JP2015223345A - 薬液塗布具 - Google Patents
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Abstract
【課題】薬液が軸体に付着しにくく、操作性が良好な薬液塗布具を提供する。【解決手段】通常時は密封され使用の際に開封可能な収容体2を備える。また、この収容体2には、薬液および衛生材料3が収容されている。衛生材料3は、軸体4と軸体4の一端部に設けられ薬液を吸収可能な液吸収体5とを有する。そして、衛生材料3は、収容体2を開封した状態にて収容体2から取り出し可能である。ここで、衛生材料3は、軸体4が不透液性の被覆体6にて被覆されている。この被覆体6は、衛生材料3が収容体2に収容された状態では少なくとも一部が軸体4の周囲に密着し、衛生材料3を使用する際に軸体4から取り外し可能である。【選択図】図1
Description
本発明は、衛生材料と薬液とを収容体に収容した使い捨ての衛生材料製品としての薬液塗布具に関する。
従来から、患者の消毒を目的として、軸体の一端に脱脂綿等の液吸収体が設けられた綿棒に消毒剤や治療剤等の薬液を含浸させた衛生材料、いわゆる消毒剤含浸綿棒が使用されている。
この種の消毒剤含浸綿棒としては、大きく分けて2つのタイプがある。
一方は、製造時に綿棒の液吸収体に消毒剤等の薬液を含浸させて、液吸収体に薬液を吸収させた状態で収容体に収容する構成であり、一般的に含浸タイプと呼ばれる消毒剤含浸綿棒である。
もう一方は、消毒剤等の薬液と綿棒とを分離した状態で収容体に収容し、使用する際に薬液を綿棒の液吸収体に含浸させる構成であり、一般的に用事含浸タイプと呼ばれる消毒剤含浸綿棒である。
これらのタイプの消毒剤含浸綿棒のいずれも、収容体内で軸体にも薬液が付着してしまい、使用する際に軸体を持つ手を汚してしまう問題が考えられる。
そこで、含浸タイプの消毒剤含浸綿棒としては、軸体を直接把持せずに使用する構成が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
これら特許文献1および特許文献2の構成では、収容体において、薬液を含浸している液吸収体としての塗布液含浸部を被覆する被覆フィルムと、軸体を被覆する被覆フィルムの幅が異なり、軸体を被覆する被覆フィルムの方が塗布液含浸部を被覆する被覆フィルムより幅狭に形成されているとともに、収容体は、軸体を被覆する被覆フィルムと塗布液含浸部を被覆する被覆フィルムとを分離するよう切断可能である。そして、使用の際に、塗布液含浸部の被覆フィルムを切断して取り除き軸体のみ被覆フィルムで被覆された状態として、被覆フィルムを介して軸体を把持して使用する。
また、含浸タイプの消毒剤含浸綿棒としては、綿棒が収容された状態の収容体の周囲がシールされ、収容体における液吸収体としての綿球部と軸体との間の綿球部近傍に対応する位置に、綿棒の引き抜きにより剥離可能なように接合された弱ヒートシール部が設けられた構成が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
そして、弱ヒートシール部は、軸体の周囲に密着するように接合されているため、弱ヒートシール部を剥離して収容体を開封するまで、弱ヒートシール部は、収容体内における綿球部から軸体側への薬液の移動を防止する堰のように作用して、軸体に薬液が付着していない状態で使用できる。
さらに、用事含浸タイプの消毒剤含浸綿棒としては、収容体内に薬液が封入された部分が設けられ、使用するまで薬液と綿棒とが分離された構成が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
そして、使用する際に薬液が封入された部分を押圧することで薬液を放出させて、液吸収体に薬液を含浸させる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2のように、使用する際に被覆フィルムを介して軸体を把持する構成では、使用する際に、軸体を被覆した被覆フィルムのうち切断された液吸収体側の端部が、患部等に接触してしまう可能性が考えられる。また、切断縁である被覆フィルムの端部が尖らないように形状を考慮したとしても、液吸収体より硬い被覆フィルムが患部に接触する可能性があること自体が好ましくない。さらに、被覆フィルムを介して軸体を把持するため、軸体を直接把持する場合に比べて操作性や使用感が悪化してしまう。
