JP2001112773A - レーザ治療装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率のよいレーザ照射を行うことができ、ま
た、適切な治療が行えるレーザ治療装置を提供すること
を技術課題とする。 【解決手段】 治療レーザ光源からのレーザ光をスポッ
ト状に形成して患部に導光照射するレーザ治療装置にお
いて、レーザ光のスポット位置を順次移動させる走査手
段と、各スポット位置でレーザ光を所定時間照射するた
めにレーザ光の移動停止と移動を繰り返して行うように
走査手段の駆動を制御する駆動制御手段と、走査手段に
よるレーザ光の移動中はレーザ光の出射を停止する出射
制御手段とを備える。
た、適切な治療が行えるレーザ治療装置を提供すること
を技術課題とする。 【解決手段】 治療レーザ光源からのレーザ光をスポッ
ト状に形成して患部に導光照射するレーザ治療装置にお
いて、レーザ光のスポット位置を順次移動させる走査手
段と、各スポット位置でレーザ光を所定時間照射するた
めにレーザ光の移動停止と移動を繰り返して行うように
走査手段の駆動を制御する駆動制御手段と、走査手段に
よるレーザ光の移動中はレーザ光の出射を停止する出射
制御手段とを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、患部に照射するレ
ーザ光を走査する機構を備えるレーザ治療装置に関す
る。
ーザ光を走査する機構を備えるレーザ治療装置に関す
る。
【０００２】
【従来技術】皮膚等の患部に治療レーザ光を照射するレ
ーザ治療装置としては、スポット状に形成されたレーザ
光を走査する走査機構を設け、レーザ照射端の移動を少
なくして比較的広い領域にレーザ光を照射できるように
したものが知られている。
ーザ治療装置としては、スポット状に形成されたレーザ
光を走査する走査機構を設け、レーザ照射端の移動を少
なくして比較的広い領域にレーザ光を照射できるように
したものが知られている。
【０００３】この種の装置は、例えば、レーザ光により
毛根を焼灼して脱毛を行う治療に利用されており、レー
ザ光が照射されるスポット位置の走査は移動と停止を繰
り返して行うようにしている。
毛根を焼灼して脱毛を行う治療に利用されており、レー
ザ光が照射されるスポット位置の走査は移動と停止を繰
り返して行うようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来装
置によるレーザ光の走査は、各スポット位置間の移動中
もレーザ光が照射されていたため、その間はレーザ光が
無駄になると共に、治療部効果への影響が現われやす
い。また、その分装置自体の消費電力も大きくなる。
置によるレーザ光の走査は、各スポット位置間の移動中
もレーザ光が照射されていたため、その間はレーザ光が
無駄になると共に、治療部効果への影響が現われやす
い。また、その分装置自体の消費電力も大きくなる。
【０００５】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
効率のよいレーザ照射を行うことができ、また、適切な
治療が行えるレーザ治療装置を提供することを技術課題
とする。
効率のよいレーザ照射を行うことができ、また、適切な
治療が行えるレーザ治療装置を提供することを技術課題
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【０００７】（１） 治療レーザ光源からのレーザ光を
スポット状に形成して患部に導光照射するレーザ治療装
置において、レーザ光のスポット位置を順次移動させる
走査手段と、各スポット位置でレーザ光を所定時間照射
するためにレーザ光の移動停止と移動を繰り返して行う
ように前記走査手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
前記走査手段によるレーザ光の移動中はレーザ光の出射
を停止する出射制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
スポット状に形成して患部に導光照射するレーザ治療装
置において、レーザ光のスポット位置を順次移動させる
走査手段と、各スポット位置でレーザ光を所定時間照射
するためにレーザ光の移動停止と移動を繰り返して行う
