JP4126989B2 - 複合型無線通信端末局及びそれに用いる基地局検索方法並びにそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複合型無線通信端末局及びそれに用いる基地局検索方法並びにそのプログラムに関し、特に1台の無線通信端末局を用いて、移動体通信の通信方式である時分割多重通信方式を利用した無線通信と、符号分割多重通信方式を利用した無線通信とを実現する無線通信端末局に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複合型無線通信端末局においては、移動体通信等の無線通信に用いられ、複数の通信方式に対応したものがある。この複合型無線通信端末局が属する移動体通信等の無線通信は携帯電話に代表されるように、利用者が大幅に増加している。
【0003】
元来、周波数は有限資源であり、周波数の利用効率を拡大するために各種の多重通信方式が提案されている。多重通信方式として、近年、脚光を浴びているのが時分割多重通信方式及び符号分割多重通信方式である。
【0004】
時分割多重通信方式は通信するチャネルを時間で管理し、通信するチャネルを時間単位で利用者に割り当てる方式であり、符号分割多重通信方式は通信するチャネルを符号で管理し、通信するチャネルを符号単位で利用者に割り当てる方式である。
【0005】
これら複数の通信方式に対し、一般に、従来の無線通信端末局は、これら個々の通信方式にのみ対応した無線通信端末局が主流であるが、複数の通信方式が提案されている中、1台の無線通信端末局で、これら複数の通信方式に対応した無線通信端末局を実現することが要求されている。
【0006】
ここで、符号分割多重通信方式について説明する。符号分割多重通信方式には、通信に用いる信号のスペクトラムを広帯域に拡散するスペクトラム拡散と呼ばれる技術が用いられている。このスペクトラム拡散は送信する信号のスペクトラムに疑似乱数符号を掛け合わせて広帯域に拡散し、伝送に用いる通信技術で、受信する際、送信信号のスペクトラムを拡散する際に掛け合わせた疑似乱数符号と同一、かつ同一タイミングで掛け合わせないと復調できないという特徴を有している。
【0007】
スペクトラム拡散はこの特徴によって秘匿性が高くなり、近年、最も脚光を浴びている通信方式である。送信信号のスペクトラムを拡散させる際に用いる疑似乱数符号は符号系列の先頭で自己相関が最大になるという特徴を有した符号が選択され、PN(Pseudo Noise)符号等が一般的に用いられている。受信機は受信した信号から疑似乱数符号の先頭を検出することで、受信信号に疑似乱数符号が掛け合わされたタイミングを検出することができる。
【0008】
次に、無線通信端末局の待ち受け動作について説明する。一般に、無線通信端末局の待ち受け動作は、無線通信端末局が基地局との間で音声や画像等のデータをやり取りしていない場合における無線通信端末局の動作のことである。
【0009】
無線通信端末局は待ち受け動作中、基地局から定期的に送信されるページングチャネルを受信し、基地局から無線通信端末局に対して通信要求が発信されたかどうかを確認する。無線通信端末局は通信要求が発信されている場合、通信要求に応じて音声や画像等のデータの通信を開始する。また、通信要求が発信されていない場合には、音声や画像等のデータの通信を行わず、再び定期的にページングチャネルの受信動作を繰り返す。
【0010】
また、昨今の通信事情を見ると、携帯電話加入者の急激な増加に対して、周波数の有効利用の必要性があり、無線通信端末局に対しては、周辺に存在する複数の基地局から比較的通信状態の良好な基地局を検出し、必要に応じて通信する基地局を変更する動作及び機能を有することが要求されている。
【0011】
一般に、この動作は基地局モニタ動作と呼ばれ、無線通信端末局は現在通信している基地局の周辺にある複数の基地局の通信状態を定期的に監視し、現在通信している基地局の通信状態と周辺基地局の通信状態とを比較し、周辺基地局の通信状態が良好な場合には、通信する基地局を変更する動作を実行している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の符号分割多重通信方式では、受信機が受信信号と疑似乱数符号との相互相関を取り、疑似乱数符号の先頭を検出しなければ、受信信号を復調することができない。この疑似乱数符号の符号長を長くすると、さらに高い秘匿性を実現することができるが、その反面、受信機では疑似乱数符号の先頭の検出に時間が掛かってしまうという問題が生じる。すなわち、無線通信端末局が受信信号の復調に時間が掛かってしまい、無線通信端末局が通信する基地局の検出及び同期確立に時間が掛かってしまう。
【0013】
次に、待ち受け動作及び基地局モニタ動作について、符号分割多重通信方式と時分割多重通信方式とに対応した複合型無線通信端末局における問題点に関し、図1を用いて説明する。
【0014】
図1は複合型無線通信端末局の一構成を表しており、アンテナ1と、アンテナ切換え器2と、符号分割多重通信用無線機3と、時分割多重通信用無線機4と、制御部5とから構成されている。符号分割多重通信用無線機3は符号分割多重通信受信機6と、符号分割多重通信送信機7と、符号分割多重通信ベースバンド部8とから構成され、時分割多重通信用無線機4は時分割多重通信受信機9と、時分割多重通信送信機10と、時分割多重通信ベースバンド部11とから構成されている。
【0015】
上記の符号分割多重通信用無線機3を構成する符号分割多重通信受信機6及び符号分割多重通信ベースバンド部8と、制御部5とをそれぞれ構成する構成要素のうち、符号分割多重通信受信機6にかかわる部分を図7及び図8に示す。但し、図7及び図8においては符号分割多重通信ベースバンド部130、制御部150とする。
【0016】
符号分割多重通信受信機はアンテナ共用器101と、高周波増幅器102と、第一の帯域ろ波器103と、周波数変換器104と、第二の帯域ろ波器105と、可変利得増幅器106と、直交復調器107と、第一の局部発振器108と、第二の局部発振器109と、周波数シンセサイザ110とから構成されている。
【0017】
