JP2004204487A - 集合住宅の建物構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バルコニー4を有する多数の住戸5が、各バルコニー4を同じ方向に向けて上下方向および横方向に並設されている集合住宅の建物構造であって、多数の住戸5のそれぞれにおいて、バルコニー側の桁行方向Xの架構が、梁のないフラットスラブ構造Aにより構成され、バルコニー4と反対側の桁行方向Xの架構が、壁8内に梁7を内蔵するラーメン構造Bにより構成され、各住戸5を仕切る梁間方向Yの架構が、耐震壁Cにより構成されている。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルコニーを有する多数の住戸が、各バルコニーを同じ方向に向けて上下方向および横方向に並設されている集合住宅の建物構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような集合住宅の建物構造としては、建物全体を梁のないフラットスラブ構造とし、地震などの水平力に対する剛性などを必要とする階にアンボンド鉄骨ブレースを配置したもの(例えば、特許文献1参照)や、剛性などを必要とする階にラーメン架構を形成するスーパースラブを使用したもの(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
また、バルコニーを有する各住戸において、バルコニー側とバルコニーと反対側の桁行方向の架構をラーメン構造とし、梁間方向の架構を壁式構造にしたものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−310056号公報(図1、図2)
【特許文献2】
特開2000−310057号公報(図1)
【特許文献3】
特開平10−292653号公報(図1〜図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1および2に開示の建物構造では、特定の階に特殊な構造のアンボンド鉄骨ブレースやスーパースラブを必要とするため、建物の施工が煩雑になる可能性があり、また、多数の住戸間において構造の均一化を図るのがむずかしく、例えば、各住戸がバルコニーを備えている場合、特定の階の住戸では、バルコニーからの視界が他の階からの視界より劣るという事態が発生する可能性もある。
また、特許文献3に開示の建物構造では、バルコニー側の架構が梁を有するラーメン構造であるため、各住戸の天井面から梁型が突出し、その突出した梁型によりバルコニー側の開放感が阻害されて視界が悪くなるという欠点がある。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に着目したもので、その目的は、多数の住戸間における構造の均一化を図って施工の煩雑化を回避するとともに、例えば、限られた階高(例えば3m)の中で、いずれの住戸においても、バルコニーからの視界を良好に維持し、しかも、地震などに対して十分に対応し得る集合住宅の建物構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の特徴構成は、バルコニーを有する多数の住戸が、各バルコニーを同じ方向に向けて上下方向および横方向に並設されている集合住宅の建物構造であって、前記多数の住戸のそれぞれにおいて、前記バルコニー側の桁行方向の架構が、梁のないフラットスラブ構造により構成され、前記バルコニーと反対側の桁行方向の架構が、壁内に梁を内蔵するラーメン構造により構成され、各住戸を仕切る梁間方向の架構が、耐震壁により構成されているところにある。
【0007】
請求項1の発明の特徴構成によれば、バルコニーを有する多数の住戸のそれぞれにおいて、バルコニー側の桁行方向の架構が、梁のないフラットスラブ構造により構成されているので、いずれの住戸においても、例えば、限られた階高の中で、バルコニー側の天井から梁型が突出することはなく、したがって、バルコニー側を開放的にして視界を良好に維持することができる。
そして、バルコニーと反対側の桁行方向の架構が、壁内に梁を内蔵するラーメン構造により構成され、各住戸を仕切る梁間方向の架構が、耐震壁により構成されているので、バルコニーの反対側においても、梁が露出することはなく、また、その桁行方向のラーメン構造と梁間方向の耐震壁によって、各住戸には必要な水平剛性と耐震性が確保され、かつ、各住戸の構造が均一化されることで施工の煩雑化も回避される。
【0008】
請求項2の発明の特徴構成は、前記バルコニーと反対側の架構の外側に共同通路が設けられているところにある。
