JP2004198441A - 超薄膜および薄膜計測方法 - Google Patents

超薄膜および薄膜計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 超薄膜および薄膜構造および誘電率の波長依存性を精度よく正確に決定する、極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測方法を提供する。
【解決手段】 極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測方法は、次のステップを含んでいる。計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE (λi )を得る。前記基板の(N0 ,(n0 ,k0 )),基板上の薄膜の(d,N(n,k))を分散式を用いて仮定し、さらに予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および予想される範囲内にある複数の入射角(φ±mΔφ)を設定し、ここから各ΨM ,ΔM を得る。前記ΨE ,ΔE スペクトルと前記各ΨM ,ΔM モデリングスペクトルを比較し、極小値計算法(BLMC)を用いてフィッティングを行い、基準に達した構造を測定結果と決定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、分光エリプソメータを用いて得たデータを、極小値計算法(Best Local Minimum Caluculation 以下BLMC)を用いて処理し、超薄膜や、薄膜の膜厚や光学定数などを精度よく測定する基板表面の超薄膜および薄膜計測方法に関する。
分光エリプソメータを用いて入射光と反射光の偏光変化量を測定し、その結果から膜厚(d)、複素屈折率N(N=n−ik)を算出することができる。偏光変化量(ρ)はρ=tanψexp(iΔ)で表され、波長(λ)、入射角度(φ)、膜厚、複素屈折率等のパラメータに依存するので、その関係は次のようになる。(d,n,k)=f(Ψ,Δ,λ,φ)
入射角度を固定した場合、単一波長エリプソメータでは、(d,n,k)の3つの未知数に対し、2つの独立変数しか測定できないので、d,n,kの内のいずれか一つを既知として固定する必要がある。単一波長でも入射角度を変えると測定変数は増加する。しかしながら、入射角度(φ)の違いによる(Ψφ1 ,Δφ1 )と(Ψφ2 ,Δφ2 )に強い相関関係があるため、d,n,kを精度良く求めることは難しい。
ジェイ・エイ・ウーラム(J.A.Woollam)他5名著,「角度可変分光エリプソメトリーの概説 (VASE),第一部:基本理論と応用例("Overview of Variable Angle Spectroscopic Ellipsometry (VASE),Part I:Basic Theory and Typical Applications" 」SPIEの処理手順(Proceedings of SPIE),Vol.CR72,3−28ページ 1999年7月
分光エリプソメータを用いて測定された基板上に形成された多層薄膜の偏光変化量の情報(ΨE ,ΔE )スペクトルは、前記基板のn,k情報、各層のn,k,dの情報の全てを含んでいる。しかしながら、薄膜解析は次の理由により、不可能である。
偏光変化量は、光が通る体積、(位相角(β)×ビーム径の面積)で表すことができる。位相角(β)は次の式で表される。
Figure 2004198441
ビーム径が一定とすると偏光変化量は次のようになる。
偏光変化量∝膜厚(d)×複素屈折率N×φ
ここにおいて、φは入射角である。したがって、入射角の正しさによって、偏光変化量の値も変わる。入射角を正しく求めることにより偏光変化量の値も正しく求めることが可能となる。
前述したように、測定された多層薄膜の偏光変化量の情報(ΨE ,ΔE )スペクトルは、前記基板のn,k情報、各層のn,k,dの情報の全てを含んでいるが、これから、前記基板のn,k情報、各層のn,k,dの情報の唯一の組み合わせを算出することはできない。そこで、分散式を用いてパラメータのフィッティングを行い、最適なモデルを決定する。分散式とは、物質の誘電率の波長依存性を示す式であり、近赤外から紫外線領域では、この誘電率ε(λ)は材料の構成原子の結合様式から決定される。分散式として、調和振動子をもとにした計算式、量子力学をもとにした計算式、経験式等が知られており、通常2つ以上のパラメータを含んでいる。このパラメータを計算(フィッティング)することにより、材料の誘電率ε(λ)を求めることができる。