JP2004200405A - 薄膜除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板上のすべてのアライメントマーク上の薄膜を同条件で除去できる薄膜除去装置を提供する。
【解決手段】ウエハWの表面の薄膜を除去すべき矩形状の領域(薄膜除去対象領域)内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせて、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部と、ウエハWを平面内で90度回転させるウエハ回転部とを備えている。まず、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内でスリット形状のレーザ光像をX方向にスキャンさせて、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜を除去した後、ウエハWを90度回転させて、次に、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内で薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時と同形状のレーザ光像をX方向にスキャンさせることにより、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜を除去する。
【選択図】 図3
【解決手段】ウエハWの表面の薄膜を除去すべき矩形状の領域(薄膜除去対象領域)内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせて、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部と、ウエハWを平面内で90度回転させるウエハ回転部とを備えている。まず、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内でスリット形状のレーザ光像をX方向にスキャンさせて、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜を除去した後、ウエハWを90度回転させて、次に、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内で薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時と同形状のレーザ光像をX方向にスキャンさせることにより、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜を除去する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板の表面にレーザ光を照射して、その基板の表面に形成されている薄膜を除去する薄膜除去装置に関する。薄膜除去の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、多層構造の半導体装置の製造プロセスでは、フォトリソグラフィ工程が繰り返されて、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)上に、パターニングされた配線層や絶縁層が積層形成されていく。各層間における位置関係を適切にするためには、パターニング対象層上に積層されたレジスト膜を選択的に露光する際のウエハのアライメント(位置決め)が重要になる。ウエハのアライメントは、たとえば、ウエハ上に形成されているアライメントマークをCCDカメラで検出し、その検出結果に基づいて、ウエハの位置を調整することにより達成される。
【0003】
一方、露光時におけるレジスト膜の下層での不要な光反射は、レジストパターンのライン・エッジ・ラフネス(LER)の悪化を招くので、パターニング対象層とレジスト膜との間には、通常、その不要な光反射を防止するための反射防止膜が設けられる。
ところが、反射防止膜が設けられていると、ウエハ表面への露光光の照射では、CCDカメラでアライメントマークを検出できず、ウエハをアライメントすることができない。反射防止膜に吸収されない波長の光をウエハ表面に照射すれば、CCDカメラでアライメントマークを検出できるが、そのような波長の光をウエハ表面に照射するための光学系は、露光精度を維持する必要性から露光光軸上に配置することはできないので、アライメントマークの検出誤差が大きく、結果として、アライメントの精度が低くなってしまう。また、いわゆるスピンコータによって形成されるレジスト膜は、ウエハの中央部で凹んだ表面形状を有しているため、ウエハの周縁部では、レジスト膜の表面が傾斜していることによって光が屈折し、アライメントマークを正確に検出することができず、アライメント誤差はさらに増大する。
【0004】
そこで、ウエハのアライメントに際しては、ウエハ上に形成されているアライメントマークを露出させるために、そのアライメントマーク上の一定領域からレジスト膜および反射防止膜などの薄膜が除去される。
アライメントマーク上の薄膜を除去するための装置として、最近、レーザアブレーション現象を利用した薄膜除去装置が注目されている。この種の薄膜除去装置の先行技術は、たとえば、下記特許文献1に開示されている。すなわち、ウエハを載置するためのウエハステージと、このウエハステージに載置されたウエハの表面にレーザ光を照射するためのレーザ照射系とが備えられており、アライメントマーク上の一定の矩形状領域(薄膜除去対象領域)にレーザ光が一括照射される。レーザ光が照射された領域では、ウエハ表面の薄膜が爆発的に気化するアブレーション現象が生じ、その結果、そのレーザ光が照射された領域からウエハ表面の薄膜が除去される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−113779号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射する構成では、薄膜除去対象領域からレーザアブレーション現象によって気化された薄膜(薄膜気化物)が飛散し、これがパーティクルとなって、薄膜除去対象領域の周囲に多量に付着するという問題があった。
そこで、本願発明者は、ウエハ表面にスリット形状のレーザ光像を結像させ、薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせることにより、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する手法(スキャンアブレーション)ことを考えた。スリット形状のレーザ光像は幅が狭いので、スキャンの過程で各レーザ光像が結像した領域(スリット形状の領域)で発生して、その長手方向に飛散する薄膜の気化物の量は、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射した場合に同方向に飛散する薄膜気化物の量に比べて大幅に少ない。また、レーザ光像をその長手方向と直交する方向に移動させれば、スリット形状の領域からその幅狭方向に飛散した薄膜気化物がパーティクルとなってウエハ表面に付着しても、その付着したパーティクルをスキャンの過程で薄膜とともに除去することができる。よって、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射した場合に比べて、薄膜除去対象領域の周囲へのパーティクルの付着量を大幅に低減することができる。
