JP2004192562A - 画像形成装置のイベント通知方法および画像形成装置ネットワーク - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置のイベント時の所定の状態発生時に、その旨を通知する電子メールを任意の相手に送ることで、この者にイベント時の所定の状態発生を通知するとともに、当該電子メールに任意のメッセージを含めて相手に伝えることを可能にする。
【解決手段】複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法である。
【選択図】 図1
【解決手段】複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法に関する。
また、本発明は、複数の端末と、当該端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置を含む画像形成装置ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
汎用ネットワークに接続された画像形成装置において、外部装置から送信された印刷データに音声データをのせて、当該印刷データに基づくプリントアウトのイベントの開始/終了時、エラーなどの発生時に、当該音声データに基づく再生を行う画像形成装置が、特開2000−244682号公報に記載されている。
【0003】
また、汎用ネットワークに接続された画像形成装置において、画像形成装置による印刷の終了時に、当該印刷の依頼元へ電子メールにて終了通知を行うことができるネットワーク管理方法が、特開平10−214245号公報に記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−244682号公報
【特許文献2】
特開平10−214245号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開2000−244682号公報に記載された画像形成装置では、音または音声にてイベント時の所定の状態発生を伝えるものであるため、例えばオフィスにあっては知らせる人間以外にとってはうるさく気に障る場合が多い。また、音または音声の届かない場所にいる場合にあっては無意味な知らせとなることがある。また、当該音または音声を聞き逃すことも考えられるのであるが、この場合にあっても通知に関する履歴が残らないため、再通知が困難である。また、音または音声による通知は、何人もいる部屋において行う場合において、特定の相手にだけ知らせるということはできない。
【0006】
また、特開平10−214245号公報に記載された管理方法では、電子メールにて通知する相手を、印刷依頼元とすることが示されているが、この他の者にイベント時の所定の状態発生を通知するという思想は記載されていない。したがって、イベントとして他人のためにプリントアウトを行う際に、この他人にプリントアウト終了の通知を行うことが困難である。また、任意の件名、メッセージを当該電子メールに含めることができないため、電子メールの内容の自由度にかける。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置のイベント時の所定の状態発生時に、その旨を通知する電子メールを任意の相手に送ることで、この者にイベント時の所定の状態発生を通知するとともに、当該電子メールに任意のメッセージを含めて相手に伝えることを可能とするイベント通知方法、および画像形成装置ネットワークを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るイベント通知方法は、上述した課題を解決するために、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法において、
イベントを実行するコマンドを入力する者に、当該イベントが所定の状態にあることを通知したい相手先の電子メールアドレス入力を促す入力段階と、
前記イベントが終了したことを通知するための電子メールを作成する電子メール作成段階と、
前記イベントの終了後、前記電子メールを前記入力段階で入力された電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信段階と
を有することを特徴としている。
【0009】
また、前記入力段階では、当該相手先に通知したい任意の文字情報の入力も促すことが好ましい。
また、前記イベントが所定の印刷データのプリントアウトであり、
前記入力段階では、前記端末にプリントアウトコマンドを入力する際に設定する印刷設定用窓を表示させて、当該窓に前記送信先の電子メールアドレスの入力を促す項目を設けることが好ましい。
【0010】
また、前記イベントが所定の原稿の複写であり、
前記入力段階では、前記画像形成装置に設けられた入力手段を用いて、前記送信先の電子メールアドレスの入力を促すことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置ネットワークは、複数の端末と、当該端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置を含む画像形成装置ネットワークにおいて、
前記画像形成装置が、
所定の画像形成用データに基づいて画像形成を行い、当該画像形成を行ったデータに基づいて出力を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にある旨を、前記複数の端末のうち所定の端末に通知するための電子メールを作成する電子メール作成手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にあるときに、前記電子メール作成手段により作成された電子メールを、前記所定の端末に送信する送受信手段と、
前記送受信手段から電子メールを送信する送信先端末を特定する電子メールアドレスの入力を促し、入力された送信先を前記電子メール作成手段に送る入力手段と、
前記画像処理手段で画像形成を行われた後に、前記電子メール作成手段で作成された電子メールを前記送受信手段から所定の端末に送信するよう送受信手段の動作を制御する制御手段と
を有することを特徴としている。
【0011】
また、前記画像形成装置の入力手段は、当該送信先端末に通知したい任意の文字情報の入力も促すことが好ましい。
また、前記端末は、
前記画像形成装置に画像形成、画像出力を行わせるための画像形成用データを送信する送信手段と、
前記電子メール作成手段にて作成される電子メールに含める内容を蓄積する蓄積手段と、
前記画像形成用データを送信する際に、前記蓄積手段に蓄積された情報を取り出し、当該取り出された情報を当該画像形成用データと併せて前記画像形成装置に送信するように送信手段を制御する端末制御手段と
を有するとともに、
前記画像形成装置の制御手段は、前記蓄積手段から取り出された情報を前記電子メール作成手段に送る入力手段として動作することが好ましい。
【0012】
また、前記画像形成装置は、さらに
所定の原稿を読み込んで、当該読み込んだデータを画像形成用データとして前記画像処理手段に送る原稿読込手段を設けたことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の態様】
以下、本発明に係る画像形成装置のイベント通知方法および画像形成装置ネットワークの実施態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。
前記画像形成装置のイベント通知方法の実施態様は、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法である。
【0014】
具体的には、図1に示したように、イベントを実行するコマンドを入力する者に、当該イベントが所定の状態にあることを通知したい相手先の電子メールアドレス入力を促す入力段階としてのステップS10と、前記イベントが終了したことを通知するための電子メールを作成する電子メール作成段階としてのステップS20と、前記イベントの終了後、前記電子メールを前記入力段階で入力された電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信段階としてのステップS30とを有する。
【0015】
ステップS10では、イベントの実行に係るコマンドを入力する者に対して、イベントが所定の状態にある旨を通知するための所定の事項、すなわち通知先の電子メールアドレス、および送信する電子メールの件名、本文、送信者など、および必要に応じて出力した印刷装置名、場所、出力開始/終了時間などを本文に載せるか否かなど、および通知して欲しいイベントの状態、例えば印刷開始、終了、エラー発生などの指定の入力を促す。
【0016】
ここで、通知するイベントとしては、例えば所定の印刷データのプリントアウト、所定の原稿の複写、ファクシミリ受信時のプリントアウトなどが挙げられる。所定の状態とは、前述したように、イベントの開始、終了、エラー発生などが挙げられる。
例えば、入力コマンドのイベントが印刷データのプリントアウトである場合、コマンドの入力者の端末に、プリントアウトコマンドを入力する際に設定する印刷設定用窓を表示させて、当該窓に送信先の電子メールアドレスの入力を促す項目を設けることが好ましい。
【0017】
この印刷設定用窓としては、例えば図2に示したような電子メール設定画面5が挙げられ、各入力窓10〜40に従って入力を促す。
図2において、相手先入力窓10には、イベント終了など、イベントが所定の状態にある旨を知らせたい相手の電子メールアドレスが入力される。件名入力窓20には、電子メールの件名の欄に付される文字列が入力される。本文入力窓30には、電子メールの本文に付される本文の内容が入力される。このように、本文として任意の文字情報の入力をも促すことで、単なるプリントアウトを知らせるのみならず、例えばコマンド入力者からのコメントなどを通知電子メールに含めることができる。
【0018】
追加情報入力窓40には、追加情報として印刷終了時間、印刷場所などを本文中に含めるか否かのチェックボックスが設けられており、このチェックボックスをチェックすることで指定がなされる。
このように入力された情報は、画像形成装置にて画像出力を行う際に利用できる形態で登録するようにする。例えば、画像形成装置を動作させる際に用いられるプリンタドライバなどのデバイスドライバに登録しておいてもよいし、メモリなどに蓄積しておいて画像形成用データを画像形成装置に転送する際にメモリから取り出して送るようにしてもよい。
【0019】
また、例えば入力コマンドのイベントが所定の原稿の複写である場合、通常原稿の読込は画像形成装置に設けられたスキャナなどで行われるため、当該原稿読込動作を行うときに併せて、画像形成装置に設けられた操作パネルなどの操作部から通知電子メールの送信先の電子メールアドレスなどの入力を促すことが好ましい。
【0020】
ステップS20では、ステップS10で入力された情報に従って、イベントが所定の状態になった旨を知らせる電子メールを作成して、ステップS30に進む。
ステップS30では、ステップS20で作成された電子メールを、送信先として入力がされた電子メールアドレスに送信する。
【0021】
このようなイベント通知方法を適用した本発明に係る画像形成装置ネットワークの実施態様は、例えば図3に示したように、複数の端末100と、当該端末100に所定のネットワークとしてのLAN(ローカルエリアネットワーク)300を通じて接続された画像形成装置400を含む画像形成装置ネットワークである。
【0022】
また、画像形成装置400は、所定の画像形成用データに基づいて画像形成を行い、当該画像形成を行ったデータに基づいて出力を行う画像処理手段である画像処理部480と、前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にある旨を、前記複数の端末のうち所定の端末に通知するための電子メールを作成する電子メール作成手段であるメール作成部490と、前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にあるときに、前記電子メール作成手段により作成された電子メールを、前記所定の端末に送信する送受信手段であるインターフェース(I/F)部450と、前記送受信手段から電子メールを送信する送信先端末を特定する電子メールアドレスの入力を促し、入力された送信先を前記電子メール作成手段に送る入力手段である入力部405と、前記画像処理手段で画像形成を行われた後に、前記電子メール作成手段で作成された電子メールを前記送受信手段から所定の端末に送信するよう送受信手段の動作を制御する制御手段としてのCPU420とを有するものである。
【0023】
入力部405は、例えばテンキー、タッチパネルなどを備えた操作入力を行う部分である。特に、タッチパネルである場合には、タッチパネル上で入力事項を表示させることができるため、前述したように送信先端末に通知したい任意の文字情報の入力も促すことができることから好ましい。
メモリ410は、画像形成装置400でのデータ処理に必要とされる作業領域を提供するほか、データ処理の過程で算出されるデータの一時的な蓄積を行う。
【0024】
I/F部450は、LAN300と画像形成装置400とを接続するためのインターフェースであり、端末100と画像形成装置400との間のデータの送受信を行う。また、I/F部450は、LAN300を通じてインターネット200にも接続する。
ハードディスク470は、後述する画像形成用データ、後述するメール作成部490にて電子メールを作成するための所定のデータおよび作成した電子メールを格納する。
【0025】
画像処理部480は、後述する画像形成用データに基づいて画像形成を行う。具体的には、サイズ調整、部数、出力形態などを整える。また、画像形成を行ったデータに基づいて画像出力を行う。イベントが所定の状態になったら、例えば画像出力が終了したら、その旨を示す信号をCPU420に送る。あるいは、画像出力がなされなかった場合にも、その旨および必要に応じて原因、例えば紙詰まり、紙切れ、トナー切れなどを示す信号をCPU420に送る。
【0026】
原稿読込部460は、スキャナなどからなるものであって、所定の原稿を読み込んで、読み込んで得たデータを画像形成用データとして画像処理部480に送る。原稿読込部460を設けることで、画像形成装置400を複写機として使用することが可能になる。
メール作成部490は、前記電子メールを作成するための所定の情報に基づいて、端末にイベントが所定の状態になったことを通知するための電子メールを作成して、メモリ410およびハードディスク470に送る。
【0027】
CPU420は、I/F部450に送られた画像形成用データ、および原稿読込部460で作成された画像形成用データを、画像処理部480、またはハードディスク470または必要に応じてメモリ410に送る。また、入力部405で入力された後述するメール作成部490で作成される通知電子メールに関する情報、I/F部450に端末100から送られる通知電子メールに関する情報などをメール作成部490、またはハードディスク470または必要に応じてメモリ410に送る。
【0028】
また、CPU420は、画像処理部480からイベントが所定の状態になったという旨の信号が送られたら、メモリ410またはハードディスク470から当該信号に対応する電子メールを取り出して、I/F部450に送り、I/F部450からLAN300を通じて、端末100に送信する。
また、CPU420は、後述するように、端末100から画像形成用データが送られる際に、端末100の前記蓄積手段としてのプリンタドライバ140から取り出された情報を前記電子メール作成手段であるメール作成部490に送る入力手段として動作する。
【0029】
また、前記端末100は、前記画像形成装置に画像形成、画像出力を行わせるための画像形成用データを送信する送信手段としてのI/F部150と、前記電子メール作成手段にて作成される電子メールに含める内容を蓄積する蓄積手段としてのプリンタドライバ140と、前記画像形成用データを送信する際に、前記蓄積手段に蓄積された情報を取り出し、当該取り出された情報を当該画像形成用データと併せて前記画像形成装置400に送信するように送信手段を制御する端末制御手段としてのCPU120とを有するものである。
【0030】
メモリ110は、端末100でのデータ処理に必要とされる作業領域を提供するほか、データ処理の過程で算出されるデータの一時的な蓄積を行う。
モニタ130は、端末100での操作の状態を表示させて、端末100の使用者に操作状況を知らせる。
プリンタドライバ140は、画像形成用データを送る際に前記画像形成装置400のメール作成部490で電子メールを作成するときに必要な所定の情報、例えば当該電子メールの通知先のメールアドレス、および電子メール送信時の件名、本文、送信者などの電子メールの内容に関する情報、および画像出力した印刷装置名、場所、出力開始・終了時間などを本文に載せるか否かの選択、および必要に応じて通知して欲しいタイミング(印刷開始時、終了時、エラー発生時など)の設定入力があったときに、その入力内容を一時的に蓄積する。
【0031】
このようにしてプリンタドライバで作成されるデータ構成の例としては、例えば図4に示したように、電子メール設定情報領域510と、印刷データ領域520とに分けたデータ500が挙げられる。すなわち、このデータ500の先頭部分に電子メール設定情報を記憶しておき、続く部分に印刷データを記憶しておく。
【0032】
I/F部150は、LAN300と端末100とを接続するためのインターフェースであり、端末100と画像形成装置400との間のデータの送受信を行う。また、I/F部150は、LAN300を通じてインターネット200にも接続する。
CPU120は、I/F部150に送られた画像形成用データを、LAN300を通じて画像形成装置400に送る。また、プリンタドライバ140に蓄積された通知電子メールに関する情報を取り出して、画像形成用データの送信時にI/F部150からLAN300を通じて画像形成装置400に送る。
【0033】
また、端末100は、LAN300を介して画像形成装置400を接続した例が示されているが、LAN300をさらにインターネット200に接続して、このインターネット200に当該端末を接続させてもよい。
ここで、端末100の操作者が、自分用にある資料を印刷する場合において、図2に示したような印刷設定用窓5を、モニタ130に表示させて、相手先入力欄10に、例えば自分の携帯電話の電子メールアドレスを入力するとともに、件名入力欄20に「会議資料」と入力し、さらに追加情報として印刷終了時間を含めることを入力し、通知タイミングとして印刷終了時に電子メールを送信するよう入力、設定する(図1のステップS10)。また、プリントアウトのコマンド入力も行って、画像形成用データとともに、上記で入力設定した事項に関する情報を画像形成装置に送る。
【0034】
一方、画像形成装置400では、画像形成用データが画像処理部480に送られるとともに、通知電子メールに関する情報がハードディスク470またはメモリ410に送られ、蓄積される。なお、画像処理部480が他のイベントを実行する状態にあるときには、画像形成用データもハードディスク470またはメモリ410に送られる。
【0035】
画像処理部480にて、画像出力が終了したときには、メール作成部490で通知電子メールに関する情報に基づいて電子メールが作成され、画像出力が終了した旨の内容が付加されて、上記の端末100の操作者の携帯電話に、当該電子メールが送信される。当該操作者は、自身の携帯電話で受信した通知電子メールを見ることで、画像出力が終了したことを知ることができる。
【0036】
なお、画像出力が終了しなかった場合、すなわちエラーが生じた場合にも、同様にその旨および必要に応じてその原因を知らせる通知電子メールが、操作者の携帯電話に送信される。
また、画像出力を開始する時間に、その旨を知らせる通知電子メールを、操作者の携帯電話に送ることも可能である。
【0037】
また、ここで、端末100の操作者が、ある資料を他部署の人物A、Bのために印刷する場合において、図2に示したような印刷設定用窓5を、モニタ130に表示させて、相手先入力欄10に、人物A、Bのそれぞれの電子メールアドレスを入力する。また、件名入力欄20および本文入力欄30には、人物ごとに異なった内容を入力することが可能である。件名入力欄20には、例えば人物Aに対しては「〜仕様書」と、人物Bに対しては「Re:お願い」と入力し、本文入力欄30には、人物Aに対しては「〜仕様書を下記プリンタに出したので見てください」と、人物Bに対しては「依頼された仕様書を下記プリンタに出したよ」と入力することで、人物ごとに適切な内容の本文を付加して通知電子メールを作成することができる。さらに、追加情報として「印刷装置名」、「場所」を含めることを入力し、通知タイミングとして印刷終了時に電子メールを送信するよう入力、設定する(図1のステップS10)。また、プリントアウトのコマンド入力も行って、画像形成用データとともに、上記で入力設定した事項に関する情報を画像形成装置に送る。
【0038】
一方、画像形成装置400では、前述と同様に、画像形成用データが画像処理部480に送られるとともに、通知電子メールに関する情報がハードディスク470またはメモリ410に送られ、蓄積される。なお、画像処理部480が他のイベントを実行する状態にあるときには、画像形成用データもハードディスク470またはメモリ410に送られる。
【0039】
画像処理部480にて、画像出力が終了したときには、メール作成部490で通知電子メールに関する情報に基づいて、人物A、Bそれぞれに対する電子メールが作成され、画像出力が終了した旨の内容が付加されて、人物A、Bのそれぞれに対して、該当する電子メールが送信される。人物A、Bは、それぞれ受信した通知電子メールを見ることで、画像出力が終了したことを知ることができる。
【0040】
なお、画像出力が終了しなかった場合、すなわちエラーが生じた場合にも、同様にその旨および必要に応じてその原因を知らせる通知電子メールが、人物A、Bのそれぞれに送信される。
前記実施態様によれば、画像形成装置に画像出力などのイベントを実行させたときに、当該イベントが所定の状態になった際に、知らせたい人物に通知電子メールでこの状態を通知することができる。すなわち、印刷の終了などを、印刷物を渡したい相手に通知することができる。
【0041】
また、この送信情報に、任意の文章も挿入することができるようにすることで、例えば印刷物の情報、例えばどんな内容であるのかなどをも通知電子メールに付加することができる。さらに、送信相手ごとに前記の任意の文章を個別に設定することができる。
これにより、例えば指定のデータが印刷される前に他人の時間のかかるジョブ(印刷)が複数あったとしても、自分のデータが印刷終了したタイミングで、自分または印刷物を渡したい相手に通知電子メールが送信されるので、印刷が終了してないにもかかわらず装置の前に足を運ぶなどの無駄を省くことができる。また、イベント実行にエラーが生じた場合も、エラーが生じたタイミングで通知電子メールが送信されるので、目的のイベントが中断されたことをエラーが生じたタイミングで知ることができる。
【0042】
以上、本発明の一つの実施態様を説明したが、当該実施態様を、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更した構成も、本発明の範囲に属するものと理解される。
ここでは、電子メールを用いたイベント通知方法について述べたが、他に文字列を音声に変換させる機能を付加することにより、電子メールの代わりに電話にて通知することも可能になる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、画像形成装置のイベント時の所定の状態発生時に、その旨を通知する電子メールを任意の相手に送ることで、この者にイベント時の所定の状態発生を通知するとともに、当該電子メールに任意のメッセージを含めて相手に伝えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る画像形成装置のイベント通知方法の一実施態様を説明するフローチャートである。
【図2】図2は、前記実施態様で用いられる通知電子メールに関する入力情報を設定する画面の一例を説明する図である。
【図3】図3は、本発明に係る画像形成装置ネットワークの一実施態様を示すブロック図である。
【図4】図4は、プリンタドライバに蓄積されるデータ構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 端末
120 CPU
140 プリンタドライバ
150 I/F部
300 LAN
400 画像形成装置
405 入力部
420 CPU
450 I/F部
460 原稿読込部
470 ハードディスク
480 画像処理部
490 メール作成部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法に関する。
また、本発明は、複数の端末と、当該端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置を含む画像形成装置ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】
汎用ネットワークに接続された画像形成装置において、外部装置から送信された印刷データに音声データをのせて、当該印刷データに基づくプリントアウトのイベントの開始/終了時、エラーなどの発生時に、当該音声データに基づく再生を行う画像形成装置が、特開2000−244682号公報に記載されている。
【0003】
また、汎用ネットワークに接続された画像形成装置において、画像形成装置による印刷の終了時に、当該印刷の依頼元へ電子メールにて終了通知を行うことができるネットワーク管理方法が、特開平10−214245号公報に記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−244682号公報
【特許文献2】
特開平10−214245号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開2000−244682号公報に記載された画像形成装置では、音または音声にてイベント時の所定の状態発生を伝えるものであるため、例えばオフィスにあっては知らせる人間以外にとってはうるさく気に障る場合が多い。また、音または音声の届かない場所にいる場合にあっては無意味な知らせとなることがある。また、当該音または音声を聞き逃すことも考えられるのであるが、この場合にあっても通知に関する履歴が残らないため、再通知が困難である。また、音または音声による通知は、何人もいる部屋において行う場合において、特定の相手にだけ知らせるということはできない。
【0006】
また、特開平10−214245号公報に記載された管理方法では、電子メールにて通知する相手を、印刷依頼元とすることが示されているが、この他の者にイベント時の所定の状態発生を通知するという思想は記載されていない。したがって、イベントとして他人のためにプリントアウトを行う際に、この他人にプリントアウト終了の通知を行うことが困難である。また、任意の件名、メッセージを当該電子メールに含めることができないため、電子メールの内容の自由度にかける。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置のイベント時の所定の状態発生時に、その旨を通知する電子メールを任意の相手に送ることで、この者にイベント時の所定の状態発生を通知するとともに、当該電子メールに任意のメッセージを含めて相手に伝えることを可能とするイベント通知方法、および画像形成装置ネットワークを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るイベント通知方法は、上述した課題を解決するために、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法において、
イベントを実行するコマンドを入力する者に、当該イベントが所定の状態にあることを通知したい相手先の電子メールアドレス入力を促す入力段階と、
前記イベントが終了したことを通知するための電子メールを作成する電子メール作成段階と、
前記イベントの終了後、前記電子メールを前記入力段階で入力された電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信段階と
を有することを特徴としている。
【0009】
また、前記入力段階では、当該相手先に通知したい任意の文字情報の入力も促すことが好ましい。
また、前記イベントが所定の印刷データのプリントアウトであり、
前記入力段階では、前記端末にプリントアウトコマンドを入力する際に設定する印刷設定用窓を表示させて、当該窓に前記送信先の電子メールアドレスの入力を促す項目を設けることが好ましい。
【0010】
また、前記イベントが所定の原稿の複写であり、
前記入力段階では、前記画像形成装置に設けられた入力手段を用いて、前記送信先の電子メールアドレスの入力を促すことが好ましい。
また、本発明に係る画像形成装置ネットワークは、複数の端末と、当該端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置を含む画像形成装置ネットワークにおいて、
前記画像形成装置が、
所定の画像形成用データに基づいて画像形成を行い、当該画像形成を行ったデータに基づいて出力を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にある旨を、前記複数の端末のうち所定の端末に通知するための電子メールを作成する電子メール作成手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にあるときに、前記電子メール作成手段により作成された電子メールを、前記所定の端末に送信する送受信手段と、
前記送受信手段から電子メールを送信する送信先端末を特定する電子メールアドレスの入力を促し、入力された送信先を前記電子メール作成手段に送る入力手段と、
前記画像処理手段で画像形成を行われた後に、前記電子メール作成手段で作成された電子メールを前記送受信手段から所定の端末に送信するよう送受信手段の動作を制御する制御手段と
を有することを特徴としている。
【0011】
また、前記画像形成装置の入力手段は、当該送信先端末に通知したい任意の文字情報の入力も促すことが好ましい。
また、前記端末は、
前記画像形成装置に画像形成、画像出力を行わせるための画像形成用データを送信する送信手段と、
前記電子メール作成手段にて作成される電子メールに含める内容を蓄積する蓄積手段と、
前記画像形成用データを送信する際に、前記蓄積手段に蓄積された情報を取り出し、当該取り出された情報を当該画像形成用データと併せて前記画像形成装置に送信するように送信手段を制御する端末制御手段と
を有するとともに、
前記画像形成装置の制御手段は、前記蓄積手段から取り出された情報を前記電子メール作成手段に送る入力手段として動作することが好ましい。
【0012】
また、前記画像形成装置は、さらに
所定の原稿を読み込んで、当該読み込んだデータを画像形成用データとして前記画像処理手段に送る原稿読込手段を設けたことが好ましい。
【0013】
【発明の実施の態様】
以下、本発明に係る画像形成装置のイベント通知方法および画像形成装置ネットワークの実施態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。
前記画像形成装置のイベント通知方法の実施態様は、複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法である。
【0014】
具体的には、図1に示したように、イベントを実行するコマンドを入力する者に、当該イベントが所定の状態にあることを通知したい相手先の電子メールアドレス入力を促す入力段階としてのステップS10と、前記イベントが終了したことを通知するための電子メールを作成する電子メール作成段階としてのステップS20と、前記イベントの終了後、前記電子メールを前記入力段階で入力された電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信段階としてのステップS30とを有する。
【0015】
ステップS10では、イベントの実行に係るコマンドを入力する者に対して、イベントが所定の状態にある旨を通知するための所定の事項、すなわち通知先の電子メールアドレス、および送信する電子メールの件名、本文、送信者など、および必要に応じて出力した印刷装置名、場所、出力開始/終了時間などを本文に載せるか否かなど、および通知して欲しいイベントの状態、例えば印刷開始、終了、エラー発生などの指定の入力を促す。
【0016】
ここで、通知するイベントとしては、例えば所定の印刷データのプリントアウト、所定の原稿の複写、ファクシミリ受信時のプリントアウトなどが挙げられる。所定の状態とは、前述したように、イベントの開始、終了、エラー発生などが挙げられる。
例えば、入力コマンドのイベントが印刷データのプリントアウトである場合、コマンドの入力者の端末に、プリントアウトコマンドを入力する際に設定する印刷設定用窓を表示させて、当該窓に送信先の電子メールアドレスの入力を促す項目を設けることが好ましい。
【0017】
この印刷設定用窓としては、例えば図2に示したような電子メール設定画面5が挙げられ、各入力窓10〜40に従って入力を促す。
図2において、相手先入力窓10には、イベント終了など、イベントが所定の状態にある旨を知らせたい相手の電子メールアドレスが入力される。件名入力窓20には、電子メールの件名の欄に付される文字列が入力される。本文入力窓30には、電子メールの本文に付される本文の内容が入力される。このように、本文として任意の文字情報の入力をも促すことで、単なるプリントアウトを知らせるのみならず、例えばコマンド入力者からのコメントなどを通知電子メールに含めることができる。
【0018】
追加情報入力窓40には、追加情報として印刷終了時間、印刷場所などを本文中に含めるか否かのチェックボックスが設けられており、このチェックボックスをチェックすることで指定がなされる。
このように入力された情報は、画像形成装置にて画像出力を行う際に利用できる形態で登録するようにする。例えば、画像形成装置を動作させる際に用いられるプリンタドライバなどのデバイスドライバに登録しておいてもよいし、メモリなどに蓄積しておいて画像形成用データを画像形成装置に転送する際にメモリから取り出して送るようにしてもよい。
【0019】
また、例えば入力コマンドのイベントが所定の原稿の複写である場合、通常原稿の読込は画像形成装置に設けられたスキャナなどで行われるため、当該原稿読込動作を行うときに併せて、画像形成装置に設けられた操作パネルなどの操作部から通知電子メールの送信先の電子メールアドレスなどの入力を促すことが好ましい。
【0020】
ステップS20では、ステップS10で入力された情報に従って、イベントが所定の状態になった旨を知らせる電子メールを作成して、ステップS30に進む。
ステップS30では、ステップS20で作成された電子メールを、送信先として入力がされた電子メールアドレスに送信する。
【0021】
このようなイベント通知方法を適用した本発明に係る画像形成装置ネットワークの実施態様は、例えば図3に示したように、複数の端末100と、当該端末100に所定のネットワークとしてのLAN(ローカルエリアネットワーク)300を通じて接続された画像形成装置400を含む画像形成装置ネットワークである。
【0022】
また、画像形成装置400は、所定の画像形成用データに基づいて画像形成を行い、当該画像形成を行ったデータに基づいて出力を行う画像処理手段である画像処理部480と、前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にある旨を、前記複数の端末のうち所定の端末に通知するための電子メールを作成する電子メール作成手段であるメール作成部490と、前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にあるときに、前記電子メール作成手段により作成された電子メールを、前記所定の端末に送信する送受信手段であるインターフェース(I/F)部450と、前記送受信手段から電子メールを送信する送信先端末を特定する電子メールアドレスの入力を促し、入力された送信先を前記電子メール作成手段に送る入力手段である入力部405と、前記画像処理手段で画像形成を行われた後に、前記電子メール作成手段で作成された電子メールを前記送受信手段から所定の端末に送信するよう送受信手段の動作を制御する制御手段としてのCPU420とを有するものである。
【0023】
入力部405は、例えばテンキー、タッチパネルなどを備えた操作入力を行う部分である。特に、タッチパネルである場合には、タッチパネル上で入力事項を表示させることができるため、前述したように送信先端末に通知したい任意の文字情報の入力も促すことができることから好ましい。
メモリ410は、画像形成装置400でのデータ処理に必要とされる作業領域を提供するほか、データ処理の過程で算出されるデータの一時的な蓄積を行う。
【0024】
I/F部450は、LAN300と画像形成装置400とを接続するためのインターフェースであり、端末100と画像形成装置400との間のデータの送受信を行う。また、I/F部450は、LAN300を通じてインターネット200にも接続する。
ハードディスク470は、後述する画像形成用データ、後述するメール作成部490にて電子メールを作成するための所定のデータおよび作成した電子メールを格納する。
【0025】
画像処理部480は、後述する画像形成用データに基づいて画像形成を行う。具体的には、サイズ調整、部数、出力形態などを整える。また、画像形成を行ったデータに基づいて画像出力を行う。イベントが所定の状態になったら、例えば画像出力が終了したら、その旨を示す信号をCPU420に送る。あるいは、画像出力がなされなかった場合にも、その旨および必要に応じて原因、例えば紙詰まり、紙切れ、トナー切れなどを示す信号をCPU420に送る。
【0026】
原稿読込部460は、スキャナなどからなるものであって、所定の原稿を読み込んで、読み込んで得たデータを画像形成用データとして画像処理部480に送る。原稿読込部460を設けることで、画像形成装置400を複写機として使用することが可能になる。
メール作成部490は、前記電子メールを作成するための所定の情報に基づいて、端末にイベントが所定の状態になったことを通知するための電子メールを作成して、メモリ410およびハードディスク470に送る。
【0027】
CPU420は、I/F部450に送られた画像形成用データ、および原稿読込部460で作成された画像形成用データを、画像処理部480、またはハードディスク470または必要に応じてメモリ410に送る。また、入力部405で入力された後述するメール作成部490で作成される通知電子メールに関する情報、I/F部450に端末100から送られる通知電子メールに関する情報などをメール作成部490、またはハードディスク470または必要に応じてメモリ410に送る。
【0028】
また、CPU420は、画像処理部480からイベントが所定の状態になったという旨の信号が送られたら、メモリ410またはハードディスク470から当該信号に対応する電子メールを取り出して、I/F部450に送り、I/F部450からLAN300を通じて、端末100に送信する。
また、CPU420は、後述するように、端末100から画像形成用データが送られる際に、端末100の前記蓄積手段としてのプリンタドライバ140から取り出された情報を前記電子メール作成手段であるメール作成部490に送る入力手段として動作する。
【0029】
また、前記端末100は、前記画像形成装置に画像形成、画像出力を行わせるための画像形成用データを送信する送信手段としてのI/F部150と、前記電子メール作成手段にて作成される電子メールに含める内容を蓄積する蓄積手段としてのプリンタドライバ140と、前記画像形成用データを送信する際に、前記蓄積手段に蓄積された情報を取り出し、当該取り出された情報を当該画像形成用データと併せて前記画像形成装置400に送信するように送信手段を制御する端末制御手段としてのCPU120とを有するものである。
【0030】
メモリ110は、端末100でのデータ処理に必要とされる作業領域を提供するほか、データ処理の過程で算出されるデータの一時的な蓄積を行う。
モニタ130は、端末100での操作の状態を表示させて、端末100の使用者に操作状況を知らせる。
プリンタドライバ140は、画像形成用データを送る際に前記画像形成装置400のメール作成部490で電子メールを作成するときに必要な所定の情報、例えば当該電子メールの通知先のメールアドレス、および電子メール送信時の件名、本文、送信者などの電子メールの内容に関する情報、および画像出力した印刷装置名、場所、出力開始・終了時間などを本文に載せるか否かの選択、および必要に応じて通知して欲しいタイミング(印刷開始時、終了時、エラー発生時など)の設定入力があったときに、その入力内容を一時的に蓄積する。
【0031】
このようにしてプリンタドライバで作成されるデータ構成の例としては、例えば図4に示したように、電子メール設定情報領域510と、印刷データ領域520とに分けたデータ500が挙げられる。すなわち、このデータ500の先頭部分に電子メール設定情報を記憶しておき、続く部分に印刷データを記憶しておく。
【0032】
I/F部150は、LAN300と端末100とを接続するためのインターフェースであり、端末100と画像形成装置400との間のデータの送受信を行う。また、I/F部150は、LAN300を通じてインターネット200にも接続する。
CPU120は、I/F部150に送られた画像形成用データを、LAN300を通じて画像形成装置400に送る。また、プリンタドライバ140に蓄積された通知電子メールに関する情報を取り出して、画像形成用データの送信時にI/F部150からLAN300を通じて画像形成装置400に送る。
【0033】
また、端末100は、LAN300を介して画像形成装置400を接続した例が示されているが、LAN300をさらにインターネット200に接続して、このインターネット200に当該端末を接続させてもよい。
ここで、端末100の操作者が、自分用にある資料を印刷する場合において、図2に示したような印刷設定用窓5を、モニタ130に表示させて、相手先入力欄10に、例えば自分の携帯電話の電子メールアドレスを入力するとともに、件名入力欄20に「会議資料」と入力し、さらに追加情報として印刷終了時間を含めることを入力し、通知タイミングとして印刷終了時に電子メールを送信するよう入力、設定する(図1のステップS10)。また、プリントアウトのコマンド入力も行って、画像形成用データとともに、上記で入力設定した事項に関する情報を画像形成装置に送る。
【0034】
一方、画像形成装置400では、画像形成用データが画像処理部480に送られるとともに、通知電子メールに関する情報がハードディスク470またはメモリ410に送られ、蓄積される。なお、画像処理部480が他のイベントを実行する状態にあるときには、画像形成用データもハードディスク470またはメモリ410に送られる。
【0035】
画像処理部480にて、画像出力が終了したときには、メール作成部490で通知電子メールに関する情報に基づいて電子メールが作成され、画像出力が終了した旨の内容が付加されて、上記の端末100の操作者の携帯電話に、当該電子メールが送信される。当該操作者は、自身の携帯電話で受信した通知電子メールを見ることで、画像出力が終了したことを知ることができる。
【0036】
なお、画像出力が終了しなかった場合、すなわちエラーが生じた場合にも、同様にその旨および必要に応じてその原因を知らせる通知電子メールが、操作者の携帯電話に送信される。
また、画像出力を開始する時間に、その旨を知らせる通知電子メールを、操作者の携帯電話に送ることも可能である。
【0037】
また、ここで、端末100の操作者が、ある資料を他部署の人物A、Bのために印刷する場合において、図2に示したような印刷設定用窓5を、モニタ130に表示させて、相手先入力欄10に、人物A、Bのそれぞれの電子メールアドレスを入力する。また、件名入力欄20および本文入力欄30には、人物ごとに異なった内容を入力することが可能である。件名入力欄20には、例えば人物Aに対しては「〜仕様書」と、人物Bに対しては「Re:お願い」と入力し、本文入力欄30には、人物Aに対しては「〜仕様書を下記プリンタに出したので見てください」と、人物Bに対しては「依頼された仕様書を下記プリンタに出したよ」と入力することで、人物ごとに適切な内容の本文を付加して通知電子メールを作成することができる。さらに、追加情報として「印刷装置名」、「場所」を含めることを入力し、通知タイミングとして印刷終了時に電子メールを送信するよう入力、設定する(図1のステップS10)。また、プリントアウトのコマンド入力も行って、画像形成用データとともに、上記で入力設定した事項に関する情報を画像形成装置に送る。
【0038】
一方、画像形成装置400では、前述と同様に、画像形成用データが画像処理部480に送られるとともに、通知電子メールに関する情報がハードディスク470またはメモリ410に送られ、蓄積される。なお、画像処理部480が他のイベントを実行する状態にあるときには、画像形成用データもハードディスク470またはメモリ410に送られる。
【0039】
画像処理部480にて、画像出力が終了したときには、メール作成部490で通知電子メールに関する情報に基づいて、人物A、Bそれぞれに対する電子メールが作成され、画像出力が終了した旨の内容が付加されて、人物A、Bのそれぞれに対して、該当する電子メールが送信される。人物A、Bは、それぞれ受信した通知電子メールを見ることで、画像出力が終了したことを知ることができる。
【0040】
なお、画像出力が終了しなかった場合、すなわちエラーが生じた場合にも、同様にその旨および必要に応じてその原因を知らせる通知電子メールが、人物A、Bのそれぞれに送信される。
前記実施態様によれば、画像形成装置に画像出力などのイベントを実行させたときに、当該イベントが所定の状態になった際に、知らせたい人物に通知電子メールでこの状態を通知することができる。すなわち、印刷の終了などを、印刷物を渡したい相手に通知することができる。
【0041】
また、この送信情報に、任意の文章も挿入することができるようにすることで、例えば印刷物の情報、例えばどんな内容であるのかなどをも通知電子メールに付加することができる。さらに、送信相手ごとに前記の任意の文章を個別に設定することができる。
これにより、例えば指定のデータが印刷される前に他人の時間のかかるジョブ(印刷)が複数あったとしても、自分のデータが印刷終了したタイミングで、自分または印刷物を渡したい相手に通知電子メールが送信されるので、印刷が終了してないにもかかわらず装置の前に足を運ぶなどの無駄を省くことができる。また、イベント実行にエラーが生じた場合も、エラーが生じたタイミングで通知電子メールが送信されるので、目的のイベントが中断されたことをエラーが生じたタイミングで知ることができる。
【0042】
以上、本発明の一つの実施態様を説明したが、当該実施態様を、本発明の目的を逸脱しない範囲で適宜変更した構成も、本発明の範囲に属するものと理解される。
ここでは、電子メールを用いたイベント通知方法について述べたが、他に文字列を音声に変換させる機能を付加することにより、電子メールの代わりに電話にて通知することも可能になる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、画像形成装置のイベント時の所定の状態発生時に、その旨を通知する電子メールを任意の相手に送ることで、この者にイベント時の所定の状態発生を通知するとともに、当該電子メールに任意のメッセージを含めて相手に伝えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る画像形成装置のイベント通知方法の一実施態様を説明するフローチャートである。
【図2】図2は、前記実施態様で用いられる通知電子メールに関する入力情報を設定する画面の一例を説明する図である。
【図3】図3は、本発明に係る画像形成装置ネットワークの一実施態様を示すブロック図である。
【図4】図4は、プリンタドライバに蓄積されるデータ構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
100 端末
120 CPU
140 プリンタドライバ
150 I/F部
300 LAN
400 画像形成装置
405 入力部
420 CPU
450 I/F部
460 原稿読込部
470 ハードディスク
480 画像処理部
490 メール作成部
Claims (8)
- 複数の端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置が実行したイベントが所定の状態にある旨を所定の相手先に知らせるためのイベント通知方法において、
イベントを実行するコマンドを入力する者に、当該イベントが所定の状態にあることを通知したい相手先の電子メールアドレス入力を促す入力段階と、
前記イベントが終了したことを通知するための電子メールを作成する電子メール作成段階と、
前記イベントの終了後、前記電子メールを前記入力段階で入力された電子メールアドレスに対して送信する電子メール送信段階と
を有することを特徴とする画像形成装置のイベント通知方法。 - 前記入力段階では、当該相手先に通知したい任意の文字情報の入力も促すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記イベントが所定の印刷データのプリントアウトであり、
前記入力段階では、前記端末にプリントアウトコマンドを入力する際に設定する印刷設定用窓を表示させて、当該窓に前記送信先の電子メールアドレスの入力を促す項目を設けることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記イベントが所定の原稿の複写であり、
前記入力段階では、前記画像形成装置に設けられた入力手段を用いて、前記送信先の電子メールアドレスの入力を促すことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 複数の端末と、当該端末に所定のネットワークを通じて接続された画像形成装置を含む画像形成装置ネットワークにおいて、
前記画像形成装置が、
所定の画像形成用データに基づいて画像形成を行い、当該画像形成を行ったデータに基づいて出力を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にある旨を、前記複数の端末のうち所定の端末に通知するための電子メールを作成する電子メール作成手段と、
前記画像処理手段における所定のイベントが所定の状態にあるときに、前記電子メール作成手段により作成された電子メールを、前記所定の端末に送信する送受信手段と、
前記送受信手段から電子メールを送信する送信先端末を特定する電子メールアドレスの入力を促し、入力された送信先を前記電子メール作成手段に送る入力手段と、
前記画像処理手段で画像形成を行われた後に、前記電子メール作成手段で作成された電子メールを前記送受信手段から所定の端末に送信するよう送受信手段の動作を制御する制御手段と
を有することを特徴とする画像形成装置ネットワーク。 - 前記画像形成装置の入力手段は、当該送信先端末に通知したい任意の文字情報の入力も促すことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置ネットワーク。
- 前記端末は、
前記画像形成装置に画像形成、画像出力を行わせるための画像形成用データを送信する送信手段と、
前記電子メール作成手段にて作成される電子メールに含める内容を蓄積する蓄積手段と、
前記画像形成用データを送信する際に、前記蓄積手段に蓄積された情報を取り出し、当該取り出された情報を当該画像形成用データと併せて前記画像形成装置に送信するように送信手段を制御する端末制御手段と
を有するとともに、
前記画像形成装置の制御手段は、前記蓄積手段から取り出された情報を前記電子メール作成手段に送る入力手段として動作することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置ネットワーク。 - 前記画像形成装置は、さらに
所定の原稿を読み込んで、当該読み込んだデータを画像形成用データとして前記画像処理手段に送る原稿読込手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置ネットワーク。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103428392A (zh) * | 2012-05-21 | 2013-12-04 | 佳能株式会社 | 图像处理设备及其控制方法 |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002362866A patent/JP2004192562A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106878144A (zh) * | 2012-05-21 | 2017-06-20 | 佳能株式会社 | 图像处理设备及其控制方法 |
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