JP2004201995A - レーザ治療装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望する走査範囲に適切なレーザ照射を行えるレーザ治療装置を提供すること。
【解決手段】治療用レーザ光源からのレーザ光を所期する位置に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所定のスポットサイズに形成するスポット形成手段と、レーザ光を走査する走査手段と、走査する隣合うレーザスポットの重なり比率及び走査範囲を設定する設定手段と、重なり比率の設定値が変更されたときに、重なり比率変更前に設定された走査範囲に対して重なり比率変更後の走査範囲が所定の条件を満たすように、レーザスポットの個数及びその配列を決定する決定手段と、該決定手段による決定情報に基づいて前記走査手段を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図8
【解決手段】治療用レーザ光源からのレーザ光を所期する位置に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所定のスポットサイズに形成するスポット形成手段と、レーザ光を走査する走査手段と、走査する隣合うレーザスポットの重なり比率及び走査範囲を設定する設定手段と、重なり比率の設定値が変更されたときに、重なり比率変更前に設定された走査範囲に対して重なり比率変更後の走査範囲が所定の条件を満たすように、レーザスポットの個数及びその配列を決定する決定手段と、該決定手段による決定情報に基づいて前記走査手段を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、治療レーザ光を患部に照射してレーザ治療を行うレーザ治療装置に関する。
【0002】
【従来技術】
皮膚科で使用されるレーザ装置、例えば、脱毛用や血管腫用のレーザ装置ではレーザ光の照射にハンドピースが使用されており、ハンドピースにはレーザ光を患部上で走査するための走査機構が組み込まれたものがある。この種の装置では、レーザ光を走査する場合に、隣り合うスポットの重なり比率を設定し、スポット間の隙間を少なくすることにより、より均一なエネルギーの照射が可能である。また、この種の装置では治療部位の症状や治療効果の関係で、レーザ照射のスポットサイズの変更を要することがある。このため、治療時には異なるスポットサイズにする集光レンズを持つレンズユニットを、選択的にハンドピースに取替えて使用しているものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−165893号公報(第4頁、第3、4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走査領域の大きさを設定してレーザ光を患部に走査する場合に、一度設定した走査領域にスポットを整列させた配置から、スポットの重なり比率を変更すると、スポット数が固定されているので走査範囲が大きく変化してしまうという問題があった。
【0005】
また、所期する走査範囲に合うようにスポットサイズを変更しようとしても、わざわざ集光レンズを取替えて使用しなければならないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術を鑑み、所望する走査範囲に適切なレーザ照射を行えるレーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0008】
(1) 治療用レーザ光源からのレーザ光を所期する位置に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所定のスポットサイズに形成するスポット形成手段と、レーザ光を走査する走査手段と、走査する隣合うレーザスポットの重なり比率及び走査範囲を設定する設定手段と、重なり比率の設定値が変更されたときに、重なり比率変更前に設定された走査範囲に対して重なり比率変更後の走査範囲が所定の条件を満たすように、レーザスポットの個数及びその配列を決定する決定手段と、該決定手段による決定情報に基づいて前記走査手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(2) (1)のレーザ治療装置において、前記スポット形成手段はスポットサイズを変更可能なサイズ調整手段を含み、前記設定手段はスポットサイズを設定する手段を含み、前記決定手段はさらに重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して所定の条件内でスポットの変更サイズを決定し、前記制御手段はレーザスポットのサイズ変更情報に基づいて前記サイズ調整手段を制御することを特徴とする。
【0010】
(3) (2)のレーザ治療装置において、前記決定手段は重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して±10%以内の範囲でスポットの変更サイズを決定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図であり、図2は光学系及び制御系の概略構成を示す図である。
