JP2004195214A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004195214A
JP2004195214A JP2003401456A JP2003401456A JP2004195214A JP 2004195214 A JP2004195214 A JP 2004195214A JP 2003401456 A JP2003401456 A JP 2003401456A JP 2003401456 A JP2003401456 A JP 2003401456A JP 2004195214 A JP2004195214 A JP 2004195214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
golf club
club head
groove
bonding
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003401456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4131849B2 (ja
Inventor
Kenji Onoda
健次 小野田
Katsuyuki Aizawa
克幸 相澤
Shugo So
修豪 荘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KINSHO SANGYO KOFUN YUGENKOSHI
Mizuno Corp
Original Assignee
KINSHO SANGYO KOFUN YUGENKOSHI
Mizuno Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KINSHO SANGYO KOFUN YUGENKOSHI, Mizuno Corp filed Critical KINSHO SANGYO KOFUN YUGENKOSHI
Priority to JP2003401456A priority Critical patent/JP4131849B2/ja
Publication of JP2004195214A publication Critical patent/JP2004195214A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4131849B2 publication Critical patent/JP4131849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

【課題】ヘッド本体10Aと表面材10Bを接合一体化させたゴルフクラブヘッドの接合部におけるズレや隙を防止するとともに、耐久性を向上した高品質のゴルフクラブヘッド及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ヘッド本体10Aと表面材10Bを接合一体化させたゴルフクラブヘッドにおいて、両部材の接合部の少なくとも一部に溝18を周設させ、且つ、該溝18に繊維強化樹脂材料からなる接合材19を埋設させた構成としたので、両部材の接合強度が向上している。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッド本体と表面材とを接合一体化させたゴルフクラブヘッド及びその製造方法に関するものである。なお、本明細書及び特許請求の範囲中で述べる「ヘッド本体」とは、ゴルフシャフトに対して一体化される部分であってフェース部を有しており、金属材料または繊維強化樹脂材料によって一体的に形成されるものである。また、「表面材」とは、このヘッド本体に対して一体化されてゴルフクラブヘッドのある部分表面を形成する部材を言うものであって、クラウンパーツとなったりバック側の面を形成したりするものであり、金属材料または繊維強化樹脂材料によって形成されるものである。
従来より、ヘッド本体と表面材とを接合して一体化させたゴルフクラブヘッドや該ゴルフクラブヘッドの製造方法が提案されている。
例えば、特許文献1においては、クラブフェイス、冠部、ソール部、背面部およびネック部等の細部からなるクラブヘッドにおいて、クラブフェイス、ソール部の中央部、背面部の中央部、及び冠部の両側部にかけて、1枚の金属強化板で形成してヘッド本体とし、その他の部位に対して炭素繊維強化複合樹脂材からなる表面材を形成し、接着剤等にて両境界周縁を相互接合してなることを特徴とするゴルフ用クラブヘッドが開示されている。
他には、特許文献2においては、打撃フェイスプレートが設けられ、この打撃フェイスプレートの一端にシャフト固定座が延設されると共に、前記打撃フェイスプレートにおける前記打撃フェイスの反対側に凹部が形成されてなる本体を成形型により鋳造し、この本体をトリミングしてシャフト固定座の角度を調整した後、前記本体の底部にタップ立てすることにより螺合孔を穿設し、次に前記本体に対して熱処理と研磨を行い、更に前記本体における凹部の周縁部をアルミナにてサンドブラスチングし粗化させ、その後、複層の炭素繊維強化材からなりおもり用孔を有するカバー部を前記凹部と接合させ、おもりを前記おもり用孔に嵌合してゴルフクラブヘッドを得た後、成形型内に置き、前記螺合孔よりエアバッグを前記ゴルフクラブヘッド内に詰み込み、このゴルフクラブヘッドにおける前記カバー部を成形型におけるキャビティと密接させるまで気体をエアバッグ内に充填させた後、前記ゴルフクラブヘッドをホットプレスして硬化させ、その後、前記エアバッグを取出し、前記螺合孔に充填ブロックを螺合することを特徴とするゴルフクラブヘッドの成型方法が開示されている。
さらに、本出願人は、特願2002−244725において、ホーゼル部、フェイス部、クラウン部、サイド部およびソール部からなり、その内部が中空とされたヘッド外殻を、金属材料製の第一外殻部材と繊維強化樹脂材料製の第二外殻部材とで形成されたゴルフクラブヘッドの製造方法において、ホーゼル部とフェイス部とソール部とを備えた金属材料製の外殻部材を成形する工程と、強化繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートを前記外殻部材に貼着し外殻予備成形体を得る工程と、ヘッド成形用芯材のクラウン部、サイド部およびソール部相当位置に、強化繊維に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグを積層した後、前記芯材を抜き取り、クラウン部、サイド部およびソール部からなる外殻本体予備成形体を得る工程と、前記外殻予備成形体と前記外殻本体予備成形体とを組み合わせてヘッド予備成形体を得るとともに、チューブ材をホーゼル部の穴を通して前記ヘッド予備成形体の中空内部に配設する工程と、前記ヘッド予備成形体を金型に配置し、前記金型を密閉した後、チューブ材に気体を流入・加圧し、前記金型に前記ヘッド予備成形体を添わせて加熱することによりヘッド成型体を得る工程とを備えたことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法を提案した。
これら上記の従来技術に開示されているように、ヘッド本体と表面材を接合するには、通常、前記両部材を各々別体に成形しておき、それら両部材の接合部に接着剤を塗布して接着接合するか、ゴルフクラブヘッド成型用金型内にあらかじめ成形しておいたヘッド本体を配置しておき、表面材成形用の樹脂材料を硬化成形させるとともに一体成形することで接合する方法が一般的である。
また、前記両部材の接合後は、接着接合時の余剰の接着剤や一体成型時の余剰樹脂等が硬化することによって形成されたバリを取り去るとともに、硬化した接着剤や樹脂内に発生した空隙をパテ埋めした後、研磨仕上げ等を行い塗装することによってゴルフクラブヘッドを完成させるものである。
実開平7−406号公報 特開2001−340499号公報
しかしながら、上記従来のヘッド本体と表面材を接合一体化させたゴルフクラブヘッドにおいては、以下のような問題を有するものであった。
