JP2004194712A - 炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】無洗米用の炊飯コースを有し予約炊飯機能を備えた炊飯器において、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減する。
【解決手段】現在時刻認識手段2aにより現在時刻を判断するとともに、予約時刻設定手段3により予約炊飯時刻を設定し、炊き上げ終了温度3bと炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cを有する制御手段10により指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御する。制御手段10は、無洗米コース21を有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、被加熱物を入れる鍋1の温度を検知する温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度2cになったところで炊き上げを終了する。
【選択図】 図1
【解決手段】現在時刻認識手段2aにより現在時刻を判断するとともに、予約時刻設定手段3により予約炊飯時刻を設定し、炊き上げ終了温度3bと炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cを有する制御手段10により指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御する。制御手段10は、無洗米コース21を有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、被加熱物を入れる鍋1の温度を検知する温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度2cになったところで炊き上げを終了する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無洗米用の炊飯コースを有し予約炊飯機能を備えた炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、お米市場において、米を研ぐ必要のない無洗米の流通量がその便利さにより増大している。それに伴い、無洗米の炊飯コースを有し、予約炊飯機能を備えた炊飯器は、図9に示すような構成になっている。以下、その構成について説明する。
【0003】
図9に示すように、鍋1は被加熱物を入れ、加熱手段(図示せず)により加熱して炊飯する。制御手段2は、無洗米用の炊飯コースを有し、加熱手段を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、鍋1の温度を検知する温度検知手段4の出力を入力している。この制御手段2に、現在時刻を認識する現在時刻認識手段2aと炊き上げ終了温度2bを設けている。予約時刻設定手段3は、予約時刻を設定するもので、制御手段2に入力している。
【0004】
上記構成において図10を参照しながら動作を説明する。炊飯器で予約炊飯を行う場合、予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、設定からt0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで温度検知手段4による検知温度が、一定温度T0になるように制御する。その後、温度検知手段4により制御手段2に設定している炊き上げ終了温度T1を検知するまで被加熱物を加熱する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実願平1−35121号(実開平2−126519号公報)のマイクロフィルム(第6−13頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、特に無洗米の予約炊飯において、予約設定を行ってから炊飯を開始するまでの時間t0は被加熱物が水に浸漬されており、その間に溶け出したでんぷん質が鍋1の下部に沈殿する。特に、無洗米はでんぷん質の溶出が多く、炊き上げ終了時に水が少なくなった後の加熱によりこげが発生しやすいという問題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、現在時刻認識手段により現在時刻を判断するとともに、予約時刻設定手段により予約炊飯時刻を設定し、炊き上げ終了温度と炊き上げ終了温度より低い第2の炊き上げ終了温度を有する制御手段により指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成し、制御手段は、無洗米用の炊飯コースを有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、被加熱物を入れる鍋の温度を検知する温度検知手段からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしたものである。
【0009】
これにより、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、現在時刻を判断する現在時刻認識手段と炊き上げ終了温度と炊き上げ終了温度より低い第2の炊き上げ終了温度を有し指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御する制御手段と、被加熱物を入れる鍋と、予約炊飯時刻を設定する予約時刻設定手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記制御手段は、無洗米用の炊飯コースを有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、前記温度検知手段からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしたものであり、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、複数の炊き上げ終了温度を有し、予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差に応じて、炊き上げ終了温度を変化させるようにしたものであり、浸漬時間によるでんぷん質の溶け出しに応じた炊き上げ終了温度を設定することで、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減するとともに、食味を向上することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第1の所定時間以上の予約炊飯を行う場合、使用者が炊き上げ終了温度を選択できるようにしたものであり、温度検知手段の検知感度等機体間のばらつきによる温度検知の補正が可能であり、炊飯終了時の個体差によるこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度を使用するように選択する時間選択手段を備え、使用者は炊き上がりの状態に応じて、前記時間選択手段により第2の炊き上げ終了温度への切り換え時間を選択できるようにしたものであり、無洗米の種類によるでんぷん質の溶け出しの度合いに応じて、予約炊飯時の炊き上げ終了温度を任意に補正することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第2の所定時間以上の予約炊飯時にどの温度を使用するかを使用者が設定できるようにしたものであり、無洗米の種類によるでんぷん質の溶け出しの度合いに応じた予約炊飯時の炊き上げ終了温度を適正に補正することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すように、制御手段10は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成し、予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して無洗米の予約炊飯を行う場合、温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0017】
上記構成において図2を参照しながら動作を説明する。無洗米の予約炊飯は、予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。以降、予約設定から予約炊飯までの時間t0を予約待機時間と呼ぶ。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段10に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。
【0018】
例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とし、第2の炊き上げ終了温度2cは115℃というように、第2の炊き上げ終了温度2cは炊き上げ終了温度2bより低い温度に設定する。ここで、予約待機時間が予め設定された所定時間以上の場合、制御手段10は第2の炊き上げ終了温度2cになるまで被加熱物を加熱し、温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する。
【0019】
これにより、予約待機時間が長いため、被加熱物を浸漬している間に溶け出すでんぷん質の量が通常の炊飯に比べ多い無洗米の予約炊飯の場合には、炊き上げ終了温度を下げることで、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0020】
なお、本実施例では、予約待機時間が所定時間以上の場合、炊き上げ終了温度を下げるようにしているが、予約待機時間に代えて、予約炊飯終了時間で炊き上げ終了温度を変更してもよい。
【0021】
(実施例2)
図3に示すように、制御手段11は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0022】
予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して予約炊飯を行う場合、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差に応じて、温度選択手段5により複数の炊き上げ終了温度2b〜2xより炊き上げ終了温度を選択し、炊き上げ終了温度を変化させ、温度検知手段4からの入力が選択した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0023】
上記構成において図4を参照しながら動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段11に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0024】
ここで、予約待機時間が予め設定された所定時間以上であれば、その時間に応じて第2の炊き上げ終了温度2cから第nの炊き上げ終了温度2xになるまで被加熱物を加熱する。
【0025】
例えば、予約待機時間が2時間の場合、第2の炊き上げ終了温度2cを118℃とし、予約待機時間が4時間の場合、第3の炊き上げ終了温度2dを116℃とし、予約待機時間が6時間の場合、第4の炊き上げ終了温度2eを114℃とする。以下必要に応じて設定する。温度検知手段4からの入力が設定した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する。
【0026】
これにより、予約待機時間が長いため、被加熱物を浸漬している間に溶け出したでんぷん質の量が多い無洗米の長時間予約炊飯の場合には、その予約待機時間の長さに応じて、炊き上げ終了温度を変化させ、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減するとともに、食味を向上することができる。
【0027】
(実施例3)
図5に示すように、制御手段12は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0028】
温度選択手段7は、炊き上げ終了温度を選択するもので、予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して第1の所定時間以上の予約炊飯を行う場合、使用者が温度選択手段7により炊き上げ終了温度を選択できるようにし、温度検知手段4からの入力が選択した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0029】
上記構成において図6を参照しながら動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段12に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0030】
ここで、t0が予め設定された第1の所定時間以上、例えば、2時間以上である場合、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段7により選択された炊き上げ終了温度、例えば、第3の炊き上げ終了温度2dを選択した場合、116℃になると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0031】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時の個体差によるこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0032】
(実施例4)
図7に示すように、制御手段13は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0033】
