JP2004200940A - 無線通信システム - Google Patents

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将之 池辺
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洋平 石田
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Abstract

【課題】IDの取得と無線接続の確立を並列で行え、接続に要する時間を短縮することができる無線通信システムを提供する。
【解決手段】各基地局は、無線通信によりIDの取得を専門に行う部分であるID取得部と、無線通信の接続の確立を専門に行なう部分である接続確立部とを、別個の無線通信機器ユニットとして、ID取得部となる無線通信ユニットを1つ以上、接続確立部なる無線通信機器ユニットを1つ以上備えたものであり、ID取得部は、基地局のエリア内に存在する各無線端末の個々のIDの取得を行い、各接続確立部は、ID取得部により取得された、それぞれ別個の、基地局のエリア内に存在する各無線端末のIDを認識して、該IDを持つ無線端末に無線接続の確立を行うものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1つ以上の基地局を有する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
1つの基地局がカバーするエリアをセルといい、複数のセルにより全体のサービスエリアを構成する方式をセルラと呼び、このようなセル構成を用いる自動車電話、携帯電話等において、無線区間の伝送を全デジタル化した方式のデジタルセルラと呼ばれる、デジタル無線通信スステムが用いられるようになってきている。
このようなシステムにおいては、従来、基地局と携帯電話等の無線端末(無線通信機器とも言う)と通信を開始する前に、無線端末の識別を行うのが一般的である。
このような識別を行うための識別子をIDと言う。
しかし、従来の無線通信システムにおいては、具体的には、般的な方式である周波数ホッピング方式においては、IDの取得と無線接続の確立を時系列に行っていたため、接続に要する時間が長かったり、無線接続を確立した後は、他の別の無線端末のIDの取得ができないという不都合があった。
【0003】
ここで、周波数ホッピング方式による、無線通信について、図5、図6を参照にして簡単に説明しておく。
先ず、以下のようにして、基地局は周囲にいる無線端末(無線通信機器とも言い、移動するものである場合には移動局とも言う)からの応答を得る。
基地局が、図5に示すように、周期T1の間隔で、通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替ながら、周囲にいる無線端末からの応答を求める操作を行っており、一方、無線端末は、周期T2の間隔で、やはり通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替ながら、周囲にある基地局からの電波を受信する操作を行っており、同様に、無線端末は、周期T2の間隔で、やはり通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替なから、周囲にある基地局からの電波を受信する操作を行っている場合において、基地局からの送信信号の周波数ホッビングの周期T1と、無線端末における受信用の周波数ホッピングの周期T2とに関して、一方を他方に対して十分長く設定しておけば、いずれかの時点で両者の周波数が同調することになり、この同調したタイミングで、同調した通信周波数を利用することにより、基地局からの呼び出し操作と、無線端末からの応答操作とを行うことができる。
例えば、図6に示すように、T1に比べT2を十分大きくとれば、T2区間内で周波数f0で同調できる。
次いで、このようにして、基地局からの呼び出しに対し無線端末からの応答が得られた後、通常、基地局と無線端末との双方が、新たな同一のホッピングパターンに基づいて、同一の周期で通信周波数の切替を行ない相互の通信を行う。
このように周波数を同調して無線通信を行う方式を、周波数ホッピング方式による無線通信と言う。
尚、図5は一般的な周波数ホッピング方式の基本原理を示すダイヤグラムで、横軸は周波数f、縦軸は時間tを示しており、図6は周波数ホッピング方式を採用する基地局と無線端末との間における待ち受け状態のー般的な動作を説明するためのタイムダイヤグラムである。
【0004】
