JP2004205052A - 台所用の保冷庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】穀類、根菜類、調味料などを保存する台所用の保冷庫において、熱交換空気の通気経路を簡略化して熱交換効率の向上を図り、周囲の温度条件が厳しい場合にも庫内温度を常に適切な状態に維持する。
【解決手段】前面が開口する収納室3と、収納室3の上面上方に区画される機器室5とを備えている。機器室5の内部には、機器室後部で連通する熱交換室20と排気室21とを左右に区分する。各室20・21の前面壁には空気入口22と空気出口23とが開口している。熱交換室20の内部は隔壁27で上下に区分し、その上下に放熱フィン30と冷熱フィン32とを対向配置し、両者30・32間にペルチェ素子6を配置する。空気入口22の内側に送風ファン24を配置する。隔壁27と収納室3との間に、冷気ダクト31を形成する。冷気ダクト31内に冷熱フィン32を配置し、冷気ダクト31に連通する冷気出口40に循環ファン42を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】前面が開口する収納室3と、収納室3の上面上方に区画される機器室5とを備えている。機器室5の内部には、機器室後部で連通する熱交換室20と排気室21とを左右に区分する。各室20・21の前面壁には空気入口22と空気出口23とが開口している。熱交換室20の内部は隔壁27で上下に区分し、その上下に放熱フィン30と冷熱フィン32とを対向配置し、両者30・32間にペルチェ素子6を配置する。空気入口22の内側に送風ファン24を配置する。隔壁27と収納室3との間に、冷気ダクト31を形成する。冷気ダクト31内に冷熱フィン32を配置し、冷気ダクト31に連通する冷気出口40に循環ファン42を配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀類、根菜類、調味料などを適温で保存するための保冷庫に関する。この保冷庫は独立した状態で設置して使用でき、必要があれば、システムキッチン、台所の戸棚や収納ラックなどの台所収納体、あるいは壁面に組み込んで使用することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関して、ペルチェ素子を利用した保冷庫(温冷蔵庫)が公知である(特許文献1参照)。そこでは、周囲壁を断熱してある容器本体と、容器本体の上面開口を開閉する蓋体と、蓋体の内部に組み込まれる冷却機器などで保冷庫を構成している。具体的には、蓋の内部上下に、排気通路と、容器本体の内部空間に連通する冷気通路とを区画し、区画壁に配置したペルチェ素子の冷熱を熱交換器を介して容器本体の内部に供給し、ペルチェ素子の温熱を排気通路に設けた熱交換器を介して保冷庫外へ放出している。各通路には冷気循環用のファンと送風ファンとをそれぞれ備えている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2847698号公報(段落番号0016、図1)
【0004】
穀類、根菜類、調味料などの腐敗しにくい食品は、冷暗所に保存することにより、変質や味落ちなどを極力避けることができる。しかし、高気密化、高断熱化された住宅の台所において冷暗所を確保することは難しい。多くの場合、先のような食品は、単に戸棚やラックなどの収納室に収めて常温で保存されている。そのため、保存条件が不適切であると、腐敗しにくい食品といえども変質して味が落ち、あるいは腐敗することがある。
【0005】
上記のような食品の鮮度維持のために、本発明者は穀類、根菜類、調味料などを適温で保存するための保冷庫を先に提案した(特願2001−362825号)。そこでは、外ケースの内部を、前方の冷蔵室と、冷却機器が収容される後方の機器室とに区分し、外ケースの左右両側に、機器室に連通する空気導入通路と排気通路とを確保している。熱交換用の空気は空気導入通路、機器室、排気通路の順に循環して、ケース外へ放出される。冷蔵室には引出し状に出し入れできる収納体を設けてあり、その内部に穀類、根菜類、調味料などを収容できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の保冷庫は、装置全体を例えばシステムキッチンのカウンターの内部に組み込む必要上、外ケースの一側から外部空気を取り込み、機器室で熱交換を行ったのち、外ケースの他側から排気する形態である。すなわち、横−後−横の通気経路を採用している。このように外ケースを周回する横−後−横の通気形態では、通気経路が長くなるのを避けられず、その分だけ通風抵抗が増す。しかも、外ケースの内奥に機器室を設けるので、周囲の温度条件が厳しくなると、機器室に熱がこもりやすく、熱交換効率が低下して充分な冷却性能を発揮できないことがある。外ケースの両側と外ケースを収容する組み付け空間との間に、空気導入通路と排気通路とを確保するので、保冷庫の設置に要する空間が両通路の分だけ余分に必要となる問題点もある。
