JPH11316187A - エリプソメトリ及びエリプソメータ、形状測定方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

エリプソメトリ及びエリプソメータ、形状測定方法および半導体装置の製造方法

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JPH11316187A
JPH11316187A JP35943698A JP35943698A JPH11316187A JP H11316187 A JPH11316187 A JP H11316187A JP 35943698 A JP35943698 A JP 35943698A JP 35943698 A JP35943698 A JP 35943698A JP H11316187 A JPH11316187 A JP H11316187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、薄膜の屈折率と膜厚を評価するエ
リプソメトリにおいて、重回帰分析を適用し、重回帰式
を用いることにより、屈折率と膜厚の計算速度を向上さ
せることを目的とする。 【解決手段】 エリプソメトリにおいて、重回帰分析を
行なって重回帰式を求め、薄膜の膜厚と屈折率を該重回
帰式を用いてΔとΨの関数として近似する。そして、実
測したΔとΨの測定値と該関数を用いて該薄膜の膜厚と
屈折率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄膜の膜厚と屈折率
を測定するエリプソメトリ及びエリプソメータにかか
り、特に、測定された薄膜のΔ値とΨ値を説明変数と
し、重回帰分析により求めた重回帰式を使用して薄膜の
膜厚と屈折率を求めるエリプソメトリ及びエリプソメー
タ、さらにかかるエリプソメトリを使った半導体装置の
製造方法に関する。
【0002】半導体製造における薄膜形成工程において
は、形成された薄膜が望み通り成膜されているか否か、
特に形成された薄膜が望み通りの膜厚になっているか否
か、望みの物性や組成を有しているか否かが重要な検査
・評価項目となる。そして、その検査・評価には、簡便
で正確な方法としてエリプソメトリが用いられることが
多く、エリプソメトリ用の装置としてはエリプソメータ
が使用される。
【0003】
【従来の技術】エリプソメトリは、薄膜測定をしようと
する薄膜試料の表面に偏光を斜め方向から入射させ、反
射する光の偏光状態と先の入射光の偏光状態の変化量を
求め、解析計算によりこの変化量から薄膜試料の膜厚と
屈折率を求めようとする方法である。
【0004】この場合、偏光の変化量には二つある。一
つは、偏光を水平P座標面のp成分波(位相Wp )とそ
れに垂直なs成分波(位相Ws )の二つの成分波に分け
て考えた場合に、反射によってそれらの間に生ずる位相
のずれを表すものであり、通常以下の式(I)のΔとし
て示される。
【0005】
【数5】
【0006】もう一つの変化量は、偏光の主軸方位に生
じる変化を表すものであり、通常以下の式(II)のΨ
として示される。
【0007】
【数6】
【0008】主軸方向の変化は、p成分波(強度Ap
とs成分波(強度As )で反射率(反射光のAp /入射
光のAp と反射光のAs /入射光のAs )が異なるため
に両成分間に振幅の違いが起こり、合成した偏光として
変化が生じることによる。これらのΔとΨはエリプソメ
トリを用いるエリプソメータによって実測されるもので
あり、屈折率n3 の下地基板の上に、評価したい薄膜
(屈折率n,膜厚d)があり、波長λの光が屈折率n1
の雰囲気中で入射角θで入射したとすると、以下の関係
式(III)が得られる。
【0009】
【数7】
【0010】式(III)中の右辺パラメータの内、n
3 とλとn1 とθは既知であり、測定値であるΔ値とΨ
値を用いれば、未知数として評価したい薄膜の屈折率n
と膜厚dを解いて求めることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般には式
(III)は屈折率n又は膜厚dについてクローズドフ
ォームには展開できないので、ΔとΨのそれぞれ実測値
であるδ値とφ値を代入して直接解くことはできない。
そこで、従来は、測定されたδ値とφ値に対応する屈折
率nと膜厚dを求めるのに、屈折率と膜厚の値を様々に
変えて、式(III)に代入してΔとΨの計算値を算出
し、その計算値が実測されたδ値とφ値に一致する時の
対応する屈折率と膜厚を求めて、それらの値を薄膜の屈
折率nと膜厚dとして見出すという方法を使用してい
る。
【0012】しかし、かかる方法を用いていると、計算
量が多く、屈折率nと膜厚dを求めるのに時間がかかる
という問題を生じる。近年、半導体の集積化が進むにつ
れて、一枚の半導体製造用基板上の薄膜の検査・評価地
点数が増加しており、例えば、一枚の基板について検査
・評価地点数が数万地点に及ぶことも当然の検査工程と
なりつつある。
【0013】かかる状況下では、上記の長すぎる測定時
間は半導体製造において無視できない問題となり、屈折
率nと膜厚dの測定時間の短縮がエリプソメトリ、ひい
ては基板上の薄膜評価における大きな課題となる。そこ
で、本発明は上記課題を解決した新規で有用なエリプソ
メトリおよびエリプソメータを提供することにある。
【0014】また、本発明の別の目的は、実測されたΔ
値とΨ値から重回帰分析を用い、素早く薄膜の屈折率n
と膜厚dを計算する方法を使用し、測定時間の短縮を実
現したエリプソメトリおよびエリプソメータを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
薄膜測定を行う試料表面から反射される楕円偏光のパラ
メータであって、下式により定義される位相ずれ(Δ)
と主軸の変位(Ψ)を測定し、それぞれ対応する実測値
のδ値とφ値から該薄膜の膜厚と屈折率を求めるエリプ
ソメトリにおいて、前記の膜厚と屈折率を前記のΔとΨ
の関数として近似し、該関数を用いて該δ値とφ値から
該薄膜の膜厚と屈折率を求めることを特徴とする。
【0016】
【数8】
【0017】
【数9】
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載のエ
リプソメトリにおいて、前記の関数として、前記のδ値
とφ値を用いて重回帰分析により求めた重回帰式を使用
し、対応する前記薄膜の膜厚と屈折率を求めることを特
徴とする。請求項3記載の発明は、請求項2記載のエリ
プソメトリにおいて、前記の重回帰式が前記のΔとΨの
