JP2004203484A - 包装体および流動物の付着方法 - Google Patents

包装体および流動物の付着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも2つの収納室に区分され、それぞれの収納室に流動物と固形物を収納し、固形物に流動物を付着又は含浸して開封するようにした流動物―固形物包装体を提供することを目的とする。
【解決手段】流動物と固形物とを同一包装容器に収納した包装体であって、流動物と固形物とを隔てる仕切が前記包装容器に加えられる外力によって破断されることが可能であることを特徴とする包装体である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動物と固形物とを組み合わせて包装容器に収納した包装体に関するものであり、さらに詳述すれば、少なくともその一部が外力により容易に突き破ることができる仕切を有する包装容器に流動物と固形物とを収納した包装体、およびこの包装体を用いて流動物を固形物に付着させる方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】
化粧品、消毒薬、洗浄液、医薬品、塗料、接着剤等液体や粉体の流動物を綿球、ガーゼ、綿棒や、スポンジ、刷毛等の固形物に付着させる場合、流動物を固形物に接触させて表面に付着させ、場合によっては、さらに内部に含浸させて使用する。このような場合、通常、固形物と流動物は別々の容器に入れられており、使用時に必要量を他の容器に取り出して使用しているが、これでは容器の手配、洗浄など操作が煩瑣である。また、ポビドンヨード、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルアルコールやエタノール等の消毒薬については、使い捨て容器に前記消毒薬を綿球やガーゼにあらかじめ含浸した状態で収納したものもあるが、消毒薬を過剰に添加しなければならないので経済的ではなく、使い切るまでに複数回容器の開閉操作をすることにより、安全衛生性に懸念が残る。また前記流動物には、一度開封すると時間の経過により徐々に変質してしまうものも多い。このような観点から一回使用分の流動物を固形物に付着または含浸させるべく、それぞれを分離して包装容器に収納した包装体が提案されている(特許文献1)。
しかし、そのような包装体は通常の軟包装袋に熱融着部で分離して収納されており、熱融着部を剥離して収納室同士を連通させると固形物全体に流動物が付着してしまうため、過剰の流動物を収納する必要があり、経済的でないと同時に、開封時に使用者の手や指に流動物が付着し易いという取り扱い上の煩わしさがあった。さらには、長期保存中に前記固形物中に含まれる成分と前記流動物中に含まれる成分が相互作用を起こし、前記流動物成分の効能や安定性等に悪影響を及ぼす懸念もあった。
【特許文献1】
特開平6−219473
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者は過剰の流動物を添付することなく、一度の開封で使い切る程度の量の流動物を添付しておき、使用時に固形物の表面に付着させ、場合によっては、さらに含浸させることのできる、安価で、経済的であると同時に、使用者に流動物が付着することなく、使い勝手の良い包装体を供給すべく種々検討した結果、本発明を完成したもので、本発明の目的は、少なくとも2つの室に区分された包装容器のそれぞれの室に流動物と固形物を収納し、使用時、これらを接触させ、流動物を固形物に含浸或いは表面に付着させて使用することができる包装体及びその付着方法を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願の発明の要旨は、流動物と固形物とを同一包装容器に収納した包装体であって、流動物と固形物とを隔てる仕切が前記包装容器に加えられる外力によって破断されることが可能であることを特徴とする包装体である。
即ち、本願の発明は流動物と固形物とを仕切を設けて別個の室に収納し、流動物は流動物収納室に密封状態で配置し、固形物は固形物収納室に配置したもので、使用時包装容器に加えられる外圧によって両者を隔てる仕切を破断して固形物の目的部位に流動物を含浸或いは表面に塗布出来るようにした包装容器と収納物とからなる包装体およびそれを用いた付着方法である。
そして、流動物は流動物収納室に直接充填してもよく、或いは流動物を流動物収納容器に充填してこれを流動物収納室に収納しても良い。
【0005】
また、流動物収納室及び/または固形物収納室が絞り成型されていることが好ましい。
特に、流動物収納室は流動物を集中して収納する観点より絞り成型されていることが好ましい。
そして、大きな固形物を固形物収納室に収納する場合、固形物が大きくなると固形物の周囲のシートやフィルム(以下これらを併せてシートという)が皺や歪みによってシールし難くなるためにこの部分のシートが絞り成型されていることが好ましい。
ところで、流動物収納室のシートと固形物の周囲のシートの双方が絞り成型されていると自動生産機により仕切を包装容器の内壁に固着するに際して、確実な固着や固着位置の調整が難しく流動物の密封状態を確保できなくなる場合がある。そのような場合は、予め流動物を密封充填した流動物収納容器を使用し、流動物収納容器と固形物とを包装容器に収納することによって生産性を向上することができる。
この場合、更に、流動物収納容器として環状ポリオレフィンを含むシートを絞り成型した容器を使用することができる。このようなシートを用いる場合、シーラントを積層することで、通常はシール適性の悪い環状ポリオレフィンの容器を容易に密封できるので好ましい。また、この流動物収納容器を包装容器に収納することにより、流動物収納容器を蓋材で密封する場合にシール強度が低くても密封状態を確保しやすいので、環状ポリオレフィンを含むシートのシール適性が格別に優れていなくても使用することが可能となる。環状ポリオレフィンを含むシートを絞り成型した容器を使用すると、容器に充填した薬剤の保存性が良好なので好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に述べる。
本発明において使用する包装容器は合成樹脂製の袋、トレイや成型容器などである。一部に紙やアルミ箔等が用いられていてもよい。これらの包装容器はイージーピールとしたり、ノッチを設けたりして開封しやすくしておくことが好ましい。
本発明の包装容器を構成する材質は、通常このような包装容器を構成する材質を用いることができる。例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィンの単層シートや積層体シート或いはこれらにポリエステル、ポリアミド等の無延伸或いは延伸シートやアルミ箔やシリカ蒸着層、アルミナ蒸着層、エチレン−ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニリデン、環状ポリオレフィンなどのバリア層などを積層した積層材であって、これらのシートを用いて包装袋としたり、上述した樹脂を用いて例えば真空成型、圧空成型あるいは射出成型等によって所要の凹部を有する成型された包装容器とする。特にポビドンヨードやグルコン酸クロルヘキシジンなどの薬剤は、環状ポリオレフィンを含むシートを使用した包装容器に収納することでその効力の低下を抑えることができる。
【0007】