【0007】
本発明の目的は、熱交換空気の通気経路を簡略化して熱交換効率を向上でき、周囲の温度条件が厳しい場合にも、庫内に保存した穀類、根菜類、調味料などを適切な温度状態で保存できる台所用の保冷庫を提供することにある。本発明の目的は、保冷庫の周囲に空気導入通路や排気通路を確保する必要がなく、従って保冷庫をシステムキッチンや、台所の戸棚、あるいは壁などに組み込んで使用する際の占有スペースを削減でき、台所のスペースを有効利用できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の保冷庫は、例えば図3に示すように、周囲が断熱壁で囲まれて前面が開口する収納室3と、収納室3の上面上方に区画される機器室5とを備え、機器室5内に、ペルチェ素子6、放熱用の熱交換機器、および冷熱用の熱交換機器を配置してある。図1において機器室5の内部は、区分壁19で左右の熱交換室20と排気室21とに区分され、各室20・21の前面壁に空気入口22と空気出口23とが開口している。熱交換室20と排気室21とは、機器室後部で連通して、空気入口22から熱交換室20に導入した熱交換空気を空気出口23へと流動案内できる。図4に示すように、熱交換室20の内部を上下に区分する隔壁27の上下面には、それぞれ放熱フィン30と冷熱フィン32とを上下に対向配置し、両フィン30・32の間にペルチェ素子6を配置する。熱交換室20の空気入口22と、排気室21の空気出口23との間には、熱交換空気を強制的に流動させる送風ファン24を配置する。隔壁27と収納室3との間に形成される冷気ダクト31の一端に、冷気を循環流動させる循環ファン42を配置する。
【0009】
具体的には、前記隔壁27と、収納室3の上壁3aとの間に、冷気ダクト31を形成して、その内部に冷熱フィン32を配置する。収納室3の上壁3aには、庫内と冷気ダクト31とを連通する冷気入口41および冷気出口40がそれぞれ開口している。そして、冷気入口41と冷気出口40との少なくとも一方に、冷気を循環送給する循環ファン42が配置されている。
【0010】
空気入口22および空気出口23は、それぞれ一群のルーバー開口で形成されており、空気入口22のルーバー壁22aと、空気出口23のルーバー壁23aとは、左右逆向きに傾斜する状態で形成されている。
【0011】
【発明の作用効果】
本発明に係る保冷庫では、機器室5の内部左右に、機器室後部で連通する熱交換室20と排気室21とを区画し、各室20・21の前面壁に空気入口22と空気出口23とを開口し、送風ファン24で熱交換室20に取り込まれた熱交換空気は、熱交換室20に隣接する排気室21を介して空気出口23から放出できるようにした。つまり、熱交換空気の通気経路は、熱交換室20と排気室21との後部で反転する単純な経路として、全経路長を最短化した。さらに、空気入口22および空気出口23は、他に遮るものがない機器ケース2の前面に開口することにより、通気経路全体の通風抵抗を著しく小さくできるようにした。従って、保冷庫の周囲の温度条件が厳しい場合であっても、温熱が熱交換室20内に滞留するのを解消できるうえ、ペルチェ素子6の温熱発生部側における熱滞留がないので、ペルチェ素子6自体の作動効率を向上して、全体として熱交換効率を向上でき、過酷な使用条件下でも収納箱11内の収納対象物を適切な温度状態で保存できる。
【0012】
保冷庫の周囲に空気導入通路や排気通路を確保する必要がないので、保冷庫をシステムキッチンや、台所の戸棚、あるいは壁などに組み込んで使用する際の占有スペースを、保冷庫の外形寸法に一致させることができる。従って、台所のスペースを有効利用した保冷庫が得られる。
【0013】
熱交換室20の内部を隔壁27で上下に区分し、隔壁27の上下に放熱フィン30と冷熱フィン32とを対向配置し、両フィン30・32間にペルチェ素子6が配置されていると、少なくとも放熱フィン30とペルチェ素子6を、熱交換室20側に収容して、冷熱フィン32が収容室3側へ出っ張るのを防止できるので、その分だけ保冷庫の収納容量を大きくできる。送風ファン24で熱交換空気を強制的に送給し、さらに循環ファン42で庫内空気を強制的に循環させるので、放熱フィン30からの放熱を促進でき、強制的に送給される冷気で収納室3内に収容した穀類や根菜類などをむらなく均等に冷却して適温に保つことができる(請求項1)。