本発明の目的は、膜厚や複素屈折率などの組み合わせモデルを設定し、そのシミュレーションスペクトルを算出して、そのシミュレーションスペクトルと測定スペクトルとのフィッティングを極小値計算法(BLMC)を使用して行うことにより超薄膜および薄膜の構造を決定する極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた超薄膜および薄膜計測方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による請求項1記載の方法は、極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、前記基板の(N0 ,(n0 ,k0 )),基板上の薄膜の(d,N(n,k))を分散式を用いて仮定し、さらに予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および予想される範囲内にある複数の入射角(φ±mΔφ)を設定するステップと、前記入射角と膜厚の組み合わせにもとづいて、分散式(DSP)のパラメータ(εs t )のフィッティングを行うステップと、前記フィッティングにより得られた各ΨM i )とΔM i )の中から前記ΨE i )とΔE i )との差の最も少なくなる膜厚(dbest)と入射角(φbest)の組み合わせを設定したモデルのフィッティング結果(DSPbest)を選択する第1ステップと、前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、膜厚(dbest)と分散式(DSPbest)のフィッティングを行う第2ステップで構成されている。請求項2記載の方法は、前記第1および第2ステップにおいて、前記差の最も少ないものを選択するステップは、フィッティングしたものと測定値の平均二乗誤差を求め、最も小さい平均二乗誤差のものに決定することとすることができる。
請求項3記載の方法は、極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、基板上の薄膜が微視的に不均一またはいくつかの材料が混ざり合っている場合、前記基板の(N0 ,(n0 ,k0 )),基板上の薄膜の(d,N(n,k))を有効媒質近似(Effective Medium Approximation 以下EMA)を利用するため、いくつかの分散式またはリファレンスデータを用いて仮定してモデルをたてるステップと、予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および、前記モデルで利用した分散式などの予想される範囲内にある複数の混合比(Vf ±mΔVf )、予想される範囲内にある複数の入射角度(φ±mΔφ)を設定するステップと、前記入射角と膜厚と混合比の組み合わせにもとづいて分散式のパラメータ(εs t )のフィッティングを行うステップと、前記フィッティングにより得られた各ΨM i )とΔM i )の中から、前記ΨE i )とΔE i )との差の最も少なくなる膜厚(dbest)と入射角(φbest)、混合比(Vfbest )の組み合わせを設定したモデルのフィッティング結果(DSPbest)を選択する第1ステップと、前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、膜厚(dbest)と混合比(Vfbest )、分散式(DSPbest)のフィッティングを行う第2ステップで構成されている。
極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、予想される範囲内にある複数の測定条件(Zj )ごとに、請求項1または請求項3の第2ステップまでを行い、各測定条件ごとに得られた結果の中から、分散式のパラメータや混合比Vf が、設定した最大・最小値の間に入っている組み合わせの中で、χ2 の最も良いものを選択する第3ステップから構成されている。
本発明によれば、以前は困難であった超薄膜および薄膜構造を、モデルを使用し、さらに極小値計算法(BLMC)を用いてフィッティングすることにより精度よく正確に測定することができる。
以下図面等を参照して本発明による方法の実施の形態を説明する。図1は、本発明方法で使用するエリプソメータの構成を示すブロック図である。このブロック図に示されている分光エリプソメータにより、後述する方法の分光測定データの獲得ステップ10が実行される。
Xeランプ1は、多数の波長成分を含む、いわゆる白色光源である。このXeランプ1の発光は光ファイバ2を介して偏光子3に導かれる。偏光子3により偏光された光は、測定対象であるサンプル4の表面に特定の入射角(例えばφ=75.00°)で入射させられる。サンプル4からの反射は、光弾性変調器(PEM)5を介して検光子6に導かれる。光弾性変調器(PEM)5により50kHzの周波数に位相変調されて、直線から楕円偏光までが作られる。そのため、数m秒の分解能でΨ,Δを決定することができる。検光子6の出力は光ファイバ7を介して分光器8に接続される。分光器8の出力データがデータ取込部9に取り込まれ、分光測定データの獲得ステップ10を終了する。なお、PEM5の位置は偏光子3の後か検光子6の前どちらでも可能とする。