【0007】
ところで、アライメントマークには、マスクに対するウエハWの前後方向の位置合わせのためのXマークと、マスクに対するウエハWの左右方向の位置合わせのためのYマークとがある。たとえば、図8に示すように、XマークMxは、ウエハWに形成されたスクライブラインSLx上に、そのスクライブラインSLxに沿うX方向に長く形成されており、YマークMyは、スクライブラインSLxと直交するスクライブラインSLy上に、スクライブラインSLyに沿うY方向に長く形成されている。
【0008】
そのため、上述のスキャンアブレーションの手法でXマークMxおよびYマークMy上の薄膜を除去するためには、それぞれXマークMx上のX方向に長い矩形状の領域AxおよびYマークMy上のY方向に長い矩形状の領域Ayを薄膜除去対象領域として、たとえば、各薄膜除去対象領域Ax,AyのY方向の幅にほぼ等しい長さのレーザ光像をX方向に移動させなければならない。したがって、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayからの薄膜除去時には、XマークMx上の薄膜除去対象領域内Axでスキャンするレーザ光像よりも長いスリット形状のレーザ光をスキャンさせる必要がある。
【0009】
しかし、XマークMx上の薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時とYマークMy上の薄膜除去対象領域Ayからの薄膜除去時とでレーザ光像の長さが異なると、加工品質や薄膜除去対象領域Ax,Ayの周囲へのパーティクルの付着量にばらつきが生じてしまう。すなわち、レーザ光像の長さ(スリット長)が長いほど、レーザ光像内での光学的条件にばらつきが生じやすいので、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayの加工品質がXマークMx上の薄膜除去対象領域Axの加工品質よりも低下する。また、レーザ光像の長さが長いほど、パーティクルの発生量が増加するので、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayの周囲には、XマークMx上の薄膜除去対象領域Axの周囲よりも多くのパーティクルが付着する。
【0010】
そこで、この発明の目的は、基板上のXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去できる薄膜除去装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部(1)と、基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域(Ax)からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域(Ay)からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きを90度異なるように、基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転部(3)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0012】
なお、上記基板回転部による基板の90度回転は、基板を270度回転させる場合を含む。つまり、上記基板回転部は、基板を基板表面に平行な平面内で270度回転させて、結果的に、その回転の前後で基板を90度回転させるものを含む。
括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0013】
たとえば、第1の薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去した後、その基板をレーザ薄膜除去部から基板回転部へ移送させる。そして、基板回転部で基板を90度回転させた後、その基板を再びレーザ薄膜除去部に搬入し、第2の薄膜除去対象領域内でレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第2の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去することにより、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜と第2の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、基板(W)を保持する基板保持手段(11)と、この基板保持手段に保持された基板の表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去手段(12,112)と、基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域(Ax)からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域(Ay)からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きを90度異なるように、上記基板保持手段に保持された基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転手段(4;5)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0015】
なお、上記基板回転手段による基板の90度回転は、基板を270度回転させる場合を含む。つまり、上記基板回転手段は、基板を基板表面に平行な平面内で270度回転させて、結果的に、その回転の前後で基板を90度回転させるものを含む。
この構成によれば、たとえば、第1の薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去した後、基板回転手段によって基板を90度回転させ、次に、第2の薄膜除去対象領域内でレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第2の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去することにより、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜と第2の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0016】
また、基板保持手段で基板を保持した状態で、その基板を90度回転させることができるから、この請求項2の構成では、請求項1の構成に設けられている基板回転部が不要であり、基板保持手段から基板回転部へ基板を移送する必要がないという利点もある。