一方、近年、符号による直交性を利用する符号分割多元接続である直接拡散通信方式(DS方式とも言う)は、通信周波数の利用効率を飛躍的に向上させる方式として、近年非常に注目されており、干渉や妨害に強く、信号秘匿能力を持ち、次世代のディジタルセル方式の自動車電話、携帯電話における無線通信が検討されるようになってきたが、この通信方式にも、基本的には、周波数ホッピング方式と同様、接続に要する時間が長くかかるという問題がある。
尚、直接拡散通信方式(DS方式とも言う)は、互いに異なる拡散符号(スペクトル拡散符号)を用いて同一周波数帯域に複数の通信チャンネルを多重化する方式であり、簡単には、基地局が、各通信端末宛の送信信号を各通信チャネルに固有の拡散符号と乗算することによって、拡散(スペクトル拡散)し、複数チャネルの拡散信号が混合された形の多重信号を同一周波数によって送出し、そして、各端末装置は、基地局が用いた拡散符号と同じ各通信チャネルの固有の符号(逆拡散符号)を受信信号と乗算することによって、逆拡散(スペクトル逆拡散)し、相関がとれた自チャネルの信号のみ取り出すものである。
即ち、送信側が変調信号のディジタルデータ(ベースバンド信号)で搬送波をディジタル変調し、さらにチャネルごとに異なる符号系列の拡散符号を用いてスペクトル拡散変調を行って送信し、受信側は受信信号についてチャネル対応の拡散符号を用いて逆スペクトル拡散復調し、さらにディジタル復調してディジタルデータを復元するものであり、異なる拡散符号をもつ複数のチャネルによって複数の局が多元接続される。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−276176号公報(図7にはID取得する基地局の構成が図示され、図8にはIDを送信するリモート局の構成が図示されている。)
【非特許文献1】
横山光夫著「スペクトル拡散通信システム」科学技術出版
初版 1988年5月10日
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、1つの基地局を介して無線通信機器(無線端末)とデジタル無線通信を行うシステムにおいて、従来は、IDの取得と無線接続の確立を時系列に行っていたため、接続に要する時間が長かったり、無線接続を確立した後は、他の別の無線通信機器(無線端末)のIDの取得ができないという不都合があり、この対応が求められていた。
本発明は、これに対応するもので、具体的には、IDの取得と無線接続の確立を並列で行え、接続に要する時間を短縮することができる無線通信システムを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信システムは、1つ以上の基地局を有する無線通信システムであって、各基地局は、無線通信によりIDの取得を専門に行う部分であるID取得部と、無線通信の接続の確立を専門に行なう部分である接続確立部とを、別個の無線通信機器ユニットとして、ID取得部となる無線通信ユニットを1つ以上、接続確立部なる無線通信機器ユニットを1つ以上備えたものであり、ID取得部は、基地局のエリア内に存在する各無線端末の個々のIDの取得を行い、各接続確立部は、ID取得部により取得された、それぞれ別個の、基地局のエリア内に存在する各無線端末のIDを認識して、該IDを持つ無線端末に無線接続の確立を行うものであることを特徴とするものである。
そして、上記において、各基地局には、無線端末のID情報を保持する記憶部を1つ以上備え、ID取得部ないし接続確立部となる無線通信機器ユニットは、前記ID情報を共用するものであることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、各基地局の各部の動作を制御する制御部の下、個々の接続確立を行なう無線通信機器ユニットの通信状況から、無線端末と未通信状態の無線通信機器ユニットに、新たに、無線端末との接続の確立を割り振るものであることを特徴とするものである。
また、上記において、通信方式は周波数ホッピング方式であり、無線通信におけるスロットタイミングは、個々の無線通信機器ユニットですべて同期させるものであることを特徴とするものである。
【0008】
また、上記において、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部全てを1箇所に配設してシステム化したものであることを特徴とするものである。
あるいはまた、上記において、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部のうち1以上の機能部をネットワークで結びシステム化したものであることを特徴とするものであり、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニットおよびまたは接続確立部なる無線通信機器ユニットを、1以上の無線通信機器ユニット配設箇所に分散させて配したもので、各無線通信機器ユニット配設箇所には、ID取得部およびまたは接続確立部を1つ以上備えていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