流動物収納室は、流動物が揮散しないような材質で構成されていることが好ましく、例えば40℃,75%Rh環境下、1ヶ月保存されたときその内容物の重量変化が10%以内に抑えることが出来るものが好ましい。具体的にはポリプロピレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリエステル、ポリアミド、環状ポリオレフィン、エチレン酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、紙、アルミ箔、アルミ或いはアルミナやシリカを蒸着したシート或いはそれらの積層体シートが使用される。そして、流動物収納室に収納される流動物としては特に制限は無く、液体はもちろん、ペーストや粉体、粒体、場合によっては気体などであっても良い。それらのなかでも本発明の包装体が好適に適用されるものとしては、例えば、ポビドンヨード、イソプロパノール、エタノール及びグルコン酸クロルヘキシジン等の消毒薬、化粧水、ヘアカラー、アイカラー、乳液、マニキュア及び除光液等の化粧品、耳洗浄や口腔洗浄用の洗浄液、塗料や接着剤などの工業用薬品、歯などに塗る医薬品などを挙げることができる。
【0008】
また、流動物収納容器を使用する場合、流動物収納容器は環状ポリオレフィンを含むシートが好ましい。
ここで、流動物収納容器は環状ポリオレフィンを含むシートとは、環状ポリオレフィンが少なくとも一部に配合されたシートを意味し、環状ポリオレフィンからなるシートもしくは環状ポリオレフィンが混合された樹脂からなるシート、又は環状ポリオレフィン層もしくは環状ポリオレフィンが混合された樹脂層を他の樹脂層と積層した多層シートを意味する。
そして、環状ポリオレフィンの中でもノルボネン類を開環重合することによって得られるポリオレフィン(COP)を含むシートとしたもので構成されていることが好ましい。
特に、前記COPは、ガラス転移温度が低いグレード(望ましくは110℃以下)であると成型性に優れ好ましい。また、COPを含むシートは、ヒートシール性が劣ることからシール層を積層することが好ましく、ポリエチレン或いはポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂をシーラントとして積層した多層シートにすることでヒートシール性を格段に飛躍させることが出来る。COPを含むシートを用いた流動物収納容器は内容品の有効成分や溶媒あるいは外気の水分などの透過が小さいので長期安定性に優れ、特に、20〜100μmのCOPからなる層を有することが好ましい。このようなCOPからなるシートにシール層を積層した多層シートは、その総厚をシート成型に適した200〜700μmとすることができ、有効ヨウ素濃度1000mg/l以上のポビドンヨード溶液や0.01%以上のグルコン酸クロルヘキシジン溶液などの消毒液を長期間保管することが出来る。また、ガラス転移温度の低いCOPは柔軟性に優れ、フィルム或いはシートの製膜性や絞り成型性が良好である。深く絞り成型すると容器のコーナー部の厚みが薄くなるので、深い絞り形状が必要な場合、この点を考慮して厚みを設定する必要がある。この場合、消毒液の濃度が薄く、充填量が少ないほど充填した消毒液の水分や有効成分の減少が大きく変動するため、COP層の厚みやシートの総厚さを厚めに設定する必要がある。シール層に使用する樹脂はヒートシール性を備える限り特に制限はなく、ポリオレフィン類、ポリアミド類或いはポリエステル類等を例示することができる。好ましくは、高密度ポリエチレンやポリプロピレン等の堅い樹脂、低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレン、或いは、それらに熱可塑性エラストマー等を添加した柔らかい樹脂等を例示することができる。これらの樹脂から一種或いは二種以上を選択することによりシートの総厚さ200〜700μmとなる範囲内でシート成型に好適な硬さに調節することが可能である。
また、包装容器内を流動物収納室と固形物収納室とに区分する仕切は、固形物が配置されている側、若しくは流動物収納室側より外力を加えることによって破断して固形物に流動物を付着乃至含浸させるのであり、また、流動物収納容器を用いた場合は、固形物収納室とを区分する仕切は流動物収納容器を構成する壁体の一部を仕切とし、包装容器に加えられる外力により固形物の流動物含浸部が押圧されて破断し、固形物に流動物を付着乃至含浸させるのである。このような破断可能なシートとしては特に制限はないが、具体的にはポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルなどの合成樹脂フィルム、アルミ箔、紙、合成紙などが挙げられる。合成樹脂フィルムにはフィルムを脆くする目的で異種物質が含有されていても良く、このような物質としてはタルク、炭酸カルシウムなどの無機系フィラー等があり、これらが含まれていても良い。例えばポリプロピレンシートに無機系フィラーを含有させたBPケミカル社製の脆化ポリプロピレンシートなどがある。
【0009】
本発明で使用する固形物としては綿球、カーゼ、綿棒、スポンジ及び刷毛等何れでもよく、特に綿棒や刷毛等の把持部を有するものは、流動物含浸部(綿や毛の部分)を仕切上に配置しこの部位を押圧することにより、把持部が剛性を有するので、ここを持って押圧することによって容易に仕切を破断でき、さらには流動物を含浸させる部分にのみ流動物が浸かり、把持部に付着することがないので好ましい。
包装容器の外寸としては対象品、用途により様々であり、特に制限はない。例えば、取り扱い性の観点からは、長さ30〜300mm、幅15〜70mm程度で綿棒の場合では1〜3本程度、又綿球の場合では1〜数個が収納できる程度の空間を有することが好ましい。また、流動物を収納する収納室としては、一回で使い切る程度の量が収納できる程度のものが好ましく、通常、長さ5〜40mm×幅5〜40mm×深さ4〜10mmで、流動物が0.5〜5ml程度収納されることが好ましい。また、流動物収納容器を使用する場合、流動物収納容器は、前述の流動物を収納する収納室と同様に、一回で使い切る程度の量が収納できる程度のものが好ましく、通常、長さ5〜40mm×幅5〜40mm×深さ4〜10mmで、流動物が0.5〜5ml程度収納されることが好ましい。
【0010】
本発明の包装容器は、固形物が流動物収納室または流動物収納容器と仕切を隔て配置されており、使用時に仕切を破断して固形物の流動物含浸部に流動物を含浸或いは表面に付着させるので、仕切が破断し易いことが好ましい。破断しやすくする方法としては、上述のフィラーを充填することの他、例えば、仕切の一部または全部に未貫通の穿孔や線状のハーフカットを入れる等の手段を施すことが好ましい。
また、本発明においては、流動物収納部または流動物収納容器の一部に突起を設け、これによって仕切を破断しても良い。
更に、固形物が綿棒や刷毛のような剛性を有する把持部を有する場合、容器の流動物充填室より離れた位置にノッチを設けた場合でも、この把持部を持ち上げることによって流動物含浸部が仕切を突き破って流動物を含浸し、ノッチから包装容器を切り取り把持部付固形物を取り出すことが容易に行えるので好ましい。
充填する流動物が医薬品、消毒薬、化粧品等の場合、固形物は、滅菌状態に保持されていることが好ましく、滅菌処理には、エチレンオキサイドガス滅菌、オートクレーブ滅菌或いは放射線滅菌が採用できる。
【0011】
