JP2004192784A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクと集束レンズとの衝突を適切に回避しつつ、正確なフォーカスジャンプを実現する光ディスク装置等を提供する。
【解決手段】 光ディスク装置は、光源と、光源からの光を集束させる集束部と、制御信号に基づいて集束部の位置を光ディスクの情報面 に垂直な方向に変化させ、光の焦点を移動させる移動部と、情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と、フォーカスエラー信号に基づいて制御信号を生成する制御部とを有している。制御信号は、情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで光の焦点を移動させる信号である。制御部は、情報面に対し、光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させる制御信号を生成する。第2加速度の絶対値は第1加速度の絶対値よりも小さい。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ディスクの情報面上に光ビームを収束させる制御に関する。
高密度・大容量の記録媒体として、従来からDVD−ROM,DVD−RAM,DVD−RW,DVD−R,DVD+RW,DVD+R等の光ディスクが知られている。近年は、これらの光ディスクよりもさらに高密度化・大容量化されたブルーレイディスク(Blu-ray Disc;BD)等の光ディスクの開発も進んでいる。
光ディスク装置は、光ビームを光ディスクの情報面上に収束させて、データの読み出しおよび/または書き込みを行う。情報面が複数積層されている光ディスクに対しては、光ディスク装置は、光ビームの焦点を一方の情報面から他方の情報面へ移動させることができる。このような焦点の移動は、層間ジャンプまたはフォーカスジャンプと呼ばれる。
例えば、特許文献1に記載された光ディスク装置は以下のようにフォーカスジャンプを実現している。すなわち、この光ディスク装置は、フォーカス制御を行わない(ホールドした)状態で光ヘッドにパルス信号を印加する。パルス信号の印加により、焦点の移動が開始される。光ディスク装置は、パルス信号を制御して焦点の移動速度を増加させ、その後、減少させる。そして、光ディスク装置は、光ディスクにおいて反射した光ビームを検出して、焦点が目的の情報面に到達した、または焦点がその情報面をわずかに通過したと判断する。この判断により、フォーカスジャンプが終了する。
特開平9−326123号公報(段落0108〜0118、図18,12)
光ビームの焦点位置を高精度で制御しなければならない光ディスクに対しては、従来の光ディスク装置では正確なフォーカスジャンプが実現できないおそれがある。例えば、データを高速に読み書きするために高速回転しているDVDや、DVDより高密度なBDでは、焦点位置の変動が許容される範囲は狭い。そのため、従来の光ディスク装置では正確に焦点位置を制御できず、フォーカスジャンプが正確に行われないおそれがある。
正確なフォーカスジャンプを実現できないことにより、さらに光ディスク装置の対物レンズ(集束レンズ)と光ディスクとが衝突するおそれも生じる。例えば、BD等の高密度光ディスクにデータを記録するために開口数(NA)0.8以上の集束レンズを用いると、光ディスクと集束レンズとの距離は約100μm程度になる。すると、より深い位置の情報面にフォーカスジャンプするときには、従来の光ディスク装置の動作精度では集束レンズと光ディスクとが衝突し、集束レンズおよび光ディスクの両方に傷がつく可能性がある。
本発明の目的は、光ディスクと集束レンズとの衝突を適切に回避しつつ、正確なフォーカスジャンプを実現することである。
本発明による光ディスク装置は、光源と、前記光源からの光を集束させる集束部と、制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と、前記フォーカスエラー信号に基づいて前記制御信号を生成する制御部とを有している。前記制御信号は、前記情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させるための信号である。前記制御部は、前記情報面に対し、前記光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させる制御信号を生成する。前記第2加速度の絶対値は前記第1加速度の絶対値よりも小さい。
前記制御部は、前記光ディスクから遠ざかる方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号であって、前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲に入ったときに前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成してもよい。
前記制御部は、前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲を通過するまで、前記光ディスクに近づく方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号を生成し、その後、前記光ディスクから遠ざかる方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号を生成してもよい。
前記制御部は、前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲を通過するまでは、前記光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記光の焦点が、前記フォーカス制御が可能な範囲を通過すると、前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成してもよい。
前記制御部は、前記第1加速度で減速させ、前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成し、その後、再び同じ方向に移動させ、前記第2加速度で減速させる制御信号を生成してもよい。
前記光ディスクは、前記情報面を複数有している。前記制御部は、フォーカス制御を行っている情報面から、他の情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させる制御信号を生成してもよい。
前記移動部は、印加されたパルス列に基づいて前記集束部の位置を変化させ、前記制御部は、加速度を増加させる第1パルスと加速度を減少させる第2パルスとを含む前記制御信号を生成してもよい。
前記移動部は、印加された前記第1パルスおよび前記第2パルスの数、大きさ、印加される時間長に基づいて、前記集束部の位置、加速度および速度を変化させ、前記制御部は、前記第1パルスおよび前記第2パルスの数、大きさ、印加される時間長の少なくとも1つを調整して、前記制御信号を生成してもよい。
前記制御部は、前記制御信号を生成する間は、前記情報面に対するフォーカス制御を停止してもよい。
前記制御部は、情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させた後、フォーカス制御を開始してもよい。
本発明による焦点移動方法は、光ディスク装置において実行され、光の焦点をフォーカス制御が可能な範囲まで移動させる方法である。光ディスク装置は、光源と、前記光源からの光を集束させる集束部と、制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部とを有する。この方法は、前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第1ステップと、前記第1ステップの後に、前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2ステップであって、前記第2加速度の絶対値は前記第1加速度の絶対値よりも小さい第2ステップとを包含する。