多項式であることを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項3記載のエ
リプソメトリにおいて、前記の多項式が前記のΔとΨを
変数とする3次の多項式であることを特徴とする。請求
項5記載の発明は、エリプソメータにおいて、薄膜測定
を行う試料表面から反射される楕円偏光のパラメータで
あって、下式により定義される位相ずれ(Δ)と主軸の
変位(Ψ)を測定し、それぞれ対応する実測値のδ値と
φ値を求める手段と、該δ値とΨ値を用いて重回帰分析
をし、該ΔとΨの多項式として重回帰式を求める手段
と、該重回帰式と該δ値とφ値を用いて該薄膜の膜厚と
屈折率を求める手段とからなることを特徴とする。
【0020】
【数10】
【0021】
【数11】
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載のエ
リプソメータにおいて、前記重回帰式がΔとΨを変数と
する3次の多項式であることを特徴とする。請求項7記
載の発明は、n個の構造パラメータを含む周期構造を有
する試料において前記n個の構造パラメータをエリプソ
メトリにより求める工程を含む形状測定方法において、
標準試料上の前記周期構造に対してn/2回のエリプソ
メトリを、測定条件を変化させながら実行し、エリプソ
パラメータΔi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程
と、前記標準試料上のn個の構造パラメータを実測する
工程と、前記n個の構造パラメータを、前記エリプソパ
ラメータの関数として表現する工程と、n個の構造パラ
メータを含む周期構造を有する測定試料について、エリ
プソメトリを行うことにより、エリプソパラメータ
Δi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程と、前記関数
を使って前記測定試料の構造パラメータを求める工程と
を含むことを特徴とする。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項7の形状測
定方法において、前記関数が、前記標準試料上の実測さ
れた構造パラメータを目的変量とし、前記標準試料につ
いて求められたエリプソパラメータΔi ,Ψi (i=1
〜n/2 )を説明変数とする重回帰分析により求められる
ことを特徴とする。請求項9記載の発明は、請求項7ま
たは8記載の形状測定方法において、前記測定条件は、
前記周期構造への光ビームの入射角、または入射方向、
または波長を変化させることにより変化されることを特
徴とする。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項7〜9の
いずれか一項記載の形状測定方法において、前記構造パ
ラメータが、プロセス条件を表すパラメータを含むこと
を特徴とする。請求項11記載の発明は、請求項7〜1
0のうちいずれか一項記載の形状測定方法において、前
記測定試料の前記n個の構造パラメータのうち、m個の
パラメータを実測し、前記エリプソメトリの測定条件の
変化をn/2−m回以上とし、残りのn−m個の構造パ
ラメータを、(n/2−m)個以上のΔと(n/2−
m)個以上のΨと、m個の構造パラメータとで近似的に
表現することを特徴とする。
【0025】請求項12記載の発明は、請求項8記載の
形状測定方法において、前記重回帰分析が、目的変数と
して使われる構造パラメータの実測値に誤差が含まれて
いる場合、前記エリプソメトリで得られたエリプソパラ
メータのうち、前記誤差を含む構造パラメータ以外の構
造パラメータの値が一定のものを抽出する工程と、前記
抽出されたエリプソパラメータの一つを説明変数とし、
前記誤差を含む構造パラメータを目的変数として単回帰
分析を行う工程とを含み、前記重回帰分析は、前記誤差
を含む構造パラメータに対して前記単回帰分析で得られ
た予測値を、その実測値として実行されることを特徴と
する。
【0026】請求項13記載の発明は、標準試料上に形
成されたn個の構造パラメータを含む周期構造に対し
て、n/2回のエリプソメトリを、測定条件を変化させ
ながら実行し、エリプソパラメータΔi ,Ψi (i=1
〜n/2 )を求める工程と、前記標準試料上のn個の構造
パラメータを実測する工程と、前記n個の構造パラメー
タを、前記エリプソパラメータの関数として表現する工
程と、半導体基板上に、n個の構造パラメータを含み前
記周期構造を形成する複数の被測定パターンを形成する
工程と、前記半導体基板上の前記周期構造についてエリ
プソメトリを行うことにより、エリプソパラメータ
Δi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程と、前記関数
を使って前記半導体基板上の周期構造について、前記構
造パラメータを求める工程とを含むことを特徴とする。
【0027】請求項14記載の発明は、請求項13の半
導体装置の製造方法において、前記周期構造が、基板上
に形成されたレジストパターンであることを特徴とす
る。請求項15記載の発明は、試料が有するn個の構造
パラメータを含む膜構造に対して、n/2回のエリプソ
メトリを、測定条件を変化させながら実行し、エリプソ
パラメータΔi 、Ψi (i=1〜n/2)を求める工程
と、前記膜構造に対してプロセス処理を行なって該膜構
造上に新たな構造パラメータを含む周期構造を形成する
工程と、前記周期構造の構造パラメータを実測する工程
と、前記プロセス処理の条件を前記エリプソパラメータ
及び前記新たな構造パラメータの関数として表現する工
程と、前記関数に基づき、プロセス処理の条件を決定す
る工程と、前記決定されたプロセス処理の条件で装置を
構成する膜構造に対して前記プロセス処理を行なって、
該膜構造上に所定の構造パラメータを有する周期構造を
形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0028】請求項16記載の発明は、試料が有するn
個の構造パラメータを含む窒化膜に対して、n/2回の
エリプソメトリを、測定条件を変化させながら実行し、
エリプソパラメータΔi 、Ψi (i=1〜n/2)を求
める工程と、前記窒素膜に対して露光処理を行なって該
窒素膜上にレジストパターンを形成する工程と、前記レ
ジストパターンのパターン幅を実測する工程と、前記露
光処理時のドーズ量を前記エリプソパラメータ及びパタ
ーン幅の関数として表現する工程と、前記関数に基づ
き、露光処理時のドーズ量を決定する工程と、前記決定
されたドーズ量で半導体装置を構成する窒素膜に対して
