JP4339814B2 - 光ディスク装置、ループゲイン設定方法およびループゲイン設定プログラム - Google Patents

光ディスク装置、ループゲイン設定方法およびループゲイン設定プログラム Download PDF

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本発明は、レーザ等の光源を用いて情報担体(再生専用、記録再生用などの各種の情報担体を含む)上の信号を再生する光ディスク装置、特に光スポットが正しくトラック上を走査するように制御するためのトラッキング制御手段を有する光ディスク装置に関するものである。また、別の本発明は、トラッキング制御のループゲインを設定するループゲイン設定方法およびループゲイン設定プログラムに関する。
近年、ディジタルバーサタイルディスク(以降、DVDと称する)は、大容量のディジタル情報が記録可能な高密度光ディスクとして注目されている。
図5は、高密度光ディスクの一例としてDVD−RAMの構造を示した模式図である。
図5(a)は、光ディスク506の全体図である。光ディスク506は、ディスクの径方向に分離されたドーナツ状の領域1と領域2との2種類の領域により構成されており、それぞれの領域は、複数のトラックを持っている。
領域2は、相変化膜を有し光学的に情報の記録または再生を行うことのできる領域(以降、RAM領域と称する)である。
図5(b)は、RAM領域において光ディスク506を径方向に切断した時の断面図である。図5(b)に示すように、RAM領域では、基材表面に凹凸状の連続的な案内溝であるトラックが一定間隔で形成されており、このトラックピッチは1.6μm程度である。またRAM領域では、凸状の溝(以降、グルーブトラックと称する)と、グルーブトラックに挟まれた部分(以降、ランドトラックと称する)の両方を情報の記録または再生のためのトラックとして使用する。
一方、領域1では、トラックには溝が断続することによりピットが形成されている。領域1は、このピットにより情報があらかじめ記録されている再生専用領域(以降、ROM領域と称する)である。
図5(c)は、ROM領域において光ディスク506を径方向に切断した時の断面図である。図5(c)に示すように、ROM領域におけるトラックピッチは、0.8μm程度である。
前述した光ディスク506に対し、従来の光ディスク装置は、情報を再生あるいは記録する際に安定なトラッキング制御を行うために、RAM領域とROM領域とのそれぞれについてトラッキングエラー信号検出方式を切り替えてトラッキング制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
以下では、RAM領域とROM領域との各領域で、トラッキングエラー信号検出方式を切り替えてトラッキング制御を行う従来の光ディスク装置について説明する。
図6は、従来の光ディスク装置の構成を示したブロック図である。
図6において、光ヘッド100は、光源101と、コリメータレンズ102と、偏光ビームスプリッタ103と、1/4波長板104と、対物レンズ105と、集光レンズ107と、ディテクタ108と、トラッキングアクチュエータ123と、で構成されている。
光源101は、半導体レーザ素子で、光ディスク506の情報面に対し、光ビームを出力する光源である。コリメータレンズ102は、光源101から出射された発散光を平行光に変換するレンズである。偏光ビームスプリッタ103は、光源101から出射された直線偏光を全反射し、光源101から出射される直線偏光に直交する方向の直線偏光を全透過する光学素子である。1/4波長板104は、透過する光の偏光を円偏光から直線偏光に、もしくは直線偏光から円偏光に変換する光学素子である。対物レンズ105は、光ディスク506の情報面に光ビームを集光するレンズである。集光レンズ107は、偏光ビームスプリッタ103を透過した光ビームをディテクタ108に集光するレンズである。ディテクタ108は、受光した光を電気信号に変換する素子であり、4分割の検出領域からなる。トラッキングアクチュエータ123は、光ビームの収束点を光ディスク506の径方向に移動する部材である。
ここで、図7にディテクタ108の平面図を示す。
図7に示すように、ディテクタ108の検出領域は、A、B、C、Dの4つからなり、図の左右方向が光ディスク506の径方向(以降、トラッキング方向と称す)、上下方向がトラック長手方向である。
プリアンプ109a〜dは、ディテクタ108の4分割検出領域A〜Dからの出力電流を電圧に変換する電気素子である。加算器110a〜dは、プリアンプ109a〜dの出力のうち2つを加算して出力する電気回路である。減算器111は加算器110c、110dの2つの出力信号を減算して出力する電気回路である。コンパレータ112a、bは、加算器110a、bの出力を2値化して出力する電気回路である。位相比較器113は、コンパレータ112a、bから出力される2値化信号を比較して、エッジの位相進みおよび位相遅れに対応する時間幅のパルスを出力する電気回路である。ローパスフィルタ114は、位相比較器113から出力されるパルス信号を平滑化する電気回路である。スイッチ115は、マイクロコンピュータ(以降、マイコンと称する)119からの指令信号により減算器111の出力信号とローパスフィルタ114の出力信号とのいずれかを出力する電気回路である。トラッキング制御部116は、スイッチ115からの出力信号に基づき、トラッキング制御信号を出力する回路である。A/D変換器117は、トラッキング制御部116からのトラッキング制御信号をサンプリングし、離散信号に変換する回路である。外乱発生器118は、マイコン119の指令により一定周波数の外乱信号を出力する回路である。加算器120は、トラッキング制御部116からのトラッキング制御信号と外乱発生器118の外乱信号とを加算して出力する電気回路である。ゲイン調整部121は、マイコン119からの指令信号に基づいてゲインを所望の値に設定できる電気回路である。トラッキング駆動部122は、ゲイン調整部121から出力される信号に基づいてトラッキングアクチュエータ駆動信号を出力する回路である。トラッキングアクチュエータ123は、対物レンズ105を光ディスク506の径方向に移動させる要素である。加算器124は、加算器110c、dの2つの出力信号を加算して出力する電気回路である。アドレス再生部125は、ディテクタ108で得られた光量の総和からアドレスを読み取り出力する回路である。コンパレータ126は、スイッチ115からの出力信号を2値化して出力する電気回路である。パルスカウンタ127は、コンパレータ126から出力される2値化信号の立ち上がりエッジの数をカウントする回路である。メモリ128は、データを格納する記憶回路である。移送モータ駆動部129は、マイコン119から出力される移送モータ駆動信号を増幅し出力する回路である。移送モータ130は、光ヘッド100を光ディスク506の径方向に移動させる要素である。
以上のように構成された従来の光ディスク装置の動作について、図6を用いて説明する。