符号分割多重通信ベースバンド部130は第一の低域ろ波器131,132と、第一のA/D(アナログ/ディジタル)変換器133,134と、逆拡散部135と、受信ディジタル信号処理部135と、受信ディジタル信号処理部136と、送信ディジタル信号処理部137と、拡散部138と、D/A(ディジタル/アナログ)変換器139,140と、第二の低域ろ波器141,142とから構成されている。制御部150は受信データ処理部151と、周波数シンセサイザ制御部152と、送信データ生成部153と殻構成されている。
【0018】
図1に示す複合型無線通信端末局が時分割多重通信方式を用いて待ち受け動作を実行している際に、符号分割多重通信方式を用いて基地局モニタ動作を実行する場合について説明する。
【0019】
図1に示す複合型無線通信端末局は時分割多重通信方式を用いて待ち受け動作を実行しているので、アンテナ1はアンテナ切換え器2を介して時分割多重通信用無線機4に接続されている。符号分割多重通信方式を用いて基地局モニタ動作を実行する場合、アンテナ1は符号分割多重通信用無線機3に接続されなければならないが、複合型無線通信端末局では時分割多重通信方式を用いて待ち受け動作を実行しているので、アンテナ切換え器2を用いてアンテナ1の接続切換えを制御しなければならない。
【0020】
すなわち、複合型無線通信端末局は時分割多重通信用無線機4が時分割多重通信方式を用いて基地局と通信する時間と、符号分割多重通信用無線機3が符号分割多重通信方式を用いて基地局と通信する時間とを管理する。待ち受け動作で時分割多重通信用無線機4が時分割多重通信方式を用いた基地局から発信されるページングチャネルを受信しなければならない時間ではアンテナ1が時分割多重通信用無線機4に接続されるようにアンテナ切換え器2を制御し、また、基地局モニタ動作で符号分割多重通信用無線機3が符号分割多重通信方式を用いた基地局から発信される信号を受信しなければならない時間ではアンテナ1が符号分割多重通信用無線機3に接続されるようにアンテナ切換え器2を制御しなければならない。
【0021】
ところが、符号分割多重通信方式では、上述したように、基地局の検出及び同期確立に時間がかかるため、符号分割多重通信用無線機3が符号分割多重通信方式を用いた基地局と通信している最中に、待ち受け動作の時間になってしまい、符号分割多重通信用無線機3が符号分割多重通信方式を用いた基地局と通信中であるにもかかわらず、アンテナ1が時分割多重通信用無線機4に切換えられてしまうという問題が生じる。
【0022】
この理由について、図7及び図8を参照して説明する。図示せぬ基地局から送信された無線信号はアンテナ1で受信され、アンテナ共用器101、高周波増幅器102、第一の帯域ろ波器103、周波数変換器104、第二の帯域ろ波器105、可変増幅器106、直交復調器107を経て、ベースバンド帯域の受信信号として、符号分割多重通信ベースバンド部130の第一の低域ろ波器131,132へ入力される。
【0023】
第一の低域ろ波器131,132を通過した受信信号は第一のA/D変換器133,134でアナログ信号からディジタル信号に変換され、逆拡散部135で逆拡散され、受信ディジタル信号処理部136に入力される。受信ディジタル信号処理部136では受信した受信信号に対して誤り訂正等の信号処理を施し、その信号を制御部150の受信データ処理部151に対して出力する。
【0024】
受信データ処理部151では入力された受信データから、その受信データを送信した基地局が、基地局の通信状態を調査すべき基地局であるかを判断し、調査すべき基地局であれば、さらに別な送信信号を受信し、基地局の受信状態の調査を実施する。これに対し、基地局の通信状態を調査すべき基地局ではない場合、周波数シンセサイザ制御部152に対して、受信周波数を切換えるための指示を発する。周波数シンセサイザ制御部152は符号分割多重通信ベースバンド部130の周波数シンセサイザ110に対して別の周波数を設定し、受信周波数を切換える処理を実行する。
【0025】
周波数シンセサイザ110は周波数シンセサイザ制御部152から設定された周波数と、第一の局部発振器108からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器109からの第二局部発振信号各々とを比較する。周波数シンセサイザ110はその比較結果に基づいて補正信号を第一の局部発振器108及び第二の局部発振器109各々に送出し、第一の局部発振器108からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器109からの第二局部発振信号各々が周波数シンセサイザ制御部152から設定された周波数となるように制御するとともに、その第一の局部発振器108からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器109からの第二局部発振信号各々の安定化を図る。
【0026】
その後、符号分割多重通信用無線機3は、再び、別の基地局からの信号を受信し、上述した処理を繰り返し、基地局の通信状態を調査すべき基地局を検索する作業を繰り返す。
【0027】
このように、従来の複合型無線通信端末局では、受信信号に対して逆拡散や誤り訂正等のディジタル信号処理を施さなければならず、受信した基地局が調査対象か否かを判断するために、時間を要するため、上記のような問題が生ずることとなる。
【0028】
上記の問題を解決する方法としては、複合型無線通信端末局がアンテナ1を複数本有する構成とし、アンテナ切換え器2を削除する方法が考えられるが、アンテナ1の本数を増やすことによって、複合型無線通信端末局の容積及び質量の増加を招き、携帯性が悪くなるという別の問題も生じる。
【0029】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、携帯性を損ねることなく、短い時間内で符号分割多重通信方式を用いた複数の基地局の中から通信状態の良好な基地局を検出することができる複合型無線通信端末局及びそれに用いる基地局検索方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明による複合型無線通信端末局は、時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局であって、
自端末が前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査する手段を備え、
