JP4680554B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製部材および繊維強化プラスチック(FRP)製部材から構成されるゴルフクラブヘッドおよびその製造方法に関する。
ゴルフクラブは、ゴルフボールを打撃したときに、ゴルフボールがよく飛ぶことと、その飛びの方向安定性が高いものであることが要求される。そのため、ゴルフクラブヘッドとしては、低重心で軽量かつ高強度、高慣性モーメントのものが求められる。近年、低重心、軽量、高強度、高慣性モーメントの異種材料を複合したゴルフクラブヘッドとして、図14に示すような、金属製のフェース板51と、金属製のソール板52と、FRP製のクラウン53およびソール54とが接合された技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。ここで、フェース板51には、打撃面61を有するフェース62と、そのフェース62の端縁から打撃面61の反対側に向かって延在するフランジ63が設けられる。そして、フランジ63の内表面にクラウン53またはソール54が接着剤55を介して接合されている。
ゴルフクラブヘッドには様々なデザインのものがあるが、意匠性に優れることから、図14に示すもののように、フランジ63の外表面とクラウン53またはソール54の外表面とが略同一面で、ゴルフクラブヘッド表面に段差がないものが求められることがある。このような、異種材料間の境界であるフランジ63の外表面とクラウン53およびソール54の外表面とが略同一面であるゴルフクラブヘッドでは、クラウン53およびソール54が、フランジ63端部周辺にて急激に屈曲することになる。
特許第2773009号公報 特開昭59−90578号公報
ところが、フランジ端部周辺において、クラウンまたはソールに急激な屈曲部が存在する場合には、クラウンまたはソールの繊維強化樹脂が折れやすくなり、強度が低下した。そのため、繰り返し打撃時に、クラウンまたはソールにクラックが生じたり、これらが剥離したり、切断したりすることがあった。また、ゴルフクラブヘッドの表面を塗装した場合には、塗装が剥離しやすくなった。
これに対し、緩やかに屈曲したクラウンまたはソールとフェース板とを接合した場合には、フランジ端面とクラウンまたはソールとの間に隙間が形成されるので、意匠上の制約が生じることになる。また、フランジ端部を端方向に徐々に薄くすると、フランジ端部とクラウンまたはソールとの間に隙間を形成せずに、接合部のクラウンまたはソールが緩やかに屈曲した状態を形成することができるが、フランジ端部を徐々に薄くする加工は精密金属切削加工を伴い、しかも安定性に欠け、製造困難となる。
したがって、意匠性が高い上に、クラウンまたはソールの損傷や塗装の剥離を防止したゴルフクラブヘッドを製造することは困難であった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、フェース板のフランジ端部周辺の外表面とクラウンまたはソールの外表面とが略同一面になっており、その表面に段差がなく、意匠性が高い上に、クラウンまたはソールの損傷や塗装の剥離を防止したゴルフクラブヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明で得られるゴルフクラブヘッドは、フェースとフェースの端縁から打撃面の反対側に延在して形成されたフランジとを具備する金属製のフェース板と、繊維強化樹脂製のクラウンおよび/またはソールとを有するゴルフクラブヘッドにおいて、
フランジの端部とクラウンおよび/またはソールとの間に、一方向プリプレグからなる繊維強化樹脂製の補填部が介在し、前記補填部に含まれる繊維の配向方向が、フランジの端部の端面に沿って平行である。
本発明で得られるゴルフクラブヘッドは、金属製のソール板を有してもよい。
その場合、ソール板がフェース板と離れていてもよい。
本発明で得られるゴルフクラブヘッドにおいては、クラウンの表面からクラウンに隣接する補填部の表面にかけた領域、および/または、ソールの表面からソールに隣接する補填部の表面にかけた領域に、強化繊維製クロスを含有する繊維強化樹脂製の被覆層が形成されていることが好ましい。
