JP2004196259A - 地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】電車の運転士が電車の駅構内進入前にプラットホーム及び線路の状況を予め把握できるようにする地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステムを提供する。
【解決手段】プラットホームには、プラットホーム及び線路の状況を監視するための監視撮影手段120と、映像データを伝送するための伝送手段140と、送信チャネル手段160と、映像データ信号を無線で受信側に伝送するための送信アンテナ180とを有した送信部を設け、運転席には、無線による映像データ信号を受信するための受信アンテナ200と、受信チャネル手段220と、プラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信手段260と、電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタリング手段240とからなる受信部を設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】プラットホームには、プラットホーム及び線路の状況を監視するための監視撮影手段120と、映像データを伝送するための伝送手段140と、送信チャネル手段160と、映像データ信号を無線で受信側に伝送するための送信アンテナ180とを有した送信部を設け、運転席には、無線による映像データ信号を受信するための受信アンテナ200と、受信チャネル手段220と、プラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信手段260と、電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタリング手段240とからなる受信部を設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステムに関する。より詳しくは、地下鉄駅構内のプラットホームの線路転落事故による人的、物的被害を予め防止するための無線モニタリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近は、深刻な道路の交通渋滞のために、地下鉄やバスなどの大量輸送手段が多く利用されているのが実情である。その中でも、地下鉄は最も広く利用されている大量輸送手段の1つである。
【0003】
地下鉄の場合、その利用客は増大しており、そのため駅構内のプラットホームから線路への転落事故も年々増加している。
【0004】
例えば、駅構内のプラットホームからの線路転落事故が発生した場合、電車の運転士が取れる措置は、本人の可視距離と視覚範囲内で或いは無線送受話器の聞取りによって電車を制御する他に手段はない。
【0005】
すなわち、駅構内のプラットホームの線路上において、ある突発的状況が発生した場合、可視距離が短いため、その状況に対処する時間的な余裕がなく、また電車の制動距離も長いため、プラットホームの線路に人が転落したことを運転士が視認できたとしても、それが事故に至る可能性が高い。
【0006】
特にプラットホームがカーブしている場合は、より頻繁に事故が発生するおそれがあり、このような状態は、運転士と乗客の双方にとっての危険な死角地帯になっている。こうした事故を予め防止する対策は、電車の運転士の視覚範囲を広めることである。
【0007】
また、特許文献1によれば、プラットホームと線路を監視するカメラにより撮影されたある時間の画像と、その後の画像の差分画像を分析することにより、検出物を抽出して、その大きさを推定し検出物を特定することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−228250号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示された技術は、撮影画像から検出物を推定して、警報指令を出し、例えば警報ブザーなどで駅係員に通知するものであり、接近或いは進入しようとする電車への連絡は従来の方法で行われることになる。そのため、突発的な発生に対して対応する時間的余裕がない場合が多い。さらに、差分画像から検出物を検出して特定するため、検出及び特定誤差を大幅に低減することが困難であり、小動物などが線路を横切った場合でも不要な警報を通知することがある。
【0010】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、地下鉄駅構内のプラットホームに設置された監視カメラと運行中の電車内のモニタシステムが無線で連動されるようにシステムを構築することにより、電車の運転士が電車の駅構内進入前にプラットホーム及び線路の状況を予め把握できるようにする地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、送信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段と、地下鉄駅構内のプラットホーム及び線路の状況を監視するための監視撮影手段と、前記監視撮影手段からの映像データを伝送するための映像データ伝送手段と、前記映像データ伝送手段からの映像データ信号を所定のチャネルを介して伝送するための送信チャネル手段と、前記送信チャネル手段からの映像データ信号を無線で受信側に伝送するための送信アンテナとを有する地下鉄駅構内のプラットホームに設置される送信部、及び、送信アンテナからの映像データ信号を無線によって受信するための受信アンテナと、前記受信アンテナからの映像データを所定のチャネルを介して受信するための受信チャネル手段と、前記受信チャネル手段からチャネルが選択され、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信手段と、前記映像データ受信手段からの映像データを電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタリング手段と、受信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段とを有する電車の運転席に設置される受信部とからなる地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステムである。
【0012】
