JP2004198225A - 重量式充填機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】供給ホッパ20から物品を供給流量制御値に応じた流量で、計量ホッパ2に供給ゲート22が供給する。計量ホッパ2の計量値に応じて供給ゲート22にCPU20が供給流量制御値を出力する。計量ホッパ2の計量値が、供給目標重量より小さく予め定めた第1の重量になるまで、予め定めた供給流量制御値で供給ゲート22のゲート開口度が制御され、計量ホッパ2の計量値が第1の重量よりも大きく、かつ供給目標重量よりも小さく定めた第2の重量まで変化する間、供給流量制御値を漸減させ、計量ホッパ2の計量値が第2の重量に到達後、直ちに供給流量制御値を零とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計量値に基づいて物品を充填する重量式充填機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような重量式充填機としては、特許文献1、2に開示されているようなものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開昭62−230527号公報
【特許文献2】
特開平10−288544号公報
【0004】
特許文献1の技術は、計量ホッパに供給された物品の重量が予め定められた値となると物品の供給を停止させる、投入計量装置に関するものである。計量ホッパの上方に供給ホッパが設けられている。供給ホッパには、開口度を変化させられるゲートが設けられている。このゲートは、計量ホッパでの計量値に基づいて制御される。物品の供給開始時には、予め定められたゲートの第1の開口度で物品の供給を行う大投入が行われる。計量ホッパ内の物品の重量が予め定められた値になると、計量値の変化に従って、ゲートの開口度が予め定められた第2の開口度(第1の開口度よりも小さい開口度)に向かって徐々に小さくされる中投入が行われる。第2の開口度に到達すると、計量値が所定の値になるまで、第2の開口度を維持し、その後にゲートが閉じられる小投入が行われる。
【0005】
特許文献2の技術では、計量ホッパに供給された物品の重量が予め定められた値となると物品の供給を停止させる投入計量装置と、計量ホッパから物品を排出し、計量ホッパ内の物品の残量が予め定めた値になったときに、計量ホッパからの物品の排出を停止する排出計量装置とが設けられている。計量ホッパには、大投入と中投入とが特許文献1と同様に行われ、計量ホッパに供給された物品の重量と予め定めた充填目標重量との偏差分に相当する物品が、計量ホッパに排出計量装置から排出される。即ち、小投入が排出計量装置によって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の技術では、徐々に開口度を小さくすると言う手法で中投入を行っているので、計量値にオーバーシュートが生じず、短い計量時間と高い計量精度を確保することができる。しかし、小投入は、流量は小さいけれど、計量ホッパに物品の落下衝撃を与えながらの計量であることと、落差量があるため、計量精度をより高めることには限界がある。
【0007】
特許文献2の技術では、小投入を排出計量によって行っているので、特許文献1の技術よりも計量精度を高めることができる。しかし、投入計量装置において計量器が使用されている上に、排出計量装置においても計量器が使用されている。即ち2台の計量器が使用されているので、コストが高くなる。その上に、各計量器の計量値には、周囲環境等に基づく誤差が含まれており、計量精度をより高めることができない。
【0008】
本発明は、低コストでより高い計量精度を保つ重量式充填機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様による重量式充填機は、供給された物品を計量する計量手段を有している。この計量手段は、排出計量に使用されるもので、例えば物品収容槽と、この物品収容槽内の物品の重量を表す計量信号を発生する計量信号発生手段とからなるものを使用することができる。さらに、内部に物品が収容されている物品貯留手段が設けられている。この物品貯留手段から、供給流量制御値に応じた流量で、物品を計量手段に、物品供給手段が供給する。物品供給手段としては、物品収容槽に設けたゲートとすることもできるし、物品収容槽に設けたスクリューフィーダや振動フィーダ等を使用することもできる。計量手段の計量値に応じて、制御手段が、物品供給手段に供給流量制御値を出力する。この制御手段は、 計量手段の計量値が、予め定めた供給目標重量より小さく予め定めた第1の重量から、第1の重量よりも大きくかつ前記供給目標重量よりも小さく定めた第2の重量まで変化する間、前記供給流量制御値を漸減させ、前記計量手段の計量値が第2の重量に到達後、直ちに前記供給流量制御値を零とする。なお、計量手段の計量値が零から第1の重量になるまで、供給流量制御値を一定値とすることもできるし、前記計量手段の計量値が零から第1の重量になるまで、供給流量制御値を零から増加させることもできる。
【0010】