その際、被覆層が、フランジ表面の一部を覆っていてもよい。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法は、フェースとフェースの端縁から打撃面の反対側に延在して形成されたフランジとを具備する金属製のフェース板とプリプレグを予備賦形したプリフォームとを接着剤を介して接合する接合工程と、これらを成形型内に配置し、内圧成形する成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法において、
接合工程前に、フランジの端部の端面に一方向プリプレグを、その繊維の配向方向がフランジの端部の端面に沿って平行に貼付しておき、成形工程にて、一方向プリプレグの一部をフランジの端面とプリフォームの間に押し出して補填部を形成する
また、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法においては、プリプレグの形状がテープ状または紐状であることが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法においては、接合工程にて、プリフォームの表面から一方向プリプレグの表面にかけて、クロスプリプレグを貼り付けてもよい。
あるいは、接合工程にて、プリフォームの表面からフランジの表面にかけて、クロスプリプレグを貼り付け、内圧成形後に、被覆層の少なくとも一部を研磨することにより、フランジ表面の打撃面側を露出させてもよい。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法においては、プリフォームを構成する材料と前記一方向プリプレグを構成する材料とを同質のものとすることが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法においては、プリフォームとして複数のプリプレグを積層したものを用い、その最外のプリプレグに含まれる強化繊維の配向方向と、前記一方向プリプレグの配向方向とを略平行にすることが好ましい。
本発明のゴルフクラブヘッドは、フランジ端部周辺において、フランジ外表面とクラウンまたはソールの外表面とが略同一面になっており、表面に段差がなく、繊維強化樹脂の屈曲が少ないため、クラウンまたはソールのフランジ端部付近の損傷が防止されている。また、ゴルフクラブヘッドの表面を塗装した場合には塗装の剥離が防止され、さらに、外表面が略同一面であるためゴルフクラブヘッドとしての意匠性にも優れる。
また、本発明のゴルフクラブヘッドの製造方法によれば、フランジ端部周辺のフランジ外表面とクラウンまたはソールの外表面とを略同一面にでき、表面に段差をなくすことができ、クラウンまたはソールのフランジ端部付近の損傷や塗装の剥離を防止し、さらに意匠性も高いゴルフクラブヘッドを得ることができる。
本発明のゴルフクラブヘッドの実施形態例について説明する。
図1に、本実施形態例のゴルフクラブヘッドの断面図を示す。このゴルフクラブヘッド10は、フェース21とフェース21の端縁から打撃面31の反対側に延在して形成されたフランジ22a,22bとを具備する金属製のフェース板11と、金属製のソール板12と、繊維強化樹脂製のクラウン13およびソール14とを有している。さらに、このゴルフクラブヘッド10は、フランジの端部23とクラウン13およびソール14との間に、繊維強化樹脂からなる補填部15が介在し、これらが一体化している。
なお、ここで、クラウン13とは、ゴルフクラブヘッド10のうち、フェース板11、ソール板12およびソール14を除いた部分のことであり、ソール14とは、フェース板11、ソール板12およびクラウン13を除いた部分のことである。また、フランジの端部23とは、フランジの端面32とその近傍の部分のことである。さらに、フランジ端部周辺とは、フランジ端部23と、補填部15と、ソール14におけるフランジ端部または補填部15との接合部付近とを指す。
フェース板11のフランジ22a,22bは、クラウン13またはソール14との接合部であり、その長さが長いとフェース板11とクラウン13またはソール14との接合強度を高くできるが、フランジ22a,22bの長さが長くなればゴルフクラブヘッド10が重くなる。これらの点から、好ましいフランジ22a,22bの長さは5mm〜20mmであり、より好ましくは、10mm〜15mmである。
