JP2004207022A - 燃料電池用加湿装置および燃料電池の空気加湿方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透湿膜9の一方の主面に燃料電池1の排気流路11を、他方の主面に給気流路10を設ける。排気流路11には燃料電池1の排気中に含有される水分を回収するトラップが設けられており、回収された水分は燃料電池1の冷却部4から排出される冷却水で加温される。排気中の水蒸気は透湿膜9を通って給気流路10を流れる供給空気を加湿する。さらに、回収された水分が加温されて発生した水蒸気が透湿膜9を通って給気流路10を流れる供給空気を加湿する。したがって、排気中の水分がフルに供給空気の加湿に利用され、外部から給水することなく水蒸気飽和した空気を燃料電池1に供給することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池に供給する空気または燃料を加湿する燃料電池用加湿装置および空気加湿方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に燃料電池では、固体高分子電解質膜を水素イオンが通過することによる発電反応を行う際に、固体高分子膜中に水が存在する必要があった。この水分を供給する方法として種々の方法があり、たとえば特許文献1には燃料電池のオフガスに含まれる発電生成水により反応ガスを加湿する構成が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特許第3111697号公報(第3ページ[0010]および図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の方法は生成水および生成熱が反応ガスの供給量に比例するので、加湿および予熱が停滞なく行われ、負荷の変動に対応して加湿された反応ガスを燃料電池に供給することができる。しかし、燃料電池のオフガスに含まれる水蒸気の加湿のみでは十分な加湿量が得にくい。また、燃料電池を冷却し温水とした冷却水を用いた加湿を行う方法があるが、冷却水からの加湿には冷却水に純水を用いなくてはならないが、冷却水の凍結防止のためには不凍液を用いる事が望ましいため冷却水による加湿は不適応である。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するものであり、反応ガスである供給空気を飽和状態の加湿が可能な燃料電池を提供することを目的とするものである。
【0006】
また、燃料電池の冷却水の水質に無関係に供給空気の加湿が可能な燃料電池を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の燃料電池用加湿装置は、水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられ空気を流す空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気を供給する補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路に供給された流体を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池用加湿装置において、流体供給手段により燃料電池の排気を供給し、この供給された排気中に含まれる水分を回収する水分回収手段を備え、前記水分回収手段により回収された水分を加熱手段により加熱することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池用加湿装置において、流体供給手段により補給路に燃料電池の排気を供給し、前記補給路内に水分回収手段であるトラップを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池用加湿装置において、水分回収手段は排気を供給する補給路内に気水分離部を備え、前記気水分離部の下部に水滞留部を備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項5に記載の燃料電池用加湿装置は、水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられた空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気の補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路を流れる流体を加熱する加熱手段を一体化したユニットを1つまたは複数個積層したことを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の燃料電池用加湿装置において、加熱手段は燃料電池を冷却した冷却水であることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池用加湿装置において、水分回収手段が透湿膜の第2の主面に設けられた補給路内に設けられ、加熱手段が前記水分回収手段に隣接して配されたことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の燃料電池用加湿装置において、水分回収手段は補給路に連結した排気通路内に設けられたトラップであり、前記トラップが複数のユニットに対して共通に形成されたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項5に記載の燃料電池用加湿装置において、水分回収手段は補給路内に配された1つまたは複数のトラップであり、前記トラップが複数のユニットの各々に形成されたことを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池用加湿装置において、水滞留部の透湿膜に接する面積が透湿膜の面積の10〜50%であることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項11に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