【0012】
レーザ装置本体1の正面には大型のLCDパネル2が設けられており、LCDパネル2には各種設定条件が表示されるとともに、LCDパネル2上に表示される操作キーに触れることで各種の設定が可能なタッチパネルとなっている。レーザ装置本体1の上部からはレーザ光を照射するハンドピース20まで通信ケーブル3とレーザ光を導光するためのファイバケーブル4が伸延している。
【0013】
5はハンドピース20側に供給する冷却水を冷却して循環させるためのチラーである。チラー5から伸びている2本の冷却チューブ7は、前述の通信ケーブル3とファイバケーブル4と束ねられ、集中ケーブル8に一本にまとめられている。9はレーザー照射のトリガとなるフットスイッチである。
【0014】
図2において、10はパルスの治療用レーザ光を出射するレーザ光源部であり、レーザ光源部10は多数の半導体レーザを有する。各半導体レーザを出射したレーザ光はそれぞれに対応して配置されたレンズ12aにより各ファイバ13aの端面にそれぞれ集光されて入射する。各ファイバ13aは出射端面側で束ねられており、各半導体レーザから出射されたレーザ光はファイバ出射側でまとめられ、高出力のレーザ光として治療に利用される。本実施形態では治療用レーザ光に800〜820nmの波長の近赤外光を利用している。
【0015】
また、エイミング(照準)光源11から出射するエイミング光は、集光レンズ12bにより集光され、ファイバ13bに入射する。ファイバ13bの出射側端面はファイバ13aの出射側端面と共に束ねられており、エイミング光はファイバ13bを出射後、治療用レーザ光と同様の光路を進行する。本実施形態ではエイミング光束には620〜650nmの波長の赤色可視光を利用している。
【0016】
束ねられた各ファイバ13a,13bの出射端面から出射するレーザ光(治療用レーザ光及びエイミング光)は、集光レンズ群14により集光され、ファイバケーブル4に入射する。ファイバケーブル4はハンドピース20に接続されており、レーザ光はハンドピース20に導光される。なお、各ファイバ13a,13bの出射端面と集光レンズ群14との間の光路には、必要に応じてレーザ光を遮断するためのシャッタ17が挿入される。シャッタ17は駆動部18により駆動される。
【0017】
ハンドピース20のスキャナヘッド20aには、第一ミラー23,第二ミラー24をそれぞれ回転させる第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aが設けられており、第一ミラー23,第二ミラー24を駆動して回転させることで、XY方向の各々にレーザ光の照射位置を移動(揺動)させ、広範囲に渡って治療用レーザ光を走査することができる。ファイバケーブル4からスキャナヘッド20a内に入射したレーザ光は、ミラー21により光軸を曲げられ、コリメータレンズ22により平行光束にされた後、第一ミラー23,第二ミラー24でXY方向に振られる。
【0018】
図3は、ハンドピース20の下方部の構成を説明する拡大図である。100は照射位置でのレーザ光のスポットサイズを変更するスポットサイズ調整機構である。筒状のホルダ51には、レンズ52が固定されている。ホルダ51の内部には回転可能に回転筒53が取付けられている。回転筒53の上部はフランジ状になっており、この部分に歯車53aが形成されている。歯車53aには歯車55が噛み合っており、歯車55はモータ54の軸54aに固定されている。モータ54の軸54aにはエンコーダ56が取り付けられモータ54の回転量が検知される。回転筒53の側面にはカム溝53b、53cがあけられている。回転筒53の内側にはレンズホルダ57、58がはめ込まれている。レンズホルダ57、58は、図示なき回転制限ガイドにより回転しないように上下方向にガイドされている。レンズホルダ57、58にはそれぞれ、レンズ59、60が取り付けられている。また、レンズホルダ57、58の側面にはピン61、62が取り付けられている。モータ54の回転により回転筒53が回転し、回転筒53のカム溝53b、53cにはめ込まれているピン61、62がカム溝53b、53cにガイドされて上下動することによって、ピン61、62を固定しているレンズホルダ57、58内のレンズ59、60が上下動する。レンズ52及び、レンズ59、60の移動によりレーザ光を直径φ2〜φ5mm(後述するウインドウユニット40の皮膚との接触面でのサイズ)までのスポットサイズが形成される。
【0019】
図3において、スキャナヘッド20aの下方には断熱性に優れたポリアセタール樹脂製のスキャナ支基26が固定されており、スキャナ支基26には、熱伝導性の良いアルミ製のウィンドウ取付板27が側面側(図3紙面垂直方向)からネジ止めされている。28は電子熱交換器であるペルチェ素子である。ペルチェ素子28は、アルミ製の冷却板29とウィンドウ取付板27にはさまれる格好で取付けられており、ウィンドウ取付板27側が吸熱側(冷却側)となり、冷却板29側が放熱側となるように電流が流される。冷却板29の内部には冷却水が循環する流路が形成されており、チラー5で冷却された冷却水は冷却チューブ7を通って冷却板29内を循環し、冷却板29を介してペルチェ素子28で放熱された熱を吸熱する。
