JP4542029B2 - 加湿器 - Google Patents
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Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る燃料電池の加湿器1の全体構成図、図2は図1の左側面図、図3は図1の右側面図、図4は図1の第1のセパレータ2または第2のセパレータ3に与加湿ガス流路21a〜21fが形成された面を示す図、図5は図1の第1のセパレータ2または第3のセパレータ4に被加湿ガス流路27a〜27fが形成された面を示す図、図6は図1のセパレータ2の与加湿ガス流路21a〜21fが形成された面および被加湿ガス流路27a〜27fが形成された面を重ね合わせた図、図7は図1の加湿膜5を示す図、図8は図6のア−ア線に沿った矢視断面図である。
図3に示すように、加圧板8の上部には、被加湿ガス入口ポート14aが設けられており、ネジ15により固定されている。また、加圧板8の下部には、与加湿ガス出口ポート13bが設けられており、ネジ15により固定されている。
与加湿ガス入口マニホールド25aと与加湿ガス出口マニホールド25bとの間には、複数の与加湿ガス流路21a〜21fが直線状に設けられ、それぞれの与加湿ガス流路21a〜21fは与加湿ガス入口マニホールド25a側が高く、与加湿ガス出口マニホールド25b側が低くなるように傾斜がつけられている。
与加湿ガス入口マニホールド25aと複数の与加湿ガス流路21a〜21fとの間には、与加湿ガス流路上流の集約連通路23a〜23cが設けられ、与加湿ガス出口マニホールド25bと複数の与加湿ガス流路21a〜21fとの間には、与加湿ガス流路下流の集約連通路23d〜23fが設けられている。与加湿ガス入口マニホールド25aは、最下部の与加湿ガス流路21fより高い位置で集約連通路23a〜23cと接続され、与加湿ガス出口マニホールド25bは、最下部の与加湿ガス流路21fより低い位置で集約連通路23d〜23fと接続されている。
与加湿ガス100は、与加湿ガス入口マニホールド25aから、集約連通路23a〜23cをへて、与加湿ガス流路21a〜21fを通り、集約連通路23d〜23fをへて、与加湿ガス出口マニホールド25bに流れる。
被加湿ガス101は、被加湿ガス入口マニホールド26aから、集約連通路29a〜29cをへて、被加湿ガス流路27a〜27fを通り、集約連通路29d〜29fをへて、被加湿ガス出口マニホールド26bに流れる。
熱可塑性樹脂の例として、ホットメルトと総称される樹脂が好適に用いられる。代表的なホットメルト樹脂として、ポリエチレンやポリプロピレンに代表されるポリオレフィン系の樹脂またはポリオレフィンとポリ酢酸ビニル等とを共重合して溶融温度や接着性を改善した樹脂が挙げられる。このようなポリオレフィン系の樹脂を用いると一般的な加湿膜材料の耐熱温度である200℃よりも十分に低い温度で樹脂を流動させることができる。
また、ポリオレフィン系の樹脂は、与加湿ガスの温度である90℃以下の高湿雰囲気に暴露されても比較的安定な材料であり、好適に用いることができる。
同様に使用できる熱可塑性樹脂としてナイロン11、ナイロン12、共重合ナイロン系の樹脂が挙げられる。また、ポリエチレンテレフタラートまたはその共重合体に代表されるポリエステル系の樹脂が挙げられる。この種のポリエステル系樹脂は耐水性に優れているため、水分にさらされる加湿器に好適に用いることができる。また、ポリブチレン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル系樹脂、無定型ポリアミド樹脂も同様に用いることができる。
その他、ポリビニルホルマール・フェノリック系、ニトリルゴム・フェノリック系、ナイロン・エポキシ系、ニトリルゴム・エポキシ系といったポリマーアロイ型の樹脂のうち無溶剤系のものを用いることができる。
また、充填のための樹脂として未硬化段階では十分な流動性があり、その後、硬化剤との反応または加熱によって硬化せしめることのできる樹脂も同様に用いることができる。例えば、硬化剤を混合したエポキシ樹脂を充填して、その後加熱等の硬化処理を行うことで使用することができる。同様に使用できる樹脂材料として、液状アクリルゴム系樹脂、シリコーン系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。
被加湿ガス101は、与加湿ガス100に比べ、低温、低湿度である。