【0014】
隔壁27と収納室3の上壁3aとの間に冷気ダクト31を形成して、その内部に冷熱フィン32を配置してあると、放熱フィン30とペルチェ素子6とに加えて、冷熱フィン32をも熱交換室20側に収容して、収納室3の内部空間の全てを収納空間として使用できるので、収納容量がさらに大きな台所用の保冷庫を得ることができる。また、収納室3とは別に区分された冷気ダクト31内に冷熱フィン32を配置して、これに庫内空気を送給し接触させて熱交換を行うので、冷熱フィン32と庫内空気との温度差を大きくでき、その分だけ効果的に熱交換を行える。収納室3の上壁3aに開口した冷気入口41と冷気出口40との少なくともいずれか一方に循環ファン42が配置されていると、冷気を収納室3の上壁3aから下向きに供給して、収納体4に収容した穀類や根菜類などをむらなく均一に冷却できるので、穀類や根菜類などを長期にわたって保存する場合にも、好適な状態で保存できる(請求項2)。
【0015】
空気入口22のルーバー壁22aと、空気出口23のルーバー壁23aとの向きが、左右逆向きに傾斜している保冷庫によれば、空気出口23から排出した熱交換後の空気、すなわち暖かな空気が、空気入口22から再び取り込まれるのを確実に防止でき、空気入口22から取り込まれる新規空気と放熱フィン30との温度差を大きくして、両者の間の熱交換を効果的に行える(請求項3)。
【0016】
【実施例】
図1ないし図5は、本発明に係る台所用の保冷庫の実施例を示す。図2において保冷庫は、直方体状の本体ケース1と、本体ケース1の上面に固定される機器ケース2と、本体ケース1内の収納室3に対して、前面の開口から前後に出し入れされる収納体4と、機器ケース2内の機器室5に収容されるペルチェ素子6と、放熱用の熱交換器および冷熱用の熱交換器等で構成されている。
【0017】
本体ケース1は前面が開口する角箱体からなり、その周囲を断熱壁8で囲んである。図2および図3において収納体4は、前面のドアパネル10と、ドアパネル10の内面に固定される収納箱11とからなり、ドアパネル10の前面上部に出し入れ操作用のハンドル12を設けてある。
【0018】
図3に示すようにドアパネル10の内面は断熱壁13で覆われており、その周囲にゴム磁石製のドアパッキン14を装着してある。収納箱11は上面が開口するプラスチック製の箱体からなり、全体が本体ケース1の内面下部に固定したレール機構15(図4参照)で、スライド自在に案内支持されている。レール機構15を完全に引き出すと、収納箱11の全体を収納室3の外に露出させることできる。
【0019】
機器ケース2は、前面が開口する偏平角箱状の主ケース17と、主ケース17の前面に固定される左右横長の化粧パネル18とで構成する。図1および図4に示すように、主ケース17で囲まれる機器室5の内部は、主ケース17の上下壁の間に固定した区分壁19によって、左方の熱交換室20と、右方の排気室21とに区分してある。区分壁19の壁前端は化粧パネル18の内面に接合するが、壁後端はケース後壁と充分な隙間を介して対向している。つまり、熱交換室20と排気室21とは、機器室5の後部の区分壁19の切れ目部分で連通している。
【0020】
図1に示すように、熱交換室20に臨む化粧パネル18の前面壁には、一群のルーバー開口からなる空気入口22が形成されている。排気室21に臨む化粧パネル18の前面壁には、一群のルーバー開口からなる空気出口23が形成されている。空気入口22の内面には、熱交換空気を熱交換室20内へ取り込むための、左右一対の軸流型の送風ファン24とファンケース25とを設けてある。化粧パネル18の前面には電源スイッチ26を設けてある。
【0021】
先に説明したように、熱交換室20と排気室21とは、機器室5の後部で連通しているので、送風ファン24を駆動すると、熱交換空気が空気入口22から熱交換室20内へ取り込まれ、そこで放熱フィン30と熱交換されたのち、排気室21を経由して空気出口23から機器ケース2の外へ放出される。空気出口23から排出した熱交換後の空気が、空気入口22から再び取り込まれるのを避けるために、空気入口22の縦長のルーバー壁22aと、空気出口23の縦長のルーバー壁23aとは、図1に示すように互いに左右逆向きになるように傾斜させてある。
【0022】
図3ないし図5において熱交換室20の内部は、前後に長い断熱壁からなる隔壁27で上下に区分してあり、この隔壁27の上下に放熱用の熱交換器と冷熱用の熱交換器とを配置し、上下の熱交換器の間にペルチェ素子6を密着配置してある。具体的には、隔壁27の上面に放熱フィン30が配置され、隔壁27の下面側に形成される冷気ダクト31に冷熱フィン32が配置されている。