時間選択手段6は、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度2cを使用するように選択するもので、使用者は炊き上がりの状態に応じて、時間選択手段6により第2の炊き上げ終了温度2cへの切り換え時間を選択できるようにしている。
【0034】
上記構成において動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段13に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0035】
このとき、炊き上がり状態がこげるといった状態である場合、使用者は時間選択手段6により第1の所定時間より短い第2の所定時間を選択する。ここで、予約待機時間が選択された第2の所定時間を超える場合、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ温度2cになるまで被加熱物を加熱して炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0036】
例えば、第1の所定時間を6時間とし、第2の所定時間を3時間とし、第2の炊き上げ温度2cを115℃とする。時間選択手段6により第2の所定時間(3時間)を選択された場合、第2の炊き上げ温度2cである115℃になると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0037】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0038】
(実施例5)
図8に示すように、制御手段14は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0039】
温度選択手段7は、炊き上げ終了温度を選択するするものであり、時間選択手段6は、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度を使用するように選択するもので、使用者は予約炊飯時に、温度選択手段7によりどの炊き上げ終了温度を使用するかを設定できるようにしている。
【0040】
上記構成において動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じてt0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段14に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0041】
ここで、予約待機時間が時間選択手段6により設定された第2の所定時間以上であれば、温度選択手段7により設定された炊き上げ終了温度、例えば、第3の炊き上げ終了温度2dになるまで被加熱物を加熱し、第3の炊き上げ終了温度2dになると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0042】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の予約炊飯時に、炊き上げ終了温度を下げることにより、溶け出したでんぷん質への加熱量を調整し、炊飯終了時のこげを低減することができる。
【0044】
また、請求項2記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、予約炊飯の時間に応じて炊き上げ終了温度を複数の段階に分けて下げることにより、溶け出したでんぷん質への加熱量を調整し、炊飯終了時のこげをより一層低減することができる。
【0045】
また、請求項3記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、使用者が複数の炊き上げ終了温度の中から温度点を選択できるようにすることで、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができる。
【0046】
また、請求項4記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、使用者が設定した任意の時間を超える予約炊飯時に炊き上げ終了温度を下げ、でんぷん質の溶け出しの度合いに応じて炊き上げ終了温度の切り換えを行う予約待機時間を使用者が任意に設定することで、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができる。
【0047】
また、請求項5記載の発明によれば、無洗米炊飯で、予約待機時間を選択する時間選択手段により設定した任意の予約待機時間と、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段により設定した任意の炊き上げ終了温度を用いて炊飯を行うことにより、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図3】本発明の第2の実施例の炊飯器のブロック図
【図4】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図5】本発明の第3の実施例の炊飯器のブロック図
【図6】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施例の炊飯器のブロック図
【図8】本発明の第5の実施例の炊飯器のブロック図
【図9】従来の炊飯器のブロック図
【図10】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 鍋
21 無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)
2a 現在時刻認識手段
2b 炊き上げ終了温度
2c 第2の炊き上げ終了温度
3 予約時刻設定手段
4 温度検知手段
10 制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、無洗米用の炊飯コースを有し予約炊飯機能を備えた炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、お米市場において、米を研ぐ必要のない無洗米の流通量がその便利さにより増大している。それに伴い、無洗米の炊飯コースを有し、予約炊飯機能を備えた炊飯器は、図9に示すような構成になっている。以下、その構成について説明する。
【0003】
図9に示すように、鍋1は被加熱物を入れ、加熱手段(図示せず)により加熱して炊飯する。制御手段2は、無洗米用の炊飯コースを有し、加熱手段を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、鍋1の温度を検知する温度検知手段4の出力を入力している。この制御手段2に、現在時刻を認識する現在時刻認識手段2aと炊き上げ終了温度2bを設けている。予約時刻設定手段3は、予約時刻を設定するもので、制御手段2に入力している。
【0004】