ソール板12およびソール14には、このゴルフクラブヘッド10の製造の際に使用する加圧バッグを挿入するための孔33が形成されている。この孔33は、ネジ孔(このネジ孔をブラダー孔と呼ぶことがある)であることが好ましい。孔33がネジ孔であれば、加圧バッグをネジ孔から抜き出した後にネジを螺合して孔を塞ぎやすい。そのネジ孔に螺合されるネジとして、ニッケル−タングステン合金製など比重の大きいものを用いると、ゴルフクラブヘッドの重心がより低くなる。
また、フェース板11およびソール板12は、金属の鋳造、鍛造または切削によって作製されたものである。ソール板12およびフェース板11を構成する金属材料としては、チタン合金、アルミニウム高力合金、ステンレス鋼が挙げられるが、チタン合金が強度と比重のバランスの点で好ましい。ソール板12とフェース板11とは同じ材質であってもよいし、異なる材質であってもよい。また、ソール板12とフェース板11は接合一体してもよいし、分離してもよい。特にゴルフクラブヘッドの重心を容易に低くできることから、ソール板12として、フェース板11より比重が大きいものを用いることが好ましい。例えば、ソール板12として、ステンレス製のものを使用し、フェース板11としてチタン合金製のものを使用する。
さらに、フェース板11およびソール板12においては、接着強度が高くなることから、クラウン13またはソール14と接合する面が予めブラスト加工、グラインド加工などによって粗面化されて、表面粗さRaが1μm〜20μmになっていることが好ましい。同様の理由から、フェース板およびソール板のクラウン13またはソール14と接合する面が、メチルエチルケトンやアセトンなどにより脱脂処理されていることが好ましい。
クラウン13およびソール14は、繊維強化樹脂の層を複数積層し、一体化したものである。例えば、強化繊維が打撃面31と直交方向(0°)に配向した層と、打撃面31と平行方向(90°)に配向した層とが積層している。その積層パターンとしては、強度がより高くなることから、補填部15に接する最外の層が、補填部15と略平行となる90°方向に配向した繊維を含有するパターンが好ましい。最外層が90°方向に配向した繊維を含有する積層パターンとしては、例えば、図2に示すように、外側から内側に向かって、強化繊維Fの繊維方向が90°,0°,90°,0°になる順で繊維強化樹脂(第1の繊維強化樹脂層13a〜第4の繊維強化樹脂層13d)を積層するパターンが挙げられる。
クラウン13およびソール14をなす繊維強化樹脂に含まれるマトリックス樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、マレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。また、強化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、炭化珪素繊維、高強度ポリエチレン、PBO繊維、ステンレススチール繊維等が挙げられる。これらの強化繊維の中でも、強度と比重の点から、炭素繊維が好ましい。
フェース板11とクラウン13およびソール14、ソール板12とソール14は、フィルム状接着剤16を介して接合されている。フィルム状接着剤16は均一の厚みを有し、斑が生じ難くいため、安定な接着強度が得られる。
ここで、フィルム状接着剤16を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などが挙げられ、接着強度の点でエポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂組成としてエポキシ樹脂成分、硬化剤成分以外にエラストマー成分を含有することが更に好ましい。エラストマー成分としてCarboxy-Terminated Butadiene Acrylonitrile Copolymer(CTBN)などが挙げられる。
さらにフィルム状接着剤16が不織布又は織布からなる基材を含むことで、フィルム状接着剤16の取り扱い性や接着剤保持性が向上する。更に、硬化後接着剤層に応力が負荷された場合、微小な亀裂が発生しても、亀裂の進展を抑えることができるので、接着剤層の破壊強度を向上させることができる。
