JP2004201393A - ワイヤハーネス用プロテクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両の床下を配策される電源接続線を含む電線W1〜W6群に外装されるワイヤハーネス用プロテクタ10であって、断面凹形状のプロテクタ本体11、12に底壁15、24より電線仕切壁16、26を突設して複数の電線挿通路S1〜S6を並設し、これら各電線挿通路S1〜S6の内面の一部にコルゲートチューブCの山谷と嵌合するリブ17、27、31、36を突設し、電線W1〜W6に外装しているコルゲートチューブCをプロテクタ本体11、12の電線挿通路S1〜S6に挿入してリブ17、27、31、36と嵌合して位置決め保持させ、プロテクタ本体12の上面開口を蓋13で閉鎖する。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤハーネス用プロテクタに関し、特に、自動車の床下に配策されるワイヤハーネスの電線を保護するためのプロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気自動車やハイブリッド自動車等では、車両後部に配置された電池パックと車両前方の電気接続箱等とを接続する太物電線(電線サイズ:8sqあるいは20sq)を、他機器へのノイズの影響を考慮して、床下のフロアパネル(車体パネル)を貫通して車外(床下)に配策することが多い。
この際、上記電線を走行時に跳ね上げられる石や異物等から保護するため、プロテクタを電線に外装して取り付けている。
【0003】
例えば、特開2002−186131号公報に開示されたプロテクタは、図10に示すように、係合孔1aを有する断面逆凹形状の上カバー1と、係止突起2bを有する断面凹形状で底面に複数の開口2aを穿設した下カバー2とからなり、電線Wをプラスチック製のコルゲートチューブCに貫通させた状態で上カバー1と下カバー2の間に横一列に並べて収容している。
上記プロテクタによると、プロテクタ内部に侵入した石等が下カバー2に設けられた開口2aから直ちに排出され、石等による摩耗を防ぐことができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−186131号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示すプロテクタによると、プロテクタ内にコルゲートチューブCで外装された電線Wを収容する際に、電線の長さ方向にプロテクタと電線とが相対的に位置ズレしてしまい、電線の寸法精度が低下する問題があった。
また、3本の電線Wを下カバー2内にまとめて収容するため、各電線がプロテクタ内で並列して真っ直ぐ挿通されているとは限らず、ねじれて収容されてしまった場合には、プロテクタ内での電線の寸法に誤差が生じ、電線の寸法精度が低下する問題もあった。
さらに、上記プロテクタでは各電線同士を同じ空間内に収容する構造としているため、コルゲートチューブCを電線Wに外装している部分はよいが、コルゲートチューブCを外装していない部位があると、隣接する電線間の短絡防止の確実性が十分でない問題もある。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、自動車の床下に配策されプロテクタに外装された電線の寸法精度を向上させると共に、隣接する電線間の短絡も確実に防止することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車両の床下を配策される電源接続線を含む電線群に外装されるワイヤハーネス用プロテクタであって、
断面凹形状のプロテクタ本体に底壁より長さ方向に沿って電線仕切壁を突設して複数の電線挿通路に区画して並設し、これら各電線挿通路の内面の一部にコルゲートチューブの山谷と嵌合するリブを突設し、
電線に外装しているコルゲートチューブを上記プロテクタ本体の電線挿通路に挿入して上記リブと嵌合して位置決め保持させ、該プロテクタ本体の上面開口を蓋で閉鎖する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタを提供している。