本発明によるプロセッサは、光ディスク装置に実装される。この光ディスク装置は、光源と、前記光源からの光を集束させる集束部と、制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部とを備えている。プロセッサは、前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第1移動制御部と、前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2移動制御部であって、前記第2加速度の絶対値を前記第1加速度の絶対値よりも小さく設定する第2移動制御部とを備えている。
本発明によるコンピュータプログラムは、光ディスク装置において実行される。光ディスク装置は、光源と、前記光源からの光を集束させる集束部と、制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と、前記フォーカスエラー信号に基づいて前記制御信号を生成する制御部とを有する。このコンピュータプログラムは、前記制御部に対して、前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成して、前記移動部に印加する第1ステップと、前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2ステップであって、前記第2加速度の絶対値を前記第1加速度の絶対値よりも小さく設定する第2ステップとを実行させる。
本発明によれば、光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させて、目的の情報面へのフォーカスジャンプを実現する。第2加速度の絶対値は第1加速度の絶対値よりも小さいので、光の焦点はその情報面を大きく行き過ぎることがなく、フォーカス制御可能な範囲内に確実に焦点を移動させることができる。また、光の焦点の位置を決定するレンズ等の集束部の位置も大きくずれることがないので、光ディスクと集束部との衝突を適切に回避できる。
以下では、まず、本発明による光ディスク装置に装填される光ディスクを説明し、その後、光ディスク装置の各実施形態を説明する。
図1(a)は、光ディスク102の外観を示す。光ディスク102は、例えばCD、DVD−ROM、DVD−RAM,DVD−RW,DVD−R,+RW,+R等や、青紫レーザを用いてデータを記録するBD等の円盤状の記録媒体である。光ディスク102は、基板180と、1以上の情報面184と、保護膜188とを積層して構成されている。基板180は、情報面184および保護膜188を支持する。情報面184は、受けた光を透過および反射する相変化材料等により形成され、データが記録される。情報面184には、例えばスパイラル状に形成された複数のトラック(図示せず)が設けられており、各トラックは情報面の溝部または谷部の領域として規定される。データは、これらの溝部または谷部の領域に書き込まれる。保護膜188は、光ビームを透過する材料で形成されており、情報面184を傷等から保護するために設けられている。
図1(b)は、光ディスク102の断面を示す。断面方向は、光ディスク102およびその情報面に垂直な方向である。この光ディスクの厚さは約1.2mmである。その内訳は、基板180が1.1mm、情報面184および保護膜188をあわせて0.1mm(=100μm)である。情報面184はL0、L1およびL2の3層存在し、25μm間隔で配置される。情報面L0は保護膜188の表面から100μmの位置に配置される。情報面L1は保護膜188の表面から75μmの位置に配置される。情報面L2は保護膜188の表面から50μmの位置に配置される。
後述する光ディスク装置は、光ディスク102にレーザ等の光ビーム30を照射してデータを書き込み、または書き込まれたデータを読み出す。図1(b)には、参考のために保護膜188の表面から入射して情報面L1に焦点を結んでいる光ビーム30を示す。
光ディスクでは、必要な記憶容量との関係から情報面の数が異なることがある。図1(c)は、2層の情報面L0およびL1を有する光ディスク102の例を示す。情報面が2層であっても、光ディスク102の基板180の厚さ、および、情報面184および保護膜188をあわせた厚さは先の例と同じである。図1(c)にもまた、参考のために保護膜188の表面から入射して情報面L1に焦点を結んでいる光ビーム30を示している。なお、光ディスク102は、4層以上の情報面を有していてもよい。
以下では、光ディスク装置には図1(b)に示す3つの情報面L0〜L2を有する光ディスク102が装填されるとして説明する。光ディスク装置は、以下に説明する本発明にかかる処理を行うに先立って、情報面の数を予め特定し、かつ光ビームの焦点が現在どの位置に存在しているかを把握しているとする。
以下の説明では、光ビームの「焦点」とは、光ビームが収束された1点のみをいうのではなく、所定の収束状態の光ビームの部分をも含むとする。「所定の収束状態」とは、例えば、光ディスク装置がフォーカス制御を実行することによって得られる、トラッキング制御、データの書き込み、データの読み出し等の一般的な動作が可能な光ビームの収束状態をいう。この収束状態は、例えば光ディスク102の種類、情報面184に設けられたトラックの幅等に依存する。光ビームの焦点が情報面に位置しているときには、収束された光ビームが円形または楕円形のビームスポットとして情報面上に形成されている場合も含まれる。
(実施形態1)
図2は、本実施形態による光ディスク装置100の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置100は、情報面移動制御部104と、集束部110と、垂直移動部112と、フォーカス検出部114と、フォーカス制御部116とを備えている。
情報面移動制御部104(以下「制御部104」と称する)は、光ディスク102にアクセスする光ディスク装置100の動作を制御する。より具体的には、制御部104は、光ビームの焦点を一方の情報面から他方の情報面へ移動させるための制御を行う。このような焦点の移動は、層間ジャンプまたはフォーカスジャンプと呼ばれる。なお、本明細書では、「フォーカスジャンプ」は光ビームの焦点を一方の情報面から他方の情報面へ移動させることだけでなく、光ビームの焦点を情報面ではない位置から情報面へ移動させることも含むとする。後者については、本発明は情報面が1層の光ディスクに対しても適用できるし、2層以上の光ディスクに対しても適用できる。2層以上の光ディスクの場合には、焦点を情報面ではない位置からある情報面上に一旦移動させ、その後、別の情報面上に焦点を移動させることも含む。
制御部104は、第1移動部106と、第2移動部108とを有する。第1移動部106は、例えば、光ビームの焦点をある区間移動させる制御を行う。この「区間」は、情報面に垂直な方向に沿って、焦点の位置から所望の情報面までの間で規定される。第1移動部106は、例えば、移動方向に応じた加速度を与える加速信号を制御信号として出力し、垂直移動部112に印加する。この結果、垂直移動部112は集束部110の位置を変更し、光ビームの焦点を移動させる。第2移動部108は、第1移動部106による移動のあと、制御信号を生成して、同様にして上述の区間と同じ方向に沿って規定された他の区間で光ビームの焦点を移動させる。
第1移動部106および第2移動部108は、光ビームの焦点を移動させる際には、その移動速度も制御する。例えば、第1移動部106は、他の情報面の近傍まで光ビームの焦点を所定の平均速度で移動する制御を行ったあと、第2移動部108は、光ビームを発する光ヘッドまたは対物レンズ(集束レンズ)と光ディスクとの衝突を適切に低減することが可能な低い平均速度で情報面に近づく制御を行う。例えば、第2移動部108は、加減速を繰り返し行って、そのような低い平均速度を実現する。光ビームの焦点を移動させる際の具体的な処理の内容、速度等は後述する。