ように前記走査手段の駆動を制御する駆動制御手段と、
前記走査手段によるレーザ光の移動中はレーザ光の出射
を停止する出射制御手段と、を備えることを特徴とす
る。
【０００８】（２） （１）のレーザ治療装置におい
て、前記駆動制御手段はレーザ光のスポット位置が連続
して隣り合わないように前記走査手段の駆動を制御する
ことを特徴とする。
て、前記駆動制御手段はレーザ光のスポット位置が連続
して隣り合わないように前記走査手段の駆動を制御する
ことを特徴とする。
【０００９】（３） （１）のレーザ治療装置におい
て、前記駆動制御手段は前記走査手段によりレーザ光の
スポット位置を移動するための位置制御信号を発し、前
記出射制御手段は前記位置制御信号の発信から所定の経
過時間後に前記治療レーザ光源からレーザ光を所定時間
照射することを特徴とする。
て、前記駆動制御手段は前記走査手段によりレーザ光の
スポット位置を移動するための位置制御信号を発し、前
記出射制御手段は前記位置制御信号の発信から所定の経
過時間後に前記治療レーザ光源からレーザ光を所定時間
照射することを特徴とする。
【００１０】（４） （１）の走査手段は、ガルバノメ
ータであることを特徴とする。
ータであることを特徴とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の形態を図面に基づいて説
明する。図１は実施の形態である脱毛用のレーザ治療装
置の外観略図を示す。
明する。図１は実施の形態である脱毛用のレーザ治療装
置の外観略図を示す。
【００１２】１００はレーザ装置本体であり、装置本体
１００内部には後述する制御部５０、脱毛用レーザ光源
１０４、エイミング光源１０５等が収納されている（図
４参照）。レーザ光源１０４は本形態では連続波（Ｃ
Ｗ）を出射する半導体レーザ（波長８３５ｎｍ）を使用
している。また、エイミング光源１０５は半導体レーザ
（波長６００ｎｍ）を使用している。
１００内部には後述する制御部５０、脱毛用レーザ光源
１０４、エイミング光源１０５等が収納されている（図
４参照）。レーザ光源１０４は本形態では連続波（Ｃ
Ｗ）を出射する半導体レーザ（波長８３５ｎｍ）を使用
している。また、エイミング光源１０５は半導体レーザ
（波長６００ｎｍ）を使用している。
【００１３】４０は照射サイズ、照射形状、照射時間等
のレーザ照射条件等の各種設定条件を入力するためのコ
ントロールパネルである。１０１は装置本体１から出射
されるレーザ光を導光するための光ファイバー、３０は
レーザ照射口を持つハンドピースユニットである。１０
２はハンドピースユニット１０３内部に設置してあるレ
ーザ走査用のミラー３２ａ、３２ｂ（図２参照）を駆動
させるための電気信号を送るケーブル、１０３はレーザ
光を照射するためのトリガ信号を発信するためのフット
スイッチである。
のレーザ照射条件等の各種設定条件を入力するためのコ
ントロールパネルである。１０１は装置本体１から出射
されるレーザ光を導光するための光ファイバー、３０は
レーザ照射口を持つハンドピースユニットである。１０
２はハンドピースユニット１０３内部に設置してあるレ
ーザ走査用のミラー３２ａ、３２ｂ（図２参照）を駆動
させるための電気信号を送るケーブル、１０３はレーザ
光を照射するためのトリガ信号を発信するためのフット
スイッチである。
【００１４】図２はハンドピースユニット３０の概略構
成を示す図である。ハンドピースユニット３０内には、
光ファイバ１０１内を通過してきたレーザ光を集光する
レンズ３１ａ，レンズ３１ｂと、レーザ光を治療部位で
ＸＹ方向にスキャンさせるための駆動ミラー３２ａ，３
２ｂと、各ミラー３２ａ，３２ｂを揺動する駆動モータ
３３ａ、３３ｂを備える。本形態の駆動モータ３３ａ、
３３ｂはガルバノメータを使用している。
成を示す図である。ハンドピースユニット３０内には、
光ファイバ１０１内を通過してきたレーザ光を集光する
レンズ３１ａ，レンズ３１ｂと、レーザ光を治療部位で
ＸＹ方向にスキャンさせるための駆動ミラー３２ａ，３
２ｂと、各ミラー３２ａ，３２ｂを揺動する駆動モータ
３３ａ、３３ｂを備える。本形態の駆動モータ３３ａ、
３３ｂはガルバノメータを使用している。
【００１５】レーザ装置本体１００からのレーザ光は光
ファイバ１０１を介してハンドピースユニット３０に導