池用加湿装置において、補給路における流体の流れ方向と空気流路における供給空気の流れの方向が互いに対向した方向であることを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項12に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池用加湿装置において、加熱手段が燃料電池を冷却した冷却水であり、前記冷却水の温度と流体流路を流れる加湿水の温度差を低減させる低減手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の燃料電池用加湿装置において、温度差を低減させる低減手段が補給路内流体流路に加湿水を循環させる手段であることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の燃料電池用加湿装置において、温度差を低減させる低減手段が流体流路と加熱手段の接触面積を拡大する手段であることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項15に記載の発明は、請求項12に記載の燃料電池用加湿装置において、温度差を低減させる低減手段が空気流路に供給する空気の一部を分岐させて補給路内に供給する手段であり、前記補給路内の加湿水を攪拌し熱伝達の促進を図ることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項16に記載の発明は、請求項12に記載の燃料電池用加湿装置において、加熱手段と補給路間の伝熱面を振動させる振動手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項17に記載の発明は、請求項12に記載の燃料電池用加湿装置において、空気流路と補給路間の伝熱面を振動させる脈動手段を備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項18に記載の燃料電池の空気加湿方法は、燃料電池の排気から水分を回収する第1のステップと、前記回収された水分を加熱する第2のステップと、排気中の水蒸気により燃料電池に供給する空気を加湿する第3のステップと、前記第2のステップで発生した水蒸気により前記空気を加湿する第4のステップを有することを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の燃料電池の空気加湿方法において、第3のステップの後第4のステップで加湿することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の燃料電池用加湿装置は、水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられ空気を流す空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気を供給する補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路に供給された流体を加熱する加熱手段を備えたものである。
【0027】
本発明によれば、反応ガスである供給空気を簡単な構成の加湿系により飽和加湿させることができる。また、燃料電池の冷却水の水質に無関係に供給空気の加湿をすることができ、不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。
【0028】
また、他の実施の形態は、流体供給手段により燃料電池の排気を供給し、この供給された排気中に含まれる水分を回収する水分回収手段を備え、前記水分回収手段により回収された水分を加熱手段により加熱するものである。そして本発明によれば、排気中の水蒸気による加湿に加え、排気中の水分を回収して発生させた水蒸気により供給空気を加湿することができるので、反応ガスである供給空気を無給水で飽和加湿させることができる。
【0029】
また、他の実施の形態は、流体供給手段により補給路に燃料電池の排気を供給し、前記補給路内に水分回収手段であるトラップを備えたものである。そして本発明によれば、排気空気中に含有されている水分を簡単な方法で回収することができる。
【0030】
また、他の実施の形態は、水分回収手段は排気を供給する補給路内に気水分離部を備え、前記気水分離部の下部に水滞留部を備えたものである。そして本発明によれば、排気空気中に含有されている水分を簡単な方法で回収することができる。
【0031】
また、他の実施の形態は、水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられた空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気の補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路を流れる流体を加熱する加熱手段を一体化したユニットを1つまたは複数個積層したものである。そして本発明によれば、燃料電池用加湿装置を簡単な構成で小型にすることができる。
【0032】
また、他の実施の形態は、加熱手段は燃料電池を冷却した冷却水としたものである。そして本発明によれば、燃料電池が発生する熱を有効利用しているので新たな熱源を必要としない。
【0033】
また、他の実施の形態は、水分回収手段が透湿膜の第2の主面に設けられた補給路内に設けられ、加熱手段が前記水分回収手段に隣接して配されたものである。そして本発明によれば、燃料電池用加湿装置を簡単な構成で小型にすることができる。
【0034】
また、他の実施の形態は、水分回収手段は補給路に連結した排気通路内に設けられたトラップであり、前記トラップが複数のユニットに対して共通に形成されたものである。そして本発明によれば、回収した水分による加湿機構を外付けで取り付けることができるので、この装置を備えていない既存の装置でも簡単に加湿機構を付加することができる。
【0035】
また、他の実施の形態は、水分回収手段は補給路内に配された1つまたは複数のトラップであり、前記トラップが複数のユニットの各々に形成されたものである。そして本発明によれば、空気加湿ユニットの数を調整することにより空気加湿量を自由に制御することができる。