【0020】
31はウィンドウ取付板27の下端に取付けられた温度センサであり、温度センサ31はウィンドウ取付板27の温度を検知し、この温度検知に基づき制御部15によってペルチェ素子28の温度がコントロールされる。
【0021】
ウィンドウ取付板27には、ウィンドウユニット40が取り付けられている。ウィンドウユニット40は、皮膚に接触する熱伝導率の良い透明サファイアガラスの第1ウィンドウ42、この第1ウィンドウ42を保持する側面形状が略L字状のウィンドウフレーム41、第1ウィンドウ42より熱伝導率が劣る透明ガラスの第2ウィンドウ44等から構成される。この構造により、第一ウィンドウ42の熱がウィンドウフレーム41、ウィンドウ取付板27、ペルチェ素子28へと伝わり、吸熱される。第一ウィンドウ42の温度を下げることにより、患者の皮膚を冷却することができる。また、第二ウィンドウ44の温度が室温に近いため、その表面には結露を生じることなく、レーザ治療を行なうことができる。
【0022】
図2に示す制御部15には、LCDパネル2、チラー5、チラー5からの冷却水が正常に循環しているかどうかを確認するフロースイッチ6、メモリ16、フットスイッチ9が接続されている。また、ハンドピース20側の温度センサ31、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24a、ペルチェ素子28、モータ54、エンコーダ56は通信ケーブル3を介して制御部15に接続されている。
【0023】
以上のような構成を有するレーザ治療装置において、その動作について以下に説明する。
【0024】
術者は図4に示すLCDパネル2に表示されている設定用キーを操作することで照射条件を設定する。数値の入力はUPボタン202とDOWNボタン203によって数値を増減させて入力する。スポットサイズは表示部204で、レーザ照射のエネルギー密度はFLUENCEの表示部205で、レーザの出力は表示部206で、パルス照射時間は表示部207で設定する。このとき、4つの照射条件の内の3つを設定すれば、残りの条件は自動的に制御部15により計算されて決定される。4つの照射条件(F:エネルギー密度、P:レーザ出力、T:パルス照射時間、S:スポット面積)の関係は次式で表される。
【0025】
F=(P×T)/S
レーザ照射時にはこれらの4つの照射条件にしたがってレーザ光源部10の駆動が制御される。
【0026】
また、走査パターン形状については表示部210に表示される。ボタン211を押すと、図5に示すスキャニング設定画面に切換わり、走査パターン形状を変更できる。走査パターン形状はメモリ16に予め記憶されたものから選択でき、円形パターン、正方形パターン、長方形パターン、ラインパターン等が用意されている。また、スキャニング設定画面では走査範囲表示領域220に表示された4つの方向ボタンにより、スキャンサイズが変更できる。尚、ウィンドウユニットのサイズによってスキャンサイズの最大値は制限されている。また、表示部222では各スポットの重なり比率(OVERLAP)を設定することができる。スポットの重なり比率について図6を用いて説明する。図6において、スポット直径をφD、重なり比率をe、重なり合う部分の半径方向長さをLとすると、D、e、Lの関係は次式で表される。
【0027】
L=e×D
また、スポットは、図7のように2次元的にも配置され、スポット直径をφD、重なり比率をe、重なり合う部分の半径方向長さをLとすると、X方向へのスポット間のピッチはD−Lであり、Y方向へのスポット間のピッチは√3×(D−L)/2なる関係がある。
【0028】
重なり比率と走査範囲表示領域220で設定したスキャンサイズにより、制御部15は、スポット位置を演算して決定する。例えば、スポット径がφ5mm、各スポットの重なり比率が0%、スキャンサイズが22.5mm×22.3mmの設定では、制御部15は、図8(a)に示すように横に4個並んだスポットが縦に5列配置したスポット位置(スポット毎の走査間隔、すなわち1スポット当たりの振り角の設定値)に決定する。レーザ照射時には、制御部15によって決定されたスポット配置条件に従って第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aの駆動が制御される。
【0029】
従来では、図8(a)に示すスポットの重なり比率0%、スキャンサイズ22.5mm×22.3mmの設定からスポットの重なり比率を20%に変更すると、スポット数を固定しているため、図8(b)に示すようなスキャンサイズが19mm×18.9mmに縮小した配置になってしまっていた。この不具合を解消すべく、本装置では、スポットの重なり比率の変更後の走査範囲が、スポットの重なり比率の前の状態から大きく変化しないように、設定された走査範囲、重なり比率に応じて、スポットサイズ及びスポット個数及び配列を制御部15が決定する。
【0030】