光源101から出射された直線偏光の光ビームは、コリメータレンズ102に入射され、コリメータレンズ102によって平行光にされる。コリメータレンズ102によって平行光にされた光ビームは、偏光ビームスプリッタ103に入射される。偏光ビームスプリッタ103を反射した光ビームは、1/4波長板104で円偏光にされる。1/4波長板104で円偏光にされた光ビームは、対物レンズ105に入射され、光ディスク506上に収束照射される。光ディスク506で反射した光ビームは、偏光ビームスプリッタ103を透過し、集光レンズ107に入射される。集光レンズ107に入射された光ビームは、ディテクタ108の4分割領域に入射される。ディテクタ108の4分割領域A〜Dに入射された光ビームは、各領域で電気信号に変換される。ディテクタ108の各領域で変換された電気信号は、プリアンプ109a〜dで電圧に変換される。
ここで、RAM領域におけるトラッキング制御動作について説明する。
プリアンプ109a、bの出力信号は、加算器110cで加算される。プリアンプ109c、dの出力信号は、加算器110dで加算される。加算器110c、dからの出力信号は、減算器111で減算され、光ディスク506上の光スポットとトラックとの位置関係を示すトラッキングエラー信号(以降、TE信号と称する)となる。
前記したTE信号の検出方法は、一般に、「プッシュプル法」と呼ばれている。光ビームがグルーブトラック中心、あるいはランドトラック中心からずれると、そのずれに対応して、そのトラックのエッジで回折した一次回折光の左右の強度分布が変化する。プッシュプル法とは、この強度分布変化を利用してトラックずれを検出する方法である。以下、プッシュプル法により得られるTE信号をプッシュプルTE信号(以降、PPTE信号と称する)と呼ぶ。
減算器111からの出力信号であるPPTE信号は、スイッチ115を経てトラッキング制御部116に入力され、例えばディジタルシグナルプロセッサ(以降、DSPと称する)によるディジタルフィルタで構成された位相補償回路、低域補償回路などを通過して、トラッキング駆動信号となる。トラッキング制御部116から出力されたトラッキング駆動信号は、加算器120を経て、ゲイン調整部121において所定のゲインにより増幅される。ゲイン調整部121からの出力信号は、トラッキング駆動部122に入力されるとともに増幅されて、トラッキングアクチュエータ123に出力される。
以上のトラッキング制御動作によって、光ディスク506上に収束照射された光ビームが光ディスク506上のRAM領域の所望のトラックを走査するように、対物レンズ105の位置が光ディスク506の径方向に制御される。
次に、ROM領域におけるトラッキング制御動作について説明する。
プリアンプ109a、cの出力信号は、加算器110aで加算される。プリアンプ109b、dの出力信号は、加算器110bで加算される。加算器110a、bからの出力信号は、それぞれコンパレータ112a、bで2値化信号に変換される。コンパレータ112a、bからの2値化信号は、位相比較器113で位相を比較され、エッジの位相進みおよび位相遅れに対応する時間幅のパルス信号が出力される。位相比較器113からのパルス信号は、ローパスフィルタ114で平滑化され、TE信号となる。
前記したTE信号の検出方法は、一般に、「位相差法」と呼ばれている。光ビームがピットを通過するとき、光ビームのトラッキング方向の位置によってディテクタ108上の反射光の強度分布が変化するため、4分割領域の各対角和の信号の位相のずれが生じる。位相差法とは、この位相のずれを利用してトラックずれを検出する方法である。以下、位相差法により得られるTE信号を位相差TE信号と呼ぶ。
ローパスフィルタ114からの出力信号である位相差TE信号は、スイッチ115を経てトラッキング制御部116に入力される。これ以降の処理は、RAM領域でのトラッキング動作における処理と同様である。
以上のトラッキング制御動作によって、光ディスク506上に収束照射された光ビームが光ディスク506上のROM領域の所望のトラックを走査するように、対物レンズ105の位置が光ディスク506の径方向に制御される。
さらに、「検索動作」について、図6を用いて説明する。検索動作とは、光ビームを、RAM領域上のトラックに位置している状態からROM領域上の所望のトラックに位置している状態へと移動させる動作、あるいはその逆に、光ビームを、ROM領域上からRAM領域上へと移動させる動作のことである。
「検索動作」の説明の前に、まず、「アドレス再生動作」について説明する。アドレス再生動作とは、現在の光スポットのアドレスを得る動作のことである。
加算器110c、dからの出力信号は、加算器124で加算され、ディテクタ108で得られた光量の総和に応じた信号を生成する。光量の総和である加算器124からの出力信号は、アドレス再生部125へ入力される。アドレス再生部125は、入力信号を2値化してアドレスを読み取り、読み取ったアドレスをマイコン119へ出力する。以上のアドレス再生動作によって、光ディスク装置は現在の光スポットのアドレスを得ることができる。
次にRAM領域上からROM領域上への検索動作について説明する。
メモリ128には、ROM領域とRAM領域との境界アドレスADbが記憶されている。所望するトラックのアドレスADtがマイコン119に入力されると、マイコン119は、アドレス再生部125より現在位置のアドレスAD0を取得して、所望トラックまでのトラック本数Nt(=AD0−ADt)を演算する。また、マイコン119は、境界アドレスADbと所望するトラックアドレスADtとを比較して、所望のトラックがROM領域上であることを判断し、ROM領域に突入するまでのトラック本数Nb(=AD0−ADb)を演算する。さらにマイコン119は、パルスカウンタ127のカウント数をリセットし、トラッキング制御を不動作にさせる。さらにマイコン119は、演算されたトラック本数Ntに基づいて移送モータ駆動信号を生成し、移送モータ駆動部129に出力する。移送モータ駆動部129は、移送モータ駆動信号を増幅し、移送モータ130へ出力する。
移送モータ130により光ヘッド100が光ディスク506の径方向に移動されると、PPTE信号が発生する。このPPTE信号は、スイッチ115を経てコンパレータ126に入力され、2値化される。パルスカウンタ127は、入力されたコンパレータ126からの2値化信号の立ち上がりエッジ数をカウントすることで、検索動作開始から光ビームが横断したトラック本数Ncをマイコン119へ出力する。マイコン119は、検索動作開始から光ビームが横断したトラック本数Ncを読み取り、NcとROM領域に突入するまでのトラック本数Nbとの大小を比較する。NcがNb未満の場合、マイコン119は、スイッチ115からの出力信号をPPTE信号のままにする。NcがNb以上の場合、マイコン119は、スイッチ115からの出力信号をPPTE信号から位相差TE信号に切り換える。さらにマイコン119は、検索動作開始から光ビームが横断したトラック本数Ncを読み取り、NcがNtと等しくなると、パルスカウンタ127のカウント数をリセットし、トラッキング制御を動作させる。このとき、トラッキング制御動作は位相差TE信号に基づいて行われる。その後マイコン119は、アドレス再生部125より現在のアドレスを取得し、取得したアドレスが所望のトラックと一致していればトラック検索動作を終了し、一致していない場合は上記したトラック検索動作を繰り返し所望トラックを検索する。
