JP2004202110A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】2段階の抽選獲得の動作を、それぞれ遊技球の転動、落下を含む自然動作によって行い、かつ、最終結果が出るまで予測がつきにくい構造とすることで、遊技者の期待感を持続させ、趣向性を高める。
【解決手段】Vゾーン案内ステージ64ではスロープ板68上でのパチンコ球の転動という自然動作によってV入賞ゾーン74への入賞までを所謂メカ的な動作で行った。抽選ステージ66では回転板90の球受け部96への自然落下という自然動作によって、収容部98への収容までを所謂メカ的な動作で行った。2段階のステージを遊技者が全て目視によって監視している状態での動作としたため、例えば、内部制御で改ざんしているのでは、という不信感を抱くことがない。全てメカ的動作であるため、制御プログラムを変更するといった不正を行うことを防止できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の条件が成立したときに入賞可能に開放する役物を備え、当該役物に入賞した遊技球が、所定のVゾーンへ案内されたことを契機に、所定の確率で遊技者にとって有利な遊技状態となる権利を得ることが可能な遊技機に関するものである。
【0002】
なお、Vゾーンとは、例えば、遊技者に多数の賞球を獲得可能な権利(又は遊技者に有利な遊技状態を継続させることが可能な権利)を得られる特定の入賞領域を言い、特定入賞領域とも言う。
【0003】
【従来の技術】
従来より、遊技機、特にパチンコ機において、遊技盤の中央に役物を装備し、遊技盤上の所定の入賞口にパチンコ球が入賞すると、1回から2回、役物内にパチンコ球が入賞し易い状態となるように羽根部材を開放し、この羽根部材が開口している間に、タイミングよくパチンコ球が役物内に入り、この役物に入球したパチンコ球を所定ステージ上で転動して、所定の入賞口(V入賞口)に入力することで、遊技者とって有利な遊技状態となる権利を得るといった遊技仕様がある(以下、2種遊技機という)。
【0004】
遊技者にとって有利な遊技状態とは、通常は前記所定の入賞口にパチンコ球が入賞しないと開かない羽根部材が開閉を繰り返し、高い確率で役物内に入ることで、その分賞球回数が増加する遊技状態を言う。一般に羽根部材の所定回数の開閉動作を1ラウンドとし、このラウンドを10ラウンド〜15ラウンド程度継続するようになっている。
【0005】
従来、上記2種遊技機において、Vゾーンへの入賞後、前記ラウンド回数を抽選によっての決定することがなされている。この抽選は一般的には、遊技機の内部によって抽選が行われることが多い。すなわち、Vゾーンへの入賞までは、パチンコ球の転動動作を利用した所謂メカ的な動作であり、抽選は表示器等において、抽選動作を画像表示し、かつその結果を数字で表示といった所謂ソフト的な制御動作である。
【0006】
ところが、このソフト的な制御動作(内部抽選)では、遊技者への信頼性が薄く、遊技者自身がラウンド回数を獲得したという達成感が低いため遊技の趣向性を低下させていた。
【0007】
そこで、特許文献1では、Vゾーンへの入賞までの動作と、抽選のための動作の双方を所謂メカ的な動作によって行うことが提案されている。すなわち、Vゾーンに入賞したパチンコ球は、このVゾーンの下方に設けられた回転体の周縁方向に案内されるようになっており、この回転体の周縁には、軸回りにパチンコ球の収容部が形成され、この収容部が回転体の回転に応じて順次前記パチンコ球のVゾーンからの案内位置を通過する構造となっている。収容部はそれぞれ異なる抽選結果と対応しており、何れかの収容部に収容されることで抽選結果が決まることになる。
【0008】
【特許文献1】
特開昭64−49589号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、Vゾーンからのパチンコ球が回転体の周縁の一部に案内されるため、回転体の回転とのタイミングによって、遊技者は収容部に収容される以前にある程度の、どの収容部に収容されるかが予測できてしまう。すなわち、所謂2段階メカ的動作としことが単なる演出の一部にしかならず、期待感を薄れるという問題点がある。
【0010】
本発明は上記事実を考慮し、2段階の抽選獲得の動作を、それぞれ遊技球の転動、落下を含む自然動作によって行い、かつ、最終結果が出るまで予測がつきにくい構造とすることで、遊技者の期待感を持続させ、趣向性を高めることができる遊技機を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、所定の条件が成立したときに遊技球が入賞可能に開放する役物を備え、当該役物に入賞した遊技球が、予め設定されたVゾーンへ案内されたことを契機に、遊技者にとって有利な遊技状態となる権利を得ることが可能な遊技機であって、前記役物が、前記遊技球の自重による自然動作によって前記Vゾーンへ案内するVゾーン案内ステージと、前記Vゾーン案内ステージにおいてVゾーンに案内された遊技球の自重による自然動作によって前記遊技者にとって有利な遊技状態の継続度合いを抽選する抽選ステージと、で構成され、前記抽選ステージが、回転中心部に前記Vゾーン案内ステージから移動してくる遊技球を受ける球受け部が形成され、当該球受け部がこの球受け部での遊技球の跳ね返り方向が不定となるような形状とされた回転体と、前記回転体の周縁に沿って複数設けられ、前記球受け部で跳ね返った遊技球が収容されると共に、前記回転に応じて、予め定めた異なる抽選結果を取得する何れかの方向へ選択的に放出する収容放出部と、を有している。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、Vゾーン案内ステージにおいて、遊技球の自然動作(転動や落下等)によって所定の確率でVゾーンに案内されると、遊技球はこのVゾーン案内ステージから抽選ステージに移動する。
【0013】
この移動する遊技球は、回転体の回転中心部に形成された球受け部に到達して跳ね返るが、このときの跳ね返り方向は不定である。従って、回転体の周方向に沿って設けられた複数の収容の何れに入るかは、そのときの遊技球のVゾーン案内ステージからの移動方向の微妙の差、遊技球の回転状態等、僅かな違いによってランダムとなり、この結果遊技球が何れかの収容部に収容されるまで予測がつかない。
【0014】
何れかの収容部に収容された遊技球は、予め定められた異なる抽選結果を取得する方向へ選択的に放出されるため、この収容部への収容状態は遊技者の今後の遊技状態に大きく影響する。従って、信頼性の高い所謂メカ的な動作とすることで、で全ての動作状態を遊技者自身が目視確認することができ、かつその動作途中での結果予測をできにくくした。
【0015】
このため、遊技者は、この抽選ステージでの遊技球の動作を最後まで期待感を持って見ることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記球受け部が、球面状に形成されていることを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、球受け部が球面状であるため、例えば遊技球が法線方向から落下してくると、理論上、球面では、その落下位置によって跳ね返り角度が全て異なるため、跳ね返り方向の予測がつきにくくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の一実施の形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
【0019】
内枠14には、複数の表示灯62、63やスピーカ64、66が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
【0020】
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿26の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球P(図1では図示省略、図3参照)を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
【0021】
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置(図示省略)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
【0022】
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
【0023】
図2に示される如く、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド37によって囲まれた略円形状の遊技領域が形成されている。なお、この遊技盤32は、2種仕様となっている。
【0024】
遊技盤32には、風車39や図示しない釘他、センター役物42、センター役物42の図2の左右に位置する通過装置48、入賞装置49、センター役物42の図2の下方に位置する第2種始動口60L、60C、60R等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。なお、通過装置48は入賞装置であってもよいし、入賞装置49は通過装置であってもよい。
【0025】
図3乃至図5にはセンター役物42の詳細構造が示されている。