また、特許文献3のように、ヒートシールにより収容体内で堰を形成する構成では、軸体の太さや液吸収体の形状によっては、ヒートシールによって収容体を軸体の周囲に密着させることは困難であるとともに、使用する際に弱ヒートシール部を剥離すると薬液が軸体側へ移動できる状態となるため、軸体への薬液の付着が効果的に防止できない可能性が考えられる。
さらに、特許文献4のように、収容体内にて薬液を封入する部分が分離されている構成では、押圧して薬液を放出させる際に、薬液が軸体側まで放出されてしまう可能性があり、押圧力に加減が必要であるため、開封作業や取出し作業等の使用するための作業が煩雑である。
したがって、薬液が軸体に付着しにくく、操作性が良好な薬液塗布具が求められていた。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、薬液が軸体に付着しにくく、操作性が良好な薬液塗布具を提供することを目的とする。
請求項1に記載された薬液塗布具は、通常時は密封され使用の際に開封可能な収容体と、この収容体内に収容された薬液と、軸体と軸体の一端部に設けられ前記薬液を吸収可能な液吸収体とを有し、前記収容体内に収容され前記収容体を開封した状態にて取り出し可能な衛生材料と、前記収容体内にて前記軸体を被覆する不透液性の被覆体とを具備し、前記被覆体は、前記衛生材料が前記収容体に収容された状態では少なくとも一部が前記軸体の周囲に密着し、前記衛生材料を使用する際に前記軸体から取り外し可能であるものである。
請求項2に記載された薬液塗布具は、請求項1記載の薬液塗布具において、被覆体は、収容体に接合されているものである。
請求項3に記載された薬液塗布具は、請求項1または2記載の薬液塗布具において、被覆体は、軸体に密着した状態で接着部にて接着されているものである。
請求項4に記載された薬液塗布具は、請求項3記載の薬液塗布具において、被覆体は、接着部より液吸収体とは反対側に位置し前記接着部より破断しやすい破断部を有しているものである。
請求項5に記載された薬液塗布具は、請求項1ないし4いずれか一記載の薬液塗布具において、軸体は、被覆体にて被覆される部分における液吸収体側の端部近傍に外周部から突出した凸部を有しているものである。
請求項6に記載された薬液塗布具は、請求項1ないし5いずれか一記載の薬液塗布具において、被覆体は、軸体の形状に対応した筒状であるものである。
請求項7に記載された薬液塗布具は、請求項1ないし5いずれか一記載の薬液塗布具において、被覆体は、フィルム状であるものである。
請求項1に記載された発明によれば、軸体が不透液性の被覆体にて密着状態で被覆されているため、薬液が軸体と被覆体との間に入り込みにくく、薬液が軸体に付着しにくい。また、被覆体は、衛生材料を使用する際に軸体から取り外し可能であるため、軸体を直接把持でき、操作性が良好である。
請求項2に記載された発明によれば、被覆体が収容体に接合されているため、収容体を開封して収容体の軸体側を取り去るだけで、収容体とともに被覆体が軸体から取り外されるため、衛生材料の取り出し作業が簡単である。
請求項3に記載された発明によれば、被覆体は、軸体に密着した状態で接着部にて接着されているため、軸体と被覆体との隙間をより確実に閉塞でき、軸体と被覆体との間に薬液が入り込み軸体に薬液が付着することを防止できる。
請求項4に記載された発明によれば、被覆体が破断部を有するため、軸体と被覆体とが接着部にて強固に固定された場合であっても、破断部を破断することにより、軸体から被覆体を容易に取り外すことができる。
請求項5に記載された発明によれば、軸体に凸部が設けられているため、軸体が被覆体にて被覆された状態において凸部が被覆体と密着して密着性を向上できるとともに、凸部が堰として作用し、薬液が軸体と被覆体との間に入り込むことを防止できる。
請求項6に記載された発明によれば、被覆体が筒状であるため、軸体に対する被覆体の着脱作業が容易である。
