JP2004201597A - 食品解凍方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の被解凍品の表面に、水蒸気凝縮水が溜まることなく同時にかつ均一に高湿度空気を接触可能として、複数個の被解凍品の解凍を均一にかつ短い解凍時間で行い得る食品解凍方法及びその装置を提供する。
【解決手段】解凍室内の被解凍品に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行うにあたり、前記被解凍品を、これの表面積の大きい二面側の表面に沿って前記高湿度空気が流動するように該高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつ略垂直方向に立てて配置して、前記高湿度空気を所定速度で流動させ前記複数個の被解凍品に並行して接触させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状の冷凍食品の解凍等に適用され、解凍室内の被解凍品(冷凍食品)に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行う食品解凍方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷凍食品に空気を当てて解凍する流動空気型解凍装置においては、通常、空気中に蒸気を噴出して高湿度空気を生成し、該高湿度空気を冷凍食品に当てて該高湿度空気中の水蒸気の凝縮潜熱を利用して解凍を促進している。
かかる流動空気型解凍装置として、特許文献1(特開平8―38036号公報)、特許文献2(実開平5−63296号公報)等の技術が提供されている。
【0003】
特許文献1記載の技術においては、中央部の食品収納空間内に被解凍品が載置される棚を複数段設けるとともに、該食品収納空間の両側に多孔性のスクリーンを隔てて解凍用の高湿度空気が流動する空気通路を設け、ファンから圧送される空気中に蒸気ノズルから蒸気を噴出させて高湿度空気を生成し、該高湿度空気を空気通路から多孔性のスクリーンを通して食品収納空間内に送り、棚上に載置された被解凍品に接触させてこれを解凍するように構成されている。
【0004】
また、特許文献2記載の技術においては、解凍室内に被解凍品を奥行き方向に複数列配置し、解凍室の入口開口部側から、ファンにより圧送され熱交換器を通して温度調節された高湿度空気を解凍室内の被解凍品に導入し、該高湿度空気を前記入口開口部側から奥行き方向に流動させて順次被解凍品に接触させて該被解凍品を解凍し、解凍作用後の高湿度空気を解凍室に側部に設けられた空気通路を通して前記熱交換器及びファン側に戻すように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8―38036号公報
【特許文献2】
実開平5−63296号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1記載の従来技術にあっては、食品収納空間内の複数段の棚上に横置きにて載置された被解凍品に側部から高湿度空気を流して該被解凍品の上下面に接触させるようになっているので、被解凍品の上面に水蒸気凝縮水が溜まって水膜を形成し、高湿度空気中における水蒸気の凝縮潜熱が被解凍品内部へ伝達され難くなり、被解凍品の解凍作用が阻害され易い。
また、複数段の棚の上部側に載置された被解凍品は高温の高湿度空気に接触することにより解凍されるが、複数段の棚の下部側に載置された被解凍品は、温度が下がり比重が大きくなって食品収納空間の下部側を流動する低温の高湿度空気に接触するため、解凍に時間がかかり、結果的には食品収納空間内の被解凍品の解凍にばらつきが生じ、均一な解凍品が得られ難い。
等の問題点を有している。
【0007】
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、解凍室内の奥行き方向に複数列配置した被解凍品に、高湿度空気を入口開口部側から奥行き方向に流動させて順次被解凍品に接触させて解凍することから、空気温度が高い入口開口部寄りに配置された被解凍品は解凍速度が速くなる反面、上流側における解凍作用によって空気温度が低下している、奥まった部位に配置された被解凍品は解凍速度が遅くなる。このため、解凍室内の被解凍品の解凍にばらつきが生じ、均一な解凍品が得られ難い。
また、特許文献2記載の従来技術にあっても、特許文献1の場合と同様に、被解凍品が横置きにて載置されることとなるため、該被解凍品の上面に水蒸気凝縮水が溜まることにより、高湿度空気中における水蒸気の凝縮潜熱が被解凍品内部へ伝達され難くなり、被解凍品の解凍作用が阻害され易い。
等の問題点を有している。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、複数の被解凍品の表面に、水蒸気凝縮水が溜まることなく同時にかつ均一に高湿度空気を接触可能として、複数個の被解凍品の解凍を均一にかつ短い解凍時間で行い得る食品解凍方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、その第1発明は、解凍室内の被解凍品に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行う食品解凍方法において、前記被解凍品を、これの表面積の大きい二面側の表面に沿って前記高湿度空気が流動するように該高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつほぼ垂直方向に立てて配置して、前記高湿度空気を所定速度で流動させ前記複数個の被解凍品に並行して接触させることを特徴とする。