かれ、光ファイバ１０１を出射したレーザ光はレンズ３
１ａ，レンズ３１により照射部位上で直径４ｍｍ程度の
スポット状に形成されて患部に導光される。３４は皮膚
に当接させハンドピースユニット３０を安定させるとと
もにレーザ光の集光距離を一定にさせるための位置決め
ガイドである。
ファイバ１０１を介してハンドピースユニット３０に導
かれ、光ファイバ１０１を出射したレーザ光はレンズ３
１ａ，レンズ３１により照射部位上で直径４ｍｍ程度の
スポット状に形成されて患部に導光される。３４は皮膚
に当接させハンドピースユニット３０を安定させるとと
もにレーザ光の集光距離を一定にさせるための位置決め
ガイドである。
【００１６】駆動モータ３３ａ、３３ｂは装置本体１０
０内に設けられたスキャナーコントローラ５１により制
御される（図４参照）。スキャナコントローラ５１は制
御信号をケーブル１０２を介してハンドピースユニット
３０に送信し、駆動モータ３３ａ及び駆動モータ３３ｂ
の回転をそれぞれ駆動制御することにより、駆動ミラー
３２ａ及び駆動ミラー３２ｂを揺動し、レーザ光の照射
のスポット位置を走査させる。
０内に設けられたスキャナーコントローラ５１により制
御される（図４参照）。スキャナコントローラ５１は制
御信号をケーブル１０２を介してハンドピースユニット
３０に送信し、駆動モータ３３ａ及び駆動モータ３３ｂ
の回転をそれぞれ駆動制御することにより、駆動ミラー
３２ａ及び駆動ミラー３２ｂを揺動し、レーザ光の照射
のスポット位置を走査させる。
【００１７】図３はコントロールパネル４０の構成を示
した図である。４１はモード選択スイッチであり、スキ
ャニングによるレーザ照射（SCAN）、またはスキャニン
グさせずに１点照射（BEAM）のモードを選択することが
できる。４２はレーザ照射のスキャニング形状を選択す
るための照射形状スイッチであり、スイッチの切換によ
り正方形、長方形、直線、六角形の４種類から選ぶこと
ができる。４３は照射形状スイッチ４２にて選択した照
射形状の大きさを変更するための照射サイズスイッチで
ある。照射形状のサイズはそれぞれの照射形状に対して
数種類のサイズパターンが予め記憶されている。
した図である。４１はモード選択スイッチであり、スキ
ャニングによるレーザ照射（SCAN）、またはスキャニン
グさせずに１点照射（BEAM）のモードを選択することが
できる。４２はレーザ照射のスキャニング形状を選択す
るための照射形状スイッチであり、スイッチの切換によ
り正方形、長方形、直線、六角形の４種類から選ぶこと
ができる。４３は照射形状スイッチ４２にて選択した照
射形状の大きさを変更するための照射サイズスイッチで
ある。照射形状のサイズはそれぞれの照射形状に対して
数種類のサイズパターンが予め記憶されている。
【００１８】４４は照射するビームスポット同士の重な
り程度（以下、照射密度と記す）を設定するための照射
密度スイッチである。照射密度スイッチ４４により、隣
どうしのビームスポットが全く重ならずに隣接させる照
射密度となる０％をはじめ、３０％の重なり程度まで段
階に応じて選択できるようになっている。４５はレーザ
光のスポット位置での照射時間を１０〜１００msecの間
にて５msecステップで変更設定するための照射時間設定
スイッチである。４６はシングル設定スイッチである。
シングル設定スイッチ４６を使用することで、１回のス
キャニングのみでレーザ光を止めることができる。４７
はレーザ照射条件を表示するモニタである。
り程度（以下、照射密度と記す）を設定するための照射
密度スイッチである。照射密度スイッチ４４により、隣
どうしのビームスポットが全く重ならずに隣接させる照
射密度となる０％をはじめ、３０％の重なり程度まで段
階に応じて選択できるようになっている。４５はレーザ
光のスポット位置での照射時間を１０〜１００msecの間
にて５msecステップで変更設定するための照射時間設定
スイッチである。４６はシングル設定スイッチである。
シングル設定スイッチ４６を使用することで、１回のス
キャニングのみでレーザ光を止めることができる。４７
はレーザ照射条件を表示するモニタである。
【００１９】以上のような構成を備えるレーザ治療装置
の動作を、図４の制御系及び光学系（レーザ装置本体１
００側のみ示している）の要部図を使用して説明する。