本発明の無線通信システムは、上記のような構成にすることによって、IDの取得と無線接続の確立を並列で行え、接続に要する時間を短縮することができる無線通信システムの提供を可能にしている。
詳しくは、各基地局は、無線通信によりIDの取得を専門に行う部分であるID取得部と、無線通信の接続の確立を専門に行なう部分である接続確立部とを、別個の無線通信機器ユニットとして、ID取得部となる無線通信ユニットを1つ以上、接続確立部なる無線通信機器ユニットを1つ以上備えたものであり、ID取得部は、基地局のエリア内に存在する各無線端末の個々のIDの取得を行い、各接続確立部は、ID取得部により取得された、それぞれ別個の、基地局のエリア内に存在する各無線端末のIDを認識して、該IDを持つ無線端末に無線接続の確立を行うものであることにより、これを達成している。
即ち、各無線通信機器ユニットの処理を専門化することで、無線通信機器ユニット自体の仕組みを簡略化するとともに、簡単な構成で、接続に要する時間を短縮し、接続不能状態を従来より少なくすることができるものとしている。
【0010】
そして、各基地には、無線端末(無線通信機器とも言う)のID情報を保持する記憶部を1つ以上備え、ID取得部ないし接続確立部となる無線通信機器ユニットは、前記ID情報を共用するもので、これにより、ID取得部が1つでも、IDの取得と無線接続の確立を並列で行え、接続に要する時間を短縮することができるものとしている。
また、具体的には、通信方式としては、周知の周波数ホッピング方式が挙げられるが、この場合、無線通信におけるスロットタイミングを、個々の無線通信機器ユニットですべて同期させることにより、無線通信機器ユニットの周波数の干渉がないものとできる。
勿論、基地局の制御部は、個々の接続確立を行なう無線通信機器ユニットの通信状況から、無線端末と未通信状態の無線通信機器ユニットに、新たに、無線端末との接続の確立を割り振るものである。
【0011】
そしてまた、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部全てを1箇所に配設してシステム化した第1の形態、あるいは、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部のうち1以上の機能部をネットワークで結びシステム化した第2の形態のものが挙げられる。
第1の形態の場合は、機能全体を1箇所に集めることにより、その管理面からは好ましいが、第2の形態の場合には、種々の態様を採ることができ、その自由度は大きい。
例えば、ID取得部となる無線通信機器ユニットおよびまたは接続確立部なる無線通信機器ユニットを、1以上の無線通信機器ユニット配設箇所に分散させて配したもので、且つ、各無線通信機器ユニット配設箇所には、ID取得部およびまたは接続確立部を1つ以上備えているものが挙げられる。
【0012】
更に、複数の基地局間にわたり無線端末が移動する場合(この場合無線端末を移動局とも言う)においても、取得したID情報を基地局間でも共用できるため、無線通信システム内の1つの基地局が1度IDを取得してしまえば、このID取得動作を他の基地局で行う必要はなく、前記他の基地局において、その基地内の接続確立部により無線端末(移動局)と接続を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の無線通信システムの実施の形態の第1の例の特徴部を示した概略構成図で、図2は本発明の無線通信システムの実施の形態の第3の例における基地局の構成図で、図3は周波数ホッピング方式の通信部の基本構成を示した図で、図4は直接拡散通信方式(DS方式とも言う)による無線通信部の1例の概略構成を示した図で、図7は接続確立のタイミングを説明するための図で、図8は従来のBluetoothの通信規格の場合の接続確立のタイミングを説明するための図である。
図1、図2、図3、図4において、100は基地局、101は接続線、110はID取得部、121〜124は接続の確立部、130は記憶部、140は制御部、161〜165は無線端末(無線通信機器とも言う)、201〜204は無線通信ユニット、211、212はID取得部、221、222は接続の確立部、230は記憶部、240は制御部、260はネットワーク、300は通信部、310はアンテナ、320はダウンコンバータ、330はアップコンバータ、340は発振回路、350、360は信号乗算器、370は検波回路、380は通信制御回路(ベースバンド回路とも言う)、410は受信機能部、411はアンテナ、412は送信部、413a〜413cは受信復調部、414は相関器、415は符号同期部、416は逆拡散復調器、417は合成部、418は識別器、420は送信機能部、421a、421bは送信変調器、422は一次変調器、423は二次変調器、424は拡散コード発生器、425は合成部、426は送信部である。
