JP4956244B2 - 断熱ホース - Google Patents
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従来の床暖房設備では、熱源と暖房床装置との中継部分の配管部分は、断熱ホースが被されて配管の保護が図られているとともに、配管部分からの放熱を断熱ホースによって放散するのを押える配管構造になっている。
一般に、床暖房用配管は、熱湯の往路用配管と復路用配管をテープ等で一纏りにされ、熱源と暖房床装置との中継部分の床暖房用配管に被される断熱ホースには合成樹脂製の波型可撓管が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面と対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられている。
そのため、内層管の外周面と外層管の内周面との対面間の間隔(言い換えれば、環状空間の径方向の厚み)が膨張前より大きくなる結果、断熱ホース自体の放熱性が減少することになる。
また、反対に液体の温度が下降した場合、環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、内層管と外層管と断熱層から三重の管構造によって配管の保護性をより十分に有しながら、断熱性がより良好な断熱ホースを形成することができる。
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成する簡単な構成の変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている点にある。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が降下し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
そのため、内層管に対する前記仕切壁部の接合点と、外層管に対する前記仕切壁部の接合点とが、管軸芯を通る縦断面視において軸芯と直交する径方向の位置のずれた線上に配置されている仕切壁部に比べて、仕切壁部が距離変動しやすい。
[第1実施形態]
この第1実施形態では、図2に示すように、床暖房設備における給湯機器等の熱源Cと床暖房装置Dとの中継用配管である被挿通配管Bに被される断熱ホースAに本発明を適用する例を説明する。
また、この実施形態の被挿通配管Bの場合、熱源Cと床暖房装置Dとの間に制御用の制御電線gが挿通される。また、この実施形態では、被挿通配管Bが、往路用管1と復路用管2で2本の管を一纏めにしたものを図示しているが、往路用管1又は復路用管2の少なくとも何れかの管が複数本からなるものであつてもよい。往路用管1と復路用管2との管径が異なるものであってもよい。
図5に示すように、合成樹脂押出機Fの樹脂出口10から階段形状に可塑状態の管形成部材Eを連続的に押出す。管形成部材Eは、階段下側の内層形成部4aと、階段上側の外層形成部5aと、立上げ部の仕切壁形成部6aとが一体成型されている。前記仕切壁形成部6aは、中間部をくの字状に屈曲成型されている。
以下、第2実施形態の断熱ホースAは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
1)上記実施形態の変形許容手段7が、前記仕切壁部6の全体又は略全体をくの字状に屈曲形成することにより構成されている例を説明したが、本発明はこれに限らず、図7に示すように、仕切壁部6の径方向中間部をくの字状に屈曲形成することにより構成されているものであってもよい。
また、内層管4の内周面に熱反射用のアルミ蒸着層を形成するものであってもよい。
S 環状空間
4 内層管
5 外層管
6 仕切壁部
7 変形許容手段
Claims (4)
- 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。 - 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。 - 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。 - 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている断熱ホース。
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