ROM領域上からRAM領域上への検索動作も同様である。
すなわち、マイコン119は、RAM領域に突入するまでのトラック本数Nb(=ADb−AD0)と、検索動作開始から光ビームが横断したトラック本数Ncとの大小を比較する。NcがNb未満の場合、マイコン119はスイッチ115からの出力信号を位相差TE信号のままにする。NcがNb以上の場合、マイコン119はスイッチ115からの出力信号を位相差TE信号からPPTE信号に切り換える。その後NcとNtとが等しくなると、マイコン119は、パルスカウンタ127のカウント数をリセットし、トラッキング制御を動作させる。このときのトラッキング制御動作は、PPTE信号に基づいて行われる。
以上のように、従来の光ディスク装置においては、光スポットがRAM領域上を移動しているのであれば、PPTE信号検出方式を用いてTE信号を生成し、ROM領域上を移動しているのであれば、位相差TE信号検出方式を用いてTE信号を生成するように構成されている。
さらに、この光ディスク装置は、RAM領域およびROM領域の領域間の移動に応じて適切にTE信号検出方法を切り替えて、トラッキング制御を行うように構成されている。
また、トラッキング制御系に求められる制御特性を確保するために、トラッキング制御のループゲインを各々の領域で自動調整する光ディスク装置がある(例えば、特許文献2参照)。
以下では、トラッキング制御系におけるループゲインの調整動作について、図6を用いて説明する。
マイコン119は、内蔵する外乱発生器118によって一定周波数の外乱信号を発生させる。この外乱信号は、加算器120によってトラッキング制御系に印加される。マイコン119は、外乱信号の発生および印加と共に、この外乱信号に対するトラッキング制御系の応答信号を、A/D変換器117によってサンプリングして、取り込む。さらにマイコン119は、トラッキング制御系に印加した外乱信号と取り込んだ応答信号とを演算処理し、印加した外乱信号と取り込んだ応答信号との比(以降、ループゲインと称する)、または印加した外乱信号と取り込んだ応答信号との位相差(以降、位相差と称する)を測定する。その後マイコン119は、測定したループゲインまたは位相差に応じてゲイン調整部121を動作させて、トラッキング制御系が所定のループゲインとなるように調整する。
以上のループゲイン調整動作によって、トラッキング制御系のループゲインが最適となり、安定したトラッキング制御が実現できる。
以上のように、従来の光ディスク装置においては、ループゲイン調整動作によってトラッキング制御系のループゲインが最適となり、安定したトラッキング制御が実現できるように構成されている。
しかし、光ディスク506のように、ディスク中にランドおよびグルーブトラックからなるRAM領域と、ピット列からなるROM領域とが混在する場合には、トラッキング制御のために2種類の検出方式とその切り替えとを必要とするため、光ディスク装置における専用回路の増大につながる。
さらに、各領域での安定したトラッキング制御のためには、ループゲイン調整動作をRAM領域、ROM領域のそれぞれの領域で行う必要があるため、調整時間の増加を引き起こし、光ディスク装置の性能悪化につながる。
記録再生が可能な次世代高密度光ディスクにおいては、ROM領域にあらかじめ記録される情報の記録を、ピット列により実現するのではなく、トラック形状を光ディスクの径方向に微小に変化させる(ウォブリングさせる)ことにより実現する。また、RAM領域は、従来と同様に、凹凸状の連続した案内溝で形成されている。
このような次世代高密度光ディスクでは、前記の構成を採用することで、TE信号検出方式を、ROM領域とRAM領域とのいずれにおいても同一の方式、すなわちPPTE検出方式とすることができる。
特開平10−124900号公報(段落0022〜0046、第1〜5図) 特開平4−19830号公報(頁2〜5、第1〜7図)
光ディスクのROM領域に対する情報の記録を、前記したウォブリングにより実現する場合、RAM領域に比べてROM領域では、トラックのウォブリングを実現するためにトラックピッチを広げる必要がある。つまり、光ディスクは、RAM領域とROM領域とでトラックピッチが異なる構造を有することとなる。
このようにトラックピッチが異なる複数の領域を持つ光ディスクに対し、PPTE信号検出方式を適用する場合には、以下に述べる問題点がある。
図8は、トラックピッチが異なる領域をもつ光ディスク106上のトラックと、PPTE信号波形との対応を示す図である。図8(a)は、光ディスク106の径方向の断面図である。ここで図中に示すように、トラックピッチがTp1の領域を領域1、Tp2の領域を領域2とする。図8(b)は、光スポットの位置が図8(a)の横軸のそれぞれの位置にある場合に得られるPPTE信号をプロットした波形図である。
図8に示されるように、PPTE信号検出法で得られるTE信号の信号振幅は、光スポットが位置するトラックピッチに依存する。このため、トラックピッチが異なる領域1、領域2では、その領域毎にTE信号の検出感度が異なる。すなわち、例えば、領域1においてトラッキング制御ループゲインをループゲイン調整により最適に調整しても、領域2では最適なループゲインとならない。
したがって、領域1で調整されたループゲインを用いても、領域2でのトラッキング制御の安定性を確保できないという課題が生じる。
また、この課題を避けるために、領域毎にトラッキング制御ループゲインの調整を行うことも考えられる。この場合、全ての領域でトラッキング制御の安定性を確保できるが、領域の数だけループゲイン調整を実行する必要がある。このため、従来の光ディスク装置と同様に、調整時間の増加を引き起こし、光ディスク装置の性能悪化につながる。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、トラックピッチが異なる複数の領域を持つ光ディスクのいずれの領域においても、所望のトラッキング制御特性を持つようにループゲインを推定するトラッキング制御手段を含む光ディスク装置を提供するものである。
本発明の光ディスク装置は、トラックピッチの異なる少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置であって、収束手段と、移動手段と、受光手段と、トラックずれ検出手段と、トラッキング制御手段と、ループゲイン調整手段と、ループゲイン推定手段とを備えている。収束手段は、情報担体に向けて光ビームを収束、照射する。移動手段は、収束手段により収束された光ビームの収束点を情報担体径方向に移動する。受光手段は、情報担体の情報面より反射された光ビームを受光する。トラックずれ検出手段は、受光手段からの信号に基づき、光ビームの収束点とトラックとの位置ずれを検出する。トラッキング制御手段は、トラックずれ検出手段からの信号に基づき、移動手段を駆動し、光ビームの収束点がトラック上を走査するように制御する。ループゲイン調整手段は、トラッキング制御手段のループゲインであって、第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整する。ループゲイン推定手段は、ゲイン調整手段によって求めた第1の領域の第1ループゲインに基づき、第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定する。そして、ループゲイン推定手段は、第1の領域におけるトラックピッチと第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納手段を有し、第1の領域の第1ループゲインと、格納手段に格納された所定値とに基づいて、第2の領域の第2ループゲインを推定する。