【0008】
上記構成とすると、上記プロテクタ本体内に上記コルゲートチューブで外装された電線を収容する際に、コルゲートチューブの山谷を上記電線挿通路の内面に設けられたリブに嵌合して位置決めすることができるので、電線の長さ方向にプロテクタとコルゲートチューブが外装された電線との相対的な位置ズレが防止でき、電線の寸法精度を向上させることができる。
また、コルゲートチューブが外装された各電線はプロテクタ本体の電線仕切壁に区切られた電線挿通路に1本1本個別に挿通されるため、各電線がプロテクタ内で互いにねじれて収容されることが防止でき、プロテクタ内の長さ方向の電線の寸法誤差が低減され、電線の寸法精度を向上させることができる。
さらには、各電線ごとに電線挿通路を設けて、隣接する電線間は電線仕切壁で確実に絶縁されているので、隣接する電線間の短絡を確実に防止することができる。
【0009】
上記プロテクタ本体は第1プロテクタ本体と第2プロテクタ本体とからなり、これら第1、第2プロテクタ本体内には各電線挿通路にコルゲートチューブで外装した電線を夫々挿通させ、
上記第1プロテクタ本体内に上記第2プロテクタ本体を収容して、第1プロテクタ本体の電線仕切壁の上端に載せ、該第2プロテクタ本体の両側壁を上記第1プロテクタ本体の両側壁の内面に重ねた状態で上記蓋と第1プロテクタとをロック固定し、かつ、
上記第1、第2プロテクタ本体には底壁から両側壁の内面に上記リブを突設していると共に、上記第2プロテクタ本体の底壁の下面にも上記第1プロテクタ本体内の上記コルゲートチューブの上面側に嵌合するリブを突設している。
【0010】
上記構成とすると、電線群にプロテクタを組み付ける工程を、第1プロテクタ本体と第2プロテクタ本体とで、別個に分けて行うことができるので、電線が重量のある太物電線である場合の作業負担が軽減される。また、第1プロテクタ本体、第2プロテクタ本体、蓋の3つの部材を互いに固定するために、第1プロテクタ本体と蓋とをロック固定するだけで第2プロテクタ本体を内部に収容することができるので、組付作業性を向上させることができる。
また、プロテクタ本体を上層と下層に分けて2階建て構造としているので、車両の床下に配策される電線が多数の場合に、プロテクタ自体が幅広とならずに済むので、幅方向に設置領域が確保しにくい場合の省スペース化を図ることができる。
【0011】
さらに、第2プロテクタ本体の底壁の下面にも第1プロテクタ本体内のコルゲートチューブの上面側の山谷に嵌合するリブを設けているので、コルゲートチューブは全周をリブで嵌合して安定して位置保持することができる。
また、第1プロテクタ本体の電線仕切壁の上端を第2プロテクタ本体の設置箇所としているので、第1プロテクタ本体に上面を設けずに開口としたままとできるので、電線の収容作業性が損なわれることがない。
【0012】
具体的には、上記プロテクタは車両床下のワイヤハーネス配策領域において長さ方向の所要箇所で屈曲させ、
車両後部に搭載するバッテリに接続されてフロアパネルの貫通穴から床下に引き出す各太物電線にそれぞれコルゲートチューブを取り付け、該コルゲートチューブで外装した太物電線を1本ずつ上記電線挿通路に挿通させている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は電気自動車やハイブリッド自動車の床下(フロアパネルの下)に配策されるワイヤハーネスの全体図を示し、電源接続線等の高圧電線を含む6本の太物の電線W1〜W6の所要箇所に保護用のコルゲートチューブCを外装し、プロテクタ10、50やグロメット40やクランプ60、61、62等の外装品を取り付けている。
【0014】
プロテクタ10は、下層の第1プロテクタ本体11に電線W4〜W6を挿通し、上層の第2プロテクタ本体12に電線W1〜W3を挿通し、蓋13で閉鎖している。
プロテクタ50は、プロテクタ本体52に電線W1〜W6を挿通し、上面にクリップ部51aを有する蓋51で閉鎖している。