尚、図1は無線端末161〜165が基地局に同時に接続されていることを太実線で示したもので、太点線は取得部110と無線端末161〜165との接続を意味する。
【0014】
はじめに、本発明の無線通信システムの実施の形態の第1の例を、図1に基づいて説明する。
第1の例は、基地局と携帯電話等の無線端末と周波数ホッピング方式で無線通信する無線通信システムで、図1にその特徴部を示すように、1つの所定のエリア(領域)をカバーするための基地局100は、無線通信によりIDの取得を専門に行う部分であるID取得部110と、無線通信の接続の確立を専門に行なう部分である接続確立部121〜124とを、別個の無線通信機器ユニットとして備えたものである。
そして、ID取得部110となる無線通信機器ユニット、接続確立部121〜124なる無線通信機器ユニット、記憶部130、制御部140の機能部全てを1箇所に配設して接続線101で接続しシステム化したものである。
ID取得部110は、基地局100のエリア内に存在する各無線端末161〜165の個々のIDの取得を行い、各接続確立部121〜124は、ID取得部110により取得された、それぞれ別個の、基地局100のエリア内に存在する各無線端末161〜165のIDを認識して、それぞれ、別個のIDを持つ無線端末に無線接続の確立を行うものである。
【0015】
第1の例における接続動作の1例を簡単に説明する。
図1における基地局100に対し、5つの無線端末161〜165から接続要請があった場合、ID取得部110はこの要請のあった無線端末のIDを所得し、取得したIDを記憶部130に登録する。
次に、制御部140の管理のもと、対応するプログラムおよびまたはシーケンスを動作し、登録されたIDを検索し、接続が確立していない(以下空いているとも言う)接続確立部を検索し、例えば、121、122、123、124の順に、空いている接続の確立部を選択し、このIDの無線端末との接続を指示し、この指示にしたがい、要請のあった無線端末と選択された空いている接続の確立部との接続が行われる。
各接続確立部は、ホッピングする周波数の数に対応し、複数の無線端末と接続が可能で、5つの無線端末161〜165から接続要請があった場合、例えば、順に、無線端末161と接続確立部121、端末162と接続確立部122、無線端末163と接続確立部123、無線端末164と接続確立部124、無線端末165と接続確立部121とで接続が行なわれる。
図1は、このようにして、接続された状態を示している。
尚、この接続順は、これに限定されず、接続における負荷等も考慮して、適宜対応できるようにしておく。
【0016】
第1の例の無線通信システムでは、IDの取得タイミングと接続確立のタイミングが異なるため、ID取得部と接続の確立部を分離、並列に設置するだけでなく、ID取得の記憶を担当する記憶部と接続の確立を制御する制御部が必須である。
ここで、接続確立のタイミングについて、簡単な例として、図7(a)にその無線通信システムの構成を挙げ、図7(b)にタイミングチャートを挙げて、これらに基づいて簡単に説明しておく。
例えば、IDがID1である無線端末1からIDを取得し、更に、IDがID2である無線端末2からIDを取得し、制御部のタイミング制御のもと、いずれも、接続の確立部1にて接続の確立を行う場合、
先ず、ID取得部にて無線端末1からID1取得すると、これに対応して、
接続の確立部1にて接続の確立が行なわれ、この無線端末1と接続の確立部1との交信中に、ID取得部にて無線端末2からID2取得すると、先の交信が続行している場合は、記憶部でID2を保持した状態にして、制御部の管理のもと先の交信が終了したタイミングで、接続の確立部1にて無線端末2との接続の確立が行なわれる。
このように、接続の確立部1は連続駆動可能に制御されることができる。
勿論、他の接続の確立部2についても同様である。
結局、このようなタイムチャートでID取得、接続の確立を行うため、通信帯域も特に問題がない。
これに対し、従来のBluetoothの通信規格の場合、図8(a)に示すように、最速10. 24secで、IDの取得を続行でき、且つ接続の確立は、IDの取得後10. 24secで開始可能なものであるが、新たな無線端末との接続は、同期転送モード(音声用)の場合、非同期転送モード(一般データ用)は、それぞれ、図8(b)、図8(c)に示されるように、いずれも、ID取得と接続が交互に1つの無線通信機器ユニットで行なわれるため、接続機器にたいする通信帯域が下がっていた。