請求項7に記載された発明によれば、被覆体がフィルム状であるため、軸体の外周部の形状に関わらず軸体に密着できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1において、1は薬液塗布具であり、この薬液塗布具1は、患部に消毒剤や治療剤等の薬液を塗布する際に使用する。
薬液塗布具1は、通常時は密封され使用の際に開封可能な袋状の収容体2を備えている。この収容体2は、平面視で長手方向および幅方向を有する略矩形状に成形されている。また、収容体2内には、例えば綿棒等の衛生材料3が収容されている。
衛生材料3は、円柱状の軸体4の一端部に、薬液を吸収可能な液吸収体5が設けられている。
また、衛生材料3は、軸体4の周囲には円筒状の被覆体6が密着した状態で被覆され、液吸収体5には薬液が吸収されている。
すなわち、薬液は、衛生材料3の液吸収体5に吸収された状態で収容体2内に収容されている。
そして、収容体2は、通常時は、液吸収体5に薬液が吸収され軸体4が被覆体6にて被覆された衛生材料3が収容された状態で密封されており、衛生材料3を使用する際に一部を破断し開封して衛生材料3を取り出し可能である。
収容体2は、通常時には密封可能で、衛生材料3を使用する際に道具を用いずに破断して開封可能な材料が好ましく、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリルニトリル、ポリアミド、エチレン・ビニルアルコール、ポリビニルアルコール、および、酸化珪素蒸着フィルム等の合成樹脂や、これら合成樹脂を組み合わせた材料にて形成される。
具体的には、これらの合成樹脂フィルムを略矩形状に成形し、例えば2枚をあわせた状態で、外周部を熱溶着等にて溶着して、この溶着部7にて密封された袋状に形成される。
また、衛生材料3を使用する際に使用者が収容体2を開封しやすいように、溶着部7の一部に図示しない切り欠き等が設けられ、収容体2を破断しやすい構成が好ましい。
薬液は、液状の消毒剤や治療剤等である。消毒剤としては、例えば、エタノールやイソプロパノール等のアルコール、ポビドンヨード、グルコン酸クロルヘキシジル、塩化ベンザルコニウム、および、チオ硫酸ナトリウム等の物質や、これら物質の混合物が用いられる。また、治療剤としては、例えば、ヨウ素、ヨウ化カリウムおよびグリセリンを配合した口内炎等の治療に適した薬剤等が用いられる。
衛生材料3は、液吸収体5が例えば略球状に成形された脱脂綿や化学繊維等にて構成され、軸体4が例えば棒状に成形された木やプラスチック等にて構成されている。そして、軸体4の一端に液吸収体5が接着剤や溶着等で固定されている。
被覆体6は、例えば合成樹脂等の不透液性の材料にて、軸体4の形状に対応した筒状に形成されている。
そして、被覆体6は、中空状の内部に軸体4が挿入されて軸体4の周囲に密着するように軸体4を被覆可能である。このように被覆体6が軸体4に密着するように軸体4を被覆することで、軸体4の外周部と被覆体6とに隙間が生じにくい。
なお、衛生材料3を使用する際には、被覆体6は、軸体4に対して引き抜くようにして取り外し可能である。
ここで、筒状の被覆体6は、比較的剛性が高く変形しにくい材料で形成されることにより、製造の際に軸体4を挿入しやすいので好ましい。
また、筒状の被覆体6は、内径が軸体4の外径よりもやや小さく設計することにより、被覆状態にて被覆体6内に軸体4が嵌合されるように密着するため、軸体4の外周部と被覆体6とに隙間が生じにくい。
なお、被覆体6に軸体4が強固に嵌合した状態であると、衛生材料3を使用する際に軸体4から被覆体6を取り外しにくくなってしまうため、想定される軸体4の形状や外径を考慮し、軸体4から取り外しにくくならない程度に軸体4に密着できるよう被覆体6を設計することが好ましい。
次に、上記第1の実施の形態の作用および効果を説明する。
図2(a)に示す収容体2に収容された状態の衛生材料3を使用する際には、まず、図2(b)に示すように、収容体2の側縁の一部から収容体2を破断し、収容体2における液吸収体側部分2aを残し、収容体2における軸体側部分2bを取り去る。
軸体側部分2bを取り去ると、被覆体6に被覆された状態の軸体4が露出する。
このように軸体側部分2bを取り去った状態では、液吸収体5を押圧すると薬液が漏出するため、収容体2の端部を摘んで作業することが好ましい。
