JP2001314419A - レーザ治療装置 - Google Patents

レーザ治療装置

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JP2001314419A
JP2001314419A JP2000139392A JP2000139392A JP2001314419A JP 2001314419 A JP2001314419 A JP 2001314419A JP 2000139392 A JP2000139392 A JP 2000139392A JP 2000139392 A JP2000139392 A JP 2000139392A JP 2001314419 A JP2001314419 A JP 2001314419A
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Japan
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irradiation
temperature
laser beam
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JP2000139392A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ota
康夫 太田
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Nidek Co Ltd
Original Assignee
Nidek Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、レーザ光を照射するのに適切な条件が得ら
れていないときの患部へのレーザ光照射を防止し、患部
へのダメージを抑制するレーザ治療装置を提供する。 【解決手段】 レーザ光源からのレーザ光を患部に向け
て照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所期す
る位置に照射するための照射光学系と、患部に接触する
接触面を持つ接触部材と、接触部材を冷却する冷却手段
と、照射光学系によるレーザ光の照射を制御する照射制
御手段と、接触部材を保持する保持部材に設けられ接触
部材の患部に対する水平方向への相対的な移動を検知す
る移動検知手段を備え、照射制御手段は移動検知手段の
検知結果に基づいてレーザ光の照射を禁止する照射制御
を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光によって
脱毛等を行うレーザ治療装置に関する。
【0002】
【従来技術】レーザ治療装置の中には皮膚にレーザ光を
照射して、脱毛等を行うものが知られている。これらの
レーザ治療装置を使用して脱毛を行う場合は、患部にレ
ーザ光照射を行った後の痛みを緩和させるために、照射
前に患部を冷やしてからレーザ照射を行うようにしてい
る。
【0003】患部を冷やす機構としては、冷えている冷
却デバイスを患部に当接(接触)させて患部の温度を下
げるようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、冷却デ
バイスが患部に当接されていない状態や、意図しないと
きにレーザ光の照射が行われると、患部にダメージを与
えてしまうこととなる。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、レ
ーザ光を照射するのに適切な条件が得られていないとき
の患部へのレーザ光照射を防止し、患部へのダメージを
抑制するレーザ治療装置を提供することを技術課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
【0007】(1) レーザ光源からのレーザ光を患部
に向けて照射するレーザ治療装置において、レーザ光を
所期する位置に照射するための照射光学系と、患部に接
触する接触面を持つ接触部材と、該接触部材を冷却する
冷却手段と、前記照射光学系によるレーザ光の照射を制
御する照射制御手段と、前記接触部材を保持する保持部
材に設けられ前記接触部材の患部に対する水平方向への
