JP2004205135A - 床暖房用ポリエチレンパイプ - Google Patents

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JP2004205135A JP2002376205A JP2002376205A JP2004205135A JP 2004205135 A JP2004205135 A JP 2004205135A JP 2002376205 A JP2002376205 A JP 2002376205A JP 2002376205 A JP2002376205 A JP 2002376205A JP 2004205135 A JP2004205135 A JP 2004205135A
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Yuuji Ajihara
祐二 味原
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Abstract

【課題】耐久性、耐熱性、耐食性を損なうことなく十分な柔軟性を有し、蛇行状に這わせる際の施工性を大幅に向上させることができる床暖房用ポリエチレンパイプを提供する。
【解決手段】床暖房装置におけるパイプ敷設用断熱材14に形成したパイプ敷設溝15内に敷設される床暖房用ポリエチレンパイプ16であって、密度が920〜940[kg/m]、降伏点応力が15〜17[MPa]、破断点伸びが760〜820[%]、引張弾性率が550〜580[MPa]、熱伝導率が0.30〜0.50[W/mK]、線膨張係数が1.8〜2.0[10−4/K]のポリエチレンで形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房用ポリエチレンパイプに関し、詳しくは、床暖房装置におけるパイプ敷設用断熱材に形成されたパイプ敷設溝内への敷設作業性に優れた床暖房用ポリエチレンパイプに関する。
【0002】
【従来の技術】
室内を暖房するための装置として、断熱性のパネルボードの表面側に、温水を循環させる放熱路を蛇行状に這わせてヒートパネルを形成し、このヒートパネルをフロアに敷設して床面からの輻射熱及び自然対流熱伝導によって室内を暖房する温水式床暖房装置が知られている。前記放熱路には、ナイロン、架橋ポリエチレン、ポリブテン、超低密度ポリエチレン等の可撓性を有する合成樹脂パイプ(チューブ)が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。また、前記断熱性のパネルボードには、放熱路を嵌め込むためのU字状の溝が設けられており、この溝の開口部にパイプ抜け止め用の突起を設けている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−110060号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記放熱路を形成する従来の合成樹脂パイプは、材質として、耐久性、耐熱性、耐食性に重点をおいて選定されており、施工性についての配慮は十分に行われていなかった。例えば、ポリブテンパイプは、放熱路を蛇行させるために円弧状に曲げたときに、その曲げ部分がパネルボードから浮き上がってしまうことがあるため、前述のように、U字状の溝の開口部に抜け止め用の突起を設けてパイプの浮き上がりを防止する必要があった。
【0005】
したがって、前記突起部分にはパイプを溝内に保持できる強度が要求されることになり、パネルボード全体に剛性の高いものを用いる必要があった。また、パネルボードとして発泡スチロール等の剛性の低いものを用いる場合には、パイプを所定位置に保持するためのサドル等の固定金具を別途必要としていた。このような固定金具を使用する場合は、多数の固定金具を使用する必要があり、パネルボードとして固定金具を固着できる材質のものを選定しなければならなかった。また、ポリエチレンパイプに特殊な架橋処理を施すことによって柔軟性を付与する方法も提案されているが、ポリエチレンパイプを製造するための設備を改造したり、特殊な装置を設置したりする必要がある。
【0006】