ゴルフクラブヘッドは、繰り返しボールを打撃するものであるため、打撃する毎に該打撃による衝撃の振動が前記ゴルフクラブヘッド全体に生じる。したがって、ヘッド本体と表面材を接合一体化させたゴルフクラブヘッドにおいては、両部材の材料特性が異なることによって、衝撃による振動の伝わり方や該衝撃による材料自体の変形量に差異が生まれるため、前記両部材の接合部の境界でズレや隙が生じ、最終的にはゴルフクラブヘッドが破損してしまうといった問題があった。
さらに、前記両部材を接着接合により接合形成したゴルフクラブヘッドでは、前記両部材の接合部の接着面積を大きくしたり、強力な接着剤を使用することで、前記両部材同士の結合力を高めて耐久性を向上させることは可能となる。また、前記両部材を一体成型によって形成したゴルフクラブヘッドにおいても、金属材料との密着性に優れた成型用樹脂を使用することで、前記両部材同士の結合力を高めて耐久性を向上させることが可能である。
しかしながら、これら耐久性を向上させたゴルフクラブヘッドは、前記耐久性を向上させるための結合力を強化することは可能であるが、接合部の境界における材料の僅かな変形や振動によるズレや隙を完全に無くすことは困難であった。さらに、最終的に塗装仕上げされたゴルフクラブヘッドでは、繰り返しボールを打撃しているうちに、前記ズレや前記隙の発生に伴って、前記接合部の境界に跨って塗装された塗膜に亀裂が生じるため、ユーザーから苦情が発生する等、品質を維持できないといった問題があった。
本発明は、これら上記従来の問題点に鑑み、ヘッド本体と表面材を接合一体化させたゴルフクラブヘッドの接合部におけるズレや隙を防止するとともに、耐久性を向上した高品質のゴルフクラブヘッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドにおいて、前記ヘッド本体と表面材との接合部の少なくとも一部に溝を周設させ、この溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を埋設させたことを特徴とするゴルフクラブヘッドである。
ここで述べているヘッド本体は、上述した通り、ゴルフシャフトに対して一体化される部分であって、図2に示すフェイス・ソール一体パーツ11のように、フェース部2を有するものであり、チタン、ステンレススチール、アルミニウム等の金属材料、または繊維強化樹脂材料によって一体的に形成されるものである。また、表面材は、上記ヘッド本体に対して一体化されてゴルフクラブヘッドのある部分表面、例えば図2あるいは図8に示すクラウンパーツ12、あるいは図10に示したヘッド本体の下面を覆ったり形成したりする部材であり、チタン、ステンレススチール、アルミニウム等の金属材料、または繊維強化樹脂材料によって形成されるものである。
また、この請求項1に係る発明で述べている「溝」の横断面は、次の請求項2のそれのように、その形状がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるようにすることもあるが、これに限らず、その横断面形状を例えば「U」字状や四角形状にすることもできるものである。つまり、この請求項1で述べている「溝」は、繊維強化樹脂材料からなる接合材を埋設させることができるのであれば、どのような形状であってもよいものである。
請求項2の発明は、前記溝は、横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝であることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドである。
請求項3の発明は、前記接合材の強化繊維の配向角度が、前記接合部における接合境界線に対して交差する角度を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッドである。
請求項4の発明は、ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体と表面材との部材の接合部の少なくとも一部に溝を周設する工程と、この溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を配設する工程と、前記接合材を加圧手段により加圧する工程を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法である。
請求項5の発明は、前記接合材を配設する工程が、例えば図13あるいは図17の(a)または(b)に示すように、テープ状に形成された前記接合材を巻着する工程であることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
請求項6の発明は、前記加圧手段が、ラッピングテープの巻着であることを特徴とする請求項4又は5に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
請求項7の発明は、ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体と表面材との部材の接合部の外周全体に横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝を周設する工程と、この溝に熱硬化性の接着剤を塗布する工程と、前記接着剤上にテープ状に形成された熱硬化性の繊維強化樹脂材料からなる接合材を巻着する工程と、前記接合材を加圧する工程を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法である。
本発明におけるヘッド本体10Aと表面材10Bとによって接合一体化されたゴルフクラブヘッドは、両部材の接合部における接合境界線の少なくとも一部に、横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝を周設させ、且つ、該溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を埋設させた構成としたことで、前記接合材が前記接合境界線を跨いで構成されるため、通常の接着剤を使用した接着接合による前記両部材の結合力に加えて、さらに前記両部材の結合力を高めることができるとともに、ゴルフクラブヘッドの打撃による衝撃や振動を緩衝する作用も得られるため、前記接合部に発生するズレや隙を防止できる。したがって、高品質のゴルフクラブヘッドを得ることができる。
本発明におけるヘッド本体10Aと表面材10Bとによって接合一体化されたゴルフクラブヘッドの製造方法においては、ヘッド本体10Aと表面材10Bの接合部の少なくとも一部に、ゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がる溝を周設する工程と、前記溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を配設する工程と、前記接合材を加圧手段によって加圧する工程を経ることによって、前記接合部の結合力が向上するとともに前記接合部におけるズレや隙の発生を防止したゴルフクラブヘッドを得られる。したがって、前記ゴルフクラブヘッドの耐久性の向上を図ることができる。
以下、本発明を図面とともに示す一実施形態に基づき説明する。図1は本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの斜視図、図2はその分解斜視図、図3は横断面図、図4は本発明の要部拡大図である。
図1の(a)及び(b)に示すように、本発明のゴルフクラブヘッド1は、ゴルフボールを打撃するフェイス部2と、ゴルフクラブヘッド1の上面をなすクラウン部3と、ゴルフクラブヘッド1の下面をなすソール部4と、前記クラウン部3とソール部4との間をトウ側5からバック側6を通りヒール側7までのびるサイド部8と、ゴルフシャフトが装着されるホーゼル部9を備えたものである。そして、フェイス部2、ソール部4及びホーゼル部9が、本発明で述べているヘッド本体10Aを構成しているのであり、クラウン部3及びサイド部8が本発明で述べている表面材10Bを構成しているのである。