【0010】
かかる第1発明において好ましくは、前記複数個の被解凍品を、前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させながら前記高湿度空気に接触させる。
【0011】
また本発明の第2発明は、解凍室内の被解凍品に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行うように構成された食品解凍装置において、前記複数個の被解凍品をこれの表面積の大きい二面側が前記高湿度空気の流動方向とほぼ平行になるように該高湿度空気の流動方向に対して並列にかつ略垂直方向に立てて支持する支持体と、前記高湿度空気を前記複数個の被解凍品の表面に沿って所定速度で流動させる空気供給装置とを備えてなることを特徴とする。
【0012】
かかる第2発明において好ましくは、前記支持体が、前記複数個の被解凍品を載置して前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させる移動式の支持体にて構成される。
【0013】
また、かかる第2発明において好ましくは、前記支持体が、前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動する搬送ベルトの外面に複数の案内羽根が列設され、各案内羽根の間に前記被解凍品を該高湿度空気の流動方向に対して並列に立てて載置し該高湿度空気中を移動させる搬送コンベアからなる。
【0014】
また、かかる第2発明において好ましくは、前記複数の案内羽根が、前記高湿度空気の通路が複数形成された有孔形状の案内羽根に構成される。
【0015】
かかる発明によれば、被解凍品をこれの表面積の大きい二面側の表面に沿って高湿度空気が流動するように、該高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつ略垂直方向に立てて配置し、該高湿度空気を複数個並列に配置された各被解凍品の表面に沿ってほぼ垂直方向に所定速度例えば10m/sec程度の速度で流動させることにより、高湿度空気の加熱によって被解凍品の表面積の大きい二面側の表面に生成される水蒸気凝縮水が該表面に溜まることなく、該高湿度空気によって吹き飛ばされ、ほぼ垂直方向に落下せしめられる。
【0016】
これにより、被解凍品の表面、殊に水蒸気凝縮水が溜り易い表面積の大きい二面側の表面に水蒸気凝縮水が水膜となって溜って高湿度空気中の水蒸気の凝縮潜熱の被解凍品内部への伝達を阻害されるのが回避され、水蒸気の凝縮潜熱は有効に被解凍品の表面を経て内部に伝達され、被解凍品の解凍を確実にかつ短時間で行うことができる。
また、前記被解凍品を高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつ略垂直方向に立てて配置することにより、高湿度空気を複数の被解凍品の表面積の大きい二面側の表面に同時に並行して接触せしめることができ、この面からも解凍時間が短縮される。
【0017】
またかかる発明によれば、複数個の被解凍品を搬送コンベア等の移動式の支持体により、高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させながら該高湿度空気に接触させて解凍するので、被解凍品を複数個同時にかつ連続的に解凍することが可能となり、解凍時間が短縮され解凍作業効率が向上する。
【0018】
またかかる発明によれば、被解凍品の表面積の大きい二面側の表面に沿って、高湿度空気を所定速度例えば10m/sec程度の速度で流動させるので、該高湿度空気と被解凍品表面との熱伝達率が上昇し、かつ被解凍品の表面積の大きい二面側の表面に高湿度空気を接触させるので伝熱面積が増大し、これによって解凍速度が速くなる。
【0019】
またかかる発明によれば、高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動する搬送ベルトの外面に列設された複数の案内羽根の間に被解凍品を高湿度空気の流動方向に対して並列に立てて載置するように構成された搬送コンベアによって、高湿度空気中において複数個の被解凍品を搬送することにより該被解凍品を連続的に解凍することが可能となり、小スペースの解凍設備で以って多量の被解凍品を解凍することができ、従来技術に比べて解凍設備の単位面積当たりの解凍能力が飛躍的に向上する。
加えて、前記複数の案内羽根を、高湿度空気の通路が複数形成された有孔形状の案内羽根に構成すれば、該案内羽根と被解凍品との間に流入した高湿度空気が案内羽根の通路を通って流出するので、案内羽根と被解凍品との間における高湿度空気の流動が円滑となって被解凍品の案内羽根側表面の解凍が促進され、案内羽根に影響されない被解凍品の均一な解凍が実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0021】
