JP2004191978A - 複写機などにおける定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低電力または省エネルギーモード状態からの回復時間を大幅に短縮する。
【解決手段】定着装置122が省エネルギーモードの低温から高い定着温度まで回復する時間を短縮する方法であって、この方法は、主電源PS1から、定着装置122の加熱部材L1に電源を供給し、定着装置122を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、バッテリーPS3から、定着装置122の加熱部材L2に全出力を供給し、定着装置122を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップを含む。
【選択図】図1
【解決手段】定着装置122が省エネルギーモードの低温から高い定着温度まで回復する時間を短縮する方法であって、この方法は、主電源PS1から、定着装置122の加熱部材L1に電源を供給し、定着装置122を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、バッテリーPS3から、定着装置122の加熱部材L2に全出力を供給し、定着装置122を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップを含む。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば静電写真複写機に利用される定着装置に関する。
一般的な静電写真複写加工装置において、光導電性部材が実質的に均一な電位まで充電され、その表面が感光化される。光導電性部材の帯電部分は、画像の形状で露光され、照射領域のその上の電荷が選択的に散逸する。これにより、光導電性部材の上に、静電潜像が記録される。静電潜像が光導電性部材の上に記録されると、この潜像は、その上に現像材を接触させることによって現像される。一般に、現像材は、キャリア粒剤に摩擦帯電的に付着するトナー粒子を含む。トナー粒子は、キャリア粒剤から潜像に引き付けられ、光導電性部材の上にトナー粉末画像が形成される。次に、トナー粉末画像は光導電性部材からコピー用紙へと転写される。トナー粒子は、高温定着装置において、所望の動作温度で加熱され、粉末画像がコピー用紙に永久的に固着される。
上記のように、粉末トナー粒子をコピー用紙または支持部材に永久的に定着、固着させるために、高温定着装置はトナー画像の温度を、トナー粒子の成分が合体し、粘着性を持つ点まで上昇させる必要がある。この動作により、トナーはある程度、コピー用紙または支持部材の繊維または孔に流れるか、あるいはその他これらの表面にかかる。その後、トナーの温度が下がると、固化が起こり、トナーがコピー用紙または支持部材にしっかりと結合する。
トナー画像を支持基板に高温定着させるためのひとつの方法が、たとえば、米国特許第5,350,896号および米国特許第4,920,250号に示されている。この方法では、未定着のトナー画像が表面上に形成された基板を、少なくとも一方が加熱される一対の対向するローラ部材の間に挟まれ、接触する状態にし、その温度は摂氏約177度(華氏約350度)の所望の高い動作または定着温度で制御される。たとえば米国特許第4,355,225号において開示される別の方法では、未定着のトナー画像が表面上に形成された基板を、放射加熱部材で一部構成される放射加熱チャネルに非接触で通す。放射加熱部材は、操作または動作期間中、チャネル温度を摂氏約177度(華氏約350度)の所望の高い動作または定着温度に保つ。
周知のごとく、電源投入時、複写機は通常、ウォームアップ段階に入り、この間、定着装置の加熱部材は、定着チャネルまたは定着ニップが高い定着温度に到達し、この温度に保つことができるまで徐々にウォームアップする。その後、複写機は操作または動作サイクル中に画像を再現する作業を実行するよう能動化される。このような作業が1回終了すると、複写機はアイドル状態となり(あるいはアイドルまたは「スタンバイ」モード)となり、次の複写作業に備えて待機する。従来、たとえば米国特許第4,920,250号で開示されている効率的な方法は、アイドルまたはスタンバイモードに入った時に電源を切り、定着ニップまたはチャネルの温度を下げ、電源の再投入、切断によってこの低い温度で制御されるというものである。