前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを具備し、
前記第2の基地局の通信状態を調査する手段は、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査している。
【0031】
本発明による基地局検索方法は、時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局の基地局検索方法であって、
前記複合型無線通信端末局が、前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査するステップを実行し、
前記複合型無線通信端末局に、前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを設け、
前記複合型無線通信端末局が、前記第2の基地局の通信状態を調査するステップにおいて、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査している。
【0032】
本発明によるプログラムは、時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局内においてコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査する処理を含み、
前記複合型無線通信端末局に、前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを設け、
前記第2の基地局の通信状態を調査する処理において、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査させることを特徴とする。
【0033】
すなわち、本発明の複合型無線通信端末局は、時分割多重通信用無線機と符号分割多重通信用無線機とで構成され、時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作を実施している際、通信可能な符号分割多重通信方式を用いた基地局を検索可能とすることを特徴とする。
【0034】
本発明の複合型無線通信端末局では、符号分割多重通信用無線手段の中間周波数帯域の受信信号を処理する部分に分配手段と、検波手段とを設け、さらに制御手段にチャネル推定手段と、チャネルカウンタ手段と、メモリ手段とを設け、周波数シンセサイザ手段に設定する周波数にチャネルカウンタ手段のカウント値を一致させるとともに、検波手段にて検波した受信信号の電力とチャネル推定手段に予め保有しているしきい値と比較し、検波手段の検波結果がそのしきい値より大きい場合、受信チャネルが検出されたとして、チャネルカウンタ手段のカウント値をメモリ手段に格納し、自端末近傍で符号分割多重通信方式を用いた基地局を予め検索しておき、時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作を実施している最中に、通信可能な符号分割多重通信方式を用いた基地局を検索する場合に、符号分割多重通信方式で必要とされる逆拡散に要する時間を短縮したことを特徴としている。
【0035】
より具体的に説明すると、本発明の複合型無線通信端末局は、アンテナと、アンテナ切換え器と、符号分割多重通信用無線機と、時分割多重通信用無線機と、制御部とから構成されている。符号分割多重通信用無線機は符号分割多重通信受信機と、符号分割多重通信送信機と、符号分割多重通信ベースバンド部とから構成され、時分割多重通信用無線機は時分割多重通信受信機と、時分割多重通信送信機と、時分割多重通信ベースバンド部とから構成されている。
【0036】
また、符号分割多重通信受信機はアンテナ共用器と、高周波増幅器と、第一の帯域ろ波器と、周波数変換器と、第二の帯域ろ波器と、分配器と、可変利得増幅器と、直交復調器と、検波回路と、第一の局部発振器と、第二の局部発振器と、周波数シンセサイザとから構成されている。
【0037】
また、検波回路は増幅器と、検波器と、低域ろ波器とから構成され、符号分割多重通信ベースバンド部は第二のA/D変換器と、第一の低域ろ波器と、第一のA/D変換器と、逆拡散部と、受信ディジタル信号処理部と、送信ディジタル信号処理部と、拡散部と、D/A変換器と、第二の低域ろ波器とから構成されている。
【0038】
さらに、制御部は符号分割多重通信ベースバンド部を構成する第二のA/D変換器に接続されるチャネル推定部と、チャネルカウンタと、メモリと、符号分割多重通信用受信機を構成する周波数シンセサイザに接続される周波数シンセサイザ制御部と、符号分割多重通信ベースバンド部を構成する受信ディジタル信号処理部に接続される受信データ処理部と、符号分割多重通信ベースバンド部を構成する送信ディジタル信号処理部に接続される送信データ生成部とから構成されている。
【0039】
本発明の複合型無線通信端末局では、上記のように、符号分割多重通信受信機の中間周波数帯域の受信信号を処理する部分に分配器と、検波回路とを設け、制御部にチャネル推定部と、チャネルカウンタと、メモリとを設けている。
【0040】
分配器は受信した中間周波数帯域の受信信号を可変利得増幅器に分配するとともに、検波回路にも分配する。また、検波回路は入力された中間周波数帯域の受信信号を包絡線検波し、第二のA/D変換器を経由してチャネル推定部に対して検波結果を出力する。チャネルカウンタのカウント値は周波数シンセサイザに設定される周波数に一致させておき、周波数シンセサイザに周波数が設定された後、チャネル推定部で、入力された検波結果の電力とチャネル推定部が予め保有しているしきい値とを比較し、検波結果がしきい値より大きい場合に、自端末近傍に符号分割多重通信方式を用いた基地局が存在すると判断し、チャネルカウンタのカウント値をメモリに格納するように動作する。
【0041】
よって、本発明の複合型無線通信端末局では、時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作をしている最中に、自端末近傍で符号分割多重通信方式を用いた基地局を検索し、通信可能な基地局を検出するという動作を実施する場合において、時分割多重通信方式によるページング期間という比較的短い時間内であっても、符号分割多重通信方式で必要となる逆拡散処理を実施せずに、自端末近傍に存在する基地局を検索することが可能となり、通信可能な基地局を検出する場合に、メモリに格納されたチャネルカウンタのカウンタ値に基づいて、限られた周波数の受信信号のみ符号分割多重通信方式で必要となる逆拡散の処理を実施することが可能となるので、通信可能な近傍の基地局を検出する時間を短縮することが可能となる。