の動作を、図４の制御系及び光学系（レーザ装置本体１
００側のみ示している）の要部図を使用して説明する。
【００２０】スキャニングによるレーザ照射を行う場合
は、モード選択スイッチ４１を使用してスキャニングの
モードにする。次に、ハンドピースユニット３０からの
治療用レーザ光が患者の治療部位（脱毛部位）に当たる
ように位置決めガイド３４を治療部付近に当接させる。
は、モード選択スイッチ４１を使用してスキャニングの
モードにする。次に、ハンドピースユニット３０からの
治療用レーザ光が患者の治療部位（脱毛部位）に当たる
ように位置決めガイド３４を治療部付近に当接させる。
【００２１】ハンドピースユニット３０からはエイミン
グ光源１０５によるエイミング光が照射されるので、術
者はエイミング光の照射位置を確認しながらコントロー
ルパネル４０により、照射形状、照射サイズ、照射密度
等のレーザ光照射条件を設定する。
グ光源１０５によるエイミング光が照射されるので、術
者はエイミング光の照射位置を確認しながらコントロー
ルパネル４０により、照射形状、照射サイズ、照射密度
等のレーザ光照射条件を設定する。
【００２２】設定されたレーザ光照射条件の信号は制御
部５０を介してスキャナーコントローラ５１に送られ
る。スキャナーコントローラ５１は設定されたレーザ光
照射条件にしたがって制御信号を送信し、駆動モータ３
３ａ、３３ｂを駆動させ、駆動ミラー３２ａ、３２ｂを
揺動させる。このときエイミング光は前述した駆動ミラ
ー３２ａ、３２ｂの揺動により、設定された照射形状及
び照射サイズに基づいて、その輪郭形状を走査するよう
に照射される。
部５０を介してスキャナーコントローラ５１に送られ
る。スキャナーコントローラ５１は設定されたレーザ光
照射条件にしたがって制御信号を送信し、駆動モータ３
３ａ、３３ｂを駆動させ、駆動ミラー３２ａ、３２ｂを
揺動させる。このときエイミング光は前述した駆動ミラ
ー３２ａ、３２ｂの揺動により、設定された照射形状及
び照射サイズに基づいて、その輪郭形状を走査するよう
に照射される。
【００２３】術者はレーザ光照射条件の設定とエイミン
グ光の観察による照射部位の特定ができたらフットスイ
ッチ１０３を踏み込むことによりトリガ信号を発信させ
る。制御部５０は、レーザ光源１０４から治療用レーザ
光を出射させる。レーザ光源１０４を出射した治療用レ
ーザ光は、ミラー１０６、ダイクロイックミラー１０７
によって反射された後、エイミング光と同軸にされる。
エイミング光と同軸にされた後、集光レンズ１０８によ
って光ファイバー１０１に集光、入射される。光ファイ
バ１０１に入射された治療用レーザ光（及びエイミング
光）はハンドピースユニット３０に導光される。
グ光の観察による照射部位の特定ができたらフットスイ
ッチ１０３を踏み込むことによりトリガ信号を発信させ
る。制御部５０は、レーザ光源１０４から治療用レーザ
光を出射させる。レーザ光源１０４を出射した治療用レ
ーザ光は、ミラー１０６、ダイクロイックミラー１０７
によって反射された後、エイミング光と同軸にされる。
エイミング光と同軸にされた後、集光レンズ１０８によ
って光ファイバー１０１に集光、入射される。光ファイ
バ１０１に入射された治療用レーザ光（及びエイミング
光）はハンドピースユニット３０に導光される。
【００２４】また、フットスイッチ１０３からのトリガ
信号は制御部５０を介してスキャナーコントローラ５１
に入力されており、スキャナーコントローラ５１は設定
されたレーザ光照射条件にしたがって制御信号を送信
し、駆動モータ３３ａ、３３ｂを駆動させ、駆動ミラー
３２ａ、３２ｂを揺動させる。この駆動ミラー３２ａ、
３２ｂの揺動により、ハンドピースユニット３０に導光
された治療レーザ用レーザ光は設定した照射形状及び照
射サイズに基づいてスキャニングされ、患部に照射され
る。
信号は制御部５０を介してスキャナーコントローラ５１
に入力されており、スキャナーコントローラ５１は設定
されたレーザ光照射条件にしたがって制御信号を送信
し、駆動モータ３３ａ、３３ｂを駆動させ、駆動ミラー
３２ａ、３２ｂを揺動させる。この駆動ミラー３２ａ、
３２ｂの揺動により、ハンドピースユニット３０に導光
された治療レーザ用レーザ光は設定した照射形状及び照
射サイズに基づいてスキャニングされ、患部に照射され
る。