【0036】
また、他の実施の形態は、水滞留部の透湿膜に接する面積が透湿膜の面積の10〜50%としたものである。そして本発明によれば、簡単な構成で確実に飽和加湿を行うことができる。
【0037】
また、他の実施の形態は、補給路における流体の流れ方向と空気流路における供給空気の流れの方向が互いに対向した方向としたものである。そして本発明によれば、供給空気の加湿が効率よく行うことができる。
【0038】
また、他の実施の形態は、加熱手段が燃料電池を冷却した冷却水であり、前記冷却水の温度と流体流路を流れる加湿水の温度差を低減させる低減手段を備えたものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われ、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、供給空気流路を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。
【0039】
また、他の実施の形態は、温度差を低減させる低減手段が補給路内流体流路に加湿水を循環させる手段としたものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われる。
【0040】
また、他の実施の形態は、温度差を低減させる低減手段を流体流路と加熱手段の接触面積を拡大する手段としたものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われる。
【0041】
また、他の実施の形態は、温度差を低減させる低減手段が空気流路に供給する空気の一部を分岐させて補給路内に供給する手段であり、前記補給路内の加湿水を攪拌し熱伝達の促進を図るものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われる。
【0042】
また、他の実施の形態は、加熱手段と補給路間の伝熱面を振動させる振動手段を備えたものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われる。
【0043】
また、他の実施の形態は、空気流路と補給路間の伝熱面を振動させる脈動手段を備えたものである。そして本発明によれば、冷却水から加湿水への熱伝達が速やかに行われる。
【0044】
また、本発明の燃料電池の空気加湿方法は、燃料電池の排気から水分を回収する第1のステップと、前記回収された水分を加熱する第2のステップと、排気中の水蒸気により燃料電池に供給する空気を加湿する第3のステップと、前記第2のステップで発生した水蒸気により前記空気を加湿する第4のステップを有するものである。そして本発明によれば、排気中の水蒸気による加湿に加え、排気中の水分を回収して発生させた水蒸気により供給空気を加湿することができるので、反応ガスである供給空気を無給水で飽和加湿させることができる。
【0045】
また、他の実施の形態は、第3のステップの後第4のステップで加湿するものである。そして本発明によれば、供給される空気量に応じて加湿量を自由に制御することができる。
【0046】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0047】
(実施例1)
本発明の第1の実施例における燃料電池およびその空気供給系の概念図を図1に示す。燃料電池1は、たとえば、特許文献1の図2に記載されているように固体高分子膜の両面に燃料電極および酸化剤電極が配され、燃料としての水素と酸化剤としての酸素(空気)を反応させて発電する。発電する際発生した熱はポンプ2から冷却水通路A3を通って燃料電池1の冷却部4に供給された冷却水により冷却される。冷却水は冷却部4で燃料電池1で発生した熱により加温され、冷却水通路B5を通って加湿器6の温水流路7に供給され、温水流路7を通った冷却水は冷却水通路C8を通ってポンプ2に循環する。
【0048】
加湿器6は透湿膜9の一側に酸化剤としての空気を通過させる給気流路10および燃料電池1からの排気を通過させる排気流路11が形成されており、排気流路11に隣接して冷却部4からの温水を通過させる温水流路7が設けられている。加湿器6の給気流路10にはブロワ12から酸化剤としての空気が供給され、空気はさらに空気通路13を通って燃料電池1に供給され、水素ボンベ14から燃料通路15を通って供給される水素と空気中の酸素が反応して発電するとともに水を生成する。この水は排気空気中に含有されて排気通路16を通って加湿器6の排気流路11に供給される。燃料電極側の排ガスは排ガス通路17により排気される。
【0049】
加湿器6の構造を図2に示す。加湿器6は図2(a)に示すように単ユニット18aを1個または複数個積層したユニット構造により構成される。単ユニット18aでは図2(b)に示すように排気空気と給気空気が対向するように流路が形成される。温水路は中央部から流入し、単ユニット18a内をジグザグ状に流れるように形成される。
【0050】
透湿膜9はきわめて薄くやわらかいので、図3(a)、(b)に示すように、透湿膜9の全面を多孔性またはメッシュ状の支持体19で覆い、これをリブ20に固定する。支持体19は透湿膜9の伝熱面となるので、伝熱性および耐腐食性が高く金属イオンの流出しない材料であるステンレス鋼が好適である。多孔性またはメッシュ状の格子としては、ネット、クロス、パンチングプレート、不繊布などが利用可能である。リブ20はポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリイミドなどの樹脂で作成される。
【0051】
図2(a)に戻り、給気流路10は透湿膜9の一主面側に形成され、図2(c)に示すように壁面21に形成された仕切板22で仕切られた複数の給気流路10から構成されている。単ユニット18aを積層したものを垂直になるように設置した場合、給気流路10は図4(a)に示すように、供給空気が下方から上方に流れる事が無いように空気入口23および空気出口24を配置する。
【0052】