電線W1〜W3の後方側にはフロアパネルPの貫通穴に装着されるグロメット40が取り付けられ、電線W1、W2の後端に高圧バッテリーへ接続される端子80、81が取り付けられていると共に、電線W3の後端には低圧バッテリーへ接続されるコネクタ82が取り付けられている。電線W1〜W3の前方端には電気接続箱等に接続されるコネクタ90〜92が取り付けられている。
【0015】
電線W4〜W6の前方側には上面にロック部63aを有するプロテクタ63が外装されていると共に、前方端にはレバー式コネクタ93が取り付けられており、後方端にはリアモーターへ接続される端子83〜85が取り付けられている。
また、電線W1〜W6を車体に係止するクランプとして、6本の電線W1〜W6をまとめて保持係止すると共に上面にクリップ部60a、61aを有するクランプ60、61と、3本の電線W1〜W3をまとめて保持係止すると共に上面にクリップ部62aを有するクランプ62と、電線W1〜W3を1本ずつ保持係止するバンドクランプ70とを外装している。
【0016】
以下、電線W1〜W6に外装されたプロテクタ10について説明する。
プロテクタ10は、下層の第1プロテクタ本体11と、上層の第2プロテクタ本体12と、蓋13とからなる。
第1プロテクタ本体11は合成樹脂からなり、図2(A)〜(D)に示すように、底壁15と両側壁14とを備えた断面凹形状で、長さ方向の所要箇所で屈曲し、高床部11dと傾斜部11cと低床部11bと垂直部11aとを備えた形状としている。
【0017】
長さ方向に延在する電線仕切壁16を両側壁14の間で等間隔をあけて底壁15より突出し、仕切られた各空間を電線挿通空間S4〜S6としていると共に、電線仕切壁16の高さは、図2(C)に示すように、側壁14の高さの略半分としている。
側壁14の外面の所要箇所には被ロック枠14aが突設されていると共に、側壁14の内面の所要箇所にも被ロック枠14bを突設している。また、側壁14内面の高さ方向の中間位置には後述する第2プロテクタ本体12を仮係止する係止突起14cを突出している。
【0018】
また、高床部11dの側壁14より外方に突出したブラケット19〜21には、ボルト穴19a、20a、21aおよびクリップ部21bを設けていると共に、垂直部11aの垂直方向となった底壁15より外方にボルト穴18aを有するブラケット18を設け、ブラケット18の下面側には底壁15と連続する補強リブ18bを備えている。
【0019】
低床部11bの底壁15には排出溝15aを幅方向に設けていると共に、各電線挿通空間S4〜S6の底壁15にそれぞれ排出孔15bを穿設している。
高床部11dの前端側には、コルゲートチューブCの外面の山谷と嵌合する凹凸状のリブ17を電線仕切壁16と底壁15と両側壁14とに連続して設けており、また、低床部11bと垂直部11aの連続部分でも同様の凹凸状のリブ17を設けている。
【0020】
第2プロテクタ本体12は、図3(A)〜(D)に示すように、合成樹脂からなる底壁24と両側壁23とを備えた断面凹形状で、長さ方向の所要箇所で屈曲し、高床部12dと傾斜部12cと低床部12bと垂直部12aとを備えた形状としている。なお、垂直部12aは第1プロテクタ本体11の垂直部11aよりも高背としている。
【0021】
長さ方向に延在する電線仕切壁26を両側壁23の間で等間隔をあけて底壁24より突出し、仕切られた各空間を電線挿通空間S1〜S3としている。電線仕切壁26および両側壁23の高さは、図3(C)に示すように、互いに同一高さであり、かつ、第1プロテクタ本体11の側壁14の高さの略半分の高さとしている。
側壁23の外面には、第1プロテクタ本体11の被ロック枠14bに対応する位置に切欠部23aが設けられていると共に、該切欠部23aの底壁24には被ロック枠14bが挿通可能となる凹部24aを切り欠いている。また、側壁23の外面には、第1プロテクタ本体11の係止突起14cに対応する位置に切欠部23bが設けられていると共に、該切欠部23bの底壁24を被係止部24bとしている。
【0022】