【００２５】次に、スキャニングによるレーザ照射の制
御方法を以下に説明する。本形態のスキャニングでは皮
膚への熱ダメージを抑制するために隣り合う照射位置を
連続して照射せず、直前の照射位置とは離れた位置を順
次照射するようなスキャニング制御を行う。この照射位
置の順序は、コントロールパネル４０で設定されるスキ
ャニング形状、その形状のサイズ、照射密度から照射領
域におけるレーザ光のスポット位置の分布が求められ、
これに基づいて規則的な順序となるように、スキャナー
コントローラ５１によって決定される。これは、コント
ロールパネル４０で設定できるパターンに応じた順序の
ものを予めメモリ５２に記憶しておき、設定信号によっ
て対応するものをメモリ５２から呼び出しても良い。
御方法を以下に説明する。本形態のスキャニングでは皮
膚への熱ダメージを抑制するために隣り合う照射位置を
連続して照射せず、直前の照射位置とは離れた位置を順
次照射するようなスキャニング制御を行う。この照射位
置の順序は、コントロールパネル４０で設定されるスキ
ャニング形状、その形状のサイズ、照射密度から照射領
域におけるレーザ光のスポット位置の分布が求められ、
これに基づいて規則的な順序となるように、スキャナー
コントローラ５１によって決定される。これは、コント
ロールパネル４０で設定できるパターンに応じた順序の
ものを予めメモリ５２に記憶しておき、設定信号によっ
て対応するものをメモリ５２から呼び出しても良い。
【００２６】図５はその一例であり、スキャニング形状
が直線で５（ビームスポット）×１（ライン）の場合を
示したものである。図において、丸印はレーザ光が照射
されるビームスポットの位置を、丸印内の数字はスキャ
ニングの順序を表している。また、照射密度は隣どうし
のビームスポットが重ならない０％としている。
が直線で５（ビームスポット）×１（ライン）の場合を
示したものである。図において、丸印はレーザ光が照射
されるビームスポットの位置を、丸印内の数字はスキャ
ニングの順序を表している。また、照射密度は隣どうし
のビームスポットが重ならない０％としている。
【００２７】ここで、レーザ光源１０４からのレーザ光
が連続して照射している状態であると、ビームスポット
の１番目の位置から２番目の位置まで移動する間も照射
され続けることとなる。これを避けるために制御部５０
は駆動モータ３３ａ、３３ｂが駆動している間（ビーム
スポットから次のビームスポットへ移動している間）は
レーザ光源１０４からレーザ光が出射しないように制御
を行う。
が連続して照射している状態であると、ビームスポット
の１番目の位置から２番目の位置まで移動する間も照射
され続けることとなる。これを避けるために制御部５０
は駆動モータ３３ａ、３３ｂが駆動している間（ビーム
スポットから次のビームスポットへ移動している間）は
レーザ光源１０４からレーザ光が出射しないように制御
を行う。
【００２８】図６は図５のスキャニングのスキャニング
形状が直線で５（ビームスポット）×１（ライン）の場
合の制御部５０によるレーザ光の出射制御の様子を示し
た図である。２００は駆動モータを制御するためにスキ
ャナーコントローラ５１から発せられる位置制御信号
（以下、POSITION INPUT信号とする）を概略的に表した
ものであり、駆動モータはこの信号を受けて回転駆動を
行い、反射ミラーの角度を変えてビームスポットの位置
を移動させる。
形状が直線で５（ビームスポット）×１（ライン）の場
合の制御部５０によるレーザ光の出射制御の様子を示し
た図である。２００は駆動モータを制御するためにスキ
ャナーコントローラ５１から発せられる位置制御信号
（以下、POSITION INPUT信号とする）を概略的に表した
ものであり、駆動モータはこの信号を受けて回転駆動を
行い、反射ミラーの角度を変えてビームスポットの位置
を移動させる。
【００２９】また、POSITION INPUT信号２００上に記し
てある１〜５までの数字は各ビームスポット位置１〜５
を示している。２０１はPOSITION INPUT信号２００に対
して、駆動モータからフィードバックされる駆動信号
（以下、POSITION OUTPUT信号とする）を概略的に表し
たものである。
てある１〜５までの数字は各ビームスポット位置１〜５
を示している。２０１はPOSITION INPUT信号２００に対