【0023】
図4において放熱フィン30は、前後に長い一群の放熱壁33を左右平行に配置したアルミニウム条材からなり、そのベース壁34の下面に3組の伝熱板35とペルチェ素子6とがそれぞれ密着接合されている。冷熱フィン32は、先の放熱フィン30と同等のアルミニウム条材で形成するが、一群の放熱壁37の上下長さと左右間隔とが、放熱フィン30のそれと比べて小さく設定してあり、全体として薄型化してある点が異なる。冷熱フィン32のベース壁38の上面には、伝熱板35とペルチェ素子6とがそれぞれ密着接合される。なおペルチェ素子6は市販品である。
【0024】
収納室3内における収納箱11の容量を可能な限り大きくするために、冷気ダクト31は、隔壁27と収納室3の上壁3aとの間に形成する。詳しくは、隔壁27の下面側に前後方向に長い凹溝を形成し、この凹溝と収納室3の上壁3aとで囲まれる空間を冷気ダクト31とした。
【0025】
冷気ダクト31に臨む収納室3の上壁3aの前後には、冷気出口40と冷気入口41とがそれぞれ開口しており、前側の冷気出口40の内部に循環ファン42を配置してある(図3参照)。庫内の空気は、冷気入口41から冷気ダクト31内へ入り込み、冷熱フィン32と接触して冷熱を受け、循環ファン42で庫内へ吹き出る。なお、冷気ダクト31の上方の空間は、ペルチェ素子6と伝熱板35を収容するための素子収容空間である。
【0026】
排気室21の内部には、ペルチェ素子6、送風ファン24、循環ファン42などの機器の作動状態を制御する電装品44が収容されている。
【0027】
上記構成の保冷庫によれば、収納室3の内部温度を10〜13℃に維持して、収納箱11の内部に収納した米などの穀類、根菜類、あるいは醤油、味噌などの調味料などを好適な温度状態で保管できる。湿度は概ね70%に維持される。ペルチェ素子6は、その下面側に冷熱を生じ、上面側に温熱を生じるが、先に説明したように冷熱は冷熱フィン32へ伝えられ、冷熱フィン32を通過する庫内空気を冷却して収納室3を冷やす。冷気を循環ファン42で収納室3の上面側から強制供給するので、収納箱11内の収納対象物をむらなく均等に冷却できる。さらに、収納室3内における対流作用を庫内空気の循環に利用できるので、その分だけ循環ファン42による冷気の循環を効果的に行える。
【0028】
送風ファン24から放熱フィン30へ向かって送出される新規空気は、熱交換室20を通過する間に放熱フィン30との間で熱交換を行ってその熱を奪い、排気室21と空気出口23とを介して、庫外へ排出される。このときの熱交換空気の通気経路は、熱交換室20と排気室21との後部で反転するだけの、単純でしかも距離の短い経路となる。
【0029】
さらに、空気入口22および空気出口23は、それぞれ機器ケース2の前面に開口していてこれらを遮るものがないので、通気経路全体における通風抵抗を著しく小さくできる。従って、保冷庫の周囲の温度条件が厳しい場合でも、温熱が熱交換室20内に滞留するのを解消し、熱交換効率が向上する。しかも、ペルチェ素子6の温熱発生部側における熱滞留がないので、ペルチェ素子6これ自体の作動効率が向上し、過酷な温度条件下でも、収納箱11内の収納対象物を適切な温度状態で保存できる。
【0030】
上記の実施例以外に、送風ファン24および循環ファン42の配置位置とその個数とは実施例に限定されない。例えば、排気室21に送風ファン24を配置し、あるいは熱交換室20と排気室21との双方に送風ファン24を配置してもよい。放熱フィン30および冷熱フィン32は、金属薄板を多段状に組んだプレートフィンで構成することができる。送風ファン24および循環ファン42は、幅流ファンや遠心ファンであってもよい。
【0031】
収納箱11に換えて、かごやトレーを適用できる。熱交換室20と排気室21とは左右逆の位置に配置してもよい。収納体3を省略して、収納室3の前面開口をドアで開閉することができる。複数の収納室3を多段状、あるいは縦横に配置して、各収納室3の保冷温度を個別に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4におけるA−A線断面図である。
【図2】保冷庫の斜視図である。
【図3】機器室の縦断側面図である。
【図4】保冷庫の縦断正面図である。
【図5】放熱フィンおよび冷熱フィンの熱交換構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 収納室
5 機器室
6 ペルチェ素子
19 区分壁
20 熱交換室
21 排気室
22 空気入口
23 空気出口
24 送風ファン
27 隔壁
30 放熱フィン
31 冷気ダクト