【0042】
これは、チャネルカウンタのカウンタ値を周波数シンセサイザに設定する周波数に一致させ、周波数を変更する毎に検波回路の検波結果とチャネル推定部に予め保有しているしきい値とを比較し、検波結果がしきい値より大きい場合に、受信チャネルが存在するものと判断して、チャネルカウンタのカウント値をメモリに格納しているためであり、予め逆拡散を実施せずに自端末近傍の基地局の周波数を検索しているためである。
【0043】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による複合型無線通信端末局の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による複合型無線通信端末はアンテナ1と、アンテナ切換え器2と、符号分割多重通信用無線機3と、時分割多重通信用無線機4と、制御部5と、記録媒体12とから構成されている。
【0044】
符号分割多重通信用無線機3は符号分割多重通信受信機6と、符号分割多重通信送信機7と、符号分割多重通信ベースバンド部8とから構成され、時分割多重通信用無線機4は時分割多重通信受信機9と、時分割多重通信送信機10と、時分割多重通信ベースバンド部11とから構成されている。
【0045】
アンテナ1はアンテナ切換え器2に接続され、アンテナ切換え器2は符号分割多重通信用無線機3及び時分割多重通信用無線機4に接続され、符号分割多重通信用無線機3及び時分割多重通信用無線機4は制御部5に接続されている。制御部5は記録媒体12に格納されたコンピュータで実行可能なプログラムを実行することで、各部の制御を行う。
【0046】
符号分割多重通信受信機6及び符号分割多重通信送信機7は符号分割多重通信ベースバンド部8に接続されることで、符号分割多重通信用無線機3を構成している。同様に、時分割多重通信受信機9及び時分割多重通信送信機10は時分割多重通信ベースバンド部11に接続されることで、時分割多重通信用無線機4を構成している。
【0047】
図2は図1の符号分割多重通信受信機6の構成を示すブロック図である。図2において、符号分割多重通信受信機6はアンテナ共用器61と、高周波増幅器62と、第一の帯域ろ波器63と、周波数変換器64と、第二の帯域ろ波器65と、分配器66と、可変増幅器67と、直交復調器68と、検波回路69と、第一の局部発振器70と、第二の局部発振器71と、周波数シンセサイザ72とから構成されている。
【0048】
図3は図1の符号分割多重通信ベースバンド部8及び図2の検波回路69各々の構成を示すブロック図である。図3において、検波回路69は増幅器691と、検波器692と、低域ろ波器693とから構成されている。符号分割多重通信ベースバンド部8は第一の低域ろ波器81,82と、第一のA/D(アナログ/ディジタル)変換器83,84と、逆拡散部85と、受信ディジタル信号処理部86と、送信ディジタル信号処理部87と、拡散部88と、D/A(ディジタル/アナログ)変換器89,90と、第二の低域ろ波器91,92と、第二のA/D変換器93とから構成されている。
【0049】
図4は図1の制御部5の構成を示すブロック図である。図4において、制御部5はチャネル推定部51と、チャネルカウンタ52と、メモリ53と、周波数シンセサイザ制御部54と、受信データ処理部55と、送信データ生成部56とから構成されている。
【0050】
これら図1〜図4を用いて本発明の一実施例による複合型無線通信端末局の構成について詳細に説明する。以下、符号分割多重通信受信機6と、符号分割多重通信ベースバンド部8と、制御部5とについてそれぞれの関連部分について説明する。
【0051】
符号分割多重通信受信機6において、アンテナ共用器61のアンテナ共用入出力端はアンテナ切換え器2に接続され、アンテナ共用器61の送信入力端は符号分割多重通信送信機7に接続されている。アンテナ共用器61の受信出力端は高周波増幅器62の入力端に接続され、高周波増幅器62の出力端は第一の帯域ろ波器63の入力端に接続され、第一の帯域ろ波器63の出力端は周波数変換器64の無線帯域信号入力端に接続されている。
【0052】
周波数変換器64の局部発振信号入力端は第一の局部発振器70の出力端が接続されるとともに、第一の局部発振器70の出力端は周波数シンセサイザ72の第一局部発振信号入力端にも接続されている。周波数変換器64の中間周波数出力端は第二の帯域ろ波器65の入力端に接続され、第二の帯域ろ波器65の出力端は分配器66の入力端に接続されている。
【0053】
分配器66の第一の出力端は可変利得増幅器67の入力端に接続され、分配器66の第二の出力端は検波回路69の入力端に接続されている。検波回路69の出力端は符号分割多重通信ベースバンド部8の検波信号入力端に接続されている。可変利得増幅器67の出力端は直交復調器68の中間周波数信号入力端に接続され、直交復調器68の局部発振信号入力端には第二の局部発振器71の出力端が接続されている。
【0054】
第二の局部発振器71の出力端は周波数シンセサイザ72の第二局部発振信号入力端に接続される。直交復調器68のベースバンド信号出力端は符号分割多重通信ベースバンド部8の受信ベースバンド信号入力端に接続され、符号分割多重通信ベースバンド部8の送信ベースバンド信号出力端は符号分割多重通信送信機7のベースバンド信号入力端に接続される。
【0055】
検波回路69の増幅器691の入力端は分配器66の第二の出力端に接続され、増幅器691の出力端は検波器692の入力端に接続され、検波器692の出力端は低域ろ波器693の入力端に接続されている。低域ろ波器693の出力端、すなわち検波回路69の出力端は符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する第二のA/D変換器93のアナログ信号入力端に接続される。
【0056】
