JP2003313952A - 建築物 - Google Patents
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Abstract
おいて、地震に対する安全性を確保しつつも、平面計画
・断面設計の自由度を高めるようにする。 【解決手段】 途中階で剛性が急変する層を有する建築
物において、前記剛性が急変する層またはその上階に免
震装置2aを設けた。
Description
変する層を有する建築物に関するものである。
おいては、下層階にロビーや店舗用の大空間を確保する
ために、下層階を鉄筋コンクリート造で骨組構造とし、
上層階を鉄筋コンクリート造で壁式構造とする場合があ
る。
いにより異種構造階間で剛性や耐力の差が生じ易く、例
えば剛性・耐力の差が生じると、異種構造階間で地震時
の振動特性が異なったものとなる。この結果、剛性が小
さい構造階に地震入力が増大し、耐力の低い構造階では
損傷が集中する傾向が生じる。特に、途中階で剛性が急
変する層を有する建築物においては、剛性が急変する層
に損傷・変形が集中する傾向が生じる。このため、上記
建築物においては、地震に対する安全性を高めるに、異
種構造階間における剛性・耐力の差をなるべく小さくす
るための配慮が必要になる。その際に、従来では、剛性
・耐力の低い方の構造断面を大きくしたり、耐震壁等の
耐震要素の数を増やしたりすることによって、異種構造
階間における剛性・耐力の差を小さくするようにしてい
た。
築物において、上述したように、異種構造階間における
剛性・耐力の差を小さくしようとすると、平面計画・断
面設計ともに制限を受けることとなり、平面計画・断面
設計の自由度が低くなるという問題点があった。
層を有する建築物において、地震に対する安全性を確保
しつつも、平面計画・断面設計の自由度を高めようにす
ることである。
に係る建築物は、途中階で剛性が急変する層を有する建
築物において、前記剛性が急変する層またはその上階に
免震装置を設けたことを特徴とするものである。ここ
で、「剛性が急変する」とは、鉄骨造と鉄筋コンクリー
ト造、骨組構造と壁式構造など、異種構造階間における
構造の種類や形式の違いによって、異種構造階間で剛性
が変化することを示している。具体的には、請求項2に
記載の発明のように、前記剛性が急変する層における剛
性率が0.6以下であることを特徴とするものである。
なお、「0.6以下」という剛性値は、国土交通省住宅
局建築指導課から発行された「建築物の構造関係技術基
準解説書」において、相対的な変形のしやすさの限界と
して規定されている剛性値である。請求項3に記載の発
明は、請求項1または2に記載の剛性が急変する層から
上層の階の構造形式が壁式構造または大壁構造であり、
下層の階の構造形式が骨組構造であることを特徴とする
ものである。また、請求項4に記載の発明は、請求項1
または2に記載の剛性が急変する層から下層の階の構造
形式が鉄筋コンクリート(RC)造または鉄骨鉄筋コン
クリート(SRC)造であり、上層の階の構造形式が鉄
骨(S)造であることを特徴とするものである。
よれば、剛性が急変する層またはその上階に免震装置を
設けたので、この免震装置による免震作用によって、剛
性が急変する層に損傷・変形が集中することを回避する
ことが可能になる。また、建築物全体、特に免震層の上
層の階における固有周期が長くなる結果、地震応答加速
度(地震応答剪断力)が大幅に減少する。また、下層階
に対する上層階の固有周期を適宜設定することにより、
地震時に、免震層の上にある上層階をマスダンパーとし
て機能させることができ、これにより、免震層の下にあ
る下層階の振動を抑制することも可能になる。したがっ
て、異種構造階間における剛性・耐力の差を小さくする
配慮をしなくても地震に対する安全性を十分に確保でき
るようになり、その結果、各々の構造階における平面計
画・断面設計の自由度を高めることが可能になる。
剛性が急変する層から上層の階の構造形式が壁式構造ま
たは大壁構造であり、下層の階の構造形式が骨組構造で
ある場合には、剛性が急変する層から下層の階におい
て、ロビーや店舗用の大空間を容易に確保できるように
なり、当該建築物を集合住宅やホテルとして使用する場
合などに顕著な効果を奏する。つまり、従来では、上記
のような構造形式をとった場合に、剛性が急変する層か
ら下層の階の柱や梁の断面を大きくしたり、耐震壁等の
耐震要素の数を増やしたりする必要があったが、それが
不要となって、下層の階における平面計画・断面設計の
自由度を高めることが可能になる。
性が急変する層から下層の階の構造形式が鉄筋コンクリ