請求項3記載の発明は、基板(W)表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第1のレーザ薄膜除去部(6)と、上記所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を90度回転させた形状のレーザ光像を基板表面に結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第2のレーザ薄膜除去部(7)と、上記第1のレーザ薄膜除去部から処理済みの基板を搬出して、その基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に向けて搬送し、上記第1のレーザ薄膜除去部からの搬出時と上記第2のレーザ薄膜除去部への搬入時とで基板の周方向位置が同じになるように、上記第1のレーザ薄膜除去部から搬出した基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に搬入する基板搬送機構(8)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0017】
この構成によれば、第1のレーザ薄膜除去部と第2のレーザ薄膜除去部とで、基板表面に結像されるレーザ光像のサイズが同じであるから、基板表面の薄膜を同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。この薄膜除去装置は、たとえば、半導体製造工程中の露光処理に先立ち、基板の一例であるウエハWの表面に形成されているレジスト膜や反射防止膜などの薄膜を局所的に除去して、その下層に設けられたアライメントマークを露出させるために用いられるものであり、ウエハWの表面の薄膜を除去すべき矩形状の領域(薄膜除去対象領域)内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせて、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部1と、ウエハWの周縁部に形成されているノッチまたはオリフラを検出し、その検出したノッチまたはオリフラの位置に基づいて、ウエハWを平面内で90度回転させるウエハ回転部2と、レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間に配置されていて、レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間でウエハWを搬送する搬送ロボット3とを備えている。
【0019】
図2は、レーザ薄膜除去部1の構成を概念的に示す図である。レーザ薄膜除去部1は、ほぼ水平なウエハ載置面111を有するウエハステージ11と、ウエハステージ11のウエハ載置面111上に載置されたウエハWの表面(上面)にレーザ光を照射するためのレーザ照射系12と、ウエハW上に水流を形成するための水流ノズル13と、ウエハW上に形成される水流の高さを一定に規制するための透明板14とを備えている。
【0020】
ウエハステージ11には、このウエハステージ11を水平なX−Y平面内で移動させるためのXY駆動機構112が結合されている。ウエハステージ11のウエハ載置面111にウエハWを載置した状態でXY駆動機構112を動作させることにより、ウエハ載置面111上に載置されたウエハWをウエハステージ11ごとX−Y軸方向に移動させることができ、このウエハWのX−Y軸方向の移動によって、ウエハWの表面に対するレーザ照射系12からのレーザ光の照射位置を変えることができる。
【0021】
レーザ照射系12は、たとえば、レーザ光をウエハWの表面に照射して、そのウエハWの表面にスリット形状のレーザ光像を形成する。ウエハWの表面のレーザ光が照射された領域(レーザ光像が形成された領域)では、ウエハWの表面の薄膜が爆発的に気化するアブレーション現象が生じ、その結果、レーザ光が照射された領域からウエハWの表面の薄膜が除去される。
レーザ照射系12からウエハWの表面にレーザ光が照射されている間、水流ノズル13からウエハWの表面に水が供給されて、ウエハW上にレーザ光の照射領域を一定方向に流れる水流(水膜)が形成される。これにより、レーザアブレーション現象によって生じた薄膜の気化物およびその気化物から生じたパーティクルを水流で押し流すことができ、ウエハWの表面にパーティクルが付着することを防止できる。また、ウエハW上に形成される水流は、透明板14の下面に接することにより、その高さがウエハWの表面と透明板14の下面との間の間隔に規制されている。よって、レーザ照射系12からのレーザ光は、それぞれ一定厚の透明板14および水流層を通して、焦点ずれを生じることなく、ウエハWの表面に照射される。さらに、ウエハW上に形成される水流は、ウエハWを冷却し、レーザアブレーション現象時に発生する熱がウエハWに悪影響を及ぼすことを防止する役割も果たしている。
【0022】
図3は、この薄膜除去装置による一連の薄膜除去処理について説明するための流れ図である。薄膜除去の対象となるウエハWには、スクライブラインSLx上に、そのスクライブラインSLxに沿う方向に長いXマークMxが形成され、スクライブラインSLxと直交するスクライブラインSLy上に、スクライブラインSLyに沿う方向に長いYマークMyが形成されている。
薄膜除去の対象となるウエハWは、レーザ薄膜除去部1に搬入されてきて、その表面を上に向けて、たとえば、スクライブラインSLxがX方向に沿うようにウエハステージ11上に載置される。ウエハWが載置されると、たとえば、XマークMx上に設定した薄膜除去対象領域AxのX方向の一方端部の照射開始位置にスリット形状のレーザ光像が結合するように、ウエハWのX方向およびY方向の位置が調整される。
【0023】
この位置調整後、図3(a)に示すように、薄膜除去対象領域Ax内でのスリット形状のレーザ光像のスキャンが行われる。すなわち、ウエハWの表面にレーザ光が照射される一方で、ウエハWの位置がX方向に沿って一定速度で移動される。このウエハWの移動により、スリット形状のレーザ光像(レーザ光の照射領域)がウエハWの表面上をX方向に沿って移動する。これにより、レーザ光像が結像した領域で薄膜が爆発的に気化して除去されていき、最終的には、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜がきれいに除去されて、図3(b)に示すように、薄膜除去対象領域Ax内にXマークMxが露出する。
【0024】
ウエハWの表面に複数のXマークMxが形成されている場合には、上述の動作(ウエハWの位置調整および薄膜除去対象領域Ax内でのレーザ光像のスキャン)が繰り返し行われる。そして、すべてのXマークMx上の薄膜除去対象領域Axから薄膜が除去されると、搬送ロボット3によって、レーザ薄膜除去部1からウエハWが搬出されて、そのウエハWがウエハ回転部2に搬入される。ウエハ回転部2では、たとえば、ウエハWの周縁部に形成されているノッチNが検出され、そのノッチNの回転方向位置に基づいて、ウエハWがその表面に平行な平面内で90度回転される。回転後のウエハWは、搬送ロボット3によって、ウエハ回転部2から搬出されて、レーザ薄膜除去部1に再び搬入される。
【0025】
