JP2006062682A - 包装体 - Google Patents
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Abstract
薬液を収容した収容部と該薬液を吸収する薬液吸収材を収容した収容部との間に設けられている接着領域が、容易に剥離し、且つ薬液が確実に薬液吸収材に吸収される包装体を提供する。
【解決手段】
2枚のシートが重ね合わされ、密封された非接着領域が形成されるようにシールされてなり、該非接着領域として、薬液収容部と塗布棒収容部とが備えられ、該薬液収容部と該塗布棒収容部とが、該薬液収容部の押圧にて連通しうるように、剥離可能な仕切用接着領域部を介し互いに対向するように配されてなる包装体であって、前記薬液収容部の前記塗布棒収容部に対向する端縁部には、前記仕切用接着領域部が内方に進入することにより形成された凹入部が備えられ、前記塗布棒収容部の前記薬液収容部に対向する端縁部には、前記凹入部に向かうように凸出した凸出部が備えられている包装体を提供する。
【選択図】 図1
Description
更に、綿棒の持ち手の部分が薬液の付着により、持ちにくくなるというおそれもある。
以下、図面を参照しつつ本発明の包装体の具体的な構造を説明する。
本実施形態の包装体1は、図1に示すように矩形状の2枚のシートを重ね合わされて構成されており、重ね合わされた該シートの四方周縁部(全周)がシールされ、シールされた接着領域と該接着領域に囲まれた非接着領域とが形成されている。
1μm未満では、シートのバリア性が落ちる虞がある。
1000μmを超えると、シート成形の際に、成形性に問題が生じる虞がある。
前記薬液収容部20と前記塗布棒収容部10とは、該薬液収容部20の押圧にて連通しうるように、剥離可能な仕切用接着領域部30を介し互いに対向するように配されている。
即ち、本実施形態の包装体1は、四方周縁部(全周)のシールと前記剥離可能な仕切用接着領域部30とにより、非接着領域が、前記薬液収容部20と前記塗布棒収容部10との2つに区画されている。
図2に示すように、薬液収容部20の塗布棒収容部10に対向する端縁部には、前記仕切用接着領域部30が内方に進入することにより形成された凹入部40が設けられている。また、前記塗布棒収容部10の前記薬液収容部20に対向する端縁部には、前記凹入部40に向かう凸出した凸出部50が設けられている。
図3は、本実施形態の薬液収容部20と前記塗布棒収容部10との空間を形成する窪み部を詳しく示した斜視概略図である。
該窪み部は、シートを真空成形装置等の成形装置を用いて処理加工することにより得られる。
前記塗布棒収容部10の大きさについては、所定の大きさの塗布棒60を収容し得る限り特に限定されるものではない。
前記塗布棒収容部10には、軸部61と該軸部の先端部に取り付けられた薬液吸収材62とを備えた塗布棒60が配されている。
該塗布棒収容部10には、前記凹入部40に向かう凸出した非接着領域に相当する凸出部50が設けられており、該凸出部50内には、前記塗布棒60の薬液吸収材62の少なくとも先端部が配されている。
形状についても、特に、限定されるものではなく、例えば、球形、円筒形、平板形などの適宜の形状とすることができる。もっとも、球形の変形体として、断面形状が楕円のものが従来より慣用されており、これを用いてもよい。
形状については、例えば、円柱状、楕円柱状、角柱状等を挙げることができる。軸部61の大きさについては、塗布を容易とするためには、好ましくは、長さ7〜16mm、軸部の径(直径)1〜2mmのものが用いられる。
もっとも、薬液収容部20に充填される薬液の量が多すぎると、連通時に余剰の薬液が飛散したり、溢れ落ちたりし、使用されない薬液量が多くなり、コスト高になる。逆に、薬液の量が少なすぎると、充分な量の薬液が薬液吸収材62に含浸されず、皮膚等の表面に薬液を充分に適用することができないことがある。従って、薬液収容部20に充填する薬液の量は、好ましくは、薬液吸収材62の最大薬液吸収量の0.3〜3.0倍、より好ましくは、0.5〜1.5倍とされる。
なお、薬液には、色素等を添加して着色し、それによって内容物の確認を容易としてもよい。この場合には、前記2枚のシートの内、少なくとも一方を、内部を視認できるように透明性を有する材料で構成することが望ましい。