また、非同期転送モード(一般データ用)の場合は、消費電力モードに以降しなければならず、機器制御自体が非常に複雑になっていた。
【0017】
第1の例の各無線通信機器ユニットを構成する周波数ホッピング方式の通信部の1例を図4に挙げ、その動作およびその各部の説明を図4に基づいて簡単に説明しておく。
尚、第1の例では、実際には、ID所得部と接続確立部においては、ID所得用ベースバンド回路、接続確立用ベースバンド回路を設けている。
また、説明を分かり易くするため、ここでも、基地局が、図5に示すように、周期T1の間隔で、通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替ながら、周囲にいる移動局からの応答を求める操作を行っており、一方、移動局は、周期T2の間隔で、やはり通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替なから、周囲にある基地局からの電波を受信する操作を行っており、同様に、移動局は、周期T2の間隔で、やはり通信周波数をf0→f1→f2→f3→f4→f0→f1→f2・・・・と順番に切替なから、周囲にある基地局からの電波を受信する操作を行っているとし、且つ、基地局の周期T1と通信局の周期T2の関係は図6のようであるとする。
図3に示すように、この通信部300は、アンテナ310と、このアンテナ310に接続されたダウンコンバータ320およびアップコンバータ330と、発振回路340と、信号乗算器350、360と、検波回路370と、通信制御回路380とによって構成されている。
アンテナ310によって受信されたRF信号( たとえば、Bluetoothの通信規格の場合は、2. 4GHz帯の信号) は、ダウンコンバータ320によって、より低い周波数帯城の受信信号( 図5に示す周波数f0〜f4の帯城を含む信号) に変換される。
信号乗算器350では、この受信信号に、発振回路340で発生した所定周波数(図5に示す周波数f0〜f4の中から選択されたいずれかの周波数) の交流信号を乗算し、その乗算結果となる信号が検波回路370に与えられる。
検波回路370は、与えられた信号に含まれていたべースバンド受信信号を抽出する検波処理を行い、これを通信制御回路380へと与える。
ダウンコンバータ320から出力される受信信号のホッピング周波数と、発振回路340が発生する周波数とがー致すると、信号乗算器350による乗算により、当該周波数帯城の情報のみが選択的に増強され、検波回路で検波されることになる。
通信制御回路380は、この通信部300全体を制御する構成要素であり、検波回路370によって抽出されたべースバンド受信信号に対して必要な処理を施すとともに、送信対象となるデータをべースバンド送信信号として信号乗算器360に出力する処理や、発振回路340に対して、発振周波数fを指示する処理を実行する。
信号乗算器360では、発振回路340で発生した所定周波数の交流信号に、ベースバンド送信信号を乗算する処理が行われ、その乗算結果となる信号はアップコンバータ330によりRF信号へと変換された後、アンテナ310から送信されることになる。
このような、図3に示す周波数ホッピング式通信部300が、基地局の各無線通信機器ユニットには組み込まれており、基地局と無線端末間で通信が行われる。
図3に示す通信部300では、待ち受け状態にある場合には、通信制御回路380から発振回路340に対して、図6の下段に示す周期T2の間隔で、をf0→f1→f2→と順番に周波数の指定が行われることになる。
このような待ち受け状態の動作を行っているにもかかわらず、周囲に基地局が存在しなければ、検波回路370には有意な受信信号の検波は行われない。
ところが、周囲に基地局が存在し、図6の上段に示す周期T1の間隔で周波数ホッビング方式を行いながら、呼び出しのための信号送信を行っていれば、移動局は、上述したタイミングでこの呼び出しを認識することができ、アップコンバータ330を介して信号を返信することにより、これに応答することができる。基地局側からの呼び出しに対して、所定の移動局からの応答が得られると、両者間で通常の周波数ホッピング方式を用いた無線通信が実行される。
両者間には、既に上述したタイミングで同期がとれているので、通常、両者は、周波数ホッビングの新たな周期をT1の整数倍(Bluetoothの場合では2倍)に設定しなおし、無線通信を開始する。
すなわち、通信制御回路380は、発振回路340に対して、新たな設定周期ごとに周波数ホッピングする指示を与えることになる。