【0026】
センター役物42は、上下2段構造なっており、上段両側面にはそれぞれ羽根部材62が設けられている。この一対の羽根部材62が開放したときに、遊技盤32を落下するパチンコ球Pがこの羽根部材62によって案内されるVゾーン案内ステージ64、下段が前記Vゾーン案内ステージ64からパチンコ球Pが案内される抽選ステージ66となっている。
【0027】
Vゾーン案内ステージ64は、下段である抽選ステージ66とを仕切る仕切り部材を兼ねるスロープ板68が設けられている。このスロープ板68の上面は図3の手前から奥側にかけて低位となる傾斜面となっており、適宜位置に複数の突起部70が形成されている。
【0028】
前記羽根部材62に案内されてセンター役物42内に流入するパチンコ球Pは、まず、このスロープ板68の図3の手前側端部近傍に送られ、スロープ板68の傾斜面を転動して図3の奥側端部へと移動するようになっている。
【0029】
また、この移動中、前記突起部70に対応すると、転動の向きが変更されるため、結果として、スロープ板68の図3の奥側端部幅方向の何れに達するかは予測がつき難くなっている。
【0030】
前記スロープ板68の図3の奥側端部には、3個の入賞ゾーン72、74、76が設けられている。この3個の入賞ゾーン72、74、76の内、中央が当り(以下、V入賞ゾーン74という)であり、左右が外れ(以下、一般入賞ゾーン72、76という)に設定されている。
【0031】
ここで、パチンコ球PがV入賞ゾーン74に入賞した場合には、当りとなって遊技者に有利な遊技状態となる権利を獲得し、次のステージ(詳細後述)への移行が実行される。また、パチンコ球Pが一般入賞ゾーン72、76に入賞した場合には、通常の遊技盤32上に設けられた入賞装置49と同様に予め定められた賞球数のパチンコ球Pが払出されてこのセンター役物42内での処理は終了する。
【0032】
前記突起部70の位置は、前記スロープ板68の幅方向中央部、すなわちV入賞ゾーン74への入賞がしにくいように設定されており、この突起部70によって、V入賞ゾーン74への入賞確率が低くなっている。
【0033】
図4に示される如く、V入賞ゾーン74の内部の底面は開口しており、入賞したパチンコ球Pをスロープ板68の下方へ案内するトンネル部78の上端開口と連通している。
【0034】
また、V入賞ゾーン74には、当該V入賞ゾーン74への入賞を制限するストッパ部材80が配設されており、ソレノイド82の駆動力でこのストッパ部材80を入賞制限位置及び退避位置に選択的に移動可能としている。
【0035】
トンネル部78はクランク形状とされ、前記スロープ板68の図3の奥側に位置するV入賞ゾーン74よりも手前側(スロープ板68の中間位置)にパチンコ球Pを戻す役目を有している。また、このトンネル部78は下端開口が下向きとされており、この結果、V入賞ゾーン74に入賞したパチンコ球Pは、センター役物42の下段に位置する抽選ステージ66の略中央位置に落下する構造となっている。
【0036】
また、このトンネル部78のパチンコ球Pの通過路の途中には、球検出センサ84が設けられており、トンネル部78の通過、すなわちV入賞ゾーン74への入賞を電気的に検出することが可能となっている。
【0037】
また、前記一般入賞ゾーン72、76においても、それぞれ球検出センサ86、88が取り付けられており、この一般入賞ゾーン72、76に入賞したことを検出すると、遊技盤32上に設けられた通常の入賞装置49等と同様に所定の賞球数を払出す制御が実行され、このセンター役物42内での処理は終了するようになっている。
【0038】
抽選ステージ66には、遊技盤32の上下方向(垂線方向)を軸線として回転可能な回転板90が配設されている。
【0039】
回転板90の周囲は円筒状の壁体92が形成されており、この壁体92の上端は前記スロープ板68まで延設されている。
【0040】
前記回転板90は、モータ94の駆動力で前記軸線を中心に平面視で反時計回り方向に一定速度で回転するようになっている。なお、この回転形態は、時計回り方向であってもよいし、両回転方向を時分割で順次切り替えたり、停止期間を設けたりしてもよい。また、回転速度も一定速度度であることは必須ではなく、減速、加速等を取り入れてもよい。
【0041】
回転板90は、その上面が山型に形成され、中央部(軸線周囲)が最高位となり、かつ周縁が最低位となっている。
【0042】