このように構成した重量式充填機では、排出計量用の計量手段に対して、いわゆる大投入(この手法は、供給流量を一定値とするものや、供給流量を漸増させるもの等種々のものがある)を行った後に中投入を行い、直ちに物品の供給を停止している。即ち、小投入が行われていない。中投入は、物品供給流量を漸減させるもので、計量値にオーバーシュートが生じることはない。オーバーシュートを発生させないようにしているので、或る程度の計量精度を維持している。この計量手段は、排出計量が後に行われるものであるので、計量手段への物品の投入精度が所定の範囲内であれば充分である。しかも計量値が安定するまでに要する時間が短い上に小投入が行われていないので、安定した計量値が得られるまでに要する時間が、計量手段に単に大投入を行った場合よりも短くなる。後に排出計量が、この計量手段を使用して行われるので、安定した計量値が得られるまでの時間が短くなると、排出計量を開始するまでの時間を短くすることができる。
【0011】
本発明の他の態様の重量式充填機は、供給された物品を計量する計量手段を有している。この計量手段は、上述した一態様における計量手段と同様なものを使用することができる。この計量手段は、例えば組合せ秤において使用することができる。内部に物品が収容されている物品貯留手段が設けられている。この物品貯留手段から前記物品を供給流量制御値に応じた流量で前記計量手段に供給する物品供給手段が設けられている。この物品供給手段としては、上述した一態様において述べたようなものの他に、トラフを振動させて物品を供給する直進フィーダを使用することもできる。計量手段の計量値に応じて制御手段が物品供給手段に供給流量制御値を出力する。この制御手段は、計量手段への物品の供給が開始された時点から予め定めた時間が経過した第1の時刻から、予め定めた第2の時刻まで、供給流量制御値を漸減させる。
【0012】
計量手段に物品が投入された場合、供給流量が多いと、計量手段に与える衝撃荷重が大きくなり、計量値が実際に供給された物品の重量を表していないことがある。このような場合、計量値に基づいて供給流量を制御すると、正確に供給流量の制御が行えない。そこで、時間経過に従って投入された物品の計量値を推定して、供給流量を制御している。
【0013】
本発明の別の態様の重量式充填機は、内部に物品が収容される計量手段を有している。この計量手段は、物品収容槽と、計量信号発生手段とを備えたものとすることができる。この計量手段から、排出流量制御値に応じて、物品排出手段が、物品を排出する。計量手段からの計量値に基づいて、制御手段が、物品排出手段に排出流量制御値を出力する。この制御手段は、計量値が予め定めた第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、排出流量制御値を漸減させ、計量値が第4の重量に到達したとき、計量値が予め定めた第5の重量になるまで予め定めた前記排出流量制御値を出力し、その後に前記排出流量制御値を零とする。或いは、計量値が第4の重量に到達したとき、排出流量制御値を零とすることもできる。
【0014】
このように構成した場合、排出計量において、排出された物品の重量に応じて排出流量が制御されので、可能な限り短い時間で高い精度で物品が排出される。
【0015】
上記の各態様において、計量手段から排出流量制御値に応じた排出流量で物品を排出する物品排出手段を設けることができる。制御手段は、計量手段への供給手段からの物品の供給完了後に、計量値が予め定めた第3の重量になるまで、排出流量制御値を一定値とするかまたは増加させながら、前記物品排出手段によって前記物品を排出させ、計量値が第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、排出流量制御値を漸減させ、計量値が第4の重量に到達したとき、前記計量値が予め定めた第5の重量になるまで予め定めた前記排出流量制御値を出力し、その後に前記排出流量制御値を零とする。或いは、制御手段は、計量値が第4の重量に到達したとき、排出流量制御値を零とすることもある。
【0016】
このように構成すると、計量手段への物品投入を高速に行うことができ、所定量の物品を高速、高精度に計量手段から排出することができる。
【0017】
さらに、計量手段には、物品供給手段による供給において生じると予想される負の誤差重量よりも大きい初期重量の物品が初期重量物品として予め収容することができる。この場合、制御手段は、計量手段からの物品の排出の終了後における計量手段の計量値と初期重量との偏差を、新たな前記供給目標重量とする。
【0018】
このように構成すると、新たに物品が計量手段に供給されたとき、前回の投入において生じた誤差分が新たな物品の投入時に相殺され、誤差が累積されることがない。
【0019】
本発明の更に別の態様は、供給された物品を計量する計量手段を有している。この計量手段は、例えば物品収容槽と計量信号発生手段とを備えている。また、内部に物品が収容されている物品貯留手段が設けられている。各計量手段に対応させて複数の物品供給手段が設けられている。これら物品供給手段は、物品貯留手段から物品を、対応する各計量手段に供給する。各計量手段に対応させて複数の物品排出手段が設けられている。これら物品排出手段は、対応する各計量手段から物品を排出する。各計量手段の計量値に応じて各物品供給手段及び各物品排出手段を制御手段が制御する。この制御手段は、各物品供給手段から、これらに対応する計量手段に1回の物品供給を行い、この物品供給に続いて、対応する品排出手段によって各計量手段から複数回にわたって物品を排出することを繰り返すように、物品供給手段及び前記物品排出手段を制御する。
【0020】
このように構成すると、投入計量と排出計量とによって構成されている一計量サイクル中に行う排出計量の回数が増加し、物品の充填の能率を向上させることができる。
【0021】