このような従来の方法と一致して、環境保護のための規則および市場がいまやオフィス機器、特に静電写真複写機に対し、より一層の省エネルギー化を求めている。このようなオフィス製品に対する環境関連規則や要件は、米国において現在「エネルギー・スター・プログラム」と呼ばれるものや、欧州その他における同様の各種プログラムによってカバーされている。たとえば、「ニュー・ブルー・エンジェル」(ドイツ)、「エネルギー保護法」(日本)、「ノルディック・スワン」(北欧)、「スイス高効率エネルギーラベル」(スイス)等である。
米国における「エネルギーまたはパワー・スター・プログラム」のもとでは、コピー機または静電写真複写機について、いくつかのモードが定義されている。たとえば、動作またはコピーモード、スタンバイモード、低電力または省エネルギーモード等である。低電力または省エネルギーモードは、コピー機が実際にスイッチを切ることなく、自動的に不活性期間に入ることのできる最低電力状態である。コピー機は、最後のコピーが行われてから特定期間内にこのモードに入る。コピー機がこのモードにあると、次のコピーを行うことが可能になるまでに一定の遅れが生じる可能性がある。この低電力モード中の電力消費を測定するために、会社は省エネルギーモードまたはスタンバイモードのいずれか低いほうを選択して測定することができる。
コピー機または複写機は、動作またはコピーモードにないが、その直前に動作モードにあった場合、スタンバイモードに入る。スタンバイモードにおいて、コピー機または複写機は、動作モードにあるが、コピー可能な状態にある時より消費電力が少ない。スタンバイモードにある場合、コピー機が動作モードに戻り、次のコピーを行うことが可能な状態となる前に、実質的に遅れは生じない。
複写機が低電力または省エネルギーモードにある時、上記の規則により、その複写機が消費する電力総量は125ワット以下に制限されており、そのうち定着装置に使用できるのは50ワット以下である。コピー機または複写機の低電力または省エネルギーモード期間が長いと、定着装置に割り当てられるこの限定された電力レベル(50ワット)では、摂氏約177度(華氏約350度)という、所望の高さの、すぐに動作可能な定着温度よりずっと低い温度に定着装置の温度を保持することしかできない。
このように、非常に低い低電力または省エネルギーモードの温度から、所望の高さの定着温度まで速やかに、かつ十分に回復することは通常困難である。これは、いったん定着装置の温度が下降を始めると、熱慣性を獲得し、こが逆行または回復を困難にする。残念ながら、「パワーまたはエネルギー・スター」規則は、複写機が上記の低電力または省エネルギーモードの温度から所望の高さの定着温度まで30秒以下で回復するよう求めているため、これは従来のような設計、制御による定着装置にとって問題となっている。
上記の問題は、プリンタが低アンペアの電源に接続されている時に顕著となる(つまり、15アンペアの電源が使用されている時と20アンペアの電源が使用されている時を比較すると顕著である)。定着器が30秒以内に高い定着温度に上げるよう要求することで回線の負担が増大すると、その結果として、ヒューズが切れる、あるいはその他の電気器具の故障、たとえば同一回路のランプの明滅等が発生する。そこで、「パワーまたはエネルギー・スター」要件を満足し、機械の低電力または省エネルギーモード状態からの回復時間を大幅に短縮するように定着装置の電力消費を制御する装置と定着器制御方法が必要である。
本発明のひとつの面によれば、定着装置が省エネルギーモード中の低い温度から高い定着温度まで回復する時間を短縮する方法が提供される。この方法は、主電源から電源を定着装置の加熱された部材に供給し、始動温度から高い定着温度まで定着装置を加熱するステップと、バッテリー電源から十分な電力を定着装置の加熱された部材に供給し、定着装置を始動温度から高い定着温度に加熱するステップを含む。
本発明の他の面によれば、省エネルギーモード中の低い温度から高い定着温度への定着装置の回復時間を短縮するための装置が提供される。この装置は、定着装置の加熱部材に電源を供給し、定着装置を始動温度から高い定着温度に加熱する主電源と、定着装置の加熱部材に全出力を供給し、定着装置を始動温度から高い定着温度に加熱するためのバッテリー電源を備える。
