JP4956244B2 - 断熱ホース - Google Patents

断熱ホース Download PDF

Info

Publication number
JP4956244B2
JP4956244B2 JP2007069019A JP2007069019A JP4956244B2 JP 4956244 B2 JP4956244 B2 JP 4956244B2 JP 2007069019 A JP2007069019 A JP 2007069019A JP 2007069019 A JP2007069019 A JP 2007069019A JP 4956244 B2 JP4956244 B2 JP 4956244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral surface
layer pipe
partition wall
inner layer
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007069019A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008232184A (ja
Inventor
忠史 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inaba Denki Sangyo Co Ltd filed Critical Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Priority to JP2007069019A priority Critical patent/JP4956244B2/ja
Publication of JP2008232184A publication Critical patent/JP2008232184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4956244B2 publication Critical patent/JP4956244B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、熱湯が流通する配管を挿通状態に使用したり、熱湯を直接に流通状態に使用したりする断熱ホースに関する。
床暖房設備においては、給湯器等の熱源装置で加熱された液体を暖房床装置に供給するとともに、暖房床装置で熱放出された液体を熱源装置に回収して再加熱するといった、熱源と暖房床装置との間で液体を循環することで床暖房がなされている。
従来の床暖房設備では、熱源と暖房床装置との中継部分の配管部分は、断熱ホースが被されて配管の保護が図られているとともに、配管部分からの放熱を断熱ホースによって放散するのを押える配管構造になっている。
一般に、床暖房用配管は、熱湯の往路用配管と復路用配管をテープ等で一纏りにされ、熱源と暖房床装置との中継部分の床暖房用配管に被される断熱ホースには合成樹脂製の波型可撓管が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平9−229243号公報(第3頁、図1)
しかしながら、従来の断熱ホースに用いられている波型可撓管は、挿通される配管の保護には十分であるけれども、管表面積が大きく放熱性が高い問題がありエネルギー効率の点でより放熱性の低い断熱ホースに変更したい課題が存在している。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、配管の保護性を十分に有しながら、断熱性が良好な断熱ホースを提供する点にある。
円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面と対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられている
このような構成によれば、加熱された液体が流通する配管に被せて使用されたり、加熱された液体を直接に流通状態に使用されたりした場合、被挿通配管Bからの放熱が断熱ホースの環状空間から逃げるのを阻止するため断熱ホースの両端で環状空間が閉塞され、このような使用状態では環状空間が閉じられた空間となっているので、環状空間が温度上昇することによって熱膨張すると、変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部が距離変動することになる。
そのため、内層管の外周面と外層管の内周面との対面間の間隔(言い換えれば、環状空間の径方向の厚み)が膨張前より大きくなる結果、断熱ホース自体の放熱性が減少することになる。
また、反対に液体の温度が下降した場合、環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、内層管と外層管の二重の管構造によって配管の保護性を十分に有しながら、断熱性が良好な断熱ホースを形成することができる。
前記外層管の外周面を覆う筒状の発泡合成樹脂製の断熱層が形成されている
このような構成によれば、断熱効果の高い発泡合成樹脂の断熱層があることによって、内層管に挿通される被挿入管の保護の向上と、配管からの放熱性が抑制されることができ、より高い断熱性を構築することができる。
従って、内層管と外層管と断熱層から三重の管構造によって配管の保護性をより十分に有しながら、断熱性がより良好な断熱ホースを形成することができる。
本発明の第1番目の断熱ホースの特徴構成は、円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