【0009】
請求項2の発明の特徴構成によれば、バルコニーと反対側の架構の外側、つまり、壁内に梁を内蔵するラーメン構造の外側に共同通路が設けられているので、共同通路との遮音も容易で、その結果、静寂で開放的な住戸空間を確保することができる。
【0010】
請求項3の発明の特徴構成は、前記集合住宅の建物全体が、免震装置により支持されているところにある。
【0011】
請求項3の発明の特徴構成によれば、集合住宅の建物全体が、免震装置により支持されているので、免震装置による地震力の低減によって更に一層耐震性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による集合住宅の建物構造につき、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
この建物構造は、マンションやリゾートホテルなどの集合住宅において実施されるもので、図1に示すように、例えば、多層に配置した厚み250〜350mm程度の平板状の鉄筋コンクリート製フラットスラブ1と、そのフラットスラブ1を支持する多数本のバルコニー側壁柱2および廊下側壁柱3により構成され、バルコニー4を有する多数の住戸5が、各バルコニー4を同じ方向、例えば南側に向けて上下方向および横方向に並設され、バルコニー4と反対側の北側には共同通路である廊下6が設けられている。
【0013】
各住戸5の桁行方向Xにおいて、バルコニー4側の架構は、図2〜図4にも示すように、梁のないフラットスラブ構造、例えば、厚み150mm程度のバルコニー側壁柱2によりフラットスラブ1を直接支持するフラットスラブ構造Aにより構成され、廊下6側の架構は、例えば、厚み220mm程度の廊下側壁柱3と梁7からなるラーメン構造Bに構成されて鉄筋コンクリート製の廊下側壁8内に内蔵され、その廊下側壁8の外側に廊下6が配設された構成とされている。
そして、各住戸5の梁間方向Yにおいては、各住戸5を仕切る戸境架構が、例えば、厚み180mm程度の鉄筋コンクリート製の耐震壁Cにより構成され、このような構成からなる集合住宅の建物全体が、各バルコニー側壁柱2と廊下側壁柱3の下方に介装された高減衰積層ゴム支承式の免震装置9により支持されている。
【0014】
〔別実施形態〕
(1)先の実施形態では、フラットスラブ1、廊下側壁8、および、耐震壁Cを鉄筋コンクリートにより構成した例を示したが、これらフラットスラブ1、廊下側壁8、および、耐震壁Cに関しては、現場打設による鉄筋コンクリート以外にも、例えば、工場生産によるプレキャストコンクリートを使用して実施することもできる。
【0015】
(2)先の実施形態では、免震装置9の一例として高減衰積層ゴム支承式のものを示したが、滑り支承式やばね支承式など、種々の構成の免震装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物全体の概略構成を示す一部切欠き斜視図
【図2】建物における住戸の平面図
【図3】建物における住戸の断面図
【図4】住戸内からのバルコニー側の視図
【符号の説明】
4 バルコニー
5 住戸
6 共同通路
7 梁
8 壁
9 免震装置
A フラットスラブ構造
B ラーメン構造
C 耐震壁
X 桁行方向
Y 梁間方向
Claims (3)
- バルコニーを有する多数の住戸が、各バルコニーを同じ方向に向けて上下方向および横方向に並設されている集合住宅の建物構造であって、
前記多数の住戸のそれぞれにおいて、前記バルコニー側の桁行方向の架構が、梁のないフラットスラブ構造により構成され、前記バルコニーと反対側の桁行方向の架構が、壁内に梁を内蔵するラーメン構造により構成され、各住戸を仕切る梁間方向の架構が、耐震壁により構成されている集合住宅の建物構造。 - 前記バルコニーと反対側の架構の外側に共同通路が設けられている請求項1に記載の集合住宅の建物構造。
- 前記集合住宅の建物全体が、免震装置により支持されている請求項1または2に記載の集合住宅の建物構造。
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JP2012225024A (ja) * | 2011-04-18 | 2012-11-15 | Ohbayashi Corp | 集合住宅、及びその施工方法 |
JP2015132138A (ja) * | 2014-01-15 | 2015-07-23 | 三井住友建設株式会社 | 建物の構造 |
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