相対的な移動を検知する移動検知手段を備え、前記照射
制御手段は前記移動検知手段の検知結果に基づいて前記
レーザ光の照射を禁止する照射制御を行うことを特徴と
する。
【0008】(2) (1)のレーザ治療装置は、前記
接触部材と接触する患部又はその近傍の温度を検知する
温度検知手段を備え、該温度検知手段による検知結果に
基づいて前記照射制御手段はレーザ光の照射制御を行う
ことを特徴とする。
【0009】(3) (2)のレーザ治療装置は、前記
照射制御手段によるレーザ光の照射制御が解除されたこ
とを報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0010】(4) (2)のレーザ治療装置は、前記
温度検知手段の温度変化により前記接触部材の患部への
接触の有無を検知することを特徴とする。
【0011】(5) (1)〜(4)のレーザ治療装置
において、前記照射光学系及び接触部材は術者が手で保
持するハンドピースに設けられていることを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について一実施形態
を挙げ、図面に基づいて説明する。図1は脱毛治療等に
使用されるレーザ治療装置の外観略図である。
【0013】レーザ装置本体1の正面には大型の液晶
(LCD)パネル2が設けられており、LCDパネル2
には各種設定条件が表示されるとともに、LCDパネル
2上に表示される操作キー触れることで各種の設定が可
能なタッチパネルとなっている。レーザ装置本体1の上
部からはレーザ光を照射するハンドピース20まで、通
信ケーブル3とファイバケーブル4が伸延している。
【0014】装置本体1内部には800〜820nmの
波長の近赤外光を出射する脱毛用のレーザ光源10や、
620〜650nmの波長の赤色可視光を出射するエイ
ミング用の光源11が設置されており、これらの光源か
ら出射されるレーザ光はファイバケーブル4を通してハ
ンドピース20側に導光される。
【0015】ハンドピース20にはファイバケーブル4
より導光されたレーザ光を走査するための光学系等が収
納されたスキャナヘッド20aと、皮膚に当接させるこ
とにより皮膚を冷却するとともにスキャナヘッド20a
からのレーザ光を透過するウィンドウユニット40が取
付けられる。
【0016】5はハンドピース20側に供給する冷却水
を冷却して循環させるためのチラーである。チラー5か
ら伸びている2本の冷却チューブ7は、前述の通信ケー
ブル3とファイバケーブル4と束ねられ、集中ケーブル
8に一本にまとめられている。9はレーザー照射のトリ
ガとなるフットスイッチである。6aは術者にレーザ光
の照射が可能となったことを報知するための報知ラン
プ、6bは装置本体1内に設置され、レーザ光の照射が
可能となったことを報知する報知ブザー(図3参照)で
ある。
【0017】図2はスキャナヘッド20a内部の光学系
とウインドウユニット40の構成を示す側面断面図であ
る。
【0018】スキャナヘッド20aには第一ミラー2
3,第二ミラー24が設けられており、第一ミラー2
3,第二ミラー24をそれぞれ第一ガルバノメータ23
a,第二ガルバノメータ24aを駆動して回転させるこ
とで、XY方向の各々にレーザ光の照射位置を移動(揺
動)させ、広範囲に渡って治療用レーザ光を走査するこ
とができる。ファイバケーブル4からスキャナヘッド2
0a内に入射したレーザ光は、ミラー21により光軸を
曲げられ、コリメータレンズ22により平行光束にされ
た後、第一ミラー23,第二ミラー24でXY方向に振
られ、集光レンズ25により直径5mm程の円形スポッ
ト光として治療部位に照射される。
【0019】尚、スキャナヘッド20aから出射したレ
ーザ光は後述する第一ウィンドウ42の下面付近(患部
との接触面付近)に集光するように、集光レンズ25の
焦点距離とその取付位置が決定されており、第一ウイン
ドウ42を患部に当接させることにより、ウィンドウユ
ニット40はスキャナヘッド20aと患部との距離を略
一定に保持するための距離保持部としての機能も兼ねて
いる。
【0020】スキャナヘッド20aの下方には断熱性に
優れたポリアセタール樹脂製のスキャナ支基26が固定
されており、スキャナ支基26には、熱伝導性の良いア