次に、公称入射角φ0 の近傍の入射角をパラメータとして測定する場合について説明する。前述したように偏光変化量(ρ)は、ρ=tanψexp(iΔ)で表され、波長(λ)、入射角度(φ)、膜厚、複素屈折率等のパラメータに依存し、その関係は次のようになる。(d,n,k)=f(Ψ,Δ,λ,φ)
図1に示す公称入射角φ0 により、モデルを設定しても、サンプルの表面の微妙な形状等により、入射角φ0 を僅かに増減した方が良いことが予想され、前述したΨE ,ΔE も、φ0 を修正した角度による測定データであったとする方が妥当だと考える方が良い。
すなわち、前記分光エリプソメータを用いた薄膜計測方法において、前記ΨE ,ΔE スペクトル測定ステップの公称入射角をφ0 とし、前記ΨM M モデルシュミレーションスペクトル算出ステップでは、前記φ0 を関数とするシュミレーションスペクトルΨM0i )、ΔM0i )とさらに前記公称入射角をφ0 の近傍のφk を関数とするシュミレーションスペクトルΨMki )とΔMki )を得る。このモデルシュミレーションスペクトルをステップと21で算出してΨE i )、ΔE i )と比較する。
図2は、本発明による薄膜計測方法の第1の実施例を示す流れ図である。
(ステップ10)図1に示す装置で測定を行う。
(ステップ20)このステップとは分光測定データを比較データ化するステップである。前述した分光測定データの獲得ステップ10で獲得した分光測定データをΨE (λ)とΔE (λ)の形で比較データ化する。
(ステップ21)このステップ21は分光測定対象のモデル化ステップである。前記ステップ20で比較データ化された測定対象の製造プロセス等を考慮してモデルを作るステップである。予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)、基板上に作製した材料にあわせた分散式および予想される範囲内にある複数の入射角(φ±mΔφ)を設定する。この実施例では、基板はSi、基板上に第1層SiONを20Å,25Åおよび30Åの3つを想定し、測定のための入射角を75.00°から0.01°あて、75.05°まで多数のモデルを準備する。
(ステップ22)このステップ22では前記モデルから計算されたΨM ,ΔM と測定データΨE ,ΔE を合わせて表示する。
(ステップ23)各モデルごとにフィッティングを行う。
(ステップ24)各モデルごとに分散値のフィッティングを行った結果を示す。24a,24b,24cの示す欄は、SiONを20Å,25Åおよび30Åについて入射角に対応して分散式(DSP)のパラメータ(εs ,ωt )のフィッティングを行った結果を示す。ここで、N個の測定データ対Exp(i=1,2...,N)と前記モデルの対応するN個のモデルの計算データ対Mod(i=1,2...,N)とし、測定誤差は正規分布をするとし、標準偏差をσi とすると、平均二乗誤差(χ2 )は、次のようにして与えられる。
Figure 2004198441
ここで、Pはパラメータの数である。
(ステップ25)このステップで、一つの入射角と膜厚の第1選択をする。24aの欄の示す膜厚20Åの場合はフィッティングの結果、入射角が75.02°のときがもっとも小さいχ2 値0.0315を示している(24dの欄参照)。24bの欄の示す膜厚25Åの場合はフィッティングの結果、入射角が75.03°のときがもっとも小さいχ2 値0.0242を示している(24eの欄参照)。24cの欄の示す膜厚30Åの場合はフィッティングの結果、入射角が75.04°のときがもっとも小さいχ2 値0.0297を示している(24fの欄参照)。これらの内からもっとも小さいχ2 値0.0242を示している24eのモデル(φbest=75.03°,dbest=25Å)が選択される。 (ステップ26)前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、前記膜厚(dbest)および分散式のパラメータ(εs ,ωt )のフィッティングを行う。例では入射角度(φbest)=75.03°を確定値とし、膜厚(dbest)=25Åと分散式パラメータ(εs ,ωt )=(2.00,12.58)のフィッティングを行う。これが第2段階となる。
(ステップ27)前記第2段階のフィッティング結果を示している。例では膜厚d(最終結果)=24.24Å,分散式のパラメータ(εs ,ωt )=(2.09,13.24)が最終結果となる。
(ステップ28)前記ステップで計算されたデータを保存する。
(ステップ29)前記保存されたデータで物理的に不自然でないかを確認する。
(フィッティングにより得られたデータが妥当でないときのステップ)前記第1および第2のいずれかのステップとで得られた結果が、物理的にまたは経験的に妥当でないことが起こり得る。その場合は、モデルの設定が良くなかったと判断して、さらに、モデルの構成物質の追加とか変更をおこない異なるモデルを設定して再度フィッティングを行う。図2のステップ22→21,ステップ25→21,ステップ27→21がこれに対応する。
