JP2004207825A - 同調回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されず、動作が安定で、しかも簡単な回路構成の負性抵抗回路を用いて同調回路の選択度Qを改善することである。
【解決手段】直列共振回路(C,L,R1)の一端は接地され、他端には負性抵抗回路Nが接続されて同調回路が構成されている。
負性抵抗回路Nは、1段目の回路がnpnトランジスタQ1から成るC−E分割形回路で、2段目の回路がpnpトランジスタQ2から成るエミッタ接地形増幅回路である。トランジスタQ2のコレクタ出力はトランジスタQ1のエミッタへ接続されて負帰還回路を構成すると共に上記コレクタ出力は電圧分割されてQ1のベースへ接続されて正帰還回路を構成する。
上記負帰還回路によって負性抵抗回路を発生させて選択度Qを改善する。
【選択図】 図1
【解決手段】直列共振回路(C,L,R1)の一端は接地され、他端には負性抵抗回路Nが接続されて同調回路が構成されている。
負性抵抗回路Nは、1段目の回路がnpnトランジスタQ1から成るC−E分割形回路で、2段目の回路がpnpトランジスタQ2から成るエミッタ接地形増幅回路である。トランジスタQ2のコレクタ出力はトランジスタQ1のエミッタへ接続されて負帰還回路を構成すると共に上記コレクタ出力は電圧分割されてQ1のベースへ接続されて正帰還回路を構成する。
上記負帰還回路によって負性抵抗回路を発生させて選択度Qを改善する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、負性抵抗回路を用いて、直列共振回路から成る同調回路の周波数選択度Qを改善するための同調回路の改良された回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線受信機において、その使用されている同調回路の周波数特性を改善する方法として、負性抵抗回路を用いて同調回路のQを改善する方法がある。その1つの方法は、インダクタとキャパシタを直列接続して成る直列共振回路の一端には駆動回路を接続して入力信号を加え、その他端には負性抵抗回路を接続して接地するように構成することにより、上記負性抵抗回路で同調回路の直列抵抗成分を補償する方法である。
【0003】
上記方法には、その設計及び調整が容易で、動作が安定していることが求められるが、この要求を満たす従来の方法として特願2002−218036号がある。この方法は、2つのトランジスタのエミッタを直結した差動増幅回路と、エミッタフォロワのような低インピーダンス出力回路を用い、該出力回路の出力信号を直接差動増幅回路の同相入力側へ帰還することによって正帰還回路を構成すると共に上記出力信号を負性抵抗設定用抵抗を介して上記差動増幅回路の逆相入力側に帰還することによって負帰還回路を構成することにより、この逆相入力端子と接地間に負性抵抗を得る回路を構成するものである。この方法によれば通常よく利用される回路だけで、負性抵抗回路を構成できるため、その回路の設計及び調整は容易であり、単純な構成の回路であるため、比較的高い周波数まで安定に動作する。
【0004】
しかし上述の回路は3つのトランジスタを必要とするので、より構成の簡単な回路として2つのトランジスタで構成できる同調回路(特願2002−257367号)が提案されている。この同調回路は、2段のトランジスタ増幅回路で構成されており、1段目の回路はC−E分割(コレクタ−エミッタ分割)形回路(コレクタ側及びエミッタ側の負荷抵抗は等しい必要はない)で、2段目の回路はエミッタフォロワである。この2段目のエミッタフォロワの出力より1段目の回路のエミッタへ直接接続するか、あるいは抵抗を介して接続することにより正帰還回路を構成すると共に2段目のエミッタフォロワの出力より1段目の回路のベース入力へ抵抗を介して負帰還をかけることによって負帰還回路を構成する、という回路構成をとるものであり、この構成により上記ベース入力と接地間に負性抵抗を得る。
【0005】
【特許文献1】
特願2002−218036号
【特許文献2】
2002−257367号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した後者の回路は、2つのトランジスタしか用いない回路で構成されるから、前者の回路よりも構成が明らかに簡単であり、調整も容易である。しかしこの回路は、2段のトランジスタ増幅回路の何れの段も基本的に増幅度があまりとれない回路であるため、温度や電源電圧の変動等によってトランジスタの増幅度が僅かに変わっても負性抵抗値が大きく変化してしまうという特性を有するので、温度、電源電圧等の使用条件を極めて安定にして使用する必要があるという問題点がある。
【0007】