符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する第一の低域ろ波器81,82の入力端は直交復調器68のベースバンド信号出力端に接続され、第一の低域ろ波器81,82の出力端は第一のA/D変換器83,84のアナログ信号入力端に接続されている。第一のA/D変換器83,84のディジタル信号出力端は逆拡散部85の入力端に接続され、逆拡散部85の出力端は受信ディジタル信号処理部86に接続され、受信ディジタル信号処理部86の出力端は制御部5に接続されている。
【0057】
また、符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する送信ディジタル信号処理部87の入力端は制御部5の出力端に接続され、送信ディジタル信号処理部87の出力端は拡散部88の入力端に接続され、拡散部88の出力端はD/A変換器89,90のディジタル信号入力端に接続され、D/A変換器89,90のアナログ信号出力端は第二の低域ろ波器91,92の入力端に接続され、第二の低域ろ波器91,92の出力端は符号分割多重通信送信機7のベースバンド信号入力端に接続されている。
【0058】
制御部5のチャネル推定部51の入力端には符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する第二のA/D変換器93のディジタル信号出力端が接続され、チャネル推定部51の出力端はチャネルカウンタ52の入力端に接続されている。チャネルカウンタ52はメモリ53及び周波数シンセサイザ制御部54に接続されている。
【0059】
周波数シンセサイザ制御部54の制御信号出力端は符号分割多重通信受信機6を構成する周波数シンセサイザ72の制御信号入力端に接続される。また、受信データ処理部55は符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する受信ディジタル信号処理部86に接続され、送信データ生成部56は符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する送信ディジタル信号処理部87に接続されている。
【0060】
図5は図1の時分割多重通信用無線機4が受信するページングチャネルの受信周期と符号分割多重通信用無線機3がチャネル検出をするタイミングとを示す図であり、図6は図4の制御部5の動作を示すフローチャートである。これら図1〜図6を参照して本発明の一実施例による複合型無線通信端末局の動作について説明する。図6に示す処理は制御部5が記録媒体12のプログラムを実行することで実現される。まず、符号分割多重通信用無線機3の受信動作について説明する。
【0061】
図示せぬ基地局から送信された無線通信信号はアンテナ1にて受信され、アンテナ切換え器2を経て符号分割多重通信用無線機3に入力される。アンテナ切換え器2の切換え制御は、複合型無線通信端末局が符号分割多重通信方式を用いて基地局と通信している場合に、アンテナ1が符号分割多重通信用無線機3に接続されるように切換え制御を実施し、通信に用いられる無線通信信号を符号分割多重通信用無線機3に伝送し、複合型無線通信端末局が時分割多重通信方式を用いて基地局と通信している場合に、アンテナ1が時分割多重通信用無線機4に接続されるように切換え制御を実施し、通信に用いられる無線信号を時分割多重通信用無線機4に伝送する。
【0062】
アンテナ切換え器2から出力された受信無線信号はアンテナ共用器61に入力され、アンテナ共用器61で送信周波数帯域の無線信号と受信周波数帯域の無線信号とに分けられる。符号分割多重通信用無線機3から送信される送信無線信号は送信データ生成部56で送信信号が生成され、送信ディジタル信号処理部87と拡散部88とD/A変換器89,90と第二の低域ろ波器91,92とを経て、符号分割多重通信送信機7で無線周波数帯域の送信信号に周波数変換され、アンテナ共用器61とアンテナ切換え器2とを経て、アンテナ1から基地局に対して送信される。
【0063】
アンテナ共用器61の受信信号出力端から出力された受信信号は、無線周波数帯域の受信信号のみを増幅する高周波増幅器62で増幅され、第一の帯域ろ波器63に入力される。第一の帯域ろ波器63は無線周波数帯域の信号のうちの符号分割多重通信用無線機3が受信する無線帯域の受信信号のみを通過させる帯域ろ波器で、第一の帯域ろ波器63から出力された受信信号は周波数変換器64に入力される。
【0064】
周波数変換器64では第一の局部発振器70から出力される第一局部発振信号を用いて入力された受信信号の周波数を中間周波数帯域の受信信号に周波数変換する。周波数変換器64から出力された中間周波数帯域の受信信号は第二の帯域ろ波器65に入力される。第二の帯域ろ波器65は中間周波数帯域の信号のうちの符号分割多重通信用無線機3が使用する中間周波数帯域の受信信号のみを通過させる帯域ろ波器で、第二の帯域ろ波器65から出力される中間周波数帯域の受信信号は分配器66に入力される。
【0065】
分配器66は第一の出力端及び第二の出力端を有し、分配器66の第一の出力端から出力された中間周波数帯域の受信信号は可変利得増幅器67に入力され、第二の出力端から出力された中間周波数帯域の受信信号は検波回路69に入力される。可変利得増幅器67は符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する第一のA/D変換器83,84へ入力される受信信号の電力が一定になるように、利得の制御を実施する。
【0066】
可変利得増幅器67から出力される中間周波数帯域の受信信号は直交復調器68に入力される。直交復調器68では第二の局部発振器71から出力される第二局部発振信号を用いて入力された中間周波数帯域の受信信号をベースバンド帯域の受信信号に周波数変換するとともに、直交復調を実施し、ベースバンド帯域のI成分及びQ成分の受信信号として出力する。直交復調器68から出力されるベースバンド帯域のI成分及びQ成分の受信信号は符号分割多重通信ベースバンド部8を構成する第一の低域ろ波器81,82を経て第一のA/D変換器83,84に入力される。
【0067】