なお、一般に、速度は速さと方向とによって規定される。本明細書では、光ディスク102の保護膜188側から情報面184に向かう方向を正の方向とし、逆に、情報面184から保護膜188側へ向かう方向を負の方向とする。光ディスク装置100から見ると、正の方向は光ディスク102に近づく方向であり、負の方向は光ディスク102から遠ざかる方向である。
集束部110は、光ディスク102の情報面に光ビームを集束する集光手段である。集束部110は、例えば、集束レンズである。集束部110は、NA0.6以上の光学レンズであってもよし、NA0.8以上の光学レンズであってもよい。垂直移動部112は、情報面と実質的に垂直な方向に集束部110を移動させる。垂直移動部112は、例えば、後述のフォーカスアクチュエータ124である。
フォーカス検出部114は、情報面上の光ビームの集束状態に対応した信号を生成する。フォーカス制御部116は、フォーカス検出部114の信号に応じて垂直移動部112を駆動し、光ビームの焦点を光ディスクに垂直な方向に移動して、情報面上の光ビームの集束状態が略一定となるように制御する。この制御はフォーカス制御と呼ばれる。また、フォーカス制御部116は、例えば、フォーカスジャンプが行われる前にフォーカス制御を解除状態し、フォーカスジャンプ後にフォーカス制御を動作状態にする。制御部104は、垂直移動部112を駆動してフォーカスジャンプを制御する。
図3は、光ディスク装置100のハードウェア構成の例を示す。光ディスク装置100は、主に、光ヘッド10と、光ディスクコントローラ(ODC)20と、駆動部30と、ディスクモータ120を有する。
光ヘッド10は、装填された光ディスク102の情報面184にレーザ光を照射する光学系である。光ヘッド10は、駆動部30からの駆動信号に基づいて光学系を調整し、光ディスク102において反射したレーザ光を所定の受光領域において受光し、各受光領域の受光量に応じた信号を出力する。
ODC20は、光ディスク装置100の主要な動作を制御する。例えばODC20は、光ヘッド10から出力された信号等に基づいて制御信号を生成し、光ディスクの情報面に光ビームの焦点を移動するとともに、フォーカス制御およびトラッキング制御等を行う。また、ODC20は、光ディスク102からデータを読み出してエラー訂正等の処理を行い、再生信号として出力する。
駆動部30は、ODC20からの制御信号に基づいて駆動信号を生成し、光ヘッド10に印加する。
ディスクモータ120は、光ディスク102を所定の回転数で回転させる。
以下、これらの構成要素をさらに具体的に説明する。
光ヘッド10は、光源122と、カップリングレンズ123と、フォーカスアクチュエータ124と、集束レンズ126と、トラッキングアクチュエータ128と、偏向ビームスプリッタ130と、集光レンズ132と、光検出器134と、プリアンプ136,138,140,142と、加算回路144,146とを有している。
光源122は、光ビームを出力する。光源122は、例えば、半導体レーザ等である。光源122は、波長680nm以下の光ビームを出力するものであってもよいし、波長410nm以下の光ビームを出力するものであってもよい。カップリングレンズ123は、光源122からの光ビームを平行光にする。偏向ビームスプリッタ130は、カップリングレンズ123からの平行光を反射する。
フォーカスアクチュエータ124は、集束レンズ126の位置を光ディスク102の情報面と略垂直な方向に変化させる。集束レンズ126は、偏向ビームスプリッタ130からの反射光を集束し、光ディスク102の情報面上に焦点を位置させる。このとき情報面上には光ビームスポットが形成される。また、集束レンズ126は、光ディスク102からの反射光を通過させる。また、偏向ビームスプリッタ130は、集束レンズ126を通過した光ディスク102からの反射光を通過させる。トラッキングアクチュエータ128は、集束レンズ126の位置を光ディスク102の情報面と略平行な方向に変化させる。
集光レンズ132は、集束レンズ126および偏向ビームスプリッタ130を通過した光ディスク102からの反射光を通過させる。光検出器134は、集光レンズ132を通過した光を受け、その光信号を電気信号(電流信号)に変換する。光検出器134は、例えば、4分割の受光領域を有している。
プリアンプ136〜142は、光検出器134からの電流信号を電圧信号に変換する。加算回路144,146は、プリアンプ136〜142からの電圧信号を、光検出器134の対角位置ごとに合成する。
ODC20は、二値化部152,154と、位相比較器156と、差動増幅器158,160と、ディジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)162と、ゲイン切換回路164,166と、アナログ・ディジタル(AD)変換器168,170とを有する。
二値化部152,154は、光ヘッド10の加算回路144,146から信号を受け取って2値化する。位相比較器156は、二値化部152,154からの信号の位相比較を行う。
差動増幅器158は、加算回路144,146からの信号を入力してフォーカスずれ信号(FE信号)を出力する。FE信号は、光ビームが光ディスク102の情報面上で所定の集束状態になるように制御するための信号である。FE信号の検出法は特に限定されず、非点収差法を用いたものでもよいし、ナイフエッジ法を用いたものであってもよいし、SSD(スポット・サイズド・ディテクション)法を用いたものであってもよい。検出法に応じて回路構成を適宜変更してもよい。
差動増幅器160は、位相比較器156からの信号を入力してトラッキングエラー信号(TE信号)を出力する。TE信号は、光ビームが光ディスク102のトラック上を正しく走査するように制御するための信号である。TE信号の検出法は特に限定されず、位相差法を用いたものでもよいし、プッシュプル法を用いたものであってもよいし、3ビーム法を用いたものであってもよい。検出法に応じて回路構成を適宜変更してもよい。
DSP162は、TE信号等に応じて駆動回路150にトラッキング制御用の制御信号を印加する。また、DSP162は、FE信号等に応じて駆動回路148にフォーカス制御用の制御信号を印加する。本発明の主要な特徴に関連するDSP162の動作は後に詳述する。
ゲイン切換回路164は、FE信号を所定の振幅(ゲイン)に調整する。AD変換器168は、ゲイン切換回路164からの信号をディジタル信号に変換してDSP162に出力する。
ゲイン切換回路166は、TE信号を所定の振幅(ゲイン)に調整する。AD変換器170は、ゲイン切換回路166からの信号をディジタル信号に変換してDSP162に出力する。
駆動部30は、駆動回路148,150とを有する。駆動回路148は、DSP162から制御信号を受け取り、制御信号に応じた駆動信号をフォーカスアクチュエータ124に印加して駆動する。駆動回路150は、DSP162から制御信号を受け取り、制御信号に応じた駆動信号をトラッキングアクチュエータ128に印加して駆動する。
上述した光検出器134と、プリアンプ136〜142と、加算回路144,146と、差動増幅器158と、ゲイン切換回路164と、AD変換器168と、DSP162と、駆動回路148と、フォーカスアクチュエータ124とは、フォーカス制御を行うための構成要素であり、フォーカス制御機能を実現する。
また、光検出器134と、プリアンプ136〜142と、加算回路144,146と、二値化部152,154と、位相比較器156と、差動増幅器160と、ゲイン切換回路166と、AD変換器170と、DSP162と、駆動回路150と、トラッキングアクチュエータ128とは、トラッキング制御を行うための構成要素であり、トラッキング制御機能を実現する。
図2に示す光ディスク装置100の機能ブロックの構成と、図3に示す光ディスク装置100のハードウェアの構成との対応関係は以下のとおりである。