前記トンネル部78の下端部開口は、上記中央部と対向している。このため、この中央部は、Vゾーン案内ステージ64からのパチンコ球Pを受ける球受け部96となる。この球受け部96は特に特別な形状を持っていないため、落下してくるパチンコ球Pはランダム(不定)に跳ね返ることになる。跳ね返り方向のファクターとしては、パチンコ球Pの落下位置の微妙の差(球受け部96が球面であるため、理論的には微妙な落下位置の差において正反射方向が異なる。)や回転状態、或いはパチンコ球Pに付着する微細な塵埃等が挙げられる。すなわち、言い換えれば設計によって跳ね返り方向を定めているのではなく、あくまでも何処に跳ね返るかが予測がつかない形態をあえて採用している。
【0043】
回転板90の周縁には、複数(本実施の形態では10個)の収容部98A乃至98J(以下総称する場合には、収容部98という)が形成されている。収容部98は回転板90の周縁から中央に向けて略U字型に切り欠くことで形成されている。
【0044】
前記壁体92には、その周方向の一部に開口部92Aが形成されており、前記収容部98(収容部98Jを除く)に収容されたパチンコ球Pは、当該収容部98(収容部98Jを除く)がこの開口部92Aに対向したとき、回転板90の周面側開口から壁体92の開口部92Aへと流出し、第1の案内路100へ案内されるようになっている。
【0045】
ところで、前記10個の収容部98の内、1個の収容部98Jの回転板90の周面側開口には収容されたパチンコ球Pの当該周面方向からの流出を阻止するストッパ片102が形成されている。
【0046】
このため、ストッパ片102が形成された収容部98Jに収容されたパチンコ球Pは、前記壁体92の開口部92Aに対向してもパチンコ球Pの流出が阻止されるようになっている。
【0047】
また、図4に示される如く、このストッパ片102が形成された収容部98Jの底面がなく、抽選ステージ66の底板部66Aが露出している。この底板部66Aには、平面視で前記10個の収容部98が回転するときの回転軌跡上と重なる位置に開口部66Bが形成されている。このため、ストッパ片102が形成された収容部98Jに収容されたパチンコ球Pは、この底板部66Aに形成された開口部66Bに対向すると、この開口部66Bを通過して第2の案内路104へと案内されるようになっている。
【0048】
このように、回転板90の収容部98に収容されパチンコ球Pは、9/10の確率で前記第1の案内路100へ案内され、1/10の確率で前記第2の案内路104へ案内されることになる。
【0049】
第1の案内路100及び第2の案内路104の通過路途中には、それぞれ球検出センサ106、108が設けられており、何れかの案内路を通過したかをこの球検出センサ106、108からの電気信号によって判別することができるようになっている。
【0050】
ここで、本実施の形態では、案内される確率が比較的高い第1の案内路100を通過した場合には、遊技者に有利な状態の継続度合いを短く設定し、案内される確率が比較的低い第2の案内路104を通過した場合には、遊技者に有利な遊技状態の継続度合いを長く設定するようにしている。
【0051】
遊技者に有利な遊技状態とは、前記V入賞ゾーン74への入賞によってその権利を獲得するものであり、前記羽根部材62の所定時間の開放を所定時間(或いは所定回数)繰り返すことを1ラウンドとし、これを複数ラウンド繰り返すことを言う。
【0052】
このとき、V入賞ゾーン74においては、ラウンドの開始に同期して、ストッパ部材80を制限位置に位置決めすることで、所謂パンクを防止するようにしている。すなわち、V入賞ゾーン74への入賞によってラウンドが強制的に終了することを防止すると共に、所定のタイミングでストッパ部材80を退避位置へ戻すことで、確実に次のラウンドへの移行を確定させる救済措置としての役目を有している。
【0053】
本実施の形態では、第1の案内路100を通過した場合には、前記ラウンド数を5ラウンド、第2の案内路104を通過した場合には、前記ラウンド数を15ラウンドとし、遊技者の運(前記パチンコ球Pの転動や落下を利用した上段、下段のカ的な機構による不特定な動作状態)によって差別をつけるようにしている。
【0054】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0055】
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球Pが打ち出される。
【0056】
パチンコ球Pが打ち出されると、外バンド36及び内バンド37に案内されて遊技盤32に設けられた釘や風車39等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、第2種始動口60L、60C、60Rにパチンコ球Pが入賞すると、羽根部材62が所定時間、所定回数開放し、この開放中では、センター役物42へのパチンコ球Pの入賞が可能となる。
【0057】