本発明の課題はかかる問題点を解決するため、温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されにくく、動作が安定で、しかも回路構成の簡単な負性抵抗回路を実現することにより同調回路の選択度Qを改善することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、第1の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタ接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0009】
また、上記第1の発明の同調回路において、前記第1のトランジスタがnpn又はpnpトランジスタで、前記第2のトランジスタがpnp又はnpnトランジスタで構成してもよい。
【0010】
また、第2の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、第3のトランジスタで構成され、上記エミッタ接地形増幅回路に接続されたエミッタフォロワと、上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタフォロワの出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0011】
更に、第3の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1の電界効果トランジスタで構成されるドレイン−ソース分割形増幅回路と、第2の電界効果トランジスタで構成され、上記ドレイン−ソース分割形増幅回路に接続されたソース接地形増幅回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記ドレイン−ソース分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記ソース接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0012】
また、第3の発明において、前記第1の電界効果トランジスタはn又はpチャンネルの電界効果トランジスタで、前記第2の電界効果トランジスタはp又はnチャンネルの電界効果トランジスタとしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されにくい負性抵抗回路を構成するには、使用するトランジスタ増幅回路としてその増幅度を大きくとることができるようにすることが何よりも必要である。そこでまず、その理由について説明する。
【0014】
図4は負性抵抗回路を用いた同調回路の一般的な回路構成を機能的に表示したものである。同図において、DRVは同調回路の駆動回路であり、起電力V0、内部抵抗R0で構成され、同調回路を駆動する。Cは同調回路用キャパシタ、Lは同調回路用インダクタ、R1はインダクタLの直列抵抗成分で、直列共振回路を構成している。Nは負性抵抗回路で、1,2はその入力端子、SUBは減算回路、Aは増幅度がAの内部増幅器、βは電圧分割比がβの電圧分割器、R2は内部の回路構成上必要とされる抵抗、R3は負帰還量の設定用抵抗、3,4は負性抵抗回路Nの出力端子である。
【0015】
内部増幅器Aの増幅度の変化により負性抵抗回路Nに与える影響は、負性抵抗値の変動量よりも、全体回路の増幅度の変化や、同調回路の選択度Qの変化で評価する方が分かり易いので、この線に沿って前記理由を説明する。
図4の回路において、次の4式が成立する。
【0016】
【数1】
これらの式より、入力端子1,2より右を見た抵抗、即ち、負性抵抗値RNは
【0017】
【数2】
となるので、回路の選択度Qは、
【0018】
【数3】
で表され、V0よりV2までの回路全体の増幅度T(ω0)は
【0019】
【数4】
となる。ここで、R0+1=R0+R1である。これらの式より以下のような結果が得られる。
【0020】
いま、R0=50Ω、R1=100Ω、R2=120Ω、R3=1KΩとし、回路全体の増幅度T(ω0)を40dBとする場合、内部増幅器Aの増幅度がA1=150の時は式(7)より電圧分割器βの電圧分割比β1=0.0605とすればよく、内部増幅器Aの増幅度がA2=15の時は、電圧分割器βの電圧分割比β2=0.125とすればよいことになる。そこでこの増幅度が、150からと、15からそれぞれ10%低下した場合の回路全体の増幅度T(ω0)およびQの値を求めると下記のようになる。
【0021】
【表1】
【0022】
従ってA1=150の時にはその増幅度の10%低下に対して、回路全体の増幅度は1.4dBの低下ですむが、A2=15しか得られない時は、その増幅度の10%低下に対して回路全体の増幅度T(ω0)は8.9dBも低下してしまうことになる。このようになる理由は式(7)の分母第1項の1−Aβにあるので、全体に与える影響を少なくするためには1≪Aβでなければならないことは明らかである。
【0023】
なお、前記Qは、式(5)より求めた負性抵抗値RNを式(6)に代入して求めるが、同調周波数f0を10MHzとするためにL=10μH、C=25.3pFとした。また、負性抵抗回路Nがない場合のQは約4.2である。