本発明の包装体は、包装容器の周縁部のシールはヒートシール等によって行うが、流動物収納室の仕切または流動物収納容器の仕切を破断し、流動物を含浸或いは表面に塗布した固形物を取り出すことを考慮すると周縁ヒートシール部の一部あるいは全部をイージーピールとすることが好ましい。このようなシール強度としては通常のイージーピールに適用されるシール強度、すなわちZ−0238に基づいて測定したシール強度が1〜25N/15mm程度である。シール強度を弱く設定すると内容品の取り出しは容易であるが製品輸送中の衝撃等によって不用意に剥離してしまう場合がある。イージーピールシールを行う方法としては、イージーピールフィルムの使用やシール条件を調整したりする他、例えば特許文献2に記載されているように、シール部の一端に未シール部を設け、これを剥離開始部として剥離する方法等がある。
【特許文献2】特開2000−335574号公報
【0012】
本発明の包装容器及びその調整方法を用いることによる利点をまとめると以下の通りとなる。
流動物充填量を過剰に設定せずに使用できるので経済的である。流動物と固形物とが別々の部屋に収納されているので、長期間含浸による固形物成分の流動物中への溶出の懸念がないので流動物を長期間安定的に保てる。各種滅菌操作に対応でき、また、開封せずに固形物に流動物を含浸させることが出来るので安全で、衛生的である。把持部を有する固形物については把持部を濡らすことなく、必要な部分に流動物を含浸あるいは表面に付着することができるので、便利である。また、自動生産機により容易に製造できる形態である。
【0013】
次に本発明の包装体の態様例について図面をもって例示する。先ず、流動物を包装容器の流動物収納室に直接充填した場合について説明する。
図1は、固形物として綿棒を使用した場合の説明図であって、(a)は平面図、(b)は側面図である。図1において、容器本体にポリプロピレンや高密度ポリエチレン(HDPE)などのポリオレフィンシート1の一部を絞り成型によって流動物が収納できる凹部(流動物収納室)を設け、これに流動物2を収納する。この流動物収納室を覆うようにアルミ箔3を載置し、イージーピールとなるようにシールする。このアルミ箔3が2室間の仕切となるのでアルミ箔3は、流動物を密閉できる大きさがあれば良い。次にこの仕切の上に綿の部分が来るように綿棒を配置し、綿棒の上からイージーピールのラミネートフィルム5を被せ容器のHDPEシート1とアルミ箔3とからなるシートとラミネートフィルム5とをシールする。シール部は、ラミネートフィルム5の端部の一部に未融着部7を残してヒートシールによりシールすると剥離開始時のきっかけとなり好ましい。またラミネートフィルム5の一部に開口を設けて滅菌紙6を付け、必要に応じて綿棒側の室内をEOG(エチレンオキサイドガス)滅菌やAC(オートクレーブ)滅菌により滅菌するようにしてもよい。また、放射線により滅菌してもよく、この場合には、開口や滅菌紙6をつけなくとも良い。使用時には綿棒の綿4の部分を押し込むことにより、容易にアルミ箔を破断することができ、これにより綿に流動物2を浸すことができる。次に、アルミ箔3とラミネートフィルム5とが弱くシールされているので、ラミネートフィルム5の端部の未融着部7を引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。これらの操作により、消毒薬及び綿棒が使用直前まで外気に触れることがないので衛生上きわめて良好であり、また使用時必要な部分だけに消毒薬を浸して使用することができるので、非常に便利である。消毒薬の他に衛生性が要求される塗り薬などにも有用である。
【0014】
図2は固形物として綿球を使用した場合の側面図である。容器本体としてポリオレフィンシートを使用し、3にポリプロピレンシートを使用したものである。この場合は、流動物収納室の上面全面に固形物収納室が形成されている。
図3は固形物として綿棒を使用した場合の側面図である。容器本体としてHDPEシートの代わりに、一部に凹部を設けた形状に射出成型したポリカーボネート1を使用し、さらにこれにミシン目10を入れておく。また、包装容器の蓋体としてラミネートフィルムの代わりにポリオレフィンシートを絞り成型した蓋体8の一部に突起部9を設けたものを使用した。これによりアルミ箔シート3を容易に破断することができる。また、片方の手で綿棒の綿の部分を押圧すると同時にもう片方の手で綿棒側を折り曲げることで、更に容易にアルミ箔を破断することができ、ポリカーボネートシートが屈曲により切断され易い性能を有することから、シートのミシン目が切断され綿棒の室も開封されるので直ぐに消毒薬を含浸した綿棒を取り出すことが出来る。
【0015】
図4は突起11を設けた綿棒の側面図であって、この綿棒を配置することにより容易に仕切を破断することができる。
図5は流動物収納室の蓋材の図であって、ポリプロピレンシート12の一部にハーフカットの切り込み13を入れて、これを仕切として使用することにより押圧により容易に破断することが出来る。
図6は底部に突起11を設けた流動物収納室の側面図であって、使用時は、流動物側より押圧する事によって仕切を破断して綿棒の綿部に流動物を含浸することができる。
【0016】
図7は固形物としてスポンジを使用した場合の側面図である。HDPEシートの代わりにA−PETの一部を絞り成型によって流動物が収納できる凹部を設けたシートを使用し、流動物収納室には、口腔洗浄液を充填し、固形物収納室には、把持部を有するスポンジを収納した。スポンジ部分を押し込むことにより、容易にアルミ箔を破断することが出来、これにより、スポンジに口腔洗浄液を浸すことができる。この際、口腔洗浄液の飛散が少なく把持部に流動物が付着することはまず無い。従って、取り出すときに把持部をつかんで取り出せば、手を汚す煩わしさも起こらないことから便利である。さらに、スポンジと把持部とは接着剤で結合されていることから、あらかじめスポンジに口腔洗浄液を含浸した状態で収納すると、接着剤成分が溶出し、口腔洗浄液に悪影響を及ぼす懸念があるが、この包装体は、そのような懼れはなく好適である。その他、固形物に含浸させて使用する化粧品など、長期安定性等の問題から、使用直前まで固形物と流動物とを分けて収納する必要があるものに対しても有用である。
【0017】
図8は固形物としてゴムベラを使用した場合の説明図である。ポリアミド/アルミ箔/直鎖状低密度ポリエチレンのドライラミネートシートを使用し、流動物2には接着剤を充填し、固形物4にはゴムベラを収納した。これにより、接着剤は、長期間その性能が保持され、また、使用時は仕切を破断することにより、ヘラに接着剤が塗布され簡単に使用できるので便利である。
【0018】
次に流動物を流動物収納容器に充填し、これを包装容器本体に収納した場合について説明する。
図12は流動物収納容器の側面図であり、図13はこれを収納した包装容器の側面図である。図12において、COP、ポリプロピレンや高密度ポリエチレン(HDPE)などのシート基材15を絞り成型によって流動物2が収納できる凹部を設け、これに流動物2を収納する。これに蓋材兼仕切3となるアルミ箔を載置してヒートシールにより密封し、流動物収納容器14とする。
【0019】