この重なり比率が変化した場合のスポットサイズ及びスポット個数及び配列の制御部15による決定方法の一例を、以下に具体的計算例を示して説明する。上記で示した図8(a)のスポットの重なり比率が0%から図8(c)のスポットの重なり比率が20%に変更する場合について示す。まず、X方向のスポット数が4個のままで、重なり比率が20%になると、X方向の縮まる距離は重なり合う部分の半径方向長さL(1mm)×3ヶ所=3mmである。縮まる距離3mmの方がφ5の半径2.5mmよりも大きいため、制御部15はX方向のスポット数を1個多くして5個とする。次に2段目のX方向のスポットも5個として、1段目と2段目をあわせたX方向の距離は、図7の関係から、スポット径をφDmmとして、
5D−4L+(D−L)/2=22.5mm
L=0.2D
となる。この2式より、制御部15はスポット径をφD=φ4.9mmとする。なお、スポット径φDは設定された値に対し変更後のものが±10%以内の範囲に収まるように条件付けされている。治療に使用するレーザ光のスポット径φDは術者が臨床結果や経験等を基に設定するので、スポット径の変更範囲は術者が設定した値から大きく外れない範囲とすることが好ましい。
【0031】
また、Y方向のスキャンサイズyは、y=22.3mmであるため、スポット径をD=φ4.9mmとして、Y方向のスポットの配列数をnとすると、図7の関係から、
y=√3×(n−1)×(D−L)/2+D=22.3mm
となる。この式より、n=6.12となるので、制御部15は配列個数をN=6とする。
【0032】
配列個数N=6の場合の、Y方向のスキャンサイズy´は
y´=√3×(N−1)×(D−L)/2+D=21.9
となる。これは、スポットの重なり比率の変更前のスキャンサイズ22.3mmに対して−0.4mmである。N=7にすると、Y方向のスキャンサイズy´は約25.3mmである。これは、スポットの重なり比率の変更前のスキャンサイズ22.3mmに対して+3mmである。すなわち、制御部15は変更前のスキャンサイズからの変化が少ない方の値Nを配列個数とし、図8(c)に示すような走査配列を決定する。
【0033】
なお、X方向についても、スポット径φDの変更が許容条件内で、上記と同じように配列個数を決定するものとする。
【0034】
また、制御部15は、スポットサイズが変更されているので、前述の式
F=(P×T)/S (F:エネルギー密度、P:レーザ出力、T:パルス照射時間、S:スポット面積)
により、スポット径が変更される前のエネルギー密度を保つため、パルス照射時間あるいはレーザ出力を変更する。パルス照射時間またはレーザ出力の何れのものに変更するかは、予め選択されて決められている。
【0035】
以上はスポット径を変更できる場合を説明したが、スポット径を設定値のまま固定する場合についても、スポットの重なり比率の変更前の走査範囲に対して、スポットの重なり比率の変更後の走査範囲が同様な条件を満たすように、X方向及びY方向のスポットの配列個数が決定される。また、各方向の最大サイズはウィンドウユニット40がカバーする範囲で制限されている。
【0036】
術者は装置本体1側の準備を整えた後、ハンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患部上に当接させる。スキャンヘッド20aからは光源11によるエイミング光が照射され、そのエイミング光は選択した走査パターン形状に従って第一ミラー23,第二ミラー24の駆動により繰返し走査される。術者はウィンドウ42,44を通して観察される患部とエイミング光の照射位置を確認しながら、目的とする患部に合うように第一ウィンドウ42の当接位置を調整する。
【0037】
術者はエイミング光の観察による照射部位の位置合わせやレーザ出力等の設定が完了したら、スイッチ99を押して装置をREADY状態にする。制御部15はフットスイッチ9からのトリガ信号が入力されると、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aを駆動制御してレーザ光源部10からのレーザ光を走査し、選択された走査領域の治療部位にレーザ光を照射する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所望する走査範囲に適切なレーザ照射を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図である。
【図2】光学系及び制御系の要部構成の概略図である。
【図3】ハンドピースの下方部の構成を説明する拡大図である。
【図4】LCDパネルの表示画面を示す図である。
【図5】スキャニング設定画面を示す図である。
【図6】スポットの重なり比率を説明する図である。
【図7】スポットの重なり比率を説明する図である。
【図8】スポットの重なり比率を変化させたときの配列の変化を説明する図である。
【符号の説明】
1 レーザ装置本体
2 LCDパネル
15 制御部
20 ハンドピース
23 第一ミラー
23a 第一ガルバノメータ
24 第二ミラー
24a 第二ガルバノメータ
100 スポットサイズ調整機構
204 表示部
220 走査範囲表示領域