具体的には、液剤、ローション、軟膏、クリームなどを挙げることができる。また薬液は、薬効等を示す主成分の水溶液であってもよく、他の溶媒での溶液であってもよい。さらに、薬液は、溶液ではなく分散液であってもよい。薬液は水性、油性のどちらでもよい。
イージーピールとは、シール強度を調整する薬剤を用いず、熱溶着時の温度、時間等を調整することにより、シールするものである。シートのシールに従来から用いられているパートコートは、シール強度を調整するために、シートに薬剤を塗布し、熱溶着するものである。しかし、該パートコートは、シートに塗布する薬剤の塗布ムラ等により、均一なシール強度を得ることができないという欠点を有している。イージーピールは、シールに際し、シール強度を調整する薬剤を使用しないため、上記のような欠点がなく、優れたシール法である。
シール強度が、1N/15mm未満の場合には、僅かな外力が加わっただけでもシール部分が剥離することがあり、かつシールの確実性が損なわれることがある。また、シール強度が15N/15mmを超えると、易開封性が損なわれることがある。
なお、上記シール強度とは、JIS Z 0238におけるヒートシール強さ試験により測定されるヒートシール強さを意味するものとする。
また、重ね合わされたシートの四方周縁部(全周)と仕切用接着領域部2bとの全体をイージーピールによりシールされていてもよい。該シール方法としては、従来から、行われている熱溶着、超音波溶着、高周波溶着等により行うことができる。
尚、本実施形態においては、イージーピールにより2枚のシートがシールされている。そのため、シール強度を調整でき、且つ均一なシール強度のものを得ることができる。
図4に示すように、窪み部が形成されたシートとしての容器用シート70には、薬液収容部20と塗布棒収容部10とに相当する凹部71が形成されている。容器用シート70の凹部71は、図示の工程の前工程で真空成形等の方法を用いて成型されている。
この工程においては、まず、容器用シート70は、72で示される矢印の方向に送られ、次いで、凹部71には、73で示される矢印の位置において、薬液収容部20に該薬液収容部20の開口部の上方から一定量ずつ薬液が充填され、ついで、塗布棒収容部10に塗布棒60が収容される。
まず、図5aに示すように、薬液が充填されている薬液収容部20を指等で押圧する。
薬液収容部20を押圧することで、該薬液収容部20内の圧力が高まり、仕切用接着領域部30の凹入部40の最深凹入部分40aに圧力がかかる。
前記凹入部40から徐々に始まった剥離は、いち早く前記凹出部50の最先端凹出部50aに到達する。
薬液を吸収させた塗布棒60を使用する場合には、シートを剥がして、塗布棒収容部10内にある塗布棒60を取り出して、患部に薬液を塗布することができる。
10 塗布棒収容部
20 薬液収容部
30 仕切用接着領域部
40 凹入部
50 凸出部
60 塗布棒
61 軸部
62 薬液吸収材
Claims (4)
- 2枚のシートが重ね合わされ、密封された非接着領域が形成されるようにシールされてなり、該非接着領域として、薬液を収容した薬液収容部と該薬液を吸収させて塗布するための塗布棒を収容した塗布棒収容部とが備えられ、該薬液収容部と該塗布棒収容部とが、該薬液収容部の押圧にて連通しうるように、剥離可能な仕切用接着領域部を介し互いに対向するように配されてなる包装体であって、
前記薬液収容部の前記塗布棒収容部に対向する端縁部には、前記仕切用接着領域部が内方に進入することにより形成された凹入部が備えられ、前記塗布棒収容部の前記薬液収容部に対向する端縁部には、前記凹入部に向かうように凸出した凸出部が備えられていることを特徴とする包装体。 - 前記2枚のシートの少なくとも一方には、前記薬液収容部と前記塗布棒収容部との収容空間を形成するための窪み部が設けられている請求項1記載の包装体。
- 前記塗布棒は、軸部と該軸部の先端部に取り付けられた薬液吸収材とを備えており、該薬液吸収材は、前記薬液収容部側に向くように前記塗布棒収容部に収納されている請求項1又は2に記載の包装体。
- 少なくとも前記仕切用接着領域は、イージーピールによりシールされている請求項1〜3の何れかに記載の包装体。
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2004
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