各給気流路10は隣接する仕切板22同士および壁面21および透湿膜9で囲まれた領域に形成され、図2(a)のように単ユニット18aが垂直方向になるようにユニット構造を配置した場合、仕切板22相互間の間隔h(図2(c)参照)の高さと、壁面21および透湿膜9間の間隔t(図2(a)参照)の幅を有し、これらは5mm以下程度にすることが好ましい。
【0053】
透湿膜9の反対側の主面には排気流路11が形成されている。排気流路11は図2(c)に示すように壁面A25に形成された仕切板A26で仕切られた複数の排気流路11から構成されている。図4(a)に示すように、排気空気が下方から上方に流れる事が無いように排気入口27および排気出口28を配置する。
【0054】
仕切板A26には排気中の水分を回収する1個または複数のトラップ29が形成されており、水分を含む排気空気が各仕切板A26間の排気流路11を通過するとき、水分がトラップ29に捕獲され、排気空気中から水分が分離される。
【0055】
図2(b)に示すように、排気流路11を流れる排気空気の流れ30の方向は給気流路10を流れる供給空気の流れ31の方向とは逆方向とした対向流とすることが好ましい。また、排気空気は水分を含有するので、排気流路11は重力直下または水平方向に流れるように配され、上から下、右から左、左から右に、またはストレートもしくは折り返しを複数設けて上向きの流れ方向を含まないように形成する。
【0056】
各排気流路11は隣接する仕切板A26同士および壁面A25および透湿膜9で囲まれた領域に形成され、図2(a)のように単ユニット18aが垂直方向になるようにユニット構造を配置した場合、壁面A25および透湿膜9間の間隔T(図2(a)参照)の幅を有する。排気流路11は排気空気の圧力が供給空気の圧力より低いので、この圧力差により透湿膜9が排気流路11側に垂れ込んで実際の間隔Tより小さくなる傾向にある。したがって、排気流路11の間隔Tは給気流路10の間隔tよりも大きくすることが好ましい。
【0057】
排気流路11の壁面A25は、親水性とすることにより壁面に均一に排気空気中の水が供給されるので圧力損失を下げることができる。一方撥水性にすれば排気空気中の水が壁面A25に付着しにくいので凝縮水の滴下が容易になりトラップ29で回収しやすくなる。いずれを選択するかは使用条件に応じて任意である。親水性、撥水性の加工は壁面A25にコーティング処理を施すことにより行われる。
【0058】
排気流路11の裏側には、温水流路7が形成される。温水流路7は排気流路11の反対側の壁面A25にジグザグ状に形成された温水流路7を設け、この温水流路7を流れる温水により排気流路11のトラップ29に捕獲された水分を加温する。
【0059】
図2(b)に示すように、温水の流れ32の方向は、供給空気の流れ31の方向と対向した方向で、各単ユニット18aの中央部から上下方向にジグザグ状に流れ反対側の中央部から排出されるように設定する。
【0060】
なお、図3で説明したリブ20の役割は図2で説明した仕切板22および仕切板A26が果たす。
【0061】
また、図4(b)に示すように空気入口23a〜23c、空気出口24a〜24cと排気入口27a〜27c、排気出口28a〜28cを各々設け多ヘッダー構成としてもよく、単ユニット18a内の給気流路10を流れる供給空気の流れ31および排気流路11を流れる排気空気の流れ30は、より均等に流れる。
【0062】
つぎに、動作を説明する。水素ボンベ14からの燃料水素は必要に応じて加湿されて燃料通路15を介して燃料電池1の燃料電極に供給される。一方、ブロワ12からの空気は加湿器6の給気流路10で加湿されて空気通路13から燃料電池1に供給される。燃料電池1では、水素ボンベ14からの水素燃料とブロワ12からの空気中の酸素とが反応して発電する。このとき、副生成物として水を生成する。水は燃料電池1からの排気空気中に水分として含有され、排気通路16を通って加湿器6の排気流路11に供給される。排気流路11に供給された排気空気は図2(c)に示すようにトラップ29で水分が回収されるとともに、一部の水蒸気は透湿膜9を通って給気流路10を通過する供給空気を加湿する。このとき、排気流路11の壁面を親水性とすることにより排気空気の圧力損失を小さくすることができる。未反応の水素ガスは排ガス通路17から水素ボンベ14に循環させるか系外に排出する。
【0063】
一方、燃料電池1が発電時に熱を発生するが、この熱はポンプ2からの冷却水により冷却部4で冷却され、冷却部4からは加温された冷却水が冷却水通路B5を通って加湿器6の温水流路7に供給される。温水流路7を通る温水は排気流路11でトラップされた水分を加温して水蒸気を発生させる。このときの加温温度は供給空気の蒸気露点温度に対して0〜+10℃の温度が好ましく、必要に応じて冷却水の温度制御装置を設ければよい。この水蒸気も透湿膜9を通って給気流路10を通過する供給空気を加湿する。この結果、燃料電池1に供給される空気は飽和状態まで加湿されることになる。この結果、酸化剤としてのブロワ12からの供給空気は、排気空気内の水蒸気で加湿されると同時に排気流路11にトラップされた水により加湿されるので、外部からの給水を行わずに供給空気を飽和状態にまで加湿することができる。給気流路10を通る空気を加湿する水蒸気は燃料電池1で発生した水分であり、この水分が再び加湿空気の加湿水分として燃料電池1に供給されるため、水分の純度が保たれたままで水の消費はほとんどなく、外部から新たに純水を補給する必要はない。
【0064】
また、燃料電池の冷却水は排気空気中の水分の加温だけに使用され、加湿用水分としては使用しない。そのため、冷却水の水質管理は不要となり、不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。さらに、加湿系の構成が非常に簡単であるためメンテナンスが容易である。
【0065】
積層された単ユニット18aは水平方向の配置、垂直方向の配置のいずれでもよく、水平方向になるように配置する場合は単ユニット18aの排気流路11が下方になるように配置することが好ましく、排気流路11が下方になると、トラップ29で回収された水分は壁面A25側に溜り温水流路7により加熱され易くなる。また、透湿膜9が水分で覆われ難くなるので、排気空気中の水蒸気成分は加熱により生じた蒸気も含めて透湿膜9を確実に通過し易くなる。