さらに、各物品排出手段によって排出された物品を受けて、下方に排出する複数のタイミングホッパを設けることもできる。この場合、互いに対応する物品供給手段による計量手段への物品供給及び計量手段から記物品排出手段による物品排出とが、他の互いに対応する物品供給手段による計量手段への物品供給及び計量手段から物品排出手段による物品排出に対して、物品供給または物品排出に要する時間よりも短い時間差をもって行われる。
【0022】
このように構成することによって、互いに対応する物品供給手段、計量手段及び物品排出手段によって構成された組が複数組構成される。これら組を、物品供給または物品排出に要する時間よりも短い時間差を持たせて、投入計量及び排出計量を行っているので、これら組数以上の排出能力で、物品を排出することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態の重量式充填機は、図1に示すように、計量手段、例えば計量ホッパ2を有している。この計量ホッパ2は、上方が開放されたホッパ3を有し、これに計量信号発生手段、例えばロードセル5が取り付けられている。ロードセル5は、ホッパ3に収容された物品の重量を表すアナログ計量信号を発生する。このアナログ計量信号は、増幅器4によって増幅され、フィルタ6によって不要な雑音成分が除去され、A/D変換器8によって所定のサンプリング周期でデジタル計量信号に変換され、入出力部10を介して制御手段、例えばCPU12に供給される。
【0024】
ホッパ3の下部には、物品排出開口が形成されている。この物品排出開口には、物品排出手段、例えば排出ゲート14が設けられている。この排出ゲート14は、ゲート駆動手段、例えばモータ16によって開口度が調整される。この開口度の調整によって、ホッパ3からの物品の排出流量が制御される。ゲート制御手段、例えばモータ制御部18が発生する排出流量制御値に比例した開口度に、排出ゲート14の開口度がなるように、モータ16が制御される。モータ制御部18は、入出力部10を介してCPU12から供給される制御信号に基づいて排出流量制御値をモータ16に出力する。なお、図示していないが、ホッパ3の下方には、ホッパ3から排出された物品を収容する包装容器が配置されている。
【0025】
計量ホッパ2の上方には、物品貯留手段、例えば供給ホッパ20が配置されている。供給ホッパ20には、図示していない搬送供給装置によって物品が供給されている。供給ホッパ20の下部には、開口が設けられており、この開口には物品供給手段、例えば供給ゲート22が設けられている。この供給ゲート22は、ゲート駆動手段、例えばモータ24によって開口度が調整される。この開口度の調整によって、供給ホッパ20からの物品の供給流量が制御される。ゲート制御手段、例えばモータ制御部26が発生する供給流量制御値に比例した開口度に、供給ゲート22の開口度がなるように、モータ24が制御される。モータ制御部26は、入出力部10を介してCPU12から供給される制御信号に基づいて供給流量制御値をモータ24に出力する。
【0026】
CPU12は、記憶手段、例えばメモリ28に記憶されているプログラムに従って、デジタル計量信号の変化に応じて、供給流量制御値及び排出流量制御値を調整して、計量ホッパ2への物品の供給、計量ホッパ2からの物品の排出を制御する。なお、30は操作部、例えば設定操作キーで、32は表示部、例えばLCD等の表示装置であって、これらによって、CPU12における制御に使用する各種パラメータ、例えば排出ゲート14、供給ゲート22の開口度を変更する重量値等の設定が行われる。
【0027】
この重量式充填機では、1台の計量ホッパ2が投入計量と排出計量の両方の機能を有している。包装容器に充填する目標充填重量をWtとする。まず、計量ホッパ2は、原則として規則的な充填サイクルを繰り返すものであるが、このサイクルに入る前に、計量投入によって、計量ホッパ2に初期重量Wiの物品を充填する準備投入計量モードを1度だけ実行する。
【0028】
この準備投入計量モードでの投入計量は、特許文献1に開示されている方式で行われる。初期重量Wiは、上記充填サイクルにおける投入計量によって計量ホッパ2に、ほぼ目標重量Wtの物品を投入した際に起こりえる負の最大充填誤差と、長時間にわたってこの重量式充填機を運転した際に計量ホッパ2の零点シフトの最大累積誤差との和よりも大きい値になるように選択してある。
【0029】
次に、本来の充填サイクルが開始され、目標充填重量Wtの物品が計量ホッパ2に投入されるように、供給ゲート22の開口度の制御が行われる。この投入計量は、動的計量における高精度を目的とせず、できるだけ速く、高精度に静止計量値が得られるように行わせる。特許文献2の技術よりも動的計量精度は低くても、静止計量値ができるだけ短時間で正確に得られるような計量法として、大投入及び中投入のみを行うものが使用される。この投入計量法については、後述する。
【0030】
この投入計量法を採用しているので、計量ホッパ2には、目標充填重量Wtよりも、最大誤差Weを見込んだ、Wt−Weの物品しか供給されない可能性がある。ここで最大誤差Weは、目標充填重量Wtの数十パーセントになることもある。この誤差Weを見込んで、初期重量Wiの物品が計量ホッパ2に予め充填されている。従って、投入計量の終了後の計量ホッパ2内の物品の静止計量値をWaとすると、Wa=Wt−We+Wi>Wtであり、目標充填重量Wt以上の重量の物品が計量ホッパ2に収容されているので、計量ホッパ2から目標充填重量Wtの物品を排出計量することが可能となる。
【0031】
投入計量が終了すると、安定時間を見込んで計量ホッパ2内の物品の静止計量値Waが測定され、続いて排出計量モードが実行される。排出計量の目標値としてWtが与えられ、計量ホッパ2の排出ゲート14が開かれて、排出計量が開始される。できるだけ短時間で排出計量が終了し、かつ高い計量精度が得られるように、測定計量値に基づいて排出ゲート14の開口度が制御される。この排出計量の詳細も後述する。