DSP162は、いわゆるコンピュータであり、コンピュータプログラムを実行することによって、図2に示すフォーカス制御部116および情報面移動制御部104の機能を実現することができる。集束レンズ126は、図2の集束部110に対応する。また、光検出器134と、プリアンプ136〜142と、加算回路144,146と、差動増幅器158とは、図2のフォーカス検出部114に対応する。また、駆動回路148およびフォーカスアクチュエータ124は、図2の垂直移動部112に対応する。なお、情報面移動制御部104,200およびフォーカス制御部116は、その一部または全部をハードウェアによって構成することができる。
次に、本実施形態による光ディスク装置100が、光ビームの焦点をある情報面から他の情報面にフォーカスジャンプさせるときの制御を説明する。光ディスク装置100は、光ビームの焦点を移動する方向に応じて異なる制御を行うことができる。以下、図4(a)および(b)を参照しながら光ビームの焦点速度に関する好適な制御例を説明する。
まず、光ディスク装置100側からみて、光ビームの焦点がその移動先の情報面よりも奥に存在しているときのフォーカスジャンプを説明する。このとき、集束レンズ126は光ディスク102から遠ざかる方向に移動して、光の焦点を移動させる。図4(a)は、光ディスク102から遠ざかる方向にフォーカスジャンプするときの光ビームの焦点の移動速度を示す。プロファイルPa1は、光ディスク装置100の制御による焦点の速度を示す。参考のため、従来の光ディスク装置の制御による焦点の速度のプロファイルPa2も併せて示す。
光ディスク装置100は、焦点の移動を区間XおよびYに分けて焦点の速度を制御する。光ビームの焦点の移動速度は以下のように制御される。まず、区間Xにおいて光ビームの焦点は光ディスク102から遠ざかる方向に加速し、等速になり、その後減速する。そして、区間Yにおいてさらに減速して目的の情報面への到達によって速度は0になる。図4(a)のグラフの傾きによって表される加速度の絶対値は、区間Yの減速時のほうが区間Xの減速時よりも小さい。また、区間Yにおける焦点の平均速度は区間Xの平均速度よりも遅い。なお、平均速度は、移動距離を移動時間で除算して得られる。移動距離は図4(a)に示すグラフの面積に相当する。
一方、光ディスク装置100側からみて、光ビームの焦点がその移動先の情報面よりも手前に存在しているときのフォーカスジャンプを説明する。このとき、集束レンズ126は光ディスク102に近づく方向に移動して、光の焦点を移動させる。図4(b)は、光ディスク102に近づく方向にフォーカスジャンプするときの光ビームの焦点の移動速度を示す。プロファイルPb1は、光ディスク装置100の制御による焦点の速度を示す。参考のため、従来の光ディスク装置の制御による焦点の速度のプロファイルPb2も併せて示す。
光ビームの焦点の移動速度は以下のように制御される。まず、区間Xにおいて光ビームの焦点は光ディスク102に近づく方向に加速し、等速になり、その後減速する。そして、区間Yにおいて一旦等速になり、その後再び減速する。減速開始以後の速度は、正、0、負、0と変化する。
光ビームの焦点の速度と位置との関係を説明すると、速度が正から0に変化する区間(区間XおよびY)では、光ビームの焦点は光ディスク102に近づく方向に進みながら徐々に減速して目的の情報面を通過し、その先で停止する。速度が0から負に変化する区間(区間Yの一部)では、光ビームの焦点はこれまでとは反対の方向(すなわち光ディスクから遠ざかる方向)に動き出す。そして、その後、光ビームの焦点は徐々に減速して目的の情報面に到達すると停止する。このときもまた、光ディスク装置100は焦点の移動を区間XおよびYに分けて焦点の速度を制御し、区間Yにおける焦点の平均速度を区間Xの平均速度よりも遅くしている。減速するときの加速度の絶対値は、区間Yの減速時のほうが区間Xの減速時よりも小さい。また、区間Yの焦点速度の極小値から0に至るまでの加速度の絶対値は、区間Xにおいて加速するときの加速度の絶対値よりも小さいことが好ましい。
図4(a)および(b)のいずれのフォーカスジャンプにおいても、区間Yには焦点の速度が負になる区間が含まれているため、焦点は光ディスク102から遠ざかる方向に移動する。
以下では、図5から図10を参照しながら、(1)光ディスク102から遠ざかる方向にフォーカスジャンプするとき、および、(2)光ディスク102に近づく方向にフォーカスジャンプするとき、の各々をより詳しく説明する。
(1)光ディスク102から遠ざかる方向へのフォーカスジャンプ
以下では、理解を容易にするため、情報面L0周辺からL2(図1(b))へのフォーカスジャンプを考える。
図5は、情報面L0から情報面L2へのフォーカスジャンプ時の制御信号と、光ビームの焦点位置との関係を示す。集束レンズ126によって形成された焦点がA点から情報面L0に近づくと、情報面L0からの反射光量が増し、それに伴ってFE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する(破線)。FE信号の振幅は、B点でピークとなり、その後減少する。焦点が情報面L0に到達したとき(C点)、FE信号の振幅は0となる。このとき、一旦情報面L0に対するフォーカス制御を行い、その後、以下の処理を実行してもよい。なお、C点までの実線のFE信号は、情報面L0に対してフォーカス制御が行われている場合の波形を示している。
焦点が情報面L0を離れて情報面L1の方向に進むと、FE信号の振幅がプラス極性側に増加する。FE信号の振幅はD点でピークとなった後、減少してE点で0となる。さらに情報面L1に近づくと、情報面L1からの反射光量が増してくるため、FE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する。FE信号の振幅はF点でピークとなった後、減少する。そして、焦点が情報面L1に到達したとき(G点)、FE信号の振幅は0となる。
焦点が情報面L1を離れて情報面L2の方向に進むと、FE信号の振幅がプラス極性側に増加する。FE信号の振幅はH点でピークとなった後、減少してI点で0となる。さらに情報面L2に近づくと、情報面L2からの反射光量が増してくるため、FE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する。FE信号の振幅はJ点で極小になった後、増加する。そして、焦点が情報面L2に到達したとき(K点)、FE信号の振幅は0となる。なお、焦点が情報面L2を離れるとFE信号の振幅がプラス極性側に増加し、L点でピークとなり、その後減少する。図5に示すように、焦点が各情報面L0〜L2の周辺を移動するときFE信号の波形はS字を描く。このような信号は、その波形に基づいてS字信号とも称される。
次に、上述のフォーカスジャンプ動作を行う際の制御信号を説明する。情報面L0から情報面L2にフォーカスジャンプするとき、DSP162は、制御信号である加速信号および減速信号を生成する。駆動回路148は制御信号に基づいてフォーカスアクチュエータ124を駆動し、焦点を区間Xの範囲で移動させる。なお、加速信号とは加速する方向に加速度を与える信号をいい、減速信号とは減速する方向に加速度を与える信号をいう。
本明細書では光ディスク102から遠ざかる方向を負の方向にしている。そこで、DSP162が負の信号を生成したときは、焦点は光ディスク102から遠ざかる方向に移動し、正の信号を生成したときは焦点は光ディスク102に近づく方向に移動するとして説明する。以下の説明では、DSP162が信号を生成すると駆動回路148にその信号が印加され、その信号に基づいて駆動回路148はフォーカスアクチュエータ124に駆動信号を印加するとする。この結果、フォーカスアクチュエータ124によって集束レンズ126の位置が変化し、光ビームの焦点が移動する。