本実施形態のゴルフクラブヘッド1においては、ヘッド本体10Aと表面材10Bとによって接合一体化されているものであり、具体的には、図2、図3に示すように、ゴルフクラブヘッド1は、金属材料製でヘッド本体10Aとなるフェイス・ソール一体パーツ11と繊維強化樹脂材料製で表面材10Bとなるクラウンパーツ12とで構成されている。フェイス・ソール一体パーツ11は、ゴルフクラブヘッド1におけるホーゼル部9とフェイス部2とソール部4とが一体となって形成されたものであり、前記クラウンパーツ12は、クラウン部3とサイド部8とが一体に形成されたものであって、前記フェイス・ソール一体パーツ11と前記クラウンパーツ12とが接合部13で接合一体化されている。
本実施形態におけるゴルフクラブヘッド1の前記接合部13の構成は、図3、図4に示すように、フェイス・ソール一体パーツ11に形成された接合面15とクラウンパーツ12に形成された接合面29との間に接着剤16を挟んで両パーツを接合し、さらに、前記接合により、ゴルフクラブヘッド1の外表面上に表出される両パーツの境界の中心線である接合境界線25部分に、その横断面がゴルフクラブヘッド1の外表面に向かって広がるように形成された溝18を、前記接合境界線25上の全体に周設させ、前記溝18には、繊維強化樹脂材料からなる接合材19が埋設された構成となっている。従って、前記接合材19は、前記接合境界線25を中心として、フェイス・ソール一体パーツ11(ヘッド本体10A)及びクラウンパーツ12(表面材10B)の両パーツにまたがって埋設された構成としている。
上記構成としたからゴルフクラブヘッド1は、フェイス・ソール一体パーツ11、クラウンパーツ12、及び、接合材19の各々の外表面が、ゴルフクラブヘッド1の外表面を成しており、ゴルフクラブヘッド1の外表面全体としてなめらかな曲面に形成され仕上げられている。
前記溝18の横断面形状は、図4に示すように、略V字形状やU字形状など、溝18の底20からゴルフクラブヘッド1の外表面21に向かって広がるように形成されていることが好ましいが、断面形状が四角形状に形成されていてもよいものである。また、前記溝18の幅や深さは使用される部材の特性や肉厚によって適宜選択されるが、略V字形状やU字形状などに形成したときの広がりの角度23においては、角度23が大きいほど繊維強化樹脂材料からなる接合材19を埋設した作用によって、接合部13でのズレや隙を防止できる効果を高めることができる。特に、溝18の深さ24が浅く形成されたものほど前記角度23を大きくすることで、接合材19とヘッド本体10A及び表面材10Bとの接合面積が広がるため、両部材の結合力を高めることができる。
また、この溝18を形成する場所としては、ヘッド本体10A及び表面材10Bとの接合部分の全周であってもよいが、一部であってもよい。すなわち、この溝18は、接合部の全周、つまり、図8に示すように、表面材10Bの全周に亘って形成する必要はない。何故なら、この種のゴルフクラブにおいて、クラックや剥がれが発生するのは、ゴルフボールを打ったときの衝撃が掛かり易いフェイス部2に近い部分が殆どであるからである。従って、溝18は、フェイス部2に近い部分に形成するように実施しても構わない。
ヘッド本体10Aと表面材10Bの接合部13の構成は、上述の実施形態の構成に限定されるものではない。図5、図6、図7に例示するように、両パーツが、どのような接合形態であっても、その横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝18を接合境界線25の全体に周設させ、且つ、該溝18に繊維強化樹脂材料からなる接合材19を埋設させた構成とすればよいものである。
さらに、本発明のゴルフクラブヘッドは、上述した実施形態におけるヘッド本体10Aと表面材10Bの分割の構成にも、とらわれるものではない。前記ヘッド本体10Aと前記表面材10Bとによって接合形成されたゴルフクラブヘッドであればどのような分割構成であっても両部材の接合部において適用できる。図8、図10、図11、図12にその他の分割の構成を例示する。
また、本発明のゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体10Aと表面材10Bとの接合面にかかる構成において、本実施形態では両部材の前記接合面に接着剤を挟んで接着接合した構成であったが、あらかじめ成型用金型内にヘッド本体10Aと、表面材10B成形用の未硬化の材料を配置しておき、繊維強化樹脂材料の硬化成形とともに一体成形することで接合した構成であってもよい。この場合、繊維強化樹脂材料中のマトリックス樹脂が、前記接着剤の役割を代替することによって一体成形を可能とする。
尚、前記接合材19に用いられる強化繊維としては、金属繊維、ガラス繊維、セラミック系繊維、有機系繊維、アルミナ繊維、ボロン繊維、チタンカリウム繊維、炭素繊維、及び/または、これらの混合物からなる繊維、織布などが使用できる。中でも、ゴルフクラブヘッドの質量の増加を抑えるためには炭素繊維が軽量であるため好ましい。
さらに、前記接合材19に用いられるマトリックス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ユリア樹脂等から選ばれる熱硬化性樹脂の他、熱可塑性樹脂なども用いられるが、未硬化状態での巻着作業の簡便さや硬化後の物性の安定度などから、前記熱硬化性樹脂が好ましく用いられる。
また、繊維強化樹脂材料からなる接合材39のマトリックス樹脂に、微細炭素繊維を強化素材として混入することも可能である。この微細炭素繊維は、気相成長法、レーザーアブレーション法、プラズマ合成法等によって生成され、炭素六角網面の結晶が円筒形に巻かれる単層構造、あるいは多層構造のものであり、その中心部に微細な中空部を有する結晶素材であって、ナノメートルオーダーの繊維径を有するカーボンナノチューブ、あるいはカーボンナノファイバー等である。なお、この微細炭素繊維として、結晶構造が異なるフラーレンも使用可能である。
これらの微細炭素繊維は、軽量で比強度に優れる微細な繊維であり、これを接合材39のマトリックス樹脂中に混入させた場合には補強するフィラーとしての役目を果たし、接合材39の剪断強度を著しく向上させ、圧縮強度も大幅に向上させる。
これらの微細炭素繊維は、その平均繊維径が、10〜300nmの範囲内、とりわけ20〜200nmの範囲内にあるものが採用される。この微細炭素繊維の平均繊維径を300nm以下としたのは、これよりも大きくなると、マトリックス樹脂の層の補強効果を十分に発現できず、ゴルフクラブヘッドとして満足できる圧縮強度を得ることができなくなるとともに、熱伝導率が低くなって良好な振動減衰性を発現できなくなるからである。また、この微細炭素繊維の平均繊維径を20nm以上としたのは、これより小さいと取り扱い性が難しくなり、マトリックス樹脂中にむらなく均等に混入させることができず、ゴルフクラブヘッドの品質にバラツキが生ずる虞があるからである。そして、この微細炭素繊維は、その平均繊維長が、2〜30nm、とりわけ5〜20nmの範囲内にあるものが採用される。
また、この微細炭素繊維は、常温での粘度が5〜1000cpsの範囲内に設定されたマトリックス樹脂中に、1〜10質量%で、とりわけ3〜7質量%の割合で混入されることが好ましい。この微細炭素繊維の混入割合を1質量%以上としたのは、これより少ないと、マトリックス樹脂の層の補強効果が十分発現できず、ゴルフクラブヘッドとして満足できる圧縮強度を得ることができなくなるとともに、振動減衰性及び反発特性を十分高めることができないからである。また、この微細炭素繊維の混入割合を10質量%以下としたのは、これより多いと、マトリックス樹脂中に均等に混入させ難くなるだけでなく、10質量%を境として、これよりも多く微細炭素繊維を使用しても、ゴルフクラブヘッドの圧縮強度、振動減衰性、反発特性等において良好な評価が得られなくなるからである。
以上のような実施形態によれば次のような効果が得られる。本発明におけるヘッド本体10Aと表面材10Bとによって接合一体化されたゴルフクラブヘッドは、両部材の接合部における接合境界線の一部または全体に、横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝を周設させ、且つ、該溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を埋設させた構成としたことで、前記接合材が前記接合境界線を跨いで構成されるため、通常の接着剤を使用した接着接合による前記両部材の結合力に加えて、さらに前記両部材の結合力を高めることができるとともに、ゴルフクラブヘッドの打撃による衝撃や振動を緩衝する作用も得られるため、前記接合部に発生するズレや隙を防止できる。