そこで本発明は、耐久性、耐熱性、耐食性を損なうことなく十分な柔軟性を有し、蛇行状に這わせる際の施工性を大幅に向上させることができる床暖房用ポリエチレンパイプを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の床暖房用ポリエチレンパイプは、床暖房装置におけるパイプ敷設用断熱材に形成したパイプ敷設溝内に敷設される床暖房用ポリエチレンパイプであって、密度が930〜945[kg/m]、降伏点応力が15〜17[MPa]、破断点伸びが760〜820[%]のポリエチレンで形成したことを特徴とし、また、前記ポリエチレンパイプが乳白色半透明であること、あるいは、前記ポリエチレンパイプの少なくとも表面層にカーボンが3〜8重量%を含有していることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は、本発明の床暖房用ポリエチレンパイプの使用状態例を示すもので、図1は断面図、図2は平面図である。まず、図1に示すように、床暖房装置は、基礎11に支えられた根太12の上に設けられた下地材13と、下地材13の上に敷き並べたブロック状のパイプ敷設用断熱材14と、パイプ敷設用断熱材14に形成されているパイプ敷設溝15内に敷設された放熱路となるポリエチレンパイプ16と、パイプ敷設用断熱材14の上面を覆うように設けられるアルミ箔等からなる熱伝導性シート17と、この熱伝導性シート17の上面に敷設される床パネル18とにより形成されている。
【0009】
パイプ敷設用断熱材14は、発泡スチロールのような軽量で断熱性に優れた材料を、例えば厚さが5cm程度で縦横30cm程度のブロック状に形成するとともに、その表面にポリエチレンパイプ16を敷設するための断面U字状のパイプ敷設溝15をあらかじめ設定された位置に形成したものであって、パイプ敷設溝15は、ポリエチレンパイプ16を連続して敷設するため、図2に示すように、直線状の複数の溝15a、U字状に折り返す溝15b、隣接するパイプ敷設用断熱材14間に連続する溝15c等の形状を有している。なお、パイプ敷設溝15は、ポリエチレンパイプ16の形状に合わせた単純なU字状に形成されており、従来のような抜け止め用の突起は設けられていない。
【0010】
このような床暖房装置に使用する本発明のポリエチレンパイプ16は、密度が930〜945[kg/m]、降伏点応力が15〜17[MPa]、破断点伸びが760〜820[%]の耐熱性を有する高温長期強度に優れた中密度ポリエチレンであって、このポリエチレンを、通常の方法によって内径が5〜30mm、肉厚が1〜3mmのパイプ状に押出成形したものである。
【0011】
前記ポリエチレンにおいて、密度が930kg/m未満だと柔らかくなり過ぎて長期使用に対する耐久性が劣り、945kg/mを超えると硬くなって曲げ難くなる。また、降伏点応力が15MPa未満だと曲げ易くはなるが耐久性に劣り、17MPaを超えると反発力が高くなって曲げ難くなる。さらに、破断点伸びが760%未満だと曲がり難くなり、820%を超えると伸びによって形状維持が困難になる。
【0012】
また、前記ポリエチレンは、引張弾性率が550〜650[MPa]、熱伝導率が0.38〜0.42[W/mK]、線膨張係数が1.8〜2.0[10−4/K]の範囲のものが好適に使用できる。この中で、引張弾性率が大きなものは曲げ難くなり、線膨張係数が大きなものは耐久性に劣るという傾向にある。
【0013】
このような特性を有するポリエチレンによって形成したポリエチレンパイプ16は、従来の床暖房用パイプ、例えばポリブテンパイプに比べて、熱伝導率が高くて暖房効果の向上が図れるとともに、伸びが大きいながらやや硬いという性質を有しているので、U字状に折り返す際に、曲げ半径を50〜100mm程度にして曲げた場合でも、図3の側面図に示すように、ポリエチレンパイプ16は曲げ部分16aが浮き上がったりすることがほとんどないのに対し、ポリブテンパイプ19の場合は、図4の側面図に示すように、曲げ部分19aが大きく浮き上がってしまうことがある。また、外径13mm、内径10mm程度のポリエチレンパイプ16の場合は、曲げ半径を50mm以下、例えば30mm程度にしても曲げ部分16aに座屈等を生じることがない。しかも、多少変形したとしても、手で容易に元に戻せるので、パイプの無駄も少なくなる。
【0014】