【0066】
積層された単ユニット18aを垂直方向になるように配置した場合は、トラップ29で回収された水分は下方に溜まり、同様に排気流路11により加熱され、排気空気中の水蒸気成分は加熱により生じた蒸気も含めて透湿膜9を確実に通過し易くなる。
【0067】
以上の説明においては、各単ユニット18aに1個または複数のトラップ29を設ける場合について説明したが、加湿器6全体の単位でトラップ29を1箇所または複数箇所設けてもよい。
【0068】
(実施例2)
本発明の第2の実施例における燃料電池およびその空気供給系の概念図を図5に示す。図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は給気流路10と排気流路11の構成である。この相違点を図6により説明する。加湿器6が単ユニット18bを1個または複数個積層して構成される点は同一である。単ユニット18bの透湿膜9およびその支持方法は実施例1と同様である。
【0069】
透湿膜9の一主面には上下に分割された第1給気流路33Aおよび第2給気流路33Bが形成されている。第1給気流路33Aおよび第2給気流路33Bは各々図6(c)に示すように壁面B35に形成された仕切板B36で仕切られた複数の流路から構成されており、空気流の方向が第1給気流路33Aおよび第2給気流路33Bで互いに逆方向になるように形成される。これを図6(b)で見ると、供給空気の流れB37の方向は上方の第1給気流路33Aの入口から左方向に流入し、反対側の端部で下方に折り返されて第2給気流路33Bに入り、右方向に進行して第1給気流路33Aの入口側にある第2給気流路33Bの出口から空気通路13を通って燃料電池1に供給される。
【0070】
透湿膜9の反対側の主面には第1給気流路33Aに対向する部分に排気流路B38と水貯留部39が形成される。排気流路B38は図6(c)に示すように壁面C40に形成された複数の仕切板C41で仕切られた複数の排気流路B34から構成され、仕切板C41は排気空気中の水分の回収機能を有している。水分を含む排気空気が各排気流路B34を通過するとき、水分が滴下42して下方の水貯留部39に凝縮水として捕獲される。この場合、排気流路B34の壁面を撥水性にすると凝縮水の滴下が促進される。図6(b)および図6(c)に示すように、排気空気の流れB43の方向は第1給気流路29Aを流れる供給空気の流れB37の方向と逆方向になるように形成される。また、排気流路B38の下方の水貯留部39は第2給気流路33Bに対向する部分に形成され、その裏側には温水流路B44が形成される。加湿面積である透湿膜9の面積に対する水貯留部39の面積の比率は、10〜50%であることが好ましい。温水流路B44は図6(b)、図6(c)に示すように、ジグザグ状に形成された温水の流れB45を有し、この温水の流れB45を供給空気の流れB37の方向と対向した方向に流れる温水により水貯留部39の水分を加温する。
【0071】
つぎに、動作を説明する。燃料電池1における発電、水の生成および排気の発生プロセスは実施例1と同様である。生成された水は燃料電池1からの排気空気中に水分として含有され、排気通路16を通って加湿器6の排気流路B38に供給される。排気流路B38に供給された排気空気は図6(c)に示すように水分がトラップされて水貯留部39に回収されるとともに、一部の水蒸気は透湿膜9を通って第1給気流路33Aを通過する供給空気を加湿する。
【0072】
一方、燃料電池1が発生した熱はポンプ2からの冷却水により冷却部4で冷却され、冷却部4からは加温された冷却水が冷却水通路B5を通って加湿器6の温水流路B44に供給される。温水流路B44を通る温水は水貯留部39に回収された水分を加温し水蒸気を発生させる。この水蒸気は透湿膜9を通って第1給気流路33Aを通過する供給空気を加湿する。この結果、酸化剤としてのブロワ12からの供給空気は、まず排気空気内の水蒸気で加湿され、次に、水貯留部39にたまった水により加湿されるので、外部からの給水を行わずに供給空気を飽和状態にまで加湿することができる。
【0073】
また、燃料電池の冷却水は排気空気中の水分の加温に使用されるのみで加湿用の水分としては使用しないので、冷却水の水質管理は不要であり、不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。また、加湿系の構成が非常に簡単であり、メンテナンスも容易である。
【0074】
以上の説明においては、各単ユニット18bに1個所の水貯留部39を設ける場合について説明したが、各単ユニット18bに複数個所の水貯留部39を設けてもよい。また、加湿器6全体の単位で水貯留部39を1箇所または複数箇所設けるようにしてもよい。
【0075】
(実施例3)
図7は本発明の第3の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、排気空気中の水を回収する部分を加湿器6の外に設けた点である。
【0076】
図7において、透湿膜9の給気流路10の反対側の主面には排気流路C46が形成される。排気流路C46は排気空気を通過させるが排気中に含まれる水を回収する機能は有していない。したがって、単ユニットの構成においては、図2における排気流路11において、仕切板A26のトラップ29が除去された構成でよい。
【0077】
排気中に含まれる水を回収するには、加湿器6の外に設けられた排気流路D48を利用する。排気流路D48は図2における排気流路11または図6における排気流路B34と同一の構成をしており、水を回収するためのトラップまたは水貯留部B49を有している。排気空気は排気流路D48を経て加湿器6の排気流路C46と結合した結合通路50から排気流路C46に供給される。水貯留部B49には温水流路7が隣接しており、冷却部4からの冷却水により水貯留部B49内の水を加温する。
【0078】
燃料電池1における発電、水の生成および排気の発生プロセスは実施例1および2と同様である。生成された水は燃料電池1からの排気空気中に水分として含有され、排気通路16を通って排気流路D48に供給される。排気流路D48に供給された排気空気の水分は一部がトラップされて水貯留部B49に凝縮水が回収され、一部の水蒸気は排気空気とともに排気流路D48、結合通路50を経て加湿器6の排気流路C46に供給される。排気流路C46に供給された水蒸気は透湿膜9を通って給気流路10を通過する供給空気を加湿する。