【0032】
物品を計量ホッパ2から目標重量Wtだけ排出した時点で、即ち、計量ホッパ2の計量値Wbが、Wa−Wb≧Wtを満足した時点で、排出ゲート14を完全に閉じて、排出計量を停止させる。この排出計量によって、計量ホッパ2から所定重量Wtの物品が包装容器に排出されたことになる。
【0033】
排出計量後に、安定時間を見て、計量ホッパ2内の残留物品の重量値Wcを測定する。先の投入計量における誤差がWeだけあったので、排出計量開始前の重量WaからWtだけ排出計量した後の残留物品の重量値Wcは、Wc=Wa−Wt=Wi−Weである。
【0034】
次に、再び投入計量モードが実行されるが、今回、計量ホッパ2に投入する物品の目標重量Wfは、Wtではなく、Wf=Wt+Wi−Wcである。ここで、WfはWt+Weに等しいので、Wfの物品を投入することによって、Weが補償され、誤差が蓄積されることはない。このような計量ホッパ2の物品の重量変化を図2に示す。厳密には、排出計量における誤差も、上記の誤差分に加わるが、この誤差分も含めて前回の投入計量の結果生じた誤差による初期投入重量Wiの増加または減少分は、次の投入計量時に、投入計量目標値の変更によって補償される。
【0035】
このように、この重量式充填機では、前回の投入計量によって生じた誤差を補償するように、次回の投入目標値を定めて、投入計量しているので、常に計量ホッパ2に収容される物品重量は、包装容器への目標充填重量よりも少し多い目のなる。従って、計量ホッパ2のホッパ3を大型のものとしたり、ロードセル5を大きい容量のものとする必要が無い。しかも、計量値に多少の零点ドリフトがあっても、計量ホッパ2内の物品が目標充填重量に不足するような状況にはならない。
【0036】
この重量式充填機における投入計量は次のように行われる。まず、供給ゲート22の開口度を予め定めたG1に設定する。計量が開始されると、図3(a)に示すように、供給ゲート22の開口度は速やかにG1となる。これによって、物品は供給ホッパ20から計量ホッパ2に投入される。但し、計量ホッパ2と供給ホッパ20との間には落差があるので、図3(b)に示すように、計量値Wxは直ぐには立ち上がらない。やがて、計量ホッパ2に物品が到達すると、計量ホッパ2に対して大きい荷重負荷と衝撃荷重とが加わり、計量値Wxは、急激に立ち上がり、やがて予め定めた第1の設定重量W1に到達する。第1の設定重量W1に到達するまでの区間が、所謂大投入区間である。上述したように、投入計量モードにおける目標充填重量Wfは、各回ごとに変化するので、第1の設定重量W1は、目標充填重量Wfから予め定めた偏差重量wmを減算することによって決定される。
【0037】
計量値Wxが第1の設定重量W1から第2の設定重量W2に到達するまで、ゲート開口度Gxは、
Gx=(G1−G2)*{(W2−Wx)/(W2−W1)}A+G2
によって制御される。第2の設定重量W2は、目標充填重量Wtに近い値で、これも、第1の設定重量W2と同様に、目標充填重量Wfから予め定めた偏差重量wnを減算することによって設定される。G2は設定重量W2に等しい重量の物品が計量ホッパ2に投入されたときのゲート開口度で、G1>G2である。Aは係数である。このように計量ホッパ2に供給された物品の重量が増加するに連れて、供給流量を減少させている。但し、投入計量における計量値Wxには物品の重量の他に衝撃荷重が加わるので、実際に計量ホッパ2に収容されている物品重量よりも計量値Wxは大きくなる。従って、計量値Wxに比例させて、ゲート開口度Gxを小さくすると、開口度の絞られ方が早くなりすぎ、計量ホッパ2内の実際の物品重量の割に供給流量が早く絞られすぎて、目標重量まで物品を充填するのに要する時間が長くなる。そこで、図4に示すように、係数Aを適切に選んで、計量値Wxの割にゲート開口度Gxの絞りを小さくして、W2への到達を速めている。計量値Wxが第1設定重量W1から第2設定重量W2に到達するまでが中投入である。この中投入が終了すると、直ちに供給ゲート22が閉じられる。即ち、小投入が行われない。
【0038】
このように、この投入計量では、大投入時には供給ゲート22の開口度を一定値G1とし、中投入時には供給ゲート22の開口度を、計量値の漸増に従って漸減させることによって、計量値Wxに大きなオーバーシュートが生じないようにし、計量値Wxが所定の重量W2に到達した時点で、供給を停止している。このように投入計量することによって、或る程度の計量精度の範囲内で物品を投入でき、かつ静止計量値を、大投入のみを行った場合よりも早く得ることができる。
【0039】
計量ホッパ2内には、排出計量で排出しようとしている物品重量よりも多くの物品を、投入計量において投入しようとしているので、投入計量の精度は、排出計量よりも低くても良い。しかし、投入された物品の静止計量値は、高精度に測定できることが望まれる。従って、計量値Wxにオーバーシュートが生じると、計量値に基づく供給ゲート22の開口度の制御が正しく行われず、また投入計量後に計量値が安定するまでに時間がかかる。従って、余り大きなオーバーシュートが生じないように供給流量を減少させている。また、小投入を行わないことで、投入に要する時間が短縮されている。なお、係数Aは、0.3以下、例えば0.2に設定すると、計量値Wxの大きさの割に、ゲート開口度Gxの絞り方を遅くして、大きい供給流量を保ちながら、投入計量時間を短縮することができる。
【0040】