さらに、前記ポリエチレンパイプ16の場合は、パイプの曲がりを手で容易に矯正することができるので、前記パイプ敷設溝15に沿ってポリエチレンパイプ16を簡単に敷設することができ、パイプ敷設溝15に抜け止め用の突起を設けたり、多数の固定金具を使用したりすることなく、ポリエチレンパイプ16を溝内に確実に敷設することができる。したがって、軽量で断熱性に優れた発泡スチロールをパイプ敷設用断熱材14に使用することが可能となり、抜け止め用の突起を設ける必要がないのでパイプ敷設溝15の形成も容易に行うことができる。また、ポリエチレンパイプ16は、ポリブテンパイプに比べて表面の滑りがよいため、サドル等の固定金具にパイプを通すのも楽に行うことができる。
【0015】
本発明のポリエチレンパイプ(本発明品)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)パイプ及びポリブテンパイプとにおける60℃でのクリープ線図を図5に、95℃でのクリープ線図を図6にそれぞれ示す。また、呼び径10のパイプにおいて支点間距離を120mmとしたときの降伏点での曲げ加重は、従来のポリブテンパイプでは85N、本発明のポリエチレンパイプでは65Nとなり、ポリエチレンパイプの方が曲げたときの反力が小さく、軽い力で曲げることができるので曲げ施工が容易である。このときの加重[N]と変位[mm]との関係を図7に示す。
【0016】
また、前記ポリエチレンパイプ16は、乳白色半透明であるから、施工後の通水試験時等にパイプ内の通水状態を容易に確認することができる。一方、ポリエチレンパイプ16の少なくとも表面層、例えば、表面から0.5〜2mmの範囲にカーボンを3〜8重量%含有させることにより、放熱効果を向上させることができる。なお、カーボン含有ポリエチレンをポリエチレンパイプ16の表面層に設ける場合は、二色押出等によって前記ポリエチレンの外周にカーボン含有ポリエチレンを積層するようにすればよく、パイプ全体をカーボン含有ポリエチレンとする場合は、あらかじめ所定量のカーボンを含有したポリエチレンを使用してパイプを押出成形すればよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の床暖房用ポリエチレンパイプによれば、発泡ポリスチレン等の軽量な断熱材に設けた溝内に、温水を循環させる放熱路(床暖房用パイプ)を容易に敷設することができるので、床暖房装置の施工性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床暖房用ポリエチレンパイプの使用状態例を示す断面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】本発明のポリエチレンパイプにおける曲げ部分の状態を示す側面図である。
【図4】従来のポリブテンパイプにおける曲げ部分の状態を示す側面図である。
【図5】本発明のポリエチレンパイプと直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)パイプ及びポリブテンパイプとにおける60℃でのクリープ線図である。
【図6】本発明のポリエチレンパイプとポリブテンパイプとにおける95℃でのクリープ線図である。
【図7】本発明のポリエチレンパイプとポリブテンパイプとにおける加重[N]と変位[mm]との関係を示す図である。
【符号の説明】
11…基礎、12…根太、13…下地材、14…パイプ敷設用断熱材、15…パイプ敷設溝、16…ポリエチレンパイプ、17…熱伝導性シート、18…床パネル、19…ポリブテンパイプ

Claims (3)

  1. 床暖房装置におけるパイプ敷設用断熱材に形成したパイプ敷設溝内に敷設される床暖房用ポリエチレンパイプであって、密度が930〜945[kg/m]、降伏点応力が15〜17[MPa]、破断点伸びが760〜820[%]のポリエチレンで形成したことを特徴とする床暖房用ポリエチレンパイプ。
  2. 前記ポリエチレンパイプは、乳白色半透明であることを特徴とする請求項1記載の床暖房用ポリエチレンパイプ。
  3. 前記ポリエチレンパイプは、少なくとも表面層にカーボンが3〜8重量%を含有していることを特徴とする請求項1記載の床暖房用ポリエチレンパイプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016194050A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 日本ポリエチレン株式会社 パイプ用ポリエチレン及びその成形品

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