レーザ薄膜除去部1に再び搬入されるウエハWは、スクライブラインSLyがX方向に沿った状態になっており、この状態でレーザ薄膜除去部1のウエハステージ11上に載置される。ウエハWが載置されると、たとえば、YマークMy上に設定した薄膜除去対象領域AyのY方向の一方端部の照射開始位置にスリット形状のレーザ光像が結合するように、ウエハWのX方向およびY方向の位置が調整される。
【0026】
この位置調整後、図3(c)に示すように、薄膜除去対象領域Ay内でのスリット形状のレーザ光像のスキャンが行われる。すなわち、ウエハWの表面にレーザ光が照射される一方で、ウエハWの位置がX方向に沿って一定速度で移動される。このウエハWの移動により、スリット形状のレーザ光像がウエハWの表面上をX方向に沿って移動する。これにより、レーザ光像が結像した領域で薄膜が爆発的に気化して除去されていき、最終的には、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜がきれいに除去されて、図3(d)に示すように、薄膜除去対象領域Ay内にYマークMyが露出する。ウエハWの表面に複数のXマークMxが形成されている場合には、レーザ薄膜除去部1へのウエハWの再搬入以降の動作(ウエハWの位置調整および薄膜除去対象領域Ay内でのレーザ光像のスキャン)が繰り返し行われる。
【0027】
すべてのYマークMy上の薄膜除去対象領域Ayから薄膜が除去されると、薄膜除去のための全工程は終了であり、薄膜除去対象領域Ax,Ayから薄膜の除去されたウエハWがレーザ薄膜除去部1から搬出されていく。
以上のように、この薄膜除去装置は、まず、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内でスリット形状のレーザ光像をX方向に沿ってスキャンさせて、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜を除去した後、ウエハWを90度回転させて、次に、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内で薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時と同形状のレーザ光像をX方向に沿ってスキャンさせることにより、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜を除去する構成になっている。これにより、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内の薄膜とYマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内の薄膜とを同条件で除去することができ、加工品質や薄膜除去対象領域Ax,Ayの周囲へのパーティクルの付着量のばらつきの少ないウエハWを得ることができる。
【0028】
なお、この実施形態では、ウエハWを90度回転させるためのウエハ回転部2を設けているが、たとえば、図4に示すように、ウエハステージ11上に少なくとも3本のローラピン4を立設し、ローラピン4でウエハWを保持した状態で薄膜除去処理を行い、各ローラピン4を回転させることにより、ウエハWを90度回転させるようにしてもよい。また、図5に示すように、ウエハステージ11に回転駆動機構5を結合し、この回転駆動機構5によって、ウエハステージ11ごとウエハWを90度回転させるようにしてもよい。これらの構成を採用した場合、ウエハ回転部2および搬送ロボット3は不要になる。
【0029】
図6は、この発明の他の実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。この薄膜除去装置は、ウエハに形成されているXマーク上の薄膜を除去するためのXマーク上薄膜除去部6と、ウエハに形成されているYマーク上の薄膜を除去するためのYマーク上薄膜除去部7と、Xマーク上薄膜除去部6からYマーク上薄膜除去部7にウエハを搬送するための搬送ロボット8とを備えている。
【0030】
Xマーク上薄膜除去部6は、ウエハの表面にY方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像をX方向に移動させることにより、ウエハに形成されたXマーク上の矩形状領域(薄膜除去対象領域)内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する構成を有している。一方、Yマーク上薄膜除去部7は、ウエハの表面にX方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像をY方向に移動させることにより、ウエハに形成されたYマーク上の矩形状領域(薄膜除去対象領域)内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する構成を有している。Yマーク上薄膜除去部7がウエハ上に結像させるレーザ光像は、Xマーク上薄膜除去部6がウエハ上に結像させるレーザ光像を90度回転させた形状と同形状である。なお、搬送ロボット8は、たとえば、Xマーク上薄膜除去部6からのウエハの搬出時とYマーク上薄膜除去部7へのウエハの搬入時とで、ウエハの周方向位置が同じになるように、Xマーク上薄膜除去部6からYマーク上薄膜除去部7にウエハを搬送する。
【0031】
この薄膜除去装置によっても、Xマーク上の薄膜除去対象領域内の薄膜とYマーク上の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができ、加工品質や薄膜除去対象領域の周囲へのパーティクルの付着量のばらつきの少ないウエハを得ることができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することも可能である。たとえば、図7に示すように、レーザ薄膜除去部1を複数設けて、各レーザ薄膜除去部1でウエハから薄膜を除去する処理を並行して行わせてもよい。こうすることにより、同時に複数枚のウエハを処理することができ、薄膜除去装置のスループットを上げることができる。
【0032】
なお、薄膜除去部1を複数設ける場合、その複数のレーザ薄膜除去部1を一列に配列するとともに、各レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間でウエハの受け渡しができるように、ウエハ回転部2をレーザ薄膜除去部1の配列方向に沿って移動可能に設けることが好ましい。こうすれば、ウエハ回転部2が1つで済み、装置コストおよびサイズの増大を抑えることができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。
【図2】レーザ薄膜除去部の構成を概念的に示す図である。
【図3】図1に示す薄膜除去装置による一連の薄膜除去処理について説明するための流れ図である。
【図4】ウエハを回転させるための他の構成について説明するための図である。
【図5】ウエハを回転させるためのさらに他の構成について説明するための図である。
【図6】この発明の他の実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。
【図7】レーザ薄膜除去部を複数設けた構成について説明するための平面図である。
【図8】アライメントマーク(XマークおよびYマーク)について説明するための図である。