垂直部12aの上端の両側壁23より上方離反方向に一対のアーム部28を突出し、アーム部28の上端面29にボルト穴29aを穿設していると共に、アーム部28の一側面よりクリップ台座30を突出し、該クリップ台座30より上方にクリップ部30aと突出している。また、垂直部12aの両側壁の上側には被ロック枠23cを設けている。
【0023】
低床部12bの各電線挿通空間S1〜S3の底壁24にそれぞれ排出孔24cを穿設している。高床部12dの先端部25には側壁23を設けておらず、図3(C)に示すように、先端部25の前端の上面側にはコルゲートチューブCの外面の山谷と嵌合する凹凸状のリブ27を電線仕切壁26と底壁24とに連続して設けていると共に、下面側にも円弧状の凹凸状のリブ31を3つ設けている。また、低床部12bと垂直部12aの連続部分でも電線仕切壁26と底壁24と両側壁23とに連続する凹凸状のリブ31を設けている。
【0024】
蓋13は、図4(A)〜(D)に示すように、合成樹脂からなる上壁33と両側壁32とを備えた断面逆凹形状で、長さ方向の所要箇所で屈曲し、高天部13dと傾斜部13cと低天部13bと垂直部13aとを備えた形状としている。
側壁32は、低背の側壁34と高背の側壁35とを備え、それら所要位置よりロック部34a、35aを突出している。高天部13dの前端側の上壁33の下面には、第2プロテクタ本体12のリブ27と対応する位置に円弧状のリブ36を設けている。
【0025】
次に、グロメット40について説明する。
グロメット40は、ゴム等の弾性材で一体成形されたグロメット本体42にフランジ状の金属板41を組み付けて形成している。
グロメット本体42は、大径筒部42aと、該大径筒部42aの下端面より連続して突出する3本の小径筒部42bと、大径筒部42aの上端より鍔状に突出したフランジ部42dと、大径筒部42aとフランジ部42dとの連続部の外周面に凹設された環状溝部42c、フランジ部42dの上端面に周状に突出した内シールリップ42eおよび外シールリップ42fと、フランジ部42dの外周下端面に周状に突出した凸部42d−1とを備えている。
【0026】
金属板41は略菱形状で、中央に穿設された開口41dと、該開口41dの外周側に設けられた環状凹部41cと、両端に対向して穿設されたボルト穴41aと、外周端の所要位置より外側下方に突出した断面L字状の一対のクリップ受部41b、クリップ受部41bの中央に穿設された係止孔41b−1とを備えている。
【0027】
そして、金属板41の開口41d周縁をグロメット本体42の環状溝部42cに嵌合係止すると共に、グロメット本体42のフランジ部42dの凸部42d−1を金属板41の環状凹部41cに凹凸嵌合することで、グロメット本体42に金属板41を組み付けている。
【0028】
次に、電線W1〜W6へのプロテクタ10およびグロメット40の組付手順について説明する。
図6および図7に示すように、第1プロテクタ本体11の各電線挿通空間S4〜S6にコルゲートチューブCを外装した電線W4〜W6を挿通し、コルゲートチューブCを外装した電線W1〜W3を各電線挿通空間S1〜S3に挿通した第2プロテクタ本体12を上記第1プロテクタ本体11の上から内部に重ねて収容し、第1プロテクタ本体11の係止突起14cを第2プロテクタ本体12の被係止部24bが下方に乗り越えて係止されることで仮保持される。この際、第2プロテクタ本体12の底壁24は、第1プロテクタ本体11の電線仕切壁16の上端に設置されると共に、第2プロテクタ本体12の両側壁23は、第1プロテクタ本体11の両側壁14の内面に重ねられて、該積層状態で同一高さとしている。
そして、図7(B)および図8に示すように、下層の電線W4〜W6に外装して端部をテープT巻き固定されたコルゲートチューブCの外面の谷部Caに第1プロテクタ本体11のリブ17および第2プロテクタ本体12のリブ31を嵌合して位置ズレ防止を図っている。
【0029】