また。本発明によれば、送信チャネル手段は、出力レベルが略10mWであり、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で伝送し、FM変調のPLL方式を使用する構成である。
【0013】
さらに、送信アンテナと受信アンテナは、ホーンアンテナ、グリッドアンテナまたはパラボラアンテナを使用する構成である。
【0014】
本発明によれば、受信チャネル手段は、電車が運行するときに列車の進行方向に従ってチャネルが循環して自動的に選択変換できるように制御する自動チャネル選択制御部をさらに有する。
【0015】
その受信チャネル手段は、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で受信し、受信レベルが略−85dBmである。
【0016】
さらに、前記の映像データモニタリング手段は、送信側から伝送された映像データを1、4、9、または16に多分割してモニタリングする構成である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の構成及び作用を図に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明に係る無線モニタリングの送受信システムを示すブロック構成図、図2は本発明の画面分割器の装着による多分割されたモニタの映像状態を示す図である。
【0019】
図1に示した無線モニタリングの送受信システムは、地下鉄駅構内のプラットホームに設置される送信部と、電車の運転席に設置される受信部とに分けられる。
【0020】
送信部は、送信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給部100と、地下鉄駅構内のプラットホーム及び線路の状況を監視するための監視カメラ部120と、前記監視カメラ部120からの映像データを伝送するための映像データ伝送部140と、前記映像データ伝送部140からの映像データ信号を所定のチャネルを介して伝送するための送信チャネル部160と、前記送信チャネル部160からの映像データ信号を無線によって受信側に伝送するための送信アンテナ180とからなる。
【0021】
このとき、前記監視カメラ部120は、各駅構内のプラットホーム毎に、プラットホーム及び線路の状況を容易に把握可能な所定の位置にそれぞれ設置されており、映像及び音声で周辺状況を監視することができる。
【0022】
また、前記送信チャネル部160は、出力レベルが10mWであり、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で伝送し、FM変調のPLL方式を使用する。
【0023】
さらに、前記送信アンテナ180は、指向性アンテナであって、ホーンアンテナ、グリッドアンテナ、パラボラアンテナなどを使用する。
【0024】
好ましくは、図2に示すように、送信側で多数の監視カメラ部120が設置される場合、画面分割器130と無線映像伝送装置150とを用いて、それによる映像データを例えば1、4、9、または16に分割して伝送することができる。
【0025】
受信部は、無線によって送信アンテナ180から伝送される映像データ信号を受信するための受信アンテナ200と、前記受信アンテナ200からの映像データを所定のチャネルを介して受信するための受信チャネル部220と、前記受信チャネル部220からチャネルが選択され、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信部260と、前記映像データ受信部260からの映像データを電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタ部280と、受信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給部300とからなる。
【0026】
このとき、前記受信アンテナ200は、指向性アンテナであって、ホーンアンテナ、グリッドアンテナ、パラボラアンテナなどを使用する。
【0027】
また、前記受信チャネル部220は、電車が運行しているときに列車の進行方向に従ってチャネルが循環して自動的に選択変換できるように制御する自動チャネル選択制御部240をさらに含んでいる。
【0028】
この場合、前記受信チャネル部220は、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で受信し、受信レベルは−85dBmである。
【0029】
好ましくは、図2に示すように、映像データモニタ部280では、送信部の画面分割器130からの映像データを無線映像受信装置250を介して受信し、1、4、9、16に多分割してモニタリングすることができる。
【0030】
図3は本発明に係る無線モニタリングの送受信システムの運用状態を示す概略図である。
【0031】
まず、地下鉄駅構内のプラットホームの上り線と下り線の所定の位置には、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像と音声で常時監視することが可能な監視カメラ部120がそれぞれに設置されている。
【0032】
また、電車の運転席には、送信側の監視カメラ120から伝送された列車進行方向の進入前の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを画面分割してモニタリングすることが可能な映像データモニタ部280が設置されている。
【0033】
この場合、列車進行方向の各駅構内には該当駅のチャネルが割り当てられており、4つのチャネルが備わった自動チャネル選択制御部240の制御によってチャネルが循環的に自動的に変換される。
【0034】
その状態で電車が上り線のB駅からA駅方向に進行すると、監視カメラ120から進入前の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わした映像データを送信アンテナ180を介して2.4GHz帯のマイクロ波を用いて無線で伝送する。このとき、電車の運転士は、運動席に設置された映像データモニタ部280から、進入するA駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を予め確認することができる。
【0035】
勿論、電車がB駅を出発すると、2番であったチャネルが自動チャネル選択制御部240の制御によってA駅のチャネル1番に変わり、電車の運転士はこれから停車するA駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像データモニタ部280で予めモニタリングすることができる。