前記露光処理を行なって、該窒素膜上に所定のパターン
幅を有するレジストパターンを形成する工程とを含むこ
とを特徴とする半導体装置の製造方法。
【0029】請求項1記載の発明によれば、ΔとΨの関
数としては表すことのできない薄膜の屈折率nと膜厚d
を、近似的にΔとΨの関数で表し、その関数に対し、Δ
とΨのそれぞれ対応する実測値であるδ値とφ値を代入
し、薄膜の屈折率nと膜厚dを求めることが可能なる。
よって、薄膜のδ値とφ値から屈折率nと膜厚dを求め
る計算は一回で終了し、測定における計算時間が短縮可
能となる。従って、薄膜評価において、測定数が多くて
も測定時間の短いエリプソメトリが提供できる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、薄膜のδ値
とφ値を用いる重回帰分析による重回帰式を用いること
により、ΔとΨの関数としては表すことのできない薄膜
の屈折率nと膜厚dを近似的にΔとΨの関数で表すこと
が可能となる。よって、その重回帰式による関数に対
し、ΔとΨのそれぞれ対応する実測値であるδ値とφ値
を代入し、薄膜の屈折率nと膜厚dを求めることが可能
なる。
【0031】従って、薄膜のδ値とφ値から屈折率nと
膜厚dを求める計算は一回で終了し、測定における計算
時間が短縮可能となり、薄膜評価において、測定数が多
くても測定時間の短いエリプソメトリが提供できる。請
求項3及び請求項5記載の発明によれば、薄膜のδ値と
φ値を用いる重回帰分析による重回帰式を用いることに
より、ΔとΨの関数としては表すことのできない薄膜の
屈折率nと膜厚dを近似的にΔとΨの関数で表すことが
可能となる。
【0032】そのとき、重回帰式をΔとΨの多項式とす
ることにより、薄膜の屈折率nと膜厚dのΔとΨの関数
への近似をより精度高いものとすることが可能となる。
従って、薄膜のδ値とφ値からの屈折率nと膜厚dを求
める計算は一回で終了するとともに、計算精度は高く、
測定における計算時間の短縮とともに精度の高い測定が
可能となる。よって、薄膜評価において、精度が高いう
え、測定数が多くても測定時間の短いエリプソメトリ及
びエリプソメータが提供できる。
【0033】請求項4及び請求項6記載の発明によれ
ば、薄膜のδ値とφ値を用いる重回帰分析による重回帰
式を用いることにより、ΔとΨの関数としては表すこと
のできない薄膜の屈折率nと膜厚dを近似的にΔとΨの
関数で表すことが可能となる。そのとき、重回帰式をΔ
とΨの変数からなる3次の多項式とすることにより、薄
膜の屈折率nと膜厚dのΔとΨの関数への近似の精度の
高いものとしながら、計算を複雑にしすぎることがな
く、計算の時間短縮効果の維持をすることが可能とな
る。
【0034】従って、薄膜のδ値とφ値から屈折率nと
膜厚dを求める計算は一回で終了するとともに、その計
算精度は高く、結果として、必要時間の短縮とともに高
い精度の測定が可能となるエリプソメトリ及びエリプソ
メータを提供することができる。請求項7記載の発明に
よれば、エリプソメトリにより、周期構造の様々な構造
パラメータを、標準試料について求められた構造パラメ
ータとエリプソパラメータとの間の対応関係を使うこと
により、非破壊で、効率良く求めることが可能になる。
【0035】請求項8記載の発明によれば、エリプソメ
トリで求められたデータを構造データに変換する関数を
重回帰分析により、迅速に求めることが可能になる。請
求項9記載の発明によれば、前記周期構造の様々なパラ
メータを求めるのに必要なエリプソメトリの測定条件の
変化を、容易に実現することができる。請求項10記載
の発明によれば、エリプソメトリにより、プロセスパラ
メータまでも求めることが可能になる。
【0036】請求項11記載の発明によれば、測定試料
のエリプソメトリの際に一部の構造データを実測してお
くことにより、必要なエリプソメトリの測定条件の変化
回数を減少させることができ、測定が簡素化される請求
項12記載の発明によれば、重回帰分析を行う場合に、
目的変数として使われる実測値に誤差が含まれている場
合にも、その誤差を除去することができ、精度の高い重
回帰式が得られる。
【0037】請求項13記載の発明によれば、エリプソ
メトリにより周期構造の構造パラメータを求めることに
より、半導体装置の製造工程の途中で形成される様々な
ラインアンドスペースパターンを、非破壊に、効率良く
検査できる。請求項14記載の発明によれば、エリプソ
メトリを使って基板上のレジストパターンを検査でき
る。
【0038】請求項15記載の発明によれば、関数に基
づき、プロセス処理の条件が決定されるので、決定され
た条件でプロセス処理を行なうことにより、所定の構造
パラメータを有する周期構造を形成することができる。
請求項16記載の発明によれば、関数に基づき、露光処
理時のドーズ量が決定されるので、決定されたドーズ量
で露光を行なうことにより、所定のパターン幅を有する
レジストパターンを形成することができる。
【0039】なお、請求項15及び16記載の発明にお
ける関数としては、例えば、重回帰式が適用される。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明においては、本来ΔとΨの
関数として表すことができないとされている薄膜の屈折
率n又は膜厚dを、近似的にΔとΨの関数として表し、
薄膜のΔとΨの測定された結果である実測値δ値とφ値
を該式に代入し、計算により求めることを可能としてい
る。
【0041】近似の方法としては、その近似の精度が測
定結果の精度に大きく影響せず、結果として測定精度の
点で従来エリプソメトリに劣らないものであって、一
方、計算・測定に必要な時間の点では、従来エリプソメ
トリより優れたものであるなら如何なるものでも良い。
その様な方法として最も適した手法に、重回帰分析を用
いた重回帰式を利用する方法がある。
【0042】その重回帰分析をエリプソメトリに適用す
る方法は以下の通りである。先ず対象となる半導体等の
製造工程において検査・測定すべき薄膜の示しうるΔと
Ψのおおよその範囲を決め、その範囲内における重回帰
分析を行い、重回帰式を求める。このように、ある範囲
を特定するのは、一度に全てのΔとΨの範囲について、
薄膜の屈折率n又は膜厚dを近似的にΔとΨの関数とし
て表すのは、本発明を実施してエリプソメトリを適用し
ようとする薄膜が決められた製造工程中の決められた種
類・膜厚の薄膜であり、ある程度似かよった特性を示す
ことが予想されることから必要以上に広い範囲をカバー
することになり、無駄であることによる。
【0043】つまり、適用する薄膜の取りうるΔとΨの
値の範囲として、ΔとΨの取る値の範囲をある領域に限
定して、その結果、近似の精度をより高くし、計算、ひ
いては屈折率n又は膜厚dの測定の精度を高めることが
可能である具体的な方法としては、初めに、他の手段、
例えば従来エリプソメトリ法等によって、測定・検査す
べき薄膜と同様のΔとΨを有する一若しくは複数の薄膜
について、数点から数十点の測定数で、屈折率又は膜厚
を予め測定しておき、その値と対応するδ値とφ値を求
めておく。
【0044】そして、目的変数としては膜厚dと屈折率
nのいずれかを選択する。この時、何れについても選択
可能であり、目的に従って選択が可能である。次に、選
択された薄膜の屈折率n又は膜厚dを、近似的にΔとΨ
の関数として表す。しかし、その場合、ΔとΨの如何な
る関数を選択するべきかは前もって分かるわけではな
く、従って、ΔとΨの如何なる関数をも選択することが
可能である。求める重回帰式を多項式とすることも可能
であり、その結果、精度の良い近似を行うことが可能と
なり、望ましい結果が得られる。
【0045】従って、膜厚d又は屈折率nを選択する場
合のそれぞれにおいて、説明変数としてΔ及びΨさらに
それぞれの関数及びΔとΨからなる関数を選択すること
が望ましい。また、変数ΔとΨの次元を選択し、何次の
多項式とするかについては、その近似の精度を保てる範
囲で、更に計算が余り複雑にならない程度で、計算に時
間がかかり過ぎないように選択することが望ましく、2
次乃至4次を変数ΔとΨの次元として選択することが望
ましい。
【0046】次に、先に求めておいた数点から数十点の
膜厚d又は屈折率nと対応するδ値とφ値を用いて、重
回帰分析を行い、重回帰式を求める。それから、計算を
複雑にすることを防ぎ、計算効率と速度を向上させるた
め、選択した説明変数のうち、その値の変化が求めた重
回帰式によって算出する薄膜の屈折率n又は膜厚dに大
きく影響するもののみを用い、余り影響が無い変数につ
いては用いないで省略し、重回帰式を形成することも可
能である。
【0047】そして、以後、重回帰式を求めた範囲内に
δ値とφ値を有する薄膜については、ΔとΨを測定し、
得られたδ値とφ値をこの得られた重回帰式に代入し、
薄膜の屈折率n又は膜厚dを算出することが可能とな
る。つまり、ΔとΨを測定し、一回の計算により、素早
く薄膜の屈折率n又は膜厚dを求めることができる。
【0048】尚、薄膜の測定に必要なΔとΨの範囲内に
おいて、重回帰式を一つのみ求め、それに限って用いる
必要はなく、必要なΔとΨの範囲を複数に細分化し、そ
れぞれの領域に対応する重回帰式を求め、薄膜の評価に
対し、複数の重回帰式の中から対応可能なΔとΨの領域
のものを選択して計算に用いることも可能である。この
場合、ΔとΨの適用範囲がより狭められているため、近
似の精度がより向上し、計算、ひいては屈折率n又は膜
厚dの測定の精度をより高めることが可能となる。
【0049】ところで、ラインアンドスペースパターン
等の周期構造を有する試料では、構造を指定するパラメ
ータがn個あったとすると、Δ,Ψから前記n個の構造
パラメータを求めるには、エリプソメトリの際に光ビー
ム入射角あるいは波長を変化させる等により測定条件を
変化させ、ΔおよびΨをn/2回以上(nが奇数の場合
n/2+1/2回以上)測定する(Δ1 ,Δ2 ,・・・
Δn/2 ,Ψ1 ,Ψ2 ,・・・Ψn/2 )。さらにこのよう
な周期構造を有する試料について、別の方法により構造
パラメータα1 ,α2 ,・・・αn を測定しておくと、
エリプソパラメータ(Δ1 ,Δ2 ,・・・Δn/2
Ψ1 ,Ψ2 ,・・・Ψn/2 )が、構造パラメータ
(α1 ,α2 ,・・・αn )の関数として表現できる。
従って、かかる関数が求まれば、その関数を逆に解くこ
とにより、エリプソパラメータから構造パラメータを求
めることが可能になる。以下に説明する実施例では、か
かる関数を重回帰分析により求めている。かかる方法で
求まる構造パラメータでは、特定の一個の値ではなく、
ある領域の平均値となっており、このため一度の測定で
平均値を求めることが可能になる。
【0050】
【実施例】[第1実施例]本発明に係る第1の実施例と
して、膜厚dをΔとΨの重回帰式で表す例を説明する。
先ず、ΔとΨの領域を、以下の範囲に限定した。
【0051】60<Δ<90 28<Ψ<34 次に、回帰分析を行うが、対象とする膜厚dと対応する
ΔとΨについては、重回帰式の信頼度を低下させる多重
共線性の問題をなるべく回避するため、ΔとΨの相関が
小さい19点の(d,Δ,Ψ)の組み合わせを選択し
た。
【0052】用いた19点について、ΔとΨのプロット
を図1に示す。説明変数は、ΔとΨの3次式を選んだ。
即ち、Δ、Ψ、Δ2 、Ψ2 、ΔΨ、ΔΨ2 、ΨΔ2 、Δ
3 、Ψ3 を選択した。この説明変数を用い重回帰分析を
実行して、有為な変数としてΨ、ΔΨ、ΔΨ2 、Δ3
Ψ3 の5変数を選択した。
【0053】重回帰式は次の通りとなった。 d=107.03Ψ−2.7445ΔΨ−0.057 Ψ3 +0.06408 ΔΨ2 +0.00179 Δ3 +81.029 (IV) 次に、重回帰式(IV)を用いて膜厚dを計算し、膜厚
の近似値を求めた。そして、この近似値を実際の信頼で
きる他の方法で測定した膜厚と比較し、重回帰分析を用
いた場合の膜厚の測定精度を評価した。
【0054】
【表1】
【0055】近似値と実際の膜厚の差は、95%の信頼
度で±5オングストロームであった。つまり、重回帰式
による近似値は600乃至800オングストロームの膜
厚の薄膜において、±5オングストロームの範囲内に9
5%が含まれていることを示し、高い精度を有すること
が実証された。尚、膜厚の実際の値と重回帰分析を用い
た場合の近似値の相関係数を表す重相関係数Rは、0.
99943であり、やはり、その高い精度を実証してい
る。
【0056】次に、実際の膜厚評価において、上記の重
回帰式(IV)を用いて評価を行った。測定すべき膜の
ΔとΨを測定し、その測定値を重回帰式(IV)に代入
することにより一回の計算で精度の高い膜厚値が得られ
た。同様の方法を薄膜の屈折率についても実施したとこ
ろ、やはり膜厚の場合と同様に、一回の計算で精度の高
い屈折率値が得られた。
【0057】次に、図2に示すように、偏光子1と四分
の一波長(λ/4)板2と検光子3を用いて薄膜試料4
の測定を行う所謂PSCA系の光学系からなる測定器5
と検出器6と従来の方法によるΔとΨから屈折率と膜厚
を算出する機能と本発明にかかる重回帰分析により屈折
率と膜厚を求める機能の両方を有する演算装置(CP
U)7からなるエリプソメータ11を準備した。
【0058】このエリプソメータ11を用いて行う、半
導体製造工程等の基板薄膜の測定に相当する多数回の屈
折率及び膜厚の測定について説明する。一回毎の測定
は、このエリプソメータ11の測定器5の有する偏光子
1から直線偏光を薄膜試料4に入射させ、薄膜試料4か
ら反射する楕円偏光を検出器6で検出し、検出された楕
円偏光の形状からCPU7で薄膜試料4のΔとΨを求
め、それぞれ対応する実測値のδ値とφ値を得る。
【0059】そして、上記の測定を多数回行い、多数回
の測定で得られた実測値δ値とφ値の多数の組み合わせ
の中から数点から数十点の組み合わせを選択し、これら
の組み合わせについてCPU7に備えられた従来法によ
るΔとΨからの屈折率と膜厚の計算機能によって、屈折
率とΔとΨの組み合わせ若しくは膜厚とΔとΨの組み合
わせを求める。
【0060】次に、これらの組み合わせを用いて更にC
PU7で重回帰分析をし、該ΔとΨの3次の多項式とし
て重回帰式を求める。重回帰式が求められた後は、既に
得られている実測値δ値とφ値及び、その後測定した実
測値のδ値とφ値について、該重回帰式を用いて対応す
る薄膜の屈折率や膜厚を求める。尚、重回帰式を求める
ために、上記のように従来法による屈折率や膜厚の算出
を行わず、既に屈折率の既知で適当な範囲の値を有する
薄膜試料についてΔとΨを測定し、既知の屈折率や膜厚
と実測値のδ値とφ値の組み合わせを用いて重回帰式を
求めることも可能である。その場合、エリプソメータに
おいては、CPU7中の従来法によるΔとΨからの屈折
率と膜厚の計算機能を省略し、本発明にかかる重回帰分
析により屈折率と膜厚を求める機能のみとしても良い。
【0061】また、その重回帰式をCPU7中に記憶さ
せておき、通常の製造工程等においては重回帰式を求め
ることは行わず、記憶された重回帰式を用いて、測定器
5と検出器6で得られた実測値のδ値とφ値を用いて薄
膜の屈折率や膜厚を算出して薄膜評価に対応することも
可能である。次に、実際に本実施例にかかるエリプソメ
ータを用いて薄膜試料の膜厚測定を行った。
【0062】測定では、上記の例と同一の(実際の膜厚
d,Δ,Ψ)の19点の組み合わせをその重回帰分析に
用い、重回帰式は式(IV)と同一とした。そして、そ
の後、膜厚未知の薄膜試料について測定をしたが、測定
の結果、自身の測定によるΔ,Ψの実測値であるδ値と
φ値を用いた一回の計算で精度の高い膜厚値又は屈折率
値が得られ、従来エリプソメータに比べ計算時間の短
縮、ひいては測定時間の短縮をすることができた。 [第2実施例]次に、基板上に形成された周期構造につ
いて、エリプソメトリを適用してその構造パラメータを
求める例を、本発明の第2実施例として説明する。
【0063】図3は、本発明の第2実施例となる実験に
おいて使用された試料20の構成を示す。図3を参照す
るに、試料20には、Si基板21上に形成されたレジ
スト膜を電子ビーム露光および現像することにより、
0.3μmピッチのラインアンドスペースパターン22
が形成されている。露光の際、電子ビームのショットサ
イズを変化させることにより、レジストパターンの幅L
を0.1〜0.2μmの範囲で変化させ、また露光ドー
ズも80,100,110および120μC/cm
2と、四通りに変化させている。合計で25通りの組み
合わせに対応する試料を作製した。
【0064】図4は、前記25通りの組み合わせに対応
する試料に対し、図2の装置を使ってエリプソメトリを
適用して求めたΔおよびΨの分布を示す。次に、SEM
により、前記25通りの試料について、レジストパター
ン幅Lを測定し、目的変量をL、説明変量をΔ,Ψ,Δ
Ψ,Δ2 , Ψ2 およびΔ/Ψとした重回帰分析を行った
結果、次の重回帰式が求められた。 L=−0.0229Δ+0.01833Ψ−2.392
×10-4Ψ2+0.2797Δ/Ψ+2.0450×1
-4ΔΨ+0.4906 ただし、上の重回帰式において、項Δ2 は、T検定の結
果、目的変量には影響しないという結論が出たので、省
略している。
【0065】図5および表2は、上記の重回帰式による
レジストパターン幅Lの予測値と、前記SEMによる実
測値との関係を示す。
【0066】
【表2】
【0067】図5よりわかるように、レジストパターン
幅Lの予測値と実測値とは直線的に対応しており、表2
よりわかるように、実測値で規格化した誤差(誤差/実
測値)は最大でも5%以下である。図5において、重相
関係数Rは0.99349であり、非常に良好である。
図5および表2の関係は、図3のラインアンドスペース
パターン22において、レジストパターン幅Lを、エリ
プソメトリで求まるパラメータΔおよびΨにより表現で
きることを示している。これは、逆に上記重回帰式を使
うことにより、図3と同様な周期的ラインアンドスペー
スパターンを有する被測定試料に対してエリプソメトリ
を適用し、その結果求められたパラメータΔおよびΨか
ら、SEM測定を行うことなく、前記被測定試料のレジ
ストパターン幅Lを容易に逆算することができることを
意味している。 [第3実施例]図6は、本発明の第3実施例となる実験
において使用された試料30の構成を示す。
【0068】図6を参照するに、試料30には、Si基
板31上に形成されたレジスト膜を電子ビーム露光およ
び現像することにより、5μmピッチのラインアンドス
ペースパターン32が形成されている。本実施例の実験
では、露光時の電子ビームドーズを204μC/c
-2,170μC/cm-2および136μC/cm-2
変化させることにより、ドーズ量の異なる3通りの試料
を作製した。また、各ドーズ量の試料において、ライン
アンドスペースパターンの線幅Lを様々に変化させた。
【0069】次に、図2の装置を使ってエリプソメトリ
を適用してΔおよびΨを求め、これを使ってSEMによ
り実測されたレジストパターン幅Lに対して重回帰分析
を行った。ただし、前記重回帰分析の際、T検定により
有意な説明変数のみを選択し、その結果次の重回帰式が
求められた。 L=−0.001118ΔΨ+0.004005Ψ+
0.163487 図7および表3〜5は、上記の重回帰式によるレジスト
パターン幅Lの予測値と、前記SEMによる実測値との
関係を示す。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】
【表5】
【0073】図7よりわかるように、レジストパターン
幅Lの予測値と実測値とは図5と同様に直線的に対応し
ており、表3よりわかるように、実測値で規格化した誤
差(誤差/実測値)はほとんど2%以下、最大でも3.
5%以内である。また図7において、重相関係数Rは
0.99667であり、図5の場合よりもさらに良好で
ある。
【0074】図7および表3の関係は、図5および表2
の場合と同様に、図6のラインアンドスペースパターン
32において、レジストパターン幅Lを、エリプソメト
リで求まるパラメータΔおよびΨにより表現できること
を示している。これは、逆に上記重回帰式を使うことに
より、被測定試料に対してエリプソメトリを適用し、求
められたパラメータΔおよびΨから、SEM測定を行う
ことなく、ライン幅Lを容易に逆算することができるこ
とを意味している。
【0075】上記重回帰式が先に図5で説明した重回帰
式と異なるのは、図6のラインアンドスペースパターン
32のピッチと露光ドーズが、図3の場合と異なるため
であると考えられる。すなわち、重回帰式は条件が変わ
る毎に変化するので、各条件について求めておく必要が
ある。 [第4実施例]図8は、本発明の第4実施例で使う試料
40の構成を示す。
【0076】図8を参照するに、試料40はSi基板4
1と、Si基板41上に形成されたHTO膜42と、前
記HTO膜42上に形成されたSiN膜43と、前記S
iN膜43上に一様なピッチで形成された、幅Wを有す
るラインアンドスペースパターン44とよりなる。本実
施例では、前記HTO膜42の厚さt1 、SiN膜43
の厚さt2 およびパターン幅Wを構造パラメータとし
て、それぞれ740〜840Å、140〜240Åおよ
び0.30〜0.37μmの範囲で変化させた試料を作
製した。
【0077】ところで、本実施例では、構造パラメータ
が前記幅Wの他に膜厚t1 ,t2 を含むため、これら3
個の構造パラメータを、エリプソメトリで求められる2
個のパラメータ(Δ,Ψ)だけで表現することはできな
い。このため、本実施例では、前記3個の構造パラメー
タに対応してエリプソメトリの測定条件を3通りに変化
させ、それぞれについてエリプソメトリを実行する。例
えば、本実施例では図2のエリプソメータにおいて、入
射光ビームの入射角を55°,65°および75°と変
化させ、それぞれの入射角についてエリプソメトリを実
行する。
【0078】それぞれの入射角において得られたΔおよ
びΨを(Δ1 ,Ψ1 ),(Δ2 ,Ψ 2 )および(Δ3
Ψ3 )とすると、膜厚t1 ,膜厚t2 およびパターン幅
Wの各々について、Δi ,Ψi ,Δi ×Δj ,Δi ×Ψ
j .Ψi ×Ψj ,Δi /Ψj(i=1〜3,j=1〜
3)を説明変数とする重回帰式が得られる。例えば、パ
ターン幅Wを目的変数とする重回帰式は、 W=−0.00331Ψ3 +0.48138Δ3 /Ψ2
+0.512903 と求められ、重相関係数Rは0.97374となった。
【0079】すなわち、上記の関係は、図8の構成のラ
インアンドスペースパターン44と同様な周期構造を有
する被測定試料では、Ψ2 ,Ψ3 およびΔ3 を求めるこ
とにより、パターン幅Wを求めることができる。一般
に、周期構造の構造パラメータが複数個、例えばn個存
在する場合、nが偶数の場合には少なくともn/2回、
測定条件を変化させてエリプソメトリを行い、それぞれ
の条件についてΔおよびΨを求める必要がある(nが奇
数の場合には少なくともn/2+1/2回測定を変化さ
せることが必要になる)。
【0080】また、前記n個の構造パラメータのうち、
m個のものがあらかじめ別の方法で求められておれば、
エリプソメトリの測定条件数を(n/2−m)個まで
(nが奇数の場合n/2−1/2個まで)減少させるこ
とができる。この場合、残りのn−m個の構造パラメー
タは、n/2−m個以上のΔおよびn/2−m個以上の
Ψと、m個の実測パラメータにより近似的に表現され
る。 [第5実施例]ところで、前記第2実施例においては、
図5の関係を確立するに当たり、図3の試料20につい
て、SEMによるラインアンドスペースパターン22の
実測が前提となる。しかし、SEMによるラインアンド
スペースパターンの実測には、一般に多少の誤差がつき
ものである。そこで、本実施例では、前記重回帰式を求
めるに当たってこのようなSEMによるパターン幅の実
測に伴う誤差を取り除き、被測定試料に対してエリプソ
メトリを適用した場合の予測値の精度を向上させること
を目的とする。
【0081】図3の試料20についてエリプソメトリを
適用する際に、露光ドーズ量を一定とし、レジストパタ
ーン幅Lのみを変化させた場合、得られるΔ、Ψの分布
は、図9に示すように滑らかな曲線を描く。ただし、図
9は、露光ドーズを120μC/cm2 とした場合の例
を示す。そこで、本実施例では、レジストパターン幅お
よびドーズ量を様々に変化させた試料に対してエリプソ
メトリを行うことで得られたデータのうち、ドーズ量が
一定のデータのみを抽出し、これに対して、レジストパ
ターン幅LについてのSEM実測値を目的変数、Ψを説
明変数として単回帰分析を行う。
【0082】図10は、ドーズ量を120μC/cm2
に設定した場合の単回帰曲線を示す。図10を参照する
に、レジストパターン幅Lの実測値は回帰曲線の上下に
ばらつくが、真のレジストパターン幅Lは滑らかな曲線
上にのるはずであり、従って上記回帰曲線からの前記実
測値のばらつきは、実測値の誤差を示しているものと考
えられる。
【0083】そこで、本実施例では、さらに露光ドーズ
量を80μC/cm2 ,100μC/cm2 ,110μ
C/cm2 と変化させ、各々の露光ドーズ量に対して上
記単回帰分析を行う。このようにして得られた回帰式を
使うことにより、レジストパターン幅の予測値が、各露
光ドーズ量について求められる。また、このようにして
求められたレジストパターン幅の予測値を使って前記第
2実施例で説明した重回帰分析を行うと、得られた重相
関係数はRは、第2実施例の場合の0.9934から
0.99933へと向上し、また予測値の標準偏差σも
3.7nmから1.2nmへと改善された。すなわち、
かかる手順により、前記回帰分析を行う際に、目的変数
中に含まれる誤差が除去され、精度の高い重回帰式が求
められる。 [第6実施例]以下、第6実施例として本発明のエリプ
ソメトリを適用した半導体装置の製造方法について説明
する。
【0084】本製造方法では、先ず、試料のSi基板上
に窒化膜を堆積し、その後、堆積された窒化膜に対して
エリプソ測定を行なう。そして、後述する重回帰式に基
づき、窒化膜上に形成するレジストパターンの幅Lを所
望の値にするための露光ドーズ量Dを決定し、その露光
ドーズ量Dで半導体装置となる窒素膜上にレジストパタ
ーンを形成する。
【0085】露光ドーズ量Dを決定するための重回帰式
は、以下のような試料60を用いて求められる。図11
は、本発明の第6実施例で使用する試料60の構成図で
ある。図11に示すように、試料60は、Si基板61
と、Si基板61上に堆積されたSiN膜(窒化膜)6
2を有する。この試料60として、それぞれSiN膜6
2の堆積条件を異ならせた19個が用意された。SiN
膜62の堆積条件が異なるために、19個の試料60の
SiN膜62の膜厚、屈折率及び吸収係数はそれぞれ異
なる。
【0086】上記試料60において、SiN膜62の膜
厚、屈折率及び吸収係数からなる3つの構造パラメータ
をエリプソパラメータΔ、Ψに変換するためにエリプソ
測定を行なった。具体的には、図2に示すエリプソメー
タ11によって、入射光ビームの入射角を75°に固定
して、19個の試料60に対して248nmの波長を有
する入射光ビームと633nmの波長を有する入射光ビ
ームをそれぞれ照射し、エリプソパラメータΔ、Ψを求
めた。
【0087】次に、SiN膜62上に200nmの幅を
有するレジスタパターンを形成するために露光を行なっ
た。この時、19個の各試料60に対し、それぞれ28
0J/m2 〜400J/m2 まで、10J/m2 ずつ異
ならせた13通りの露光ドーズ量を用いた。表6及び表
7は、エリプソ測定の結果得られた19個の試料60の
エリプソパラメータΔ248 、Ψ248 、Δ633 、Ψ633
露光に使用された露光ドーズ量の一部を示したものであ
る。ここで、Δ248 、Ψ248 は、248nmの波長を有
する入射光ビームに対するエリプソパラメータであり、
Δ633 、Ψ633 は、633nmの波長を有する入射光ビ
ームに対するエリプソパラメータである。
【0088】
【表6】
【0089】
【表7】
【0090】表6及び表7に示すように、エリプソパラ
メータΔ248 、Ψ248 、Δ633 、Ψ 633 は、SiN膜6
2の膜厚、屈折率及び吸収係数の違いを反映して、各試
料60毎にばらついた値となっている。上記測定結果に
基づき、目的変量を露光ドーズ量Dとし、説明変量をΔ
248 、Ψ248 、Δ633 、Ψ633 及びレジストパターン幅
Lとして重回帰分析を行なった結果、次の重回帰式が求
められた。
【0091】 D=0.783Ψ633 −1.351L+578.08 ただし、上記重回帰式において、ステップワイズ法を用
いて変数選択を行なった結果、エリプソパラメータΔ
248 、Ψ248 、Δ633 は、目的変量には影響しないとい
う結論が出たので除去されている。実際にSiN膜62
上に形成されたレジスタパターンの幅Lは、240nm
〜150nmの間でばらついた値となった。表8及び表
9は、レジストパターン幅Lと、上記重回帰式から予測
されるドーズ量の予測値と、予測値及び露光処理時の実
際のドーズ量の誤差との関係の一部を示したものであ
る。
【0092】
【表8】
【0093】
【表9】
【0094】上記重回帰式によるドーズ量の予測値と実
際の値との重相関係数Rは、0.98839であり、非
常に良い値を示した。従って、半導体装置の製造におい
て、SiN膜62をSi基板61上に堆積した後に、S
iN膜62上に形成するレジストパターンの幅Lを所望
の値にするには、上記重回帰式に基づき対応するプロセ
スパラメータである露光ドーズ量を求め、その露光ドー
ズ量で露光を行なえばよいことが分かる。
【0095】以上、本発明を好ましい実施例について説
明したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載の要旨内において様
々な変形・変更が可能である。
【0096】
【発明の効果】請求項1記載の発明よれば、ΔとΨの実
測による薄膜のδ値とφ値から屈折率nと膜厚dを求め
る計算は一回で終了し、測定における計算時間が短縮可
能となる。従って、薄膜評価において、測定数が多くて
も測定時間の短いエリプソメトリが提供できる。
【0097】請求項2記載の発明によれば、重回帰分析
による重回帰式を用いることにより、屈折率nと膜厚d
の測定における計算は一回で終了し、計算時間が短縮可
能となり、薄膜評価において、測定数が多くても測定時
間の短いエリプソメトリが提供できる。請求項3及び請
求項5記載の発明によれば、重回帰分析によるΔとΨの
多項式である重回帰式を用いることにより、薄膜のδ値
とφ値からの屈折率nと膜厚dを求める計算は一回で終
了する。そして、計算精度は高く、計算時間の短縮とと
もに精度の高い測定が可能となる。
【0098】よって、薄膜評価において、精度が高いう
え、測定数が多くても測定時間の短いエリプソメトリ及
びエリプソメータが提供できる。請求項4及び請求項6
記載の発明によれば、重回帰分析による重回帰式をΔと
Ψの変数からなる3次の多項式とすることにより、薄膜
の屈折率nと膜厚dのΔとΨの関数への近似の精度の高
いものとしながら、計算を複雑にしすぎることがなく、
計算の時間短縮効果の維持をすることが可能となる。
【0099】従って、必要時間の短縮とともに高い精度
の測定が可能となるエリプソメトリ及びエリプソメータ
を提供することができる。請求項7記載の発明によれ
ば、エリプソメトリにより、周期構造の様々な構造パラ
メータを、標準試料について求められた構造パラメータ
とエリプソパラメータとの間の対応関係を使うことによ
り、非破壊で、効率良く求めることが可能になる。
【0100】請求項8記載の発明によれば、エリプソメ
トリで求められたデータを構造データに変換する関数を
重回帰分析により、迅速に求めることが可能になる。請
求項9記載の発明によれば、前記周期構造の様々なパラ
メータを求めるのに必要なエリプソメトリの測定条件の
変化を、容易に実現することができる。請求項10記載
の発明によれば、エリプソメトリにより、プロセスパラ
メータまでも求めることが可能になる。
【0101】請求項11記載の発明によれば、測定試料
のエリプソメトリの際に一部の構造データを実測してお
くことにより、必要なエリプソメトリの測定条件の変化
回数を減少させることができ、測定が簡素化される請求
項12記載の発明によれば、重回帰分析を行う場合に、
目的変数として使われる実測値に誤差が含まれている場
合にも、その誤差を除去することができ、精度の高い重
回帰式が得られる。
【0102】請求項13記載の発明によれば、エリプソ
メトリにより周期構造の構造パラメータを求めることに
より、半導体装置の製造工程の途中で形成される様々な
ラインアンドスペースパターンを、非破壊に、効率良く
検査できる。請求項14記載の発明によれば、エリプソ
メトリを使って基板上のレジストパターンを検査でき
る。
【0103】請求項15記載の発明によれば、関数に基
づき、プロセス処理の条件が決定されるので、決定され
た条件でプロセス処理を行なうことにより、所定の構造
パラメータを有する周期構造を形成することができる。
請求項16記載の発明によれば、関数に基づき、露光処
理時のドーズ量が決定されるので、決定されたドーズ量
で露光を行なうことにより、所定のパターン幅を有する
レジストパターンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で重回帰分析に用いた膜厚値に
対応するΔとΨをプロットした図である。
【図2】本発明の実施例にかかるエリプソメータの要部
構成の概略を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例で使われる試料の構成を示
す図である。
【図4】図3の試料に対して得られたエリプソパラメー
タの例を示す図である。
【図5】図3の試料について得られた、パターン幅の実
測値とエリプソメトリによる予測値との対応を示す図で
ある。
【図6】本発明の第3実施例で使われる試料の構成を示
す図である。
【図7】図6の試料について得られた、パターン幅の実
測値とエリプソメトリによる予測値との対応を示す図で
ある。
【図8】本発明の第4実施例で使われる試料の構成を示
す図である。
【図9】図8の試料に対して得られたエリプソパラメー
タについて、特定の露光ドーズにおいて出現するΔとΨ
との間の滑らかな関係を示す図である。
【図10】図8の試料に対して得られたエリプソパラメ
ータについて、単回帰分析を行った結果を示す。
【図11】本発明の第6実施例で使用する試料60の構
成図である。
【符号の説明】
1 偏光子 2 λ/4板 3 検光子 4 薄膜試料 5 測定器 6 検出器 7 CPU 11 エリプソメータ 20,30,40、60 試料 21.31,41、61 Si基板 22,32,44 ラインアンドスペースパターン 42 酸化膜 43、62 SiN膜

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜測定を行う試料表面から反射される
    楕円偏光のパラメータであって、下式により定義される
    位相ずれ(Δ)と主軸の変位(Ψ)を測定し、それぞれ
    対応する実測値のδ値とφ値から該薄膜の膜厚と屈折率
    を求めるエリプソメトリにおいて、 前記の膜厚と屈折率を前記のΔとΨの関数として近似
    し、 該関数を用いて該δ値とφ値から該薄膜の膜厚と屈折率
    を求めることを特徴とするエリプソメトリ。 【数1】 【数2】
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエリプソメトリにおい
    て、 前記の関数として、前記のδ値とφ値を用いて重回帰分
    析により求めた重回帰式を使用し、対応する前記薄膜の
    膜厚と屈折率を求めることを特徴とするエリプソメト
    リ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエリプソメトリにおい
    て、 前記の重回帰式が前記のΔとΨの多項式であることを特
    徴とするエリプソメトリ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエリプソメトリにおい
    て、 前記の多項式が前記のΔとΨを変数とする3次の多項式
    であることを特徴とするエリプソメトリ。
  5. 【請求項5】 薄膜測定を行う試料表面から反射される
    楕円偏光のパラメータであって、下式により定義される
    位相ずれ(Δ)と主軸の変位(Ψ)を測定し、それぞれ
    対応する実測値のδ値とφ値を求める手段と、 該δ値とΨ値を用いて重回帰分析をし、該ΔとΨの多項
    式として重回帰式を求める手段と、 該重回帰式と該δ値とφ値を用いて該薄膜の膜厚と屈折
    率を求める手段とからなることを特徴とするエリプソメ
    ータ。 【数3】 【数4】
  6. 【請求項6】 請求項5記載のエリプソメータにおい
    て、 前記重回帰式がΔとΨを変数とする3次の多項式である
    ことを特徴とするエリプソメータ。
  7. 【請求項7】 n個の構造パラメータを含む周期構造を
    有する試料において前記n個の構造パラメータをエリプ
    ソメトリにより求める工程を含む形状測定方法におい
    て、 標準試料上の前記周期構造に対してn/2回のエリプソ
    メトリを、測定条件を変化させながら実行し、エリプソ
    パラメータΔi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程
    と、 前記標準試料上のn個の構造パラメータを実測する工程
    と、 前記n個の構造パラメータを、前記エリプソパラメータ
    の関数として表現する工程と、 n個の構造パラメータを含む周期構造を有する測定試料
    について、エリプソメトリを行うことにより、エリプソ
    パラメータΔi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程
    と、 前記関数を使って前記測定試料の構造パラメータを求め
    る工程とを含むことを特徴とする形状測定方法。
  8. 【請求項8】 前記関数は、前記標準試料上の実測され
    た構造パラメータを目的変量とし、前記標準試料につい
    て求められたエリプソパラメータΔi ,Ψi(i=1〜n
    /2 )を説明変数とする重回帰分析により求められるこ
    とを特徴とする請求項7記載の形状測定方法。
  9. 【請求項9】 前記測定条件は、前記周期構造への光ビ
    ームの入射角、または入射方向、または波長を変化させ
    ることにより変化されることを特徴とする請求項7また
    は8記載の形状測定方法。
  10. 【請求項10】 前記構造パラメータは、プロセス条件
    を表すパラメータを含むことを特徴とする請求項7〜9
    のうち、いずれか一項記載の形状測定方法。
  11. 【請求項11】 前記測定試料において、前記n個の構
    造パラメータのうち、m個のパラメータを実測し、前記
    エリプソメトリの測定条件の変化をn/2−m回以上と
    し、残りのn−m個の構造パラメータを、(n/2−
    m)個以上のΔと(n/2−m)個以上のΨと、m個の
    構造パラメータとで近似的に表現することを特徴とする
    請求項7〜10のうち、いずれか一項記載の形状測定方
    法。
  12. 【請求項12】 前記重回帰分析は、目的変数として使
    われる構造パラメータの実測値に誤差が含まれている場
    合、前記エリプソメトリで得られたエリプソパラメータ
    のうち、前記誤差を含む構造パラメータ以外の構造パラ
    メータの値が一定のものを抽出する工程と、前記抽出さ
    れたエリプソパラメータの一つを説明変数とし、前記誤
    差を含む構造パラメータを目的変数として単回帰分析を
    行う工程とを含み、前記重回帰分析は、前記誤差を含む
    構造パラメータに対して前記単回帰分析で得られた予測
    値を、その実測値として実行されることを特徴とする請
    求項8記載の形状測定方法。
  13. 【請求項13】 標準試料上に形成されたn個の構造パ
    ラメータを含む周期構造に対して、n/2回のエリプソ
    メトリを、測定条件を変化させながら実行し、エリプソ
    パラメータΔi ,Ψi (i=1〜n/2 )を求める工程
    と、 前記標準試料上のn個の構造パラメータを実測する工程
    と、 前記n個の構造パラメータを、前記エリプソパラメータ
    の関数として表現する工程と、 半導体基板上に、n個の構造パラメータを含み前記周期
    構造を形成する複数の被測定パターンを形成する工程
    と、 前記半導体基板上の前記周期構造についてエリプソメト
    リを行うことにより、エリプソパラメータΔi ,Ψ
    i (i=1〜n/2 )を求める工程と、 前記関数を使って前記半導体基板上の周期構造につい
    て、前記構造パラメータを求める工程とを含むことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記周期構造は、前記半導体基板上に
    形成されたレジストパターンであることを特徴とする請
    求項13記載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 試料が有するn個の構造パラメータを
    含む膜構造に対して、n/2回のエリプソメトリを、測
    定条件を変化させながら実行し、エリプソパラメータΔ
    i 、Ψi (i=1〜n/2)を求める工程と、 前記膜構造に対してプロセス処理を行なって該膜構造上
    に新たな構造パラメータを含む周期構造を形成する工程
    と、 前記周期構造の構造パラメータを実測する工程と、 前記プロセス処理の条件を前記エリプソパラメータ及び
    前記新たな構造パラメータの関数として表現する工程
    と、 前記関数に基づき、プロセス処理の条件を決定する工程
    と、 前記決定されたプロセス処理の条件で装置を構成する膜
    構造に対して前記プロセス処理を行なって、該膜構造上
    に所定の構造パラメータを有する周期構造を形成する工
    程とを含むことを特徴とする装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 試料が有するn個の構造パラメータを
    含む窒化膜に対して、n/2回のエリプソメトリを、測
    定条件を変化させながら実行し、エリプソパラメータΔ
    i 、Ψi (i=1〜n/2)を求める工程と、 前記窒素膜に対して露光処理を行なって該窒素膜上にレ
    ジストパターンを形成する工程と、 前記レジストパターンのパターン幅を実測する工程と、 前記露光処理時のドーズ量を前記エリプソパラメータ及
    びパターン幅の関数として表現する工程と、 前記関数に基づき、露光処理時のドーズ量を決定する工
    程と、 前記決定されたドーズ量で半導体装置を構成する窒素膜
    に対して前記露光処理を行なって、該窒素膜上に所定の
    パターン幅を有するレジストパターンを形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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