222 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、治療レーザ光を患部に照射してレーザ治療を行うレーザ治療装置に関する。
【0002】
【従来技術】
皮膚科で使用されるレーザ装置、例えば、脱毛用や血管腫用のレーザ装置ではレーザ光の照射にハンドピースが使用されており、ハンドピースにはレーザ光を患部上で走査するための走査機構が組み込まれたものがある。この種の装置では、レーザ光を走査する場合に、隣り合うスポットの重なり比率を設定し、スポット間の隙間を少なくすることにより、より均一なエネルギーの照射が可能である。また、この種の装置では治療部位の症状や治療効果の関係で、レーザ照射のスポットサイズの変更を要することがある。このため、治療時には異なるスポットサイズにする集光レンズを持つレンズユニットを、選択的にハンドピースに取替えて使用しているものも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−165893号公報(第4頁、第3、4図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、走査領域の大きさを設定してレーザ光を患部に走査する場合に、一度設定した走査領域にスポットを整列させた配置から、スポットの重なり比率を変更すると、スポット数が固定されているので走査範囲が大きく変化してしまうという問題があった。
【0005】
また、所期する走査範囲に合うようにスポットサイズを変更しようとしても、わざわざ集光レンズを取替えて使用しなければならないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術を鑑み、所望する走査範囲に適切なレーザ照射を行えるレーザ治療装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
【0008】
(1) 治療用レーザ光源からのレーザ光を所期する位置に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所定のスポットサイズに形成するスポット形成手段と、レーザ光を走査する走査手段と、走査する隣合うレーザスポットの重なり比率及び走査範囲を設定する設定手段と、重なり比率の設定値が変更されたときに、重なり比率変更前に設定された走査範囲に対して重なり比率変更後の走査範囲が所定の条件を満たすように、レーザスポットの個数及びその配列を決定する決定手段と、該決定手段による決定情報に基づいて前記走査手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
(2) (1)のレーザ治療装置において、前記スポット形成手段はスポットサイズを変更可能なサイズ調整手段を含み、前記設定手段はスポットサイズを設定する手段を含み、前記決定手段はさらに重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して所定の条件内でスポットの変更サイズを決定し、前記制御手段はレーザスポットのサイズ変更情報に基づいて前記サイズ調整手段を制御することを特徴とする。
【0010】
(3) (2)のレーザ治療装置において、前記決定手段は重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して±10%以内の範囲でスポットの変更サイズを決定することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図であり、図2は光学系及び制御系の概略構成を示す図である。
【0012】
レーザ装置本体1の正面には大型のLCDパネル2が設けられており、LCDパネル2には各種設定条件が表示されるとともに、LCDパネル2上に表示される操作キーに触れることで各種の設定が可能なタッチパネルとなっている。レーザ装置本体1の上部からはレーザ光を照射するハンドピース20まで通信ケーブル3とレーザ光を導光するためのファイバケーブル4が伸延している。
【0013】
5はハンドピース20側に供給する冷却水を冷却して循環させるためのチラーである。チラー5から伸びている2本の冷却チューブ7は、前述の通信ケーブル3とファイバケーブル4と束ねられ、集中ケーブル8に一本にまとめられている。9はレーザー照射のトリガとなるフットスイッチである。
【0014】
図2において、10はパルスの治療用レーザ光を出射するレーザ光源部であり、レーザ光源部10は多数の半導体レーザを有する。各半導体レーザを出射したレーザ光はそれぞれに対応して配置されたレンズ12aにより各ファイバ13aの端面にそれぞれ集光されて入射する。各ファイバ13aは出射端面側で束ねられており、各半導体レーザから出射されたレーザ光はファイバ出射側でまとめられ、高出力のレーザ光として治療に利用される。本実施形態では治療用レーザ光に800〜820nmの波長の近赤外光を利用している。
【0015】
また、エイミング(照準)光源11から出射するエイミング光は、集光レンズ12bにより集光され、ファイバ13bに入射する。ファイバ13bの出射側端面はファイバ13aの出射側端面と共に束ねられており、エイミング光はファイバ13bを出射後、治療用レーザ光と同様の光路を進行する。本実施形態ではエイミング光束には620〜650nmの波長の赤色可視光を利用している。