タイミングよくパチンコ球Pがセンター役物42内に案内されると、このパチンコ球Pは、まず第1段階(上段)のステージであるVゾーン案内ステージ64へ送り出される。
【0058】
Vゾーン案内ステージ64には、スロープ板68が設けられており、パチンコ球Pはこのスロープ板68の図3の手前側から奥側にかけて転動する。
【0059】
このとき、複数の突起部70に当接することで、転動方向が変化し、スロープ板68の奥側幅方向のどこへ到達するかは、パチンコ球Pの転動状態に依存するため、遊技者はこの不特定な結果を期待しながら目視する。
【0060】
スロープ板68の図3の奥側端部は、その中央にV入賞ゾーン74が設けられ、このV入賞ゾーン74を挟むように一般入賞ゾーン72、76が設けられており、パチンコ球Pは1/3の確率で何れかに入賞する。しかし、前記突起部70は、V入賞ゾーン74への入賞がし難いように設けられており、この結果、スロープ板68を転動するパチンコ球PのV入賞ゾーン74への入賞確率は、1/3以上に低くなる。
【0061】
パチンコ球Pが一般入賞ゾーン72(又は76)に入賞すると、所謂外れとなり、球検出センサ86、88でこれを検出することで、予め定められた賞球数のパチンコ球Pが払出されることでこのセンター役物42内での処理は終了する。
【0062】
一方、パチンコ球PがV入賞ゾーン74に入賞すると、所謂当りとなり、トンネル部78に案内され、第2段階(下段)のステージである抽選ステージ66へ送られる。
【0063】
また、トンネル部78を通過するときに、球検出センサ84によってこれを検出し、遊技者に有利な遊技状態の権利を得たことを認識する。
【0064】
上記Vゾーン案内ステージ64における当/外の判定は、遊技者の目視でパチンンコ球を移動(ここでは、転動)を見るという所謂メカ的な動作であるため、、遊技者はその結果に納得し、例えば、内部制御によって調整が行われているのでは、等という疑心暗鬼な感情を抱くようなことはない。
【0065】
抽選ステージ66へ送られるパチンコ球Pは、クランク形状のトンネル部78を通過することで、スロープ板68の図3の奥側端部(センター役物42の奥行き方向最深部から、センター役物42の奥行き方向の略中央部に戻され、抽選ステージ66に設けられた回転板90の中央部の球受け部96に落下する。
【0066】
落下したパチンコ球Pは、当該回転板90の球受け部96は、球面状となっているため、落下後の跳ね返り方向が不定となる。すなわち、トンネル部78から落下するパチンコ球Pの速度や回転状態、或いは僅かに付着した塵埃等の影響で跳ね返り方向はランダムとなる。
【0067】
さらに、回転板90は、モータ94の駆動力で平面視で反時計回り方向に一定速度で回転しているため、結果として、この回転板90の周縁に沿って設けられた複数の収容部98の何れに収容されるかは、全く予測がつかなくなる。また、遊技者はこのパチンコ球Pのトンネル部78からの落下から収容部98への収容までの一部始終を目視することができるため、不正や改ざん等が行われることがなく、全て運次第となり、期待感を持って収容部98への収容状態を見ることになる。
【0068】
収容部98は、回転板90が回転することで、壁体92の周方向の一部に設けられた開口部92Aに順次対向する。この開口部92Aに対向すると、収容部98(98Jを除く)に収容されたパチンコ球Pは回転板90の周面側端部から流出し、開口部92Aを通過して第1の案内路100に案内される。
【0069】
しかし、10個の収容部98の内、1個の収容部98Jには、前記回転板90の周面側端部にストッパ片102が形成されているため、前記開口部92Aに対向してもパチンコ球Pの流出が阻止される。
【0070】
すなわち、9/10の確率でパチンコ球Pは第1の案内路100に至ることになる。
【0071】
前記ストッパ片102が形成された収容部98Jの底部は抽選ステージ66の底板部66Aが露出しており、回転板90が回転しているとき、このストッパ片102が形成された収容部98Jに収容されたパチンコ球Pは前記底板部66Aを転動しながら移動する。この底板部66Aの前記パチンコ球Pの転動軌跡上の一部には、開口部が形成されており、この開口部に対向すると、パチンコ球Pは開口部を通過して第2の案内路104へ案内される。
【0072】
すなわち、1/10の確率でパチンコ球Pは第2の案内路104に至ることになる。
【0073】
第1の案内路100及び第2の案内路104の通過路途中には、それぞれ球検出センサ106、108が設けられているため、パチンコ球Pが第1の案内路100に案内されたか、第2の案内路104に案内されたかを区別することができる。
【0074】
案内される確率が比較的高い(9/10)第1の案内路100を通過した場合には、ラウンド数を5ラウンドに設定し、案内される確率が比較的低い(1/10)第2の案内路104を通過した場合には、ラウンド数を15ラウンドに設定する。