そして、図13に図示するように、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や低密度ポリエチレン(LDPE)などのシート基材を絞り成型によって、固形物を収納できる凹部及び流動物収納室を設けた容器本体1を作成しておき、流動物収納室に流動物収納容器14を入れる。流動物収納容器14の仕切3の上に綿棒4の綿の部分が来るように綿棒4を配置し、包装容器の蓋体5を被せヒートシールして収納する。流動物収納容器14と容器本体1とは流動物収納容器14のシート基材15の一部あるいは全面をヒートシールあるいは粘着剤等により容器本体1に固定すると輸送中や保管中に流動物収納容器14が動かないので好ましい。容器本体1上にイージーピールのラミネートフィルムの蓋体5を載置しヒートシールにより密封する。蓋体5の端部7の一部に未融着部を残してヒートシールによりシールすると剥離開始時のきっかけとなり好ましい。使用時には綿棒の綿の部分を押し込むことにより、容易に仕切を破断することができ、これにより綿に流動物2を浸すことができる。容器本体1のポリオレフィンシートと蓋体5のラミネートフィルムとが剥離可能にシールされているので、蓋体5の端部7の未融着部より引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。これらの操作により、消毒薬及び綿棒が使用直前まで外気に触れることがないので衛生上極めて良好であり、また使用時必要な部分だけに消毒薬を浸して使用することができるので、非常に便利である。消毒液の他に衛生性が要求される塗り薬などにも有効である。また、流動物収納容器を用いることにより自動生産機での製造が容易となり、生産性をあげることが可能となる。
【0020】
図13の態様においても、蓋体5に滅菌紙を付けても良く、蓋体5を滅菌紙としてもよい。
流動物収納容器14の底部に図6で示したと同様な突起を設けた場合は、使用時に流動物収納容器側より押圧する事によって仕切を破断して綿棒の綿部に流動物を含浸することができる。
また、図7の包装体の改良例として、流動物収納容器14としてA−PETの一部を絞り成型によって流動物が収納できる凹部を設けたシートを使用し、流動物収納容器14には、口腔洗浄液を充填し、固形物は、図7で示したような把持部を有するスポンジを収納し、スポンジ部分を押し込むことにより、容易にアルミ箔を破断することができる。これにより、口腔洗浄液の飛散や把持部への流動物の付着を避けて、スポンジに口腔洗浄液を浸すことができる。取り出すときには把持部をつかんで取り出せば、手を汚す煩わしさも起こらない。さらに、スポンジと把持部とは接着剤で結合されていることからあらかじめスポンジに口腔洗浄液を含浸した状態で収納すると、接着剤成分が溶出し、口腔洗浄液に悪影響を及ぼす懸念があることからも、この包装容器は、そのような懸念がなく有用である。その他、固形物に含浸させて使用する化粧品など、長期安定性の等の問題から、使用直前まで固形物と流動物とを分けて収納する必要があるものに対しても有用である。
また、図8の包装体の改良例として、流動物収納容器14としてポリアミド/アルミ箔/直鎖状低密度ポリエチレンのドライラミネートシートの一部を絞り成型によって流動物が収納できる凹部を設けたシートを使用し、流動物として接着剤を充填し、固形物にはゴムベラを収納した場合、接着剤は、長期間その性能が保持され、また、使用時は仕切を破断することにより、ヘラに接着剤が塗布され簡単に使用できるので便利である。
【0021】
【実施例及び参考例】
以下、実施例として図面を以って更に本発明を具体的に説明する。
実施例1
図1に示す包装容器を用いて本発明の流動物−固形物包装体の一例である消毒薬キットを作成した。幅30mm×長さ180mm×厚さ800μmのHDPEシートの一部を絞り成型によって15mm×20mm×6mmの凹部(流動物収納室)を設け、容器本体1とし、これに流動物2として消毒薬(10%ポピドンヨード液1.5ml)を収納した。仕切3として外寸30mm×180mmの両面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミを使用し、仕切3により容器本体1全体を覆い、流動物収納室(凹部)の周囲四方をヒートシールした。仕切3の上に固形物4として綿部直径12mmで長さ150mmの綿棒を配置し、綿棒の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/アルミナ蒸着PET12μm/PE系イージーピール40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5と仕切3との四方をヒートシールして仕切3の上に配置した綿棒を密封し、包装体(消毒薬用キット)を作製した。また蓋体5の一部には、開口部を設け滅菌紙6を貼付し、必要に応じて綿棒側の室内をEOG(エチレンオキサイドガス)やAC(オートクレーブ)により滅菌することもできる様にした。使用時には綿棒の綿4の部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これにより綿に流動物2を浸すことができる。次に、アルミ箔3と蓋体5とがイージーピールシールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。本発明の消毒薬用キットは、これらの操作により使用直前まで外部にふれることがないので衛生上極めて良好であり、また使用時必要な部分だけに消毒薬を浸して使用することができるので、非常に便利である。
図2は固形物4として綿球を使用した場合であって、製造方法は綿棒の場合と同様である。使用に際しては、蓋体5から綿球を押圧することにより、容易に仕切を破断することができ、上記綿棒の場合と同様の結果を得ることができる。
【0022】
実施例2
実施例1と同様に容器本体1を形成し、流動物としては、消毒薬(0.02%グルコン酸クロルヘキシジン溶液)を、仕切3として外寸24mm×29mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納室のみを予め密封し、しかる後、実施例1と同様の蓋体5を用いて容器本体1をシールした。また、固形物4として図4に示すような突起部を有する綿棒を使用した以外は実施例1と同様に流動物−固形物包装体を作製した。
使用時、綿棒側より押圧することによって綿棒に設けた突起11により容易に仕切3を破断することが出来、これにより綿棒の綿部に流動物2を浸すことができ、次いで、容器本体1より蓋体5を剥離して綿棒を取り出すことが出来た。
【0023】
実施例3
実施例1におけるHDPEシートに代えて開封補助手段としてミシン目10と6mm×10mm×6mmの凹部を設けた20mm×110mm×500μmのポリカーボネート製射出成型シートで本体容器1を作成し、流動物2として70%エタノール溶液0.5mlを収納した。仕切3としては外寸20mm×25mmのタルク含有ポリプロピレンシートを使用し流動物収納室を覆い、この上に綿部直径5mm長さ80mmの綿棒4を配置した。他方、蓋体8として、20mm×110mm×300μmのポリプロピレンシートを成型部の内寸が10mm×100mm×10mmとなるように絞り成型し、蓋体8の一部に図3に示すような突起部9を設け、これで綿棒を覆い、シールすることで流動物−固形物包装体を作製した。この突起部9により蓋体5の破断をより容易に出来る。
なお、使用時、片方の手で綿棒の綿の部分を押圧すると同時に、もう片方の手で容器本体1の端部を上方に折り曲げることで綿棒の棒の部分が下方に付勢されテコの原理で更に容易に仕切3を破断することができると共に、容器本体1を折り曲げる時に、ミシン目部分10より容器本体も破断され綿棒を取り出し、使用することができる。
【0024】
実施例4