なお、上記の投入計量では、大投入において、供給ゲート22の開口度をG1と一定値にしたが、投入開始時からゲート開口度を一定速度または一定加速度でもって増加させることによって、供給流量を増加させ、計量値WxがW2に到達すると、上記の式によってゲート開口度を漸減させることもできる。この場合、ゲートの応答遅れ等でW2より大きい量が収容される。
【0041】
排出計量は次のように行われる。投入計量終了後、安定時間だけ待った後、計量ホッパ2内の物品の重量Waが測定される。投入された計量値は安定待ちの後、Wa=W3であったとする。この測定が終了すると、目標排出重量をWtとして排出計量が行われる。まず、排出ゲート14の開口度を予め定めたG3として、物品を排出する。この排出は、計量値Wxが第3の設定重量W4になるまで継続する。即ち、大投入が行われる。第3の設定重量W4は、静止計量値Waから予め定めた重量Wpを減算した値に設定されている。重量Wpは、例えば目標充填重量Wtの約95パーセントに設定されている。
【0042】
計量値Wxが第3の設定重量W4になると、計量値Wxが第4の設定重量W5になるまで、排出ゲート14の開口度が漸減される。即ち、中投入が行われる。第4の設定重量W5は、予め定めた重量Wqを静止計量値Waから減算した値である。重量Wqは、例えば目標充填重量Wtの約98パーセントに設定されている。この排出ゲート14の開口度の漸減は、排出ゲート14の開口度をGxxとし、第4の設定重量W5に対応するゲート開口度をG4とすると、
Gxx=(G3−G4)*{(W5−Wx)/(W5−W4)}A+G4
によって決定される。
【0043】
計量値Wxが第4の設定重量W5に一致すると、計量値Wxが第5の設定重量W6に到達するまで、開口度G4が維持され、その後に直ちに排出ゲート14が閉じられる。即ち、小投入が行われる。第5の設定重量W6は、静止重量Waから目標充填重量Wtを引いて、その値に排出ゲート14を閉じた後の落差重量Wgを加えた値に設定される。この落差重量Wgは、投入計量時の落差重量のように大きい値ではなく、包装容器内に貯まる物品の表面の山形形状に影響を受けないので、投入計量時の落差重量よりも一定性が高く、排出計量は投入計量に比較して、高い計量精度とすることができる。
【0044】
この重量式充填機では、排出計量によって正確に目標充填重量Wtの物品を包装容器に充填させるので、計量ホッパ2への投入計量は、計量ホッパ2に収容される物品の重量が目標充填重量Wtよりも大きい値になるように実施さえすれば、計量精度は必要でない。そこで、投入計量は、投入開始から投入計量された物品の計量値が安定し、高精度に静止計量できるようになるまでの時間を、できる限り短くするために、小投入を除去している。
【0045】
投入計量時に初期重量Wiを超える誤差が発生すると、排出計量を行えないので、目標充填重量Wtを設定し、この目標充填重量Wtにほぼ等しい物品が計量ホッパ2に供給されるように、供給ゲート22の開口度を漸減させている。そして、中投入の終了時点で、供給ゲート22を閉じている。小投入は、目標重量値Wtに静止計量値をより近づけるために行うものであるので、行っていない。初期投入重量Wiを目標充填重量Wtの10乃至20パーセントに設定することが可能であり、この範囲内で投入計量の誤差は許容される。よって、投入計量の計量精度を、小投入を行うものと比較して、1桁以上緩くすることができる。
【0046】
第1の実施の形態では、物品供給及び排出手段として供給ゲート14、排出ゲート22を使用し、供給流量制御値及び排出流量制御値としてゲート開口度を使用したが、物品供給手段及び排出手段として、スクリューフィーダ、振動フィーダ等を使用し、供給流量制御値及び排出流量制御値としてスクリュー回転速度や電磁フィーダの振幅を使用することも可能である。また、計量ホッパ2のホッパ3を目標充填重量の複数倍の重量の物品を収容可能な大きさのものとして、1回投入計量を行った後、複数回連続で排出計量を行うようにしてもよい。その場合、投入計量時の目標充填重量は、n回にわたって排出計量を行うとすると、nWt+(Wi−Wc)に設定する。
【0047】
本発明の第2の実施の形態の重量式充填機は、図5に示すように、第1の実施の形態の重量式充填機よりも高速、高精度に包装容器に物品を充填することを目的とするものである。この重量式充填機は、2台の計量ホッパ2a、2bを有している。これら計量ホッパ2a、2bは、ホッパ3a、3bと、ロードセル5a、5bとを有している。これら計量ホッパ2a、2bには、排出ゲート14a、14bが設けられ、これらはモータ16a、16bによって開口度が調整される。
【0048】
計量ホッパ2a、2bの上方には、供給ホッパ20が設けられ、各計量ホッパ2a、2bに対応するように供給ゲート22a、22bが設けられ、これらはモータ24a、24bによって開口度が調整される。
【0049】
図示していないが、各ロードセル5a、5bからのアナログ計量信号は、デジタル計量信号に変換されて、CPUに供給され、CPUは、モータ制御部を介してモータ16a、16b、22a、22bを制御して、排出ゲート14a、14b、供給ゲート22a、22bの開口度が制御される。
【0050】
各計量ホッパ2a、2bの下方には、排出ゲート14a、14bを介して排出された物品を一時的に貯留する一時貯留手段、例えばタイミングホッパ34a、34bが設けられている。これらタイミングホッパ34a、34bに貯留された物品は、集合シュート36を介して包装容器に収容される。
【0051】
計量ホッパ22a、タイミングホッパ34a等によって排出流量制御装置付き計量器38aが構成され、計量ホッパ22b、タイミングホッパ34b等によって排出流量制御装置付き計量器38bが構成されている。
【0052】
この重量式充填機での計量動作は、次のように行われる。包装容器への目標充填重量は、上記の第1の実施の形態と同様にWtであるとする。2台の計量ホッパ2a、2bには、予めほぼ初期重量Wiの物品が供給されている。初期重量Wiは、第1の実施の形態の初期重量Wiと同じ値である。各計量ホッパ2a、2bに投入する目標充填重量Wffは、Wff=2Wt+(Wi−Wc)に設定してある。即ち、投入計量によって、目標充填重量Wtの2回分の充填に充分に余裕のあるように計量ホッパ2a、2bには物品が投入されている。充填稼働開始時点の重量値Wcは初期充填によってWcの物品が投入されているので、Wc=Wiであり、Wffは2Wtとなる。その結果、各計量ホッパ2a、2bには、2Wt+Wiの物品が収容されている。投入計量時にWeの誤差が生じたとしても、WiはWeよりも大きく設定されているので、計量ホッパ2a、2bから目標充填重量Wtの物品を2回連続して、排出計量可能である。
【0053】
排出ゲート14a、14b、供給ゲート22a、22bの開度の制御は、第1の実施の形態と同様に、第1乃至第4の設定重量、開口度G1乃至G4を用いて行われる。
【0054】
図6は、この重量式充填機の動作シーケンスを表した図で、排出計量モードの中で、排出計量とこれに続く静止計量とをそれぞれ時間T1で実行させ、投入計量モード中で投入計量と静止計量とを実行している。排出計量モード及び投入計量モードは、第1の実施の形態における排出計量モード及び投入計量モードと同一のものである。
【0055】
まず、排出計量制御装置付き計量器38aが動作して、時刻P1において排出ゲート14aが開かれて、計量ホッパ2aから排出計量がタイミングホッパ34aに対して行われる。計量ホッパ2a内にはまだWt以上の物品が収容されているので、排出計量後の物品重量値を測定した後、直ぐに時刻P3において次の排出計量が計量ホッパ2aから実行される。
【0056】
一方排出計量制御装置付き計量器38bは、動作シーケンスの位相を遅延時間Tc(=T1/2)だけ遅らせて、時刻P2から排出計量モードを開始する。遅延時間Tcは、T1/2である必要はなく、タイミングホッパ34a、34bが予め定めた3T1/4の周期で交互に動作させられるように、時間T1よりも短い時間に設定できる。
【0057】
計量器38bは、一度排出計量モードが終了すると、時刻P4から投入計量モードに入る。この場合、計量ホッパ2bには、当初2Wt+Wiが収容され、1回の排出計量モードが実行されたことにより、計量ホッパ2b内の残留物品の重量はWt+Wiに変化しているので、次の投入計量の目標重量Wffは、Wff=2Wt+Wi−Wc=2Wt+Wi−(Wt+Wi)=Wtと与えられ、時刻P4からの投入計量では、目標充填重量をWtとした物品の投入が行われる。計量器38bにおいても、排出計量によって排出された物品はタイミングホッパ34bに充填されている。
【0058】
計量器38aは、時刻P5に至るまでに2回の排出計量を行い、時刻P5では残留重量Wcは初期重量値Wiに戻っているので、目標充填重量Wffには2Wtが与えられ、計量ホッパ2aへの投入計量が行われる。計量器38bも時刻P10において2Wtの充填が行われるようになる。
【0059】
このように2台の計量器38a、38bが備えるタイミングホッパ34a、34bは、時刻P1において所定の位相遅れTaを見込んだ後は、常に3T1/4の一定周期で交互に物品が全て集合シュート36に排出されるのに必要な時間Tbだけ開かれている。
【0060】
このように2台の計量器38a、38bによって、3回の排出または投入計量モードで4回の充填を可能にして、単に2台の計量器38a、38bで排出計量と投入計量とを交互に行う方式と比較して、充填周期を3/4だけ短縮している。即ち、2台の計量器38a、38bにおいて2回連続排出計量と1回投入計量とからなる充填サイクルを繰り返し、それぞれの計量器38a、38bの充填サイクルを、一定の時間だけ遅らせて並列に実行させている。しかも、タイミングホッパ34a、34bを設けて、充填サイクル内の1回の排出または計量サイクルよりも短い周期で包装容器へ物品を充填している。
【0061】
しかも、包装容器への充填の回数を増加させるのではなく、一定の周期をもって包装容器への充填を行っているので、包装装置の動作や包装容器の搬送動作にも良い影響を与える。
【0062】
充填タイミングホッパ34a、34bを設けてあるのは、複数の計量器38a、38bによって並列に排出計量される物品を1カ所に準備した包装容器または包装機を通して包装容器へ充填させるには、それらに排出する時間間隔、時間長さに制約が生じて排出タイミングの調整が必要なためである。それぞれの装置に対して包装容器が並列に準備されている場合には、タイミングホッパ34a、34bは使用しなくても良い。
【0063】
排出計量方式では、落差量が小さいので、供給停止直前の流量を小さい値にする必要はあるが、この小さい値を一定時間継続する小投入を実施しなくても、所定精度に物品を包装容器に充填することも可能である。従って、中投入を行った後、直ちに排出ゲート14a、14bを開口度0となるように制御しても良い。
【0064】
第3の実施の形態を図7に示す。この実施の形態は、組合せ秤に本発明を実施したものである。組合せ秤では、複数の計量ホッパ40に物品を投入し、各物品を計量し、各計量値を種々に組み合わせる。これら組合せの中から、合計重量が目標重量に等しいか近い組合せを選択する。この選択された物品を収容している計量ホッパ40から物品を排出する。物品を排出した計量ホッパ40には、その上方に設けられている供給ホッパ42から物品が供給される。供給ホッパ42には、その上方にある振動フィーダ44から物品が供給されている。目標重量との関連で定められた重量(目標重量をWt、選択されると目される計量ホッパの台数をmとすると、Wt/m)ずつ、計量ホッパ40には物品が充填されていることが望ましい。このようにほぼ一定の重量ずつ計量ホッパに物品を供給することを振動フィーダ44を用いて行っていると、その投入に多くの時間がかかる。そこで、計量ホッパ40の物品の計量、計量値の組合せが行われている間に、各計量ホッパ40の上方に設けられた供給ホッパ42にほぼ一定重量ずつ物品を投入しておき、計量ホッパが空になると、直ちにその上方にある供給ホッパ42から物品が計量ホッパ40に一挙に供給される。
【0065】
しかし、供給ホッパ42への振動フィーダ44による物品の供給にも実際には時間がかかり、計量ホッパ40への充填サイクルを短くすることができなかった。
【0066】
そこで、この実施の形態では、各供給ホッパへの物品の供給は、供給ホッパ42に設けたレベルセンサ46が物品を検出するまで行うという方式を採用し、精度は従来のものよりも落ちるが、供給に要する時間を短縮している。その代わり、供給ホッパ42が有するゲート42aの開口度を第1の実施の形態で行った大投入及び中投入のように供給ゲートの開度を当初は予め定めた値とし、以後徐々に開口度を小さくする方法を採用している。従来の方法では、供給ゲート42aを一挙に開いているので、計量ホッパ40では衝撃荷重が生じ、計量信号が安定するまでに時間がかかり、静止計量値を得るまでの時間が長くかかっていた。しかし、大投入を行った後、徐々にゲートの開口度を小さくしていくことによって、衝撃荷重の発生を抑えることができる。しかも、各計量ホッパ40に供給される物品の重量は、或る程度ばらついている方が、組合せ計量精度の向上が望める。
【0067】
供給ゲート42aの開口度の制御方法は、第1の実施の形態と同様に、第1及び第2の設定重量を設定し、計量ホッパ40での計量値が第1の設定重量になるまでは、供給ゲート42aの開口度をG1とし、その後、G2まで、Gx=(G1−G2)*{(W2−Wx)/(W2−W1)}A+G2に従って制御する。
【0068】
或いは、時刻t1までゲート開口度をG1とし、時刻t1から時刻t2まで時間経過に従って開口度Gxを、Gx=(G1−G2)*{(t2−tx)/(t2−t1)}A+G2に従って制御することもできる。このように時間をパラメータとするのは、以下の理由による。供給流量の制御は、できるだけ計量ホッパ40に投入された物品の重量を基に行うのが望ましいが、供給流量が大きすぎると、計量ホッパ40に与えられる衝撃荷重が大きくなり杉、計量値が実際に計量ホッパ40に供給されている物品の重量を正確に表していないことがある。この場合、計量値を基に供給ゲート42aの制御を行っても、正しく制御が行えない。むしろ、時間の経過でもって実際に投入された物品の重量を推定した方が正確な供給量制御が行える。
【0069】
また、当初には、ゲート開口度をG1として時刻t1まで物品を供給し、時刻t1での計量値W11を測定し、このW11から予め定めた設定重量W2まで計量値Wxの増加に従ってゲート開口度をG1からG2まで漸減させ、計量値WxがW2になると、直ちにゲートを閉じるものや、時刻t1まで供給ゲート42aの開口度を零から徐々に増加させ、時刻t1における計量値W21から予め定めた設定重量W2まで、時刻t1におけるゲート開口度G21から設定重量W2に対応するゲート開口度G2まで、計量値Wxの漸増に対応して、ゲート開口度を漸減させ、計量値Wxが設定重量W2に等しくなると、供給ゲート42aを閉じる制御法を採用することもできる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、低コストで充填精度の高い重量式充填機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の重量式充填機のブロック図である。
【図2】図1の重量式充填機における計量ホッパの物品の変化状体を示す図である。
【図3】図1の重量式充填機における供給及び排出ゲートの開口度の変化状態と計量値の変化状態とを示す図である。
【図4】図1の重量式充填機における供給ゲートの制御に用いられる式における係数をパラメータとした計量値とゲート開口度との関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の重量式充填機のブロック図である。
【図6】図5の重量式充填機の動作シーケンス図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の重量式充填機を実施した組合せ秤の概略構成図である。
【符号の説明】
2 2a 2b 計量ホッパ(計量手段)
12 CPU(制御手段)
14 排出ゲート(排出流量制御手段)
20 供給ホッパ(物品貯留手段)
22 供給ゲート(供給流量制御手段)
Claims (11)
- 供給された物品を計量する排出計量用の計量手段と、
内部に物品が収容されている物品貯留手段と、
この物品貯留手段から前記物品を供給流量制御値に応じた流量で、前記計量手段に供給する物品供給手段と、
前記計量手段の計量値に応じて前記物品供給手段に前記供給流量制御値を出力する制御手段とを、
具備し、この制御手段は、