【0016】
束ねられた各ファイバ13a,13bの出射端面から出射するレーザ光(治療用レーザ光及びエイミング光)は、集光レンズ群14により集光され、ファイバケーブル4に入射する。ファイバケーブル4はハンドピース20に接続されており、レーザ光はハンドピース20に導光される。なお、各ファイバ13a,13bの出射端面と集光レンズ群14との間の光路には、必要に応じてレーザ光を遮断するためのシャッタ17が挿入される。シャッタ17は駆動部18により駆動される。
【0017】
ハンドピース20のスキャナヘッド20aには、第一ミラー23,第二ミラー24をそれぞれ回転させる第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aが設けられており、第一ミラー23,第二ミラー24を駆動して回転させることで、XY方向の各々にレーザ光の照射位置を移動(揺動)させ、広範囲に渡って治療用レーザ光を走査することができる。ファイバケーブル4からスキャナヘッド20a内に入射したレーザ光は、ミラー21により光軸を曲げられ、コリメータレンズ22により平行光束にされた後、第一ミラー23,第二ミラー24でXY方向に振られる。
【0018】
図3は、ハンドピース20の下方部の構成を説明する拡大図である。100は照射位置でのレーザ光のスポットサイズを変更するスポットサイズ調整機構である。筒状のホルダ51には、レンズ52が固定されている。ホルダ51の内部には回転可能に回転筒53が取付けられている。回転筒53の上部はフランジ状になっており、この部分に歯車53aが形成されている。歯車53aには歯車55が噛み合っており、歯車55はモータ54の軸54aに固定されている。モータ54の軸54aにはエンコーダ56が取り付けられモータ54の回転量が検知される。回転筒53の側面にはカム溝53b、53cがあけられている。回転筒53の内側にはレンズホルダ57、58がはめ込まれている。レンズホルダ57、58は、図示なき回転制限ガイドにより回転しないように上下方向にガイドされている。レンズホルダ57、58にはそれぞれ、レンズ59、60が取り付けられている。また、レンズホルダ57、58の側面にはピン61、62が取り付けられている。モータ54の回転により回転筒53が回転し、回転筒53のカム溝53b、53cにはめ込まれているピン61、62がカム溝53b、53cにガイドされて上下動することによって、ピン61、62を固定しているレンズホルダ57、58内のレンズ59、60が上下動する。レンズ52及び、レンズ59、60の移動によりレーザ光を直径φ2〜φ5mm(後述するウインドウユニット40の皮膚との接触面でのサイズ)までのスポットサイズが形成される。
【0019】
図3において、スキャナヘッド20aの下方には断熱性に優れたポリアセタール樹脂製のスキャナ支基26が固定されており、スキャナ支基26には、熱伝導性の良いアルミ製のウィンドウ取付板27が側面側(図3紙面垂直方向)からネジ止めされている。28は電子熱交換器であるペルチェ素子である。ペルチェ素子28は、アルミ製の冷却板29とウィンドウ取付板27にはさまれる格好で取付けられており、ウィンドウ取付板27側が吸熱側(冷却側)となり、冷却板29側が放熱側となるように電流が流される。冷却板29の内部には冷却水が循環する流路が形成されており、チラー5で冷却された冷却水は冷却チューブ7を通って冷却板29内を循環し、冷却板29を介してペルチェ素子28で放熱された熱を吸熱する。
【0020】
31はウィンドウ取付板27の下端に取付けられた温度センサであり、温度センサ31はウィンドウ取付板27の温度を検知し、この温度検知に基づき制御部15によってペルチェ素子28の温度がコントロールされる。
【0021】
ウィンドウ取付板27には、ウィンドウユニット40が取り付けられている。ウィンドウユニット40は、皮膚に接触する熱伝導率の良い透明サファイアガラスの第1ウィンドウ42、この第1ウィンドウ42を保持する側面形状が略L字状のウィンドウフレーム41、第1ウィンドウ42より熱伝導率が劣る透明ガラスの第2ウィンドウ44等から構成される。この構造により、第一ウィンドウ42の熱がウィンドウフレーム41、ウィンドウ取付板27、ペルチェ素子28へと伝わり、吸熱される。第一ウィンドウ42の温度を下げることにより、患者の皮膚を冷却することができる。また、第二ウィンドウ44の温度が室温に近いため、その表面には結露を生じることなく、レーザ治療を行なうことができる。
【0022】
図2に示す制御部15には、LCDパネル2、チラー5、チラー5からの冷却水が正常に循環しているかどうかを確認するフロースイッチ6、メモリ16、フットスイッチ9が接続されている。また、ハンドピース20側の温度センサ31、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24a、ペルチェ素子28、モータ54、エンコーダ56は通信ケーブル3を介して制御部15に接続されている。