ルミ製のウィンドウ取付板27が側面側(図2紙面垂直
方向)からネジ止めされている。28は熱を吸熱する電
子熱交換器であるペルチェ素子である。ペルチェ素子2
8は、アルミ製の冷却板29とウィンドウ取付板27に
はさまれる格好で取付けられており、ウィンドウ取付板
27側が吸熱側(冷却側)となり、冷却板29側が放熱
側となるように電流が流される。冷却板29の内部には
冷却水が循環する流路が形成されており、チラー5で冷
却された冷却水は冷却チューブ7、配水管30を通って
冷却板29内を循環し、冷却板29を介してペルチェ素
子28で放熱された熱を吸収する。
【0021】31はウィンドウ取付板27の下端に取付
けられた第一温度センサであり、第二温度センサ31は
ウィンドウ取付板27の温度を検知し、この温度検知に
基づき制御部15によってペルチェ素子28の温度がコ
ントロールされる。
【0022】ウィンドウユニット40は、皮膚に接触す
る熱伝導率の良い透明サファイアガラスの第一ウィンド
ウ42、この第一ウィンドウ42を保持する側面形状が
略L字状のウィンドウフレーム41、断熱性の良いポリ
アセタール樹脂で形成される枠形状の断熱板43、第一
ウィンドウ42より熱伝導率が劣る透明ガラス(例え
ば、光学ガラスとして一般的に使用されているBK7
(ショット社分類記号))の第二ウィンドウ44、開口
が形成されたアルミ製のカバー45から構成される。
【0023】ウィンドウフレーム41は熱伝導率の良い
アルミ材からなる。その背板部41aの上部にはU字型
の2つの長穴が形成されており、2つのネジ32によっ
てウィンドウ取付板27と脱着可能とされ、用途に応じ
たウインドウユニットを取付可能となっている。取外し
時はネジ32を完全に外さなくても少し緩めるだけで容
易に取外すことができ、取付け時はU字型の2つの長穴
を2つのネジ32に差し込むように背板部41aを下か
ら挿入し、ネジ32を締め付ければウィンドウ取付板2
7に接触させて背板部41aを取り付けることができ
る。この取付けにより、ペルチェ素子28によって冷却
されたウィンドウ取付板27はウィンドウフレーム41
を冷却し、さらに第一ウィンドウ42を冷却する。
【0024】ウィンドウフレーム41の水平方向に張り
出したフレーム部41bには開口が設けられており、そ
の下側に約40mm角四方の第一ウィンドウ42が伝熱
性の良い接着剤により取り付けられている。フレーム部
41bの上部には、断熱板43を介して第二ウィンドウ
44が断熱性の良い接着剤を使用してシールドするよう
に固定され、さらにこれらを覆うカバー45が接着され
ている。こうして第一ウィンドウ42と第二ウィンドウ
44の間には断熱層となる密閉空間48(図2上の点線
で示す空間)が形成され、2重構造とされる両ウィンド
ウ間の断熱効果が高められる。したがって、第一ウィン
ドウ42が冷却されても第二ウィンドウ44は冷却され
にくくなり、第二ウィンドウ44の表面側(上部側)へ
の結露の発生が抑えられる。
【0025】50はポリアセタール樹脂等の断熱性の良
い材料で形成された断熱板である。断熱板50はウイン
ドウフレーム41、第一ウインドウ42と第一温度セン
サ51との間に設けられ、第一温度センサ51がウイン
ドウフレーム41や第一ウインドウ42と接触しないよ
うになっている。第一温度センサ51はシート状のサー
ミスタが使用され、フレーム部41b底面部の枠形状に
沿って取り付けられる(図4a参照)。また、第一温度
センサ51の表面(断熱板50と接触していない面)
は、第一ウインドウ42の底面と略同一平面になるよう
に取り付けられており、第一ウインドウ42の底面を皮
膚上(患部上)に当接させたとき、同時に第一温度セン
サ51の表面も皮膚に接触して皮膚の温度を検知するこ
とが可能となっている。
【0026】本実施形態では、シート状のサーミスタを
使用するとしたがこれに限るものではなく、第一ウイン
ドウ42の底面を皮膚上に当接させたときに、第一温度
センサ51の表面も皮膚に接触して皮膚の温度を検知で
きればよい。例えば、図4bに示す第一温度センサ5
1′のように皮膚上の1点の温度を検知するようなセン
サを使用してもよい。
【0027】また、第一温度センサ51は図示なき接続
ケーブルがコネクタを介して通信ケーブル3と接続され