また、前記溝18に埋設された前記接合材19の強化繊維の配向角度は、接合部13に表出される接合境界線25に対して交差する角度に構成させることが好ましい。つまり、前記強化繊維を前記接合境界線25を跨ぐように配向させることで、接合材19中の前記強化繊維の強度保持力が、接合材19とフェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12といった両パーツとの結合力を増強させるため、接合部13から発生するズレや隙を防止できる。
尚、前記配向角度を前記接合境界線25の方向と同方向に構成させた場合には、前記接合境界線25の方向に生じる隙が接合材19中の強化繊維間に伝播して前記接合材19に亀裂が生じるため好ましくない。
前記強化繊維の具体的な配向角度においては、前記接合境界線25に対して、15°〜90°の範囲内で交差させることが好ましい。したがって、接合材19がゴルフクラブヘッドに生じるあらゆる方向の衝撃や振動に対しても、接合材19と前記両パーツとの結合力を保持できる。
さらに、前記配向角度を前記接合境界線25に対して直角(90°)方向とすれば、接合材19中の前記強化繊維を、前記接合部13に発生するスジ状の隙に対して最も大きな角度で配向できるため、接合材19と前記両パーツとの結合力を最も強力に得られる。尚、前記配向角度が15°未満の場合は、上述した前記接合境界線25の方向と同方向の場合と同様に、前記接合境界線25の方向に生じる隙が接合材19中の強化繊維間に伝播して前記接合材19に亀裂が生じるため好ましくない。
さらに、前記接合材19における溝18への埋設形態としては、引き揃えられた強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させてプリプレグ状態としたものを帯状にカットしてテープ状に形成させたものを、重ねて積層させた構成とすることが好ましい。つまり、前記強化繊維が複数層にも渡って重ね合わせられることによって、接合材19自身の強度及び、接合材19とフェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12との結合力をさらに向上させることができる。
また、前記接合材19を複数層に重ねて構成させた場合の前記接合材19の強化繊維の配向角度は、重ねられた各層で、前記配向角度を全て同じ方向とさせても良いし、各層ごとに配向角度を適宜変更させても良い。好ましくは、前記配向角度を全て同じ方向に揃えると良い。つまり、各層同士で前記強化繊維の交わりが無くなることによって、各層ごとに前記強化繊維とマトリックス樹脂の密着度が高まることに加え、各層間の結合力も強化される。したがって、前記接合材19の各層間に発生する亀裂や層間剥離を防止できる効果をより一層得られる。
次に、一例として、上述した実施形態のゴルフクラブヘッドをもとに、本発明の製造方法の一実施形態を、図13(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、及び、図14(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)に基づき説明する。図13は本実施形態の製造方法の工程を斜視図で表わしている。図14は図13における工程ごとの接合部の状態を示す要部拡大図である。
まず、図13(a)に示すように、所望の金属材料を用意し、工作機械による削り出し、プレス成形法、鍛造法、鋳造法などから適宜選択される成形加工方法によって、ホーゼル部9とフェイス部2とソール部4とが一体に形成されたフェイス・ソール一体パーツ11(ヘッド本体10A)を得る。この時、図14(a)に示すように、フェイス・ソール一体パーツ11には、クラウンパーツ12と接着接合する周縁に接合面15を形成させ、さらに、接合面15に隣接して、後に、前記クラウンパーツ12と前記接合面15を接着接合させることにより形成される溝18の片側を構成する斜面壁38を備えている。また、ヘッド本体10Aの接合面15の内方を、図4に示すように延出させて、この部分を受部2aとするように実施することもある。この受部2aは、表面材10Bを受けて、ヘッド本体10Aに対する接合面15での接合作業が安定的に行えるようにするものである。
一方で、図13(b)に示すように、強化繊維にマトリックス樹脂を未硬化状態で含浸させたプリプレグ体を所定の成形金型に配置した後、加熱処理等によって前記プリプレグ体を硬化して所望の形状に成形する方法や、成形金型内にあらかじめ強化繊維を配置しておき、マトリックス樹脂を前記成形金型内に注入した後、前記マトリックス樹脂を硬化させることで所望の形状に成形する方法などから適宜選択される繊維強化樹脂材料の成形方法によって、クラウン部3とサイド部8とが一体に形成されたクラウンパーツ12を得る。
この時、図14(b)に示すように、クラウンパーツ12には、前記フェイス・ソール一体パーツ11と接着接合する周縁に接合面29を形成させ、さらに、接合面29に隣接して、後に、前記フェイス・ソール一体パーツ11と前記接合面29を接着接合させることにより形成される溝18の片側を構成する斜面壁42を備えている。
次に、図13(c)及び図14(c)に示すように、フェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12の接合面15、29に接着剤16を塗布した後、該接着剤16を挟んで接合面15、29同士を当接し、前記接着剤16を硬化することによって、両パーツの接着接合を完了する。
したがって、この接着接合によって接合されたゴルフクラブヘッドの接合部13には、両パーツにあらかじめ形成させておいた斜面壁38、42によって、溝18が形成されることになる。また、前記溝18は、前記接合部13の外周全体に周設されており、前記溝18の横断面の形状は、ゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成されている。
尚、本実施形態における前記溝18の形成方法は、フェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12の前記接合面15、29に隣接してあらかじめ斜面壁38、42を形成させておき、両パーツの前記接合面15,29を接合した後に結果的に溝18が形成される方法としたが、前記両パーツを接合した後に、切削、研削、研磨といった機械加工や手加工等によって形成することもできる。
その後、図13(d)及び図14(d)に示すように、前記溝18に接着剤45を塗布した後、接合材39を前記接着剤45の上に配設する。
本実施形態では、前記接合材39を、引き揃えられた強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させてプリプレグ状態としたものを、その強化繊維が接合材39の長手方向に対して交差する所定の角度方向(直角方向もしくは傾斜方向)に配向するように帯状にカットしてテープ状に形成したので、接着剤45上への配設方法は、接合材39を巻着する方法とした。この場合、テープ状の接合材39は、図17の(a)または(b)に示すような長さ及び形状に分割カットして、各端部が5mm程度重なるように、ヘッド本体10Aの開口部に配置するとよい。分割数は、図17の(a)に示すような2枚であったり、図17の(b)に示すような3枚であったりするが、その数は適宜決定される。
このようにテープ状に形成した接合材39によって巻着する方法を用いることで、前記接合材39の巻着作業を、一本の前記接合材39でもって、何層にも渡って行うことが可能となるため巻着作業が簡便となり、作業効率が向上する。さらに、巻着後における接合材39の強化繊維の配向角度が、接合部13に表出される接合境界線25に対して交差して、前記接合境界線25を跨ぐように配向されることになるため、接合材39とフェイス・ソール一体パーツ11及び、接合材39とクラウンパーツ12、各々が接着剤45の結合力によって結合されることに加えて、接合材39中の前記強化繊維の強度保持力によって、接合材39と両パーツとの結合力が増し、接合部13から発生するズレや隙を防止できる。