更に、図4の回路について、上記各素子値を用いた場合の周波数選択度(Q)特性をシミュレートした結果を図5に示す。この図からも前記と同じ結果が示されていることが分かる。
【0024】
上述したようにAによる回路全体の増幅度の低下を少なくするには内部増幅器Aの増幅度について、1≪Aβが成り立つようにすることが必要で、このため大きい増幅度の増幅回路を用いる必要がある。
【0025】
そのため本発明では、2段のトランジスタ回路により同調回路用の負性抵抗回路を構成する。
まず、前段のトランジスタ回路としては、減算動作が行える簡単な回路のC−E分割形回路を用いる。但し、この回路はあまり増幅度がとれないので、後段のトランジスタ回路を、通常のエミッタ増幅回路とする。この構成で全体回路をより簡単にするには、正電圧電源を用いる場合は、前段の回路をバイポーラのnpnトランジスタによるC−E分割形回路とし、後段の回路はpnpトランジスタによるエミッタ接地形(この場合、エミッタは電源側)の増幅回路とすれば、前後段のトランジスタを直結にできるから極めて簡単な構成になる。また負電圧電源を用いる場合は、バイポーラのタイプを上記と逆の組み合わせとすれば同様の回路が得られる。
【0026】
後段のエミッタ接地形の増幅回路ならば、そう大きな負荷抵抗を用いなくても40dB程度の増幅度は容易に得られるから、前段のC−E分割形回路ではあまり得られなかった増幅度も、後段の回路の増幅度で十分カバーでき、増幅度も広帯域特性も十分確保できるから、安定な同調回路用の負性抵抗回路を構成することができる。
【0027】
図1は上述した構成原理に基づく本発明の同調回路の一実施例を示す。同図において、DRVは起電力Vo、内部抵抗Roの駆動回路、C及びLは直列共振回路を構成するキャパシタおよびインダクタで、R1はインダクタLの直列抵抗成分、Nは負性抵抗回路で、1,2はその入力端子、3,4は出力端子、R2〜R7は抵抗である。Q1はnpnトランジスタで、C−E分割形増幅回路を構成し、Q2はpnpトランジスタでエミッタ接地形増幅回路を構成する。両回路は直接接続されており、全体回路は簡単化される。
【0028】
トランジスタQ1のエミッタ出力は負性抵抗回路Nの入力端子1に、またそのコレクタ出力をトランジスタQ2のベースへ夫々接続し、トランジスタQ2のコレクタ出力を負性抵抗回路による増幅出力として出力端子3に接続する。
【0029】
トランジスタQ2のコレクタ出力は抵抗R6,R7で電圧分割してトランジスタQ1のベースへ接続して正帰還回路pを構成するとともに上記コレクタ出力は抵抗R3を介してトランジスタQ1のエミッタへ接続して負帰還回路nを構成する。負帰還回路nの負帰還量は抵抗R2,R3の分割比で求められ、正帰還回路pの正帰還量は前述のβに相当し、抵抗R6,R7の分割比で決められる。なお抵抗R2はトランジスタQ1のエミッタ−接地間に挿入されている抵抗のみでなく、それも含めた実効入力抵抗である。
【0030】
以上の構成により1段目のトランジスタQ1のエミッタ端子に負性抵抗を発生させて同調回路の周波数選択特性を改善し、2段目のトランジスタQ2に同調回路の増幅出力を得ることができる。
【0031】
図2は本発明の同調回路の他の実施例で、図1と同一符号は同一又は類似の回路部品を表し、Q3はnpnトランジスタで、エミッタフォロワを構成しており、トランジスタQ2のコレクタに直接接続されている。図1の回路において、出力端子3,4に接続される負荷抵抗が相当小さいと、エミッタ接地形増幅回路Q2の増幅度がとれないが、その場合には図2のようにエミッタフォロワQ3を追加することにより、回路Q2の増幅度を大きくとることができる。
【0032】
図3は本発明の同調回路の更に他の実施例で、前段のトランジスタQ'1はpnpトランジスタ、後段のトランジスタQ'2はnpnトランジスタで、図1の実施例とはトランジスタのタイプが逆であるだけで、他の構成は同一である。同様に、図2の回路における各トランジスタのタイプを逆にしてもよいことは勿論である。
【0033】
また、上述の各実施例では、バイポーラトランジスタを用いるとしたが、これに代えて電界効果トランジスタ(FET)を用いてもよい。その場合、バイポーラトランジスタのコレクタ、ベース、エミッタは夫々電界効果トランジスタのドレイン、ゲート、ソースに対応させればよく、その回路構成の一例は下記の通りである。
【0034】
即ち、インダクタとキャパシタを直列接続した直列共振回路の一端から入力信号を加え、その他端は負性抵抗回路を介して接地するように構成した同調回路において、上記負性抵抗回路は、1段目の回路が、nチャンネル電界効果トランジスタから成るドレイン−ソース分割形増幅回路、2段目の回路がpチャンネル電界効果トランジスタから成るソース接地形増幅回路で構成される。1段目回路のソース出力は負性抵抗回路の入力端子へ、そのドレイン出力は2段目回路のゲートへ、夫々接続し、2段目回路のソース出力を負性抵抗回路の増幅出力として出力端子から取り出すと共にその増幅出力を電圧分割して分割出力を1段のFETトランジスタのゲートへ接続して正帰還回路を構成する。また上記増幅出力は1段目のFETトランジスタのソースに抵抗を介して接続することによって負帰還回路を構成する。