図1に示すように、与加湿ガス100は、与加湿ガス入口ポート13aから入る。次に、加圧板7、緩衝材6のガス導入孔(図示せず)を経由し、与加湿ガス入口マニホールド25aに入る。そして次に、与加湿ガス流路21a〜21fへと導かれる。
与加湿ガス100および被加湿ガス101の流れは対向流となっている。
図10は実施の形態2に係る燃料電池の加湿器1の要部断面図である。
被加湿ガス流路27d〜27f側の第1のセパレータ2のセパレータシール部28fには、溝が形成されている。その溝の中にはパッキン42が設けられており、加湿膜5とパッキン42とは当接している。
また、うね部28c〜28eには、摩擦部41bが設けられていない。
その他の構成は実施の形態1と同様である。
図13は実施の形態3に係る燃料電池の加湿器1の要部断面図である。
シール部5bの端部は、セパレータシール部22f、28fの端部より内側に設けられている。また、加湿膜5の端部のシール部5bには、熱硬化性樹脂が加熱充填されている。
被加湿ガス流路27d〜27f側の第1のセパレータ2の端部で、シール部5bの外側には、溝が形成されている。その溝の内部には、パッキン42が設けられている。さらにこのパッキン42は、セパレータシール部22f、28fの間に挟まれて固定されている。
パッキン42は図11に示すように、被加湿ガス流路面の外周部に設けられている。
その他の構成は実施の形態1と同様である。
図15は実施の形態4に係る燃料電池の加湿器1の要部断面図である。
加湿膜5の端部は、セパレータシール部22f、28fの端部より内側に設けられている。また、加湿膜5の端部のシール部5bには、熱硬化性樹脂が加熱充填されていない。
被加湿ガス流路27d〜27f側の第1のセパレータ2の端部で、シール部5bの外側には溝が形成されている。その溝の内部にはパッキン42が設けられている。さらにこのパッキン42は、セパレータシール部22f、28fの間に挟まれて固定されている。
その他の構成は実施の形態1と同様である。
また、オレフィン系のゴム系材料としては、例えば、図17に示される特性を有する1液性加熱硬化型のTB1152やTB1153(スリーボンド社の登録商標)が用いられ、形成後約100℃で10〜30分程度の硬化処理を行う。
Claims (8)
- 一面に与加湿ガスが流れる与加湿ガス流路を有し、他面に被加湿ガスが流れる被加湿ガス流路を有したセパレータと、一面が前記与加湿ガス流路に対面し、他面が前記被加湿ガス流路に対面し、前記セパレータと交互に積層され、水分が浸透する加湿膜とを含む加湿積層体を備え、
前記加湿積層体は積層方向の両面に押圧されているとともに、
前記セパレータには、前記加湿膜に当接して前記加湿膜を支持するうね部を有する加湿器において、
前記うね部の先端部には、前記加湿膜の滑りを低減する第1の摩擦部が設けられていることを特徴とする加湿器。 - 前記セパレータの前記加湿膜と接している外周部には、前記加湿膜の滑りを低減する第2の摩擦部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加湿器。
- 前記加湿膜の外周部には、前記加湿膜から水分が浸透し漏れ出るのを低減する不浸透部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加湿器。
- 前記セパレータの外周部には、前記加湿膜と当接することにより前記加湿膜の滑りを低減する第1のパッキンが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の加湿器。
- 前記加湿膜の外周は前記セパレータの外周より内側にあり、
前記加湿膜の外周で、前記セパレータの外周部には、前記加湿膜と当接することにより前記加湿膜の滑りを低減する第2のパッキンが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の加湿器。 - 前記第1の摩擦部は、弾性のある樹脂であることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の加湿器。
- 前記第2の摩擦部は、弾性のある樹脂であることを特徴とする請求項2ないし請求項6の何れか1項に記載の加湿器。
- 前記不浸透部は、樹脂を含浸させたものであることを特徴とする請求項2ないし請求項7の何れか1項に記載の加湿器。
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