前記接合材39の巻着は一層のみではなく、図9の(a)に示したように、重ねて巻着することで、硬化後の接合材39自身の強度及び、接合材39とフェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12との結合力を高めることができる。
尚、接合材39と両パーツとの結合力の向上には、接着剤45を使わずに繊維強化樹脂材料からなる接合材39のマトリックス樹脂の結合力のみでも可能であるが、溝18全体を隙間なく埋め尽して強固な結合力を得るためにはあらかじめ接着剤45を塗布するほうが望ましい。
前記接合材39の強化繊維の配向角度においては、接合材39の長手方向に対して直角(90°)方向とすれば、巻着した後の接合材39中の前記強化繊維を、前記接合部13の接合境界線25上に発生するスジ状の隙に対して最も大きな角度で配向できるため、接合材39と前記両パーツとの結合力を最も強力に得られる。
また、前記接合材39の長手方向に対して傾斜した配向角度とすれば、巻着した後の接合材39がゴルフクラブヘッドに生じるあらゆる方向の衝撃や振動に対しても、接合材39と前記両パーツとの結合力を保持できる。さらに、未硬化状態での接合材39において柔軟性が得られるため、巻着作業が簡便にもなる。
尚、前記配向角度が、接合材39の長手方向に平行な配向角度では、巻着した後の前記配向角度が前記接合境界線25の方向と同方向となるため、前記接合境界線25の方向に生じる隙が接合材39中の強化繊維間に伝播して前記接合材39に亀裂が生じるため好ましくない。
前記強化繊維の具体的な配向角度においては、前記接合材39の長手方向に対して、15°〜90°の範囲内で配向させることが好ましい。前記配向角度が15°未満の場合は、上述した前記接合材39の長手方向と同方向の場合と同様に、前記接合境界線25の方向に生じる隙が接合材39中の強化繊維間に伝播して前記接合材39に亀裂が生じるため好ましくない。
次に、図13(e)及び図14(e)に示すように前記接合材39を加圧するための加圧手段として、前記接合材39の上にラッピングテープ47を巻着する。該ラッピングテープ47を巻着することによって、フェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12に対して、接着剤45及び接合材39を密着させることができる。したがって、各部材間に発生する空隙を無くすことができるため、繰り返しの打撃によって前記空隙に起因するゴルフクラブヘッドの破損を防止することができる。
尚、前記ラッピングテープ47は、前記接合材39や前記接着剤45が加熱によって硬化する特性を有するものだった場合、前記加熱によって収縮する特性を有するものとすることで、前記接合材39及び前記接着剤45を加熱硬化すると同時に、前記接合材39に対して加圧が可能となるため製造効率がよい。
前記ラッピングテープ47の材料としては、PVC樹脂、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のオレフィン系の樹脂、テフロン(登録商標)樹脂等から適宜選択され用いられる。
その他、前記接合材39の加圧方法においては、上述のラッピングテープ47の巻着による方法以外に、オートクレーブ成形法などに代表されるように、圧力容器内で気圧や液圧といった流体を加圧手段や、治具等を用いて弾性体等で加圧する方法によっても、フェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12に対して、接着剤45及び接合材39を密着させることが可能である。したがって、各部材間に発生する空隙を無くすことができ、前記空隙に起因するゴルフクラブヘッドの破損を防止することができる。
その後、図13(f)及び図14(f)に示すように、前記接合材39及び前記接着剤45を、加熱、冷却、常温放置といった各々の材料特性に応じた硬化手段によって硬化させた後、ラッピングテープ47を除去し、研磨や塗装といった定法の処理を行い、ゴルフクラブヘッド1得る。
以上の製造方法によれば、ヘッド本体10Aと表面材10Bの接合部の外周全体に、ゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がる溝を周設する工程と、前記溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を配設する工程と、前記接合材を加圧手段によって加圧する工程を経ることによって、前記接合部の結合力が向上するとともに前記接合部におけるズレや隙の発生を防止したゴルフクラブヘッドを得られる。したがって、ゴルフクラブヘッドの耐久性の向上を図ることができる。
本発明のゴルフクラブヘッド及びその製造方法の一実施例を図面に基づき説明する。本実施例のゴルフクラブヘッドの製造方法は、図15(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)に工程ごとの接合部の状態として示す。
即ち、本実施例のゴルフクラブヘッドを製造するには、まず、チタン合金(6%Al−4%V−残部Ti)を用いて鋳造法の一つであるロストワックス法によって、フェイス・ソール一体パーツ11を得る。本実施例では、フェイス・ソール一体パーツ11(ヘッド本体10A)には、フェイス部2(表面材10B)からゴルフクラブヘッドの後方へ延出してクラウン部3、サイド部8、ソール部4の一部を成す鍔部62を形成させている。
この時、図15(a)に示すように、前記鍔部62の肉厚63は2mmであり、延出長さ64は10mmであった。さらに、該鍔部62の先端には、フェイス・ソール一体パーツ11の外表面側にクラウンパーツ12の肉厚分の段差65を設けるとともに接合しろ66を突出して形成させている。該接合しろ66の肉厚67は1mmであり、突出長さ68は8mmであった。本実施例では、前記接合しろ66の外表面側をフェイス・ソール一体パーツ11における接合面15としている。また、前記段差65によって、接合しろ66の付け根には斜面壁38が形成されている。前記斜面壁38は、鍔部62の肉厚63が接合しろ66の肉厚67へ向かって序々に薄く形成されることで、実質的に傾斜した斜面に形成されており、後工程においてクラウンパーツ12との接合部13に形成される溝18の片側の壁を構成している。前記斜面壁38の水平幅70は3mmであった。
一方、炭素繊維に熱硬化性のエポキシ樹脂を未硬化状態で含浸させたプリプレグシートを用いて成形したクラウンパーツ12を得る。この時、図15(b)に示すように、本実施例では、クラウンパーツ12の開口周縁部71の内表面側を接合面29とした。尚、前記開口周縁部71の肉厚75は1mmであった。また、前記開口周縁部71の端部73には、斜面壁42が備えられている。前記斜面壁42は、前記肉厚75がクラウンパーツ12の外表面側から内表面側へ向かって序々に薄く形成されることで、実質的に傾斜した斜面に形成されており、後工程においてフェイス・ソール一体パーツ11との接合部13に形成される溝18の片側の壁を構成している。前記斜面壁42の水平幅76は3mmであった。
次に、図15(c)に示すように、フェイス・ソール一体パーツ11及びクラウンパーツ12の接合面15、29上にエポキシ樹脂系熱硬化型の接着剤77を塗布した後、接合面15と接合面29とを当接して両パーツを仮接合する。その後、前記仮接合された前記両パーツを熱硬化炉内で約140℃で1時間程加熱して前記接着剤77を硬化させることによって、フェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12とが接合一体化する。この時、フェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12との接合部13の外周全体に溝18が形成される。該溝18の横断面形状は、略V文字形状となっており、溝幅80は6mmで、溝深さ81が1mmであり、前記V文字形状の広がりの角度89は約143°であった。