【0035】
上述した構成とすることによって、1段目のFETトランジスタのソース端子に負性抵抗を発生させて同調回路の周波数選択度特性(Q)を改善し、2段目のFETトランジスタのドレイン出力にその増幅出力を得ることができる。
上記の例でも電界効果トランジスタのチャンネルのタイプを逆にしたFETトランジスタを用いてもよいことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されることなく、動作が安定で、しかも簡単な回路構成で負性抵抗回路を構成できるので、同調回路の選択度Qを設定通りに改善でき、安定して使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の更に他の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の構成原理を機能的に説明するための回路略線図である。
【図5】図4の回路のある設定例における周波数選択度のシミュレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
DVR 駆動回路
C キャパシタ
L インダクタ
N 負性抵抗回路
Q1 npnトランジスタ(C−E分割形増幅回路)
Q2 pnpトランジスタ(エミッタ接地形増幅回路)
Q3 npnトランジスタ(エミッタフォロワ)
p 正帰還回路
n 負帰還回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、負性抵抗回路を用いて、直列共振回路から成る同調回路の周波数選択度Qを改善するための同調回路の改良された回路構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線受信機において、その使用されている同調回路の周波数特性を改善する方法として、負性抵抗回路を用いて同調回路のQを改善する方法がある。その1つの方法は、インダクタとキャパシタを直列接続して成る直列共振回路の一端には駆動回路を接続して入力信号を加え、その他端には負性抵抗回路を接続して接地するように構成することにより、上記負性抵抗回路で同調回路の直列抵抗成分を補償する方法である。
【0003】
上記方法には、その設計及び調整が容易で、動作が安定していることが求められるが、この要求を満たす従来の方法として特願2002−218036号がある。この方法は、2つのトランジスタのエミッタを直結した差動増幅回路と、エミッタフォロワのような低インピーダンス出力回路を用い、該出力回路の出力信号を直接差動増幅回路の同相入力側へ帰還することによって正帰還回路を構成すると共に上記出力信号を負性抵抗設定用抵抗を介して上記差動増幅回路の逆相入力側に帰還することによって負帰還回路を構成することにより、この逆相入力端子と接地間に負性抵抗を得る回路を構成するものである。この方法によれば通常よく利用される回路だけで、負性抵抗回路を構成できるため、その回路の設計及び調整は容易であり、単純な構成の回路であるため、比較的高い周波数まで安定に動作する。
【0004】
しかし上述の回路は3つのトランジスタを必要とするので、より構成の簡単な回路として2つのトランジスタで構成できる同調回路(特願2002−257367号)が提案されている。この同調回路は、2段のトランジスタ増幅回路で構成されており、1段目の回路はC−E分割(コレクタ−エミッタ分割)形回路(コレクタ側及びエミッタ側の負荷抵抗は等しい必要はない)で、2段目の回路はエミッタフォロワである。この2段目のエミッタフォロワの出力より1段目の回路のエミッタへ直接接続するか、あるいは抵抗を介して接続することにより正帰還回路を構成すると共に2段目のエミッタフォロワの出力より1段目の回路のベース入力へ抵抗を介して負帰還をかけることによって負帰還回路を構成する、という回路構成をとるものであり、この構成により上記ベース入力と接地間に負性抵抗を得る。
【0005】
【特許文献1】
特願2002−218036号
【特許文献2】
2002−257367号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した後者の回路は、2つのトランジスタしか用いない回路で構成されるから、前者の回路よりも構成が明らかに簡単であり、調整も容易である。しかしこの回路は、2段のトランジスタ増幅回路の何れの段も基本的に増幅度があまりとれない回路であるため、温度や電源電圧の変動等によってトランジスタの増幅度が僅かに変わっても負性抵抗値が大きく変化してしまうという特性を有するので、温度、電源電圧等の使用条件を極めて安定にして使用する必要があるという問題点がある。
【0007】