また、収容体2から液吸収体5が取り出されないようにしながら、被覆体6の液吸収体5とは反対側の端部である他端を引っ張って、軸体4から被覆体6を引き抜くか、剥がすように取り外し、図2(c)に示すように軸体4を露出させる。
そして、液吸収体5から収容体2の液吸収体側部分2aを取り去って、衛生材料3を使用する。
上記薬液塗布具1によれば、保管中や輸送中に、収容体2内で液吸収体5から薬液が染み出てしまう場合があるが、軸体4が不透液性の被覆体6にて密着状態で被覆されているため、液吸収体5から染み出た薬液が被覆体6の外周面に付着することはあるが、軸体4の外周部と被覆体6との隙間に入り込みにくい。そのため、薬液が軸体4に付着しにくく、軸体4から被覆体6を取り外すことにより、軸体4に薬液が付着していない状態の衛生材料3を使用できる。
また、軸体4から被覆体6を取り外すことにより、使用者は、軸体4を直接把持できるので、例えば上記特許文献1および特許文献2のようにフィルム等を介して軸体4を把持する場合に比べて操作性が良好である。
さらに、被覆体6が筒状であるため、軸体4から被覆体6を取り外す際には、被覆体6を引き抜くだけでよく、また、製造時等に軸体4を被覆体6で被覆する際には、被覆体6に軸体4を挿入するだけでよい。そのため、軸体4に対する被覆体6の着脱作業が容易であり、使用の際にも製造の際にも作業が簡単である。
なお、上記第1の実施の形態では、収容体2が平面視で略矩形状の袋状に形成された構成としたが、このような構成には限定されず、密封した状態で薬液および衛生材料3を収容でき、衛生材料3を使用する際に開封可能な構成であれば、収容体2は適宜設計できる。
また、薬液および衛生材料3は、液吸収体5に薬液を吸収させた状態で収容体2に収容された構成としたが、このような構成には限定されない。すなわち、例えば図3に示す変形例のように、収容体2内に密封状態で薬液を収容可能な薬液収容部11が設けられた、いわゆる用事含浸タイプの構成等にしてもよい。なお、薬液収容部11の材質や形状は適宜設計できる。
この用事含浸タイプの構成の場合は、衛生材料3を使用する直前まで液吸収体5に薬液が含浸されていない。そして、衛生材料3を使用する際に、薬液収容部11を、例えば押圧することにより収容体2内で薬液収容部11を開封し、薬液収容部11から放出された薬液を液吸収体5に吸収させる。
薬液を吸収させる際には、収容体2内にて放出された薬液が軸体4や被覆体6まで到達してしまっても、軸体4が被覆体6にて密着状態で被覆されているため、上記実施の形態と同様に軸体4に薬液が付着しない。
衛生材料3は、円柱状の軸体4の一端に略球状の液吸収体5が設けられた構成としたが、このような構成には限定されず、患部に薬液を塗布できる構成であれば、軸体4および液吸収体5の構成は適宜設計できる。
例えば、図4に示す変形例のように、四角柱状の軸体12の一端に、ポリウレタン等の合成樹脂を発砲成形した略矩形箱状のスポンジ体にて液吸収体13が設けられた構成等にしてもよい。なお、このように軸体12が四角柱状の構成の場合には、被覆体6を四角筒状にして、軸体12の外周部と密着する構成が好ましい。
被覆体6は、全体が軸体4の周囲に密着している構成には限定されず、少なくとも一部が軸体4の周囲に密着している構成であればよい。すなわち、被覆体6を軸体4から取り外す際に被覆体6を摘みやすいように、被覆体6における液吸収体5とは反対側の端部が軸体4より延出した構成等にしてもよい。
また、被覆体6は、筒状に形成された構成には限定されず、例えばフィルム状である構成にしてもよい。
このように被覆体6がフィルム状である場合は、被覆体6は、軸体4を包むように密着した状態で軸体4を被覆する。
フィルム状の被覆体6としては、例えば、加熱することで収縮するフィルム等を用いることができる。すなわち、熱収縮性プラスチックフィルムで軸体4を包んだ状態で加熱することで、被覆体6が収縮して軸体4に密着させる。
なお、被覆体6として用いる熱収縮性プラスチックフィルムは、軸体4を損傷しない程度の加熱で熱収縮するフィルムであれば、適宜選択できる。
そして、被覆体6がフィルム状であるため、軸体4の外周部の形状に関わらず被覆体6を軸体4に密着できる。