HDPEに代えてポリプロピレンシートを使用して実施例1と同様に流動物収納室を形成し、流動物2として70%エタノール溶液1.5mlを収納した。仕切3としてハーフカットの切り込み部(脆弱部)13を設けた外寸30mm×180mmのポリプロピレンシートを用い、流動物収納室を覆い(図5参照)、この上に綿部直径12mmで長さ150mmの綿棒の配置、その上より蓋体5として20mm×160mm×15mmに絞り成型したポリアミド25μm/アルミ箔40μm/ポリプロピレン30μmのラミネートフィルムで覆い、流動物−固形物包装体を作製した。このラミネートフィルム側より押圧することによって上記仕切を破断することが出来る。
なお、図5に示すように仕切にハーフカットの切り込み部などの脆弱部を設けることにより仕切として通常のポリプロピレンシートを使用しても押圧により容易に破断することが出来る。
【0025】
実施例5
実施例1におけるHDPEシートの代わりにポリスチレンシートを使用して実施例1と同様に流動物収納室を形成した。容器本体1を作成する際、流動物収納室の底部に図6に示す突起部11を設けると共に、開封補助手段であるミシン目10を設けた。流動物2として除光液を充填した。また、蓋体5として、PET12μm/ポリスチレン系イージーピールフィルム40μmのラミネートフィルムを使用したこと以外は実施例1と同様であった。使用時、除光液側から押圧することにより、底部の突起が仕切3を突き破り綿棒に除光液を含浸させることができる。
【0026】
実施例6
図7は、本発明の流動物−固形物包装体の一例である口腔洗浄用キット(包装体)の側面図である。幅40mm×長さ220mm×厚さ400μmのA−PETシートの一部を絞り成型によって20mm×30mm×8mmの凹部(流動物収納室)を設け、容器本体1とし、これに流動物2として口腔洗浄液(ミント水3ml)を収納した。仕切3として外寸30mm×40mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納室のみを予め密封した。仕切3の上に固形物4として先端にスポンジのついた棒(スポンジ部直径18mmで長さ190mm)を配置し、固形物4の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/ポリエステル系イージーピールシール層40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5との四方をヒートシールして仕切3の上に配置した固形物4を密封し、口腔洗浄用キットを作製した。使用時には固形物4のスポンジ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりスポンジに流動物2を浸すことができる。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。本発明の消毒薬用キットは、これらの操作により衛生的であり、且つ使用直前まで固形物に流動物が含浸することはないので、スポンジとプラスチック製の棒とを繋げている接着剤成分が口腔洗浄液中に溶出するといった懸念はない。
【0027】
実施例7
実施例1におけるHDPEシートの代わりにLLDPE500μm/環状ポリオレフィン50μmの共押出し積層シートを使用し、容器本体1を形成したこと以外は実施例1と同様な流動物−固形物包装体を形成した。
【0028】
実施例8
図8は、本発明の流動物−固形物包装体の一例である接着剤キットの図である。幅20mm×長さ100mmのポリアミド25μm/アルミ箔40μm/LLDPE40μm構成のラミネートフィルムの一部を絞り成型によって10mm×10mm×8mmの凹部(流動物収納室)を設け、容器本体1とし、これに流動物2として接着剤(一液タイプ0.5ml)を収納した。仕切3として外寸20mm×20mmの両面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納室のみを予め密封した。仕切3の上に固形物4としてゴムベラ(ヘラ部直径10mmで長さ90mm)を配置し、固形物4の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/アルミ蒸着PET12μm/PE系イージーピールシール層40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と仕切3と蓋体5との四方をヒートシールして仕切3の上に配置した固形物4を密封し、接着剤キットを作製した。使用時には固形物4のヘラ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりヘラの表面に接着剤を塗布することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、ゴムベラを取り出すことができる。本発明の接着剤キットは、これらの操作により使用が簡便で使用直前まで接着剤の性能を保持することができる。
【0029】
実施例9
図9は、本発明の流動物−固形物包装体の一例であるヘアカラーキットの説明図である。幅50mm×長さ300mm×厚さ800μmのHDPEシートの一部を絞り成型によって30mm×60mm×15mmの凹部(流動物収納室)を設け、容器本体1とし、これに流動物2として化粧品(ヘアカラー液10ml)を収納した。仕切3として外寸50mm×80mmの両面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納室のみを予め密封した。仕切3の上に固形物4としてヘアカラー用ブラシ(長さ250mmで最大幅40mm)を配置し、固形物4の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/PE系イージーピールシール層40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と仕切3と蓋体5との四方をヒートシールして仕切3の上に配置した固形物4を密封し、ヘアカラーキットを作製した。使用時には固形物4のブラシ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりブラシの表面にヘアカラー液を塗布することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、ヘアカラー用ブラシを取り出すことができる。本発明のヘアカラーキットは、携帯でき、操作が簡便で、使用時ヘアカラー液が手等につくことがなく便利である。
【0030】
実施例10
図10は、本発明の流動物−固形物包装体の一例である化粧品キットの説明図である。幅30mm×長さ110mm×厚さ400μmのA−PETシートの一部を絞り成型によって20mm×30mm×6mmの凹部(流動物収納室)を設け、容器本体1とし、これに流動物2として化粧品(除光液1.5ml)を収納した。仕切3として外寸30×40mmの両面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納室のみを予め密封した。仕切3の上に固形物4としてスポンジ付き棒(長さ80mmで最大幅6mm)を配置し、固形物4の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/PE系イージーピールシール層40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と仕切3と蓋体5との四方をヒートシールして仕切3の上に配置した固形物4を密封し、化粧品キットを作製した。使用時には固形物4のスポンジ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりスポンジの表面に除光液を塗布することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、スポンジ付き棒を取り出すことができる。本発明の化粧品キットは、携帯でき、操作が簡便で、便利である。
