸部への装着も簡単である。
○上記弾性押圧板18は、弾性筒部押圧用の押圧凸部23を付設した構成としたから、既述特許文献1の如く弾性押圧板の内面全体で容器体胴部を押圧する場合に比べ、押込み距離が同じであってもノズル筒からの吐出量を減少させることができ、急激な液体吐出を防止して吐出量を安定させることができる。
【0025】
請求項3の発明によれば、上記弾性押圧板18を、上記弾性筒部14の左右両側にそれぞれ付設したから、これら弾性押圧板を介して弾性筒部を容易に圧搾することができるとともに、その圧搾力をより確実に規制することができる。
【0026】
請求項4の発明によれば、弾性筒部14の上下両端部の何れか一方に弾性押圧板の先端部19bと当接可能なストッパ24を設けたから、弾性押圧板の押込み量を規制することで、液体の吐出量をより安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る容器の分解斜視図である。
【図2】図1容器の縦断面図である。
【図3】図3のIII−III方向から見た拡大横断面図である。
【図4】図1容器の弾性筒部を過度に圧搾した場合の状態を説明する半図面である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る容器の縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI方向から見た拡大横断面図である。
【符号の説明】
1…容器体 11…ノズルキャップ 18…弾性押圧板 23…押圧凸部
24…ストッパ 31…蓋体
【符号の説明】
1…容器体 2…胴部 3…口頸部
11…ノズルキャップ 12…装着筒 13…内向きフランジ 14…弾性筒部
15…フランジ状頂壁 16…ノズル筒 17…シール筒
18…弾性押圧板 18a…同屈曲板部 18b…同垂直板部
19a…弾性押圧板基端部 19b…同先端部
22…間隙
23…押圧凸部 23a…押圧凸部内端面 24…ストッパ
31…蓋体
Claims (4)
- 胴部2から口頸部3を起立する容器体1と、
上記口頸部3外面へ嵌合させた装着筒12上端から、容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を、介してノズル筒16を起立したノズルキャップ11と、を有しており、
上記弾性筒部14上端部側から、弾性筒部外面との間に間隙22を存して、押込み力規制板を兼ねた弾性押圧板18を垂下し、かつその基端部19aを除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部23を付設したことを特徴とする、スクイズ容器。 - 胴部2から口頸部3を起立する容器体1と、
上記口頸部3外面へ嵌合させた装着筒12上端から、容器体胴部2よりも小容積の弾性筒部14を介してノズル筒16を起立したノズルキャップ11と、を有しており、
上記装着筒12上端部から、弾性筒部14外面との間に間隙22を存して、押込み力規制板を兼ねた弾性押圧板18を起立し、かつその基端部19aを除く弾性押圧板部分内面に押圧凸部23を付設したことを特徴とする、スクイズ容器。 - 上記弾性押圧板18を、上記ノズルキャップ11の左右両側にそれぞれ付設したことを特徴とする、請求項1、又は請求項2記載のスクイズ容器。
- 上記弾性筒部14の上下両端部のうち一方端部に、内方へ押し込まれたときの弾性押圧板の先端部19bと当接して、該弾性押圧板の押込み量を規制するストッパ24を付設したことを特徴とする、請求項1、請求項2、又は請求項3記載のスクイズ容器。
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