特に、熱収縮性プラスチックフィルムを用いると、軸体4の外周面が平坦でなくても比較的容易に軸体4に密着した状態で被覆でき、作業が簡単である。
次に、第2の実施の形態を図5を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態では、被覆体15が収容体2の内面における軸体4側の部分に接合されている。すなわち、被覆体15は、衛生材料3が収容された状態の収容体2の内面において、軸体4に対応する箇所に接合されている。
図5(a)に示す衛生材料3を使用する際には、収容体2の側縁にて収容体2を破断し、収容体2における液吸収体側部分2aを残し、収容体2における軸体側部分2bを取り去る。
ここで、収容体2における軸体4側の部分を取り去る際には、被覆体15が収容体2に接合されているため、収容体2とともに被覆体15が引っ張られ、図5(b)に示すように軸体4に対して収容体2の軸体側部分2bとともに被覆体15が移動する。
そして、そのまま軸体側部分2bを取り去ると、図5(c)に示すように軸体4から被覆体15が取り外される。
したがって、被覆体15が収容体2に接合されているため、衛生材料3を取り出す際に、収容体2を開封して収容体2の軸体側部分2bを取り去るだけで、被覆体15が収容体2とともに移動して軸体4から取り外されるため、衛生材料3の取り出し作業が簡単である。
なお、収容体2と被覆体15とは、収容体2の軸体側部分2bを取り去る際に、この軸体側部分2bから被覆体15が剥がれない程度に接合されていればよく、接合方法や接合面積等は、適宜選択できる。
次に、第3の実施の形態を図6を参照して説明する。なお、上記実施の形態と同一の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、被覆体17は、軸体4に密着した状態で接着部18にて軸体4に接着されている。
この接着部18では、軸体4の外周部と被覆体17とに隙間が生じないように、例えば接着剤等で接着されて、隙間が閉塞されている。
そして、衛生材料3を使用する際には、接着部18を剥離してから、被覆体17を取り外す。
このように接着部18が設けられた構成によれば、被覆体17は、軸体4に密着した状態で接着部18にて接着されているため、軸体4の外周部と被覆体17との隙間をより確実に閉塞できる。そのため、例えば浸透性が高い薬液であっても、軸体4と被覆体17との間に薬液が入り込むことを効果的に防止でき、軸体4に薬液が付着することをより確実に防止できる。
ここで、軸体4と被覆体17との全体が密着している場合、または、被覆体17における液吸収体5側の端部が軸体4と密着している場合は、接着部18が被覆体17における液吸収体5側の端部に配置され、被覆体17における液吸収体5側の端部と軸体4とが接着された構成が好ましい。
すなわち、被覆体17における液吸収体5側の端部と軸体4とを接着することで、軸体4の外周部と被覆体17との隙間への薬液の進入口を閉塞できるため、軸体4の外周部と被覆体17との隙間に薬液が入り込むことを効果的に防止できる。
なお、接着部18の大きさや接着強度は、軸体4と被覆体17との間の隙間を塞ぐことができれば適宜決定できる。
次に、第4の実施の形態を図7を参照して説明する。なお、上記実施の形態と同一の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7(a)に示すように、被覆体21は、接着部22より破断しやすい破断部23を有している。なお、破断部23は、使用者が道具を用いずに破断できる強度である。
この破断部23は、被覆体21において接着部22の液吸収体5とは反対側に並設されている。
そして、衛生材料3を使用する際には、使用者が破断部23にて被覆体21を破断してから、被覆体21を引っ張り、図7(b)に示すように被覆体21を取り外す。なお、接着部22は接着されたままであるため、被覆体21を取り外した後も軸体4の外周面に残留する。
このように破断部23が設けられた構成によれば、接着剤で接着された接着部22は一般的に破断しにくいが、被覆体21は、接着部22より破断しやすい破断部23を有するため、被覆体21が軸体4に密着した状態で接着部22にて強固に固定された場合であっても、破断部23を破断することで、軸体4から被覆体21を容易に取り外すことができる。