【0036】
また、電車が下り線のA駅からB駅方向に進行する場合、上り線のB駅からA駅方向に進入する電車の場合と同様に、運転士は進行中の電車内でこれから停車するB駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像データモニタ部280で予めモニタリングすることができる。
【0037】
すなわち、電車の運転士は、駅構内のプラットホームの突発的な状況発生時に迅速に対処することができる。
【0038】
以上のように、本発明を図に基づいて説明したが、これは本発明の最良の実施例を説明したもので、本発明を限定するものではない。また、本発明は、その範囲から逸脱しない範囲内で様々な変形及び組合せが可能である。
【発明の効果】
【0039】
以上述べたように、本発明に係る地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステムによれば、次のような効果がある。
【0040】
まず、本発明の無線モニタリングシステムによって、進行中の電車内で運転士はこれから停車する駅のプラットホーム及び線路状況を、進入前に予めモニタリングすることができ、プラットホーム内で発生するおそれのある突発的な転落事故などを予め視認することができ、転落事故時の人身事故を最小限にすることができる。
【0041】
次に、本発明の無線モニタリングシステムは、電車の運転席で進入駅の状況を自由にモニタリングすることにより、死角地帯に対する運転士の心理的な不安を取り除き、電車の安全運行に貢献することができる。
【0042】
さらに、本発明の無線モニタリングシステムは、プラットホーム内の突発的な状況発生時に迅速に対処することができるため、人命及び財産に係わる被害を最小限にし、地下鉄や鉄道の安全性や利用客の信頼を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る無線モニタリングの送受信システムを示すブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の画面分割器の装着による多分割されたモニタの映像状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る無線モニタリングの送受信システムの運用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
100、300 電源供給部
120 監視カメラ
130 画面分割器
140 映像データ伝送部
150 無線映像伝送装置
160 送信チャネル部
180 送信アンテナ
200 受信アンテナ
220 受信チャネル部
240 自動チャネル選択制御部
250 無線映像受信装置
260 映像データ受信部
280 映像データモニタ部
【発明の属する技術分野】
本発明は、地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステムに関する。より詳しくは、地下鉄駅構内のプラットホームの線路転落事故による人的、物的被害を予め防止するための無線モニタリングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近は、深刻な道路の交通渋滞のために、地下鉄やバスなどの大量輸送手段が多く利用されているのが実情である。その中でも、地下鉄は最も広く利用されている大量輸送手段の1つである。
【0003】
地下鉄の場合、その利用客は増大しており、そのため駅構内のプラットホームから線路への転落事故も年々増加している。
【0004】
例えば、駅構内のプラットホームからの線路転落事故が発生した場合、電車の運転士が取れる措置は、本人の可視距離と視覚範囲内で或いは無線送受話器の聞取りによって電車を制御する他に手段はない。
【0005】
すなわち、駅構内のプラットホームの線路上において、ある突発的状況が発生した場合、可視距離が短いため、その状況に対処する時間的な余裕がなく、また電車の制動距離も長いため、プラットホームの線路に人が転落したことを運転士が視認できたとしても、それが事故に至る可能性が高い。
【0006】
特にプラットホームがカーブしている場合は、より頻繁に事故が発生するおそれがあり、このような状態は、運転士と乗客の双方にとっての危険な死角地帯になっている。こうした事故を予め防止する対策は、電車の運転士の視覚範囲を広めることである。
【0007】
また、特許文献1によれば、プラットホームと線路を監視するカメラにより撮影されたある時間の画像と、その後の画像の差分画像を分析することにより、検出物を抽出して、その大きさを推定し検出物を特定することができる。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−228250号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示された技術は、撮影画像から検出物を推定して、警報指令を出し、例えば警報ブザーなどで駅係員に通知するものであり、接近或いは進入しようとする電車への連絡は従来の方法で行われることになる。そのため、突発的な発生に対して対応する時間的余裕がない場合が多い。さらに、差分画像から検出物を検出して特定するため、検出及び特定誤差を大幅に低減することが困難であり、小動物などが線路を横切った場合でも不要な警報を通知することがある。
【0010】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、地下鉄駅構内のプラットホームに設置された監視カメラと運行中の電車内のモニタシステムが無線で連動されるようにシステムを構築することにより、電車の運転士が電車の駅構内進入前にプラットホーム及び線路の状況を予め把握できるようにする地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、送信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段と、地下鉄駅構内のプラットホーム及び線路の状況を監視するための監視撮影手段と、前記監視撮影手段からの映像データを伝送するための映像データ伝送手段と、前記映像データ伝送手段からの映像データ信号を所定のチャネルを介して伝送するための送信チャネル手段と、前記送信チャネル手段からの映像データ信号を無線で受信側に伝送するための送信アンテナとを有する地下鉄駅構内のプラットホームに設置される送信部、及び、送信アンテナからの映像データ信号を無線によって受信するための受信アンテナと、前記受信アンテナからの映像データを所定のチャネルを介して受信するための受信チャネル手段と、前記受信チャネル手段からチャネルが選択され、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信手段と、前記映像データ受信手段からの映像データを電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタリング手段と、受信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段とを有する電車の運転席に設置される受信部とからなる地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステムである。