フィルム状接着剤16に用いられる不織布及び織布の材料としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、アクリル繊維、ガラス繊維などが挙げられるが、これに限定するものではない。
なお、フェース板11とクラウン13およびソール14、ソール板12とソール14とは、液状接着剤で接合されてもよいが、ゴルフクラブヘッド10のような立体形状において、液状接着剤を均一厚さ、幅で塗布することに十分な注意を払う必要がある。接着剤の塗布斑、厚み斑は、接着強度低下を引き起こすので安定な強度を有するゴルフクラブヘッドを得ることは難しくなる。
補填部15は繊維強化樹脂からなる。その繊維強化樹脂は、少なくともマトリックス樹脂がクラウン13およびソール14をなす繊維強化樹脂と同質な繊維強化樹脂であることが好ましい。補填部中のマトリックス樹脂がクラウン13およびソール14中のマトリックス樹脂と同じ組成とすると、補填部15とクラウン13およびソール14との密着性がより向上する。
また、補填部15中に含まれる強化繊維の配向方向は、フランジ端部23の形状に沿って平行になっている。
次に、上述したゴルフクラブヘッド10の製造方法について説明する。
まず、プリプレグをソールの形状に予備賦形して第1のプリフォームを作製するとともに、プリプレグをクラウンの形状に予備賦形して第2のプリフォームを作製する。第1のプリフォーム作製の際には、ソール板に形成されるネジ孔を塞がないような開口部を形成しておく。ここで、予備賦形とは、複数のプリプレグを積層し、その粘着力で一体化して最終的なクラウンまたはソールに近い概略の形状に賦形することである。
プリフォームの製造においては、特に深絞り形状の場合には予備賦形前に、プリプレグに予め切れ目を形成しておくことが好ましい。プリプレグに予め切れ目を入れておけば、この積層したプリプレグを予備賦形する際に、この切れ目の端部同士を貼り合せることにより、曲線形状であるソールまたはクラウンの形状を形成しやすくなる。
次に、接合工程において、図3に示すように、第1のプリフォーム41の底面とソール板12の上面とを、フィルム状接着剤16を介して接合するとともに、第1のプリフォーム41とフェース板11の下部のフランジ22aとを、フィルム状接着剤16を介して接合する。この際、図3および図4に示すように、フランジ端部23に、フランジ端部23の形状に沿って平行の一方向に強化繊維が配合したテープ状または紐状の一方向プリプレグ42を貼り付けておく。
次に、図5に示すように、ソール板12の孔33から加圧バッグ35を挿入する。加圧バッグ35の材質としては、例えば、シリコーンゴムやナイロン、ポリエステルなどが挙げられる。次いで、第2のプリフォーム43を第1のプリフォーム41上に載せつつ、第2のプリフォーム43とフェース板11の上部のフランジ22bとを、フィルム状接着剤16を介して接着する。このようにして成形品前駆体45を得る。
次いで、成形工程において、この成形品前駆体45を内圧成形する。具体的には、図6に示すように、上型46と下型47とからなる金型48内に成形品前駆体45を配置し、金型を閉じ、続いて、加圧バッグ35に空気を送って加圧バック35を膨張させる。そして、膨張した加圧バッグ35によって第1のプリフォーム41および第2のプリフォーム43を金型48に押圧させつつ、金型48をマトリックス樹脂の硬化温度に応じた温度に加熱して各プリフォームのマトリックス樹脂を熱硬化させて成形する。この成形によって、第1のプリフォーム41がソールになり、第2のプリフォーム43がクラウンになる。また、一方向プリプレグ42は、その一部が内圧成形の際にフランジ端面32と第1のプリフォーム41(ソール)および第2のプリフォーム43(クラウン)との間に押し出されて補填部15になる。図13に示すようにフランジと金型に一部隙間がある場合には、その隙間も補填部15により埋めることができるため、フェースの変形に対しても追従することができる。さらにはフッ素樹脂フィルムなど離型性を有する20〜70μm厚さのフィルムを金型と成形前躯体45の間に配置することによって、成形時、表面の凹凸、特にフランジとクラウンまたはソールの境界にエアトラップがあっても金型表面から排出することが容易となり外観を向上させることができる。