本発明の課題はかかる問題点を解決するため、温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されにくく、動作が安定で、しかも回路構成の簡単な負性抵抗回路を実現することにより同調回路の選択度Qを改善することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、第1の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタ接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0009】
また、上記第1の発明の同調回路において、前記第1のトランジスタがnpn又はpnpトランジスタで、前記第2のトランジスタがpnp又はnpnトランジスタで構成してもよい。
【0010】
また、第2の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、第3のトランジスタで構成され、上記エミッタ接地形増幅回路に接続されたエミッタフォロワと、上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタフォロワの出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0011】
更に、第3の発明は、直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、上記負性抵抗回路は、第1の電界効果トランジスタで構成されるドレイン−ソース分割形増幅回路と、第2の電界効果トランジスタで構成され、上記ドレイン−ソース分割形増幅回路に接続されたソース接地形増幅回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記ドレイン−ソース分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記ソース接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを要旨とする。
【0012】
また、第3の発明において、前記第1の電界効果トランジスタはn又はpチャンネルの電界効果トランジスタで、前記第2の電界効果トランジスタはp又はnチャンネルの電界効果トランジスタとしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されにくい負性抵抗回路を構成するには、使用するトランジスタ増幅回路としてその増幅度を大きくとることができるようにすることが何よりも必要である。そこでまず、その理由について説明する。
【0014】
図4は負性抵抗回路を用いた同調回路の一般的な回路構成を機能的に表示したものである。同図において、DRVは同調回路の駆動回路であり、起電力V0、内部抵抗R0で構成され、同調回路を駆動する。Cは同調回路用キャパシタ、Lは同調回路用インダクタ、R1はインダクタLの直列抵抗成分で、直列共振回路を構成している。Nは負性抵抗回路で、1,2はその入力端子、SUBは減算回路、Aは増幅度がAの内部増幅器、βは電圧分割比がβの電圧分割器、R2は内部の回路構成上必要とされる抵抗、R3は負帰還量の設定用抵抗、3,4は負性抵抗回路Nの出力端子である。
【0015】
内部増幅器Aの増幅度の変化により負性抵抗回路Nに与える影響は、負性抵抗値の変動量よりも、全体回路の増幅度の変化や、同調回路の選択度Qの変化で評価する方が分かり易いので、この線に沿って前記理由を説明する。
図4の回路において、次の4式が成立する。
【0016】
【数1】
これらの式より、入力端子1,2より右を見た抵抗、即ち、負性抵抗値RNは
【0017】
【数2】
となるので、回路の選択度Qは、
【0018】
【数3】
で表され、V0よりV2までの回路全体の増幅度T(ω0)は
【0019】
【数4】
となる。ここで、R0+1=R0+R1である。これらの式より以下のような結果が得られる。
【0020】
いま、R0=50Ω、R1=100Ω、R2=120Ω、R3=1KΩとし、回路全体の増幅度T(ω0)を40dBとする場合、内部増幅器Aの増幅度がA1=150の時は式(7)より電圧分割器βの電圧分割比β1=0.0605とすればよく、内部増幅器Aの増幅度がA2=15の時は、電圧分割器βの電圧分割比β2=0.125とすればよいことになる。そこでこの増幅度が、150からと、15からそれぞれ10%低下した場合の回路全体の増幅度T(ω0)およびQの値を求めると下記のようになる。
【0021】
【表1】
【0022】
従ってA1=150の時にはその増幅度の10%低下に対して、回路全体の増幅度は1.4dBの低下ですむが、A2=15しか得られない時は、その増幅度の10%低下に対して回路全体の増幅度T(ω0)は8.9dBも低下してしまうことになる。このようになる理由は式(7)の分母第1項の1−Aβにあるので、全体に与える影響を少なくするためには1≪Aβでなければならないことは明らかである。