ート造または鉄骨鉄筋コンクリート造であり、上層の階
の構造形式が鉄骨造である場合には、上層の階に作用す
る地震力が大幅に減少することから、剛性・耐力の低い
上層の階においても、柱や梁の断面をさらに小さくした
り、柱や梁の設置間隔が通常よりも大きいロングスパン
構造を採用したりすることが可能になる。
物の一実施形態を示すもので、図中符号1が建築物であ
る。この建築物1は、互いに構造形式の異なる上層階1
Aと下層階1Bとを有し、上層階1Aと下層階1Bとの
間で剛性が急変する構成(具体的には、上層階1Aと下
層階1Bと間の層における剛性率が0.6以下)となっ
ている。そして、上層階1Aと下層階1Bと間、すなわ
ち剛性が急変する層には免震層2が設けられている。
その各々は壁3aによって区画されている。この上層階
1Aの構造形式は、上記架構およびこれに組み込まれて
荷重を負担する壁3a、3bや床4などの平面状の構造
要素の組み合わせによって構成された壁式構造となって
いて、その主要構造部が鉄筋コンクリートによって構成
されている。一方、下層階1Bは、店舗、ロビー等に利
用可能な大空間を備えている。この下層階1Bの構造形
式は、鉄骨造の柱6や梁5などの線状の構造要素の組み
合わせによって構成された骨組構造(ラーメン構造)と
なっていて、その主要構造部が鉄筋コンクリートによっ
て構成されている。
れ、それら免震装置2aによって上層階1Aが支承され
るようになっている。免震装置2aは、例えば積層ゴム
支承、滑り支承、ローラ支承など、如何なる形式の免震
装置であってもよく、また、それらにスプリングや流体
圧シリンダ等の減衰機能を付加したものであってもよ
い。
が急変する上層階1Aと下層階1Bと間に免震装置2a
を設けたので、この免震装置2aによる免震作用によっ
て、上層階1Aと下層階1Bとの境界部に損傷・変形が
集中することを回避することが可能になる。また、当該
建築物1全体、特に免震層2の上にある上層階1Aにお
ける固有周期が長くなる結果、地震応答加速度が大幅に
減少する。また、下層階1Bに対する上層階1Aの固有
周期を適宜設定することにより、地震時には免震層2の
上にある上層階1Aをマスダンパーとして機能させるこ
とができ、これにより、免震層2の下にある下層階1B
の振動を抑制することも可能になる。したがって、上層
階1Aと下層階1Bとの間における剛性・耐力の差を小
さくする配慮をしなくても地震に対する安全性を十分に
確保できるようになり、その結果、各々の構造階におけ
る平面計画・断面設計の自由度を高めることが可能にな
る。
の構造形式を鉄筋コンクリート造で壁式構造とし、下層
階1Bの構造形式を鉄筋コンクリート造で骨組構造とし
たので、下層階1Bにおいてロビーや店舗用の大空間を
容易に確保できるようになり、当該建築物1を集合住宅
やホテルとして好適に用いることができる。
1Aの構造形式を鉄筋コンクリート造で壁式構造とする
ことにより、その剛性を高くして固有周期を短周期と
し、一方、下層階1Bの構造形式を鉄筋コンクリート造
で骨組構造とすることにより、その剛性を低くして固有
周期を長周期としたが、これに限られるものではなく、
例えば、上層階1Aの構造形式を壁式構造の代わりに、
梁間方向と桁方向の何れか一方向のみ壁で荷重を負担す
る形式の大壁構造を採用することも可能である。また、
上層階1Aの構造形式を鉄骨造とし、下層階1Bの構造
形式を鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート
造として、下層階1Bの剛性を上層階1Aの剛性よりも
高くすることも可能である。この場合には、上層階に作
用する地震力が大幅に減少することから、剛性・耐力の
低い上層階においても、柱や梁の断面をさらに小さくし
たり、ロングスパン構造を採用したりすることが可能に
なる。
いずれかに記載の発明によれば、剛性が急変する層また
はその上階に免震装置を設けたので、この免震装置によ
る免震作用によって、剛性が急変する層に損傷・変形が
集中することを回避することが可能になる。また、建築
物全体、特に免震層の上層の階における固有周期が長く
なる結果、地震応答加速度が大幅に減少する。また、下
層階に対する上層階の固有周期を適宜設定することによ
り、地震時に、免震層の上にある上層階をマスダンパー
として機能させることができ、これにより、免震層の下
にある下層階の振動を抑制することも可能になる。した
がって、異種構造階間における剛性・耐力の差を小さく
する配慮をしなくても地震に対する安全性を十分に確保
できるようになり、その結果、各々の構造階における平
面計画・断面設計の自由度を高めることが可能になる。