次いで、金型を開き、得られた成形品を取り出すとともに、加圧バッグを孔から抜き出す。最後に、ソール板の孔にネジを螺合し、ネジ孔を塞いでゴルフクラブヘッドを得る。ここで、ソール板のネジ孔に螺合されるネジは、ゴルフクラブヘッドをより低重心にできることから、比重が大きいものが好ましい。比重が大きい材質の例として、例えば、タングステン合金の他に銅合金が挙げられる。
このゴルフクラブヘッドは、適宜、クラウンおよびソールを研磨し、塗装してもよい。
以上説明した実施形態例では、緩やかに屈曲したクラウンおよびソールとフランジとを接合し、フランジ端面とクラウンまたはソールとの間に形成される隙間を補填部で埋めている。よって、クラウンおよびソールを急激に屈曲させなくても、フランジとクラウンまたはソールとの間の隙間の形成を防げる上に、フランジ端部周辺において、フランジの外表面とクラウンおよびソールの外表面を同一面にでき、段差のないゴルフクラブヘッドを得ることができる。また、クラウンまたはソールを急激に屈曲させないことで、クラウンおよびソール中の強化繊維の折曲を防止でき、クラウンおよびソールの強度を高くできる。
したがって、このゴルフクラブヘッドは、意匠性に優れる上に、クラウンまたはソールの損傷を防止でき、ゴルフクラブヘッドの表面を塗装した場合には、塗装の剥離を防止できるものである。
特に、このゴルフクラブヘッドでは、補填部に含まれる強化繊維の配向方向がフランジ端部の形状に沿って平行であるため、打撃時にフェースにかかった衝撃力を補填部で和らげることができる。その上、補填部中の強化繊維によって、クラウンまたはソール中の、打撃面に直交方向に配向した強化繊維の屈曲を防止するので、クラウンまたはソールの損傷をより防ぐことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態例に限定されない。例えば、図7に示すように、クラウン13の表面からクラウン13に隣接する補填部15の表面にかけた領域、および/または、ソール14の表面からソール14に隣接する補填部15の表面にかけた領域に、強化繊維製クロスを含有する繊維強化樹脂製の被覆層18が形成されていてもよい(図示例は、クラウン13の表面からクラウン13に隣接する補填部15の表面にかけた領域、および、ソール14の表面からソール14に隣接する補填部15の表面にかけた領域に被覆層18が形成されている例である。)。このように強化繊維製クロスを含有する被覆層18が形成されていれば、補填部15とクラウン13とが補強されるので、より補強効果が向上する。また、打撃時のクラウン13またはソール14の損傷もより防ぐことができる。しかも、被覆層18のクロスが模様として見えるため、ゴルフクラブヘッドの意匠性が向上する。
さらに、図8に示すように、被覆層18が、フェース板11における上部のフランジ22bの表面の一部、および/または、下部のフランジ22aの表面の一部(打撃面31側の部分)を覆っていてもよい(図示例は、被覆層18が、フェース板11における上部のフランジ22bの表面の一部、および、下部のフランジ22aの表面の一部を覆っている例である。)。被覆層18がフランジ22a,22b表面の一部を覆っていれば、被覆層18のずれに対して余裕を取ることができ、クラウン13またはソール14の損傷をより防ぐことができる。
被覆層18は、1層の繊維強化樹脂層から構成されていてもよいが2層以上の繊維強化樹脂層から構成されていてもよい。2層以上の場合、クロスを構成する繊維はいずれの層でも同じ目付けやトウフィラメント数であってもよいが、異なっていてもよい。
図9には、被覆層18が3層から構成された例を示す。この例において、被覆層18における最内の第1の被覆層18aは繊維のフィラメント数が1000本のトウを製織した120g/m目付けクロスを含有する層であり、その外側の2層(第2の被覆層18b、第3の被覆層18c)は繊維のフィラメント数が3000本のトウを製織した200g/m目付けクロスを含有する層である。このうちの第1の被覆層18aがフランジ22b表面の一部を覆っている。