して、駆動モータからフィードバックされる駆動信号
（以下、POSITION OUTPUT信号とする）を概略的に表し
たものである。
【００３０】POSITION OUTPUT信号２０１が示すよう
に、駆動モータ３３ａ、３３ｂがPOSITION INPUT信号２
００を受けてから回転動作を行い、その後完全に停止す
るまでに若干のタイムラグｔ1が生じる。駆動モータ３
３ａ、３３ｂが駆動する時間は、ビームスポット間の移
動距離に応じて若干異なってくるが、本形態ではこのタ
イムラグｔ1を予め実験的に求めておき、そのタイムラ
グｔ1を十分に上回る時間を出射待機時間ｔ2（本形態で
は５msec）とした。
に、駆動モータ３３ａ、３３ｂがPOSITION INPUT信号２
００を受けてから回転動作を行い、その後完全に停止す
るまでに若干のタイムラグｔ1が生じる。駆動モータ３
３ａ、３３ｂが駆動する時間は、ビームスポット間の移
動距離に応じて若干異なってくるが、本形態ではこのタ
イムラグｔ1を予め実験的に求めておき、そのタイムラ
グｔ1を十分に上回る時間を出射待機時間ｔ2（本形態で
は５msec）とした。
【００３１】レーザ光出射信号２０２に示すように、制
御部５０はスキャナーコントローラ５１によるPOSITION
INPUT信号２００が変化してから出射待機時間ｔ2だけ
遅らせて出射信号をＯＮとし、レーザ光照射条件で設定
された照射時間だけレーザ光が出射されるようにレーザ
光源１０４を駆動制御する。その後、出射待機時間ｔ 2
分だけレーザ光の出射を止める。スキャナーコントロー
ラ５１は制御部５０によるレーザ光源１０４の駆動停止
に同期させて次のPOSITION INPUT信号を発して駆動モー
タ３３ａ、３３ｂを駆動制御する。なお、POSITION INP
UT信号の発生は、出射待機時間ｔ2とレーザ照射時間と
によっても定めることができる。次のPOSITION INPUT信
号により駆動モータ３３ａ、３３ｂが駆動され、次のビ
ームスポット位置にレーザ光が照射される。こうした動
作が全スポット位置のレーザ照射を終了するまで繰り返
される。
御部５０はスキャナーコントローラ５１によるPOSITION
INPUT信号２００が変化してから出射待機時間ｔ2だけ
遅らせて出射信号をＯＮとし、レーザ光照射条件で設定
された照射時間だけレーザ光が出射されるようにレーザ
光源１０４を駆動制御する。その後、出射待機時間ｔ 2
分だけレーザ光の出射を止める。スキャナーコントロー
ラ５１は制御部５０によるレーザ光源１０４の駆動停止
に同期させて次のPOSITION INPUT信号を発して駆動モー
タ３３ａ、３３ｂを駆動制御する。なお、POSITION INP
UT信号の発生は、出射待機時間ｔ2とレーザ照射時間と
によっても定めることができる。次のPOSITION INPUT信
号により駆動モータ３３ａ、３３ｂが駆動され、次のビ
ームスポット位置にレーザ光が照射される。こうした動
作が全スポット位置のレーザ照射を終了するまで繰り返
される。
【００３２】このようにレーザスポット位置の移動中
（駆動モータ３３ａ、３３ｂの駆動中）は、レーザ光を
出射させないようにするため、必要の無いレーザ光を出
射させず、装置の消費電力も抑えることができ、レーザ
光源の長寿命化にもつながることとなる。また、これに
より皮膚への不必要なレーザ照射が防止できる。
（駆動モータ３３ａ、３３ｂの駆動中）は、レーザ光を
出射させないようにするため、必要の無いレーザ光を出
射させず、装置の消費電力も抑えることができ、レーザ
光源の長寿命化にもつながることとなる。また、これに
より皮膚への不必要なレーザ照射が防止できる。
【００３３】なお、以上の説明では駆動モータ３３ａ、
３３ｂの駆動中にレーザ光を出射させないようにするた
めに、位置制御信号２００が変化してから出射待機時間
ｔ2を経過した後にレーザ光の出射信号をＯＮするもの
としたが、これに限るものではなく、レーザ光の特性や
装置の使用状態に応じて出射待機時間を適宜決定すれば
よい。 また、レーザ光の出射のタイミングについて
は、上記のように時間で制御するのではなく、レーザ光
の走査位置状態によって制御することが考えられる。例
えばPOSITION INPUT信号２００とPOSITION OUTPUT信号
２０１とを比較し、その波形変化に応じたタイミングで