【0079】
一方、水貯留部B49に回収された凝縮水は温水流路7を通る温水により加温されて水蒸気を発生する。この水蒸気は排気流路D48、結合通路50を経て加湿器6の排気流路C46に供給され、透湿膜9を通って給気流路10を通過する供給空気を加湿する。この結果、酸化剤としてのブロワ12からの供給空気は、まず排気空気内の水蒸気で加湿され、次に、水貯留部B49にたまった水により加湿されるので、外部からの給水を行わずに供給空気を飽和状態にまで加湿することができる。
【0080】
また、燃料電池の冷却水は排気空気中の水分の加温に使用されるのみで加湿用の水分としては使用しないので、冷却水の水質管理は不要であり、不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。また、加湿系の構成が非常に簡単であり、メンテナンスも容易である。
【0081】
なお、以上の説明では水貯留部B49にためる水は排気空気中の水分を回収した水である場合について説明したが、必要に応じて外部から純水を供給するようにしてもよい。
【0082】
(実施例4)
図8は本発明の第4の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図1と異なる点は、供給空気の加湿水として排気空気中の水蒸気、水分を使用する代わりに、外部から供給する純水を使用する点である。
【0083】
図8において、透湿膜9の給気流路10の反対側の主面には図1における排気流路11の代わりに加湿水流路51が設けられる。加湿水流路51には補給源52から加湿水が供給され、加湿水流路51を通過した加湿水は補給源52に循環させる。したがって、加湿水流路51には排気空気は通過しない。加湿水流路51の構成としては、単ユニットの構成においては、図2における排気流路11において、仕切板A26のトラップ29が除去された構成でよい。
【0084】
燃料電池1における発電、水の生成および排気の発生プロセスは実施例1と同様である。生成された水は排気空気とともに排気空気通路53から放出される。
【0085】
加湿器6における供給空気の加湿は加湿水流路51に流す加湿水を温水流路7に流れる冷却部4からの冷却水により加温して発生させた水蒸気により行う。この水蒸気による加湿のメカニズムは図1で説明した実施例1と同様である。
【0086】
燃料電池1内で生成された水分は燃料電池システム系内を循環している場合は通常汚染されるおそれはないが、循環系が故障したり一部が汚染されると循環する水分が汚染されることは皆無ではない。本実施例においては、供給空気の加湿水分として常に新鮮な純水を補給源52から供給するので、万一燃料電池1の循環系が故障したり一部が汚染された場合でも供給空気の加湿用水蒸気が汚染されることはない。
【0087】
また、燃料電池1の冷却水は加湿水流路51に流す純水の加温に使用されるのみで加湿用の水分としては使用しないので、冷却水の水質管理は不要であり、不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。
【0088】
本実施例においても積層ユニットは水平方向の配置、垂直方向の配置のいずれでもよい。すなわち、いずれの配置においても加湿水流路51中に流れる加湿水は透湿膜9に直接接触するので、加湿水流路51を流れる加湿水は温水流路7を流れる温水により加温されて発生した水蒸気は透湿膜9を確実に通過することができる。また、加湿水の流れにより透湿膜9が損傷することもない。よって、加熱と加水と加湿の機能がコンパクトに一体化され据付方向を選ばないため、システムの設計においてどのような加熱手段を選んでも水を供給するだけでよく、大きな自由度を与える事が出来る。
【0089】
なお、温水流路7を流れる温水の熱は燃料電池1そのものの排熱以外に燃料電池システム全体の排熱を利用することもできる。
【0090】
(実施例5)
図9は本発明の第5の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、加湿水流路51に流す水として補給源52からの純水以外に排気空気中に含まれる水分も利用する点である。
【0091】
図9において、排気空気通路53から排気される排気ガス中の水分は凝縮器55で凝縮され、水分供給路54を介して加湿水流路51に供給される。したがって、加湿水流路51に供給される水は補給源52からの純水と燃料電池1の排気ガス中の水分の両方が供給される。本実施例によれば、燃料電池1が生成する水分も回収されて有効利用することができる。なお、凝縮器55は必要に応じて省略することができる。
【0092】
(実施例6)
図10は本発明の第6の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、加湿水流路51に流す水の加温を促進する手段を有している点である。図10において、加湿水流路51には補給源52からの加湿水以外に別経路の水循環路56により水を循環させる。水循環路56中の水はポンプ57で循環させられ、補給源52から加湿水流路51に供給される加湿水を攪拌して加湿水の温度と温水流路7を流れる温水の温度との温度差を短時間で小さくさせる。これにより加湿水への熱伝達が速やかに行われ、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、給気流路10を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。この場合、ポンプ57からの水の温度を加温すれば加湿水への熱伝達は一層促進される。
【0093】
なお、燃料電池1の冷却部4からの冷却水が純水またはそれと均等の水質である場合には、ポンプ57を使用せずに、冷却部4からの冷却水を分岐させて加湿水流路51に供給することも可能である。
【0094】
(実施例7)
図11は本発明の第7の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、温水流路7と加湿水流路51との境界面の面積を大きくした点である。