ており、ウインドウユニット40の取外し時には、接続
ケーブルをコネクタから取り外すことで、手間が掛から
ずウインドウユニットの交換が可能となっている。
【0028】前述した第二温度センサ31と同様に、こ
の温度検知によって得られた情報においても制御部15
によってペルチェ素子28の温度がコントロールされ
る。このペルチェ素子28の温度をコントロールする方
法は、詳しくは後述する。
【0029】46はウィンドウフレーム41の外部から
の吸熱を防ぐためのポリアセタール樹脂製の断熱板であ
り、同時に第二ウィンドウ44の断熱を行うように背板
部41aに固着されている。また、図3に示すようにハ
ンドピース20側の第二温度センサ31、第一ガルバノ
メータ23a,第二ガルバノメータ24a、ペルチェ素
子28等もまた、通信ケーブル3を介して制御部15に
接続されている。
【0030】以上のような構成を有するレーザ治療装置
において、図3に示す制御系のブロック図を使用して以
下にその動作について説明する。
【0031】術者はLCDパネル2に表示されている設
定用キーを操作することで照射条件を設定し、レーザ光
の照射準備を行う。第一ウインドウ42が患部に当接し
ていない場合、制御部15は第二温度センサ31にて検
知する温度が所定値を維持するようにペルチェ素子28
の温度をコントロールする。
【0032】第一ウインドウ42の患部への当接の有無
は、第一温度センサ51の温度変化によって検知すれば
よい。例えば、患部への当接を検知するための閾値を3
0℃に設定しておき、第一温度センサ51が30℃以上
を検知すると患部に当接していると判断させる。あるい
は、皮膚に当接する第一温度センサ51の当接面の一部
に接触センサを設けても良い。
【0033】また、第二温度センサ31からの温度情報
を基にペルチェ素子28の温度コントロールを行ってい
るときは、制御部15はフットスイッチ9からのレーザ
照射のトリガ信号が入力されても、レーザ光が出射しな
いように脱毛用のレーザ光源10を制御(インターロッ
ク)する。また、レーザ光源10を直接駆動制御する代
わりに、レーザ光源10からのレーザ光が患部に導光さ
れる光路の途中に安全シャッタを挿入しても良い。
【0034】術者は装置本体1側の準備を整えた後、ハ
ンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患
部上(皮膚上)に当接させる。制御部15は患部への当
接を検知するための閾値の温度情報が第一温度センサ5
1より得られると、患部に第一ウインドウ42が当接し
ていることを認識する。制御部15は患部への当接を認
識すると、第二温度センサ31からの温度情報に基づく
ペルチェ素子28の温度制御を止めて、第一温度センサ
51からの温度情報に基づいてペルチェ素子28の温度
制御を行う。
【0035】第一ウインドウ42が当接している範囲の
患部は、第一ウインドウ42側に熱を奪われることによ
って徐々に冷えていく。この患部の温度変化により、患
部周囲の温度も冷えていく。第一温度センサ51はこの
患部及び患部周囲の温度変化を検知する。
【0036】第一温度センサ51によって検知されてい
る患部の温度がレーザ光照射に適切と思われる患部の温
度(例えば5℃とし、以下、所定温度と記す)まで達し
ていなければ、制御部15は第二温度センサ31が検知
する温度に拘わらず、ペルチェ素子28の吸熱側(冷却
側)の温度をさらに下げる。
【0037】ペルチェ素子28の吸熱側の温度がさらに
下げられることにより、第一ウインドウ42の吸熱効果
が高くなるため、患部の温度が所定温度に達するまでの
時間が早くなる。第一温度センサ51にて検知される温
度が所定温度に達すると、制御部15はペルチェ素子2
8による冷却を止める(所定温度を維持するように制御
する)。また同時に、制御部15はレーザ光源10の出
射制御を解除して患部へのレーザ光の照射を可能にする
とともに、報知ランプ6aの点灯や報知ブザー6bの報
知音により、患部の温度が所定温度に達し、レーザ光の
照射が可能になったことを術者に報知させる。
【0038】術者は報知ランプ6aの点灯後、フットス
イッチ9を使用してレーザ光の照射を行う。フットスイ
ッチ9が使用され、トリガ信号が入力されると、制御部