まず、DSP162が、例えば情報面L0に追従するようにフォーカス制御を行っているときは、そのフォーカス制御をホールドする。次に、DSP162は、フォーカス制御をホールドした状態で負の加速信号を所定時間生成する。この加速信号によって、焦点は情報面L0から情報面L2に向かって移動を開始する。加速信号の生成は情報面L0とL1の間で終了する。加速信号が生成されなくなっても集束レンズ126は慣性で移動し続けるので、焦点もほぼ定速で情報面L2の方向に移動し続ける。
その後、DSP162は減速信号を生成する。減速信号の生成は情報面L1とL2の間で終了する。減速信号の生成が終了した時点では焦点の速度は0ではなく、焦点は情報L2の方向に移動しつづけている。すなわちDSP162は、加速信号によって得られた速度を0にしない程度に、減速信号の大きさおよび生成時間を調整している。
DSP162が、減速信号の生成を終了する情報面L2の近傍(M点)は、情報面L2へのフォーカス制御が可能な領域(J点とL点との間)内に位置する。M点は、例えば、J点の近傍の位置である。減速信号の生成開始位置は、特に限定されず、例えば、情報面L0と情報面L2との略中間の位置であってもよい。いうまでもなく、M点の位置では集束レンズ126と光ディスク102との衝突は生じない。
次に、DSP162は区間Y(M点からK点)の制御を行う。すなわち、DSP162は、焦点を区間Xの平均速度よりも遅い平均速度で情報面L2に近づける制御信号を駆動回路148に生成する。この制御信号は、図6に示すように、加速および減速の両極性のパルス信号(パルス列)を含む。すなわち、加速パルスが印加されると加速度が増加し、減速パルスが印加されると加速度が減少する。図6は、区間XおよびYにおいて印加される加速および減速のための制御信号の波形およびタイミングを示す。このパルス列は、基準に対して正極性のパルスと負極性のパルスが交互に変化する。DSP162がパルス列の生成を終了するタイミングは、焦点が情報面L2に到達した時点でもよく、情報面L2の手前側の近傍N点に到達した時点でもよく、または、情報面L2をわずかに通りすぎたO点に到達した時点でもよい。換言すれば、区間YはM点からK点までであってもよいし、M点からN点までであってもよいし、M点からO点までであってもよい。DSP162は、区間Yのあと、情報面L2に追従するフォーカス制御を開始する。DSP162は、上述のように加速信号および減速信号を生成してフォーカスジャンプを制御する。
次に、図7および図8を参照しながら、光ディスク装置100が光ディスク102から遠ざかる方向へフォーカスジャンプを行うときの手順を説明する。図7は、本実施形態によるフォーカスジャンプ制御の手順を示す。このフォーカスジャンプ制御では、まず、ステップS100において、第1移動部106は区間Xにおける焦点の移動を制御する。次に、ステップS102において、第2移動部108は区間Yにおける焦点の移動を制御する。この制御をさらに詳細に説明する。
図8は、本実施形態によるフォーカスジャンプ制御の詳細な処理手順を示す。以下の処理は、主として第1移動部106および第2移動部108の機能を実装したDSP162によって行われる。
DSP162は、ステップS110においてトラッキング制御を停止するとともに、ステップS112においてフォーカス制御のための駆動信号をホールドする。次に、ステップS114において、DSP162は、加速パルス列を生成して、駆動回路148を介してフォーカスアクチュエータ124に印加する。続いてDSP162は、ステップS116において、ゲイン切換回路164のゲイン設定値をジャンプ先の情報面L2に応じた値に切り換え、ステップS118では、ジャンプ先の情報面L2に応じてフォーカス制御可能なレベルを設定する。これにより、フォーカスジャンプ先の情報面L2のS字信号およびフォーカス制御可能なレベルを正しく検出することができる。なお、ゲイン設定値およびフォーカス制御可能なレベルは、情報面ごとに予め規定され、不揮発性メモリ(図示せず)等に保持されている。
次に、DSP162は、ステップS120において減速パルス列を生成して、駆動回路148を介してフォーカスアクチュエータ124に印加する。そして、ステップS122において区間Xが終了したか否か、すなわち、焦点がM点に到達したか否かを判定する。焦点がM点に到達したか否かは、波形が予め得られているFE信号を監視することによって判定できる。具体的には、DSP162は、FE信号が負から正に変化しているときの1つ目のゼロクロス点の位置をC点であると認識し、その後、FE信号が再び負から正に変化しているときの2つ目のゼロクロス点の位置をG点であると認識する。その結果、DSP162は、その後の極小値に対応する位置がJ点であると判断できる。なお、DSP162は、全光(AS)信号やRF信号のエンベロープ等の他の信号に基づいて判定してもよい。
DSP162は焦点がM点に到達したと判定すると、ステップS124において減速パルス列の印加を終了し、ステップS126において加速減速両極性のパルス列の印加を開始する。
その後、ステップS128において、DSP162は、FE信号がフォーカスジャンプ先の情報面L2のフォーカス制御可能レベルに到達したか否かを判定する。到達していないと判定したときは、ステップS126の処理を引き続き行い、到達していると判定したときはステップS130に進む。
ステップS130において、DSP162は、パルス列の印加を終了し、フォーカス制御用の駆動信号のホールドを解除し、フォーカス制御を動作状態にする。これにより、安定したフォーカス制御が可能になる。ステップS132において、DSP162がTE信号やRF信号等の信号に基づいてフォーカス制御が正常に開始されたことを確認すると、ステップS134においてトラッキング制御を動作状態にする。以後は、所定のトラック・セクタ番地を検索して、データの再生等を行う。
なお、集束レンズ126が光ディスク102から遠ざかるフォーカスジャンプは、情報面L0から情報面L2へのフォーカスジャンプに限らず、例えば情報面L0から情報面L1へのフォーカスジャンプおよび情報面L1から情報面L2へのフォーカスジャンプも同様に可能である。
(2)光ディスク102に近づく方向へのフォーカスジャンプ
以下では、理解を容易にするため、情報面L2周辺からL0(図1(b))へのフォーカスジャンプを考える。
図9は、情報面L2から情報面L0へのフォーカスジャンプ時の制御信号と、光ビームの焦点位置との関係を示す。集束レンズ126によって形成された焦点が保護膜188側のA点から情報面L2に近づくと、情報面L2からの反射光量が増し、それに伴ってFE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する。FE信号の振幅は、B点でピークとなり、その後減少する。焦点が情報面L2に到達したとき(C点)、FE信号の振幅は0となる。このとき、一旦情報面L2に対するフォーカス制御を行い、その後、以下の処理を実行してもよい。なお、C点までの実線のFE信号は、情報面L2に対してフォーカス制御が行われている場合の波形を示している。
焦点が情報面L2を離れて情報面L1の方向に進むと、FE信号の振幅がプラス極性側に増加する。FE信号の振幅はD点でピークとなった後、減少してE点で0となる。さらに情報面L1に近づくと、情報面L1からの反射光量が増してくるため、FE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する。FE信号の振幅はF点でピークとなった後、減少する。そして、焦点が情報面L1に到達したとき(G点)、FE信号の振幅は0となる。
焦点が情報面L1を離れて情報面L0の方向に進むと、FE信号の振幅がプラス極性側に増加する。FE信号の振幅はH点でピークとなった後、減少してI点で0となる。さらに情報面L0に近づくと、情報面L0からの反射光量が増してくるため、FE信号は略0からマイナス極性側に振幅が増加する。FE信号はJ点で極小となった後、増加する。そして、焦点が情報面L0に到達したとき(K点)、FE信号の振幅は0となる。