ここで、情報担体の径方向とは、例えば、トラックに対し垂直な方向(直交する方向)である。受光手段は、例えば、情報面より反射された光ビームの戻り光を複数の分割領域で受光する手段などである。また、トラキング制御とは、光ビームの収束点がトラック上を正しく走査するように制御することを意味する。また、ループゲイン推定手段は、例えば、光ビームの収束点が第1の領域から第2の領域に移動する前に第2ループゲインを推定する。
本発明の光ディスク装置により、領域1、領域2のいずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定が可能となる。また、トラックピッチの異なる領域1、領域2のいずれの領域においてもトラッキング制御の安定性が確保されるため、再生記録の信頼性を向上できる。
本発明の光ディスク装置では、ループゲイン推定手段は、第1の領域の第1ループゲインと、第1の領域におけるトラックずれ検出手段からの信号の振幅と第2の領域におけるトラックずれ検出手段からの信号の振幅との比とに基づいて、第2の領域の第2ループゲインを推定すること特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、第2の領域でループゲイン調整を行う必要がないため、装置起動時の調整時間の短縮が可能となり、装置の性能向上が実現できる。
本発明の光ディスク装置では、ループゲイン推定手段は、第1の領域におけるトラックピッチと第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納手段を有し、第1の領域の第1ループゲインと、格納手段に格納された所定値とに基づいて、第2の領域の第2ループゲインを推定すること特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、各領域でループゲイン調整を行う必要がないため、装置起動時の調整時間の短縮が可能となり、装置の性能向上が実現できる。
本発明の光ディスク装置は、光ビームの収束点が、第1の領域および第2の領域のうちいずれの領域に位置しているのかを判定する領域判定手段をさらに備え、領域判定手段による判定結果に応じて、トラッキング制御手段のループゲインが切り換えられることを特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、いずれの領域においても最適なトラッキング制御が可能となるため、再生記録の信頼性が向上する。
本発明の光ディスク装置では、領域判定手段は、トラックずれ検出手段で検出される信号の振幅の変化によって、光ビームの収束点の位置している領域を判定することを特徴とする。
本発明の光ディスク装置により、現在の光ビームの収束点の位置に応じたトラッキング制御ループゲインの切り替えが可能となり、領域によらず最適なトラッキング制御が可能となり、再生記録の信頼性が向上する。
本発明の光ディスク装置は、光ビームの収束点を、所望するトラックへ移動させるトラック検索手段をさらに備え、領域判定手段は、トラック検索手段によって光ビームの収束点がトラックを横切って移動している時に、光ビームの収束点が位置している領域を判定することを特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、トラック検索動作によって領域間の移動が発生した場合、いずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定が可能となる。このため、領域をまたいだトラック検索動作後のトラッキング制御の引き込み性能を確保することが可能となり、再生記録の信頼性が向上する。
本発明の光ディスク装置では、情報担体上の第1の領域は、トラックの形状の変化を用いてあらかじめ所定の情報が記録してある領域であり、所定の情報は、光ビームの収束点が第2の領域へ移動する前に再生されることを特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、第2の領域でループゲイン調整を行う必要がなく、装置起動時の調整時間の短縮が可能となり、装置の性能向上が実現できる。
本発明の光ディスク装置では、情報担体上の第2の領域は、情報の記録あるいは再生が行われる領域であることを特徴とする。
本発明の光ディスク装置では、記録再生動作において、第2の領域でループゲイン調整を行わずに動作の開始が可能となる。このため、装置の性能向上が実現できる。
本発明のループゲイン設定方法は、少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置において、それぞれの領域のトラッキング制御に用いられるループゲインを設定するループゲイン設定方法であって、ループゲイン調整ステップと、ループゲイン推定ステップとを備えている。ループゲイン調整ステップは、第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整する。ループゲイン推定ステップは、ゲイン調整ステップによって求めた第1の領域の第1ループゲインに基づき、第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定する。そして、ループゲイン推定ステップは、第1の領域におけるトラックピッチと第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納ステップを有し、第1の領域の第1ループゲインと、格納ステップで格納された所定値とに基づいて、第2の領域の第2ループゲインを推定する。
本発明のループゲイン設定方法により、領域1、領域2のいずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定が可能となる。また付随的な効果として、トラックピッチの異なる領域1、領域2のいずれの領域においてもトラッキング制御の安定性が確保されるため、再生記録の信頼性を向上できる。
本発明のループゲイン設定プログラムは、少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置において、それぞれの領域のトラッキング制御に用いられるループゲインを設定するループゲイン設定方法をコンピュータに対して行わせるループゲイン設定プログラムである。ループゲイン設定方法は、ループゲイン調整ステップと、ループゲイン推定ステップとを備えている。ループゲイン調整ステップは、第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整する。ループゲイン推定ステップは、ゲイン調整ステップによって求めた第1の領域の第1ループゲインに基づき、第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定する。そして、ループゲイン推定ステップは、第1の領域におけるトラックピッチと第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納ステップを有し、第1の領域の第1ループゲインと、格納ステップで格納された所定値とに基づいて、第2の領域の第2ループゲインを推定する。