15は第一ガルバノメータ23a,第二ガルバノメータ
24aを駆動制御してレーザ光源部10からのレーザ光
を走査し、選択された走査領域の治療部位にレーザ光を
照射する。ここではフットスイッチ9の使用によりレー
ザ光を照射するものとしているが、制御部15の出射制
御が解除されると自動的にレーザ光の照射を行うように
してもよい。
【0039】レーザ光の照射後、患部より第一ウインド
ウ42を離すと、第一温度センサ51によって検知され
る温度は急速変化(室温を検知すれば急激に上昇する)
する。制御部15はレーザ光照射後の第一温度センサ5
1からの温度情報を基に、所定以上の温度変化(例えば
5℃以上の変化)が得られたら、第一ウインドウ42が
患部から離れたことを認識し、ペルチェ素子28の温度
制御を第二温度センサ31からの温度情報を基に行う。
【0040】以上のように、第一ウインドウ42の周囲
に第2温度センサ51を設けることにより、患部表面の
温度変化を直接検知し、検知される温度が所定温度に達
するまではレーザ光を出射させないようにするものとし
たが、患部表面の温度を直接検知するのではなく、第一
ウインドウ42の温度変化を検知することによって患部
の温度を間接的に検知してレーザ光の照射制御を行うこ
ともできる。
【0041】このときの構成の該略図を図5に示す。図
5に示すように、第一ウインドウ42内でレーザ光の走
査を防がない位置に温度センサ60を設けることによ
り、第一ウインドウ42内の温度変化を検知する。所定
温度で制御されている第一ウインドウ42を皮膚に当接
すると、第一ウインドウ42の温度は一旦上昇した後、
再び所定温度になるようにペルチェ素子28によって冷
却される。制御部15は温度変化が始まってから再び所
定温度に戻ったとき(または所定温度の許容範囲になっ
たとき)にレーザ光照射が可能とする。この場合、第一
ウインドウ42内の底面に近い位置(患部になるべく近
い位置)に温度センサ60を取り付けることにより、よ
り早く温度変化を検知することができる。
【0042】また、患部上の温度を検知する手段として
は非接触式の温度センサを使用し、第一ウインドウ42
を通して患部上の温度を検知することも可能である。こ
のときの構成を図8に示す。尚、図2に示した構成要素
と同機能を有するものは同一符号で表す。80はハンド
ピース20内に取り付けられ(患部)皮膚から放射され
る赤外エネルギを検出することにより、患部上の温度を
検出する温度センサである。81はレーザ光の大部分を
反射するとともに患部からの赤外線の大部分を透過する
ハーフミラーである。このような構成であれば、患部上
の温度を非接触式の温度センサ80にて検知することが
でき、この検知結果に基づいてペルチェ素子28の温度
コントロール、レーザ光10の出射制御を行うことがで
きる。
【0043】さらに、上記ではすべて温度によってレー
ザ光の出射制御を行うものとしているが、これに限るも
のではなく、例えば第一ウインドウ42が患部に当接し
たことが検知された後は、所定時間後にレーザ光の照射
を可能としてもよい。このときの制御を表したフローチ
ャートを図9に示し、以下にその動作について説明す
る。
【0044】術者は装置本体1側の準備を整えた後、ハ
ンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患
部上(皮膚上)に当接させる。制御部15は患部への当
接を検知するための閾値の温度情報が第一温度センサ5
1より得られると、患部に第一ウインドウ42が当接し
ていることを認識する。制御部15は患部への当接を認
識すると、所定時間(ここでは2秒とする)の経過後、
レーザ光源10の出射制御を解除して患部へのレーザ光
の照射を可能にするとともに、報知ランプ6aの点灯や
報知ブザー6bの報知音により、レーザ光の照射が可能
になったことを術者に報知させる。
【0045】ここで使用される所定時間は、予め種々の
患部上に第二ウインド42を当接させ、適正な温度(所
定温度)となる時間を定量的に求めておけばよい。ま
た、同時に第一温度センサ51の温度変化も検知してお
き、所定時間前に所定温度に達した場合には、所定時間
前であってもレーザ光源10の出射制御を解除して患部
へのレーザ光の照射を可能にするとともに、報知ランプ
