JP3966420B2 - 通信方法および送信回路 - Google Patents
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Description
このような技術の中でも、伝送情報により搬送波信号をディジタル変調して生成された一次被変調波信号に所定の時系列の拡散符号を乗算することにより、その信号の周波数スペクトラムを拡散して送信し、受信側で受信波と同じ系列の拡散符号を用いて相関検出を行うことにより一次被変調波信号を復元するCDMA(Code Division Multiple Access) 通信方式は、秘話性に富み、無線伝送路における周波数選択性フェージングその他の変動や干渉・妨害の影響を受け難い特性を有し、かつランダムアクセス通信方式として適合性を有するために、有望な多元接続方式として移動通信システムに適用する検討が行われている。
請求項2に記載の発明は、使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける通信方法において、―つの移動局の第一の通信のために、任意の一つの拡散符号を使用する第一チャネルを割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一チャネルのみを介して通信することが可能であるとともに、該移動局の第一の通信及び第二の通信のために、使用中の第一チャネルに加え、前記第一チャネルで使用される拡散符号とは異なる任意の拡散符号を使用する新たな第二チャネルとをチャネル制御に基づいて割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一及び第二チャネルを介して通信することも可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける通信方法において、一つの移動局のために、任意のーつの拡散符号を使用する第一チャネルを割り当てて、前記移動局と―つの基地局間は該第一チャネルのみを介して通信することが可能であるとともに、該移動局のために、使用中の任意の拡散符号を使用する第一チャネルに加え、前記第一チャネルで使用される拡散符号とは異なる任意の拡散符号を使用する新たな第二チャネルとをチャネル制御に基づいて割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一及び第二チャネルを介して通信することも可能であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける移動局で使用される通信回路の通信方法において、一つの該通信回路のために割り当てられた任意の一つの拡散符号を使用する第一のチャネルのみを介して、基地局と通信することが可能であるとともに、該通信回路のために割り当てられた使用中の任意の拡散符号を使用する第一チャネルに加え、前記第一チャネルで使用される拡散符号とは異なり、かつチャネル制御に基づいて割り当てられた任意の拡散符号を使用する新たな第二チャネルを介して前記基地局と通信することも可能であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、CDMA方式の移動通信システムで使用される移動局の送信回路であって、第一の拡散符号のみを発生可能であるとともに、前記第一の拡散符号と、前記第一の符号とは異なりチャネル制御に基づいて割り当てられた第二の拡散符号とを同時に発生可能な拡散符号発生手段と、前記第一の拡散符号により拡散された第一の拡散信号のみを所定の搬送波で送信可能であるとともに、前記第一の拡散信号と前記第二の拡散符号により拡散された第二の拡散信号とを同時に前記所定の搬送波で送信可能な送信手段と、第一の通信のために前記第一の拡散符号のみを発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能であるとともに、前記第一の通信中に第二の通信要求があると、前記第一及び第二の通信のために、前記第一の拡散符号に加え前記第二の拡散符号を発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能な制御手段とを有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、CDMA方式の移動通信システムで使用される移動局の送信回路であって、第一の拡散符号のみを発生可能であるとともに、前記第一の拡散符号と、前記第一の拡散符号とは異なりチャネル制御に基づいて割り当てられた第二の拡散符号とを同時に発生可能な拡散符号発生手段と、前記第一の拡散符号により拡散された第一の拡散信号のみを所定の搬送波で送信可能であるとともに、前記第一の拡散信号と前記第二の拡散符号により拡散された第二の拡散信号とを同時に前記所定の搬送波で送信可能な送信手段と、第一の通信のために前記第一の拡散符号のみを発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能であるとともに、第一の通信及び第二の通信のために、発生中の前記第一の拡散符号に加え、前記第二の拡散符号を発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能な制御手段とを有することを特徴とする。
図1は、本発明に関連した技術の原理ブロック図である。
本発明に関連した技術は、アンテナの送受信共用を行うアンテナ共用手段11と、伝送情報により単一の搬送波信号を個別に変調する変調手段121 、122 と、急峻な自己相関特性を有し、かつ符号系列の相互相関が小さな拡散符号を個別に生成する符号発生手段131 〜134 と、変調された個々の搬送波信号の周波数スペクトラムをそれぞれ符号発生手段131 、132 によって生成された拡散符号により拡散し、アンテナ共用手段11を介して送信する拡散処理手段141 、142 と、アンテナ共用手段11を介して得られる受信波に含まれる拡散符号の成分に符号発生手段133 、134 を位相同期させる同期手段15と、受信波の周波数スペクトラムをそれぞれ符号発生手段133 、134 によって生成された拡散符号により逆拡散する逆拡散処理手段161 、162 と、逆拡散処理手段161、162によって逆拡散された受信波を個別に復調し、これらの受信波に含まれる伝送情報を復元する復調手段171 、172 とを備えたことを特徴とする。
(作用)
本発明に関連した技術では、変調手段121 、拡散処理手段141 、逆拡散処理手段161 および復調手段171 を介して形成される通信路より多くの通信路が要求されているときに、拡散処理手段142 は、符号発生手段132 が生成した拡散符号により、変調手段122 が伝送情報により変調した搬送波信号の周波数スペクトラムを拡散してアンテナ共用手段11を介して送信する。さらに、逆拡散処理手段162 は、符号発生手段134 が同期手段15の同期制御の下で受信波の拡散符号の成分と位相同期させて出力する拡散符号により、受信波の周波数スペクトラムを逆拡散する。復調手段172 は、このようにして逆拡散された受信波を復調して伝送情報を復元する。これにより、特定の通信相手からの通信量に応じた通信路の設定が可能となる。
図2は、本発明の一実施例を示す図である。
図において、制御部21の端末側の入出力は、送受話器に接続され、かつ所定の接栓を介してファクシミリ端末、計算機その他のデータ端末に接続される。制御部21の音声出力は音声コーデック(CODEC)22S および変調器(MOD)231 を介して乗算器241 の一方の入力に接続され、その出力は周波数変換器251 および電力増幅器261 を介してハイブリッド(H)27の一方の入力に接続される。ハイブリッド27の出力はアンテナ共用器(DUP)28の送信入力端子に接続され、そのアンテナ端子はアンテナ29に接続される。制御部21の一方のデータ出力は、音声コーデック22S の出力と変調器231 の入力との接続点に直結される。制御部21の他方のデータ出力は、変調器(MOD)232 を介して乗算器242 の一方の入力に接続され、その出力は周波数変換器252 および電力増幅器262 を介してハイブリッド27の他方の入力に接続される。変調器231 、232 の搬送波信号入力には発振器30の出力が接続され、周波数変換器251 、252 の局発入力には発振器31の出力が接続される。制御部21の送信制御出力は、電力増幅器261 、262 の制御入力に接続される。アンテナ共用器28の受信出力端子は、受信部32および同期部33を介して乗算器341 、342 の一方の入力に接続される。乗算器341 の出力は、検波部351 の検波入力および同期制御部36の入力に接続される。検波部351 の出力は制御部21の一方のデータ入力と音声コーデック(CODEC)22R の入力とに接続され、その出力は制御部21の音声入力に接続される。乗算器342 の出力は検波部352 の検波入力に接続され、その出力は制御部21の他方のデータ入力に接続される。同期制御部36の一方の出力は検波部351 の同期入力に接続され、同期制御部36の他方の出力は検波部352 の同期入力に接続される。制御部21の2つのチャネル設定出力はそれぞれ拡散パターン発生部371 、372 の制御入力に接続される。拡散パターン発生部371 の出力は乗算器241 、341 の他方の入力および同期部33の一方の帰還入力に接続され、拡散パターン発生部372 の出力は乗算器242 、342 の他方の入力および同期部33の他方の帰還入力に接続される。同期部33の2つの同期制御出力は、それぞれ拡散パターン発生部371 、372 の同期入力に接続される。
図において、本実施例を適用した移動局411、412はCDMA通信方式の無線回線を介して基地局42に接続され、その基地局は公衆通信網に接続される。 図4は、本実施例の動作を説明する図である。
以下、図2〜図4を参照して本実施例の動作を説明する。
このような制御用無線チャネルに対するアクセスでは、変調器231 は発振器30から出力される搬送波信号を制御部21から出力される制御情報により変調して一次被変調波信号を生成する。乗算器241 は、拡散パターン発生部371 から出力される拡散パターンと上述した一次被変調波信号とを乗算してその信号の周波数スペクトラムを拡散する。周波数変換器251 はこのようにして乗算器241 から出力される信号と発振器31から出力される局発信号とを乗算して周波数変換処理を行い、電力増幅器261 はこのような処理により得られる送信波を所定の電力に増幅し、ハイブリッド27、アンテナ共用器28およびアンテナ29を介して基地局42に送信する。
制御部21は、このようにして制御用無線チャネルにアクセスすることにより基地局42と対向で通話中に自局に生起する呼に応じた所定の制御動作を行うが、例えば、公衆通信網から着信先を移動局411 とするファクシミリの着信呼があった場合には、基地局42はその呼に応じて空の通話用無線チャネル(図5(3))を捕捉してそのチャネルに対応した拡散パターンの識別情報P3 と着信先の移動局の識別番号とを示す着呼信号を送信する(図4(4))。移動局411 の制御部21は、このような着呼信号に含まれる識別番号を解析することにより自局に対する着信呼を認識すると基地局42に着呼応答信号を送信し(図4(5))、かつその着呼信号に含まれる識別情報P3 に応じた拡散符号を生成することを拡散パターン発生部372 に指令するので、移動局411 と公衆通信網との間には、基地局42を介する通信路が形成される(図4(6))。
分割複信(TDD)方式による通話を実現し、かつ基地局42から受信される電力制御指令に応じて電力増幅器261 、262 の出力レベルを連動で可変制御する。
また、本実施例では、所定の通信制御手順にしたがって基地局から指定された拡散パターンにしたがって移動局に通話用無線チャネルの割り付けが行われているが、本発明は、このような方式に限定されず、例えば、移動局は予め複数の拡散パターンが割り付けられ、これらの拡散パターンの内、空いているものを適宜選択することにより、その選択された拡散パターンに対応した無線チャネルにアクセスする場合にも同様にして適用可能である。
12 変調手段
13 符号発生手段
14 拡散処理手段
15 同期手段
16 逆拡散処理手段
17 復調手段
21 制御部
22 音声コーデック(CODEC)
23 変調器(MOD)
24,34 乗算器
25 周波数変換器
26 電力増幅器
27 ハイブリッド(H)
28 アンテナ共用器(DUP)
29 アンテナ
30,31 発振器
32 受信部
33 同期部
35 検波部
36 同期制御部
37 拡散パターン発生部
41 移動局
42 基地局
Claims (4)
- 使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける通信方法において、
一つの移動局の第一の通信のために、第一の拡散符号を使用する第一チャネルを割り当てて、前記移動局と基地局問は該第一チャネルを介して通信し、
該一つの移動局の第一の通信中に第二の通信要求があると、該第一及び第二の通信のために、前記第一チャネルに加えて第一の拡散符号とは異なる第二の拡散符号を使用する第二チャネルを第一チャネルで伝送中に割り当てて、前記移動局と基地局間は該第一及び第二チャネルを介して通信する、
ことを特徴とする通信方法。 - 使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける通信方法において、
―つの移動局の第一の通信のために、任意の一つの拡散符号を使用する第一チャネルを割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一チャネルのみを介して通信することが可能であるとともに、
該移動局の第一の通信及び第二の通信のために、任意の拡散符号を使用する第一チャネル及び前記第一チャネルで使用される拡散符号とは異なる任意の拡散符号を使用する第二チャネルを第一チャネルで伝送中に割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一及び第二チャネルを介して通信することも可能である、
ことを特徴とする通信方法。 - 使用する拡散符号の異なる複数チャネルを使用するCDMA方式の移動通信システムにおける通信方法において、
一つの移動局のために、任意のーつの拡散符号を使用する第一チャネルを割り当てて、前記移動局と―つの基地局間は該第一チャネルのみを介して通信することが可能であるとともに、
該移動局のために、任意の拡散符号を使用する第一チャネル及び前記第一チャネルで使用される拡散符号とは異なる任意の拡散符号を使用する第二チャネルを第一チャネルで伝送中に割り当てて、前記移動局と一つの基地局間は該第一及び第二チャネルを介して通信することも可能である、
ことを特徴とする通信方法。 - CDMA方式の移動通信システムで使用される移動局の送信回路であって、
第一の拡散符号のみを発生可能であるとともに、前記第一の拡散符号と前記第一の符号とは異なる第二の拡散符号とを同時に発生可能な拡散符号発生手段と、
前記第一の拡散符号により拡散された第一の拡散信号のみを所定の搬送波で送信可能であるとともに、前記第一の拡散信号と前記第二の拡散符号により拡散された第二の拡散信号とを同時に前記所定の搬送波で送信可能な送信手段と、
第一の通信のために前記第一の拡散符号のみを発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能であるとともに、前記第一の通信中に第二の通信要求があると前記第一及び第二の通信のために前記第一の拡散符号に加えて第二の拡散符号を発生するよう前記拡散符号発生手段を制御可能な制御手段と、
を有することを特徴とする送信回路。
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