【0075】
これにより、Vゾーン案内ステージ64おいて、V入賞ゾーン74への入賞で遊技者に有利な遊技状態という同じ権利を獲得したにも拘らず、抽選ステージ66での抽選結果によってラウンド数に差が出るため、一律でラウンド数が固定(例えば10ラウンド)であった遊技形態よりもゲーム性が高まり、趣向性を向上することができる。
【0076】
また、上記抽選ステージ66では、パチンコ球Pの自然落下、並びに球受け部96でのランダムな跳ね返りにより、収容部98への収容状態が決まる。また、遊技者はその一部始終を目視によって監視することができるため、不正や改ざん等が行われる余地がなく、抽選結果に不信感を抱くことはない。
【0077】
以上説明したように本実施の形態では、Vゾーン案内ステージ64では、スロープ板68上でのパチンコ球Pの転動という自然動作によってV入賞ゾーン74への入賞までを所謂メカ的な動作で行い、また、抽選ステージ66では、回転板90の球受け部96への自然落下という自然動作によって、収容部98への収容までを所謂メカ的な動作で行った。また、この2段階のステージを1個のパチンコ球Pによってシリアルな動作で行うようにし、かつ遊技者が全て目視によって監視している状態での動作としたため、例えば、内部制御で改ざんしているのでは、という不信感を抱くことがない。また、全てメカ的動作であるため、制御プログラムを変更するといった不正を行うことを防止することができる。
【0078】
なお、本実施の形態では、2段階のステージを上下方向に配列したが、同一のパチンコ球Pを使って、2段階のステージでのメカ的動作を行え、かつ目視可能な構造であれば、特に上下方向の配列に限定されるものではなく、横方向に配列してもよい。また、エレベータ機構等を用いて、下段のステージの処理を終えたパチンコ球Pを持ち上げて、上段のステージへ送り込むといった自然落下とは逆の動作を取り入れてもよい。この場合、パチンコ球Pの移動を常に遊技者に見せるような構造であることが好ましい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、2段階の抽選獲得の動作を、それぞれ遊技球の転動、落下を含む自然動作によって行い、かつ、最終結果が出るまで予測がつきにくい構造とすることで、遊技者の期待感を持続させ、趣向性を高めることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。
【図3】本実施の形態に係るセンター役物を正面から見た斜視図である。
【図4】図3の右側面断面図である。
【図5】抽選ステージにおける図3の上面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ機(遊技機)
32 遊技盤
42 センター役物(役物)
60L、60C、60R 第2種始動口
62 羽根部材
64 Vゾーン案内ステージ
66 抽選ステージ
66B 開口部
68 スロープ板
74 V入賞ゾーン
78 トンネル部
84 球検出センサ
90 回転板(回転体)
92A 開口部
94 モータ
96 球受け部
98A乃至98J 収容部(収容放出部)
100 第1の案内路(収容放出部)
102 ストッパ片
104 第2の案内路(収容放出部)
106、108 球検出センサ

Claims (2)

  1. 所定の条件が成立したときに遊技球が入賞可能に開放する役物を備え、当該役物に入賞した遊技球が、予め設定されたVゾーンへ案内されたことを契機に、遊技者にとって有利な遊技状態となる権利を得ることが可能な遊技機であって、
    前記役物が、前記遊技球の自重による自然動作によって前記Vゾーンへ案内するVゾーン案内ステージと、前記Vゾーン案内ステージにおいてVゾーンに案内された遊技球の自重による自然動作によって前記遊技者にとって有利な遊技状態の継続度合いを抽選する抽選ステージと、で構成され、
    前記抽選ステージが、
    回転中心部に前記Vゾーン案内ステージから移動してくる遊技球を受ける球受け部が形成され、当該球受け部がこの球受け部での遊技球の跳ね返り方向が不定となるような形状とされた回転体と、
    前記回転体の周縁に沿って複数設けられ、前記球受け部で跳ね返った遊技球が収容されると共に、前記回転に応じて、予め定めた異なる抽選結果を取得する何れかの方向へ選択的に放出する収容放出部と、を有する遊技機。
  2. 前記球受け部が、球面状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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