【0031】
実施例11
図11は、本発明の固形物−流動物包装体の一例である化粧品キットの説明図である。実施例9と同様に形成したA−PETシートの凹部(流動物収納室)に流動物2として化粧品(化粧水5ml)を収納した。また、仕切3上に固形物4としてスポンジ(直径60mm厚さ5mm)を配置した。使用時には固形物4のスポンジ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりスポンジ部分の表面に化粧水を含浸することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、化粧用スポンジを取り出すことができる。本発明の化粧用スポンジは、携帯でき、操作が簡便で、使用時化粧水が手等につくことがなく便利である。
【0032】
実施例12
図12は、本発明で使用する流動物収納容器の説明図である。幅20mm×長さ30mm×厚さ500μmのHDPEシートを絞り成型によって15×20×6mmの凹部を設け流動物収納容器14とし、これに流動物2として消毒薬(10%ポビドンヨード液1.5ml)を納付した。これに仕切3として外寸20×30mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミを使用し、仕切3により流動物収納容器14に蓋をし、四方をヒートシールした。この流動物収納容器は幅30mm×長さ180mm×厚さ200μmのLLDPEシートを図13のように絞り成型(最大絞り深さ18mm)した容器本体1に収納し、流動物収納容器14の四隅と容器本体1とをヒートシールによりシールし固定した。仕切3の上に固形物として綿部直径12mmで長さ150mmの綿棒を収納し、容器本体1の上にPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/PE20μm/PE系イージーピール40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体4と蓋体5との四方をヒートシールして密封し、消毒薬用キットを作製した。使用時には綿棒の綿の部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これにより綿に流動物2を浸すことができる。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。本発明の消毒薬用キットは、これらの操作により使用直前まで外部にふれることがないので衛生上極めて良好であり、また使用時必要な部分だけに消毒薬を浸して使用することができるので、非常に便利である。また、本形状は、自動生産機での製造が容易であることからも便利である。
【0033】
また、図13における蓋体5のラミネートフィルムの代わりに滅菌紙を使用し、必要に応じて綿棒側の室内をEOG(エチレンオキサイドガス)やAC(オートクレーブ)により滅菌できるようにした。
実施例13
流動物に消毒液(0.02%グルコン酸クロルヘキシジン溶液)を使用した以外は実施例12と同様に行った。
実施例14
実施例12におけるHDPEシートに代えてポリプロピレンシートを使用し、流動物2として70%エタノール溶液1.5mlを収納した。蓋体5として、PET12μm×/PE20μm/ポリプロピレン系イージーピールフィルム30μmで覆った。あとは実施例12と同様に行った。
実施例15
流動物2として除光液を使用。流動物収納容器の深絞りに突起を付与した後は実施例12と同様に行った。使用時、除光液側から押圧することにより、底部の突起が仕切3を突き破り綿棒に除光液が含浸される。
【0034】
実施例16
本発明の流動物収納容器−固形物包装体の一例として口腔洗浄用キットである。図7において、流動物2を容器本体の凹部に直接収納する代わりに流動物2を収納した流動物収納容器を使用した以外は図7と同様な包装体である。幅30mm×長さ40mm×厚さ400μmのA・PETシートを20×30×8mmの凹部に深絞り成型し流動物収納容器14とし、これに流動物2として口腔洗浄液(ミント水3ml)を収納した。仕切3として外寸30×40mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納容器を密封した。この流動物収納容器は幅40mm×長さ220mm×厚さ200μmのLLDPEシートを絞り成型(最大絞り深さ26mm)した容器本体1に収納し、流動物収納容器14と容器本体1とを粘着剤により固定した。仕切3の上に固形物4として先端にスポンジのついた棒(スポンジ部直径18mmで長さ190mm)を配置し、容器本体1の上にPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/ポリエステル系イージーピールフィルム40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5との四方をヒートシールして密封し、消毒薬用キットを作製した。使用時には固形物4のスポンジ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりスポンジに流動物2を浸すことができる。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、綿棒を取り出すことができる。本発明の消毒薬用キットは、これらの操作により衛生的であり、且つ使用直前まで固形物に流動物が含浸することがないので、スポンジとプラスチック製の棒とを繋げている接着剤成分が口腔洗浄液中に溶出するといった懸念はない。
【0035】
実施例17
本発明の流動物収納容器−固形物包装体の一例として接着剤キットである。図8において、流動物2を容器の凹部に直接収納する代わりに流動物2を収納した流動物収納容器14を使用した以外は図8と同様な包装体である。幅16mm×長さ16mmのLLDPE40μm/アルミ箔40μm/LLDPE40μm構成のラミネートシートの一部を絞り成型によって10×10×8mmの凹部(流動物収納室)を設け、流動物収納容器14とし、これに流動物2として接着剤(一液タイプ0.5ml)を収納した。仕切3として外寸16×16mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納容器14を密封した。この流動物収納容器は幅24mm×長さ110mm×厚さ150μmのLLDPEシートを図のように絞り成型(最大絞り深さ18mm)した容器本体1に収納し、流動物収納容器14と容器本体1とをヒートシールにより固定した。仕切3の上に固形物4としてゴムベラ(ヘラ部直径10mmで長さ90mm)を配置し、容器本体1の上にPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/アルミ蒸着PET12μm/PE系イージーピールフィルム40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5との四方をヒートシールして密封し、接着剤キットを作製した。使用時には固形物4のヘラ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりヘラの表面に接着剤を塗布することができる。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、ゴムベラを取り出すことができる。本発明の接着剤キットは、これらの操作により使用が簡便で、使用直前まで接着剤の性能を保持することができる。