図9に示すように、電線W1〜W3はグロメット40の各小径筒部42bに貫通されてその先端をテープT巻き固定されており、第2プロテクタ本体12のクリップ台座30から突出したクリップ部30aをグロメット40のクリップ受部41bの係止孔41b−1に挿入係止することにより、グロメット40を第2プロテクタ本体12に仮固定している。なお、この仮固定状態では、小径筒部42bは下方に向けて第2プロテクタ本体12の各電線挿通空間S1〜S3に配置されており、また、第2プロテクタ本体12のボルト穴29aとグロメット40のボルト穴41aとは合致した状態となっている。
【0030】
次いで、上方より蓋13で閉鎖し該蓋13のロック部34a、35aを第1プロテクタ本体11の被ロック枠14a、14bにロックすると共に、蓋13の垂直部13aに位置するロック部35aは第2プロテクタ本体12の被ロック枠23cにロックする。
なお、図7(B)および図8に示すように、上層の電線W1〜W3に外装して端部をテープT巻き固定されたコルゲートチューブCの外面の谷部Caに第2プロテクタ本体12のリブ27および蓋13のリブ36を嵌合して位置ズレ防止を図っている。
【0031】
そして、各ブラケット18〜21のボルト穴18a〜21aを通してフロアパネルPにボルト締め固定すると共に、グロメット40に外装された電線W1〜W3をフロアパネルPの貫通穴を通して床下(Y)側から床上(X)側に挿通し、グロメット40および第2プロテクタ本体12の合致したボルト穴41a、29aを通してフロアパネルPにボルト締め固定し、内・外シールリップ42e、42fをフロアパネルPの床下(Y)側の貫通穴周縁に押圧している。
【0032】
上記構成とすると、各電線W1〜W6を外装するコルゲートチューブCの谷部Caが電線挿通路S1〜S6の内面に設けられたリブ17、27、31、36に嵌合され位置決めできるので、プロテクタ10とコルゲートチューブCが外装された電線W1〜W6との相対的な位置ズレが防止され、電線W1〜W6の寸法精度を向上させることができる。
また、第2プロテクタ本体12の底壁24の下面および蓋13の上壁33の下面にもリブ31、36を設けているので、第1プロテクタ本体11内および第2プロテクタ本体12内のコルゲートチューブCの上面側の谷部Caも嵌合して位置決めされ、コルゲートチューブCは全周をリブ17、27、31、36で嵌合されて安定して位置保持することができる。
【0033】
そして、各電線W1〜W6は第1プロテクタ本体11および第2プロテクタ本体12の電線仕切壁16、26に区切られた電線挿通路S1〜S6に個別に挿通されるため、各電線W1〜W6が第1プロテクタ本体11および第2プロテクタ本体12内で互いにねじれて収容されることが防止され、プロテクタ10内での長さ方向の電線W1〜W6の寸法誤差を低減することができる。
また、第1プロテクタ本体11および第2プロテクタ本体12の底壁15、24よりそれぞれ電線仕切壁16、26を突出させて、各電線W1〜W6を隔離しているので、電線W1〜W6同士の短絡等を確実に防止することができる。
【0034】
さらに、6本の電線W1〜W6にプロテクタ10を組み付ける工程を、第1プロテクタ本体11と第2プロテクタ本体12とで、別個に分けて行うことができるので、重量のある太物の電線W1〜W6を扱う際の作業負担が軽減され組付作業性を向上させることが可能となる。
プロテクタ10を上層と下層に分けて2階建て構造にしているので、本実施形態のように床下に配策される電線W1〜W6が6本と多い場合に、プロテクタ10が幅広とならずに済むので、幅方向に設置領域が確保しにくい場合の省スペース化を図ることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、上記プロテクタ本体内に上記コルゲートチューブで外装された上記電線を収容する際に、コルゲートチューブの山谷を上記電線挿通路の内面に設けられたリブに嵌合して位置決めできるので、電線の長さ方向にプロテクタとコルゲートチューブが外装された電線との相対的な位置ズレが防止され、電線の寸法精度を向上させることが可能となる。
また、コルゲートチューブが外装された各電線はプロテクタ本体の電線仕切壁に区切られた電線挿通路に個別に挿通されるため、各電線がプロテクタ内で互い交わって捩じれることが防止でき、プロテクタ内の長さ方向の電線の寸法誤差が低減され、さらに電線の寸法精度を向上させることが可能となる。