32 冷熱フィン
40 冷気出口
41 冷気入口
42 循環ファン
【発明の属する技術分野】
本発明は、穀類、根菜類、調味料などを適温で保存するための保冷庫に関する。この保冷庫は独立した状態で設置して使用でき、必要があれば、システムキッチン、台所の戸棚や収納ラックなどの台所収納体、あるいは壁面に組み込んで使用することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関して、ペルチェ素子を利用した保冷庫(温冷蔵庫)が公知である(特許文献1参照)。そこでは、周囲壁を断熱してある容器本体と、容器本体の上面開口を開閉する蓋体と、蓋体の内部に組み込まれる冷却機器などで保冷庫を構成している。具体的には、蓋の内部上下に、排気通路と、容器本体の内部空間に連通する冷気通路とを区画し、区画壁に配置したペルチェ素子の冷熱を熱交換器を介して容器本体の内部に供給し、ペルチェ素子の温熱を排気通路に設けた熱交換器を介して保冷庫外へ放出している。各通路には冷気循環用のファンと送風ファンとをそれぞれ備えている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2847698号公報(段落番号0016、図1)
【0004】
穀類、根菜類、調味料などの腐敗しにくい食品は、冷暗所に保存することにより、変質や味落ちなどを極力避けることができる。しかし、高気密化、高断熱化された住宅の台所において冷暗所を確保することは難しい。多くの場合、先のような食品は、単に戸棚やラックなどの収納室に収めて常温で保存されている。そのため、保存条件が不適切であると、腐敗しにくい食品といえども変質して味が落ち、あるいは腐敗することがある。
【0005】
上記のような食品の鮮度維持のために、本発明者は穀類、根菜類、調味料などを適温で保存するための保冷庫を先に提案した(特願2001−362825号)。そこでは、外ケースの内部を、前方の冷蔵室と、冷却機器が収容される後方の機器室とに区分し、外ケースの左右両側に、機器室に連通する空気導入通路と排気通路とを確保している。熱交換用の空気は空気導入通路、機器室、排気通路の順に循環して、ケース外へ放出される。冷蔵室には引出し状に出し入れできる収納体を設けてあり、その内部に穀類、根菜類、調味料などを収容できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の保冷庫は、装置全体を例えばシステムキッチンのカウンターの内部に組み込む必要上、外ケースの一側から外部空気を取り込み、機器室で熱交換を行ったのち、外ケースの他側から排気する形態である。すなわち、横−後−横の通気経路を採用している。このように外ケースを周回する横−後−横の通気形態では、通気経路が長くなるのを避けられず、その分だけ通風抵抗が増す。しかも、外ケースの内奥に機器室を設けるので、周囲の温度条件が厳しくなると、機器室に熱がこもりやすく、熱交換効率が低下して充分な冷却性能を発揮できないことがある。外ケースの両側と外ケースを収容する組み付け空間との間に、空気導入通路と排気通路とを確保するので、保冷庫の設置に要する空間が両通路の分だけ余分に必要となる問題点もある。
【0007】
本発明の目的は、熱交換空気の通気経路を簡略化して熱交換効率を向上でき、周囲の温度条件が厳しい場合にも、庫内に保存した穀類、根菜類、調味料などを適切な温度状態で保存できる台所用の保冷庫を提供することにある。本発明の目的は、保冷庫の周囲に空気導入通路や排気通路を確保する必要がなく、従って保冷庫をシステムキッチンや、台所の戸棚、あるいは壁などに組み込んで使用する際の占有スペースを削減でき、台所のスペースを有効利用できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の保冷庫は、例えば図3に示すように、周囲が断熱壁で囲まれて前面が開口する収納室3と、収納室3の上面上方に区画される機器室5とを備え、機器室5内に、ペルチェ素子6、放熱用の熱交換機器、および冷熱用の熱交換機器を配置してある。図1において機器室5の内部は、区分壁19で左右の熱交換室20と排気室21とに区分され、各室20・21の前面壁に空気入口22と空気出口23とが開口している。熱交換室20と排気室21とは、機器室後部で連通して、空気入口22から熱交換室20に導入した熱交換空気を空気出口23へと流動案内できる。図4に示すように、熱交換室20の内部を上下に区分する隔壁27の上下面には、それぞれ放熱フィン30と冷熱フィン32とを上下に対向配置し、両フィン30・32の間にペルチェ素子6を配置する。熱交換室20の空気入口22と、排気室21の空気出口23との間には、熱交換空気を強制的に流動させる送風ファン24を配置する。隔壁27と収納室3との間に形成される冷気ダクト31の一端に、冷気を循環流動させる循環ファン42を配置する。