こうして、基地局と無線端末との双方が、同一のホッピングバターンに基づいて、同一の周期で通信周波数の切替を行いながら、相互の通信を行うことになる。
ダウンコンバータ320から出力される受信信号のホッビング周波数と、発振回路340が発生する周波数とは常に一致することになるので、検波回路370は常にべースバンド受信信号を検波することが可能になり、また、アップコンバータ330を介して、常にべースバンド送信信号を送信することが可能になる。
【0018】
(変形例)
第1の例においては、各無線通信機器ユニットにおける無線通信を、一般的な周波数ホッピング方式で行うが、変形例としては、各無線通信機器ユニットにおける無線通信を、直接拡散通信方式(DS方式とも言う)による無線通信にて行うようにしたものも挙げられる。
この場合は、例えば、図4(a)に示す受信機能部410と図1(b)に示す送信機能部420とを有する通信部を、図3示す通信部に置き代えた構成のものが挙げられる。
以下、図1、図4に基づき、その動作と各部の説明を簡単にしておく。
図4(a)に示す受信機能部410において、受信復調部413a〜413cは、それぞれ符号同期部415と逆拡散復調部416とからなる同一の構成を有するものであり、受信部412を介して、無線端末(図1の161〜165に相当)側からの信号である、受信信号(以下受信CDMA信号と言う)が入力される。
相関器414は、送信側の拡散コードと同一パターンのコードの位相をずらしながら相関値を求め、例えば、相関値の大きい順に3個の相関値を選択して、受信復調部413a〜413c対応の符号同期部415に入力する。
符号同期部415は、相関器414からの相関値の時間位置に対応し、且つ受信CDMA信号に位相同期した逆拡散コードを発生して逆拡散復調部416に入力し、逆拡散復調部416は、受信部412からの受信CDMA信号を逆拡散し、合成部417は各受信復調部413a〜413cからの復調出力信号を合成し、識別器418は、レベル識別によりデータを再生して出力する。
このようにして、受信機能部410は、受信CDMA信号から情報を抽出し、必要に応じ、これを記憶部(図1の130に相当)に送る。
一方、図4(b)に示す送信機能部420は、制御部(図1の140に相当)の制御のもと、無線端末(図1の161〜165に相当)側へ、送信機能部420により、必要に応じて送信を行う。
図4(b)の送信機能部420は、2チャネルの送信変調部421a、421bを備えたもので、各チャネル対応の送信変調部421a、421bは同一の構成を備えている。
拡散コード発生部424は、各チャネル対応に異なる拡散コードを発生するものである。
一次変調器422は、制御器(図1の140に相当)の制御のもと、記憶部(図1の130に相当)から入手した送信データをBPSK等に変調し、二次変調器423は、拡散コード発生部424からの拡散コードにより拡散変調する。
合成部425は各チャネル対応の送信変調部421a、421bの変調出力信号を合成し、送信部426は送信周波数に変調してアンテナ427から送信する。
したがって、2チャネルの送信データを同一の送信周波数帯域を用いて送信することができる。
このようにして、無線通信は行われる。
【0019】
本発明の無線通信システムの実施の形態の第2の例としては、第1の例において、図1示す基地局100の各機能部がネットワークにより結ばれシステム化されているものが挙げられる。
各機能部をネットワークを介して接続しているだけで、各部の動作は、第1の例のものと同じである。
【0020】
次に、本発明の無線通信システムの実施の形態の第3の例を、図2に基づいて説明する。
第3の例は、その特徴部を図2に示すように、無線通信機器ユニット201はID取得部211を構成し、第1の場所に配設され、無線通信機器ユニット202はID取得部212と接続の確立部221とを構成し、第2の場所に配設され、無線通信機器ユニット203は接続の確立部222を構成し、第3の場所に配設されるもので、且つ、各無線通信機器ユニットと記憶部230、制御部240とが、それぞれネットワークにて互いに結ばれ、システム化されたものである。各機能部をネットワークを介して接続しているだけで、各部の動作は、第1の例のものと同じである。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記のようにIDの取得と無線接続の確立を並列で行え、接続に要する時間を短縮することができる無線通信システムの提供を可能とし、且つ、無線通信機器ユニットを専門化することで、その仕組みを簡略化することを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信システムの実施の形態の第1の例の特徴部を示した概略構成図である。