【0023】
以上のような構成を有するレーザ治療装置において、その動作について以下に説明する。
【0024】
術者は図4に示すLCDパネル2に表示されている設定用キーを操作することで照射条件を設定する。数値の入力はUPボタン202とDOWNボタン203によって数値を増減させて入力する。スポットサイズは表示部204で、レーザ照射のエネルギー密度はFLUENCEの表示部205で、レーザの出力は表示部206で、パルス照射時間は表示部207で設定する。このとき、4つの照射条件の内の3つを設定すれば、残りの条件は自動的に制御部15により計算されて決定される。4つの照射条件(F:エネルギー密度、P:レーザ出力、T:パルス照射時間、S:スポット面積)の関係は次式で表される。
【0025】
F=(P×T)/S
レーザ照射時にはこれらの4つの照射条件にしたがってレーザ光源部10の駆動が制御される。
【0026】
また、走査パターン形状については表示部210に表示される。ボタン211を押すと、図5に示すスキャニング設定画面に切換わり、走査パターン形状を変更できる。走査パターン形状はメモリ16に予め記憶されたものから選択でき、円形パターン、正方形パターン、長方形パターン、ラインパターン等が用意されている。また、スキャニング設定画面では走査範囲表示領域220に表示された4つの方向ボタンにより、スキャンサイズが変更できる。尚、ウィンドウユニットのサイズによってスキャンサイズの最大値は制限されている。また、表示部222では各スポットの重なり比率(OVERLAP)を設定することができる。スポットの重なり比率について図6を用いて説明する。図6において、スポット直径をφD、重なり比率をe、重なり合う部分の半径方向長さをLとすると、D、e、Lの関係は次式で表される。
【0027】
L=e×D
また、スポットは、図7のように2次元的にも配置され、スポット直径をφD、重なり比率をe、重なり合う部分の半径方向長さをLとすると、X方向へのスポット間のピッチはD−Lであり、Y方向へのスポット間のピッチは√3×(D−L)/2なる関係がある。
【0028】
重なり比率と走査範囲表示領域220で設定したスキャンサイズにより、制御部15は、スポット位置を演算して決定する。例えば、スポット径がφ5mm、各スポットの重なり比率が0%、スキャンサイズが22.5mm×22.3mmの設定では、制御部15は、図8(a)に示すように横に4個並んだスポットが縦に5列配置したスポット位置(スポット毎の走査間隔、すなわち1スポット当たりの振り角の設定値)に決定する。レーザ照射時には、制御部15によって決定されたスポット配置条件に従って第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aの駆動が制御される。
【0029】
従来では、図8(a)に示すスポットの重なり比率0%、スキャンサイズ22.5mm×22.3mmの設定からスポットの重なり比率を20%に変更すると、スポット数を固定しているため、図8(b)に示すようなスキャンサイズが19mm×18.9mmに縮小した配置になってしまっていた。この不具合を解消すべく、本装置では、スポットの重なり比率の変更後の走査範囲が、スポットの重なり比率の前の状態から大きく変化しないように、設定された走査範囲、重なり比率に応じて、スポットサイズ及びスポット個数及び配列を制御部15が決定する。
【0030】
この重なり比率が変化した場合のスポットサイズ及びスポット個数及び配列の制御部15による決定方法の一例を、以下に具体的計算例を示して説明する。上記で示した図8(a)のスポットの重なり比率が0%から図8(c)のスポットの重なり比率が20%に変更する場合について示す。まず、X方向のスポット数が4個のままで、重なり比率が20%になると、X方向の縮まる距離は重なり合う部分の半径方向長さL(1mm)×3ヶ所=3mmである。縮まる距離3mmの方がφ5の半径2.5mmよりも大きいため、制御部15はX方向のスポット数を1個多くして5個とする。次に2段目のX方向のスポットも5個として、1段目と2段目をあわせたX方向の距離は、図7の関係から、スポット径をφDmmとして、
5D−4L+(D−L)/2=22.5mm
L=0.2D
となる。この2式より、制御部15はスポット径をφD=φ4.9mmとする。なお、スポット径φDは設定された値に対し変更後のものが±10%以内の範囲に収まるように条件付けされている。治療に使用するレーザ光のスポット径φDは術者が臨床結果や経験等を基に設定するので、スポット径の変更範囲は術者が設定した値から大きく外れない範囲とすることが好ましい。
【0031】
また、Y方向のスキャンサイズyは、y=22.3mmであるため、スポット径をD=φ4.9mmとして、Y方向のスポットの配列数をnとすると、図7の関係から、
y=√3×(n−1)×(D−L)/2+D=22.3mm
となる。この式より、n=6.12となるので、制御部15は配列個数をN=6とする。
【0032】
配列個数N=6の場合の、Y方向のスキャンサイズy´は
y´=√3×(N−1)×(D−L)/2+D=21.9