上記構成において図10を参照しながら動作を説明する。炊飯器で予約炊飯を行う場合、予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、設定からt0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで温度検知手段4による検知温度が、一定温度T0になるように制御する。その後、温度検知手段4により制御手段2に設定している炊き上げ終了温度T1を検知するまで被加熱物を加熱する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
実願平1−35121号(実開平2−126519号公報)のマイクロフィルム(第6−13頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、特に無洗米の予約炊飯において、予約設定を行ってから炊飯を開始するまでの時間t0は被加熱物が水に浸漬されており、その間に溶け出したでんぷん質が鍋1の下部に沈殿する。特に、無洗米はでんぷん質の溶出が多く、炊き上げ終了時に水が少なくなった後の加熱によりこげが発生しやすいという問題があった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するもので、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、現在時刻認識手段により現在時刻を判断するとともに、予約時刻設定手段により予約炊飯時刻を設定し、炊き上げ終了温度と炊き上げ終了温度より低い第2の炊き上げ終了温度を有する制御手段により指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成し、制御手段は、無洗米用の炊飯コースを有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、被加熱物を入れる鍋の温度を検知する温度検知手段からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしたものである。
【0009】
これにより、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、現在時刻を判断する現在時刻認識手段と炊き上げ終了温度と炊き上げ終了温度より低い第2の炊き上げ終了温度を有し指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御する制御手段と、被加熱物を入れる鍋と、予約炊飯時刻を設定する予約時刻設定手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記制御手段は、無洗米用の炊飯コースを有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、前記温度検知手段からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしたものであり、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、制御手段は、複数の炊き上げ終了温度を有し、予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差に応じて、炊き上げ終了温度を変化させるようにしたものであり、浸漬時間によるでんぷん質の溶け出しに応じた炊き上げ終了温度を設定することで、無洗米の予約炊飯を行った場合に、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減するとともに、食味を向上することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第1の所定時間以上の予約炊飯を行う場合、使用者が炊き上げ終了温度を選択できるようにしたものであり、温度検知手段の検知感度等機体間のばらつきによる温度検知の補正が可能であり、炊飯終了時の個体差によるこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載の発明において、予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度を使用するように選択する時間選択手段を備え、使用者は炊き上がりの状態に応じて、前記時間選択手段により第2の炊き上げ終了温度への切り換え時間を選択できるようにしたものであり、無洗米の種類によるでんぷん質の溶け出しの度合いに応じて、予約炊飯時の炊き上げ終了温度を任意に補正することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第2の所定時間以上の予約炊飯時にどの温度を使用するかを使用者が設定できるようにしたものであり、無洗米の種類によるでんぷん質の溶け出しの度合いに応じた予約炊飯時の炊き上げ終了温度を適正に補正することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施例1)
図1に示すように、制御手段10は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成し、予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して無洗米の予約炊飯を行う場合、温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0017】
上記構成において図2を参照しながら動作を説明する。無洗米の予約炊飯は、予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。以降、予約設定から予約炊飯までの時間t0を予約待機時間と呼ぶ。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段10に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。
【0018】
例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とし、第2の炊き上げ終了温度2cは115℃というように、第2の炊き上げ終了温度2cは炊き上げ終了温度2bより低い温度に設定する。ここで、予約待機時間が予め設定された所定時間以上の場合、制御手段10は第2の炊き上げ終了温度2cになるまで被加熱物を加熱し、温度検知手段4からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する。
【0019】
これにより、予約待機時間が長いため、被加熱物を浸漬している間に溶け出すでんぷん質の量が通常の炊飯に比べ多い無洗米の予約炊飯の場合には、炊き上げ終了温度を下げることで、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減することができる。