このような構成によれば、内層管内に挿通された被挿通配管の温度上昇、又は、内層管内に流通する液体の温度が上昇することによって環状空間の温度が上昇し、これによって環状空間が熱膨張すると、仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部が距離変動することになる。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成する簡単な構成の変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、変形許容手段によって、熱膨張又は熱収縮による外層管の内周面と内層管の外周面と対向面間で仕切壁部を距離変動することができ、しかも、変形許容手段は、仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成するといった簡単な構成であるので製作性がよい。
本発明の第2番目の断熱ホースの特徴構成は、円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
このような構成によれば、内層管内に挿通された被挿通配管の温度上昇、又は、内層管内に流通する液体の温度が上昇することによって環状空間の温度が上昇し、これによって環状空間が熱膨張すると、仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部が距離変動することになる。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、変形許容手段によって、熱膨張又は熱収縮による外層管の内周面と内層管の外周面と対向面間で仕切壁部を距離変動することができ、しかも、変形許容手段は、仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成するといった簡単な構成であるので製作性がよい。
本発明の第3番目の断熱ホースの特徴構成は、円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている点にある。
このような構成によれば、内層管内に挿通された被挿通配管の温度上昇、又は、内層管内に流通する液体の温度が上昇することによって環状空間の温度が上昇し、これによって環状空間が熱膨張すると、仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部が距離変動することになる。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、変形許容手段によって、熱膨張又は熱収縮による外層管の内周面と内層管の外周面と対向面間で仕切壁部を距離変動することができ、しかも、変形許容手段は、仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成するといった簡単な構成であるので製作性がよい。
本発明の第4番目の断熱ホースの特徴構成は、円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている点にある。
このような構成によれば、内層管内に挿通された被挿通配管の温度上昇、又は、内層管内に流通する液体の温度上昇によって環状空間が温度上昇し、これによって環状空間が熱膨張すると、仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている変形許容手段によって、内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部が距離変動することになる。
また、反対に、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が降下し、これによって環状空間が熱収縮すると、仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている変形許容手段によって内層管の外周面と外層管の内周面との対面間が近接する方向に距離変動することになる。
従って、変形許容手段によって、熱膨張又は熱収縮による外層管の内周面と内層管の外周面と対向面間で仕切壁部を距離変動することができ、しかも、変形許容手段は、仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成するといった簡単な構成であるので製作性がよい。
前記内層管に対する前記仕切壁部の接合点と、前記外層管に対する前記仕切壁部の接合点とが、管軸芯を通る縦断面視において軸芯と直交する径方向の同一線上に配置されている
このような構成によれば、内層管内に挿通された被挿通配管の温度上昇、又は、内層管内に流通する液体の温度が上昇することによって環状空間の温度が上昇し、これによって環状空間が熱膨張した場合、又は、内層管内に挿通された被挿通配管の温度下降、又は、内層管内に流通する液体の温度が下降することによって環状空間の温度が下降し、これによって環状空間が熱収縮した場合においても、変形許容手段による仕切壁部の距離変動が軸芯と直交する径方向の同一線上で生じるので、環状空間Sの熱膨張又は熱収縮に対しての対応性がよい。
そのため、内層管に対する前記仕切壁部の接合点と、外層管に対する前記仕切壁部の接合点とが、管軸芯を通る縦断面視において軸芯と直交する径方向の位置のずれた線上に配置されている仕切壁部に比べて、仕切壁部が距離変動しやすい。
従って、環状空間の熱膨張又は熱収縮した場合の追従性の良好な断熱ホースを形成することができる。
以下、本発明の断熱ホースAの実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
この第1実施形態では、図2に示すように、床暖房設備における給湯機器等の熱源Cと床暖房装置Dとの中継用配管である被挿通配管Bに被される断熱ホースAに本発明を適用する例を説明する。