【0009】
具体的には、前記隔壁27と、収納室3の上壁3aとの間に、冷気ダクト31を形成して、その内部に冷熱フィン32を配置する。収納室3の上壁3aには、庫内と冷気ダクト31とを連通する冷気入口41および冷気出口40がそれぞれ開口している。そして、冷気入口41と冷気出口40との少なくとも一方に、冷気を循環送給する循環ファン42が配置されている。
【0010】
空気入口22および空気出口23は、それぞれ一群のルーバー開口で形成されており、空気入口22のルーバー壁22aと、空気出口23のルーバー壁23aとは、左右逆向きに傾斜する状態で形成されている。
【0011】
【発明の作用効果】
本発明に係る保冷庫では、機器室5の内部左右に、機器室後部で連通する熱交換室20と排気室21とを区画し、各室20・21の前面壁に空気入口22と空気出口23とを開口し、送風ファン24で熱交換室20に取り込まれた熱交換空気は、熱交換室20に隣接する排気室21を介して空気出口23から放出できるようにした。つまり、熱交換空気の通気経路は、熱交換室20と排気室21との後部で反転する単純な経路として、全経路長を最短化した。さらに、空気入口22および空気出口23は、他に遮るものがない機器ケース2の前面に開口することにより、通気経路全体の通風抵抗を著しく小さくできるようにした。従って、保冷庫の周囲の温度条件が厳しい場合であっても、温熱が熱交換室20内に滞留するのを解消できるうえ、ペルチェ素子6の温熱発生部側における熱滞留がないので、ペルチェ素子6自体の作動効率を向上して、全体として熱交換効率を向上でき、過酷な使用条件下でも収納箱11内の収納対象物を適切な温度状態で保存できる。
【0012】
保冷庫の周囲に空気導入通路や排気通路を確保する必要がないので、保冷庫をシステムキッチンや、台所の戸棚、あるいは壁などに組み込んで使用する際の占有スペースを、保冷庫の外形寸法に一致させることができる。従って、台所のスペースを有効利用した保冷庫が得られる。
【0013】
熱交換室20の内部を隔壁27で上下に区分し、隔壁27の上下に放熱フィン30と冷熱フィン32とを対向配置し、両フィン30・32間にペルチェ素子6が配置されていると、少なくとも放熱フィン30とペルチェ素子6を、熱交換室20側に収容して、冷熱フィン32が収容室3側へ出っ張るのを防止できるので、その分だけ保冷庫の収納容量を大きくできる。送風ファン24で熱交換空気を強制的に送給し、さらに循環ファン42で庫内空気を強制的に循環させるので、放熱フィン30からの放熱を促進でき、強制的に送給される冷気で収納室3内に収容した穀類や根菜類などをむらなく均等に冷却して適温に保つことができる(請求項1)。
【0014】
隔壁27と収納室3の上壁3aとの間に冷気ダクト31を形成して、その内部に冷熱フィン32を配置してあると、放熱フィン30とペルチェ素子6とに加えて、冷熱フィン32をも熱交換室20側に収容して、収納室3の内部空間の全てを収納空間として使用できるので、収納容量がさらに大きな台所用の保冷庫を得ることができる。また、収納室3とは別に区分された冷気ダクト31内に冷熱フィン32を配置して、これに庫内空気を送給し接触させて熱交換を行うので、冷熱フィン32と庫内空気との温度差を大きくでき、その分だけ効果的に熱交換を行える。収納室3の上壁3aに開口した冷気入口41と冷気出口40との少なくともいずれか一方に循環ファン42が配置されていると、冷気を収納室3の上壁3aから下向きに供給して、収納体4に収容した穀類や根菜類などをむらなく均一に冷却できるので、穀類や根菜類などを長期にわたって保存する場合にも、好適な状態で保存できる(請求項2)。
【0015】
空気入口22のルーバー壁22aと、空気出口23のルーバー壁23aとの向きが、左右逆向きに傾斜している保冷庫によれば、空気出口23から排出した熱交換後の空気、すなわち暖かな空気が、空気入口22から再び取り込まれるのを確実に防止でき、空気入口22から取り込まれる新規空気と放熱フィン30との温度差を大きくして、両者の間の熱交換を効果的に行える(請求項3)。
【0016】
【実施例】
図1ないし図5は、本発明に係る台所用の保冷庫の実施例を示す。図2において保冷庫は、直方体状の本体ケース1と、本体ケース1の上面に固定される機器ケース2と、本体ケース1内の収納室3に対して、前面の開口から前後に出し入れされる収納体4と、機器ケース2内の機器室5に収容されるペルチェ素子6と、放熱用の熱交換器および冷熱用の熱交換器等で構成されている。