【0095】
図11において、温水流路7と加湿水流路51の境界面に凹凸58を形成する。これにより温水流路7と加湿水流路51の接触面積が拡大されるので、温水流路7を流れる温水の温度は加湿水流路51を流れる加湿水に効率的に伝達され、加湿水への熱伝達が速やかに行われて、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、給気流路10を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。
【0096】
(実施例8)
図12は本発明の第8の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、ブロワ12からの供給空気の一部を分岐して加湿水流路51に供給する点である。
【0097】
図12において、ブロワ12からの供給空気は空気分岐路59で分岐されて加湿水流路51に供給される。空気分岐路59から加湿水流路51に供給された空気は、補給源52から加湿水流路51に供給された加湿水を攪拌して加湿水の温度と温水流路7を流れる温水の温度との温度差を短時間で小さくさせる。これにより加湿水への熱伝達が速やかに行われ、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、給気流路10を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。
【0098】
なお、空気分岐路59の経路内に空気加温機を設けて供給される空気の温度を加温すれば純水への熱伝達は一層促進される。
【0099】
(実施例9)
図13は本発明の第9の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、冷却水を循環させるポンプB60としてプランジャーポンプを使用するとともに、温水流路7と加湿水流路51の境界面を薄い金属膜などの柔軟性を有する熱伝導性の高い材料で構成した点である。
【0100】
図13において、温水流路7と加湿水流路51の境界面を薄い振動膜61で構成し、ポンプB60で温水流路7に冷却水を循環させると、温水流路7を流れる温水はポンプB60により脈動を生じる。したがって、温水流路7と加湿水流路51の境界面における振動膜61は温水の脈動につれて振動する。この結果、加湿水流路51を流れる加湿水は攪拌され、加湿水の温度と温水流路7を流れる温水の温度との温度差を短時間で小さくさせる。これにより加湿水への熱伝達が速やかに行われ、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、給気流路10を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。
【0101】
(実施例10)
図14は本発明の第10の実施例における燃料電池およびその空気供給系を示す概念図である。図8と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8と異なる点は、ブロワB62としてダイヤフラム式ブロワを使用する点である。
【0102】
図14において、ブロワB62により給気流路10に空気を供給すると、供給される空気はダイヤフラム式ブロワB62の特性に応じて脈動する。したがって、給気流路10に隣接している透湿膜9は脈動空気に呼応して振動し、この振動が加湿水流路51を流れる加湿水に伝達されて加湿水も振動する。この結果加湿水は攪拌され、加湿水の温度と温水流路7を流れる温水の温度との温度差を短時間で小さくさせることができる。これにより加湿水への熱伝達が速やかに行われ、加湿水からの水蒸気の発生が促進される。したがって、給気流路10を流れる供給空気の加湿を速やかに行うことができる。
【0103】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば、反応ガスである供給空気を簡単な構成の加湿系により飽和加湿させることが可能な燃料電池を提供することができる。
【0104】
また、透湿膜を被う加湿水は強制的な循環を基本的に行わないため、膜の耐久性が上がり構造の自由度が上がる。また、燃料電池の冷却水の水質に無関係に供給空気の加湿をすることができ、冷却水には不凍液のような純水以外の液体を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図2】(a)本発明の実施例1における燃料電池用加湿装置の加湿器の内部構造を示す断面図
(b)同内部構造を示す正面図
(c)同内部構造を示す分解斜視図
【図3】(a)本発明の実施例1における燃料電池用加湿装置の加湿器に使用される透湿膜の支持構造を示す側断面図
(b)同支持構造を示す斜視図
【図4】(a)本発明の実施例1における燃料電池用加湿装置の加湿器に使用される空気供給部の側面図
(b)同空気供給部の平面図
【図5】本発明の実施例2における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図6】(a)本発明の実施例2における燃料電池用加湿装置の加湿器の内部構造を示す断面図
(b)同内部構造を示す正面図
(c)同内部構造を示す分解斜視図
【図7】本発明の実施例3における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図8】本発明の実施例4における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図9】本発明の実施例5における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図10】本発明の実施例6における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図11】本発明の実施例7における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図12】本発明の実施例8における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図13】本発明の実施例9における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【図14】本発明の実施例10における燃料電池用加湿装置の全体構成を示す概念図