周波数シンセサイザ72は周波数シンセサイザ制御部54から設定された周波数と、第一の局部発振器70からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器71からの第二局部発振信号各々とを比較する。周波数シンセサイザ72はその比較結果に基づいて補正信号を第一の局部発振器70及び第二の局部発振器71各々に送出し、第一の局部発振器70からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器71からの第二局部発振信号各々が周波数シンセサイザ制御部54から設定された周波数となるように制御するとともに、その第一の局部発振器70からの第一局部発振信号及び第二の局部発振器71からの第二局部発振信号各々の安定化を図る。
【0068】
第一の低域ろ波器81,82は第一のA/D変換器83,84にて発生する折り返し歪を防止する低域ろ波器である。第一のA/D変換器83,84に入力された受信信号はアナログ信号からディジタル信号へ変換され、逆拡散部85に入力される。逆拡散部85に入力された受信信号は逆拡散が施され、受信ディジタル信号処理部86に入力される。受信ディジタル信号処理部86は受信信号に対し誤り訂正等のディジタル信号処理を施し、その信号を制御部5を構成する受信データ処理部51に対して出力する。受信データ処理部51では入力された受信信号から音声もしくは画像等のデータを復調し、受信データを図示せぬ表示部もしくは音声出力部に対して出力する。
【0069】
分配器66の第二の出力端から出力され、検波回路69に入力された中間周波数帯域の受信信号は増幅器691を経て検波器692で包絡線検波が実施され、低域ろ波器693を経て、第二のA/D変換器93へ入力される。第二のA/D変換器93では入力された検波信号をアナログ信号からディジタル信号へ変換し、制御部5を構成するチャネル推定部51に対して出力する。
【0070】
チャネル推定部51には予め検波出力に対するしきい値が設けられており、チャネル推定部51に入力された検波結果の電力を求め、それをしきい値と比較し、比較結果をチャネルカウンタ52に対して出力する。チャネルカウンタ52は周波数シンセサイザ72に設定するチャネル番号に一致したカウンタ(図示せず)を有しており、周波数シンセサイザ72への周波数設定にあわせてカウンタを更新する仕組みになっている。また、チャネル推定部51にて、検波結果の電力がチャネル推定部51に保有されているしきい値より大きい場合には、チャネルカウンタ52のカウント値をメモリ53に格納し、チャネル検出の有無を管理している。
【0071】
チャネルカウンタ52は上記のカウンタ内のカウント値をリセットする(図6ステップS1)。次に、周波数シンセサイザ制御部54がチャネルカウンタ52内のカウント値に一致した周波数を周波数シンセサイザ72に設定する(図6ステップS2)。
【0072】
周波数シンセサイザ72に周波数が設定されることによって、アンテナ1で受信された受信信号が周波数変換器64にて中間周波数帯域の受信信号に周波数変換され、分配器66を経て、検波回路69に入力される。検波回路69では入力された中間周波数帯域の受信信号を検波し、その検波結果を第二のA/D変換器93を経てチャネル推定部51に出力する。チャネル推定部51では検波回路69が出力した検波結果の電力を求め、チャネル推定部51が予め保有されているしきい値と比較する(図6ステップS3)。
【0073】
チャネル推定部51での比較の結果、つまり検波した信号の電力がしきい値より小さい場合には(図6ステップS4)、チャネルカウンタ52内のカウント値をカウントアップし(図6ステップS8)、再びステップS2に戻って周波数シンセサイザ制御部54から周波数シンセサイザ72に対して、カウント値に一致した周波数を設定し、検波結果とチャネル推定部51に保有されているしきい値との大小を比較する制御を繰り返す。
【0074】
これに対し、検波回路69が出力した検波結果の電力がチャネル推定部51に保有されているしきい値より大きい場合には(図6ステップS4)、チャネルカウンタ52のカウント値をメモリ53に格納し(図6ステップS5)、チャネルが検出されたことを管理するとともに(図6ステップS6)、チャネルカウンタ52のカウント値がカウント終了値(MAX)かどうかを確認する(図6ステップS7)。
【0075】
チャネルカウンタ52のカウント値がカウント終了値でない場合にはチャネルカウンタ52のカウント値をカウントアップし(図6ステップS8)、周波数シンセサイザ72への周波数設定から検波結果の比較、信号が検出された場合にはカウント値をメモリ53に格納するという上記の制御を実施する。チャネルカウンタ52のカウント値がカウント終了値の場合には、周波数検出の処理を終了する。
【0076】
次に、本発明の一実施例による複合型無線通信端末局が時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作を実施し、複合型無線通信端末局を構成する時分割多重通信用無線機4が待ち受け動作を実施している際に、複合型無線通信端末居を構成する符号分割多重通信用無線機3がチャネルを検出する制御方法について説明する。
【0077】
時分割多重通信用無線機4が受信するページングチャネルの受信周期と、符号分割多重通信用無線機3がチャネル検出を行うタイミングとを図5に示す。時間t1は時分割多重通信用無線機4がページングチャネルを受信している期間であり、時間t2は時分割多重通信用無線機4のスタンバイ期間であり、時間t3が時間t1と時間t2との和で、時分割多重通信用無線機4のページング周期である。
【0078】
これに対し、時間t4は符号分割多重通信用無線機3が複合型無線通信端末局の近傍で符号分割多重通信方式を用いた基地局の有無を調査する時間(アクティブセルのプレサーチ期間)で、時間t5は時間t4の期間中に検出された基地局の通信状態を調査する期間(セルのモニタ期間)であり、時間t6は調査を周期的に実施する調査周期(アクティブセルのモニタ周期)を表す。
【0079】
本発明の一実施例による複合型無線通信用端末局が時分割多重通信方式を用いて通信する基地局と待ち受け動作を実施している場合、アンテナ1はアンテナ切換え器2によって、時間t3周期で時間t1の期間、時分割多重通信用無線機4に接続される。また、時間t2の期間(=時間t4の期間)は、アンテナ1がアンテナ切り換え器2によって符号分割多重通信用無線機3に接続されている。
【0080】