【0036】
実施例18
本発明の流動物収納容器−固形物包装体の一例としてヘアカラーキットである。図11において、流動物2を容器の凹部に直接収納する代わりに流動物2を収納した流動物収納容器を使用した以外は図11と同様な包装体である。幅40mm×長さ70mmのポリプロピレン200μm/接着層25μm/環状ポリオレフィン50μm/接着層25μm/ポリプロピレン200μm多層共押し出しシートを30×60×15mmの凹部に深絞り成型し、流動物収納容器14とし、これに流動物2として化粧品(ヘアカラー液10ml)を収納した。この流動物収納容器は幅80mm×長さ300mm×厚さ400μmのポリプロピレンシートを図のように絞り成型(最大絞り深さ55mm)した容器本体1に収納し、流動物収納容器14と容器本体1とをヒートシールにより固定した。仕切3として外寸40×70mmの片面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納容器を密封した。仕切3の上に固形物4としてヘアカラー用くし(長さ250mmで最大幅40mm)を配置し、固形物4の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/ポリプロピレン系イージーピールフィルム40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5との四方をヒートシールして密封し、ヘアカラーキットを作製した。使用時には固形物4のくし部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりくしの表面にヘアカラー液を塗布することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、ヘアカラー用くしを取り出すことができる。本発明のヘアカラーキットは、携帯でき、操作が簡便で、使用時ヘアカラー液が手等につくことがなく便利である。
【0037】
実施例19
本発明の流動物収納容器−固形物包装体の一例として化粧品キットである。図10において、流動物2を容器の凹部に直接収納する代わりに流動物2を収納した流動物収納容器を使用した以外は図10と同様な包装体である。幅30mm×長さ40mm×厚さ400μmのA−PETシートを20×30×6mmの凹部に絞り成型し、流動物収納容器14とし、これに流動物2として化粧品(除光液1.5ml)を収納した。蓋材兼用の仕切3として外寸30×40mmの両面にシール剤を塗布した17μmの硬質アルミ箔を用い、ヒートシールにより流動物収納容器14を密封した。この流動物収納容器は幅40mm×長さ110mm×厚さ150μmのLLDPEシートを図のように絞り成型(最大絞り深さ12mm)した容器本体1に収納し、流動物収納容器14と容器本体1とを粘着剤により固定した。仕切3の上に固形物6としてスポンジ付き棒(長さ80mmで最大幅6mm)を配置し、容器本体1の上からPET(ポリエチレンテレフタレート)12μm/PE系イージーピールフィルム40μm構成のラミネートフィルムからなる蓋体5を被せ、容器本体1と蓋体5との四方をヒートシールして密封し、化粧品キットを作製した。使用時には固形物6のスポンジ部分を押し込むことにより、容易に仕切3を破断することができ、これによりスポンジの表面に除光液を塗布することが出来る。次に、容器本体1と蓋体5とが弱シールになっているので、蓋体5の端部7(予め未シール部を設けておく)より引っ張ることにより、剥離開封し、スポンジ付き棒を取り出すことができる。本発明の化粧品キットは、携帯でき、操作が簡便で、便利である。
【0038】
実施例20
本発明の固形物−流動物包装体の一例である化粧品キットである。実施例19と同様に形成したA−PETシートの凹部(流動物収納室)に流動物2として化粧品(化粧水5ml)を収納した。また、仕切3上に固形物4としてスポンジ(直径60mm厚さ5mm)を配置した他は、実施例19と同様に行った。
【0039】
次に流動物収納容器として環状ポリオレフィンを含むフィルム又はシートを使用し、これにポピドンヨード溶液またはグルコン酸クロルヘキシジン溶液からなる消毒液を充填した場合の保存性について調べた。
実施例21
COP(ゼノア750R:日本ゼオン社製)100μm/HDPE(ハイゼックス5000SF:三井住友ポリオレフィン社製)100μm/LLDPE(モアテック3500Z:出光石油化学社製)30μmの総厚230μmの共押し出しシートを使用し、縦30mm×横30mm×深さ10mmで、底部に直径10mm高さ8mmの図6のものと類似な円錐形の突起状に隆起した形状に深絞りした流動物収納容器を形成、これに10%ポピドンヨード溶液5mlを充填し、蓋剤として同シートを上に被せヒートシールにより密閉した。
40℃、75%環境下で6ケ月間保管した直後での充填液の液体重量変化及び充填液中有効ヨウ素残存率を測定した。その結果を表1に示した。液体重量と有効ヨウ素の変化率が10%以内で良好な結果が得られた。また、容器にアルミ箔をシールして底部を押圧したところ容器が変形し突起がアルミ箔を突き破ることができた。
【0040】
実施例22
COP(ゼノア750R:日本ゼオン社製)50μm/LLDPE(モアテック3500Z:出光石油化学社製):αオレフィンコポリマー(タフマー:三井石油化学社製)=8:2 600μm/LLDPE(モアテック3500Z:出光石油化学社製)50μmの総厚700μmの共押し出しシートを使用し、縦25mm×横25mm×深さ20mmで、底部に直径15mm高さ18mmの図6のものと類似な円錐形の突起状の隆起を有する流動物収納容器を絞り成型し、これに10%ポピドンヨード溶液あるいは1%ポピドンヨード溶液5mlを充填し、蓋剤として同シートを上に被せヒートシールにより密閉した。
40℃、75%環境下で6ケ月間保管した直後での充填液の液体重量変化及び充填液中有効ヨウ素残存率を測定した。その結果を表1に示した。液体重量と有効ヨウ素の変化率が10%以内で良好な結果が得られた。また、容器にアルミ箔をシールして底部を押圧したところ容器が変形し突起がアルミ箔を突き破ることができた。
【0041】
実施例23
COP(ゼノア750R:日本ゼオン社製)20μm/接着層(アドマー:三井石油化学社製)30μm/PP(VSRLB340G:チッソ社製):エラストマー(ダイナロン:JSR社製)=7:3 250μ/PP(VSRLB340G:チッソ社製)50μmの総厚400μmの共押し出しシートを使用し、縦15mm×横25mm×深さ5mmで、底部に直径10mm高さ4mmの図6のものと類似な円錐形の突起を有する流動物収納容器を絞り成型し、これに、10%ポピドンヨード溶液あるいは1%ポピドンヨード溶液1mlを充填し、蓋剤として同シートを上に被せヒートシールにより密閉した。40℃、75%環境下で6ケ月間保管した直後での充填液の液体重量変化及び充填液中有効ヨウ素残存率を測定した。その結果を表1に示した。液体重量と有効ヨウ素の変化率が10%以内で良好な結果が得られた。また、容器にアルミ箔をシールして底部を押圧したところ容器が変形し突起がアルミ箔を突き破ることができた。