図1は本発明の実施例に係る冷凍食品解凍装置の側面構成図である。図2(A)は図1のA―A矢視図、(B)は(A)におけるB―B矢視図である。図3は図1のZ部拡大図である。
【0022】
図1〜図3において、1は断熱パネル2内に形成された解凍室、3は該解凍室1の天井部である。4は該解凍室1の上部に1個または複数個(この例では2個)設置された冷却器である。該冷却器4は被解凍品10の解凍により前記解凍室1内の温度が上昇するのを制止して、該解凍室1内の温度を常時被解凍品10の解凍温度に保持する熱交換器で、周知の空気冷却器が用いられる(詳細な構造説明は省略する)。
【0023】
20は前記解凍室1内の下部に設置された搬送コンベアで、後述するファン装置5からの高湿度空気57の流動方向に対して略直角方向に移動するように設置されている。
該搬送コンベア20は、駆動プーリ19と従動プーリ23との間に架設された搬送ベルト21の外面に沿って複数の案内羽根22が列設、固定されて構成される。22aは前記案内羽根22間に形成され被解凍品10が挿入されるワーク支持スペースである。
前記案内羽根22の取付間隔つまり前記ワーク支持スペース22aの幅は、被解凍品10の大きさ、該被解凍品10の搬送コンベア20への投入ピッチ等によって決定されるが、該搬送コンベア20上に載置されて移動する被解凍品10が、後述するファン装置5からの高湿度空気57の流動方向に対して並列になり、かつワーク支持スペース22aに立てて挿入されるように設定されている。
【0024】
前記案内羽根22は、図2(A),(B)に示されるように、搬送ベルト21の幅方向に2枚(1枚でも3枚以上でもよい)取り付けられている。そして、該案内羽根22は、図2(B)に示されるように、外枠22dの内側に縦部材22cと横部材22bとを格子状に取り付けて、空気通路孔22eを形成してなる。また、前記駆動プーリ19には電動モータ等の駆動源が連結されている。
尚、前記案内羽根22は、平板で構成してもよい。
24は被解凍品10を前記搬送コンベア20上に投入するためのワーク投入部、25は前記搬送コンベア20の被解凍品10取出し側下部に設置されたワーク搬出コンベアである。該搬出コンベア25は前記搬送コンベア20から排出された解凍済みの被解凍品10を載置して搬出するもので、この例では、搬送コンベア20に対してほぼ直角方向に(必ずしも直角方向でなくてもよい)移動するように設置されている。
【0025】
5は前記解凍室1内の前記搬送コンベア20上部に設置されたファン装置である。
該ファン装置5の詳細を示す図3において、51はファン、53は駆動用電動モータで、該電動モータ53の出力軸52にファン51が固定されて回転駆動されるようになっている。6,7は前記断熱パネル2に固着されて前記ファン装置5を支持する上下の支持部材であり、該上下の支持部材6,7間には空気通路56が形成されている。54および55は前記上下の支持部材6,7に夫々穿設された空気導入孔及び空気送出孔である。
前記ファン装置5は、図1及び図2(A)に示されるように、前記冷却器4の下方部位で、前記搬送コンベア20の直上部に、該前記搬送コンベア20の長手方向に沿って一定間隔で複数個設置されている。
【0026】
かかる構成からなる冷凍食品解凍装置の稼働時において、被解凍品10は、前記ワーク投入部24から搬送コンベア20の搬送ベルト21上に、該搬送コンベア20の走行速度と案内羽根22の取付間隔から設定された投入ピッチで以って、該案内羽根22間のワーク支持スペース22aに1個づつ立てて挿入される。
各ワーク支持スペース22aに立てて挿入された被解凍品10は、図1の矢印のように搬送ベルト21の移動とともに搬出側へと移動せしめられる。
【0027】
かかる被解凍品10の移動時に、図3に示されるように、前記ファン装置5から湿度90%程度に加湿された高湿度空気57を、前記各ワーク支持スペース22aに立てて挿入された被解凍品10に向けて通流せしめる。
この際において、図3に示すように、前記板状の被解凍品10を、これの板面つまり表面積の大きい二面側の表面に沿って高湿度空気57が流動するように、前記搬送コンベア20の各ワーク支持スペース22aに挿入し該高湿度空気57の流動方向に対して並列にかつ略垂直方向に立てて配置して前記搬送コンベア20を移動させ、該高湿度空気57を並列に配置された各被解凍品10の表面に沿ってほぼ垂直方向に所定速度例えば10m/sec程度の速度で流動させる。
これにより、前記高湿度空気57の加熱によって被解凍品10の板面つまり表面積の大きい二面側の表面に生成される水蒸気凝縮水が該表面に溜まることなく、該高湿度空気57によって吹き飛ばされ、ほぼ垂直方向に落下せしめられる。
【0028】
従って、従来技術のように、前記被解凍品10における水蒸気凝縮水が溜り易い表面積の大きい二面側の表面つまり板面に、水蒸気凝縮水が水膜となって溜って高湿度空気57中の水蒸気の凝縮潜熱の被解凍品10内部への伝達を阻害されるのが回避されることとなり、水蒸気の凝縮潜熱は有効に被解凍品10の表面を経て内部に伝達され、該被解凍品10の解凍を確実にかつ短時間で行うことができる。