その後、図15(d)に示すように、前記溝18の表面上にエポキシ系熱硬化型の接着剤82を塗布した後、引き揃えられた強化繊維として炭素繊維を用い、マトリックス樹脂として熱硬化型のエポキシ樹脂を含浸させてプリプレグ状態とした帯状のプリプレグテープ83、84を接合材として用意し、前記接着剤82上にプリプレグテープ83を巻着し、その上にプリプレグテープ84を巻着する。
ここで、プリプレグテープ83は、前記炭素繊維の配向角度を前記プリプレグテープ83の長手方向に対して90°とし、幅を5mm、厚さを0.2mmとしたものを2枚重ね合わせたものであり、プリプレグテープ84は、前記炭素繊維の配向角度を前記プリプレグテープ84の長手方向に対して45°とし、前記炭素繊維が互いに交差するように織り込まれたものであって、幅を10mm、厚さを0.35mmとしたものを2枚重ね合わせたものである。したがって、プリプレグテープ83、84中の炭素繊維は、接合境界線25を跨いで構成されることになる。
次に、図15(e)に示すように、前記プリプレグテープ83、84の上に、PVC樹脂からなる片面に粘着性を有したラッピングテープ85を巻着した後、その上にさらに、PET樹脂からなるラッピングテープ86を巻着する。
その後、約140℃で1時間程加熱することで、前記接着剤82及びプリプレグテープ83、84を硬化させる。この時、前記ラッピングテープ85、86が、上記加熱によって収縮するため、プリプレグテープ83,84が締め付けられながら硬化することになる。該硬化後、ラッピングテープ85、86を剥がして除去し、さらに、フェイス・ソール一体パーツ11、クラウンパーツ12、及び、硬化したプリプレグテープ84の外表面上をサンドペーパーを用いて研磨し、塗装することによって、図15(f)に示す本実施例のゴルフクラブヘッドを得た。
比較例のゴルフクラブヘッドは、上述の実施例における溝18やプリプレグテープ83,84などは構成せず、単に、フェイス・ソール一体パーツ11と本体パーツ12を接着剤77によって接合し、研磨、塗装を施したものとした。比較例のゴルフクラブヘッドにおける接合部13の要部拡大図を図16に示す。
本実施例のゴルフクラブヘッドと比較例のゴルフクラブヘッドについて、連続的に打球する耐久試験機を使用して、ヘッドスピードを45m/s、打球位置をフェイスセンターに設定し、連続的に打球を続け、ある一定の打球数ごとに、フェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12との接合部13において、ズレ、隙、亀裂などの発生の確認を行ない、ゴルフクラブヘッドが破壊するまでの耐久性を確認する試験を行なった。その結果を表1に示す。
Figure 2004195214
○:問題なし。×:亀裂発生。


表1に示すように、比較例のゴルフクラブヘッドは、1000球の時点での確認時にフェイス・ソール一体パーツ11とクラウンパーツ12の接合部13における接合境界線25に沿って全周にスジ状の亀裂が発生しており、実施例のゴルフクラブヘッドは、その後、10000球まで打球を続けたが、亀裂が発生しなかったため試験を中止した。
したがって、本実施例のゴルフクラブヘッドは、繰り返しの打撃の衝撃に対しても、ズレ、隙、亀裂などの発生を防止できるため、耐久性が向上し、高品質を維持できるという結果が得られた。
図8には、本発明の実施例2に係るゴルフクラブを構成するヘッド本体10A及び表面材10Bが示してあり、これらのヘッド本体10A及び表面材10Bは、 所謂ドライバ
用のゴルフクラブを構成するものである。
ヘッド本体10Aは、上述したフェース・ソール一体パーツ11となるものであり、金属材料により、内部に空間を有し、上面部に開口11aを形成したものとして形成してある。表面材10Bは、炭素繊維を使用した繊維強化樹脂材料により、ヘッド本体10A側の開口11aを覆うことのできる板状のものとして形成したものである。
これらのヘッド本体10A及び表面材10Bは、図8に示すように、その接合部に溝18を形成するようにしながら、ヘッド本体10Aの開口11a上から表面材10Bを接着するのである。勿論、この接着が良好となるように、ヘッド本体10A及び表面材10Bの互いに接着される面にサンドブラストをかけて荒らしておく。これらのヘッド本体10A及び表面材10Bの接合部に溝18が形成されれば、これを埋めるための接合材39を接着剤45を介在させながら添着して硬化させる。
このとき、溝18及びこれを埋めるための接合材39は、接合部の全周、つまり、図8に示した表面材10Bの全周に亘って形成する必要はない。何故なら、この種のゴルフクラブにおいて、クラックや剥がれが発生するのは、ゴルフボールを打ったときの衝撃が掛かり易いフェイス部2に近い部分が殆どであるからである。従って、溝18及びこれを埋めるための接合材39は、フェイス部2に近い部分に形成するように実施しても構わない。
本実施例で使用している接合材39は、前述した通り、引き揃えられた強化繊維にマトリックス樹脂を含浸させてプリプレグ状態としたものであり、その強化繊維が接合材39の長手方向に対して交差する所定の角度方向(直角方向もしくは傾斜方向)に配向するように帯状にカットしてテープ状に形成したものである。このテープ状の接合材39を、図8の図示上部に示すように2ピースに切断して、接着剤45上へ載置した。このとき、図8中の二点鎖線にて示した接合材39を省略してもよいことは、前述した通りである。
また、本実施例では、接合材39は、図9の(a)に示したように、3枚重ねて積層するようにしている。勿論、各層を構成している接合材39の巾は、溝18の形状に合うもの、例えば図9の(a)の下から7mm、10mm、12mmのものを順次使用するようにした。これらの各接合材39は、一枚毎、最下層の炭素繊維層、中層の炭素繊維層、及び最上層のガラス繊維層の3層からなるものを採用しており、各層の繊維の配交角度はそれぞれ異なるようにしてある。
溝18は、上述したように、ヘッド本体10Aと表面材10Bの接合場所の必要な部分だけ形成すればよいが、図9の(a)に示したような上方に向けて広がる形状だけに限らず、図9の(b)に示したヘッド本体10A側の垂直面18bと表面材10B側の傾斜面18aとによって形成されたもの、あるいは側の図9の(c)に示したヘッド本体10A側の傾斜面18aと表面材10B側の垂直面18bとによって形成されたものであってもよい。
以上のようにして接合部に樹脂を介して添着した各接合材39の上から、治具によって加熱(135℃)し押圧(60分)することにより、これらの接合材39を硬化させた。そして、その表面を研磨して、所定のゴルフクラブを得た。
本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの斜視図である。 本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの横断面図である。 本発明の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの要部拡大図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 ヘッド本体と表面材との接合部における状態を示すもので、(a)は3層の接合材を配置したときの部分拡大断面図、(b)は溝の形状の他の例を示す部分拡大断面図、(c)はさらに別の溝形状を示す部分拡大断面図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 その他の実施形態を表わす説明図である。 本発明の実施形態に係る製造方法の工程を表わす斜視図である。 本発明の実施形態に係る製造方法の工程ごとの接合部の状態を示す要部拡大図である。 本実施例の製造方法の工程ごとの接合部の状態を示す要部拡大図である。 比較例のゴルフクラブヘッドにおける接合部の要部拡大図である。 接合材のカット状態を示すもので、(a)と(b)の2種類を示す平面図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェイス部
2a 受部
3 クラウン部
4 ソール部
5 トウ側
6 バック側
7 ヒール側
8 サイド部
9 ホーゼル部
10A ヘッド本体
10B 表面材
11 フェイス・ソール一体パーツ(ヘッド本体)
11a 開口
12 クラウンパーツ(表面材)