この断熱ホースAには、熱源Cからの加熱された液体が床暖房装置Dに至るまで熱湯温度が極力に温度低下なく床暖房装置Dに供給するために用いられ、図1に示すように、予めに、製作段階で合成樹脂製の熱湯の往路用管1と復路用管2の管長全体にアルミテープ3を巻装して一纏めにした被挿通配管Bが挿通されている。
また、この実施形態の被挿通配管Bの場合、熱源Cと床暖房装置Dとの間に制御用の制御電線gが挿通される。また、この実施形態では、被挿通配管Bが、往路用管1と復路用管2で2本の管を一纏めにしたものを図示しているが、往路用管1又は復路用管2の少なくとも何れかの管が複数本からなるものであつてもよい。往路用管1と復路用管2との管径が異なるものであってもよい。
前記断熱ホースAは、図1、図3、図4に示すように、円筒状に形成された内層管4と、該内層管4の外周面との間に環状空間Sを形成する状態で同芯状に配設される外層管5と、該外層管5の内周面と前記内層管4の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される仕切壁部6とが一体形成されている。
内層管4と外層管5と仕切壁部6は共に軟質塩化ビニル(PVC)等の合成樹脂材を用いて形成されているとともに、厚さが共に薄く形成され弾性変形や熱膨張可能な伸縮性を備え可撓性のある断熱ホースAに構成されている。
前記仕切壁部6には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管5の内周面と前記内層管4の外周面と対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段7が設けられている。
前記変形許容手段7が、前記仕切壁部6の全体又は略全体をくの字状に屈曲形成することにより構成されている。
仕切壁部6において、図3、図4に示すように、前記内層管4に対する前記仕切壁部6の接合点aと、前記外層管5に対する前記仕切壁部6の接合点bとは、管軸芯Xを通る縦断面視において軸芯と直交する径方向の同一線c上に配置されている。
前記内層管4の管厚さt1は約0.2〜0.5mm程度、前記外層管5の管厚さは約0.2〜0.5mm程度、前記仕切壁部6の肉厚さt3は約0.2〜0.5mm程度に形成され、定常時には、内層管4の外周面と内層管4の内層面との対面間隔L1は約3.5〜4mm程度に形成されている。
次に、断熱ホースAの製造方法の一例を図面に基づいて説明する。
図5に示すように、合成樹脂押出機Fの樹脂出口10から階段形状に可塑状態の管形成部材Eを連続的に押出す。管形成部材Eは、階段下側の内層形成部4aと、階段上側の外層形成部5aと、立上げ部の仕切壁形成部6aとが一体成型されている。前記仕切壁形成部6aは、中間部をくの字状に屈曲成型されている。
次に、押出された硬化途中又は硬化状態となった管形成部材Eをマンドレル9に螺旋状に接着材による接着又は加熱手段による熱融着等の接合手段8によって巻着しながら、管形成部材Eの押出し速さに連動してマンドレル9から離脱方向に引き出すことにより断熱ホースAを連続的に形成することができる。ここで、図示しないが、合成樹脂押出機Fから押出された管形成部材Eの仕切壁形成部6aに対応して型崩れ防止のガイドを配置してもよい。
詳しくは、内層形成部4aの中央から遊端に至る外面に対して、螺旋状に位相差をもって巻き込まれてきた内層形成部4aの中央から仕切壁形成部6aに至る内面を連続的に接合するとともに、外層形成部5aの中央から仕切壁形成部6aに至る外面に対して、螺旋状に位相差をもって巻き込まれてきた外層形成部5aの中央から遊端に至る内面とを連続的に接合する。
このような製造方法によって、円筒状に形成された内層管4と、該内層管4の外周面との間に環状空間Sを形成する状態で同芯状に配設される外層管5と、該外層管5の内周面と前記内層管4の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される仕切壁部6とを一体形成する断熱ホースAが形成される。
そして、断熱ホースAの内層管4内に往路用管1と復路用管2が一纏めにされた被挿通配管Bと制御線gが挿通される。
このような構成であれば、被挿通配管Bと制御線gが挿通されている断熱ホースAから、熱源Cと床暖房装置Dとの間の長さに相当する長さを切断する。
そして、断熱ホースAに挿通された被挿通配管Bの一端を熱源Cである給湯機器に接続し、被挿通配管Bの他端を床暖房装置Dに接続するとともに、被挿通配管Bからの放熱が断熱ホースの環状空間から逃げるのを阻止するため、断熱ホースAの両端における内層管4と外層管5の間の環状空間Sが閉塞状態に接続される。環状空間Sは、例えば、被挿通配管Bの接続後の接続部と断熱ホースAの端部に跨るテープ巻き処理によって閉塞状態となる。
このように断熱ホースAが用いられた場合、床暖房設備を作動させると内層管4内に挿通されている被挿通配管Bに熱湯が流れて配管の温度が上昇することに伴って環状空間Sが温度上昇し熱膨張すると、図4(イ)の状態から図4(ロ)に示す状態に、この熱膨張を受けて外層管5自体も拡径方向に弾性変形するとともに、内層管4自体も縮径方向に弾性変形し、この変動に変形許容手段7が追従して仕切壁部6が径方向に伸びることによって、内層管4の外周面と外層管5の内周面との対面間が離隔する方向に仕切壁部6が距離変動することになる。
その結果、内層管4の外周面と外層管5の内周面との対面間の間隔(言い換えれば、環状空間Sの径方向の厚み)L1が膨張前より大きくなる結果、断熱ホースA自体の放熱性が減少することになる。
また、反対に床暖房設備の作動停止又は床温度制御による作動停止状態になった場合、環状空間Sが被挿通配管Bの温度が下降することに伴って環状空間Sが熱収縮すると、外層管5が縮径方向に弾性復帰するとともに、内層管4が拡径方向に弾性復帰し、これに変形許容手段7が追従して仕切壁部6が径方向に屈することによって、内層管4の外周面と外層管5の内周面との対面間が近接する方向に仕切壁部6が距離変動することになる。