レーザ光の出射を制御するようにしても良い。
３３ｂの駆動中にレーザ光を出射させないようにするた
めに、位置制御信号２００が変化してから出射待機時間
ｔ2を経過した後にレーザ光の出射信号をＯＮするもの
としたが、これに限るものではなく、レーザ光の特性や
装置の使用状態に応じて出射待機時間を適宜決定すれば
よい。 また、レーザ光の出射のタイミングについて
は、上記のように時間で制御するのではなく、レーザ光
の走査位置状態によって制御することが考えられる。例
えばPOSITION INPUT信号２００とPOSITION OUTPUT信号
２０１とを比較し、その波形変化に応じたタイミングで
レーザ光の出射を制御するようにしても良い。
【００３４】さらに、本形態では、駆動モータとしてガ
ルバノメータを使用したが、これに限るものではなく、
駆動モータの駆動／停止によりビームスポットの位置を
移動させることができるものであるなら、どのようなモ
ータであっても使用することができる。
ルバノメータを使用したが、これに限るものではなく、
駆動モータの駆動／停止によりビームスポットの位置を
移動させることができるものであるなら、どのようなモ
ータであっても使用することができる。
【００３５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ光のスポット位置の移動中はレーザ照射を行わな
いようにしたため、レーザ光源の長寿命化や装置の消費
電力が抑えられる。また、予定する位置のみにレーザ光
が照射されるので、適切な治療が行える。
レーザ光のスポット位置の移動中はレーザ照射を行わな
いようにしたため、レーザ光源の長寿命化や装置の消費
電力が抑えられる。また、予定する位置のみにレーザ光
が照射されるので、適切な治療が行える。
【図１】装置本体の外観略図である。
【図２】ハンドピースユニットの内部構成を示す図であ
る。
る。
【図３】コントロールパネルの詳細を示す図である。
【図４】制御系及び光学系の要部図を示す図である。
【図５】スキャニング形状の１例を示す図である。
【図６】駆動モータの駆動制御とレーザ光の出射制御の
関係を示した図
関係を示した図
３０ ハンドピースユニット ３２ａ、３２ｂ 駆動モータ ３２ａ、３２ｂ 駆動ミラー ４０ コントロールパネル ５０ 制御部 ５１ スキャナーコントローラ １００ レーザ装置本体 １０３ フットスイッチ １０４ レーザ光源 １０５ エイミング光源
Claims (4)
- 【請求項１】 治療レーザ光源からのレーザ光をスポッ
ト状に形成して患部に導光照射するレーザ治療装置にお
いて、レーザ光のスポット位置を順次移動させる走査手
段と、各スポット位置でレーザ光を所定時間照射するた
めにレーザ光の移動停止と移動を繰り返して行うように
前記走査手段の駆動を制御する駆動制御手段と、前記走
査手段によるレーザ光の移動中はレーザ光の出射を停止
する出射制御手段と、を備えることを特徴とするレーザ
治療装置。 - 【請求項２】 請求項１のレーザ治療装置において、前
記駆動制御手段はレーザ光のスポット位置が連続して隣
り合わないように前記走査手段の駆動を制御することを
特徴とするレーザ治療装置。 - 【請求項３】 請求項１のレーザ治療装置において、前
記駆動制御手段は前記走査手段によりレーザ光のスポッ
ト位置を移動するための位置制御信号を発し、前記出射
制御手段は前記位置制御信号の発信から所定の経過時間
後に前記治療レーザ光源からレーザ光を所定時間照射す
ることを特徴とするレーザ治療装置。 - 【請求項４】 請求項１の走査手段は、ガルバノメータ
であることを特徴とするレーザ治療装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30029399A JP2001112773A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | レーザ治療装置 |