本発明のループゲイン設定プログラムにより、領域1、領域2のいずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定が可能となる。また付随的な効果として、トラックピッチの異なる領域1、領域2のいずれの領域においてもトラッキング制御の安定性が確保されるため、再生記録の信頼性を向上できる。
本光ディスク装置のトラッキング制御手段を用いることで、トラッキング制御の安定性が増し、光ディスク装置の記録再生動作の信頼性が向上する。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
〈構成について〉
図1は、実施の形態1における光ディスク装置200の構成を示すブロック図である。なお、従来の光ディスク装置と同様の部分には同じ番号を付し、説明を省略する。
図1において、光ディスク106は、トラックピッチが異なる複数の領域を持つ。
図2は、光ディスク106の構造を示した模式図である。図2(a)は、光ディスク106の全体図である。
光ディスク106は、ディスクの径方向に分離されたドーナツ状の領域1と領域2との2種類の領域により構成されており、それぞれの領域は、複数のトラックを持つ。ここで、領域1のトラックピッチ(Tp1)は、0.35μmであり、領域2のトラックピッチ(Tp2)は、0.32μmであるとする。
領域1は、トラック形状をウォブリングさせることにより情報があらかじめ記録されている領域である。記録されている情報は、例えば、光ディスクの容量や情報面の数、あるいは記録で推奨されるレーザの発光パターン等、装填された光ディスクを記録再生する際に必要となる情報である。
一方、領域2は、記録材料膜を有し、光学的に情報の記録または再生を行うことのできる領域である。また、図1において、振幅検出部131は、PPTE信号の信号振幅を検出する回路である。
図1に示すように、光ディスク装置は、「収束手段(光ヘッド100)」と、「移動手段(トラッキングアクチュエータ123)」と、「受光手段(ディテクタ108)」と、「トラックずれ検出手段」と、「トラッキング制御手段」と、「ループゲイン調整手段」と、「ループゲイン推定手段」と、「領域判別手段」と、「検索手段」とで構成されている。
「トラックずれ検出手段」は、プリアンプ109c、dと、加算器110c、dと、減算器111とで構成されている。
「トラッキング制御手段」は、トラッキング制御部116と、加算機120と、ゲイン調整部121と、トラッキング駆動部122とから主に構成されている。
「ループゲイン調整手段」は、A/D変換器117と、マイコン119と、外乱発生器118と、加算器120と、ゲイン調整部121とで構成されている。
「ループゲイン推定手段」は、振幅検出部131と、マイコン119と、「格納手段(メモリ128)」とで構成されている。
「領域判別手段」は、振幅検出部131と、マイコン119とで構成されている。
「検索手段」は、アドレス再生部125と、コンパレータ126と、パルスカウンタ127と、マイコン119と、移送モータ駆動部129と、移送モータ130とで構成されている。
〈ループゲイン推定動作について〉
以上のように構成された光ディスク装置200におけるループゲイン推定動作について説明する。
図3は、トラックピッチが異なる領域1と領域2とをもつ光ディスク106上のトラックと、PPTE信号波形と、PPTE信号振幅レベルとの対応を示す図である。図3(a)、(b)は、図8(a)、(b)と同様の図であるため説明を省略する。
図3(c)は、図3(b)のPPTE信号の振幅を振幅検出部131で検出した結果を示した波形図である。この図3(a)〜(c)が示すように、領域1と領域2とにおいて振幅検出部131で得られるPPTE信号の振幅は、それぞれA1、A2であるとする。
トラッキング制御ループゲインとPPTE信号振幅とは比例する関係にあるため、領域1と領域2におけるトラッキング制御ループゲインをG1、G2とすると、G1、G2とA1、A2との間には、次の(式1)の関係が成り立つ。
G1/G2=A1/A2 ・・・(式1)
ここで、ループゲイン調整動作により領域1でのループゲインが最適となるようにゲイン調整部121のゲインが設定されているとし、そのゲインの設定値がK1であるとする。
このとき、領域2のトラッキング制御ループゲインを適切に設定するためには、(式1)を考慮して、ゲイン調整部121におけるゲインK2を次の(式2)により求めればよい。
K2=K1×A1/A2 ・・・(式2)
この式にしたがってゲインK2の値を求めるための動作について説明する。
マイコン119は、振幅検出部131で得られる各領域でのPPTE信号の振幅A1、A2を、例えば、ピーク検出やエンベロープ検波等によって求める。さらに、マイコン119は、各振幅値と領域1でのループゲイン調整結果であるゲイン設定値K1とを用いて、(式2)を計算し、領域2におけるゲイン設定値K2を求める。
以上の構成にすることで、領域1におけるループゲイン調整結果K1と、領域1と領域2とにおけるPPTE信号振幅の比A1/A2とに基づいて、領域2における最適なループゲインを推定することが可能となる。すなわち、領域1および領域2のいずれの領域においても最適なループゲインの設定が可能となる。
なお、本実施の形態では、各領域におけるPPTE信号振幅を検出し、その比を用いてループゲインの推定を行っている。しかし、PPTE信号振幅は、トラックピッチに比例する関係にあるため、トラックピッチを用いて推定を行うこともできる。すなわち、トラックピッチTp1とTp2との比Tp1/Tp2をあらかじめメモリ128に保存しておく。マイコン119は、領域1におけるループゲイン調整結果と、メモリ128保存されたトラックピッチの比の値とを用いて、領域2のループゲインを推定する。これによっても同様の効果が得られる。つまり、振幅検出部131による振幅検出結果を用いることなく、領域2のループゲインを推定することが可能となる。
またこのループゲイン推定方法は、領域1でループゲインの調整を行えば、他の領域で同様の調整を行う必要がない。すなわち、領域1でのループゲインの調整とPPTE信号振幅の測定とを行うのみで、各領域における最適なループゲインの推定が可能となる。このため、本発明のループゲイン推定方法は、各領域におけるループゲインの調整時間の減少につながり、光ディスク装置の性能向上に寄与することになる。
〈ループゲインの切り替えについて〉
次に、領域1と領域2との各領域でループゲインの切り替えを行う場合の本実施の形態における光ディスク装置200の動作について説明する。本実施の形態では、検索動作中にPPTE信号振幅を用いて領域判別を行い、領域毎にループゲインを切り換える点に特徴を有している。