【符号の説明】
1 燃料電池
2 ポンプ
3 冷却水通路A
4 冷却部
5 冷却水通路B
6 加湿器
7 温水流路
8 冷却水通路C
9 透湿膜
10 給気流路
11 排気流路
12 ブロワ
13 空気通路
14 水素ボンベ
15 燃料通路
16 排気通路
17 排ガス通路
18a,18b 単ユニット
19 支持体
20 リブ
21 壁面
22 仕切板
23 空気入口
23a〜23c 空気入口
24 空気出口
24a〜24c 空気出口
25 壁面A
26 仕切板A
27 排気入口
27a〜27c 排気入口
28 排気出口
28a〜28c 排気出口
29 トラップ
30 排気空気の流れ
31 供給空気の流れ
32 温水の流れ
33A 第1給気流路
33B 第2給気流路
34 排気流路B
35 壁面B
36 仕切板B
37 供給空気の流れB
38 排気流路B
39 水貯留部
40 壁面C
41 仕切板C
42 滴下
43 排気空気の流れB
44 温水流路B
45 温水の流れB
46 排気流路C
48 排気流路D
49 水貯留部B
50 結合通路
51 加湿水流路
52 補給源
53 排気空気通路
54 水分供給路
55 凝縮器
56 水循環路
57 ポンプ
58 凹凸
59 空気分岐路
60 ポンプB
61 振動膜
62 ブロワB
Claims (19)
- 水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられ空気を流す空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気を供給する補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路に供給された流体を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする燃料電池用加湿装置。
- 流体供給手段により燃料電池の排気を供給し、この供給された排気中に含まれる水分を回収する水分回収手段を備え、前記水分回収手段により回収された水分を加熱手段により加熱することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用加湿装置。
- 流体供給手段により補給路に燃料電池の排気を供給し、前記補給路内に水分回収手段であるトラップを備えたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水分回収手段は排気を供給する補給路内に気水分離部を備え、前記気水分離部の下部に水滞留部を備えたことを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水蒸気を透過する透湿膜と、前記透湿膜の第1の主面に設けられた空気流路と、前記透湿膜の第2の主面に設けられた純水または水蒸気の補給路と、前記補給路に燃料電池の排気および純水の少なくとも一方を供給する流体供給手段と、前記補給路を流れる流体を加熱する加熱手段を一体化したユニットを1つまたは複数個積層したことを特徴とする燃料電池用加湿装置。
- 加熱手段は燃料電池を冷却した冷却水である請求項1または2に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水分回収手段が透湿膜の第2の主面に設けられた補給路内に設けられ、加熱手段が前記水分回収手段に隣接して配された請求項2に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水分回収手段は補給路に連結した排気通路内に設けられたトラップであり、前記トラップが複数のユニットに対して共通に形成された請求項5に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水分回収手段は補給路内に配された1つまたは複数のトラップであり、前記トラップが複数のユニットの各々に形成された請求項5に記載の燃料電池用加湿装置。
- 水滞留部の透湿膜に接する面積が透湿膜の面積の10〜50%である請求項4に記載の燃料電池用加湿装置。
- 補給路における流体の流れ方向と空気流路における供給空気の流れの方向が互いに対向した方向である請求項2に記載の燃料電池用加湿装置。
- 加熱手段が燃料電池を冷却した冷却水であり、前記冷却水の温度と流体流路を流れる加湿水の温度差を低減させる低減手段を備えた請求項1に記載の燃料電池用加湿装置。
- 温度差を低減させる低減手段が補給路内流体流路に加湿水を循環させる手段である請求項12に記載の燃料電池用加湿装置。
- 温度差を低減させる低減手段が流体流路と加熱手段の接触面積を拡大する手段である請求項12に記載の燃料電池用加湿装置。
- 温度差を低減させる低減手段が空気流路に供給する空気の一部を分岐させて補給路内に供給する手段であり、前記補給路内の加湿水を攪拌し熱伝達の促進を図ることを特徴とする請求項12に記載の燃料電池用加湿装置。
- 加熱手段と補給路間の伝熱面を振動させる振動手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池用加湿装置。
- 空気流路と補給路間の伝熱面を振動させる脈動手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の燃料電池用加湿装置。
- 燃料電池の排気から水分を回収する第1のステップと、前記回収された水分を加熱する第2のステップと、排気中の水蒸気により燃料電池に供給する空気を加湿する第3のステップと、前記第2のステップで発生した水蒸気により前記空気を加湿する第4のステップを有することを特徴とする燃料電池の空気加湿方法。
- 第3のステップの後第4のステップで加湿する請求項18に記載の燃料電池の空気加湿方法。
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