【0020】
なお、本実施例では、予約待機時間が所定時間以上の場合、炊き上げ終了温度を下げるようにしているが、予約待機時間に代えて、予約炊飯終了時間で炊き上げ終了温度を変更してもよい。
【0021】
(実施例2)
図3に示すように、制御手段11は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0022】
予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して予約炊飯を行う場合、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差に応じて、温度選択手段5により複数の炊き上げ終了温度2b〜2xより炊き上げ終了温度を選択し、炊き上げ終了温度を変化させ、温度検知手段4からの入力が選択した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0023】
上記構成において図4を参照しながら動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段11に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0024】
ここで、予約待機時間が予め設定された所定時間以上であれば、その時間に応じて第2の炊き上げ終了温度2cから第nの炊き上げ終了温度2xになるまで被加熱物を加熱する。
【0025】
例えば、予約待機時間が2時間の場合、第2の炊き上げ終了温度2cを118℃とし、予約待機時間が4時間の場合、第3の炊き上げ終了温度2dを116℃とし、予約待機時間が6時間の場合、第4の炊き上げ終了温度2eを114℃とする。以下必要に応じて設定する。温度検知手段4からの入力が設定した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了する。その後、被加熱物をむらし、調理が完了する。
【0026】
これにより、予約待機時間が長いため、被加熱物を浸漬している間に溶け出したでんぷん質の量が多い無洗米の長時間予約炊飯の場合には、その予約待機時間の長さに応じて、炊き上げ終了温度を変化させ、溶け出したでんぷん質が加熱されることによるご飯のこげを低減するとともに、食味を向上することができる。
【0027】
(実施例3)
図5に示すように、制御手段12は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0028】
温度選択手段7は、炊き上げ終了温度を選択するもので、予約時刻設定手段3により予約時刻を設定して第1の所定時間以上の予約炊飯を行う場合、使用者が温度選択手段7により炊き上げ終了温度を選択できるようにし、温度検知手段4からの入力が選択した炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにしている。
【0029】
上記構成において図6を参照しながら動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段12に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0030】
ここで、t0が予め設定された第1の所定時間以上、例えば、2時間以上である場合、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段7により選択された炊き上げ終了温度、例えば、第3の炊き上げ終了温度2dを選択した場合、116℃になると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0031】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時の個体差によるこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0032】
(実施例4)
図7に示すように、制御手段13は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ終了温度2cとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0033】
時間選択手段6は、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度2cを使用するように選択するもので、使用者は炊き上がりの状態に応じて、時間選択手段6により第2の炊き上げ終了温度2cへの切り換え時間を選択できるようにしている。
【0034】
上記構成において動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じて、t0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段13に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0035】
このとき、炊き上がり状態がこげるといった状態である場合、使用者は時間選択手段6により第1の所定時間より短い第2の所定時間を選択する。ここで、予約待機時間が選択された第2の所定時間を超える場合、炊き上げ終了温度2bより低い第2の炊き上げ温度2cになるまで被加熱物を加熱して炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0036】
例えば、第1の所定時間を6時間とし、第2の所定時間を3時間とし、第2の炊き上げ温度2cを115℃とする。時間選択手段6により第2の所定時間(3時間)を選択された場合、第2の炊き上げ温度2cである115℃になると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0037】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができ、食味を向上することができる。
【0038】
(実施例5)
図8に示すように、制御手段14は、無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)21を有し、被加熱物を入れた鍋1を加熱して炊飯する加熱手段(図示せず)を制御するとともに、炊飯器の予約動作を制御するもので、現在時刻を判断する現在時刻認識手段2aと、炊き上げ終了温度2bと、炊き上げ終了温度2bより低い複数の第2の炊き上げ終了温度2c〜2xとを有し、指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御するよう構成している。
【0039】
温度選択手段7は、炊き上げ終了温度を選択するするものであり、時間選択手段6は、予約時刻設定手段3により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度を使用するように選択するもので、使用者は予約炊飯時に、温度選択手段7によりどの炊き上げ終了温度を使用するかを設定できるようにしている。