従って、内層管4と外層管5の二重の管構造によって配管の保護性を十分に有しながら、断熱性が良好な断熱ホースAを形成することができる。
また、この実施形態の仕切壁部6においては、前記内層管4に対する前記仕切壁部6の接合点aと、前記外層管5に対する前記仕切壁部6の接合点bとは、管軸芯Xを通る縦断面視において軸芯と直交する径方向の同一線c上に配置されているので、環状空間Sの熱膨張又は熱収縮に対して、変形許容手段による仕切壁部の距離変動が軸芯と直交する径方向の同一線上で生じるので、環状空間Sの熱膨張又は熱収縮に対しての対応性がよく、距離変動しやすい仕切壁部を形成することができる。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態の断熱ホースAは、上記第1実施形態と異なる点を説明し、同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
この第2実施形態の断熱ホースAは、図6に示すように、円筒状に形成された合成樹脂製の内層管4と、該内層管4の外周面との間に環状空間Sを形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管5と、該外層管5の内周面と前記内層管4の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部6と、前記外層管5の外周面を覆う筒状の発泡合成樹脂製の断熱層11とを一体形成してなる。
前記断熱層11は、PEやPPの発泡系の合成樹脂が用いられている。
このような構成にすることにより、断熱効果の高い発泡合成樹脂の断熱層11があることによって、内層管4に挿通される被挿入管の保護の向上と、配管からの放熱性が抑制されることができ、より高い断熱性を構築することができる。
[別実施形態]
1)上記実施形態の変形許容手段7が、前記仕切壁部6の全体又は略全体をくの字状に屈曲形成することにより構成されている例を説明したが、本発明はこれに限らず、図7に示すように、仕切壁部6の径方向中間部をくの字状に屈曲形成することにより構成されているものであってもよい。
図8に示すように、仕切壁部6の全体又は図9に示すように、径方向中間部を弧状に屈曲形成することにより構成されているものであってもよい。
図10に示すように、仕切壁部6の全体又は図11に示すように、径方向中間部を波形状に屈曲形成することにより構成されているものであってもよい。
図12に示すように、仕切壁部6の全体又は図13に示すように、径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されているものであってもよい。
図14に示すように、仕切壁部6を中空円筒状又は図15に示すように、中空楕円筒状に形成することにより構成されているものであってもよい。
2)上記各実施形態の断熱ホースAの内層管4は、合成樹脂材のみで形成されているものについて説明したが、本発明はこれに限らず、内層管4の断熱機能を高めるために、内層管4の厚み寸法より小径の中空ビーズを合成樹脂材に混合して形成するものであってもよい。
また、内層管4の内周面に熱反射用のアルミ蒸着層を形成するものであってもよい。
3)上記実施形態では、内層管4の外周面と外層管5の内周面との間に一層の環状空間Sを形成する断熱ホースAについて説明したが、本発明はこれに限らず、内層管4の外周面と外層管5の内周面との間に複数層の環状空間を形成する断熱ホースAであってもよい。
4)上記実施形態では、断熱ホースAに給湯配管である被挿通配管Bを挿通する例を説明したが、本発明はこれに限らず、内層管4内に直接に熱湯を流す使用形態に用いても、放熱性が低く断熱効果ある断熱ホースAを形成することができる。
断熱ホースの断面図 床暖房設備に断熱ホースが使用される説明図 断熱ホースを一部断面にて示す側面図 断熱ホースの内層管と外層管と仕切壁部を示す要部断面図 断熱ホースの製造方法の一例を示す説明図 別実施形態の断熱ホースを示す断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図 別実施形態の断熱ホースの要部断面図
符号の説明
A 断熱ホース
S 環状空間
4 内層管
5 外層管
6 仕切壁部
7 変形許容手段

Claims (4)

  1. 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
    前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面と対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の径方向中間部をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。
  2. 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
    前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は略全体をくの字状又は弧状若しくは波形状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。
  3. 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
    前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部の全体又は径方向中間部を階段状に屈曲形成することにより構成されている断熱ホース。
  4. 円筒状に形成された合成樹脂製の内層管と、該内層管の外周面との間に環状空間を形成する状態で同芯状に配設される合成樹脂製の外層管と、該外層管の内周面と前記内層管の外周面とにわたって周方向又は螺旋方向に沿って接合される合成樹脂製の仕切壁部とからなる断熱ホースであって、
    前記仕切壁部には、熱膨張又は熱収縮による前記外層管の内周面と前記内層管の外周面との対向面間での距離変動に追従して変形する変形許容手段が設けられているとともに、前記変形許容手段が、前記仕切壁部を中空円筒状又は中空楕円筒状に形成することにより構成されている断熱ホース。
JP2007069019A 2007-03-16 2007-03-16 断熱ホース Expired - Fee Related JP4956244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069019A JP4956244B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 断熱ホース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069019A JP4956244B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 断熱ホース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008232184A JP2008232184A (ja) 2008-10-02
JP4956244B2 true JP4956244B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39905261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069019A Expired - Fee Related JP4956244B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 断熱ホース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4956244B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109869642B (zh) * 2019-01-14 2023-09-29 江苏新西贝机电有限公司 一种热辐射导热变形式led耐高温工厂灯

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4232875B2 (ja) * 1997-05-13 2009-03-04 未来工業株式会社 鞘管
JP3929446B2 (ja) * 2004-03-11 2007-06-13 タイガースポリマー株式会社 ダクトホースの成形方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008232184A (ja) 2008-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9441780B2 (en) Unbonded flexible pipe and pipe system
BR112017015690B1 (pt) conjunto e tubulação do tipo tubo em tubo e método de montagem de uma estrutura do tipo tubo em tubo
JP2008105267A (ja) 既設管の更生方法
AU2016221437B2 (en) Subsea pipe-in-pipe structures
US7631668B2 (en) Piping element and manufacturing method and apparatus
JP4956244B2 (ja) 断熱ホース
JP2007071226A (ja) 液体輸送用複合管
US20060093769A1 (en) Multilayer tube assembly and methods for forming and using the same
JP2008062533A (ja) 断熱ダクトホースの製造方法
TWI788589B (zh) 管系統及其形成方法
JP5255376B2 (ja) 断熱材及び断熱管
EA036548B1 (ru) Предварительно изолированный линейный трубный узел и система локального распределения тепла
JP2010255671A (ja) 合成樹脂製可撓管
JP2015075174A (ja) 温冷水配管
JP2016003745A (ja) 断熱ホース
JPH1163321A (ja) 合成樹脂螺旋管とその形成方法
JP6415207B2 (ja) 合成樹脂製ホースの製造方法
JP2013019493A (ja) コントロールケーブル
JP4488501B2 (ja) 断熱ダクト及びその内面層交換方法
JP5973933B2 (ja) 水密性可撓管
JP2007211887A (ja) 波形可撓管
JP4956414B2 (ja) ライニング材の製造方法
JP2018052015A (ja) 螺旋管形成用帯状部材
JP6271373B2 (ja) 可撓性断熱ホース
JP4987600B2 (ja) 樹脂チューブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120308

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees