JP2003233915A - 光ディスク、記録再生方法、及び記録再生装置 - Google Patents

光ディスク、記録再生方法、及び記録再生装置

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JP2003233915A
JP2003233915A JP2002029825A JP2002029825A JP2003233915A JP 2003233915 A JP2003233915 A JP 2003233915A JP 2002029825 A JP2002029825 A JP 2002029825A JP 2002029825 A JP2002029825 A JP 2002029825A JP 2003233915 A JP2003233915 A JP 2003233915A
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Japan
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recording
optical disc
land
focus
adjustment area
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Application number
JP2002029825A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fukumoto
敦 福本
Keiichi Tsutsui
敬一 筒井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス誤差の検出状態を容易かつ迅速に
最適化でき、良好な記録や再生を行う。 【解決手段】 制御部180は調整エリアにおいてフォ
ーカスオフセット信号Hを変化して加えると同時に、ジ
ッタ検出部130の出力をモニタしてジッタ最良のフォ
ーカスオフセット量を検出する。そして、調整エリアで
得たランドとグルーブそれそれにおけるフォーカスエラ
ー信号Fに発生するオフセットをメモリに蓄える。記録
再生時には、ランドまたはグルーブエリアに移動した場
合に、先にメモリしたそれぞれに最適なオフセット量を
信号Hとしてフォーカスエラー信号Fに加える動作を行
う。これにより、それぞれに最適なフォーカス状態を保
った状態で記録再生が行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号記録面にラン
ド部とグルーブ部とを有する光ディスク、及びこの光デ
ィスクの記録再生を行う記録再生方法及び記録再生装置
に関し、特に光ディスクの記録再生動作における光ビー
ムの焦点検出方法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ピックアップのレーザ光源
から出射したレーザビームを光ディスクの表面で反射さ
せ、この反射光を光ディテクタによって検出することに
より、光ピックアップの各種サーボ制御を行い、光ディ
スクに対する信号の記録や再生を行う光ディスク記録再
生装置が提供されている。そして、光ピックアップの対
物レンズと光ディスクとのフォーカスを検出する方法と
して、例えば非点収差法を用いて反射光スポットの形状
を検出することにより、フォーカスサーボの誤差信号
(フォーカスエラー信号)を検出する方法が用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように非点収差法によるフォーカス検出を用いてトラッ
ク案内溝(グルーブ)を有する光ディスクの記録や再生
を行う場合、光ディスクのグルーブの構造に応じてフォ
ーカス検出信号にオフセットが発生する。特にグルーブ
上とグルーブに挟まれたランド上の両方に信号を記録す
るランド/グルーブ記録方式に、この非点収差法を用い
た場合に、ランド記録再生時とグルーブ記録再生時とで
異なるフォーカス検出信号のオフセットが発生し、フォ
ーカス位置ずれを発生するという問題がある。
【0004】そこで本発明の目的は、フォーカス誤差の
検出状態を容易かつ迅速に最適化でき、良好な記録や再
生を行うことが可能な光ディスク及びその記録再生方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、信号記録面にランド部とグルーブ部とを有す
る光ディスクであって、前記信号記録面に光ビームの焦
点検出信号の値を調整するための調整エリアを有し、前
記調整エリア内に、トラック方向に沿った比較的短いス
ペース部と、前記スペース部を挟んでトラック方向に間
欠的に配置されるエンボスピット列部とを設け、前記ス
ペース部に、前記エンボスピットデータ列部のピット列
と同一トラック上にランド部および/またはグルーブ部
を配置したことを特徴とする。
【0006】また本発明は、信号記録面にランド部とグ
ルーブ部とを有する光ディスクの記録再生を行う光ディ
スク記録再生方法であって、前記光ディスクは、信号記
録面に光ビームの焦点検出信号の値を調整するための調
整エリアを有し、前記調整エリア内に、トラック方向に
沿った比較的短いスペース部と、前記スペース部を挟ん
でトラック方向に間欠的に配置されるエンボスピット列
部とを設け、前記スペース部に、前記エンボスピット列
部のピット列と同一トラック上にランド部および/また
はグルーブ部を配置し、前記光ディスクの記録または再
生時に、前記調整エリア内でエンボスピットデータの再
生状態が最良になるようにフォーカス位置調整を行った
後、前記調整エリア内で間欠したスペースのランド部で
発生する焦点検出誤差を測定し、ランド部またはグルー
ブ部において記録再生を行う時には、エンボスピットデ
ータのフォーカス最良位置から測定した焦点検出誤差を
補正して焦点位置制御を行うことを特徴とする。
【0007】また本発明は、信号記録面にランド部とグ
ルーブ部とを有する光ディスクの記録再生を行う光ディ
スク記録再生装置であって、前記光ディスクは、信号記
録面に光ビームの焦点検出信号の値を調整するための調
整エリアを有し、前記調整エリア内に、トラック方向に
沿った比較的短いスペース部と、前記スペース部を挟ん
でトラック方向に間欠的に配置されるエンボスピット列
部とを設け、前記スペース部に、前記エンボスピット列
部のピット列と同一トラック上にランド部および/また
はグルーブ部を配置し、前記光ディスクの記録または再
生時に、前記調整エリア内でエンボスピットデータの再
生状態が最良になるようにフォーカス位置調整を行った
後、前記調整エリア内で間欠したスペースのランド部で
発生する焦点検出誤差を測定し、ランド部またはグルー
ブ部において記録再生を行う時には、エンボスピットデ
ータのフォーカス最良位置から測定した焦点検出誤差を
補正して焦点位置制御を行うことを特徴とする。
【0008】本発明の光ディスクでは、信号記録面にス
ペース部とエンボスピット列部とを間欠的に設けた調整
エリアを設け、この調整エリアのスペース部のエンボス
ピット列部のピット列と同一トラック上にランド部やグ
ルーブ部を配置したことから、この調整エリアを用いて
エンボスピットデータのフォーカス最良位置を求め、焦
点検出誤差を容易かつ迅速に最適化することが可能とな
る。
【0009】また本発明の光ディスク記録再生方法で
は、信号記録面にスペース部とエンボスピット列部とを
間欠的に設けた調整エリアを設け、この調整エリアのス
ペース部のエンボスピット列部のピット列と同一トラッ
ク上にランド部やグルーブ部を配置した光ディスクを用
いることから、この光ディスクの調整エリアを用いてエ
ンボスピットデータのフォーカス最良位置を求め、焦点
検出誤差を容易かつ迅速に最適化することができ、、良
好な記録や再生を行うことが可能となる。
【0010】また本発明の光ディスク記録再生装置でも
同様に、信号記録面にスペース部とエンボスピット列部
とを間欠的に設けた調整エリアを設け、この調整エリア
のスペース部のエンボスピット列部のピット列と同一ト
ラック上にランド部やグルーブ部を配置した光ディスク
を用いることから、この光ディスクの調整エリアを用い
てエンボスピットデータのフォーカス最良位置を求め、
焦点検出誤差を容易かつ迅速に最適化することができ、
良好な記録や再生を行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ディスク及
びその記録再生方法の実施の形態について説明する。な
お、以下に説明する実施の形態は、本発明の好適な具体
例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において、特に本発明
を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限定さ
れないものとする。図1は、本発明の実施の形態による
光ディスク記録再生装置の構成例を示すブロック図であ
り、図2は、図1に示す光ディスク記録再生装置に用い
られる光ディスクの信号記録面の構成を示す平面図であ
る。まず、本実施の形態における記録再生方法の説明に
先立って、光学的にランドとグルーブでフォーカス位置
がずれる現象について説明する。
【0012】一般に光ディスクは対物レンズで集光され
たレーザービームの焦点位置(合焦位置)で記録再生す
る必要があり、そのために、光学的な焦点検出が行わ
れ、サーボによりディスク面に合焦位置を常に維持する
ように対物レンズの焦点方向の位置が制御される。しか
し、この焦点検出過程において非点収差法を用いた時
に、光ディスクの構造、具体的にはグルーブの存在によ
り検出誤差が生じ、正しい焦点位置制御の妨げとなる。
図3は、図1に示す光ディスク記録再生装置に設けられ
る光ピックアップの構成を示す説明図であり、図4は、
図3に示す光ピックアップに設けられる光検出器の分割
受光部の構成を示す正面図である。ここで図3及び図4
を用いて非点収差法によるの焦点検出を説明する。
【0013】図3において、半導体レーザ4から出射さ
れたレーザビームは、コリメータレンズ5を通してビー
ムスプリッタ3に入射され、このビームスプリッタ3を
通して対物レンズ2によって光ディスク1の信号記録面
に集光される。そして、光ディスク1の信号記録面で反
射した光は、対物レンズ2を通してビームスプリッタ3
に入射され、このビームスプリッタ3で反射されて集光
レンズ6及び円筒レンズ7を通して、光検出器8に入射
される。すなわち、この図3に示すように、ピックアッ
プ1内のディスク反射光束中に円筒レンズ7を配置して
いる。
【0014】そして、一般に円筒レンズ7の母線の方向
は、図4に示した光検出器8の分割線方向に対して45
度をなす方向に配置され、焦点ずれを円筒レンズ7によ
る光スポットの形状の変化で検出する。このとき焦点誤
差(フォーカスエラー)信号FEは、図4に示す光検出
器8の4つの分割受光部の出力をA、B、C、Dとする
と、 FE=(A+C)−(B+D) ……(式1) で与えられる。しかし、例えばランド/グルーブ記録用
光ディスクに、この方式を適用すると、ランドとグルー
ブに対して異なる焦点誤差信号が得られる。
【0015】図5は、対物レンズの出射光の合焦位置か
らの光ディスクの信号記録面(ディスク信号面)の相対
距離(デフォーカス量)に対するランド、グルーブそれ
ぞれでの誤差信号を示す説明図である。なお、この図5
において焦点誤差信号は(式1)の演算で得られるFE
を総出力和A+B+C+Dで規格化して百分率で表わし
てある。グルーブのないディスク(ミラーディスク)の
場合、合焦位置0にディスク信号面がきたときに焦点誤
差信号0%となるが、グルーブの存在するディスクの場
合、合焦位置にディスク信号面がきたときに焦点誤差信
号が0%にならない。これはグルーブによる回折光のた
めに焦点検出に誤差が生じるためである。ここでグルー
ブ深さを考慮しなければいけないが、0.1μm以下で
非常に小さいので、ランド、グルーブ面は焦点誤差検出
において同一平面(ディスク信号面)と扱って差し支え
ない。すなわち、合焦位置にディスク信号面がある時
に、ランド、グルーブ上でそれぞれ異なる焦点誤差信号
出力が得られるという現象が生じる。
【0016】そこで、合焦位置とディスク信号面の相対
距離を0(フォーカス最良位置)に制御するために、自
動焦点制御ループの誤差信号上の目標値をランドとグル
ーブで独立に設定する必要がある。ところが実際には光
ピックアップの初期調整誤差や光検出器をはじめとする
光学部品の位置の経時変化によりフォーカス最良位置を
与えるための目標値が変わる。また、前記目標値は、ラ
ンド、グルーブに関わらず、グルーブ構造(幅、深さ、
形状)によって異なることを考慮すると、目標値を設定
するためにはディスク毎にフォーカス最良位置を検出す
る手段が必要である。
【0017】その1つの方法は、実際に信号を記録再生
するランドまたはグルーブ面にあらかじめ信号を記録し
ておいて、その再生信号品質からランドまたはグルーブ
面を記録再生する時の最適フォーカス位置を見つける方
法であるが、望まざるレーザ出力によりその信号が破壊
される心配があるのでこの方法は好ましくない。また、
この方法は、フォーカス位置を変えながら記録を行い、
その後、同じトラックにジャンプし、再生動作を行うた
め、記録とジャンプと再生で少なくとも同じトラックを
3度走査することになり、ランドとグルーブとを合わせ
ると、少なくともトラックを6度走査することになる。
もし、フォーカス位置を変えるために2トラック必要な
場合には、合計10トラックの走査が必要になる。した
がって、このフォーカス位置を最適化するための時間を
短縮するため、トラック走査回数を少なくする方法が必
要である。
【0018】そこで本発明は、焦点検出方法として非点
収差法をトラック案内溝(グルーブ)を有する光ディス
クに用いた場合に、グルーブの構造に応じたフォーカス
最良位置を与える焦点検出信号の値を調整エリアで検出
して、データエリアのランド部またはグルーブ部におい
て記録再生を行う時に、その検出した値を目標値として
焦点サーボをかけることにより、フォーカス最良位置を
提供する光ディスク記録再生方法である。特にランド、
グルーブ記録方式を用いた場合に、ランド部、グルーブ
部のそれぞれの記録再生において異なる目標値を用い
て、それぞれにフォーカス最良位置を提供することが可
能となる。
【0019】以下、本発明の実施の形態を詳細に説明す
る。まず最初に、本実施の形態による光ディスクの構造
と調整エリアについて説明する。図2に示す例では、通
常ディスクのデータエリアに併設した数トラックに渡る
エリアを調整エリアとし、光ディスク1の内周部に設け
ている。なお、この調整エリアは最低1週のトラックで
あっても良い。図6は、数トラックに渡る場合の調整エ
リアの構造を示す説明図である。この調整エリア11
は、比較的短いスペース部12と、このスペース部を挟
んでトラック方向に間欠的に配置されるエンボスピット
列部13を設けたものである。なお、スペース部12は
半径方向に等角度ごとに放射状に配置されるのが好まし
い。また、隣接するエンボスピット列との間隔(トラッ
クピッチ)はデータエリアのグルーブピッチと等しくす
る。
【0020】そして、スペース部12には、エンボスピ
ット列と同一とラック上に、ランド記録方式の時はラン
ド中央部が、グルーブ記録方式の時はグルーブ中央部が
一致するようにグルーブを配置する。また、この時のグ
ルーブ構造(幅、深さ、形状)はデータエリアのそれと
等しくすることが必要である。特にランド/グルーブ記
録方式の時はスペース部12にランド中央部とグルーブ
中央部を両方配置する。この場合は、図7(A)に示す
ように、スペース部12ごとにランド中心、グルーブ中
心を交互に配置しても良いし、図7(B)に示すよう
に、1つのスペース内にランド中心部とグルーブ中心部
をともに備えても良い。但し、この場合も、グルーブ構
造(幅、深さ、形状)はデータエリアのそれと等しくす
ることが必要である。
【0021】図8は、1周のトラックよりなる場合の調
整エリアを示す説明図である。この調整エリア11も、
図6の例と同様に、比較的短いスペース部12と、この
スペース部を挟んでトラック方向に間欠的に配置される
エンボスピット列部13を設けたものである。そして、
スペース部12には、エンボスピット列と同一とラック
上に、ランド記録方式の時はランド中央部が、グルーブ
記録方式の時はグルーブ中央部が一致するようにグルー
ブを配置する。また、ランド/グルーブ記録方式の時
は、スペース部12ごとにランド中心、グルーブ中心を
交互に配置しても良いし、1つのスペース部12内にラ
ンド中心部とグルーブ中心部をともに備えても良い。
【0022】次に、エンボスピット列部を使ったフォー
カスの最良位置検出動作について説明する。エンボスピ
ット列部における非点誤差信号は、光スポットの走査方
向への凹凸の存在により、ミラーディスクのように合焦
位置で焦点誤差信号がほぼ0%となり、ディスクの構造
に鈍感である。焦点誤差信号は光ピックアップの初期調
整誤差や光検出器をはじめとする光学部品位置の経時変
化のみを反映される。そこで、エンボスピット部の再生
信号品質からフォーカス最良位置を見つけることができ
る。例えば、合焦位置とディスク信号面の相対距離に対
してジッタを評価すれば、相対距離0のフォーカス最良
位置が最小値を与える。なお、図9に合焦位置とディス
ク信号面の相対距離に対するジッタ特性を示す。
【0023】次に、調整エリアにおける焦点サーボ目標
値の決定とデータエリアでの制御について説明する。調
整エリアにおいて焦点サーボ目標値を決めて、それをデ
ータエリアで反映させるまでの過程は以下のようにな
る。 1)調整エリアのエンボスピット列部において、焦点サ
ーボおよびトラック追従サーボを動作させながら対物レ
ンズとディスク信号面との相対距離を変化させて、エン
ボスピット部の信号品質が最良を与える、すなわちフォ
ーカス最良位置を探す。ここで、信号品質が最良とは、
たとえばジッタ量が最小であることを意味する。この
時、スペース部を光スポットが通過する間は、焦点サー
ボを中止してスペース部に光スポットが突入する直前の
位置に対物レンズの焦点方向の位置を固定する。なお、
スペース部を通過する時間がディスクの焦点方向の位置
変化に対して充分に短い必要がある。
【0024】2)次に、上記1)の操作で得られる調整
エリアのエンボスピット列部のフォーカス最良位置で対
物レンズを固定し、通過するスペース部のランドまたは
グルーブ上での焦点誤差信号出力を観測する。この観測
された焦点誤差信号出力が、ランドおよびグルーブ上を
記録再生する時にフォーカス最良位置に対物レンズを制
御するための各々の目標値となる。この時、同一トラッ
ク上に周期的に並ぶ複数のスペース部での目標値の平均
値を最終的な目標値として用いることにより、ディスク
の場所の違い、時間的な外乱による誤差を吸収すること
ができる。 3)その後、データエリアでは、その目標値に対して焦
点サーボを動作させることにより、ランドおよびグルー
ブ上でフォーカス最良位置を得ることができる。
【0025】次に、以上のような記録再生方法を実現す
るための具体的装置構成について説明する。図1に示す
ように、本実施の形態による光ディスク記録再生装置
は、光ディスク1の記録再生を行う光ピックアップ10
0と、この光ピックアップ100のサーボ制御を行うド
ライバ110と、サーボフィルタ信号をホールドするホ
ールド部120と、再生信号のジッタを検出するジッタ
検出部130と、和信号のエンベロープ検波を行う和信
号エンベロープ検波部140と、フォーカスエラー信号
を生成するフォーカスエラー信号生成部150と、フォ
ーカスエラー信号とフォーカスオフセット信号とを加算
する加算部160と、加算部160による加算信号に対
して所定のフィルタ処理するサーボフィルタ部170
と、全体を制御する制御部180とを有する。
【0026】以下、このような光ディスク記録再生装置
の具体的な動作を説明する。まず、図3に示したよう
に、光ピックアップ100から各光検出器の信号A、
B、C、Dが出力される。これらの信号を入力としてフ
ォーカスエラー信号Fを出力する。このフォーカスエラ
ー信号Fに制御部180から出力されるフォーカスオフ
セット信号Hを加算した信号がサーボフィルタ部170
へ入力される。サーボフィルタ部170では、サーボを
行うためのゲイン調整や位相調整を行う。そして、この
サーボフィルタ部170の出力はホールド部120へ入
力される。なお、このホールド部120は場合によって
は無くても良いものである。
【0027】ホールド部120は、本実施の形態の特徴
となるスペース部のようなフォーカスエラー信号が乱れ
る場所を走査するために、フォーカス信号が乱れている
区間にわたってサーボフィルタ部170の出力を、乱れ
る前の値に固定しておくために用いる。なお、ホールド
部120とサーボフィルタ部170の前後関係は、逆で
あってもその目的を達成することができる。制御部18
0では、再生信号からスペース部を検出して、ホールド
部120においてホールドをON/OFFする信号Gを
出力する。なお、制御部180、加算部160、サーボ
フィルタ部170、ホールド部120は、回路として構
成することもできるが、DSPおよびCPUのソフトウ
ェアとして構成することもできる。ホールド部120の
出力はフォーカスアクチュエータを駆動するためのドラ
イバ110に入力される。以上のような構成を用いるこ
とによってフォーカスサーボが実行される。
【0028】次に、図10は、調整エリアにおける動作
タイミングを示すタイミングチャートである。まず初め
に、制御部180は調整エリアにおいてフォーカスオフ
セット信号Hを変化して加えると同時に、ジッタ検出部
130の出力をモニタすることにより、ジッタ最良のフ
ォーカスオフセット量を検出する。図10は、その後の
動作を示している。例えば本形態による図8(A)で示
したランドとグルーブのスペース部が交互に連続するよ
うな光ディスクにおいて、信号A、B、C、Dの和信号
からエンベロープを検波することにより、スペース部を
判別することができる。和信号エンベロープ検波部14
0では、この処理を行い、スペース部判別となる信号E
を制御部180へ送る。
【0029】制御部180では、光ディスクのスペース
部でフォーカスサーボが乱れないように、この信号Eの
タイミングに基づいてホールドON/OFF信号Gをホ
ールド部120へ送るとともに、フォーカスエラー信号
Fをサンプリングして取り込む。なお、制御部180に
おいてサンプリングして取り込んだフォーカスエラー信
号は、ノイズを取り除くため平均化処理しても良い。次
に図10の信号E、Gで示すタイミングで、調整エリア
で得たランドとグルーブそれそれにおけるフォーカスエ
ラー信号Fに発生するオフセットをメモリに蓄える。図
11は、各フォーカスオフセットを記憶した後の動作を
説明するための記録再生エリアにおける動作タイミング
を示すタイミングチャートである。記録再生を行う前の
アイドリング状態では、制御部180から出力されるフ
ォーカスオフセット信号Hはゼロレベルであり、何も加
えられていない。そして、記録再生を行うため、ランド
またはグルーブエリアに移動した場合には、先にメモリ
したそれぞれに最適なオフセット量を信号Hとしてフォ
ーカスエラー信号Fに加える動作を行う。これにより、
それぞれに最適なフォーカス状態を保った状態で記録再
生が行うことができるようになる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
によれば、信号記録面にスペース部とエンボスピット列
部とを間欠的に設けた調整エリアを設け、この調整エリ
アのスペース部のエンボスピット列部のピット列と同一
トラック上にランド部やグルーブ部を配置したことか
ら、この調整エリアを用いてエンボスピットデータのフ
ォーカス最良位置を求め、焦点検出誤差を容易かつ迅速
に最適化することが可能となる。
【0031】また本発明の光ディスク記録再生方法によ
れば、信号記録面にスペース部とエンボスピット列部と
を間欠的に設けた調整エリアを設け、この調整エリアの
スペース部のエンボスピット列部のピット列と同一トラ
ック上にランド部やグルーブ部を配置した光ディスクを
用いることから、この光ディスクの調整エリアを用いて
エンボスピットデータのフォーカス最良位置を求め、焦
点検出誤差を容易かつ迅速に最適化することができ、、
良好な記録や再生を行うことが可能となる。
【0032】また本発明の光ディスク記録再生装置によ
れば、信号記録面にスペース部とエンボスピット列部と
を間欠的に設けた調整エリアを設け、この調整エリアの
スペース部のエンボスピット列部のピット列と同一トラ
ック上にランド部やグルーブ部を配置した光ディスクを
用いることから、この光ディスクの調整エリアを用いて
エンボスピットデータのフォーカス最良位置を求め、焦
点検出誤差を容易かつ迅速に最適化することができ、良
好な記録や再生を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による光ディスク記録再生
装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す光ディスク記録再生装置に用いられ
る光ディスクの信号記録面の構成を示す平面図である。
【図3】図1に示す光ディスク記録再生装置に設けられ
る光ピックアップの構成を示す説明図である。
【図4】図3に示す光ピックアップに設けられる光検出
器の分割受光部の構成を示す正面図である。
【図5】対物レンズの出射光の合焦位置からのディスク
信号面の相対距離に対するランド、グルーブでの誤差信
号を示す説明図である。
【図6】調整エリアが複数トラックに渡る場合の一例を
示す説明図である。
【図7】調整エリアが複数トラックに渡る場合の他の例
を示す説明図である。
【図8】調整エリアが1トラックである場合の一例を示
す説明図である。
【図9】光ディスク記録装置における合焦位置とディス
ク信号面の相対距離に対するジッタ特性を示す説明図で
る。
【図10】光ディスクの調整エリアにおける動作タイミ
ングを示すタイミングチャートである。
【図11】光ディスクの記録再生エリアにおける動作タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1……光ディスク、2……対物レンズ、3……ビームス
プリッタ、4……半導体レーザ、5……コリメータレン
ズ、6……集光レンズ、7……円筒レンズ、8……光検
出器、11……調整エリア、12……スペース部、13
……エンボスピット列部、100……光ピックアップ、
110……ドライバ、120……ホールド部、130…
…ジッタ検出部、140……和信号エンベロープ検波
部、150……フォーカスエラー信号生成部、160…
…加算部、170……サーボフィルタ部、180……制
御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D029 PA08 5D118 AA14 AA18 BA01 BB02 BC14 CA11 CB03 CD02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号記録面にランド部とグルーブ部とを
    有する光ディスクであって、 前記信号記録面に光ビームの焦点検出信号の値を調整す
    るための調整エリアを有し、 前記調整エリア内に、トラック方向に沿った比較的短い
    スペース部と、前記スペース部を挟んでトラック方向に
    間欠的に配置されるエンボスピット列部とを設け、前記
    スペース部に、前記エンボスピットデータ列部のピット
    列と同一トラック上にランド部および/またはグルーブ
    部を配置した、 ことを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記スペースは、光ディスクの回転方向
    にエンボスピット列の半分以下の長さで周期的な構造を
    とることを特徴とする請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記調整エリアのスペース部に1本のラ
    ンド部またはグルーブ部を有することを特徴とする請求
    項1記載の光ディスク。
  4. 【請求項4】 前記調整エリアのスペース部に複数本の
    ランド部および/またはグルーブ部を有することを特徴
    とする請求項1記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 信号記録面にランド部とグルーブ部とを
    有する光ディスクの記録再生を行う光ディスク記録再生
    方法であって、 前記光ディスクは、信号記録面に光ビームの焦点検出信
    号の値を調整するための調整エリアを有し、 前記調整エリア内に、トラック方向に沿った比較的短い
    スペース部と、前記スペース部を挟んでトラック方向に
    間欠的に配置されるエンボスピット列部とを設け、前記
    スペース部に、前記エンボスピット列部のピット列と同
    一トラック上にランド部および/またはグルーブ部を配
    置し、 前記光ディスクの記録または再生時に、前記調整エリア
    内でエンボスピットデータの再生状態が最良になるよう
    にフォーカス位置調整を行った後、前記調整エリア内で
    間欠したスペースのランド部で発生する焦点検出誤差を
    測定し、ランド部またはグルーブ部において記録再生を
    行う時には、エンボスピットデータのフォーカス最良位
    置から測定した焦点検出誤差を補正して焦点位置制御を
    行う、 ことを特徴とする光ディスク記録再生方法。
  6. 【請求項6】 前記調整エリア内のランド部またはグル
    ーブ部においてフォーカス位置ずれを測定する時には、
    フォーカス位置をホールドすることを特徴とする請求項
    5記載の光ディスク記録再生方法。
  7. 【請求項7】 前記調整エリアのスペース部に1本のラ
    ンド部またはグルーブ部を有することを特徴とする請求
    項5記載の光ディスク記録再生方法。
  8. 【請求項8】 前記調整エリアのスペース部に複数本の
    ランド部および/またはグルーブ部を有することを特徴
    とする請求項5記載の光ディスク記録再生方法。
  9. 【請求項9】 信号記録面にランド部とグルーブ部とを
    有する光ディスクの記録再生を行う光ディスク記録再生
    装置であって、 前記光ディスクは、信号記録面に光ビームの焦点検出信
    号の値を調整するための調整エリアを有し、 前記調整エリア内に、トラック方向に沿った比較的短い
    スペース部と、前記スペース部を挟んでトラック方向に
    間欠的に配置されるエンボスピット列部とを設け、前記
    スペース部に、前記エンボスピット列部のピット列と同
    一トラック上にランド部および/またはグルーブ部を配
    置し、 前記光ディスクの記録または再生時に、前記調整エリア
    内でエンボスピットデータの再生状態が最良になるよう
    にフォーカス位置調整を行った後、前記調整エリア内で
    間欠したスペースのランド部で発生する焦点検出誤差を
    測定し、ランド部またはグルーブ部において記録再生を
    行う時には、エンボスピットデータのフォーカス最良位
    置から測定した焦点検出誤差を補正して焦点位置制御を
    行う、 ことを特徴とする光ディスク記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記調整エリア内のランド部またはグ
    ルーブ部においてフォーカス位置ずれを測定する時に
    は、フォーカス位置をホールドすることを特徴とする請
    求項9記載の光ディスク記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記調整エリアのスペース部に1本の
    ランド部またはグルーブ部を有することを特徴とする請
    求項9記載の光ディスク記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記調整エリアのスペース部に複数本
    のランド部および/またはグルーブ部を有することを特
    徴とする請求項9記載の光ディスク記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1314009C (zh) * 2005-09-09 2007-05-02 清华大学 基于聚焦误差的高倍速数字通用光盘的质量检测方法
US7630279B2 (en) 2005-12-01 2009-12-08 Funai Electric Co., Ltd. Method of focus error signal adjustment in optical disk device and optical disk drive

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