前記計量手段の計量値が、供給目標重量より小さく予め定めた第1の重量から、第1の重量よりも大きくかつ前記供給目標重量よりも小さく定めた第2の重量まで変化する間、前記供給流量制御値を漸減させ、前記計量手段の計量値が第2の重量に到達後、直ちに前記供給流量制御値を零とする
重量式充填機。 - 請求項1記載の重量式充填機において、前記計量手段の計量値が零から第1の重量になるまで、前記供給流量制御値を一定値とする重量式充填機。
- 請求項1記載の重量式充填機において、前記計量手段の計量値が零から第1の重量になるまで、前記供給流量制御値を零から増加させる重量式充填機。
- 供給された物品を計量する計量手段と、
内部に物品が収容されている物品貯留手段と、
この物品貯留手段から前記物品を、供給流量制御値に応じた流量で前記計量手段に供給する物品供給手段と、
前記計量手段の計量値に応じて前記物品供給手段に前記供給流量制御値を出力する制御手段とを、
具備し、この制御手段は、
前記計量手段への前記物品の供給が開始された時点から予め定めた時間が経過した第1の時刻から、予め定めた第2の時刻まで、前記供給流量制御値を漸減させる重量式充填機。 - 内部に物品が収容される計量手段と、
この計量手段から、排出流量制御値に応じて、前記物品を排出する物品排出手段と、
前記計量手段からの計量値に基づいて前記物品排出手段に前記排出流量制御値を出力する制御手段とを、
具備し、この制御手段は、
前記計量値が予め定めた第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、前記排出流量制御値を漸減させ、前記計量値が第4の重量に到達したとき、前記計量値が予め定めた第5の重量になるまで予め定めた前記排出流量制御値を出力し、その後に前記排出流量制御値を零とする重量式充填機。 - 内部に物品が収容される計量手段と、
この計量手段から、排出流量制御値に応じて、前記物品を排出する物品排出手段と、
前記計量手段からの計量値に基づいて前記物品排出手段に前記排出流量制御値を出力する制御手段とを、
具備し、この制御手段は、
前記計量値が予め定めた第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、前記排出流量制御値を漸減させ、前記計量値が第4の重量に到達したとき、前記排出流量制御値を零とする重量式充填機。 - 請求項1、2または3記載の重量式充填機において、前記計量手段から排出流量制御値に応じた排出流量で前記物品を排出する物品排出手段が、設けられ、前記制御手段は、前記計量手段への前記供給手段からの物品の供給完了後に、前記計量値が予め定めた第3の重量になるまで、前記排出流量制御値を一定値とするかまたは増加させながら、前記物品排出手段によって前記物品を排出させ、前記計量値が第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、前記排出流量制御値を漸減させ、前記計量値が第4の重量に到達したとき、前記計量値が予め定めた第5の重量になるまで予め定めた前記排出流量制御値を出力し、その後に前記排出流量制御値を零とする重量式充填機。
- 請求項1、2または3記載の重量式充填機において、前記計量手段から排出流量制御値に応じた排出流量で前記物品を排出する物品排出手段が、設けられ、前記制御手段は、前記計量手段への前記供給手段からの物品の供給完了後に、前記計量値が予め定めた第3の重量になるまで、前記排出流量制御値を一定値とするかまたは増加させながら、前記物品排出手段によって前記物品を排出させ、前記計量値が第3の重量になったときから、第3の重量よりも小さく予め定めた第4の重量になるまで、前記排出流量制御値を漸減させ、前記計量値が第4の重量に到達したとき、前記排出流量制御値を零とする重量式充填機。
- 請求項7または8記載の重量式充填機において、前記計量手段には、前記物品供給手段による供給において生じると予想される負の誤差重量よりも大きい初期重量の物品が初期重量物品として予め収容され、前記制御手段は、前記計量手段からの物品の排出の終了後における前記計量手段の計量値と前記初期重量との偏差を、新たな前記供給目標重量とする重量式充填機。
- 供給された物品を計量する複数の計量手段と、
内部に物品が収容されている物品貯留手段と、
前記各計量手段に対応させて設けられ、前記物品貯留手段から前記物品を、対応する前記各計量手段に供給する複数の物品供給手段と、
前記各計量手段に対応させて設けられ、対応する前記各計量手段から前記物品を排出する複数の物品排出手段と、
前記各計量手段の計量値に応じて前記各物品供給手段及び前記各物品排出手段を制御する制御手段とを、
具備し、この制御手段は、前記各物品供給手段から、これらに対応する前記計量手段に1回の物品供給を行い、この物品供給に続いて、対応する前記物品排出手段によって前記各計量手段から複数回にわたって物品を排出することを繰り返すように、前記物品供給手段及び前記物品排出手段を制御する
重量式充填機。 - 請求項10記載の重量式充填機において、前記各物品排出手段によって排出された物品を受けて、下方に排出する複数のタイミングホッパが設けられ、互いに対応する前記物品供給手段による前記計量手段への物品供給及び前記計量手段から前記物品排出手段による前記物品排出とが、他の互いに対応する前記物品供給手段による前記計量手段への物品供給及び前記計量手段から前記物品排出手段による前記物品排出に対して、前記物品供給または前記物品排出に要する時間よりも短い時間差をもって行われる重量式充填機。
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