【0042】
参考例1
LLDPE 700μmシートを使用し、実施例22と同様の形状の流動物収納容器を形成し、実施例22と同様の試験を行った。その結果を表1に示す。液体重量の残存率及び有効要素のヨウ素の変化率は10%以上で、安定性を保持できず、流動収納容器もやや硬めであった。
【0043】
参考例2
HDPE 400μmシートを使用し、実施例23と同様の形状の流動物収納容器を形成し、実施例23と同様の試験を行った。その結果を表1に示す。低濃度で安定性を保持できず、底部を押しても全く変形しなかった。
【0044】
【表1】
Figure 2004203484
【0045】
実施例24
COP(ゼノア1020R:日本ゼオン社製)20μm/接着層(アドマー:三井石油化学社製)30μm/PP(VSRLB340G:チッソ社製):エラストマー(ダイナロン:JSR社製)=7:3 250μ/PP(VSRLB340G:チッソ社製)50μmの総厚400μmの共押し出しシートを、使用し、縦15mm×横25mm×深さ5mmで、底部に直径10mm高さ4mmの図6のものと類似な円錐形の突起を有する流動物収納容器をシート成型し、これに、0.02%あるいは1%グルコン酸クロルヘキシジン溶液を1ml充填し、蓋剤として同シートを上に被せヒートシールにより密閉した。40℃、75%環境下で6ケ月間保管した直後での充填液の液体重量変化及び充填液中有効ヨウ素残存率を測定した。その結果を表2に示した。液体重量とグルコン酸クロルヘキシジン濃度の変化率が10%以内で良好な結果が得られた。
【0046】
参考例3
PP 400μmシートを使用し、実施例24と同様の形状の流動物収納容器を形成、これに0.02%あるいは1%グルコン酸クロルヘキシジン溶液を1ml充填し、蓋剤として同シートを上に被せヒートシールにより密閉し、実施例24と同様の試験を行った。その結果を表2に示した。濃度に10%以上の減少が確認された。
【0047】
【表2】
Figure 2004203484
【0048】
以上、本発明を実施例を用いて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、流動物収納部や蓋体を絞り成型する場合の形状は四角形である必要はなく任意の形状が可能である。また、衛生材料の殺菌方法もγ線などの放射線を用いることもできる。
さらには、消毒液そのものも無菌状態に保持されてものであっても良い。
【0049】
【発明の効果】
以上述べたように、少なくとも2以上の収納室に区分された包装容器の一方に流動物を収納すると共に他方の室に固形物を収納し、その仕切を破断することによって手や指に流動物を付着させることなく固形物に消毒薬を含浸させることができるのでその操作は、極めて簡単であり、流動物を過剰に添付する必要がないので経済的である。しかも流動物を含浸させるまで外気に曝されず、又、1回で使い切るので衛生的であり、さらには、保管中は、固形物に流動物が含浸していないので固形物成分の流動物中への溶出といった懸念もない。
また、流動物を収納する流動物収納容器を使用し、該収納容器と固形物とを同一の包装容器に収納し、その仕切として破断可能とした場合も上記と同様な効果を奏すると共に、固形物が大きくなっても固形物側のフィルムの歪みの発生を防止することができ、これによって自動生産機における位置調整が容易となる等の効果を奏することができる。
更に、流動物収納容器を構成する材質として、環状ポリオレフィンを含むシートを使用した場合、流動物収納容器の厚さを薄くしてもポピドンヨード液やグルコン酸クロルヘキシジン溶液を長期間安定に保持することが可能であるため、流動収納容器の硬さを調節することが可能となる。また、ガラス転移温度の低い環状ポリオレフィンを使用することにより、厚み制御し易いフィルムやシート成型及び絞り成型が容易となる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる包装体の一例であって(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図2】本発明にかかる包装体の他の一例の側面図である。
【図3】本発明にかかる包装体の他の一例の側面図である。
【図4】本発明にかかる包装体に使用した綿棒の他の一例の側面図である。
【図5】本発明にかかる包装体に使用した仕切の他の一例であって(a)はその平面図、(b)は該仕切を用いた場合の側面図である。
【図6】本発明にかかる包装体の他の一例の側面図である。
【図7】本発明にかかる包装体の他の一例の側面図である。
【図8】本発明にかかる包装体の他の一例の側面図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図9】本発明にかかる流動物―固形物包装体の他の一例の側面図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図10】本発明にかかる流動物―固形物包装体の他の一例の側面図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図11】本発明にかかる流動物―固形物包装体の他の一例の側面図であって、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図12】本発明で使用する流動物収納容器の側面図である。
【図13】本発明にかかる流動物収納容器―固形物包装体の一例の側面図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 流動物 3 仕切 4 固形物
5 蓋体 6 滅菌紙 7 蓋体端部
8 絞り成型した蓋体 9 突起部 10 ミシン目
11 突起 12 ポリプロピレンシート
13 切り込み(脆弱部) 14 流動物収納容器
15 流動物収納容器のシート基材 16 綿棒

Claims (10)

  1. 流動物と固形物とを同一包装容器に収納した包装体であって、流動物と固形物とを隔てる仕切が前記包装容器に加えられる外力によって破断されることが可能であることを特徴とする包装体。
  2. 前記仕切は前記包装容器の内壁に固着されている壁体である請求項1記載の包装体。
  3. 前記仕切は流動物が収納されている流動物収納容器の壁体である請求項1記載の包装体。
  4. 前記流動物収納容器が、環状ポリオレフィンを含むシートが絞り成型されて製造された収納容器である請求項3記載の包装体。
  5. 前記仕切に脆弱部が設けられている請求項1〜4のいずれかの項記載の包装体。
  6. 前記流動物及び前記固形物が滅菌状態に保持されている請求項1〜5のいずれかの項記載の包装体。
  7. 前記包装容器の少なくとも一部が絞り成型されている請求項1〜6のいずれかの項記載の包装体。
  8. 前記流動物が化粧品、洗浄液、医薬品、塗料または接着剤のいずれかである請求項1〜7のいずれかの項記載の包装体。
  9. 前記流動物がポビドンヨード、イソプロパノール、エタノール、グルコン酸クロルヘキシジンから成る群から選ばれる薬剤の少なくとも1種類を含む消毒薬である請求項1〜8の何れかの項記載の包装体。
  10. 請求項1〜9記載の包装体を使用して固形物に流動物を付着させる流動物の付着方法であって、前記包装体の外側から力を加えて前記仕切を破断する工程を有することを特徴とする流動物の付着方法。
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