【0023】
なお、前記Qは、式(5)より求めた負性抵抗値RNを式(6)に代入して求めるが、同調周波数f0を10MHzとするためにL=10μH、C=25.3pFとした。また、負性抵抗回路Nがない場合のQは約4.2である。
更に、図4の回路について、上記各素子値を用いた場合の周波数選択度(Q)特性をシミュレートした結果を図5に示す。この図からも前記と同じ結果が示されていることが分かる。
【0024】
上述したようにAによる回路全体の増幅度の低下を少なくするには内部増幅器Aの増幅度について、1≪Aβが成り立つようにすることが必要で、このため大きい増幅度の増幅回路を用いる必要がある。
【0025】
そのため本発明では、2段のトランジスタ回路により同調回路用の負性抵抗回路を構成する。
まず、前段のトランジスタ回路としては、減算動作が行える簡単な回路のC−E分割形回路を用いる。但し、この回路はあまり増幅度がとれないので、後段のトランジスタ回路を、通常のエミッタ増幅回路とする。この構成で全体回路をより簡単にするには、正電圧電源を用いる場合は、前段の回路をバイポーラのnpnトランジスタによるC−E分割形回路とし、後段の回路はpnpトランジスタによるエミッタ接地形(この場合、エミッタは電源側)の増幅回路とすれば、前後段のトランジスタを直結にできるから極めて簡単な構成になる。また負電圧電源を用いる場合は、バイポーラのタイプを上記と逆の組み合わせとすれば同様の回路が得られる。
【0026】
後段のエミッタ接地形の増幅回路ならば、そう大きな負荷抵抗を用いなくても40dB程度の増幅度は容易に得られるから、前段のC−E分割形回路ではあまり得られなかった増幅度も、後段の回路の増幅度で十分カバーでき、増幅度も広帯域特性も十分確保できるから、安定な同調回路用の負性抵抗回路を構成することができる。
【0027】
図1は上述した構成原理に基づく本発明の同調回路の一実施例を示す。同図において、DRVは起電力Vo、内部抵抗Roの駆動回路、C及びLは直列共振回路を構成するキャパシタおよびインダクタで、R1はインダクタLの直列抵抗成分、Nは負性抵抗回路で、1,2はその入力端子、3,4は出力端子、R2〜R7は抵抗である。Q1はnpnトランジスタで、C−E分割形増幅回路を構成し、Q2はpnpトランジスタでエミッタ接地形増幅回路を構成する。両回路は直接接続されており、全体回路は簡単化される。
【0028】
トランジスタQ1のエミッタ出力は負性抵抗回路Nの入力端子1に、またそのコレクタ出力をトランジスタQ2のベースへ夫々接続し、トランジスタQ2のコレクタ出力を負性抵抗回路による増幅出力として出力端子3に接続する。
【0029】
トランジスタQ2のコレクタ出力は抵抗R6,R7で電圧分割してトランジスタQ1のベースへ接続して正帰還回路pを構成するとともに上記コレクタ出力は抵抗R3を介してトランジスタQ1のエミッタへ接続して負帰還回路nを構成する。負帰還回路nの負帰還量は抵抗R2,R3の分割比で求められ、正帰還回路pの正帰還量は前述のβに相当し、抵抗R6,R7の分割比で決められる。なお抵抗R2はトランジスタQ1のエミッタ−接地間に挿入されている抵抗のみでなく、それも含めた実効入力抵抗である。
【0030】
以上の構成により1段目のトランジスタQ1のエミッタ端子に負性抵抗を発生させて同調回路の周波数選択特性を改善し、2段目のトランジスタQ2に同調回路の増幅出力を得ることができる。
【0031】
図2は本発明の同調回路の他の実施例で、図1と同一符号は同一又は類似の回路部品を表し、Q3はnpnトランジスタで、エミッタフォロワを構成しており、トランジスタQ2のコレクタに直接接続されている。図1の回路において、出力端子3,4に接続される負荷抵抗が相当小さいと、エミッタ接地形増幅回路Q2の増幅度がとれないが、その場合には図2のようにエミッタフォロワQ3を追加することにより、回路Q2の増幅度を大きくとることができる。
【0032】
図3は本発明の同調回路の更に他の実施例で、前段のトランジスタQ'1はpnpトランジスタ、後段のトランジスタQ'2はnpnトランジスタで、図1の実施例とはトランジスタのタイプが逆であるだけで、他の構成は同一である。同様に、図2の回路における各トランジスタのタイプを逆にしてもよいことは勿論である。
【0033】
また、上述の各実施例では、バイポーラトランジスタを用いるとしたが、これに代えて電界効果トランジスタ(FET)を用いてもよい。その場合、バイポーラトランジスタのコレクタ、ベース、エミッタは夫々電界効果トランジスタのドレイン、ゲート、ソースに対応させればよく、その回路構成の一例は下記の通りである。
【0034】