また、図10には、被覆層18が3層から構成された例を示す。この例において、被覆層18における内側の2層(第1の被覆層18a、第2の被覆層18b)は繊維のフィラメント数が3000本のトウを製織したトウを製織した200g/m目付けクロスを含有する層であり、外側の第3の被覆層18cは繊維のフィラメント数が1000本のトウを製織した120g/m目付けクロスを含有する層である。このうちの第1の被覆層18aがフランジ22b表面の一部を覆っている。
被覆層18に含まれるクロスの繊維方向は、例えば、フランジ端部23の形状に沿って0°(平行)/90°(直角)、+45°/−45°などであってもよい。
図8のゴルフクラブヘッドを製造するには、上述した実施形態例と同様にして、第2のプリフォーム43を第1のプリフォーム41上に載せつつ、第2のプリフォーム43とフェース板11の上部のフランジ22bとを、フィルム状接着剤16を介して接着する。
次いで、図11に示すように、第1のプリフォーム41の表面からフェース板11の下部のフランジ22a表面にかけた領域に第1のクロスプリプレグ44aを貼り付け、第2のプリフォーム43の表面からフェース板11の上部のフランジ22b表面にかけた領域に第2のクロスプリプレグ44bを貼り付ける。このようにして成形品前駆体45aを得る。
次いで、上述した実施形態例と同様にして、成形工程において内圧成形して、図12に示す成形体を得る。この内圧成形の際、クロスプリプレグは被覆層18になる。
次いで、研磨工程にて、成形体のクラウンおよびソールを研磨する。研磨方法としては、例えば、ベルトサンダー、砥石などが挙げられる。この際、被覆層を削って、フランジ表面の打撃面側の部分を露出させると共に、表面が滑らかな曲面になるように形を整える。これにより、平滑性を向上させることができる。そして、研磨したクラウンおよびソールを塗装して最終的なゴルフクラブヘッドを得る。
また、上述した実施形態例では、繊維強化樹脂部分がクラウンとソールの2つに分割されていたが、分割されていなくてもよいし、3つ以上に分割されていてもよい。プリフォームを3つ以上に分割する例としては、ヘッドボディを、ソール、クラウン、サイドの3つに分割する例が挙げられる。
また、図13に示すように、フェース板のフランジ端部のかどが削られている(面取り)形状を有していてもよい。外側に面取りすることで、金属との接合部の応力集中を低減することができる。このように、フランジ端部23が複雑な形状を有している場合には、成形後にクラウンやソールがフランジ端部23に沿うように、第1のプリフォーム41や第2のプリフォーム43を形成することは困難で熟練を要する。しかし、本発明のように、プリプレグを貼り付けることで、フランジ端面の形状に沿った補填部15を容易に形成することができる。したがって、フランジ端部が複雑な場合でもゴルフクラブヘッドの生産性も向上する。
おもりが螺合されるネジ孔が形成された厚さ1.5mmのチタン合金製ソール板と、フェースの厚さが2.8mmでフランジの厚さが1.5mmであるチタン合金製フェース板とをそれぞれ成形し、ソール板およびフェース板のプリフォームと接合する面を、サンドブラスト加工により粗面化処理し、アセトンで脱脂した。
それとともに、一方向に配向した炭素繊維にエポキシ樹脂が含浸されたプリプレグ(三菱レイヨン株式会社製パイロフィル(登録商標)TR350H125)を、各層の炭素繊維の配向方向が、0°/90°/0°/90°/0°/90°/0°/90°となるように8層積層し、ソールの形状に予備賦形して第1のプリフォームを得た(厚さ1.0mm)。なお、第1のプリフォームには、ソール板のネジ孔を塞がないような開口部を形成した。また、上記プリプレグを同様に積層して、クラウンの形状に予備賦形した第2のプリフォームを得た(厚さ1.0mm)。
次に、図3に示すように、第1のプリフォーム41の底面とソール板12の上面とを、フィルム状接着剤16を介して接合した。次いで、図4に示すように、フランジ端部23に、長手方向に繊維を揃えた幅1mm、厚さ1mmとした紐状の一方向プリプレグ42(三菱レイヨン株式会社製パイロフィル(登録商標)TR350H125)を貼り付けた。その際、繊維が、フランジ端部23の形状に沿って平行に配向するようにした。次いで、第1のプリフォーム41とフェース板11の下部のフランジ22aとをフィルム状接着剤16を介して接合した。