【0040】
上記構成において動作を説明する。予約時刻設定手段3により設定された時刻に応じてt0の時点で炊飯を開始する。ここで、時間がt1になるまで、温度検知手段4による検知温度が一定温度60℃になるように制御する。その後、温度検知手段4が制御手段14に設定している炊き上げ終了温度2bを検知するまで被加熱物を加熱するよう加熱手段を制御する。例えば、炊き上げ終了温度2bは120℃とする。
【0041】
ここで、予約待機時間が時間選択手段6により設定された第2の所定時間以上であれば、温度選択手段7により設定された炊き上げ終了温度、例えば、第3の炊き上げ終了温度2dになるまで被加熱物を加熱し、第3の炊き上げ終了温度2dになると炊き上げを終了し、被加熱物をむらした後に調理が完了する。
【0042】
これにより、無洗米炊飯で使用者の好みの炊き上がり具合に応じた炊き上げ終了温度を設定することができ、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の予約炊飯時に、炊き上げ終了温度を下げることにより、溶け出したでんぷん質への加熱量を調整し、炊飯終了時のこげを低減することができる。
【0044】
また、請求項2記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、予約炊飯の時間に応じて炊き上げ終了温度を複数の段階に分けて下げることにより、溶け出したでんぷん質への加熱量を調整し、炊飯終了時のこげをより一層低減することができる。
【0045】
また、請求項3記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、使用者が複数の炊き上げ終了温度の中から温度点を選択できるようにすることで、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができる。
【0046】
また、請求項4記載の発明によれば、でんぷん質の溶け出し量の多い無洗米の長時間の予約炊飯時に、使用者が設定した任意の時間を超える予約炊飯時に炊き上げ終了温度を下げ、でんぷん質の溶け出しの度合いに応じて炊き上げ終了温度の切り換えを行う予約待機時間を使用者が任意に設定することで、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に近づけることができる。
【0047】
また、請求項5記載の発明によれば、無洗米炊飯で、予約待機時間を選択する時間選択手段により設定した任意の予約待機時間と、炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段により設定した任意の炊き上げ終了温度を用いて炊飯を行うことにより、炊飯終了時のこげを低減できるとともに、使用者の好みの食味に一層近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の炊飯器のブロック図
【図2】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図3】本発明の第2の実施例の炊飯器のブロック図
【図4】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図5】本発明の第3の実施例の炊飯器のブロック図
【図6】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【図7】本発明の第4の実施例の炊飯器のブロック図
【図8】本発明の第5の実施例の炊飯器のブロック図
【図9】従来の炊飯器のブロック図
【図10】同炊飯器の鍋の温度変化を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 鍋
21 無洗米コース(無洗米用の炊飯コース)
2a 現在時刻認識手段
2b 炊き上げ終了温度
2c 第2の炊き上げ終了温度
3 予約時刻設定手段
4 温度検知手段
10 制御手段
Claims (5)
- 現在時刻を判断する現在時刻認識手段と炊き上げ終了温度と炊き上げ終了温度より低い第2の炊き上げ終了温度を有し指定時刻に炊飯を行う予約炊飯動作を制御する制御手段と、被加熱物を入れる鍋と、予約炊飯時刻を設定する予約時刻設定手段と、前記鍋の温度を検知する温度検知手段とを備え、前記制御手段は、無洗米用の炊飯コースを有し、無洗米の予約炊飯を行う場合、前記温度検知手段からの入力が第2の炊き上げ終了温度になったところで炊き上げを終了するようにした炊飯器。
- 制御手段は、複数の炊き上げ終了温度を有し、予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差に応じて、炊き上げ終了温度を変化させるようにした請求項1記載の炊飯器。
- 炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第1の所定時間以上の予約炊飯を行う場合、使用者が炊き上げ終了温度を選択できるようにした請求項2記載の炊飯器。
- 予約時刻設定手段により設定された予約時刻と予約炊飯を設定した時刻との差が第2の所定時間以上のときに第2の炊き上げ終了温度を使用するように選択する時間選択手段を備え、使用者は炊き上がりの状態に応じて、前記時間選択手段により第2の炊き上げ終了温度への切り換え時間を選択できるようにした請求項3記載の炊飯器。
- 炊き上げ終了温度を選択する温度選択手段を備え、第2の所定時間以上の予約炊飯時にどの温度を使用するかを使用者が設定できるようにした請求項4記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
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JP2002363462A JP2004194712A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 炊飯器 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008036249A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Paloma Ind Ltd | 炊飯器 |
CN112783226A (zh) * | 2019-11-04 | 2021-05-11 | 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 | 烹饪器具及其控制方法和装置 |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002363462A patent/JP2004194712A/ja active Pending
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