【0012】
また。本発明によれば、送信チャネル手段は、出力レベルが略10mWであり、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で伝送し、FM変調のPLL方式を使用する構成である。
【0013】
さらに、送信アンテナと受信アンテナは、ホーンアンテナ、グリッドアンテナまたはパラボラアンテナを使用する構成である。
【0014】
本発明によれば、受信チャネル手段は、電車が運行するときに列車の進行方向に従ってチャネルが循環して自動的に選択変換できるように制御する自動チャネル選択制御部をさらに有する。
【0015】
その受信チャネル手段は、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で受信し、受信レベルが略−85dBmである。
【0016】
さらに、前記の映像データモニタリング手段は、送信側から伝送された映像データを1、4、9、または16に多分割してモニタリングする構成である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の構成及び作用を図に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は本発明に係る無線モニタリングの送受信システムを示すブロック構成図、図2は本発明の画面分割器の装着による多分割されたモニタの映像状態を示す図である。
【0019】
図1に示した無線モニタリングの送受信システムは、地下鉄駅構内のプラットホームに設置される送信部と、電車の運転席に設置される受信部とに分けられる。
【0020】
送信部は、送信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給部100と、地下鉄駅構内のプラットホーム及び線路の状況を監視するための監視カメラ部120と、前記監視カメラ部120からの映像データを伝送するための映像データ伝送部140と、前記映像データ伝送部140からの映像データ信号を所定のチャネルを介して伝送するための送信チャネル部160と、前記送信チャネル部160からの映像データ信号を無線によって受信側に伝送するための送信アンテナ180とからなる。
【0021】
このとき、前記監視カメラ部120は、各駅構内のプラットホーム毎に、プラットホーム及び線路の状況を容易に把握可能な所定の位置にそれぞれ設置されており、映像及び音声で周辺状況を監視することができる。
【0022】
また、前記送信チャネル部160は、出力レベルが10mWであり、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で伝送し、FM変調のPLL方式を使用する。
【0023】
さらに、前記送信アンテナ180は、指向性アンテナであって、ホーンアンテナ、グリッドアンテナ、パラボラアンテナなどを使用する。
【0024】
好ましくは、図2に示すように、送信側で多数の監視カメラ部120が設置される場合、画面分割器130と無線映像伝送装置150とを用いて、それによる映像データを例えば1、4、9、または16に分割して伝送することができる。
【0025】
受信部は、無線によって送信アンテナ180から伝送される映像データ信号を受信するための受信アンテナ200と、前記受信アンテナ200からの映像データを所定のチャネルを介して受信するための受信チャネル部220と、前記受信チャネル部220からチャネルが選択され、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信部260と、前記映像データ受信部260からの映像データを電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタ部280と、受信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給部300とからなる。
【0026】
このとき、前記受信アンテナ200は、指向性アンテナであって、ホーンアンテナ、グリッドアンテナ、パラボラアンテナなどを使用する。
【0027】
また、前記受信チャネル部220は、電車が運行しているときに列車の進行方向に従ってチャネルが循環して自動的に選択変換できるように制御する自動チャネル選択制御部240をさらに含んでいる。
【0028】
この場合、前記受信チャネル部220は、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で受信し、受信レベルは−85dBmである。
【0029】
好ましくは、図2に示すように、映像データモニタ部280では、送信部の画面分割器130からの映像データを無線映像受信装置250を介して受信し、1、4、9、16に多分割してモニタリングすることができる。
【0030】
図3は本発明に係る無線モニタリングの送受信システムの運用状態を示す概略図である。
【0031】
まず、地下鉄駅構内のプラットホームの上り線と下り線の所定の位置には、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像と音声で常時監視することが可能な監視カメラ部120がそれぞれに設置されている。
【0032】
また、電車の運転席には、送信側の監視カメラ120から伝送された列車進行方向の進入前の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを画面分割してモニタリングすることが可能な映像データモニタ部280が設置されている。
【0033】
この場合、列車進行方向の各駅構内には該当駅のチャネルが割り当てられており、4つのチャネルが備わった自動チャネル選択制御部240の制御によってチャネルが循環的に自動的に変換される。