13 接合部
15 接合面
16 接着剤
18 溝
18a 傾斜面
18b 垂直面
19 接合材
20 底
21 外表面
23 角度
24 深さ
25 接合境界線
29 接合面
38 斜面壁
39 接合材
42 斜面壁
45 接着剤
47 ラッピングテープ
62 鍔部
63 肉厚
64 延出長さ
65 段差
66 接合しろ
67 肉厚
68 突出長さ
70 水平幅
71 開口周縁部
73 端部
75 肉厚
76 水平幅
77 接着剤
80 溝幅
81 溝深さ
82 接着剤
83 プリプレグテープ
84 プリプレグテープ
85 ラッピングテープ
86 ラッピングテープ
89 角度

Claims (7)

  1. ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドにおいて、前記ヘッド本体と表面材との接合部の少なくとも一部に溝を周設し、この溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を埋設させたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. 前記溝は、横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝であることを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記接合材の強化繊維の配向角度が、前記接合部における接合境界線に対して交差する角度を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体と表面材との部材の接合部の少なくとも一部に溝を周設する工程と、この溝に繊維強化樹脂材料からなる接合材を配設する工程と、前記接合材を加圧手段により加圧する工程を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 前記接合材を配設する工程が、テープ状に形成された前記接合材を巻着する工程であることを特徴とする請求項4に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  6. 前記加圧手段が、ラッピングテープの巻着であることを特徴とする請求項4又は5に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  7. ゴルフシャフトに対して一体化されるヘッド本体と、このヘッド本体に対して一体化される表面材とを備えたゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記ヘッド本体と表面材との部材の接合部の外周全体に横断面がゴルフクラブヘッドの外表面に向かって広がるように形成された溝を周設する工程と、この溝に熱硬化性の接着剤を塗布する工程と、前記接着剤上にテープ状に形成された熱硬化性の繊維強化樹脂材料からなる接合材を巻着する工程と、前記接合材を加圧する工程を有することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
JP2003401456A 2002-12-02 2003-12-01 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4131849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003401456A JP4131849B2 (ja) 2002-12-02 2003-12-01 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002349443 2002-12-02
JP2003401456A JP4131849B2 (ja) 2002-12-02 2003-12-01 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004195214A true JP2004195214A (ja) 2004-07-15
JP4131849B2 JP4131849B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=32774975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003401456A Expired - Fee Related JP4131849B2 (ja) 2002-12-02 2003-12-01 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4131849B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005296609A (ja) * 2004-03-19 2005-10-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法
US7281994B2 (en) 2002-12-11 2007-10-16 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
GB2417909B (en) * 2004-09-08 2008-08-13 Karsten Mfg Corp Golf club head
US7662051B2 (en) * 2007-09-11 2010-02-16 Cindy Rhodes Golf head
US7704164B2 (en) 2001-06-11 2010-04-27 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for manufacturing and golf club head
US8096896B2 (en) 2002-12-11 2012-01-17 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
JP2013505104A (ja) * 2009-09-23 2013-02-14 ナイキ インターナショナル リミテッド 2パーツヘッドを有するゴルフクラブ
CN109999445A (zh) * 2017-12-29 2019-07-12 复盛应用科技股份有限公司 高尔夫球杆头的制造方法
JP2020141918A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 ニッタ株式会社 ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ
JP2021037319A (ja) * 2015-12-07 2021-03-11 カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション 機械的接合及び接着剤接合を含むゴルフクラブヘッド
JP2021126328A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 住友ゴム工業株式会社 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9908015B2 (en) 2001-06-11 2018-03-06 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
US10232233B2 (en) 2001-06-11 2019-03-19 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
US9579549B2 (en) 2001-06-11 2017-02-28 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for manufacturing and golf club head
US8579726B2 (en) 2001-06-11 2013-11-12 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for manufacturing and golf club head