変する層の下層の階において、ロビーや店舗用の大空間
を容易に確保できるようになり、当該建築物を集合住宅
やホテルとして好適に用いることができる。請求項4に
記載の発明によれば、剛性・耐力の低い上層階において
も、柱や梁の断面をさらに小さくしたり、ロングスパン
構造を採用したりすることが可能になる。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】途中階で剛性が急変する層を有する建築物
において、前記剛性が急変する層またはその上階に免震
装置を設けたことを特徴とする建築物。 - 【請求項2】前記剛性が急変する層における剛性率が
0.6以下であることを特徴とする請求項1に記載の建
築物。 - 【請求項3】前記剛性が急変する層から上層の階の構造
形式が壁式構造または大壁構造であり、下層の階の構造
形式が骨組構造であることを特徴とする請求項1または
2に記載の建築物。 - 【請求項4】前記剛性が急変する層から下層の階の構造
形式が鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート
造であり、上層の階の構造形式が鉄骨造であることを特
徴とする請求項1または2に記載の建築物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002119098A JP2003313952A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 建築物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002119098A JP2003313952A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 建築物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003313952A true JP2003313952A (ja) | 2003-11-06 |
Family
ID=29535754
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002119098A Pending JP2003313952A (ja) | 2002-04-22 | 2002-04-22 | 建築物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003313952A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077698A (ja) * | 2005-09-15 | 2007-03-29 | Jfe Steel Kk | 免震・制震機能を有する構造物 |
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| JP2009030429A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-02-12 | Asahi Kasei Homes Kk | 免震構造 |
| JP2020012254A (ja) * | 2018-07-13 | 2020-01-23 | 清水建設株式会社 | 免震構造物 |
| JPWO2021145011A1 (ja) * | 2020-01-15 | 2021-07-22 |
-
2002
- 2002-04-22 JP JP2002119098A patent/JP2003313952A/ja active Pending
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| JP7145669B2 (ja) | 2018-07-13 | 2022-10-03 | 清水建設株式会社 | 免震構造物 |
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| WO2021145011A1 (ja) * | 2020-01-15 | 2021-07-22 | 正通 亀井 | 地域内建物群構造 |
| CN114981512A (zh) * | 2020-01-15 | 2022-08-30 | 龟井正通 | 地区内建筑物群构造 |
| JP7490206B2 (ja) | 2020-01-15 | 2024-05-27 | 株式会社ランドビジネス | 地域内建物群構造 |
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