本発明の別の面によれば、装置が省エネルギーモード中の低い温度から高温に戻るまでの回復時間を短縮する方法が提供される。この方法は、主電源から装置の加熱部材に電源を供給し、定着装置を始動温度から高温に加熱するステップと、バッテリー電源から装置の加熱部材に全出力を供給し、定着装置を始動温度から高い定着温度に加熱するステップを含む。
本発明により、低電力または省エネルギーモード状態などからの回復時間を大幅に短縮することが可能になる。
以下の詳細な説明において、図面を参照する。
本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想の範囲内に入るすべての変更、改造、同等物を含んでいる。
まず図3において、本発明による一例である静電写真複写機8が示されている。図のように、複写機8はこれに関連する従来の画像形成処理ステーション、たとえば充電ステーションAA、画像形成/露光ステーションBB、現像ステーションCC、転写ステーションDD、本発明による一例としての定着装置(後に詳述)を含めた定着ステーションEE、クリーニングステーションFF、そして一般にGGで示される仕上げステーションを備える。
図のように、複写機8は、ドライブローラ14とテンションローラ15によって支持される光導電層12を備える光導電性ベルト10を有する。ドライブローラ14は、ベルトを矢印18の方向に駆動するよう機能する。ドライブローラ14自体は、ベルトドライブ等、適当な手段で、モータ(図示せず)によって駆動される。
複写機8の動作を次に簡単に説明する。まず、光導電性ベルト10が充電ステーションAAにおいてコロナ発生装置20によって充電される。ベルトの帯電部分は次に、ドライブローラ14の動作によって画像形成/露光ステーションBBに運ばれ、ここで、ベルト10の上に、画像/露光ステーションBBの光レンズ画像形成システム28を通り、プラテン24の上に設置された文書の上の画像に対応する潜像がベルト10上に形成される。ベルト10と同様に画像を形成するために、光レンズ画像形成システムは、データ入力信号によって駆動される入力/出力走査端子または出力走査端子に容易に変更できることも理解される。周知のごとく、プラテン24上の文書は手で設置しても、あるいは複数の用紙を保持するトレー27を備える自動文書ハンドラ装置25を使って自動的に供給してもよい。
ベルト10の、潜像が形成された部分は、次に現像ステーションCCに運ばれ、ここで、潜像は現像ステーションCCの磁気現像ローラ30から電気的にトナー材を帯電させることによって現像される。ベルト上の現像された画像は、次に転写ステーションDDに運ばれ、ここでトナー画像が、コピー用紙ハンドリングシステム31によって供給されるコピー用紙の上に転写される。この場合、コピー用紙を帯電させ、光導電性ベルト10からコピー用紙へと帯電したトナー画像を引き付けるように、コロナ発生装置32が備えられている。転写された画像を有するコピー用紙44は、次に一般にEEとして示される定着ステーションへと移動される。
定着ステーションEEは、たとえば、本発明によるローラ型の定着装置122として示される定着器または定着装置を備える。ローラ型定着装置(図1)が示されているが、本発明の方法は放射型定着装置(図2)を使っても同様に実践できると理解すべきである。いずれの場合も、定着装置はトナー画像を加熱し、コピー用紙に定着、固着させるよう動作する。次にコピー用紙は、周知のごとく、仕上げ領域GGに、あるいは選択的に、両面複写用経路42に沿って両面複写用トレー40へと運ばれる。
一方、ベルト10のうち、現像された画像の転送元となった部分は次にクリーニングステーションFFに送られ、ここで、ベルト上に残留しているトナーと電荷が、ブレード43等のクリーニングデバイスおよび放電ランプ(図示せず)によって除去され、その部分が次に画像形成サイクルに進めるよう準備される。
両面画像形成を行っていない時、あるいはこのような両面画像形成の終了時に、コピー用紙は、最後に定着ローラ34,36を出ると仕上げ領域入力ローラ46,48に供給される。コピー用紙は、入力ローラ46,48からそれぞれ出力トレー(図示せず)またはビンソータ装置50に供給され、ここで、用紙はトレーあるいはビンソータ装置の各ビンの中に、ページ順にそろえられ、綴られていない状態のセットの形でたまる。ビンソータ装置50のビン52はいくつでもよく、これらは、周知のごとく、用紙用の固定充填ポイント以降に組み重ね式または割り出し可能な循環式として設置できる。ユーザは、複写機8でこのようなコピー用紙のセットを作る場合、一度にこれらのセットをひとつずつ手で取り出し、その隅または端を簡便ステープラ装置60に挿入すれば、都合よく綴ることができる。図のように簡便ステープラ装置60は、コピー機8のフレームの一部62で、ビンソータ装置または出力トレーに好都合に近い位置に作り付けられる。
次に、図1,2を見ると、本発明の定着装置は加熱定着ローラの形態における加熱部材つまりローラ34を備えるローラ型定着装置122(図1)で構成することができる。図のローラ34は、適当なベース部材126の上に形成された変形可能なエラストマー表面124を有する。ベース126は好ましくは、アルミニウム、陽極酸化アルミニウム、スチール、ニッケル、銅等、適当な金属で製造した中空シリンダまたはコアである。定着ローラ34は、また、少なくとも第一の主要加熱部材または素子L1と第二の二次加熱部材または素子L2を有する。どちらの加熱素子L1,L2も、管状コアまたはベース126の中空部分の中に設置され、中空シリンダまたはベース126の長さと同等である。
ローラ型定着装置122はまた、定着ローラ34と協働し、ニップまたは接触アーク130を形成するバックアップまたは圧力ローラつまりローラ36を有し、ニップまたは接触アーク130内をコピー用紙または基板44が通過し、その上のトナー画像が定着ローラ34のエラストマー表面124と接触する。図1に示すように、バックアップまたは圧力ローラ36は好ましくは、たとえばテトラフルロエチレンとパーフルオロアクリルパーフルオロビニルエーテル(PFA)共重合体で構成された剛性中空コア132および外表面層134を有する。
本発明の定着装置はまた、放射型定着装置136とすることもできる(図2)(ただし、図3では放射型定着装置が選択されていない)。図のように、放射定着装置136はハウジング140、反射手段142、ハウジング140とともに定着チャネル146を画定するプラテン144、放射熱源L1の形態による少なくともひとつの主要加熱部材、水晶シールで150を通じてチャネル146を加熱するための二次的放射熱源L2を備える。コピー用紙または基板44は、上流の運搬装置(図示せず)によって加熱チャネル146の中に進められ、下流にある一対のローラ(図示せず)によってチャネルから遠ざけられる。
さらに図1,2を見ると、本発明による定着装置122,136は、主要加熱部材L1に接続された少なくともひとつのメインまたは主要電源PS1を備える。PS1は、定着ニップ130または定着チャネル146の温度を、摂氏約177度(華氏約350度)の所望の高さの定着温度ら保持するのに十分なレベルの電力を出力するよう設計されている。定着装置122,136はまた、主要電源PS1より低いレベルで、たとえば、低電力または省エネルギーモード期間中の「パワーまたはエネルギー・スター」が定める最大電力レベル、50ワットに等しい電力を供給するよう設計された、二次電源PS2も備える。PS1とPS2は2個の別々の電源として描かれているが、実際には、ソフトウェアで制御可能な単独の電源から2つのレベルの電力を供給することにしてもよい。
第三の電源PS3は、二次電源PS2と二次加熱素子L2に接続されたバッテリー電源である。バッテリー電源は、好ましくは12ボルト25アンペア出力で、AC/DC電力インバータ200を介してPS2に接続される。バッテリーは、スタンバイモードまたは省エネルギーモード中に充電装置202によって充電される。充電装置は、好ましくは主要電源に接続されたトリクル充電器(図示せず)とする。二次電源PS2と二次加熱素子L2をDCにすれば、AC/DCインバータ200は不要となることは明らかである。図2の実施形態では、PS3が直接L2に接続される構成となっており、この場合、L2はDC加熱部材である。
温度センサ152は、定着チャネル146または定着ローラ34の温度を検出するために設置されている。図の中で重要な点として、本発明の定着装置122,136は、温度センサ152に、またそれぞれスイッチ162,164,166(図1)を介して電源PS1,PS2,PS3に接続されたコントローラ160を備える。
次に、定着装置122,136の温度回復時間を短縮するための動作モードの一例を説明する。電源を投入すると、PS1,L1がオンとなり、定着ローラ34またはチャネル146が所望の高さの定着温度T1になるまでこれをウォームアップする。本発明のひとつの面によれば、定着T1に到達するのに実際にかかる時間は、第二と第三の電源および加熱部材PS2,PS3,L2の各々をオンにすることによっても短縮できる。定着装置122,136の動作を制御するために、コントローラ160はT1(定着ローラ34またはチャネル146の定着温度)、T2(定着ローラ34またはチャネル146の低電力または省エネルギーモード温度)、Tt(センサ温度読取値)、“ti”(モードクロック計器時間)、“tm”(機械が温度T1に到達した後に低電力または省エネルギーモードに切り替えるために計画された時間)等の制御値を読み取る。
ウォーアップ段階中、TtがT1に到達するまで、温度確認が何度か行われる。当初電源投入されると、TtがT1に到達すると、二次電源PS2と加熱部材L2はそれぞれオフにされる。さらに、モードクロックがスタートされ、“ti”がゼロにセットされ、次に電源PS1と加熱部材L1によってTtはT1に保持される。ウォームアップがこのように完了された後、モードクロックは“ti”を加算しながら、作成するコピー部数の入力または縮小/拡大倍率の選択等の「コピー動作命令」(CAC)や「ジョブ実行命令」が受信されるまで動作を続ける。この時点で、モードクロック時間“ti”はゼロにリセットされ、ジョブが実行、完了される。ジョブの実行中、TtはT1に制御される。モードクロックは次に、各ジョブが終了すると再スタートされる。
ウォーアップ後あるいはジョブ完了後、スタートされたモードクロック時間“ti”が“tm”と等しくなるまでに「ジョブ実行命令」が受け取られなければ、機械は自動的に低電力または省エネルギーモードに切り替わる。この切り替え時に、Ttは依然としてほぼT1である状態で、電源P1と加熱部材L1はオフとなる。
従来、温度Ttは通常、そのまま低電力または省エネルギーモード温度T2に向けて自然に下降させられ、その後は従来どおりに、たとえば、PS1が加熱電力を加熱部材L1に制御可能に供給することにより、T2が保持される。このようなTtからT2への従来の自然温度下降が、図4において、温度対時間グラフ170の下降線S1で示される。図におけるS1に沿ったT1からT2への下降は通常、たとえば、“tm”から始まるDcとして示される期間ととられる。前述のように、曲線170の従来の温度下降線S1に沿ったいずれかの地点から定着温度T1に戻るまでに、通常、遅れが予想される。
たとえば、温度Ttが従来どおりにT2に向かって下降中の時点“t1”において「ジョブ実行命令」を含む「コピー動作命令」が受け取られると、実際の温度TtはT1より低いTcである。したがって、電源PS1は直ちにオンに戻り、加熱素子L1の再加熱を開始する。R1として示される従来的な回復線に沿って温度TtがT1に回復する間、D1として示される従来どおりの遅れが予想される。
一方、“ti”が“tm”と等しい、つまり低電力または省エネルギーモードへの自動モード切替が開始するとき、Ttが実質的にT1の状態で、電源PS1と加熱素子L1は従来どおりにオフとなる。しかし、重要な点として、温度センサ152とは関係なく二次または低電力電源PS2は直ちにオンとなり、温度Ttが依然として実質的にT1であっても、定着ローラ34または定着チャネル146への加熱を即座に開始する。その結果、温度Ttは長時間実質的にT1のままとなり、温度は実際には下降を開始する前に若干高まり、一時的にT1を上回る。つまり、温度Ttは、従来のように、即座に低電力または省エネルギーモード温度T2への自由下降を開始できない。このように、低電源PS2によって従来の温度下降が直ちに妨害される結果、実際の温度下降を直ちに遅れさせる。この下降の遅延は、図4において、たとえば曲線180の下降線S2によって示される。このように、前述のものと比較し、T1からT2への下降には、Dcよりはるかに長いDnとして示される時間がかかる。
遅延した温度下降手法のひとつの利点は、特に期間Dnにおいて、T1への回復時間が大幅に削減または短縮されることである。たとえば、図のように、T2への遅延温度下降中に“t1”において「ジョブ実行命令」を含む「コピー動作命令」が受け取られると、電源PS1は直ちにオンに戻り、加熱素子L1の再加熱を開始する。
“t1”において、本発明によれば、定着ローラ34またはチャネル146の実際の温度は、T1より低く、Tcより高いTnである。したがって、温度TtがTnからT1に戻るまでの遅れD2は(D1と比較して)ずっと短くなる。同レベルの電力、たとえばPS1が使用されると、短い遅れD2についても、回復線R2は従来の状況下でのR1と平行となる。
しかしながら、実際の回復時間は、図のようにD2からD3へとさらに削減することが可能である。このためには、PS1だけをオンにするのではなく、PS1,PS2,PS3を直ちにオンにし、L1とL2の両方を再加熱し、これによって温度TtはTnからT1へと、より急峻な回復線Rに沿って、はるかに高速で回復する。PS3をバッテリー電源として使用することの利点は、印刷機にかかる負荷に影響を与えずに、高速な回復時間を実現できることである。
温度Ttが、遅れながらも最終的にT2に到達すると、PS2が加熱素子L2に加熱電源を制御可能に供給することによって温度TtはT2に制御される。たとえば、温度TtがすでにT2である“t7”の時点で、回復時間は従来どおりD4となり、これは「パワーまたはエネルギー・スター」要件によれば30秒とされる。いずれの場合も同じレベルの電力、たとえばPS1が使用された場合、回復は、たとえば回復線R4に沿って実現する。回復線R4は、これと同レベルの電源に依存する回復線R1,R2に平行していることに注意すべきである。さらに、このD4の遅れの影響は、60秒と確認されているt6での期間Dnが経過するまで現れないことにも注意すべきである。温度下降線170によって表される従来の状況において、この遅延時間D4および回復線R4は、Ttがt4においてT2に到達するとすぐに有効となり、これはDcの期間(約20秒)の経過後にしか起こらない。
さらに、本発明によれば、t6以降に、PS1,PS2,PS3のすべてを使い、さらに急峻な回復線R5に沿ってT2をT1まで回復させると、さらに短い回復時間D5を実現できる。繰り返すが、R5はR3(これもPS1,PS2,PS3に依存)と平行している。したがって、複写機が本発明の遅延温度下降曲線180に沿ったいずれかの地点から、回復線R2,R3,R5に沿って定着温度T1に戻る場合、その遅延D2,D3,D5は大幅に削減されることは明白である。
以上のように、本発明によれば、パワーまたはエネルギー・スター・プログラムの要件を有効に満たす装置と定着器の制御方法が提供される。本発明の装置と方法により、静電写真コピー機中の定着装置122,136は低電力または省エネルギーモードにおいて最大50ワットしか電力を消費せず、30秒またはそれ以下という大幅に短縮された時間で、コピー可能な状態に戻ることができる。したがって、オペレータはコピー機が回復し、コピー可能な状態になるまで長時間待つ必要がなくなる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は紹介された具体的例に限定されず、当業者は、本発明の意図と範囲から逸脱することなく、他の実施形態および変更も実現できる。
122,136 定着装置、PS1 主要電源、PS2 二次電源、PS3 バッテリー。
Claims (3)
- 定着装置における省エネルギーモードの低温から高い定着温度までの回復時間を短縮する方法であって、
主電源から、前記定着装置の加熱部材に電源を供給し、前記定着装置を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、
バッテリー電源から、前記定着装置の加熱部材に電源を供給し、前記定着装置を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、
を含むことを特徴とする方法。 - 定着装置における省エネルギーモードの低温から高い定着温度までの回復時間を短縮する装置であって、
前記定着装置の加熱部材に電源を供給し、前記定着装置を始動温度から高い定着温度へと加熱する主電源と、
前記定着装置の加熱部材に電源を供給し、前記定着装置を始動温度から高い定着温度へと加熱するバッテリー電源と、
を備えることを特徴とする装置。 - 装置における省エネルギーモードの低温から高い定着温度までの回復時間を短縮する方法であって、
主電源から、前記装置の加熱部材に電源を供給し、前記装置を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、
バッテリー電源から、前記装置の加熱部材に電源を供給し、前記装置を始動温度から高い定着温度へと加熱するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
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