続いて、図5に示すように、ソール板12の孔33からシリコーンゴム製の加圧バッグ35を挿入した。その後、第2のプリフォーム43を第1のプリフォーム41上に載せつつ、第2のプリフォーム43とフェース板11の上部のフランジ22bとをフィルム状接着剤16を介して接合して成形品前駆体45を作製した。
次に、上記成形品前駆体45を、上型46および下型47からなる金型48内に配置し、金型48を閉じた。次いで、加圧バッグ35を0.2MPaに加圧して膨張させ、膨張した加圧バッグ35により第1のプリフォーム41および第2のプリフォーム43を金型48に押圧させつつ、金型温度を130℃にして各プリフォームのエポキシ樹脂を1時間で熱硬化させて成形した。この成形によって、第1のプリフォーム41がソールになり、第2のプリフォーム43がクラウンになり、一方向プリプレグ42が、第1のプリフォーム41(ソール)および第2のプリフォーム43(クラウン)との間に押し出され補填部15になる。
得られた成形品を金型から取り出し、加圧バッグを孔から抜き出し、その後、銅合金製ネジを孔に螺合して、最終的なゴルフクラブヘッドを得た。
このゴルフクラブヘッドでは、上型および下型からなる金型で成形するとともに、フランジ端面とクラウンおよびソールとの間に補填部を充填したので、フランジ端部周辺において、フランジの外表面とクラウンおよびソールの外表面を略同一面にでき、段差のない表面を得ることができた。しかも、補填部によってクラウンおよびソールが急激に屈曲していないので、打撃時のクラウンまたはソールの損傷や剥離が防止されていた。具体的には、50m/秒のヘッドスピードで3000発の打撃試験を行ってもその打撃試験に耐える耐久性を有していた。
本発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施形態例を示す断面図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドにおけるクラウンの一例を説明する図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図1に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの他の実施形態例を示す断面図である。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの他の実施形態例を示す断面図である。 図8に示すゴルフクラブヘッドにおける被覆層の一例を説明する図である。 図8に示すゴルフクラブヘッドにおける被覆層の他の例を説明する図である。 図8に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 図8に示すゴルフクラブヘッドの製造方法の一工程を示す断面図である。 本発明に係るゴルフクラブヘッドの他の実施形態例を示す断面図である。 従来例のゴルフクラブヘッドを示す断面図である。
符号の説明
10 ゴルフクラブヘッド
11 フェース板
13 クラウン
14 ソール
15 補填部
18 被覆層
21 フェース
22a,22b フランジ
23 フランジの端部
31 打撃面
41 第1のプリフォーム(プリフォーム)
42 一方向プリプレグ
43 第2のプリフォーム(プリフォーム)
44a 第1のクロスプリプレグ(クロスプリプレグ)
44b 第2のクロスプリプレグ(クロスプリプレグ)

Claims (1)

  1. フェースとフェースの端縁から打撃面の反対側に延在して形成されたフランジとを具備する金属製のフェース板とプリプレグを予備賦形したプリフォームとを接着剤を介して接合する接合工程と、これらを成形型内に配置し、内圧成形する成形工程とを有するゴルフクラブヘッドの製造方法において、
    接合工程前に、フランジの端部の端面に一方向プリプレグを、その繊維の配向方向がフランジの端部の端面に沿って平行に貼付しておき、成形工程にて、一方向プリプレグの一部をフランジの端面とプリフォームの間に押し出して補填部を形成するゴルフクラブヘッドの製造方法。
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