【符号の説明】
1 レーザ薄膜除去部
2 ウエハ回転部
3 搬送ロボット
4 ローラピン
5 回転駆動機構
6 Xマーク上薄膜除去部
7 Yマーク上薄膜除去部
8 搬送ロボット
11 ウエハステージ
12 レーザ照射系
112 XY駆動機構
Ax 薄膜除去対象領域
Ay 薄膜除去対象領域
Mx Xマーク
My Yマーク
SLx スクライブライン
SLy スクライブライン
W ウエハ
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板の表面にレーザ光を照射して、その基板の表面に形成されている薄膜を除去する薄膜除去装置に関する。薄膜除去の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、多層構造の半導体装置の製造プロセスでは、フォトリソグラフィ工程が繰り返されて、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)上に、パターニングされた配線層や絶縁層が積層形成されていく。各層間における位置関係を適切にするためには、パターニング対象層上に積層されたレジスト膜を選択的に露光する際のウエハのアライメント(位置決め)が重要になる。ウエハのアライメントは、たとえば、ウエハ上に形成されているアライメントマークをCCDカメラで検出し、その検出結果に基づいて、ウエハの位置を調整することにより達成される。
【0003】
一方、露光時におけるレジスト膜の下層での不要な光反射は、レジストパターンのライン・エッジ・ラフネス(LER)の悪化を招くので、パターニング対象層とレジスト膜との間には、通常、その不要な光反射を防止するための反射防止膜が設けられる。
ところが、反射防止膜が設けられていると、ウエハ表面への露光光の照射では、CCDカメラでアライメントマークを検出できず、ウエハをアライメントすることができない。反射防止膜に吸収されない波長の光をウエハ表面に照射すれば、CCDカメラでアライメントマークを検出できるが、そのような波長の光をウエハ表面に照射するための光学系は、露光精度を維持する必要性から露光光軸上に配置することはできないので、アライメントマークの検出誤差が大きく、結果として、アライメントの精度が低くなってしまう。また、いわゆるスピンコータによって形成されるレジスト膜は、ウエハの中央部で凹んだ表面形状を有しているため、ウエハの周縁部では、レジスト膜の表面が傾斜していることによって光が屈折し、アライメントマークを正確に検出することができず、アライメント誤差はさらに増大する。
【0004】
そこで、ウエハのアライメントに際しては、ウエハ上に形成されているアライメントマークを露出させるために、そのアライメントマーク上の一定領域からレジスト膜および反射防止膜などの薄膜が除去される。
アライメントマーク上の薄膜を除去するための装置として、最近、レーザアブレーション現象を利用した薄膜除去装置が注目されている。この種の薄膜除去装置の先行技術は、たとえば、下記特許文献1に開示されている。すなわち、ウエハを載置するためのウエハステージと、このウエハステージに載置されたウエハの表面にレーザ光を照射するためのレーザ照射系とが備えられており、アライメントマーク上の一定の矩形状領域(薄膜除去対象領域)にレーザ光が一括照射される。レーザ光が照射された領域では、ウエハ表面の薄膜が爆発的に気化するアブレーション現象が生じ、その結果、そのレーザ光が照射された領域からウエハ表面の薄膜が除去される。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−113779号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射する構成では、薄膜除去対象領域からレーザアブレーション現象によって気化された薄膜(薄膜気化物)が飛散し、これがパーティクルとなって、薄膜除去対象領域の周囲に多量に付着するという問題があった。
そこで、本願発明者は、ウエハ表面にスリット形状のレーザ光像を結像させ、薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせることにより、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する手法(スキャンアブレーション)ことを考えた。スリット形状のレーザ光像は幅が狭いので、スキャンの過程で各レーザ光像が結像した領域(スリット形状の領域)で発生して、その長手方向に飛散する薄膜の気化物の量は、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射した場合に同方向に飛散する薄膜気化物の量に比べて大幅に少ない。また、レーザ光像をその長手方向と直交する方向に移動させれば、スリット形状の領域からその幅狭方向に飛散した薄膜気化物がパーティクルとなってウエハ表面に付着しても、その付着したパーティクルをスキャンの過程で薄膜とともに除去することができる。よって、薄膜除去対象領域にレーザ光を一括照射した場合に比べて、薄膜除去対象領域の周囲へのパーティクルの付着量を大幅に低減することができる。
【0007】
ところで、アライメントマークには、マスクに対するウエハWの前後方向の位置合わせのためのXマークと、マスクに対するウエハWの左右方向の位置合わせのためのYマークとがある。たとえば、図8に示すように、XマークMxは、ウエハWに形成されたスクライブラインSLx上に、そのスクライブラインSLxに沿うX方向に長く形成されており、YマークMyは、スクライブラインSLxと直交するスクライブラインSLy上に、スクライブラインSLyに沿うY方向に長く形成されている。
【0008】
そのため、上述のスキャンアブレーションの手法でXマークMxおよびYマークMy上の薄膜を除去するためには、それぞれXマークMx上のX方向に長い矩形状の領域AxおよびYマークMy上のY方向に長い矩形状の領域Ayを薄膜除去対象領域として、たとえば、各薄膜除去対象領域Ax,AyのY方向の幅にほぼ等しい長さのレーザ光像をX方向に移動させなければならない。したがって、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayからの薄膜除去時には、XマークMx上の薄膜除去対象領域内Axでスキャンするレーザ光像よりも長いスリット形状のレーザ光をスキャンさせる必要がある。
【0009】
しかし、XマークMx上の薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時とYマークMy上の薄膜除去対象領域Ayからの薄膜除去時とでレーザ光像の長さが異なると、加工品質や薄膜除去対象領域Ax,Ayの周囲へのパーティクルの付着量にばらつきが生じてしまう。すなわち、レーザ光像の長さ(スリット長)が長いほど、レーザ光像内での光学的条件にばらつきが生じやすいので、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayの加工品質がXマークMx上の薄膜除去対象領域Axの加工品質よりも低下する。また、レーザ光像の長さが長いほど、パーティクルの発生量が増加するので、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ayの周囲には、XマークMx上の薄膜除去対象領域Axの周囲よりも多くのパーティクルが付着する。
【0010】
そこで、この発明の目的は、基板上のXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去できる薄膜除去装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板(W)表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部(1)と、基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域(Ax)からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域(Ay)からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きを90度異なるように、基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転部(3)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0012】
なお、上記基板回転部による基板の90度回転は、基板を270度回転させる場合を含む。つまり、上記基板回転部は、基板を基板表面に平行な平面内で270度回転させて、結果的に、その回転の前後で基板を90度回転させるものを含む。
括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0013】
たとえば、第1の薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去した後、その基板をレーザ薄膜除去部から基板回転部へ移送させる。そして、基板回転部で基板を90度回転させた後、その基板を再びレーザ薄膜除去部に搬入し、第2の薄膜除去対象領域内でレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第2の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去することにより、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜と第2の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0014】
請求項2記載の発明は、基板(W)を保持する基板保持手段(11)と、この基板保持手段に保持された基板の表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去手段(12,112)と、基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域(Ax)からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域(Ay)からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きを90度異なるように、上記基板保持手段に保持された基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転手段(4;5)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0015】
なお、上記基板回転手段による基板の90度回転は、基板を270度回転させる場合を含む。つまり、上記基板回転手段は、基板を基板表面に平行な平面内で270度回転させて、結果的に、その回転の前後で基板を90度回転させるものを含む。
この構成によれば、たとえば、第1の薄膜除去対象領域内でスリット形状のレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去した後、基板回転手段によって基板を90度回転させ、次に、第2の薄膜除去対象領域内でレーザ光像を所定方向にスキャンさせて、第2の薄膜除去対象領域内の薄膜を除去することにより、第1の薄膜除去対象領域内の薄膜と第2の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0016】
また、基板保持手段で基板を保持した状態で、その基板を90度回転させることができるから、この請求項2の構成では、請求項1の構成に設けられている基板回転部が不要であり、基板保持手段から基板回転部へ基板を移送する必要がないという利点もある。
請求項3記載の発明は、基板(W)表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第1のレーザ薄膜除去部(6)と、上記所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を90度回転させた形状のレーザ光像を基板表面に結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第2のレーザ薄膜除去部(7)と、上記第1のレーザ薄膜除去部から処理済みの基板を搬出して、その基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に向けて搬送し、上記第1のレーザ薄膜除去部からの搬出時と上記第2のレーザ薄膜除去部への搬入時とで基板の周方向位置が同じになるように、上記第1のレーザ薄膜除去部から搬出した基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に搬入する基板搬送機構(8)とを含むことを特徴とする薄膜除去装置である。
【0017】
この構成によれば、第1のレーザ薄膜除去部と第2のレーザ薄膜除去部とで、基板表面に結像されるレーザ光像のサイズが同じであるから、基板表面の薄膜を同条件で除去することができる。よって、基板上にXマークおよびYマークの2種類のアライメントマークが形成されている場合であっても、そのXマークおよびYマーク上の薄膜を同条件で除去することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。この薄膜除去装置は、たとえば、半導体製造工程中の露光処理に先立ち、基板の一例であるウエハWの表面に形成されているレジスト膜や反射防止膜などの薄膜を局所的に除去して、その下層に設けられたアライメントマークを露出させるために用いられるものであり、ウエハWの表面の薄膜を除去すべき矩形状の領域(薄膜除去対象領域)内でスリット形状のレーザ光像をスキャンさせて、その薄膜除去対象領域内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部1と、ウエハWの周縁部に形成されているノッチまたはオリフラを検出し、その検出したノッチまたはオリフラの位置に基づいて、ウエハWを平面内で90度回転させるウエハ回転部2と、レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間に配置されていて、レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間でウエハWを搬送する搬送ロボット3とを備えている。
【0019】
図2は、レーザ薄膜除去部1の構成を概念的に示す図である。レーザ薄膜除去部1は、ほぼ水平なウエハ載置面111を有するウエハステージ11と、ウエハステージ11のウエハ載置面111上に載置されたウエハWの表面(上面)にレーザ光を照射するためのレーザ照射系12と、ウエハW上に水流を形成するための水流ノズル13と、ウエハW上に形成される水流の高さを一定に規制するための透明板14とを備えている。
【0020】
ウエハステージ11には、このウエハステージ11を水平なX−Y平面内で移動させるためのXY駆動機構112が結合されている。ウエハステージ11のウエハ載置面111にウエハWを載置した状態でXY駆動機構112を動作させることにより、ウエハ載置面111上に載置されたウエハWをウエハステージ11ごとX−Y軸方向に移動させることができ、このウエハWのX−Y軸方向の移動によって、ウエハWの表面に対するレーザ照射系12からのレーザ光の照射位置を変えることができる。
【0021】
レーザ照射系12は、たとえば、レーザ光をウエハWの表面に照射して、そのウエハWの表面にスリット形状のレーザ光像を形成する。ウエハWの表面のレーザ光が照射された領域(レーザ光像が形成された領域)では、ウエハWの表面の薄膜が爆発的に気化するアブレーション現象が生じ、その結果、レーザ光が照射された領域からウエハWの表面の薄膜が除去される。
レーザ照射系12からウエハWの表面にレーザ光が照射されている間、水流ノズル13からウエハWの表面に水が供給されて、ウエハW上にレーザ光の照射領域を一定方向に流れる水流(水膜)が形成される。これにより、レーザアブレーション現象によって生じた薄膜の気化物およびその気化物から生じたパーティクルを水流で押し流すことができ、ウエハWの表面にパーティクルが付着することを防止できる。また、ウエハW上に形成される水流は、透明板14の下面に接することにより、その高さがウエハWの表面と透明板14の下面との間の間隔に規制されている。よって、レーザ照射系12からのレーザ光は、それぞれ一定厚の透明板14および水流層を通して、焦点ずれを生じることなく、ウエハWの表面に照射される。さらに、ウエハW上に形成される水流は、ウエハWを冷却し、レーザアブレーション現象時に発生する熱がウエハWに悪影響を及ぼすことを防止する役割も果たしている。
【0022】
図3は、この薄膜除去装置による一連の薄膜除去処理について説明するための流れ図である。薄膜除去の対象となるウエハWには、スクライブラインSLx上に、そのスクライブラインSLxに沿う方向に長いXマークMxが形成され、スクライブラインSLxと直交するスクライブラインSLy上に、スクライブラインSLyに沿う方向に長いYマークMyが形成されている。
薄膜除去の対象となるウエハWは、レーザ薄膜除去部1に搬入されてきて、その表面を上に向けて、たとえば、スクライブラインSLxがX方向に沿うようにウエハステージ11上に載置される。ウエハWが載置されると、たとえば、XマークMx上に設定した薄膜除去対象領域AxのX方向の一方端部の照射開始位置にスリット形状のレーザ光像が結合するように、ウエハWのX方向およびY方向の位置が調整される。
【0023】
この位置調整後、図3(a)に示すように、薄膜除去対象領域Ax内でのスリット形状のレーザ光像のスキャンが行われる。すなわち、ウエハWの表面にレーザ光が照射される一方で、ウエハWの位置がX方向に沿って一定速度で移動される。このウエハWの移動により、スリット形状のレーザ光像(レーザ光の照射領域)がウエハWの表面上をX方向に沿って移動する。これにより、レーザ光像が結像した領域で薄膜が爆発的に気化して除去されていき、最終的には、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜がきれいに除去されて、図3(b)に示すように、薄膜除去対象領域Ax内にXマークMxが露出する。
【0024】
ウエハWの表面に複数のXマークMxが形成されている場合には、上述の動作(ウエハWの位置調整および薄膜除去対象領域Ax内でのレーザ光像のスキャン)が繰り返し行われる。そして、すべてのXマークMx上の薄膜除去対象領域Axから薄膜が除去されると、搬送ロボット3によって、レーザ薄膜除去部1からウエハWが搬出されて、そのウエハWがウエハ回転部2に搬入される。ウエハ回転部2では、たとえば、ウエハWの周縁部に形成されているノッチNが検出され、そのノッチNの回転方向位置に基づいて、ウエハWがその表面に平行な平面内で90度回転される。回転後のウエハWは、搬送ロボット3によって、ウエハ回転部2から搬出されて、レーザ薄膜除去部1に再び搬入される。
【0025】
レーザ薄膜除去部1に再び搬入されるウエハWは、スクライブラインSLyがX方向に沿った状態になっており、この状態でレーザ薄膜除去部1のウエハステージ11上に載置される。ウエハWが載置されると、たとえば、YマークMy上に設定した薄膜除去対象領域AyのY方向の一方端部の照射開始位置にスリット形状のレーザ光像が結合するように、ウエハWのX方向およびY方向の位置が調整される。
【0026】
この位置調整後、図3(c)に示すように、薄膜除去対象領域Ay内でのスリット形状のレーザ光像のスキャンが行われる。すなわち、ウエハWの表面にレーザ光が照射される一方で、ウエハWの位置がX方向に沿って一定速度で移動される。このウエハWの移動により、スリット形状のレーザ光像がウエハWの表面上をX方向に沿って移動する。これにより、レーザ光像が結像した領域で薄膜が爆発的に気化して除去されていき、最終的には、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜がきれいに除去されて、図3(d)に示すように、薄膜除去対象領域Ay内にYマークMyが露出する。ウエハWの表面に複数のXマークMxが形成されている場合には、レーザ薄膜除去部1へのウエハWの再搬入以降の動作(ウエハWの位置調整および薄膜除去対象領域Ay内でのレーザ光像のスキャン)が繰り返し行われる。
【0027】
すべてのYマークMy上の薄膜除去対象領域Ayから薄膜が除去されると、薄膜除去のための全工程は終了であり、薄膜除去対象領域Ax,Ayから薄膜の除去されたウエハWがレーザ薄膜除去部1から搬出されていく。
以上のように、この薄膜除去装置は、まず、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内でスリット形状のレーザ光像をX方向に沿ってスキャンさせて、薄膜除去対象領域Ax内の薄膜を除去した後、ウエハWを90度回転させて、次に、YマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内で薄膜除去対象領域Axからの薄膜除去時と同形状のレーザ光像をX方向に沿ってスキャンさせることにより、薄膜除去対象領域Ay内の薄膜を除去する構成になっている。これにより、XマークMx上の薄膜除去対象領域Ax内の薄膜とYマークMy上の薄膜除去対象領域Ay内の薄膜とを同条件で除去することができ、加工品質や薄膜除去対象領域Ax,Ayの周囲へのパーティクルの付着量のばらつきの少ないウエハWを得ることができる。
【0028】
なお、この実施形態では、ウエハWを90度回転させるためのウエハ回転部2を設けているが、たとえば、図4に示すように、ウエハステージ11上に少なくとも3本のローラピン4を立設し、ローラピン4でウエハWを保持した状態で薄膜除去処理を行い、各ローラピン4を回転させることにより、ウエハWを90度回転させるようにしてもよい。また、図5に示すように、ウエハステージ11に回転駆動機構5を結合し、この回転駆動機構5によって、ウエハステージ11ごとウエハWを90度回転させるようにしてもよい。これらの構成を採用した場合、ウエハ回転部2および搬送ロボット3は不要になる。
【0029】
図6は、この発明の他の実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。この薄膜除去装置は、ウエハに形成されているXマーク上の薄膜を除去するためのXマーク上薄膜除去部6と、ウエハに形成されているYマーク上の薄膜を除去するためのYマーク上薄膜除去部7と、Xマーク上薄膜除去部6からYマーク上薄膜除去部7にウエハを搬送するための搬送ロボット8とを備えている。
【0030】
Xマーク上薄膜除去部6は、ウエハの表面にY方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像をX方向に移動させることにより、ウエハに形成されたXマーク上の矩形状領域(薄膜除去対象領域)内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する構成を有している。一方、Yマーク上薄膜除去部7は、ウエハの表面にX方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像をY方向に移動させることにより、ウエハに形成されたYマーク上の矩形状領域(薄膜除去対象領域)内の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する構成を有している。Yマーク上薄膜除去部7がウエハ上に結像させるレーザ光像は、Xマーク上薄膜除去部6がウエハ上に結像させるレーザ光像を90度回転させた形状と同形状である。なお、搬送ロボット8は、たとえば、Xマーク上薄膜除去部6からのウエハの搬出時とYマーク上薄膜除去部7へのウエハの搬入時とで、ウエハの周方向位置が同じになるように、Xマーク上薄膜除去部6からYマーク上薄膜除去部7にウエハを搬送する。
【0031】
この薄膜除去装置によっても、Xマーク上の薄膜除去対象領域内の薄膜とYマーク上の薄膜除去対象領域内の薄膜とを同条件で除去することができ、加工品質や薄膜除去対象領域の周囲へのパーティクルの付着量のばらつきの少ないウエハを得ることができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することも可能である。たとえば、図7に示すように、レーザ薄膜除去部1を複数設けて、各レーザ薄膜除去部1でウエハから薄膜を除去する処理を並行して行わせてもよい。こうすることにより、同時に複数枚のウエハを処理することができ、薄膜除去装置のスループットを上げることができる。
【0032】
なお、薄膜除去部1を複数設ける場合、その複数のレーザ薄膜除去部1を一列に配列するとともに、各レーザ薄膜除去部1とウエハ回転部2との間でウエハの受け渡しができるように、ウエハ回転部2をレーザ薄膜除去部1の配列方向に沿って移動可能に設けることが好ましい。こうすれば、ウエハ回転部2が1つで済み、装置コストおよびサイズの増大を抑えることができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。
【図2】レーザ薄膜除去部の構成を概念的に示す図である。
【図3】図1に示す薄膜除去装置による一連の薄膜除去処理について説明するための流れ図である。
【図4】ウエハを回転させるための他の構成について説明するための図である。
【図5】ウエハを回転させるためのさらに他の構成について説明するための図である。
【図6】この発明の他の実施形態に係る薄膜除去装置の構成を図解的に示す平面図である。
【図7】レーザ薄膜除去部を複数設けた構成について説明するための平面図である。
【図8】アライメントマーク(XマークおよびYマーク)について説明するための図である。
【符号の説明】
1 レーザ薄膜除去部
2 ウエハ回転部
3 搬送ロボット
4 ローラピン
5 回転駆動機構
6 Xマーク上薄膜除去部
7 Yマーク上薄膜除去部
8 搬送ロボット
11 ウエハステージ
12 レーザ照射系
112 XY駆動機構
Ax 薄膜除去対象領域
Ay 薄膜除去対象領域
Mx Xマーク
My Yマーク
SLx スクライブライン
SLy スクライブライン
W ウエハ
Claims (3)
- 基板表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去部と、
基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きが90度異なるように、基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転部と
を含むことを特徴とする薄膜除去装置。 - 基板を保持する基板保持手段と、
この基板保持手段に保持された基板の表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向にスキャンさせることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去するレーザ薄膜除去手段と、
基板表面上に上記所定方向と直交する方向に沿って設定された第1の薄膜除去対象領域からの薄膜除去時と基板表面上に上記所定方向に沿って設定された第2の薄膜除去対象領域からの薄膜除去時とで、基板表面に対して、基板表面に結像されるスリット形状のレーザ光像の向きが90度異なるように、上記基板保持手段に保持された基板を基板表面に平行な平面内で90度回転させる基板回転手段と
を含むことを特徴とする薄膜除去装置。 - 基板表面に所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向と直交する方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第1のレーザ薄膜除去部と、
上記所定方向に長いスリット形状のレーザ光像を90度回転させた形状のレーザ光像を基板表面に結像させ、このレーザ光像を基板表面上で上記所定方向に移動させることにより、基板表面の薄膜をレーザアブレーション現象で除去する第2のレーザ薄膜除去部と、
上記第1のレーザ薄膜除去部から処理済みの基板を搬出して、その基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に向けて搬送し、上記第1のレーザ薄膜除去部からの搬出時と上記第2のレーザ薄膜除去部への搬入時とで基板の周方向位置が同じになるように、上記第1のレーザ薄膜除去部から搬出した基板を上記第2のレーザ薄膜除去部に搬入する基板搬送機構と
を含むことを特徴とする薄膜除去装置。
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