はじめ、複合型無線通信用端末局はアンテナ切換え器2を制御し、アンテナ1を時分割多重通信用無線機4側に接続し、時分割多重通信方式を用いた基地局と時間t1の期間、時分割多重通信方式を用いた基地局が出力するページングチャネルを受信する。その後、時間t1が経過し、時間t2の期間(=時間t4の期間)に、複合型無線通信端末局はアンテナ切換え器2を制御し、アンテナ1を符号分割多重通信用無線機3側に接続し、上述した制御方法で、チャネル推定部51と、チャネルカウンタ52と、メモリ53と、検波回路69とを動作させ、複合型無線通信端末局の近傍に符号分割多重通信方式を用いて通信している基地局の検出を実施する。
【0081】
その後、時間t3が経過し、再び、複合型無線通信用端末局はアンテナ切換え器2を制御し、アンテナ1を時分割多重通信用無線機4側に切換えて、時分割多重通信方式を用いた基地局との待ち受け動作を実行する。時間t1が経過し、複合型無線通信用端末局が時分割多重通信方式を用いた基地局とのページングチャネル受信を終了する時間t5になったら、複合型無線通信端末局はアンテナ切換え器2を制御し、アンテナ1を符号分割多重通信用無線機3側に接続し、さらに、メモリ53内に格納されているチャネルカウンタ52のカウンタ値に基づいて、複合型無線通信端末局の近傍に検出されたチャネルを受信するとともに、受信した信号の逆拡散及び受信信号の復調を実施し、該検出されたチャネルが通信可能な基地局かどうかを判断する。
【0082】
このように、本実施例では、時分割多重通信方式を用いた基地局と通信するための時分割多重通信用無線機4と、符号分割多重通信方式を用いた基地局と通信するための符号分割多重通信用無線機3とを有する無線通信端末局において、時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作を実施している際に、符号分割多重通信方式を用いた基地局の通信状態を調査する機能を実現する場合、符号分割多重通信用無線機3の中間周波数帯域の無線信号を処理する部分に、分配器66と、検波回路69とを設け、制御部5にチャネル推定部51と、チャネルカウンタ52と、メモリ53とを設けている。
【0083】
また、本実施例では、チャネルカウンタ52のカウント値と周波数シンセサイザ72に設定する周波数番号とを一致させ、チャネル推定部51で検波回路69が出力する検波結果の電力とチャネル推定部51が予め保有しているしきい値とを比較し、検波回路69の出力がしきい値より大きい場合に、チャネルカウンタ52のカウント値をメモリ53に格納し、複合型無線通信端末局の近傍で符号分割多重通信方式を用いて通信を実施している基地局を予め検索しているので、複合型無線通信端末局の近傍で符号分割多重通信方式を用いて通信を実施している基地局を検索し、通信可能な基地局かどうかを判断する際、すべての受信チャネルにおいて、受信した信号に対して逆拡散の処理を実行することなく、短い時間内で全受信チャネルにおいて、複合型無線通信端末局の近傍で符号分割多重通信方式を用いた基地局の検索が可能となる。
【0084】
したがって、本実施例では、符号分割多重通信用無線機3と時分割多重通信用無線機4とで構成され、時分割多重通信方式を用いた基地局と待ち受け動作をしている場合でも、短い時間内で複合型無線通信端末局の近傍で符号分割多重通信方式を用いた基地局を検索することが可能になるだけでなく、短い時間内に通信が可能な符号分割多重通信方式を用いた基地局を検出することができる。
【0085】
尚、上述した本発明の一実施例では、符号分割多重通信用無線機3及び時分割多重通信用無線機4における本発明に関連する部分のみを図示し、他の詳細な構成部分については公知であるので、その構成及び動作についてはその説明を省略している。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局において、自端末が第1の基地局との間で待ち受け動作を実施している時に第2の基地局の通信状態を調査することによって、携帯性を損ねることなく、短い時間内で符号分割多重通信方式を用いた複数の基地局の中から通信状態の良好な基地局を検出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による複合型無線通信端末局の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の符号分割多重通信受信機の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の符号分割多重通信ベースバンド部及び図2の検波回路各々の構成を示すブロック図である。
【図4】図1の制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の時分割多重通信用無線機が受信するページングチャネルの受信周期と符号分割多重通信用無線機がチャネル検出をするタイミングとを示す図である。
【図6】図4の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来の符号分割多重通信用無線機を構成する符号分割多重通信受信機の構成を示すブロック図である。
【図8】従来の符号分割多重通信ベースバンド部及び制御部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 アンテナ切換え器
3 符号分割多重通信用無線機
4 時分割多重通信用無線機
5 制御部
6 符号分割多重通信受信機
7 符号分割多重通信送信機
8 符号分割多重通信ベースバンド部
9 時分割多重通信受信機
10 時分割多重通信送信機
11 時分割多重通信ベースバンド部
12 記録媒体
51 チャネル推定部
52 チャネルカウンタ
53 メモリ
54 周波数シンセサイザ制御部
55 受信データ処理部
56 送信データ生成部
61 アンテナ共用器
62 高周波増幅器
63 第一の帯域ろ波器
64 周波数変換器
65 第二の帯域ろ波器
66 分配器
67 可変増幅器
68 直交復調器
69 検波回路
70 第一の局部発振器
71 第二の局部発振器
72 周波数シンセサイザ
81,82 第一の低域ろ波器
83,84 第一のA/D変換器
85 逆拡散部
86 受信ディジタル信号処理部
87 送信ディジタル信号処理部
88 拡散部
89,90 D/A変換器
91,92 第二の低域ろ波器
93 第二のA/D変換器
691 増幅器
692 検波器
693 低域ろ波器