6aの点灯や報知ブザー6bの報知音により、レーザ光
の照射が可能になったことを術者に報知させることもで
きる。
【0046】さらにまた、前述では温度、時間によって
レーザ光の照射を制御(インターロック)するものとし
たが、患部への当接の有無を検知することのみにてレー
ザ光の照射を制御(インターロック)することも考えら
れる。この場合は、第一温度センサ51の温度変化によ
って、患部への当接の有無を検知しているため、この検
知情報を基にレーザ光の出射制御を行うことができる。
また、患部に当接する面に2個の電極を用意して患部が
当接したときの電流又は抵抗の変化を検知したり、圧力
検出素子を使用することで患部への当接の有無を検知す
ることもできる。
【0047】さらにまた、レーザ光を照射中に患者が思
わず動いてしまった場合にも、レーザ光の出射制御が行
うことが可能な構成を図6に示す。
【0048】図6は、図2に示したハンドピース20に
患部への当接と平面方向への動きを検知する手段を設け
た当接部70を付加したものである。尚、図2に示した
構成要素と同機能を有するものは同一符号で表す。
【0049】第一ウインドウ42の当接部70の下面に
はボール71、マイクロスイッチ72が備わっている。
ボール71はその一部のみが外部に突出するようにし
て、当接部70内で回転自在に保持されている。マイク
ロスイッチ72は当接部70の下面を患部に当接したと
きにスイッチが入るようになっている。
【0050】図7(a)は当接部70の内部の詳細を示
した図である。ボール71の側面にはローラー73aと
ローラー73bが直交する方向で回転可能な状態にて接
しており、ボール71が転がることにより、ローラー7
3a、73bはそれぞれ回転することとなる。74a、
74bは回転板であり、ローラー73a、73bにそれ
ぞれ軸棒75a、75bを介して取り付けられている。
ローラー73a、73bが回転することにより、回転板
74a、74bも同じ方向に回転することとなる。
【0051】回転板74a、74bは図7(b)に示す
ように、その円周上にスリット孔が設けられている。7
6a、76bは投光素子と受光素子を備える光センサで
ある。光センサ76a、76bは回転板74a、74b
が投光素子と受光素子の間に位置するようにそれぞれ取
り付けられている。このような機構はパソコン等で使用
されるマウスの移動検知機構とほぼ同様なものである。
【0052】また、マイクロスイッチ72、光センサ7
6a、76bは通信ケーブル3を通じて制御部15に接
続されている。
【0053】術者は装置本体1側の準備を整えた後、ハ
ンドピース20を手で保持して第一ウィンドウ42を患
部上(皮膚上)に当接させる。第一ウインドウ42が患
部に当接することにより、マイクロスイッチ72が押さ
れ、信号が通信ケーブル3を通して制御部15へ送られ
る。制御部15はマイクロスイッチ72からの信号が受
信されていない場合、または患部上の温度が所定値に達
していない場合は、治療用レーザ光を出射させるための
トリガ信号を受けても、レーザ光源10からの治療用レ
ーザ光の出射は行なわないように制御(インターロッ
ク)する。
【0054】また、レーザ光の照射が可能となり、レー
ザ光が照射されている場合であってもハンドピース20
又は患者が動いてしまい、患部から当接部70が離れて
しまとマイクロスイッチ72が解除され、信号が発信さ
れなくなる。制御部15はマイクロスイッチ72からの
信号入力が無くなると、レーザ光源15からのレーザ光
の出射を停止し、ハンドピース20からのレーザ光の照
射を制御するインターロックを掛ける。
【0055】さらに、当接部70が患部から離れなくて
も患部に対して水平方向に動いた場合には、当接部70
のボール71がその移動量に応じて転がることとにより
インターロックが掛かるようになっている。ボール71
の転がりによりローラー73a、73bが回転し、その
回転は回転板74a、74bに伝達される。回転板74
a、74bの回転状態はそれぞれ光センサ76a、76
bに検出され、その検出信号は制御部15に入力され
る。制御部15はフットスイッチ9からのトリガ信号の
入力時を基準にして、入力された検出信号から当接部7
0(すなわち、ハンドピース20)が患部に対して相対