【図2】本発明の無線通信システムの実施の形態の第3の例における基地局の構成図である。
【図3】周波数ホッピング方式の通信部の基本構成を示した図である。
【図4】直接拡散通信方式(DS方式とも言う)による無線通信部の1例の概略構成を示した図である。
【図5】一般的な周波数ホッピング方式の基本原理を示すダイヤグラムである。
【図6】周波数ホッピング方式を採用する基地局と無線端末との間における待ち受け状態のー般的な動作を説明するためのタイムダイヤグラムである。
【図7】接続確立のタイミングを説明するための図である。
【図8】図8は従来のBluetoothの通信規格の場合の接続確立のタイミングを説明するための図である。
【符号の説明】
100 基地局
101 接続線
110 ID取得部
121〜124 接続の確立部
130 記憶部
140 制御部
161〜165 無線端末(無線通信機器とも言う)
201〜204 無線通信ユニット
211、212 ID取得部
221、222 接続の確立部
230 記憶部
240 制御部
260 ネットワーク
300 通信部
310 アンテナ
320 ダウンコンバータ
330 アップコンバータ
340 発振回路
350、360 信号乗算器
370 検波回路
380 通信制御回路(ベースバンド回路とも言う)
410 受信機能部
411 アンテナ
412 送信部
413a〜413c 受信復調部
414 相関器
415 符号同期部
416 逆拡散復調器
417 合成部
418 識別器
420 送信機能部
421a、421b 送信変調器
422 一次変調器
423 二次変調器
424 拡散コード発生器
425 合成部
426 送信部

Claims (7)

  1. 1つ以上の基地局を有する無線通信システムであって、各基地局は、無線通信によりIDの取得を専門に行う部分であるID取得部と、無線通信の接続の確立を専門に行なう部分である接続確立部とを、別個の無線通信機器ユニットとして、ID取得部となる無線通信ユニットを1つ以上、接続確立部なる無線通信機器ユニットを1つ以上備えたものであり、ID取得部は、基地局のエリア内に存在する各無線端末の個々のIDの取得を行い、各接続確立部は、ID取得部により取得された、それぞれ別個の、基地局のエリア内に存在する各無線端末のIDを認識して、該IDを持つ無線端末に無線接続の確立を行うものであることを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1において、各基地局には、無線端末のID情報を保持する記憶部を1つ以上備え、ID取得部ないし接続確立部となる無線通信機器ユニットは、前記ID情報を共用するものであることを特徴とする無線通信システム。
  3. 請求項1ないし2において、各基地局の各部の動作を制御する制御部の下、個々の接続確立を行なう無線通信機器ユニットの通信状況から、無線端末と未通信状態の無線通信機器ユニットに、新たに、無線端末との接続の確立を割り振るものであることを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1ないし3において、通信方式は周波数ホッピング方式であり、無線通信におけるスロットタイミングは、個々の無線通信機器ユニットですべて同期させるものであることを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項1ないし4において、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部全てを1箇所に配設してシステム化したものであることを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項1ないし4において、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニット、接続確立部となる無線通信機器ユニット、記憶部、制御部等の機能部のうち1以上の機能部をネットワークで結びシステム化したものであることを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項6において、各基地局は、ID取得部となる無線通信機器ユニットおよびまたは接続確立部なる無線通信機器ユニットを、1以上の無線通信機器ユニット配設箇所に分散させて配したもので、各無線通信機器ユニット配設箇所には、ID取得部およびまたは接続確立部を1つ以上備えていることを特徴とする無線通信システム。
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