Claims (13)
- 時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局であって、
自端末が前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査する手段を有し、
前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを含み、
前記第2の基地局の通信状態を調査する手段は、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査することを特徴とする複合型無線通信端末局。 - 前記検波手段は、前記符号分割多重通信用無線手段の中間周波数帯域の受信信号を処理する部分に設けることを特徴とする請求項1記載の複合型無線通信端末局。
- 前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタと前記メモリとを自端末の制御部分に設けることを特徴とする請求項1または請求項2記載の複合型無線通信端末局。
- 前記中間周波数帯域の受信信号を抽出するために前記中間周波数帯域の安定化を図る周波数シンセサイザに設定される周波数と前記チャネルカウンタのカウント値とを一致させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の複合型無線通信端末局。
- 前記検波手段の検波結果が前記しきい値より大きい場合に自端末近傍に前記第2の基地局が存在すると判断し、前記チャネルカウンタのカウント値を前記メモリに格納することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の複合型無線通信端末局。
- 前記メモリに格納されている前記チャネルカウンタのカウント値に基づいて自端末近傍で前記第2の基地局として判断された周波数のみを受信し、受信した信号に対して前記符号分割多重通信方式に必要な逆拡散の処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか記載の複合型無線通信端末局。
- 時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局の基地局検索方法であって、
前記複合型無線通信端末局が、前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査するステップを実行し、
前記複合型無線通信端末局に、前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前 記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを設け、
前記複合型無線通信端末局が、前記第2の基地局の通信状態を調査するステップにおいて、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査することを特徴とする基地局検索方法。 - 前記検波手段を、前記符号分割多重通信用無線手段の中間周波数帯域の受信信号を処理する部分に設けることを特徴とする請求項7記載の基地局検索方法。
- 前記チャネルカウンタと前記メモリとを前記複合型無線通信端末局の制御部分に設け、チャネル検出の有無を管理する処理を前記制御部分で行うことを特徴とする請求項7または請求項8記載の基地局検索方法。
- 前記中間周波数帯域の受信信号を抽出するために前記中間周波数帯域の安定化を図る周波数シンセサイザに設定される周波数と前記チャネルカウンタのカウント値とを一致させることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか記載の基地局検索方法。
- 前記検波手段の検波結果が前記しきい値より大きい場合に前記複合型無線通信端末局近傍に前記第2の基地局が存在すると判断し、前記チャネルカウンタのカウント値を前記メモリに格納することを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか記載の基地局検索方法。
- 前記メモリに格納されている前記チャネルカウンタのカウント値に基づいて前記複合型無線通信端末局近傍で前記第2の基地局として判断された周波数のみを受信し、受信した信号に対して前記符号分割多重通信方式に必要な逆拡散の処理を行うことを特徴とする請求項7から請求項11のいずれか記載の基地局検索方法。
- 時分割多重通信方式を用いた第1の基地局との間で通信するための時分割多重通信用無線手段と符号分割多重通信方式を用いた第2の基地局との間で通信するための符号分割多重通信用無線手段とを含む複合型無線通信端末局内においてコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1の基地局との間でページングチャネルの受信期間とスタンバイ期間とからなるページング周期で待ち受け動作を実施している時に前記第2の基地局の通信状態を調査する処理を含み、
前記複合型無線通信端末局に、前記ページング周期において前記ページングチャネルの受信期間にアンテナを前記時分割多重通信用無線手段に接続しかつ前記スタンバイ期間に前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続するアンテナ切換え手段と、前記アンテナから前記アンテナ切換え手段を通して入力された中間周波数帯域の受信信号を検波する検波手段と、前記検波手段の検波結果を予め設定されたしきい値と比較してチャネル検出の有無を管理するチャネル推定手段と、前記チャネル推定手段の比較結果を基に前記チャネル検出のためのカウント値を計数するチャネルカウンタと、前記チャネル推定手段の比較によって前記チャネルが検出された時の前記チャネルカウンタのカウント値を保持するメモリとを設け、
前記第2の基地局の通信状態を調査する処理において、前記スタンバイ期間に前記アンテナ切換え手段が前記アンテナを前記符号分割多重通信用無線手段に接続した状態で、前記検波手段と前記チャネル推定手段と前記チャネルカウンタとを用いて前記第2の基地局の通信状態を調査させることを特徴とするプログラム。
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