的に移動したことを検出する。制御部15は当接部70
の移動量(回転板74a、74bの回転により、光セン
サ76a、76bがそれぞれ持つ投光素子からの光束が
パルス化されて受光素子に受光されるので、このパルス
数から移動量を知ることができる)が所定量を超えると
インターロックを行ない、レーザ光の出射を止める。こ
のような制御を行なうことにより、患者若しくはハンド
ピース20等が不用意に動いたとしても、インターロッ
クが掛かり治療用レーザ光の出射が止められるため、意
図する場所以外へのレーザ光の照射を防ぐことができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、冷却部材の患部への当接
の有無を検知して冷却部材が患部に当接していないとき
にはレーザ光の照射ができないようにし、また、冷却部
材の患部に対する移動を検知することにより、照射中に
患部が動いてしまったときのレーザ光の照射を止めるよ
うにしたため、意図しない場所への照射を抑制すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ治療装置の外観を示した図である。
【図2】スキャナヘッド20a内部の光学系とウインド
ウユニット40の構成を示した側面断面図である。
【図3】制御系を示すブロック図である。
【図4】ウインドウユニット20の底面部を示した図で
ある。
【図5】患部の温度を間接的に検知する場合の構成を示
した図である。
【図6】レーザ光の照射時における患部又はハンドピー
スの動きを検知する構成を示した図である。
【図7】当接部70の内部の詳細を示した図である。
【図8】患部の温度を非接触式の温度センサにて検知す
る場合の構成を示した図である。
【図9】時間によるレーザ光の照射制御を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 装置本体 8 集中ケーブル 10 レーザ光源 15 制御部 20 ハンドピース 20a スキャナヘッド 28 ペルチェ素子 31 第二温度センサ 42 第一ウインドウ 51 第一温度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光を患部に向け
    て照射するレーザ治療装置において、レーザ光を所期す
    る位置に照射するための照射光学系と、患部に接触する
    接触面を持つ接触部材と、該接触部材を冷却する冷却手
    段と、前記照射光学系によるレーザ光の照射を制御する
    照射制御手段と、前記接触部材を保持する保持部材に設
    けられ前記接触部材の患部に対する水平方向への相対的
    な移動を検知する移動検知手段を備え、前記照射制御手
    段は前記移動検知手段の検知結果に基づいて前記レーザ
    光の照射を禁止する照射制御を行うことを特徴とするレ
    ーザ治療装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のレーザ治療装置は、前記接触
    部材と接触する患部又はその近傍の温度を検知する温度
    検知手段を備え、該温度検知手段による検知結果に基づ
    いて前記照射制御手段はレーザ光の照射制御を行うこと
    を特徴とするレーザ治療装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のレーザ治療装置は、前記照射
    制御手段によるレーザ光の照射制御が解除されたことを
    報知する報知手段を備えることを特徴とするレーザ治療
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2のレーザ治療装置は、前記温度
    検知手段の温度変化により前記接触部材の患部への接触
    の有無を検知することを特徴とするレーザ治療装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のレーザ治療装置におい
    て、前記照射光学系及び接触部材は術者が手で保持する
    ハンドピースに設けられていることを特徴とするレーザ
    治療装置。
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