即ち、インダクタとキャパシタを直列接続した直列共振回路の一端から入力信号を加え、その他端は負性抵抗回路を介して接地するように構成した同調回路において、上記負性抵抗回路は、1段目の回路が、nチャンネル電界効果トランジスタから成るドレイン−ソース分割形増幅回路、2段目の回路がpチャンネル電界効果トランジスタから成るソース接地形増幅回路で構成される。1段目回路のソース出力は負性抵抗回路の入力端子へ、そのドレイン出力は2段目回路のゲートへ、夫々接続し、2段目回路のソース出力を負性抵抗回路の増幅出力として出力端子から取り出すと共にその増幅出力を電圧分割して分割出力を1段のFETトランジスタのゲートへ接続して正帰還回路を構成する。また上記増幅出力は1段目のFETトランジスタのソースに抵抗を介して接続することによって負帰還回路を構成する。
【0035】
上述した構成とすることによって、1段目のFETトランジスタのソース端子に負性抵抗を発生させて同調回路の周波数選択度特性(Q)を改善し、2段目のFETトランジスタのドレイン出力にその増幅出力を得ることができる。
上記の例でも電界効果トランジスタのチャンネルのタイプを逆にしたFETトランジスタを用いてもよいことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明によれば、温度、電源電圧等の使用条件の変動に影響されることなく、動作が安定で、しかも簡単な回路構成で負性抵抗回路を構成できるので、同調回路の選択度Qを設定通りに改善でき、安定して使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】本発明の更に他の実施例を示す回路図である。
【図4】本発明の構成原理を機能的に説明するための回路略線図である。
【図5】図4の回路のある設定例における周波数選択度のシミュレーション結果を示す図である。
【符号の説明】
DVR 駆動回路
C キャパシタ
L インダクタ
N 負性抵抗回路
Q1 npnトランジスタ(C−E分割形増幅回路)
Q2 pnpトランジスタ(エミッタ接地形増幅回路)
Q3 npnトランジスタ(エミッタフォロワ)
p 正帰還回路
n 負帰還回路
Claims (5)
- 直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、
上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタ接地形増幅回路の出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタ接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを特徴とする同調回路。 - 前記第1のトランジスタがnpn又はpnpトランジスタで、前記第2のトランジスタがpnp又はnpnトランジスタであることを特徴とする請求項1記載の同調回路。
- 直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、
上記負性抵抗回路は、第1のトランジスタで構成されるコレクタ−エミッタ分割形増幅回路と、第2のトランジスタで構成され、上記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に接続されたエミッタ接地形増幅回路と、第3のトランジスタで構成され、上記エミッタ接地形増幅回路に接続されたエミッタフォロワと、
上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記エミッタフォロワの出力を前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記コレクタ−エミッタ分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記エミッタフォロワの出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを特徴とする同調回路。 - 直列共振回路の一端に駆動回路が接続され、その他端には負性抵抗回路が接続された同調回路において、
上記負性抵抗回路は、第1の電界効果トランジスタで構成されるドレイン−ソース分割形増幅回路と、第2の電界効果トランジスタで構成され、上記ドレイン−ソース分割形増幅回路に接続されたソース接地形増幅回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に正帰還する正帰還回路と、上記ソース接地形増幅回路の出力を前記ドレイン−ソース分割形増幅回路に負帰還する負帰還回路と、を備え、前記ドレイン−ソース分割形増幅回路の入力には前記直列共振回路の他端が接続され、前記ソース接地形増幅回路の出力を、前記負性抵抗回路の出力として取り出すように構成したことを特徴とする同調回路。 - 前記第1の電界効果トランジスタはn又はpチャンネルの電界効果トランジスタで、前記第2の電界効果トランジスタはp又はnチャンネルの電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項4記載の同調回路。
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