さらに、各電線ごとに電線挿通路を設けて、隣接する電線間は電線仕切壁で確実に絶縁されているので、隣接する電線間の短絡も確実に防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のプロテクタの使用状態を示す斜視図である。
【図2】(A)は第1プロテクタ本体の上面図、(B)は側面図、(C)は(B)のC矢視図、(D)は(B)のD矢視図である。
【図3】(A)は第2プロテクタ本体の上面図、(B)は側面図、(C)は(B)のC矢視図、(D)は(B)のD矢視図である。
【図4】(A)は蓋の上面図、(B)は側面図、(C)は(B)のC矢視図、(D)は(B)のD矢視図である。
【図5】(A)はグロメットの下面図、(B)はI−I線断面図である。
【図6】プロテクタの組み付けを示す側面図である。
【図7】(A)はプロテクタの組付前の左側面図、(B)は組付後の左側面図、(C)は組付後の断面図である。
【図8】プロテクタのリブとコルゲートチューブとの嵌合を示す断面図である。
【図9】グロメットの第2プロテクタ本体への組付状態を示す要部拡大図である。
【図10】従来のプロテクタを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 プロテクタ
11 第1プロテクタ本体
12 第2プロテクタ本体
13 蓋
14、23 側壁
16、26 電線仕切壁
17、27、31、36 リブ
40 グロメット
C コルゲートチューブ
Ca 谷部
S1〜S6 電線挿通空間
W1〜W6 電線
Claims (3)
- 車両の床下を配策される電源接続線を含む電線群に外装されるワイヤハーネス用プロテクタであって、
断面凹形状のプロテクタ本体に底壁より長さ方向に沿って電線仕切壁を突設して複数の電線挿通路に区画して並設し、これら各電線挿通路の内面の一部にコルゲートチューブの山谷と嵌合するリブを突設し、
電線に外装しているコルゲートチューブを上記プロテクタ本体の電線挿通路に挿入して上記リブと嵌合して位置決め保持させ、該プロテクタ本体の上面開口を蓋で閉鎖する構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用プロテクタ。 - 上記プロテクタ本体は第1プロテクタ本体と第2プロテクタ本体とからなり、これら第1、第2プロテクタ本体内には各電線挿通路にコルゲートチューブで外装した電線を夫々挿通させ、
上記第1プロテクタ本体内に上記第2プロテクタ本体を収容して、第1プロテクタ本体の電線仕切壁の上端に載せ、該第2プロテクタ本体の両側壁を上記第1プロテクタ本体の両側壁の内面に重ねた状態で上記蓋と第1プロテクタとをロック固定し、かつ、
上記第1、第2プロテクタ本体には底壁から両側壁の内面に上記リブを突設していると共に、上記第2プロテクタ本体の底壁の下面にも上記第1プロテクタ本体内の上記コルゲートチューブの上面側に嵌合するリブを突設している請求項1に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。 - 上記プロテクタは車両床下のワイヤハーネス配策領域において長さ方向の所要箇所で屈曲させ、
車両後部に搭載するバッテリに接続されてフロアパネルの貫通穴から床下に引き出す各太物電線にそれぞれコルゲートチューブを取り付け、該コルゲートチューブで外装した太物電線を1本ずつ上記電線挿通路に挿通させている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用プロテクタ。
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- 2002-12-17 JP JP2002365775A patent/JP2004201393A/ja active Pending
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