以下では、図1および図3を用いて説明を行う。
従来の光ディスク装置と同様に、所望するトラックのアドレスADtがマイコン119に入力されると、マイコン119は、アドレス再生部125より現在位置のアドレスAD0を取得し、所望トラックまでのトラック本数Nt(=AD0−ADt)の演算を行う。さらに、マイコン119は、パルスカウンタ127のカウント数をリセットし、トラッキング制御を不動作にさせる。さらに、マイコン119は、トラック本数Ntに基づいて移送モータ駆動信号を生成し、生成した移送モータ駆動信号を移送モータ駆動部129に出力する。移送モータ駆動信号により移送モータ130が駆動され、光ヘッド100が光ディスク506の径方向に移動すると、PPTE信号が発生する。
ところで、図3(a)〜(c)が示すように、トラックピッチが異なる領域から得られるPPTE信号の振幅は異なる。したがって、図3(c)のように、検索動作中に振幅検出部131で検出されたPPTE信号の振幅の振幅変化を調べることにより、光スポットがいずれの領域に位置しているかを判断できる。
より詳しくは、マイコン119は、検索動作中に振幅検出部131で得られるPPTE信号の振幅A0と所定のレベルA3との大小を比較する。A0がA3よりも大きい場合(例えば、A0がA1である場合)、マイコン119は、光スポットが領域1上にあることを判断する。そこで、マイコン119は、ゲイン調整部121のゲイン設定を、前記した領域1でのループゲイン調整結果であるK1、に設定する。A0がA3より小さい場合(例えば、A0がA2である場合)、マイコン119は、光スポットが領域2上にあることを判断する。そこで、マイコン119は、ゲイン調整部121のゲイン設定を、前記したループゲイン推定動作による推定結果K2、に設定する。
さらにマイコン119は、検索動作開始から光ビームが横断したトラック本数Ncを読み取り、NcがNtと等しくなると、パルスカウンタ127のカウント数をリセットし、トラッキング制御を動作させる。その後マイコン119は、アドレス再生部125より現在のアドレスを取得し、取得したアドレスが所望のトラックと一致していればトラック検索動作を終了し、一致していなければ上記したトラック検索動作を繰り返し、所望トラックを検索する。
以上のような構成にすることで、トラック検索動作中に、PPTE信号振幅を用いて現在の光スポットが領域1、領域2のいずれに位置するか判別し、その判別結果に応じて、ゲイン調整部121のゲイン設定を、K1(領域1の設定)とK2(領域2の設定)との間で切り換えることが可能となる。
したがって、トラック検索動作によって異なるトラックピッチを有する領域間の移動が発生した場合でも、いずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定を行うことが可能となる。このため、領域をまたいだトラック検索動作後のトラッキング制御の引き込み性能(トラック追従性能)が確保されることになり、これは光ディスク装置の性能向上につながる。
以上述べたように、トラックピッチが異なる複数の領域を持つ光ディスクでは、各領域でPPTE信号振幅がトラックピッチに依存して変化する。このため、従来技術では、全ての領域でループゲインの調整を行わなければ、全ての領域でトラッキング制御ループゲインを最適に保つことができない。
しかし、本実施の形態の光ディスク装置200では、ある領域におけるループゲイン調整結果と各領域のPPTE信号振幅比とを用いて、各領域での最適なループゲインを推定することが可能である。したがって、各領域でループゲイン調整を行う必要がなく、起動時の調整時間の短縮が実現できる。
また、本実施の形態の光ディスク装置200では、トラック検索動作中にPPTE信号振幅の変化によって領域の判別を行うことが可能である。
さらに、ループゲインの推定と領域の判別とを組み合わせて、判別結果に応じて推定されたループゲインに切り換えることにより、いずれの領域においても最適なトラッキング制御ループゲインの設定が可能となる。
したがって本実施の形態を用いれば、トラックピッチが異なる複数の領域を持つ光ディスクに対して、いずれの領域においても安定なトラッキング制御が可能となる。このため、光ディスクを再生記録する装置として、信頼性の高い光ディスク装置が実現できる。
同時に、起動時の調整時間の短縮が可能となるため、光ディスク装置の性能向上につながる。
〈トラックジャンプ動作について〉
また、本実施の形態の光ディスク装置では、トラック検索動作中にPPTE信号振幅の変化によって領域の判別を行っている。これは、領域のトラックピッチをPPTE信号振幅により検出していることに他ならない。このトラックピッチ検出結果をトラック検索動作に対し利用することが可能である。この利用について以下で説明する。
トラック検索動作では、前記したような光ヘッド100を移送モータ130により径方向に移動させる動作の他に、トラックジャンプと呼ばれる動作も行われる。
ここで、トラックジャンプ動作について図4を用いて説明する。
図4は、トラックジャンプ動作を行う光ディスク装置200’の構成を示したブロック図である。ジャンプパルス発生器132は、マイコン119からの指令によりパルス状の駆動信号(以降、トラックジャンプ信号と称する)を加算器133へ出力する。加算器133は、ゲイン調整部121からの出力信号とトラックジャンプ信号とを加算しトラッキング駆動部122へ出力する。加算器133からの出力信号は、トラッキング駆動部122に入力、増幅されてトラッキングアクチュエータ123に出力される。以上によりトラッキングアクチュエータ123は、対物レンズ105を径方向にトラック1本ずつ移動させる。この動作をトラックジャンプと呼ぶ。
このトラックジャンプ動作に用いられるパルス状のトラックジャンプ信号の最適な波高値は、トラックピッチに依存する。そこで、本実施の形態の光ディスク装置では、領域毎に検出されるトラックピッチに応じてトラックジャンプ信号の波高値を増減させる。すなわち、トラック検索動作において検出したトラックピッチが広い程、波高値の高いトラックジャンプ信号を出力する。これにより、安定かつ高精度のトラックジャンプが実現できる。さらには、安定かつ信頼性の高いトラック検索動作の実現が可能となる。
〈その他〉
(1)
なお、本実施の形態では、光ディスク106がBD(ブルーレイ・ディスク)と同様の構成を有するとして説明を行った。しかし、本実施の形態に記載した発明は、BDに限らず、その他の光ディスクに対して適用することが可能である。
(2)
また、トラックピッチの異なる複数の領域に対するトラッキングエラー信号検出方式がそれぞれ同じ方式であるような場合に、本発明を適用すると特に有効である。
例えば、DVD−RAMでは、内周側において、ピット列を有するROM領域が形成され、外周側において、連続溝を有するRAM領域が形成される。従来法では、それぞれの領域に対して、異なるトラッキングエラー信号検出方式が適用され、ROM領域に対して位相差法が、RAM領域に対してプッシュプル法が用いられる。さらに、従来法では、それぞれの領域のトラックピッチが異なっており、ROM領域のトラックピッチは、0.8μmであり、RAM領域のトラックピッチは、1.6μmである。