また、前記被解凍品10を高湿度空気57の流動方向に対して並列にかつ略垂直方向に立てて移動させることにより、高湿度空気57を各被解凍品10の表面積の大きい二面側の表面つまり板面に同時に並行して接触せしめることができ、この面からも解凍時間が短縮される。
【0029】
さらには、複数個の被解凍品10を搬送コンベア20により、高湿度空気57の流動方向に対して略直角方向に移動させながら該高湿度空気に接触させて解凍するので、被解凍品10を複数個同時にかつ連続的に解凍することが可能となり、解凍時間が短縮され解凍作業効率が向上する。
また、被解凍品10の板面に沿って、高湿度空気57を10m/sec程度の所定速度で流動させるので、該高湿度空気57と被解凍品10表面との熱伝達率が上昇し、かつ被解凍品10の板面に高湿度空気57を接触させるので伝熱面積が増大し、これによって解凍速度が増大する。
【0030】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、被解凍品を、これの表面積の大きい二面側の表面に沿って高湿度空気が流動するように該高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつ略垂直方向に立てて配置して解凍を行うので、
被解凍品の表面に水蒸気凝縮水が水膜となって溜って高湿度空気中の水蒸気の凝縮潜熱の被解凍品内部への伝達を阻害されるのが回避され、水蒸気の凝縮潜熱を有効に被解凍品の表面を経て内部に伝達せしめることが可能となり、被解凍品の解凍を確実にかつ短時間で行うことができる。
【0031】
また本発明によれば、複数個の被解凍品を搬送コンベア等の移動式の支持体により、高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させながら該高湿度空気に接触させて解凍することにより、被解凍品を複数個同時にかつ連続的に解凍することが可能となり、解凍時間が短縮され解凍作業効率が向上する。
【0032】
また本発明によれば、複数の案内羽根の間に被解凍品を高湿度空気の流動方向に対して並列に立てて載置するように構成された搬送コンベアによって高湿度空気中において複数個の被解凍品を搬送することにより、該被解凍品を連続的に解凍することが可能となって、小スペースの解凍設備で以って多量の被解凍品を解凍することができ、従来技術に比べて解凍設備の単位面積当たりの解凍能力が飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る冷凍食品解凍装置の側面構成図である。
【図2】(A)は図1のA―A矢視図、(B)は(A)におけるB―B矢視図である。
【図3】図1のZ部拡大図である。
【符号の説明】
1 解凍室
2 断熱パネル
4 冷却器
5 ファン装置
10 被解凍品
20 搬送コンベア
21 搬送ベルト
22 案内羽根
22a ワーク支持スペース
22e 空気通路孔
24 ワーク投入部
25 ワーク搬出コンベア
51 ファン
57 高湿度空気

Claims (6)

  1. 解凍室内の被解凍品に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行う食品解凍方法において、前記被解凍品を、これの表面積の大きい二面側の表面に沿って前記高湿度空気が流動するように該高湿度空気の流動方向に対して複数個並列にかつ略垂直方向に立てて配置して、前記高湿度空気を所定速度で流動させ前記複数個の被解凍品に並行して接触させることを特徴とする食品解凍方法。
  2. 前記複数個の被解凍品を、前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させながら前記高湿度空気に接触させることを特徴とする請求項1記載の食品解凍方法。
  3. 解凍室内の被解凍品に所定の解凍温度に保持された高湿度空気を接触させて、該被解凍品の解凍を行うように構成された食品解凍装置において、前記複数個の被解凍品をこれの表面積の大きい二面側が前記高湿度空気の流動方向とほぼ平行になるように該高湿度空気の流動方向に対して並列にかつ略垂直方向に立てて支持する支持体と、前記高湿度空気を前記複数個の被解凍品の表面に沿って所定速度で流動させる空気供給装置とを備えてなることを特徴とする食品解凍装置。
  4. 前記支持体が、前記複数個の被解凍品を載置して前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動させる移動式の支持体にて構成されたことを特徴とする請求項3記載の食品解凍装置。
  5. 前記支持体が、前記高湿度空気の流動方向に対して略直角方向に移動する搬送ベルトの外面に複数の案内羽根が列設され、各案内羽根の間に前記被解凍品を該高湿度空気の流動方向に対して並列に立てて載置し該高湿度空気中を移動させる搬送コンベアからなることを特徴とする請求項3記載の食品解凍装置。
  6. 前記複数の案内羽根が、前記高湿度空気の通路が複数形成された有孔形状の案内羽根に構成されたことを特徴とする請求項5記載の食品解凍装置。
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