となる。これは、スポットの重なり比率の変更前のスキャンサイズ22.3mmに対して−0.4mmである。N=7にすると、Y方向のスキャンサイズy´は約25.3mmである。これは、スポットの重なり比率の変更前のスキャンサイズ22.3mmに対して+3mmである。すなわち、制御部15は変更前のスキャンサイズからの変化が少ない方の値Nを配列個数とし、図8(c)に示すような走査配列を決定する。
【0033】
なお、X方向についても、スポット径φDの変更が許容条件内で、上記と同じように配列個数を決定するものとする。
【0034】
また、制御部15は、スポットサイズが変更されているので、前述の式
F=(P×T)/S (F:エネルギー密度、P:レーザ出力、T:パルス照射時間、S:スポット面積)
により、スポット径が変更される前のエネルギー密度を保つため、パルス照射時間あるいはレーザ出力を変更する。パルス照射時間またはレーザ出力の何れのものに変更するかは、予め選択されて決められている。
【0035】
以上はスポット径を変更できる場合を説明したが、スポット径を設定値のまま固定する場合についても、スポットの重なり比率の変更前の走査範囲に対して、スポットの重なり比率の変更後の走査範囲が同様な条件を満たすように、X方向及びY方向のスポットの配列個数が決定される。また、各方向の最大サイズはウィンドウユニット40がカバーする範囲で制限されている。
【0036】
術者は装置本体1側の準備を整えた後、ハンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患部上に当接させる。スキャンヘッド20aからは光源11によるエイミング光が照射され、そのエイミング光は選択した走査パターン形状に従って第一ミラー23,第二ミラー24の駆動により繰返し走査される。術者はウィンドウ42,44を通して観察される患部とエイミング光の照射位置を確認しながら、目的とする患部に合うように第一ウィンドウ42の当接位置を調整する。
【0037】
術者はエイミング光の観察による照射部位の位置合わせやレーザ出力等の設定が完了したら、スイッチ99を押して装置をREADY状態にする。制御部15はフットスイッチ9からのトリガ信号が入力されると、第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ24aを駆動制御してレーザ光源部10からのレーザ光を走査し、選択された走査領域の治療部位にレーザ光を照射する。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所望する走査範囲に適切なレーザ照射を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱毛治療等に使用されるレーザ治療装置の外観略図である。
【図2】光学系及び制御系の要部構成の概略図である。
【図3】ハンドピースの下方部の構成を説明する拡大図である。
【図4】LCDパネルの表示画面を示す図である。
【図5】スキャニング設定画面を示す図である。
【図6】スポットの重なり比率を説明する図である。
【図7】スポットの重なり比率を説明する図である。
【図8】スポットの重なり比率を変化させたときの配列の変化を説明する図である。
【符号の説明】
1 レーザ装置本体
2 LCDパネル
15 制御部
20 ハンドピース
23 第一ミラー
23a 第一ガルバノメータ
24 第二ミラー
24a 第二ガルバノメータ
100 スポットサイズ調整機構
204 表示部
220 走査範囲表示領域
222 表示部
Claims (3)
- 治療用レーザ光源からのレーザ光を所期する位置に照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所定のスポットサイズに形成するスポット形成手段と、レーザ光を走査する走査手段と、走査する隣合うレーザスポットの重なり比率及び走査範囲を設定する設定手段と、重なり比率の設定値が変更されたときに、重なり比率変更前に設定された走査範囲に対して重なり比率変更後の走査範囲が所定の条件を満たすように、レーザスポットの個数及びその配列を決定する決定手段と、該決定手段による決定情報に基づいて前記走査手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするレーザ治療装置。
- 請求項1のレーザ治療装置において、前記スポット形成手段はスポットサイズを変更可能なサイズ調整手段を含み、前記設定手段はスポットサイズを設定する手段を含み、前記決定手段はさらに重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して所定の条件内でスポットの変更サイズを決定し、前記制御手段はレーザスポットのサイズ変更情報に基づいて前記サイズ調整手段を制御することを特徴とするレーザ治療装置。
- 請求項2のレーザ治療装置において、前記決定手段は重なり比率の変更前に設定されたスポットサイズに対して±10%以内の範囲でスポットの変更サイズを決定することを特徴とするレーザ治療装置。
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