このようなDVD−RAMでは、それぞれの領域に対して用いられるトラッキングエラー信号検出方式と、それぞれの領域のトラックピッチとが異なるため、それぞれの領域に対して適切なトラッキングループゲインの値が異なる。
このため、従来の技術では、DVD−RAMのそれぞれの領域に対するトラッキングループゲインを求める際に、それぞれの領域においてトラッキングループゲインを調整するのが通常であり、ある領域において調整されたトラッキングループゲインに基づいて、他の領域のトラッキングループゲインを推定することは通常ではない。ましてや、異なるトラッキングエラー信号検出方式から得られるトラッキングエラー信号を用いて、トラッキングループゲインを推定しても、適切なトラッキングループゲインを推定できないことがある。
一方、例えば、BDでは、内周側において、トラック形状のウォブリングにより情報が記録された連続溝を有するRAM領域が形成され、外周側において、連続溝を有するRAM領域が形成される。さらに、それぞれの領域に対して、同じトラッキングエラー信号検出方式(プッシュプル法)が適用される。それぞれの領域のトラックピッチが異なっており、内周側のRAM領域のトラックピッチは、0.35μmであり、外周側のRAM領域のトラックピッチは、0.32μmである。
以上に述べたように、BDでは、それぞれの領域のトラックピッチのみが異なることで、それぞれの領域に対して適切なトラッキングループゲインの値が異なる。
そこで、BDに対して本発明を適用すると、同じトラッキングエラー信号検出方式から得られるトラッキングエラー信号を用いてトラッキングループゲインの推定を行うことができるため、適切なトラッキングループゲインを推定できる。
(3)
また、本発明を比較的高精度のトラッキング制御が必要とされる光ディスクに対して用いると、特に有効である。
例えば、本発明をBDに用いた場合、特に有効である。より詳しくは、BDでは、トラックピッチが狭いため、DVD−RAMに比べて、高精度なトラッキング制御が必要である(相対的に言えば、DVD−RAMは、それほどの精度を必要としない。)。例えば、DVD−RAMでは、トラッキング制御に際して許容される誤差は、0.022μmであるのに対し、BDでは、0.009μmの誤差しか許容されない。
高精度なトラッキング制御を行うためには、トラックピッチの異なる各領域でトラッキングループゲインを適切に設定する必要がある。
従来、例えば、DVD−RAMの場合、トラッキング制御における精度はそれほど要求されていない。このため、光ディスクやドライブ間のばらつきがトラッキング制御に与える影響は、それほど大きくない。そこで、光ディスクの異なる領域に対してトラッキングループゲインを求める場合であっても、それぞれの領域のトラッキングループゲインの差を予め定めておき、ある領域のトラッキングループゲインの値と、予め定められた差の値とから、それぞれの領域のトラッキングループゲインを推定すれば、最低限必要な精度のトラッキング制御を実現することができる。
一方、例えば、BDの場合、高精度なトラッキング制御が要求されている。このため、光ディスクやドライブ間のばらつきがトラッキング制御に与える影響は大きく、各領域に対するトラッキングループゲインを適切に調整する必要がある。この場合、各領域毎にトラッキングループゲインを調整してもよいが、この場合、調整に要する時間が長くなるという点と、(4)で後述する点とにより、不都合が生じる。
そこで、本発明を適用し、一方の領域でトラッキングループゲインを調整するとともに、トラッキングエラー信号の振幅測定の結果から、他の領域でのトラッキングループゲインを推定することで、高精度なトラッキング制御を実現しつつ、そのループゲインの調整に要する時間を短くすることが可能となる。
(4)
また、本発明をさらに高精度のトラッキング制御が必要とされる光ディスクに対して用いると、特に有効である。
例えば、(3)で述べたように、高精度なトラッキング制御が要求されている状況で、領域毎にトラッキングループゲインを調整することが考えられる。この場合、外周側のRAM領域でトラッキングループゲインを調整する場合、そのRAM領域に情報が記録済みか否かにより、調整されたトラッキングループゲインの値が影響を受ける。このため、さらに高精度のトラッキング制御が必要とされる場合には、各領域毎にトラッキングループゲインを調整することは、適切でない場合がある。また、このように各領域でトラッキングループゲインを調整すると、調整時間が長くなり、装置起動の時間が長くなる。
一方、本発明を用いる場合、トラッキングループゲインの調整は、情報が記録されていない内周側のRAM領域でのみ行う。さらに、調整されたトラッキングループゲインの値から、外周側のRAM領域のトラッキングループゲインの値を推定する。このため、本発明では、調整時間を短縮しつつ、各領域毎にトラッキングループゲインを設定することが可能となる。
(5)
なお、本実施の形態においては、プリアンプ109a〜dからの出力信号を順次処理していく構成要素は、全て電気回路とした。すなわち、上記では、アナログ回路の利用について説明した。しかし、これらの構成要素をディジタル回路としても同様の効果が得られる。
すなわち、プリアンプ109a〜dの出力信号をAD変換器によってディジタル信号に変換し、そのディジタル信号をディジタル回路により実現された各構成要素で順次処理してもよい。
(6)
さらに、本実施の形態においては、トラックピッチが異なる複数の領域を、領域1と領域2との2つとしたが、領域の数は、2つに限定されるものではない。
(7)
また、本実施の形態においては、ループゲイン調整手段として、一定周波数の外乱を制御系に印加し、その応答波形をサンプリングし、演算して、所定のループゲインとなるように調整する方式を用いたが、ループゲイン調整方式が本方式に限定されることはない。
(8)
上記実施の形態において、ブロック図を用いて示した各部は、一体あるいは別体として構成される集積回路で構成されてよい。例えば、図1及び図4において、光ディスク106、光ヘッド100、移送モータ130以外の各部は、集積回路で構成することが可能である。また、集積回路で構成することのできる各部の機能は、コンピュータなどにおいて、プログラムにより実行されるものであってもよい。
本発明の光ディスク装置は、トラックピッチが異なる複数の領域を持つ光ディスクにおいて、いずれの領域においても安定なトラッキング制御が可能となる効果を有し、光ディスクを再生記録する装置の信頼性を上げる方法として有用である。
さらに、内周の特定領域のトラックピッチを広げてサーボを安定させ、その領域にシステム情報やディスク個別情報をあらかじめ入れておくディスクフォーマット等が考えられるが、そのようなディスクに対しても有用である。
また、本発明の光ディスク装置は、起動時の調整時間の短縮が可能となる効果を有し、光ディスクを再生記録する装置の性能を向上する方法として有用である。