次に、焦点は情報面L0を通り過ぎて移動する。この移動に伴い、FE信号の振幅はプラス極性側に増加してP点でピークとなった後、徐々に減少して0になる(M点)。その後、焦点がこれまでとは反対の方向(光ディスク102から離れる方向)に移動すると、再びFE信号の振幅が略0からプラス極性側に増大する。そしてN点でピークとなった後、減少し、フォーカス制御可能なレベルに至ると(O点)、フォーカスジャンプは終了してフォーカス制御動作に移行する。
上述のM点は光ディスク102の表面から最も深い位置にあるため、焦点が上述のM点に到達したとき、集束レンズ126は光ディスク102に最も近づく。しかし、本実施形態の光ディスク装置100では集束レンズ126と光ディスク102とが衝突することはない。その理由は、集束レンズ126と光ディスク102との距離は約100μm程度であるのに対し、M点の位置は情報面L0から数μm離れているに過ぎないからである。また、ピークのP点を通り過ぎた後は、焦点の移動速度は徐々に減少してM点において0になるため、行き過ぎ等によってM点の位置が大きく変動することもないからである。
次に、上述のフォーカスジャンプ動作を行う際の制御信号を説明する。情報面L2から情報面L0にフォーカスジャンプするとき、DSP162は、駆動回路148に加速信号および減速信号を印加し、焦点を区間Xの範囲で移動させる。なお焦点が区間Xの範囲を移動するとき、加速信号および減速信号の極性が逆であることを除いては、情報面L0から情報面L2へのフォーカスジャンプ時の制御信号と同じである。そこで、以下では焦点が区間Yの範囲を移動するときの制御信号を説明する。
K点に到達すると、DSP162は減速信号の印加を終了し、光ディスク装置100は制御信号を生成しないウエイト状態に入る。ただし、減速信号が印加されなくなっても集束レンズ126は慣性で移動し続けるので、焦点は情報面L0を超えてほぼ定速で移動し続ける。その結果、FE信号の振幅もプラス極性側に増加し、P点でピークになる。
ピーク点Pを通過すると、DSP162は焦点の移動速度を減速させるための減速パルス列を生成する。その結果、集束レンズ126はこれまでとは反対の方向(光ディスク102から離れる方向)の加速度を受け、焦点は減速する。
そしてFE信号がゼロクロスする位置(M点)までの間に減速して停止する。DSP162は減速パルス列をその後も生成し続ける。その結果、焦点は再び情報面L0の方に引き戻され、FE信号の振幅も再びプラス極性側に増加する。FE信号の振幅はN点においてピークになり、その後減少する。DSP162は、フォーカス制御が可能なFE信号が得られるまでさらに減速パルスを生成する。DSP162は、その後、情報面L0に追従するフォーカス制御を開始する。
FE信号の振幅がピークを通過し(P点)さらにゼロクロスすると(M点)、一般には情報面L0に対してフォーカス制御することは不可能である。しかし、光ビームの焦点を逆方向に移動させると再びFE信号にピークが現れ、その後ゼロクロスすることは明らかである。さらに、そのゼロクロスを含む所定の範囲がフォーカス制御可能な範囲であることも明らかである。よって、フォーカス制御ができないM点からであっても、光ディスク装置100は焦点を逆に移動させ、FE信号を監視することにより、情報面L0に対するフォーカス制御を可能な状態にすることができる。なお、より確実に動作させるため、光ディスク装置100はFE信号のピーク値を保持し、焦点を逆方向に移動させたときにそのピーク値とFE信号の値とを比較して、フォーカス制御可能な範囲まで戻ったか否かを判定している。
次に、光ディスク装置100が光ディスク102に近づく方向へフォーカスジャンプを行うときの手順を説明する。この手順も図7によって表されるが、その説明は既にしたのでここでは省略する。
図10は、本実施形態によるフォーカスジャンプ制御の詳細な処理手順を示す。図10のうち、図8の処理と同じ区間Xの処理には同じ参照符号を付しおり、説明を省略する。以下、主としてDSP162によって行われるステップS226以降の区間Yにおける処理を説明する。
DSP162は、減速パルスの印加を終了した後、ステップS226において一定の期間、制御信号を生成しないウエイト状態に入り、FE信号を検出する。このウエイト状態は、FE信号にS字ピーク(図9のP点)が現れるまで継続する。FE信号にS字ピークが現れたと判断すると、ステップS230において、DSP162はそのピーク値を記録して、ステップS232において、フォーカスジャンプ先の情報面L0のフォーカス制御レベルを計算する。その後、ステップS234において、フォーカス制御可能レベルが検出されるまで焦点を情報面L0側に引き戻す逆転パルスを駆動回路148に与える。なお、DSP162は、保持されたピーク値と等しくなった後のFE信号のレベルがフォーカス制御可能レベルであると判断する。この後、DSP162は、ステップS130、S132およびS134を実行する。なお、ステップS130、S132およびS134の内容は図8に関連して既に説明したので、その説明は省略する。
なお、集束レンズ126が光ディスク102に近づくフォーカスジャンプは、情報面L2から情報面L0へのフォーカスジャンプに限らず、例えば情報面L2から情報面L1へのフォーカスジャンプおよび情報面L1から情報面L0へのフォーカスジャンプも同様に可能である。
上述の(1)および(2)のいずれのフォーカスジャンプの処理においても、減速信号の印加を開始する位置またはそのタイミングは特に限定されない。例えば、焦点が情報面L0と情報面L2との略中間の位置に到達したときに減速信号の印加を開始してもよい。
また、本実施形態においては、フォーカスジャンプの処理を光ディスク102から遠ざかる方向と光ディスク102に近づく方向とに応じて異ならせたが、これは好適な例であり、他の例を採用することもできる。例えば、光ディスク装置100は、常に上述の(1)によるフォーカスジャンプの処理を行ってもよいし、常に上述の(2)によるフォーカスジャンプの処理を行ってもよい。
(実施形態2)
図11は、本実施形態による光ディスク装置201の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置201は、情報面移動制御部200と、集束部110と、垂直移動部112と、フォーカス検出部114と、フォーカス制御部116とを備えている。図2に示す光ディスク装置100の構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付している。光ディスク装置201は、第1の実施形態による光ディスク装置の代替として用いることができる。以下では、共通の構成要素の説明は省略する。なお、光ディスク装置201は、第1の実施形態による光ディスク装置100の動作、例えば、第1の実施形態における(1)および(2)のそれぞれのフォーカスジャンプ処理を行うことができる。このとき、以下に説明される点において、その処理が代わりにまたは追加的に行われるとする。
情報面移動制御部200は、第1移動部106と、第2移動部202とを有する。このうち、第2移動部202は、フォーカス検出部114の信号に応じた移動速度制御を行う。第2移動部202は、例えば、フォーカス検出部114の信号のレベルによって、情報面と光ビームの焦点との離間距離を検出する。図12は、区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第1の例を示す。第2移動部202は、フォーカス検出部114からのFE信号に応じて、フォーカスジャンプの際に印加するパルス列のパルス数を制御する。パルス数が多いほど集束部110は精密に制御される。これにより、第2移動部202は、焦点からフォーカスジャンプ先の情報面までの距離に応じてパルス間隔を変化させていくことができる。例えば、第2移動部202は、焦点がフォーカスジャンプ先の情報面に近づくとともにパルス間隔を狭めていくことができる。これにより、ジャンプ先の情報面の近傍で、焦点と情報面との距離に応じた適切なフォーカスジャンプ制御を行うことができる。