【0017】
本体ケース1は前面が開口する角箱体からなり、その周囲を断熱壁8で囲んである。図2および図3において収納体4は、前面のドアパネル10と、ドアパネル10の内面に固定される収納箱11とからなり、ドアパネル10の前面上部に出し入れ操作用のハンドル12を設けてある。
【0018】
図3に示すようにドアパネル10の内面は断熱壁13で覆われており、その周囲にゴム磁石製のドアパッキン14を装着してある。収納箱11は上面が開口するプラスチック製の箱体からなり、全体が本体ケース1の内面下部に固定したレール機構15(図4参照)で、スライド自在に案内支持されている。レール機構15を完全に引き出すと、収納箱11の全体を収納室3の外に露出させることできる。
【0019】
機器ケース2は、前面が開口する偏平角箱状の主ケース17と、主ケース17の前面に固定される左右横長の化粧パネル18とで構成する。図1および図4に示すように、主ケース17で囲まれる機器室5の内部は、主ケース17の上下壁の間に固定した区分壁19によって、左方の熱交換室20と、右方の排気室21とに区分してある。区分壁19の壁前端は化粧パネル18の内面に接合するが、壁後端はケース後壁と充分な隙間を介して対向している。つまり、熱交換室20と排気室21とは、機器室5の後部の区分壁19の切れ目部分で連通している。
【0020】
図1に示すように、熱交換室20に臨む化粧パネル18の前面壁には、一群のルーバー開口からなる空気入口22が形成されている。排気室21に臨む化粧パネル18の前面壁には、一群のルーバー開口からなる空気出口23が形成されている。空気入口22の内面には、熱交換空気を熱交換室20内へ取り込むための、左右一対の軸流型の送風ファン24とファンケース25とを設けてある。化粧パネル18の前面には電源スイッチ26を設けてある。
【0021】
先に説明したように、熱交換室20と排気室21とは、機器室5の後部で連通しているので、送風ファン24を駆動すると、熱交換空気が空気入口22から熱交換室20内へ取り込まれ、そこで放熱フィン30と熱交換されたのち、排気室21を経由して空気出口23から機器ケース2の外へ放出される。空気出口23から排出した熱交換後の空気が、空気入口22から再び取り込まれるのを避けるために、空気入口22の縦長のルーバー壁22aと、空気出口23の縦長のルーバー壁23aとは、図1に示すように互いに左右逆向きになるように傾斜させてある。
【0022】
図3ないし図5において熱交換室20の内部は、前後に長い断熱壁からなる隔壁27で上下に区分してあり、この隔壁27の上下に放熱用の熱交換器と冷熱用の熱交換器とを配置し、上下の熱交換器の間にペルチェ素子6を密着配置してある。具体的には、隔壁27の上面に放熱フィン30が配置され、隔壁27の下面側に形成される冷気ダクト31に冷熱フィン32が配置されている。
【0023】
図4において放熱フィン30は、前後に長い一群の放熱壁33を左右平行に配置したアルミニウム条材からなり、そのベース壁34の下面に3組の伝熱板35とペルチェ素子6とがそれぞれ密着接合されている。冷熱フィン32は、先の放熱フィン30と同等のアルミニウム条材で形成するが、一群の放熱壁37の上下長さと左右間隔とが、放熱フィン30のそれと比べて小さく設定してあり、全体として薄型化してある点が異なる。冷熱フィン32のベース壁38の上面には、伝熱板35とペルチェ素子6とがそれぞれ密着接合される。なおペルチェ素子6は市販品である。
【0024】
収納室3内における収納箱11の容量を可能な限り大きくするために、冷気ダクト31は、隔壁27と収納室3の上壁3aとの間に形成する。詳しくは、隔壁27の下面側に前後方向に長い凹溝を形成し、この凹溝と収納室3の上壁3aとで囲まれる空間を冷気ダクト31とした。
【0025】
冷気ダクト31に臨む収納室3の上壁3aの前後には、冷気出口40と冷気入口41とがそれぞれ開口しており、前側の冷気出口40の内部に循環ファン42を配置してある(図3参照)。庫内の空気は、冷気入口41から冷気ダクト31内へ入り込み、冷熱フィン32と接触して冷熱を受け、循環ファン42で庫内へ吹き出る。なお、冷気ダクト31の上方の空間は、ペルチェ素子6と伝熱板35を収容するための素子収容空間である。
【0026】
排気室21の内部には、ペルチェ素子6、送風ファン24、循環ファン42などの機器の作動状態を制御する電装品44が収容されている。
【0027】
上記構成の保冷庫によれば、収納室3の内部温度を10〜13℃に維持して、収納箱11の内部に収納した米などの穀類、根菜類、あるいは醤油、味噌などの調味料などを好適な温度状態で保管できる。湿度は概ね70%に維持される。ペルチェ素子6は、その下面側に冷熱を生じ、上面側に温熱を生じるが、先に説明したように冷熱は冷熱フィン32へ伝えられ、冷熱フィン32を通過する庫内空気を冷却して収納室3を冷やす。冷気を循環ファン42で収納室3の上面側から強制供給するので、収納箱11内の収納対象物をむらなく均等に冷却できる。さらに、収納室3内における対流作用を庫内空気の循環に利用できるので、その分だけ循環ファン42による冷気の循環を効果的に行える。
【0028】
送風ファン24から放熱フィン30へ向かって送出される新規空気は、熱交換室20を通過する間に放熱フィン30との間で熱交換を行ってその熱を奪い、排気室21と空気出口23とを介して、庫外へ排出される。このときの熱交換空気の通気経路は、熱交換室20と排気室21との後部で反転するだけの、単純でしかも距離の短い経路となる。
【0029】
さらに、空気入口22および空気出口23は、それぞれ機器ケース2の前面に開口していてこれらを遮るものがないので、通気経路全体における通風抵抗を著しく小さくできる。従って、保冷庫の周囲の温度条件が厳しい場合でも、温熱が熱交換室20内に滞留するのを解消し、熱交換効率が向上する。しかも、ペルチェ素子6の温熱発生部側における熱滞留がないので、ペルチェ素子6これ自体の作動効率が向上し、過酷な温度条件下でも、収納箱11内の収納対象物を適切な温度状態で保存できる。
【0030】
上記の実施例以外に、送風ファン24および循環ファン42の配置位置とその個数とは実施例に限定されない。例えば、排気室21に送風ファン24を配置し、あるいは熱交換室20と排気室21との双方に送風ファン24を配置してもよい。放熱フィン30および冷熱フィン32は、金属薄板を多段状に組んだプレートフィンで構成することができる。送風ファン24および循環ファン42は、幅流ファンや遠心ファンであってもよい。
【0031】
収納箱11に換えて、かごやトレーを適用できる。熱交換室20と排気室21とは左右逆の位置に配置してもよい。収納体3を省略して、収納室3の前面開口をドアで開閉することができる。複数の収納室3を多段状、あるいは縦横に配置して、各収納室3の保冷温度を個別に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4におけるA−A線断面図である。
【図2】保冷庫の斜視図である。
【図3】機器室の縦断側面図である。
【図4】保冷庫の縦断正面図である。
【図5】放熱フィンおよび冷熱フィンの熱交換構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
3 収納室
5 機器室
6 ペルチェ素子
19 区分壁
20 熱交換室
21 排気室
22 空気入口
23 空気出口
24 送風ファン
27 隔壁
30 放熱フィン
31 冷気ダクト
32 冷熱フィン
40 冷気出口
41 冷気入口
42 循環ファン
Claims (3)
- 周囲が断熱壁で囲まれて前面が開口する収納室3と、収納室3の上面上方に区画される機器室5とを備え、機器室5内に、ペルチェ素子6、放熱用の熱交換機器、および冷熱用の熱交換機器を配置してある台所用の保冷庫であって、
機器室5の内部は、区分壁19で左右の熱交換室20と排気室21とに区分されて、各室20・21の前面壁に空気入口22と空気出口23とが開口しており、
熱交換室20と排気室21とは機器室後部で連通して、空気入口22から熱交換室20に導入した熱交換空気を空気出口23へと流動案内でき、
熱交換室20の内部を上下に区分する隔壁27の上下面に、それぞれ放熱フィン30と冷熱フィン32とが上下に対向配置され、両フィン30・32間にペルチェ素子6が配置されており、
熱交換室20の空気入口22と、排気室21の空気出口23との間に、熱交換空気を強制的に流動させる送風ファン24が配置してある台所用の保冷庫。 - 前記隔壁27と、収納室3の上壁3aとの間に、冷気ダクト31が形成されて、その内部に冷熱フィン32が配置されており、
収納室3の上壁3aに、庫内と冷気ダクト31とを連通する冷気入口41と冷気出口40とがそれぞれ開口しており、
冷気入口41と冷気出口40との少なくとも一方に、冷気を循環送給する循環ファン42が配置してある請求項1記載の台所用の保冷庫。 - 空気入口22および空気出口23が、それぞれ一群のルーバー開口で形成されており、
空気入口22のルーバー壁22aと、空気出口23のルーバー壁23aとが、左右逆向きに傾斜する状態で形成されている請求項1または2記載の台所用の保冷庫。
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