| US09/692,319 US6585725B1 (en) | 1999-04-20 | 2000-10-20 | Laser irradiation method for laser treatment and laser treatment apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30029399A JP2001112773A (ja) | 1999-10-22 | 1999-10-22 | レーザ治療装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001112773A true JP2001112773A (ja) | 2001-04-24 |
Family
ID=17883053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30029399A Withdrawn JP2001112773A (ja) | 1999-04-20 | 1999-10-22 | レーザ治療装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001112773A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009508611A (ja) * | 2005-09-21 | 2009-03-05 | ザ デザック グループ リミテッド | レーザ脱毛装置 |
| JP2009540901A (ja) * | 2006-06-22 | 2009-11-26 | ザ デザック グループ リミテッド | 皮膚処理用装置及び方法 |
| US7912108B2 (en) | 2005-10-06 | 2011-03-22 | The Hong Kong Polytechnic University | Laser emitting material, method for making the same and use thereof |
| JP2015503120A (ja) * | 2011-12-01 | 2015-01-29 | アルコン リサーチ， リミテッド | 電気式切り替え可能マルチスポットレーザープローブ |
-
1999
- 1999-10-22 JP JP30029399A patent/JP2001112773A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009508611A (ja) * | 2005-09-21 | 2009-03-05 | ザ デザック グループ リミテッド | レーザ脱毛装置 |
| JP2010279711A (ja) * | 2005-09-21 | 2010-12-16 | Dezac Group Ltd | レーザ脱毛装置 |
| JP4676568B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2011-04-27 | ザ デザック グループ リミテッド | レーザ脱毛装置 |
| JP4796145B2 (ja) * | 2005-09-21 | 2011-10-19 | ザ デザック グループ リミテッド | レーザ脱毛装置 |
| US7912108B2 (en) | 2005-10-06 | 2011-03-22 | The Hong Kong Polytechnic University | Laser emitting material, method for making the same and use thereof |
| JP2009540901A (ja) * | 2006-06-22 | 2009-11-26 | ザ デザック グループ リミテッド | 皮膚処理用装置及び方法 |
| JP2015503120A (ja) * | 2011-12-01 | 2015-01-29 | アルコン リサーチ， リミテッド | 電気式切り替え可能マルチスポットレーザープローブ |
| US9910338B2 (en) | 2011-12-01 | 2018-03-06 | Alcon Research, Ltd. | Electrically switchable multi-spot laser probe |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060201 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20060403 |