本発明の実施の形態1の光ディスク装置のブロック図 本発明の実施の形態1におけるトラックピッチが異なる領域をもつ光ディスク106の構造を示す模式図 本発明の実施の形態1におけるトラックピッチが異なる領域をもつ光ディスク106上のトラックと、PPTE信号波形と、PPTE信号振幅レベルの対応を示す波形図 本発明の実施の形態1におけるトラックジャンプ動作を行う光ディスク装置の構成を示したブロック図 DVD−RAMの構造を示す模式図 従来の技術の光ディスク装置のブロック図 従来の技術の光ディスク装置におけるディテクタ108の検出領域を示す平面図 従来の技術の光ディスク装置におけるトラックピッチが異なる領域をもつ光ディスク106上のトラックと、PPTE信号波形の対応を示す波形図
符号の説明
100 光ヘッド
101 光源
102 コリメータレンズ
103 偏光ビームスプリッタ
104 1/4波長板
105 対物レンズ
106 光ディスク
107 集光レンズ
108 ディテクタ
109 プリアンプ
110 加算器
111 減算器
112 コンパレータ
113 位相比較器
114 ローパスフィルタ
115 スイッチ
116 トラッキング制御部
117 A/D変換器
118 外乱発生器
119 マイクロコンピュータ(マイコン)
120 加算器
121 ゲイン調整部
122 トラッキング駆動部
123 トラッキングアクチュエータ
124 加算器
125 アドレス再生部
126 コンパレータ
127 パルスカウンタ
128 メモリ
129 移送モータ駆動部
130 移送モータ
131 振幅検出部
506 光ディスク

Claims (8)

  1. トラックピッチの異なる少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置であって、
    前記情報担体に向けて光ビームを収束、照射する収束手段と、
    前記収束手段により収束された光ビームの収束点を情報担体の径方向に移動する移動手段と、
    前記情報担体の情報面より反射された光ビームを受光する受光手段と、
    前記受光手段からの信号に基づき、光ビームの収束点とトラックとの位置ずれを検出するトラックずれ検出手段と、
    前記トラックずれ検出手段からの信号に基づき、前記移動手段を駆動し、光ビームの収束点がトラック上を走査するように制御するトラッキング制御手段と、
    トラッキング制御手段のループゲインであって、前記第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整するループゲイン調整手段と、
    前記ループゲイン調整手段によって求めた前記第1の領域の前記第1ループゲインに基づき、前記第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定するループゲイン推定手段と、
    を備え
    前記ループゲイン推定手段は、前記第1の領域におけるトラックピッチと前記第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納手段を有し、
    前記第1の領域の前記第1ループゲインと、前記格納手段に格納された前記所定値とに基づいて、前記第2の領域の前記第2ループゲインを推定する、
    光ディスク装置。
  2. 前記光ビームの収束点が、前記第1の領域および前記第2の領域のうちいずれの領域に位置しているのかを判定する領域判定手段、
    をさらに備え、
    前記領域判定手段による判定結果に応じて、前記トラッキング制御手段のループゲインが切り換えられることを特徴とする、
    請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記領域判定手段は、前記トラックずれ検出手段で検出される信号の振幅の変化によって、前記光ビームの収束点の位置している領域を判定することを特徴とする、
    請求項に記載の光ディスク装置。
  4. 光ビームの収束点を、所望するトラックへ移動させるトラック検索手段、
    をさらに備え、
    前記領域判定手段は、前記トラック検索手段によって前記光ビームの収束点がトラックを横切って移動している時に、前記光ビームの収束点が位置している領域を判定することを特徴とする、
    請求項またはに記載の光ディスク装置。
  5. 前記情報担体上の前記第1の領域は、トラックの形状の変化を用いてあらかじめ所定の情報が記録してある領域であり、
    前記所定の情報は、前記光ビームの収束点が前記第2の領域へ移動する前に再生されることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれかに記載の光ディスク装置。
  6. 前記情報担体上の前記第2の領域は、情報の記録あるいは再生が行われる領域であることを特徴とする、
    請求項1〜のいずれかに記載の光ディスク装置。
  7. 少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置において、それぞれの領域のトラッキング制御に用いられるループゲインを設定するループゲイン設定方法であって、
    前記第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整するループゲイン調整ステップと、
    前記ループゲイン調整ステップによって求めた前記第1の領域の前記第1ループゲインに基づき、前記第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定するループゲイン推定ステップと、
    を備え
    前記ループゲイン推定ステップは、前記第1の領域におけるトラックピッチと前記第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納ステップを有し、
    前記第1の領域の前記第1ループゲインと、前記格納ステップで格納された前記所定値とに基づいて、前記第2の領域の前記第2ループゲインを推定する、
    ループゲイン設定方法。
  8. 少なくとも2つ以上の領域をもつ情報担体の第1及び第2の領域に情報を記録する、あるいは記録されている情報を再生する光ディスク装置において、それぞれの領域のトラッキング制御に用いられるループゲインを設定するループゲイン設定方法をコンピュータに対して行わせるループゲイン設定プログラムであって、
    前記ループゲイン設定方法は、
    前記第1の領域のトラッキング制御に用いられる第1ループゲインを調整するループゲイン調整ステップと、
    前記ゲイン調整ステップによって求めた前記第1の領域の前記第1ループゲインに基づき、前記第2の領域のトラッキング制御に用いられる第2ループゲインを推定するループゲイン推定ステップと、
    を備え
    前記ループゲイン推定ステップは、前記第1の領域におけるトラックピッチと前記第2の領域におけるトラックピッチとの比をあらかじめ所定値として格納しておく格納ステップを有し、
    前記第1の領域の前記第1ループゲインと、前記格納ステップで格納された前記所定値とに基づいて、前記第2の領域の前記第2ループゲインを推定する、
    ループゲイン設定プログラム。
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