JP2004203753A - クメンの製造方法 - Google Patents

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Junpei Tsuji
純平 辻
Takeo Seo
健男 瀬尾
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

【課題】銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒の変質による選択率の低下を防止し、よって長期にわたって安定的かつに高選択率の下でクメンを得ることができるという優れた特徴を有するクメンの製造方法を提供する。
【解決手段】銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒に供されるクミルアルコールを含む溶液中の水の濃度が0.6重量%以下であるクメンの製造方法。
銅触媒としては、銅、ラネー銅、銅・クロム、銅・亜鉛、銅・クロム・亜鉛、銅・シリカ、銅・アルミナ等があげられる。水素化分解反応温度は一般に0〜500℃であるが、30〜400℃の温度が好ましい。一般に圧力は100〜10000kPaであることが有利である。水素化分解反応は、スラリー又は固定床の形の触媒を使用して有利に実施できる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クメンの製造方法に関するものである。更に詳しくは、銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒の変質による選択率の低下を防止し、よって長期にわたって安定的かつに高選択率の下でクメンを得ることができるという優れた特徴を有するクメンの製造方法にに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法は公知である(たとえば、特許文献1参照。)。しかしながら、従来の方法は、長期にわたって安定的かつに高選択率の下でクメンを得るという点において必ずしも満足できるものではなかった。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−031662号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる現状において、本発明が解決しようとする課題は、銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒の変質による選択率の低下を防止し、よって長期にわたって安定的かつに高選択率の下でクメンを得ることができるという優れた特徴を有するクメンの製造方法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒に供されるクミルアルコールを含む溶液中の水の濃度が0.6重量%以下であるクメンの製造方法に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
銅触媒としては、銅、ラネー銅、銅・クロム、銅・亜鉛、銅・クロム・亜鉛、銅・シリカ、銅・アルミナ等があげられる。
銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解する好ましい実施態様について説明する。反応は、溶媒を用いて液相の存在下に実施するのが好ましい。溶媒は、反応体及び生成物に対して実質的に不活性なものでなければならない。溶媒は使用されるクミルアルコール溶液中に存在する物質からなるものであってよい。たとえばクミルアルコールが、生成物であるクメンとからなる混合物である場合には、特に溶媒を添加することなく、これを溶媒の代用とすることも可能である。その他、有用な溶媒は、アルカン(たとえばオクタン、デカン、ドデカン)や、芳香族の単環式化合物(たとえばべンゼン、エチルベンゼン、トルエン)などがあげられる。水素化分解反応温度は一般に0〜500℃であるが、30〜400℃の温度が好ましい。一般に圧力は100〜10000kPaであることが有利である。水素化分解反応は、スラリー又は固定床の形の触媒を使用して有利に実施できる。
【0007】
本発明の最大の特徴は、銅触媒に供されるクミルアルコールを含む溶液中の水の濃度が0.6重量%以下である。なお、該水の濃度は0.2重量%以下が好ましい。水の濃度が高すぎると水の影響で触媒が変質し、クミルアルコールからクメンへの選択性が低下してしまう。
【0008】
水の濃度を本発明の範囲に保つには、たとえば銅触媒に供する前にあらかじめ脱水処理を施しておく方法があげられる。脱水処理の方法は、吸湿剤で除去するか、反応にて消費するか、蒸留操作によって除去するか、何れの方法を用いても良い。また、溶液中の水分濃度が該濃度まで低下するように、反応温度を上げ、かつ/または圧力を下げて運転することも可能である。また、イナートなガスを流通させることにより、溶液中の水分を気化させて該濃度まで低下させることも可能である。
【0009】
【実施例】
次に、本発明を実施例により説明する。
実施例1
反応温度240℃、反応圧力1MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。
この時の溶液中の水分濃度は0.1重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、バッチ反応によって水素化分解活性を評価した。バッチ反応条件には、25重量%クミルアルコールを含むクメン溶液100g、触媒1.5g、240℃、1MPaG、60分、水素500Ncc/minを用いた。結果を表1に示した。
【0010】
実施例2
反応温度220℃、反応圧力1MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。
この時の溶液中の水分濃度は0.28重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、実施例1と同様の方法で水素化分解活性を評価した。結果を表1に示した。
【0011】
実施例3
反応温度180℃、反応圧力1.0MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。この時の溶液中の水分濃度は0.41重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、実施例1と同様の方法で水素化分解活性を評価した。結果を表1に示した。
【0012】
実施例4
反応温度180℃、反応圧力1.3MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。この時の溶液中の水分濃度は0.58重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、実施例1と同様の方法で水素化分解活性を評価した。結果を表1に示した。
【0013】
比較例1
反応温度160℃、反応圧力1.0MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。この時の溶液中の水分濃度は0.63重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、実施例1と同様の方法で水素化分解活性を評価した。結果を表2に示した。
【0014】
比較例2
反応温度180℃、反応圧力1.6MPaGにおいて、銅/シリカを充填した固定床流通反応器に、クミルアルコールを含むクメン溶液と水と水素を流通させた。この時の溶液中の水分濃度は0.76重量%であった。50時間後に触媒を抜出し、実施例1と同様の方法で水素化分解活性を評価した。結果を表2に示した。
【0015】
【表1】
Figure 2004203753
【0016】
【表2】
Figure 2004203753
クメン選択率:生成したクメン(mol)/反応したクミルアルコール(mol)×100
【0017】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明により、銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒の変質による選択率の低下を防止し、よって長期にわたって安定的かつに高選択率の下でクメンを得ることができるという優れた特徴を有するクメンの製造方法を提供することができた。

Claims (1)

  1. 銅触媒の存在下、クミルアルコールを水素化分解するクメンの製造方法であって、銅触媒に供されるクミルアルコールを含む溶液中の水の濃度が0.6重量%以下であるクメンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108929189A (zh) * 2018-08-07 2018-12-04 崔九香 一种由α,α-二甲基苄醇氢解制备异丙苯的方法
US11912638B2 (en) 2019-08-09 2024-02-27 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing cumene

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CN108929189B (zh) * 2018-08-07 2021-06-11 杭州伽南企业管理有限公司 一种由α,α-二甲基苄醇氢解制备异丙苯的方法
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