なお、破断部23は接着部22に並設された構成としたが、このような構成には限定されず、被覆体21において接着部22より液吸収体5とは反対側であれば、破断部23の位置は適宜決定できる。
次に、第5の実施の形態を図8を参照して説明する。なお、上記実施の形態と同一の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図8に示すように、軸体25は、被覆体26にて被覆される部分において液吸収体5側の端部近傍に、外周部から突出した凸部27が設けられている。
すなわち、軸体25は、軸体25の液吸収体5側の端部近傍に、凸部27によって凸状の段差が形成され、この段差を覆うように被覆体26にて被覆されている。
そして、軸体25に凸部27が設けられた構成によれば、軸体25が被覆体26にて被覆された状態において、凸部27による段差に被覆体26が嵌り込むように軸体25と被覆体26とが密着して密着性を向上できるとともに、凸部27が堰として作用するため、薬液が軸体25の外周部と被覆体26との隙間に入り込むことを効果的に防止できる。なお、フィルム状の被覆体26を用いたとしても、同様の効果を奏する。
また、第4の実施の形態のように接着部を設けることで、より密着性を向上でき、軸体25と被覆体26との間に薬液が入り込むことを防止できる。
1 薬液塗布具
2 収容体
3 衛生材料
4 軸体
5 液吸収体
6 被覆体
12 軸体
13 液吸収体
15 被覆体
17 被覆体
18 接着部
21 被覆体
22 接着部
23 破断部
25 軸体
26 被覆体
27 凸部
2 収容体
3 衛生材料
4 軸体
5 液吸収体
6 被覆体
12 軸体
13 液吸収体
15 被覆体
17 被覆体
18 接着部
21 被覆体
22 接着部
23 破断部
25 軸体
26 被覆体
27 凸部
Claims (7)
- 通常時は密封され使用の際に開封可能な収容体と、
この収容体内に収容された薬液と、
軸体と軸体の一端部に設けられ前記薬液を吸収可能な液吸収体とを有し、前記収容体内に収容され前記収容体を開封した状態にて取り出し可能な衛生材料と、
前記収容体内にて前記軸体を被覆する不透液性の被覆体とを具備し、
前記被覆体は、前記衛生材料が前記収容体に収容された状態では少なくとも一部が前記軸体の周囲に密着し、前記衛生材料を使用する際に前記軸体から取り外し可能である
ことを特徴とする薬液塗布具。 - 被覆体は、収容体に接合されている
ことを特徴とする請求項1記載の薬液塗布具。 - 被覆体は、軸体に密着した状態で接着部にて接着されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の薬液塗布具。 - 被覆体は、接着部より液吸収体とは反対側に位置し前記接着部より破断しやすい破断部を有している
ことを特徴とする請求項3記載の薬液塗布具。 - 軸体は、被覆体にて被覆される部分における液吸収体側の端部近傍に外周部から突出した凸部を有している
ことを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の薬液塗布具。 - 被覆体は、軸体の形状に対応した筒状である
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の薬液塗布具。 - 被覆体は、フィルム状である
ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか一記載の薬液塗布具。
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Cited By (2)
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2014
- 2014-05-28 JP JP2014110300A patent/JP2015223345A/ja active Pending
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