【0034】
その状態で電車が上り線のB駅からA駅方向に進行すると、監視カメラ120から進入前の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わした映像データを送信アンテナ180を介して2.4GHz帯のマイクロ波を用いて無線で伝送する。このとき、電車の運転士は、運動席に設置された映像データモニタ部280から、進入するA駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を予め確認することができる。
【0035】
勿論、電車がB駅を出発すると、2番であったチャネルが自動チャネル選択制御部240の制御によってA駅のチャネル1番に変わり、電車の運転士はこれから停車するA駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像データモニタ部280で予めモニタリングすることができる。
【0036】
また、電車が下り線のA駅からB駅方向に進行する場合、上り線のB駅からA駅方向に進入する電車の場合と同様に、運転士は進行中の電車内でこれから停車するB駅の駅構内のプラットホーム及び線路の状況を映像データモニタ部280で予めモニタリングすることができる。
【0037】
すなわち、電車の運転士は、駅構内のプラットホームの突発的な状況発生時に迅速に対処することができる。
【0038】
以上のように、本発明を図に基づいて説明したが、これは本発明の最良の実施例を説明したもので、本発明を限定するものではない。また、本発明は、その範囲から逸脱しない範囲内で様々な変形及び組合せが可能である。
【発明の効果】
【0039】
以上述べたように、本発明に係る地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステムによれば、次のような効果がある。
【0040】
まず、本発明の無線モニタリングシステムによって、進行中の電車内で運転士はこれから停車する駅のプラットホーム及び線路状況を、進入前に予めモニタリングすることができ、プラットホーム内で発生するおそれのある突発的な転落事故などを予め視認することができ、転落事故時の人身事故を最小限にすることができる。
【0041】
次に、本発明の無線モニタリングシステムは、電車の運転席で進入駅の状況を自由にモニタリングすることにより、死角地帯に対する運転士の心理的な不安を取り除き、電車の安全運行に貢献することができる。
【0042】
さらに、本発明の無線モニタリングシステムは、プラットホーム内の突発的な状況発生時に迅速に対処することができるため、人命及び財産に係わる被害を最小限にし、地下鉄や鉄道の安全性や利用客の信頼を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る無線モニタリングの送受信システムを示すブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の画面分割器の装着による多分割されたモニタの映像状態を示す図である。
【図3】図3は、本発明に係る無線モニタリングの送受信システムの運用状態を示す概略図である。
【符号の説明】
100、300 電源供給部
120 監視カメラ
130 画面分割器
140 映像データ伝送部
150 無線映像伝送装置
160 送信チャネル部
180 送信アンテナ
200 受信アンテナ
220 受信チャネル部
240 自動チャネル選択制御部
250 無線映像受信装置
260 映像データ受信部
280 映像データモニタ部
Claims (6)
- 送信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段と、地下鉄駅構内のプラットホーム及び線路の状況を監視するための監視撮影手段と、前記監視撮影手段からの映像データを伝送するための映像データ伝送手段と、前記映像データ伝送手段からの映像データ信号を所定のチャネルを介して伝送するための送信チャネル手段と、前記送信チャネル手段からの映像データ信号を無線で受信側に伝送するための送信アンテナとを有する地下鉄駅構内のプラットホームに設置される送信部、及び
送信アンテナからの映像データ信号を無線によって受信するための受信アンテナと、前記受信アンテナからの映像データを所定のチャネルを介して受信するための受信チャネル手段と、前記受信チャネル手段からチャネルが選択され、駅構内のプラットホーム及び線路の状況を表わす映像データを受信するための映像データ受信手段と、前記映像データ受信手段からの映像データを電車の運転席でモニタリングするための映像データモニタリング手段と、受信側システムの電源を安定的に供給するための電源供給手段とを有する電車の運転席に設置される受信部とからなることを特徴とする地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステム。 - 前記送信チャネル手段は、出力レベルが略10mWであり、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で伝送し、FM変調のPLL方式を使用することを特徴とする請求項1記載の地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステム。
- 前記送信アンテナと受信アンテナは、ホーンアンテナ、グリッドアンテナまたはパラボラアンテナを使用することを特徴とする請求項1記載の地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステム。
- 前記受信チャネル手段は、電車が運行するときに列車の進行方向に従ってチヤネルが循環して自動的に選択変換できるように制御する自動チャネル選択制御部をさらに有することを特徴とする請求項1記載の地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステム。
- 前記受信チャネル手段は、4つのチャネルからなり、2.410〜2.470GHzの周波数帯域内で受信し、受信レベルが略−85dBmであることを特徴とする請求項1または4記載の地下鉄プラットホームの線路監視のための無線モニタリングシステム。
- 前記映像データモニタリング手段は、送信側から伝送された映像データを1、4、9、または16に多分割してモニタリングすることを特徴とする請求項1記載の地下鉄プラットホームの線路監視無線モニタリングシステム。
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