図13は、区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第2の例を示す。第2移動部202は、図13に示すように、フォーカス検出部114の信号に応じてパルス列のパルス高さを制御してもよい。パルス高さとは、パルスの信号値の大きさである。例えば、パルス高さが高いほど集束部110の加速度が大きくなり、小さいほど加速度が小さくなる。これにより、第2移動部202は、光ビームの焦点からフォーカスジャンプ先の情報面までの距離に応じてパルスの高さを変化させていくことができる。例えば、第2移動部202は、焦点がジャンプ先の情報面に近づくとともにパルス高さを低くしていくことができる。これにより、ジャンプ先の情報面の近傍で、焦点と情報面との距離に応じた適切なフォーカスジャンプ制御を行うことができる。
図14は、区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第3の例を示す。第2移動部202は、図14に示すように、フォーカス検出部114の信号に応じてパルス列信号のパルス幅を制御してもよい。パルス幅とは、すなわちパルスが印加される時間長である。例えば、パルス幅が大きいほど集束部110の移動速度が増加し、小さいほど速度の増加は少ない。これにより、第2移動部202は、光ビームの焦点からジャンプ先の情報面までの距離に応じてパルスの幅を変化させていくことができる。例えば、第2移動部202は、焦点がジャンプ先の情報面に近づくとともにパルス幅を狭くしていくことができる。これにより、ジャンプ先の情報面の近傍で、焦点と情報面との距離に応じた適切なフォーカスジャンプ制御を行うことができる。
次に、第1の実施形態による光ディスク装置100および第2の実施形態による光ディスク装置201のいずれにおいても利用できるさらに他の制御信号の例を説明する。図15は、区間XおよびYにおいて印加される制御信号の例を示す。第1移動部106は、光ビームの焦点の移動が区間Xの終了後に一旦停止するように制御してもよい。これにより、集束部110(集束レンズ126)と光ディスク102との衝突がさらに低減される。このとき、第2移動部108および202は、区間Yにおいて、加速パルスを相殺しない程度に減速パルスを生成する。これにより、一旦停止した焦点を再びジャンプ先の情報面に向けて移動させることができる。再び移動を開始した後は、フォーカス制御可能な範囲に入るまでゆっくり減速し、フォーカス制御可能な範囲に入ると停止する。二度目の停止前の加速度の大きさは、一度目の停止前の加速度の大きさよりも小さいことが好ましい。
図16は、区間Yにおいて印加される制御信号の例を示す。第2移動部108,202は、区間Yにおいて減速を断続的に繰り返す制御信号を生成することができる。これにより、光ビームの焦点が情報面に近づくとともに焦点の移動速度を適切に減速でき、集束部110(集束レンズ126)と光ディスク102との衝突の危険がさらに低減される。
図17は、区間Xにおいて印加される制御信号の例を示す。第1移動部106は、図17に示すように、区間Xで加速の直後に減速を行う制御を行ってもよい。また、図18に示すように、第1移動部106による制御のあと、第2移動部108,202による制御を始めるまでに間隔を持たせてもよい。また、図19に示すように、第2移動部108,202は、区間Yで、各パルスの間に間隔を持たせてもよい。または、第2移動部108,202は、加速の後に減速を行い、減速の後に加速を行うよう制御してもよい。さらに第2移動部108,202は、パルス列を出力するのではなく、加速パルスおよび減速パルスをそれぞれ1回ずつ出力してもよい。
第1移動部106は、区間Xの加速信号の印加を、FE信号等の検出信号に応じて終了してもよい。また、第1移動部106は、区間Xの加速を複数回行ってもよいし、減速を複数回行ってもよい。例えば、区間Xにおいて、加速パルスを複数個出力してもよいし、減速パルスを複数個出力してもよい。この場合、加速と減速とを交互に繰り返してもよいし、加速を断続的に続けたあと、減速を断続的に続けてもよい。
また、第2移動部108,202は、光ビームの焦点の移動速度を監視してもよい。例えば、図8のステップS128において、第2移動部108,202は、焦点の移動速度が所定の速度範囲に入ったか否かを判定する。そして、焦点の移動速度が所定の速度範囲に入っていなければステップS126に戻り、焦点の移動速度が所定範囲に入っていれば、ステップS130に進む。また、この実施の形態の制御を任意に組み合せて行ってもよい。
DSP162は、ROMやRAM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体(図示せず)に格納されたコンピュータプログラムを実行してフォーカスジャンプ動作を実現する。そのようなコンピュータプログラムは、例えば図8、図10に示すフローチャートに規定された処理を実行する命令を含んでいる。コンピュータプログラムは、光ディスクに代表される光記録媒体、SDメモリカード、EEPROMに代表される半導体記録媒体、フレキシブルディスクに代表される磁気記録媒体等の記録媒体に記録することができる。なお、光ディスク装置100は、記録媒体を介してのみならず、インターネット等の電気通信回線を介してもコンピュータプログラムを取得できる。
DSP162は単体で流通させることが可能である。そして、DSP162は、例えば図3に示すDSP162以外の構成要素を備えた装置に実装されて、その装置を光ディスク装置として機能させることができる。
本発明による光ディスク装置によれば、光ビームの焦点位置を高精度で制御できるので、複数の情報面を有する光ディスクのどの情報面に対しても正確なフォーカスジャンプを実現できる。また、本発明による光ディスク装置等によれば、レンズ等の集束手段と光ディスクとの衝突を適切に低減することができるので、レンズと光ディスクの両方が傷付くことを回避できる。
(a)は光ディスク102の外観図であり、(b)は3層の光ディスク102の断面図であり、(c)は2層の情報面L0およびL1を有する光ディスク102の断面図である。 実施形態1による光ディスク装置100のブロック図である。 光ディスク装置100のハードウェア構成の例を示す図である。 (a)は、光ディスク102から遠ざかる方向にフォーカスジャンプするときの光ビームの焦点の移動速度を示す図であり、(b)は光ディスク102に近づく方向にフォーカスジャンプするときの光ビームの焦点の移動速度を示す図である。 情報面L0から情報面L2へのフォーカスジャンプ時の制御信号と、光ビームの焦点位置との関係を示す。 区間XおよびYにおいて印加される加速および減速のための制御信号の波形およびタイミングを示す図である。 第1の実施形態によるフォーカスジャンプ制御の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態によるフォーカスジャンプ制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 情報面L2から情報面L0へのフォーカスジャンプ時の制御信号と、光ビームの焦点位置との関係を示す図である。 第1の実施形態によるフォーカスジャンプ制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。 光ディスク装置201のブロック図である。 区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第1の例を示す図である。 区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第2の例を示す図である。 区間Yにおいて第2移動部202によって印加される制御信号の第3の例を示す図である。 区間XおよびYにおいて印加される制御信号の例を示す図である。 区間Yにおいて印加される制御信号の例を示す図である。 区間Xにおいて印加される制御信号の例を示す図である。 区間Xと区間Yとの間に、時間間隔が存在する制御信号の例を示す図である。 加速の後に減速を行い、減速の後に加速を行うための制御信号の例を示す図である。
符号の説明
100,201 光ディスク装置
102 光ディスク
104,200 情報面移動制御部
106 第1移動部
108,202 第2移動部
110 集束部
112 垂直移動部
114 フォーカス検出部
116 フォーカス制御部

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を集束させる集束部と、
    制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、
    前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、
    前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記制御信号を生成する制御部であって、前記制御信号は、前記情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させるための信号である制御部と
    を有する光ディスク装置であって、
    前記制御部は、前記情報面に対し、前記光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記第2加速度の絶対値は前記第1加速度の絶対値よりも小さい、光ディスク装置。
  2. 前記制御部は、前記光ディスクから遠ざかる方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号であって、前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲に入ったときに前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記制御部は、前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲を通過するまで、前記光ディスクに近づく方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号を生成し、その後、前記光ディスクから遠ざかる方向に前記集束部の位置を変化させる制御信号を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記制御部は、
    前記光の焦点が最初に前記フォーカス制御が可能な範囲を通過するまでは、前記光の焦点を第1加速度で減速させ、その後、第2加速度で減速させる制御信号を生成し、
    前記光の焦点が前記フォーカス制御が可能な範囲を通過すると、前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成する、請求項3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記制御部は、前記第1加速度で減速させ、前記光の焦点の移動を停止させる制御信号を生成し、その後、再び同じ方向に移動させ、前記第2加速度で減速させる制御信号を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  6. 前記光ディスクは、前記情報面を複数有しており、
    前記制御部は、フォーカス制御を行っている情報面から、他の情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させる制御信号を生成する、請求項2または3に記載の光ディスク装置。
  7. 前記移動部は、印加されたパルス列に基づいて前記集束部の位置を変化させ、
    前記制御部は、加速度を増加させる第1パルスと加速度を減少させる第2パルスとを含む前記制御信号を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  8. 前記移動部は、印加された前記第1パルスおよび前記第2パルスの数、大きさ、印加される時間長に基づいて、前記集束部の位置、加速度および速度を変化させ、
    前記制御部は、前記第1パルスおよび前記第2パルスの数、大きさ、印加される時間長の少なくとも1つを調整して、前記制御信号を生成する、請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記制御部は、前記制御信号を生成する間は、前記情報面に対するフォーカス制御を停止する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  10. 前記制御部は、情報面に対してフォーカス制御が可能な範囲まで前記光の焦点を移動させた後、フォーカス制御を開始する、請求項9に記載の光ディスク装置。
  11. 光源と、
    前記光源からの光を集束させる集束部と、
    制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、
    前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、
    前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と
    を備えた光ディスク装置において、前記光の焦点をフォーカス制御が可能な範囲まで移動させる方法であって、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2ステップであって、前記第2加速度の絶対値は前記第1加速度の絶対値よりも小さい第2ステップと
    を包含する焦点移動方法。
  12. 光源と、
    前記光源からの光を集束させる集束部と、
    制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、
    前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、
    前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と
    を備えた光ディスク装置に実装されるプロセッサであって、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第1移動制御部と、
    前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2移動制御部であって、前記第2加速度の絶対値を前記第1加速度の絶対値よりも小さく設定する第2移動制御部と
    を備えたプロセッサ。
  13. 光源と、
    前記光源からの光を集束させる集束部と、
    制御信号に基づいて前記集束部の位置を光ディスクの情報面に垂直な方向に変化させ、前記光の焦点を移動させる移動部と、
    前記情報面からの反射光を複数の領域において受け、各領域の受光量に応じた複数の信号を生成する受光部と、
    前記複数の信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成する信号生成部と
    前記フォーカスエラー信号に基づいて前記制御信号を生成する制御部と
    を有する光ディスク装置において実行されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記制御部に対して、
    前記フォーカスエラー信号に基づいて、前記情報面に対し前記光の焦点を第1加速度で減速させる制御信号を生成して、前記移動部に印加する第1ステップと、
    前記光の焦点を第2加速度で減速させる制御信号を生成し、前記移動部に印加する第2ステップであって、前記第2加速度の絶対値を前記第1加速度の絶対値よりも小さく設定する第2ステップと
    を実行させる、コンピュータプログラム。
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