次に極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、基板表面の膜が、不均一または不連続や、いくつかの材料が混ざり合っている場合の実施例について説明する。波長オーダーより、十分に小さく、物理的に混合している複数の物質からなる媒質については、有効媒質近似(EMA)を利用してモデルを推定する。物質Aと物質Bが混合しているときの有効媒質近似(EMA)は、物質Aの体積分率、物質Bの体積分率、A+B混合層の膜厚、誘電率には分散式やリファレンスデータなどを推定してフィッティングを行い、評価する。
この実施例は、Si基板の上にSiO2 とSiNの混合層を形成したものを測定するものである。(測定ステップ)前記計測対象の基板表面の薄膜(SiO2 とSiNの混合層)を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得る。測定装置は前述したものと変わらない。
(対象のモデル形成ステップ)このステップでは、基板上の薄膜がSiO2 とSiNの混合層になっている場合のモデルを形成する。前記基板Siの(N0 ,(n0 ,k0 ))は、基板がバルクであることから容易に決められる。基板上の薄膜の(d,N(n,k))を有効媒質近似(EMA)を利用するため、いくつかの分散式またはリファレンスデータを用いて仮定してモデルをたてる。薄膜のモデルの初期値を混合比(Vf ):SiO2 (30%)+SiN(70%)厚さ(d):20Åとする。ここからさらに、予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および、前記モデルで利用した分散式などの予想される範囲内にある複数の混合比(Vf ±mΔVf )、予想される範囲内にある複数の入射角度(φ±mΔφ)を設定する。
(分散式のパラメータのフィッティングステップ)前記入射角、膜厚、および混合比の組み合わせにもとづいて分散式のパラメータ(εs t )のフィッティングを行う。(第1選択ステップ)前記フィッティングにより得られた各ΨM i )とΔM i )の中から、前記ΨE i )とΔE i )との差の最も少なくなる膜厚(dbest)と入射角(φbest)、混合比(Vfbest )の組み合わせを設定したモデルのフィッティング結果(DSPbest)を選択する。
(第2選択ステップ)前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、膜厚(dbest)と混合比(Vfbest )、分散式(DSPbest)のフィッティングを行う。その結果、例では、SiO2 (57.1%)+SiN(42.9%)厚さ(d):32.5Åが結果として得られる。
(フィッティングにより得られたデータが妥当でないときのステップ)前記第1および第2のいずれかのステップとで得られた結果が、物理的にまたは経験的に妥当でないことが起こり得る。それは、モデルの設定が良くなかったと判断して、さらに、モデルの構成物質の追加や変更をおこない、異なるモデルを設定して再度フィッティングを行い、正しい結果が得られるまで繰り返す。なおこのステップは、現実には不可欠であるが人為的な判断であり発明を構成する部分ではない。
以上詳しく説明した実施例について、本発明の範囲内で種々の変形を施すことができる。理解を容易にするために、データの取得、モデルの設定に関連して一貫してΨ,Δを用いて説明した。当業者には良く知られている以下のデータ対を用いても同様な、測定およびフィッティングが可能であり、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
(n,k)、(εi ,εr )、(tanΨ,cosΔ)、(Is ,Ic
また基板上にSiON層を1層形成する例を示したが、異なる多層構造の測定や広い範囲の膜厚の測定にも同様に利用できる。基板もSiの例を示したが、他の材料(ガラスや石英、化合物半導体など)も同様に利用できる。
例では、フィッティングはあらゆる全てのパラメータを同時にフィッティングすると説明したが、別々にフィッティングする場合もあり、これも本発明の技術的範囲に含まれるものとする。例では、フィッティングは入射角と膜厚の組み合わせで書いたが、ソフトによっては入射角を分散式と同時にフィッティングすることもあり、これも本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
入射角をフィッティングせず、固定とした時にも同様に、技術的範囲に含まれるものとする。前述した実施例では分散式としてクラシカル(古典力学)の式を用いたが、その他の式やパラメータについても同様に使用可能であり、それらは本発明の技術的範囲に含まれるものとする。
本発明方法の分光測定データの取得のステップ10で使用する分光エリプソメータの構成を示すブロック図である。 本発明による薄膜計測方法を説明するための流れ図である。
符号の説明
1 Xeランプ
2光ファイバ
3 偏光子
4 サンプル
5 光弾性変調器(PEM)
6 検光子
7 光ファイバ
8 分光器
9 データ取込部
10 分光測定ステップ
20 分光測定比較データ化ステップ
21 モデル比較データ化ステップ
22 シミュレーションステップ
23 フィッティングステップ
24 フィッティング過程を示すステップ
25 一つの入射角と膜厚の組み合わせを選択する第1ステップ
26 フィッティングステップ(第2ステップ)
27 結果獲得ステップ
28 データ保存ステップ
29 確認ステップ

Claims (4)

  1. 極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、
    計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、
    前記基板の(N0 ,(n0 ,k0 )),基板上の薄膜の(d,N(n,k))を分散式を用いて仮定し、さらに予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および予想される範囲内にある複数の入射角(φ±mΔφ)を設定するステップと、
    前記入射角と膜厚の組み合わせにもとづいて、分散式(DSP)のパラメータ(εs t )のフィッティングを行うステップと、
    前記フィッティングにより得られた各ΨM i )とΔM i )の中から前記ΨE i )とΔE i )との差の最も少なくなる膜厚(dbest)と入射角(φbest)の組み合わせを設定したモデルのフィッティング結果(DSPbest)を選択する第1ステップと、
    前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、膜厚(dbest)と分散式(DSPbest)のフィッティングを行う第2ステップで構成された、
    極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法。
  2. 前記第1および第2ステップにおいて、前記差の最も少ないものを選択するステップは、フィッティングしたものと測定値の平均二乗誤差を求め、最も小さい平均二乗誤差のものに決定することである極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた超薄膜および薄膜計測方法。
  3. 極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、
    計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、
    基板上の薄膜が微視的に不均一、またはいくつかの材料が混ざり合っている場合、前記基板の(N0 ,(n0 ,k0 )),基板上の薄膜の(d,N(n,k))を有効媒質近似(EMA)を利用するため、いくつかの分散式またはリファレンスデータを用いて仮定してモデルをたてるステップと、
    予想される範囲内にある複数の膜厚(d±mΔd)および、前記モデルで利用した分散式などの予想される範囲内にある複数の混合比(Vf ±mΔVf )、予想される範囲内にある複数の入射角度(φ±mΔφ)を設定するステップと、
    前記入射角と膜厚と混合比の組み合わせにもとづいて分散式のパラメータ(εs t )のフィッティングを行うステップと、
    前記フィッティングにより得られた各ΨM i )とΔM i )の中から、前記ΨE i )とΔE i )との差の最も少なくなる膜厚(dbest)と入射角(φbest)、混合比(Vfbest )の組み合わせを設定したモデルのフィッティング結果(DSPbest)を選択する第1ステップと、
    前記第1ステップで選択された入射角度(φbest)を確定値として、膜厚(dbest)と混合比(Vfbest )、分散式(DSPbest)のフィッティングを行う第2ステップで構成された、極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法。
  4. 極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法において、
    計測対象の基板表面の薄膜を、入射光の波長を変えて各波長λi ごとの入射光と反射光の偏光の変化である測定スペクトルΨE i )とΔE i )を得るΨE ,ΔE スペクトル測定ステップと、
    予想される範囲内にある複数の測定条件(Zj )ごとに、請求項1または請求項3の第2ステップまでを行い、各測定条件ごとに得られた結果の中から、分散式のパラメータや混合比Vf が、設定した最大・最小値の間に入っている組み合わせの中で、χ2 の最も良いものを選択する第3ステップから構成された、
    極小値計算法(BLMC)による分光エリプソメータを用いた計測対象の基板表面の超薄膜および薄膜計測方法。
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