US7704164B2 (en) 2001-06-11 2010-04-27 Taylor Made Golf Company, Inc. Method for manufacturing and golf club head
US7854364B2 (en) 2002-12-11 2010-12-21 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US7281994B2 (en) 2002-12-11 2007-10-16 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
US8096896B2 (en) 2002-12-11 2012-01-17 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US8568248B2 (en) 2002-12-11 2013-10-29 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US9839821B2 (en) 2002-12-11 2017-12-12 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US8287402B2 (en) 2002-12-11 2012-10-16 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US10252122B2 (en) 2002-12-11 2019-04-09 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US9452325B2 (en) 2002-12-11 2016-09-27 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
US10737148B2 (en) 2002-12-11 2020-08-11 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head having a composite crown
JP4680554B2 (ja) * 2004-03-19 2011-05-11 三菱レイヨン株式会社 ゴルフクラブヘッドの製造方法
JP2005296609A (ja) * 2004-03-19 2005-10-27 Mitsubishi Rayon Co Ltd ゴルフクラブヘッドおよびその製造方法
GB2417909B (en) * 2004-09-08 2008-08-13 Karsten Mfg Corp Golf club head
US7662051B2 (en) * 2007-09-11 2010-02-16 Cindy Rhodes Golf head
JP2013505104A (ja) * 2009-09-23 2013-02-14 ナイキ インターナショナル リミテッド 2パーツヘッドを有するゴルフクラブ
JP2021037319A (ja) * 2015-12-07 2021-03-11 カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション 機械的接合及び接着剤接合を含むゴルフクラブヘッド
JP7174026B2 (ja) 2015-12-07 2022-11-17 カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション 機械的接合及び接着剤接合を含むゴルフクラブヘッド
CN109999445A (zh) * 2017-12-29 2019-07-12 复盛应用科技股份有限公司 高尔夫球杆头的制造方法
JP2019118796A (ja) * 2017-12-29 2019-07-22 復盛應用科技股▲分▼有限公司 ゴルフクラブヘッド製造方法
CN109999445B (zh) * 2017-12-29 2021-04-30 复盛应用科技股份有限公司 高尔夫球杆头的制造方法
JP2020141918A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 ニッタ株式会社 ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ
JP2021126328A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 住友ゴム工業株式会社 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法
JP7459547B2 (ja) 2020-02-13 2024-04-02 住友ゴム工業株式会社 ゴルフクラブヘッド及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4131849B2 (ja) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7128664B2 (en) Golf club head and manufacturing method thereof
US20230356041A1 (en) Golf club
JP4131849B2 (ja) ゴルフクラブヘッド及びその製造方法
KR100880834B1 (ko) 골프 클럽과 골프 클럽 헤드
US9283449B1 (en) Golf club head with composite face
JP4750861B2 (ja) 野球又はソフトボール用バットの製造方法
JP2007313895A (ja) スキンに接合されたハニカムを有する部品の一部を修復する方法および有孔複合部品
JPWO2005068284A1 (ja) 自転車用クランクおよびその製造方法
US20080149267A1 (en) Methods for fabricating composite face plates for use in golf clubs and club-heads for same
JP2006271770A (ja) ゴルフクラブヘッド
CA2357331A1 (en) Hockey stick
CA2428925C (en) One-piece shaft construction and a method of construction using bladder molding
JP2012223268A (ja) ゴルフクラブシャフト
JP2003320060A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP4651442B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP4680554B2 (ja) ゴルフクラブヘッドの製造方法
JP2005270343A (ja) ゴルフクラブシャフトおよび、その製造方法
JP2005296609A5 (ja)
JP4181124B2 (ja) ゴルフクラブヘッドの製造方法
JP3486592B2 (ja) 野球用又はソフトボール用のバット
JP4550452B2 (ja) ゴルフクラブヘッドの製造方法
JP6845073B2 (ja) ゴルフクラブヘッドの製造方法
JPH1110745A (ja) 繊維強化プラスチック管の製造方法
JPH066296B2 (ja) 繊維強化薄肉円筒状物の製造方法
JP2004344295A (ja) ゴルフクラブヘッドとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080321

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080528

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4131849

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees