JP2004191882A - 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ Download PDF

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Abstract

【課題】現像装置全体の駆動投入エネルギーに対しての現像剤の従横攪拌、補給トナーの分散、及びトナー帯電立ち上げの効率の良い現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤攪拌搬送部材は、駆動源に接続して駆動回転される回転軸部と、該回転軸部の周囲に形成された螺旋状羽根部材により現像剤を主に該回転軸に平行に搬送する搬送部と、該回転軸に平行又は斜行する態様でその両端部又は両端部近傍が前記螺旋状羽根部材固定された複数の線状部材により現像剤を主に剪断、攪拌する攪拌部とから構成され、前記攪拌部の複数の線状部材の断面の該回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)の最大値BMAXがRc<BMAX≦50Rc、0.01(D−d)<BMAX≦0.2(D−d)の関係に設定されている。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等において、感光体表面に形成された静電荷像を顕像化するための現像装置、該現像装置を使用した画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の発明として例えば特開平10−63081号公報記載の発明が公知である。この発明は、現像剤に過大な力を作用させずに、補給トナーを現像剤中に即時に分散させて適切な帯電量を付与することが可能であり、かつ現像剤収容部における現像剤のトナー濃度を均一化する能力の高い現像装置を提供するためになされたもので、トナーとキャリアとを混合した2成分現像剤を収容する現像剤収容部に、現像剤が循環移送される現像剤搬送路が設けられ、この現像剤搬送路内には送りねじ状の翼体を有する現像剤搬送部材が設けられており、この翼体間にメッシュ状のスクリーン部材が取り付けられている。この現像剤搬送部材が回転することによって、現像剤が搬送されるとともに、メッシュ状のスクリーン部材を複数回通過し、現像剤の攪拌が行なわれるとともに、トナーとキャリアとの摩擦によって適切な帯電が行なわれるように構成している。
【0003】
また、特開2000−19823号公報に開示された発明も公知である。この発明は、現像装置の駆動開始時及び長時間連続攪拌時の現像剤劣化、現像剤の帯電量不足、画像濃度の低下、放置混色の増加等の問題を解消するためになされたもので、攪拌部の突起部材の最大投影面積Xが、
(P×D)/200≦X≦(P×D)/7
0.015〔D×(F+f)〕≦X≦0.2〔D×(F+f)〕
の関係になるように設定している。なお、式中、Pは搬送部45Bの螺旋状羽根部材のピッチ距離[mm]、Dは搬送部45Bの螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡の直径[mm]、Xは突起部材の突設方向に対して垂直方向から投影したときの突起部材の最大投影面積[mm]、Fは搬送部45Bの根元部における回転軸方向の幅寸法[mm]、fは搬送部45Bの先端部における幅寸法[mm]である。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−63081号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2000−19823号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の発明では、スクリーン部材をパドル状に2ヶ所設けた場合は該部が最下方位置や現像ローラと最近接対向の際の動トルクが平均トルクより大幅に高まり、トルク変動が大きく、駆動モータトルク余裕を大きくとる必要があった。また該駆動モータトルクに余裕が少ないと現像系の回転ムラによって現像画像にピッチムラ、バンディング等の濃度ムラが発生し易い。一方、螺旋状スクリュー部分の一部又は全体をスクリーン部材で構成した場合は、スクリュー部材の開口個所に現像剤の横送り能力がないので、現像剤の横攪拌(現像ローラ軸方向の攪拌)の能力が低減する。
【0007】
また、後者の発明では、螺旋状スクリューの回転軸部に突設された複数の突起部材は剤を遠心方向に抛出する機能があるが、空隙発生個所への現像剤の自重落下移動を利用する態様の現像剤の攪拌効果は殆ど得られない。流動する現像剤の分散混合、攪拌機能に関し改良の余地がある。
【0008】
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、トルクをあまり高めることなく、現像剤を効率よく、高速で剪断することが可能であって、補給トナーの現像剤への分散性・縦攪拌性(円周方向の攪拌性)を改良した現像装置及びこの現像装置を備えた画像形成装置並びにこの現像装置を使用した現像方法を提供することにある。
【0009】
また、他の目的は、現像装置全体の駆動投入エネルギーに対しての現像剤の縦横攪拌(円周方向及び軸方向)、補給トナーの分散、及びトナー帯電立ち上げの効率の良い現像装置及び画像形成装置並びに前記現像装置を使用した現像方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため第1の手段は、体積平均粒径が10μm以下のトナーと体積平均粒径が100μm以下のキャリアとを含む2成分現像剤を収容する現像剤収容部と、表面に静電潜像が形成される像担持体と対向するように配置され、前記2成分現像剤の薄層を担持して、前記像担持体との近接位置に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に平行して配置され前記2成分現像剤を攪拌して前記現像剤担持体に搬送する現像剤攪拌搬送部材とを備え、前記現像剤担持体と前記像担持体との近接位置で前記現像剤担持体上の前記2成分現像剤からトナーを前記像担持体に転移させて、前記静電潜像を可視化する現像装置において、前記現像剤攪拌搬送部材が、駆動源から駆動力を得て回転駆動される回転軸と、該回転軸の周囲に形成された螺旋状羽根部材により前記2成分現像剤を主として前記回転軸部の軸方向に平行な方向に搬送する搬送部と、前記回転軸部の軸方向に対して所定の角度をもって前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材からなり、前記2成分現像剤を主として剪断し、攪拌する攪拌部とから構成され、前記攪拌部の複数の線状部材の断面の前記回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)の最大値BMAXが、キャリアの体積平均粒径をRcとしたときに、
Rc<BMAX≦50Rc
0.01(D−d)<BMAX≦0.2(D−d)
ただし、D:現像剤攪拌搬送部材の螺旋状羽根部材の回転軌跡の直径[mm]
d:現像剤攪拌搬送部材の回転軸の外径[mm]
の関係に設定されていることを特徴とする。
【0011】
このように構成すると、二成分現像剤(以下、単に現像剤と称す)を高い効率で、かつ高速で剪断することが可能となり、補給トナーの現像剤への分散性・縦攪拌性をトルクを高めないで改良することができる。
【0012】
第2の手段は、第1の手段において、前記螺旋状羽根部材固定された複数の線状部材の50%以上を、螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡上又は近傍に配置したことを特徴とする。
【0013】
このように構成すると、現像剤の高効率、高速剪断を行い攪拌効率を向上させることができる。
【0014】
第3の手段は、第1または第2の手段において、前記螺旋状羽根部材固定された複数の線状部材の60%ないし95%を、現像剤に埋没した状態で回転させることを特徴とする。
【0015】
このように構成すると、トルク変動抑制により、駆動モータトルク抑制や、現像ローラ回転ムラ等によるピッチムラ、バンディング等の画像濃度ムラを防止することができる。
【0016】
第4の手段は、第1ないし第3の手段において、前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材の軸方向断面であって、同一回転軌跡面に存在する該線状部材断面の占有率を70%以下にすることを特徴とする。
【0017】
このように構成すると、遊離トナーや現像剤の自重落下現象を利用して、攪拌搬送部材のトルクを上げずに現像剤の攪拌効率を向上させることができる。
【0018】
第5の手段は、第1ないし第4の手段において、前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材が回転軌跡の異なる線状部材を含むこと、言い換えれば、一部の回転軌跡を互いに異なる回転軌跡になるように前記複数の線状部材を配置したことを特徴とする。
【0019】
このように構成すると、最大トルクを上げないで剪断、分散機能を高め、攪拌効率を向上させることができる。
【0020】
第6の手段は、第1の手段において、前記現像剤攪拌搬送部材の回転軸部の60%以上を現像剤中に埋没させた状態で回転させることを特徴とする。
【0021】
このように構成すると、攪拌効率の向上及び省スペース化を図ることができる。
【0022】
第7の手段は、第1ないし第6の手段において、複数の線状部材を備えた現像剤攪拌搬送部材の少なくとも一対が現像剤搬送方向が異なるように設定されていることを特徴とする。
【0023】
このように構成すると、現像剤の攪拌搬送部材の回転軸方向の偏りを防止することができる。
【0024】
第8の手段は、第1ないし第7の手段において、前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材の一部の回転軌跡周速が、像担持体と対向する現像剤担持体の周速以下に設定されていることを特徴とする。
【0025】
このように構成すると、駆動トルクの低減を図ることができる。
【0026】
第9の手段は、第1ないし第8の手段において、前記複数の線状部材が螺旋状羽根部材との固定位置とは異なる位置で連結部材により連結されていることを特徴とする。
【0027】
このように構成すると、線状部材の変形防止による攪拌効率を高効率、高安定に維持することができる。
【0028】
第10の手段は、第1ないし第9の手段において、前記線状部材の回転軸の法線方向に占める幅Wが前記2成分現像剤中のキャリアの体積平均粒径Rcの20倍以下になるように前記幅Wが設定されていることを特徴とする。
【0029】
このように構成すると、現像剤の分散性向上と駆動トルク上昇防止の両立を図ることができる。
【0030】
第11の手段は、第1ないし第10の手段において、前記現像剤攪拌搬送部材の動トルク変動が+25%から−25%の間に設定されていることを特徴とする。
【0031】
このように構成すると、ピッチムラ、バンディング等の画像濃度ムラを防止することができる。
【0032】
第12の手段は、第1、第3及び第6の手段において、前記現像剤の流動度が45sec/50g(JISZ−2502)以下であることを特徴とする。
【0033】
このように構成すると、現像剤の分散性の向上と駆動トルクの低減を図ることができる。
【0034】
第13の手段は、第1の手段において、現像剤中のトナーの加速凝集度がパウダーテスタの計測値で20%以下であることを特徴とする。ただし、加速凝集度測定篩のメッシュ径は75μm、45μm、22μmである。
【0035】
このように構成すると、現像剤の分散性の向上と駆動トルクの低減を図ることができる。
【0036】
第14の手段は、第1の手段において、像担持体と対向する現像剤担持体に、直流成分に交流成分を重畳させるバイアス電界を印加し、該現像剤担持体上の2成分現像剤中のトナーで前記静電潜像を可視化することを特徴とする。
【0037】
このように構成すると、現像剤攪拌部のトルク低減によって現像剤の寿命向上を図ることができるとともに、現像ムラを抑制することが可能になる。
【0038】
第15の手段は、第1の手段において、前記現像剤攪拌搬送部材を少なくとも二つ以上の樹脂成型部品を合体した組み立て部品で構成することを特徴とする。
【0039】
このように構成すると、像剤攪拌部材の材料費、加工費等のコスト低減を図ることができる。
【0040】
第16の手段は、第15の手段におけるトナーが、有機溶媒中に少なくとも、ウレア結合し得る変性されたポリエステル系樹脂と着色剤を含むトナー組成物を溶解または分散させ、該溶解または分散物を水系媒体中に分散し、重付加反応させ、この分散液の溶媒を除去、洗浄して得られたカラートナーであることを特徴とする。
【0041】
このように構成すると、現像剤の分散性の向上と駆動トルクの低減を図ることができる。
【0042】
第17の手段は、第1または第16の手段において、前記トナーは、重量平均粒径が4.0〜8.0μmであり、粒径分布がDv/Dn≦1.25(Dv:重量平均粒径、Dn:個数平均粒径)であることを特徴とする。
【0043】
このように構成すると、現像剤の分散性の向上と駆動トルクの低減を図ることができる。
【0044】
第18の手段は、第1、第16及び第17の手段において、前記トナーが、平均円形度0.90〜0.99のトナーであることを特徴とする。ただし、「円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の周囲長」である。
【0045】
このように構成すると、現像剤の分散性の向上と駆動トルク低減を図ることができる。
【0046】
第19の手段は、第1の手段において、現像剤担持体上トナーの感光体に対向した面におけるトナーの被覆率をP[%]、現像剤担持体線速vDと感光体線速vPの線速比をvD/vPとするとP・(vD/vP)が、
1/0.98≦P・(vD/vP)/100≦1.5/0.8
の範囲になるように制御することを特徴とする。
【0047】
すなわち、
102≦P・(vD/vP)≦187.5
ただし、2成分現像剤における前記被覆率Pは、r/R<1の場合、次式で近似できる。
【0048】
P=100×C×(√3)/{2π(100−C)(1+r/R)^2(r/R)(ρt/ρc)}
C:トナー濃度(重量%)
r:トナーの体積平均粒径
R:キャリアの体積平均粒径
ρt:トナーの真比重
ρc:キャリアの真比重
このように構成すると、濃度ムラ、ざらつき感の少ない高品質画像を得ることができる。
【0049】
第20の手段は、第1の手段において、現像剤が磁性キャリアとトナーからなる2成分現像剤であり、該磁性キャリアの体積平均粒径がトナーの体積平均粒径より大きく磁化が30乃至1000emu/cm^3(11kOe磁場中)である事を特徴とする。なお、本明細書中で^は冪乗を示し、cm^3はcmの3乗、すなわち、立方センチメータを意味する。
【0050】
このように構成すると、低ストレス現像とキャリア付着防止の両立を図ることができる。
【0051】
第21の手段は、第1の手段において、現像剤層の最大現像電位差印加時のダイナミック抵抗が10^7Ω・cm以下であることを特徴とする。
【0052】
ただし、ダイナミック抵抗とは、磁石を内包したローラ(φ20;600RPM)にキャリアを坦持して、幅65mm、長さ1mmの面積の電極をギャップ0.9mmで当接させ、耐圧上限レベル(高抵抗シリコンコートキャリアでは400Vから鉄粉キャリアでは数V)未満の印加電圧を印加した時の抵抗値を示す。
【0053】
このように構成すると、低ポテンシャル現像と地汚れ防止の両立を図ることができる。
【0054】
第22の手段は、像担持体を帯電させる帯電手段と、像担持体に潜像を形成するために光書き込みを行う露光装置と、前記露光装置によって形成された潜像を現像する請求項1ないし21のいずれか1項に記載の現像装置と、前記現像装置によって現像された顕像を記録媒体に転写する転写装置と、前記転写手段によって転写された記録媒体上の顕像を定着する定着装置とを備えていることを特徴とする。
【0055】
第23の手段は、第22記載の画像形成装置において、
0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400V
を満足していることを特徴とする。
【0056】
このように構成すると、トナー消費量低減と定着エネルギー低減を図ることができる。
【0057】
第24の手段は、像担持体、帯電装置、現像装置、クリ−ニング装置より選ばれる少なくとも1つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジにおいて、前記現像装置が、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の現像装置からなることを特徴とする。
【0058】
このおうに構成すると、プロセスカートリッジ現像剤へのハザード低減による長寿命化及び現像能力の向上を図ることができる。
【0059】
第25の手段は、第1ないし第10の手段に係る現像装置を使用して現像する現像方法において、動トルク変動が+25%から−25%の間で前記現像剤攪拌搬送部材を回転させることを特徴とする。
【0060】
このように構成すると、ピッチムラ、バンディング等の画像濃度ムラを防止することができる。
【0061】
第26の手段は、第1ないし第18の手段に係る現像装置を使用して現像する現像方法において、前記現像剤担持体上のトナーの感光体に対向した面におけるトナーの被覆率をP[%]、現像剤担持体線速vDと感光体線速vPの線速比をvD/vPとすると、P・(vD/vP)が、
1/0.98≦P・(vD/vP)/100≦1.5/0.8
の範囲になるように制御することを特徴とする。
【0062】
このように構成すると、濃度ムラ、ざらつき感の少ない高品質画像を得ることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、前述の従来例と同等及び各実施形態で同等な各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
【0064】
図1は本発明の実施に係る画像形成システム装置全体の概略構成を示す図である。同図において、静電潜像担持体である感光体ドラム(以下、単に感光体と称す)1の周囲には、当該感光体1表面を帯電するための帯電装置2、一様帯電処理面に潜像を形成するためのレーザ光線で書き込む画像露光部3、感光体1表面の潜像に帯電トナーを付着させることによってトナー像を形成する現像装置4、感光体1表面に形成されたトナー像を記録紙へ転写するための転写装置5、感光体1上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置6、感光体1上の残留電位を除去するための除電ランプ7が順に配設されている。このような構成において、帯電装置2の帯電ローラによって表面が一様に帯電された感光体1は、露光によって表面に静電潜像が形成され、トナーのみからなる1成分系現像剤又はトナーとキャリアを混合した2成分系現像剤を用いる現像装置4によってトナー像が形成される。このトナー像は、転写ベルトなどからなる転写装置5によって、不図示の給紙トレイから搬送されてくる記録紙へ感光体1表面から転写される。この転写の際に感光体1に静電的に付着した記録紙は、記録紙の重さ、剛性、記録紙と分離搬送手段との吸着力、分離爪等の効果で感光体1表面から分離される。そして、未定着の記録紙上のトナー像は加熱及び加圧する定着器8によって記録紙に定着される。一方、転写されずに感光体1上に残留したトナーは、クリーニング装置6によって除去され回収される。残留トナーが除去された感光体1は除電ランプ7で初期化され、次回の画像形成プロセスに供される。
【0065】
図2は現像装置4の構成を示す図である。本実施形態に係る現像装置4は2成分現像剤を使用する現像装置である。現像装置4は現像容器40と、現像容器40の感光体1側の開口部41に設けられた現像ローラ42と、前記開口部41の現像ローラ42の表面に対向する位置に設けられたドクタブレード43と、2段にわたって設けられ、現像剤46を移送するとともに現像剤46を攪拌する現像剤攪拌搬送部材44,45(以下、ダブルスクリューとも称す)とからなる。現像剤担持体である現像ローラ41は感光体1に近接するように配置されていて、双方の対向部分には、感光体1と磁気ブラシが接触する現像領域が形成されている。現像ローラ42は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒形に形成してなる現像スリーブと、この現像スリーブを回転駆動する不図示の回転駆動機構からなり、この回転機構は前記現像スリーブを図2において時計回りに回転させる。以下、現像スリーブも含めて現像ローラと称す。なお、符号46aはスクリュー部現像剤だまりの現像剤46の最上面を示し、符号40aはトナー補給孔を示す。
【0066】
現像ローラ41の表面はサンドブラストもしくは数十〜数百mmの深さを有する複数の溝を形成する処理を行い10〜20μmRZの範囲に入るように荒らしている。感光体1はアルミ等の素管に感光性を有する有機感光体を塗布し、感光層を形成したドラムタイプのものである。2成分現像剤はキャリア表面をトナー一層で最蜜に覆い尽くす程度の被覆率を100%と見なした場合、非磁性トナーを用いたとき、高々70%程度になるようにトナー補給を制御してトナー帯電不足によるトナー飛散や地汚れを防止している。なお、RZは十点平均粗さを表す。
【0067】
本実施形態においては、前記トナーのキャリアに対する被覆率を50%中心に制御し、感光体1のドラム径が60mmで、ドラム線速が240mm/秒に設定され、現像スリーブのスリーブ径が20mmで、ローラ線速が600mm/秒に設定されている。したがって、ドラム線速に対するスリーブ線速の比は2.5倍である。すると接触現像であれば、トナーと感光体1表面は現像ニップにおいて確実に1回ないし1.5回の割合でトナー粒径レベル範囲で接触することになり、現像電界が十分作用すれば、画像の欠落のないかつ画像濃度の十分な画像を得ることができる。
【0068】
2成分現像剤における被覆率Pは、
r/R≪1
の場合、
P=100×C×(√3)/{2π(100−C)(1+r/R)^2(r/R)(ρt/ρc)}
C:トナー濃度(重量%)
r:トナーの体積平均粒径
R:キャリアの体積平均粒径
ρt:トナーの真比重
ρc:キャリアの真比重
で近似できる。なお、現像バイアスが交番電界を生じる振動バイアスを用いると、現像剤担持体の潜像担持体に対する線速比を上記の2.5倍相当ではなく高々1.5倍程度にしても現像剤中のトナーを有効に現像に使用でき十分な現像を行なうことができる。図3に前記各要素とトナー飛散、地汚れの状態を比較して示す。
【0069】
図4ないし図6に従来のダブルスクリューに使用している現像剤攪拌搬送部材の例を示す。
【0070】
図4に示した現像剤攪拌搬送部材10は回転軸11の外周に螺旋状にスクリュー羽根12を設けたもので、横方向の現像剤攪拌性については良いが、補給トナーの微分散については積極的な役割を示す構成になっていない。
【0071】
図5に示した現像剤攪拌搬送部材13は図4に示した現像剤攪拌搬送部材10の軸方向にメッシュ部材14を設け、スクリュー羽根12と一体に回転させるようにしたもので、補給トナーの分散性が改善されるが、最大駆動トルクの上昇や横攪拌性能の低下等を招き、改良の余地が多々ある。なお、メッシュ部材は例えば、SUS304世の平織り金網で、線径は0.28mm、目開き1mm、開口率61%である。
【0072】
図6に示した現像剤攪拌搬送部材15はスクリュー羽根12が設けられた回転軸11に棒状の部材16を軸表面から円周方向に突出させ、撹拌機能を持たせたもので、このように構成すると分散性は改善されるが、駆動トルクを上昇させる割合に比べ該改善効果が少ない。
【0073】
図7ないし図11に本発明の実施形態に係るダブルスクリュー44,45に使用している現像剤攪拌搬送部材の例を示す。
【0074】
図7は現像剤攪拌搬送部材17を示すもので、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のA−A線断面図である。図7に示した現像剤攪拌搬送部材17は、駆動源に接続して駆動回転される回転軸11と、この回転軸11の周囲に形成された螺旋状のスクリュー羽根12と、前記スクリュー羽根12に固定され、前記回転軸11の軸方向に平行に配された複数本の線状部材18とからなる。スクリュー羽根12は現像剤46を主に回転軸11に平行に搬送する搬送部として機能し、線状部材18は現像剤46を主に剪断、攪拌する攪拌部として機能する。なお、この実施形態では、潜像部材18は回転軸11に平行に配置されているが、斜めに配置することもできる。
【0075】
この現像剤攪拌搬送部材17では、前記線状部材18の断面の回転軸11の法線方向に占める長さの和B(=Σb)の最大値BMAXが、
Rc<BMAX≦50Rc ・・・(1)
0.01(D−d)<BMAX≦0.2(D−d) ・・・(2)
ただし、Rc:キャリアの体積平均粒径
D:現像剤攪拌搬送部材のスクリュー羽根の回転軌跡の直径[mm]
d:現像剤攪拌搬送部材の回転軸の外径[mm]
に設定されている。
【0076】
線状部材18の1本当たりの断面の回転軸11の法線方向に占める長さ(真円断面では直径に相当)についてはキャリア直径の20倍以下が補給トナーの微分散の上から好適である。また、複数の線状部材18の50%以上(図7では100%−断面比)を、スクリュー羽根12の先端部の回転軌跡上又は近傍に配置し、角速度に対する線状部材18の線速をなるべく大きくして攪拌性能の効率向上を図っている。
【0077】
また、スクリュー羽根12に固定された複数の線状部材18は現像剤46中に完全に埋没させずに60%ないし95%を、現像剤46に埋没させた状態で回転させるようにしている。符号46bは現像剤46の上面46bを示す。これによりトルク変動を抑え、かつ補給トナーを効率良く現像剤46中に分散させることができる。なお、前記線状部材18の断面は図8に示すように円(a)、楕円(b)、正方形(c)、三角形(d)、菱形(e)、長方形(f)などの種々の形状を取り得るが、図示しているように進行(移動)方向下流側に面した表面が現像剤46を抱え込み難いようキャリアの体積平均粒径を超える様な深さを有する凹部がなるべく存在しないように構成することが望ましい。なお、現像剤攪拌搬送部材17の回転軸11は特に攪拌能力がないので、回転軸11の60%〜100%を現像剤に埋没させた状態で回転させることによって、殆ど攪拌効率を落とさずに省スペース化を図ることができる。
【0078】
なお、図2のように複数本の現像剤攪拌搬送部材17を使用する場合には、少なくとも一対の現像剤攪拌搬送部材17の現像剤搬送方向が逆方向になるように配置すると、現像剤のバランスを良好に維持し易い。また、前記スクリュー羽根12に固定された複数の線状部材18の一部の回転時の周速が、感光体(像担持体)と対向する現像ローラ42(現像剤担持体)の周速以下にし、トルクを下げても攪拌性能は良好に維持することができる。
【0079】
図9は図7に示した現像剤攪拌搬送部材17の第1変形例を示すもので、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のA−A線断面図である。この変形例に係る現像剤攪拌搬送部材17aは、図7の場合よりの多くの線状部材18を設置したもので、分散機能を高めながら、最大駆動トルクが左程高まらないように、複数の線状部材18の回転軌跡が異なるものを含むように線状部材18の配置位置を設定したものである。この変形例においても図7に示したものの場合と同様に、複数の線状部材18の軸方向断面であって、同一回転軌跡面に存在する該線状部材断面の占有率を70%以下にし、攪拌効率向上に伴う最大トルク上昇を抑制している。
【0080】
図10は図7に示した現像剤攪拌搬送部材17の第2変形例を示す正面図である。この第2の変形例に係る現像剤攪拌搬送部材17bでは、横攪拌機能を示すスクリュー羽根12を回転軸11近傍で中抜きにしたリボン状のスクリュー羽根12aとし、現像ローラ42との間で授受される現像剤以外にはなるべくストレスを与えず現像剤の寿命伸張と低トルク化を図ったものである。なお、複数の線状部材18は図7の例の場合と同様に設けられている。
【0081】
図11は図7に示した現像剤攪拌搬送部材17の第3変形例を示すもので、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のA−A線断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線断面図である。
【0082】
この第3変形例に係る現像剤攪拌搬送部材17cは、図7に示した現像剤攪拌搬送部材17に対して複数の線状部材18を連結する線状部材19を螺旋状に配したもので、この変形例では、1本の線状部材18を固定した隣接するスクリュー羽根12の中間部で各線状部材18と1本の前記線状部材19が接合されている。これにより、線状部材18の構造的な変形を抑制している。
【0083】
このように本実施形態及び各変形例に係る現像剤攪拌搬送部材17,17a,17b,17cは複雑な形状となっているが、少なくとも2つの分割部品構成にし、樹脂成型部品を合体した組み立て部品にすると、容易かつ安価に製造できる。
【0084】
図12ないし図16は前述のように構成した本発明の実施形態の各特性を示す図である。
【0085】
図12は本実施形態に係る現像剤攪拌搬送部材の条件と地汚れとの関係を示す特性図で、キャリア粒径をパラメータにとったときのBMAXと地汚れとの関係を示す。図12から隣接する線状部材18間の幅が広すぎても狭すぎても、補給トナーを現像剤46中に分散させる機能が発揮できないことが分かる。また、隣接する線状部材18間の最適幅はキャリア粒径により影響されることがこの図から分かる。
【0086】
図13は図12で分かった特性からキャリア粒径の依存性を考慮し、平均粒径50μmキャリアの例を抜粋し、横軸は線状部材幅をキャリア粒径で割った値で示した。25μm及び100μmのキャリア粒径の現像剤の場合も地汚れランク4以上を示す良好な線状部材幅の範囲もほぼ同様で、キャリア粒径より大きくかつ50倍以下であった。
【0087】
他の主な固定条件は、
現像ローラ径:30mm
現像ローラの線速:380mm/sec
スクリュー羽根:最外径24mm
螺旋ピッチ:20mm
スクリュー羽根の線速:370mm/sec
現像ローラとスクリュー羽根との最外径部間隙:3mm
である。
【0088】
図14は動トルク特性を示す図で、現像ローラ42とスクリュー羽根12を通常通り同時回転させて剤循環がほぼ定常状態を示した状態で、現像ローラ42を停止させて、スクリュー羽根12のみを回転させた状態での動トルク(BMAXに対する最大トルク比)を示している。この例では、攪拌搬送、特に線状部材18が現像剤46中の最も剤密度が高まる鉛直下方にある場合や現像ローラ42に最近接状態で対向した場合に最大トルクを示す例を示した。BMAX=0を基準値100として相対トルクでパラメータである[D−d]が違う場合、100を表すトルクは違う場合がある。なお、[D−d]は前述のように、Dが現像剤攪拌搬送部材のスクリュー羽根の回転軌跡の直径[mm]を、dが現像剤攪拌搬送部材の回転軸の外径[mm]を表すことから、実際に現像剤の搬送と撹拌に寄与する半径方向の長さ寸法に対応する。
【0089】
図15は図14の横軸を[D−d]との比に置き換えて示したもので、D−d=14mmと7mmはほぼ同じ線上にのっている。
【0090】
他の主な固定条件は、
線状部材線径:1mm
現像ローラ径:30mm
現像ローラの線速:380mm/sec
スクリュー羽根:最外径24mm
螺旋ピッチ:20mm
スクリュー羽根の線速:370mm/sec
現像ローラとスクリュー羽根との最外径部間隙:3mm
である。
【0091】
このように各部が構成された本実施形態によれば、現像装置全体としても動トルク変動を低く抑えることができ、ピッチムラ、バンディング等の画像濃度ムラ防止と容易に両立させることができる。
【0092】
図16に混合率について、本実施形態に係るスクリュー羽根(現像剤攪拌搬送部材)を使用した場合と従来のスクリュー羽根の場合とを比較した例を示す。
【0093】
混合率はスクリュー羽根12の軸方向を現像剤中で5等分する位置でかつ現像ローラから最も遠い位置における5箇所の現像剤をサンプリングし、トナー濃度を測定してそのバラツキを経時的に追跡し、偏差として求めたものである。
【0094】
初期剤の設定方法:スクリュー羽根の軸方向の剤循環・攪拌・搬送部の中央位置を境に前後にトナー濃度の異なる現像剤を所定量セットする。(例:前側トナー濃度8重量%、後側トナー濃度4重量%)
トナー濃度の標準偏差(n分後):σn
初期標準偏差:σ0…最も大きい
規格化標準偏差:σn’=σn/σ0…初期は1になる
σn’=e^−kαt
k:定数(今回は0.4)
本実施形態に係るスクリュー羽根12を使用し、混合率α=15の場合は、従来例の混合率α=10の場合に比べて同じ規格化標準偏差を示すまでに要する時間(但し初期は除く)は1/1.5で済む。しかも、トルク上昇分は図14や図15に示すように高々10%に抑えることができる。
【0095】
図17は本発明の実施形態に係るトナーの構成を示す概念図である。本実施形態では、トナーの球形化、シャープ化、外添剤等で補給トナーが粒径オーダに微分散し易くしてある。
【0096】
トナー20は、樹脂21中に、着色剤22、離型剤23、極性制御剤24が分散し、表面に外部添加剤25が点在した構成となっている。トナー20中に分散された顔料系着色剤22の分散粒径は個数平均径で0.5μm以下であり、かつその個数平均径が0.7μm以上の個数割合が5個数%以下で、着色剤22が微分散されている。このように微分散させることにより、トナー粒径の微分側成分についても顔料系着色剤22の成分比率のばらつきを少なくトナー表面の摩擦帯電性についても同様ばらつきを少なくすることができる。また、トナー20同士の静電凝集を抑制でき、トナー凝集性を低く抑えることができる。なお、現像剤中のトナーの加速凝集度がパウダーテスタの計測値で20%以下が好ましい。ただし、加速凝集度測定篩のメッシュ径は75μm、45μm、22μmである。
【0097】
本実施形態に係るトナー20は、有機溶媒中に少なくとも、イソシアネート基を含有するポリエステル系プレポリマーAが溶解し、顔料系着色剤22が分散し、離型剤23が溶解ないし分散している油性分散液を水系媒体中に無機微粒子及び/又はポリマー微粒子の存在下で分散させるとともに、この分散液中で該プレポリマーAをポリアミン及び/又は活性水素含有基を有するモノアミンBと反応させてウレア基を有するウレア変性ポリエステル系樹脂Cを形成させ、このウレア変性ポリエステル系樹脂Cを含む分散液からそれに含まれる液状媒体を除去することにより得られるものである。ウレア変性ポリエステル系樹脂Cにおいて、そのTgは40〜65℃、好ましくは45〜60℃である。その数平均分子量Mnは2500〜50000、好ましくは2500〜30000である。その重量平均分子量Mwは1万〜50万、好ましくは3万〜10万である。
【0098】
このトナー20は、プレポリマーAとアミンBとの反応によって高分子量化されたウレア結合を有するウレア変性ポリエステル系樹脂Cをバインダー樹脂21として含む。そして、そのバインダー樹脂中21には着色剤22が高分散している。このように構成したトナー20は、トナー表面の摩擦帯電特性差が小さくトナー同士の静電凝集がし難く、補給トナーの分散が良い。
【0099】
また、本実施形態に係るトナー20では、顔料系着色剤22の分散粒径及び形状は定着後でも殆ど変化せず、定着後の出力画像で、着色剤による光散乱、回折現象が粗分散の場合より顕著で、着色力が高く、かつ色調の鮮明な透過性の高い優れたカラートナーとなっている。このトナー20では、少量トナー付着で十分な色調再現性が得られ、トナー消費量低減と定着エネルギー低減、及び高品質画像形成を両立させることができる。なお、染料系着色剤については分散粒径が分子オーダーに近いナノメータスケールになるので上記凝集性については有利である。
【0100】
本実施形態に係るトナー20は、磁性体を含有させた、磁性トナーでも使用することもできる。
【0101】
具体的な磁性体としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄、コバルト、ニッケルのような金属あるいはこれら金属とアルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属との合金及びその混合物等が挙げられる。
【0102】
これらの磁性体は平均粒径が0.1〜2μm程度のものが望ましく、このときの磁性体の含有量は、結着樹脂100重量部に対して20〜200重量部、特に好ましくは結着樹脂100重量部に対して40〜150重量部である。
【0103】
用いられる添加剤としては、従来公知のものが使用できるが、具体的には、Si,Ti,Al,Mg,Ca,Sr,Ba,In,Ga,Ni,Mn,W,Fe,Co,Zn,Cr,Mo,Cu,Ag,V,Zr等の酸化物や複合酸化物等が挙げられ、特にSi,Ti,Alの酸化物であるシリカ、チタニア、アルミナが好適に用いられる。
【0104】
また、このときの添加剤の添加量は、母体粒子100重量部に対して0.5〜1.8重量部であることが好ましく、特に好ましくは、0.7〜1.5重量部である。
【0105】
図18は本発明の実施形態に係る現像剤の構成を示す図である。同図に示すように本実施形態に係る現像剤は、キャリア芯材26の周りに帯電又は未帯電トナー20がキャリア芯材26の表面を完全に覆い尽くさないレベルに存在する。なお、キャリア芯材26の外周面はキャリアコート層27によりコーティングされている。
【0106】
図19は本発明の実施形態に係る現像剤の流動度測定装置を示す図である。同図において、本実施形態に係る流動度測定装置30は、支持台31と、漏斗支持器32と、漏斗支持器32を支持台31に対して所定の高さで取り付けるための支柱33とからなり、支柱33は支持台31からほぼ垂直に立設されている。漏斗支持器32は支柱33から突出した板状部分に漏斗34を支持する支持部32aが設けられ、この支持部32aに漏斗34が上から挿入され、支持される。なお、漏斗34の下方の支持台31上にはコップなどの容器35をおいて、漏斗34から流れ出す現像剤46を受けるようになっている。本発明では現像剤46の重力による自己流動を分散、攪拌に利用するため、現像剤46の流動度は45sec/50g以下が好ましい。
【0107】
次に、トナー中の顔料系着色剤の分散粒径等のトナー物性の測定法について詳述する。
【0108】
トナー中の着色剤の分散粒径及び粒度分布を測定するには、トナー20をエポキシ樹脂に包埋し、ミクロトームMT6000−XL(盟和商事製)にてトナーを約100nmに超薄切片化した測定サンプルを用意する。
【0109】
これを電子顕微鏡(日立製作所社製 H−9000NAR)を用いて加速電圧100kVにしてTEM写真を10000〜40000倍にて複数個撮影し、その画像情報をIMAGE ANALYZERの画像処理解析装置LUZEX IIIにて画像データに変換する。対象顔料系着色剤粒子は粒径にして0.1μm以上の粒径を有する粒子について無作為にサンプリングが300回を超えるまで測定を繰り返し、平均粒径と粒度(粒径)分布を求める。
【0110】
本実施形態に係るトナー20の重量平均粒径(Dv)は4〜8μmであり、その個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)は、
1.00≦Dv/Dn≦1.25
である。Dv/Dnをこのように規定することにより、高解像度、高画質のトナー20を得ることが可能となる。また、より高品質の画像を得るには、着色剤22の重量平均粒径(Dv)を4〜8μmにし、個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)を、
1.00≦Dv/Dn≦1.25
にし、かつ3μm以下の粒子を個数%で1〜10個数%にするのがよい。より好ましくは、重量平均粒径を4〜6μmにし、Dv/Dnを、
1.00≦Dv/Dn≦1.15
にするのがよい。このようなトナー20は、放置で強固に凝集し難く、耐熱保存性、低温定着性、耐ホットオフセット性のいずれにも優れ、とりわけフルカラー複写機などに用いた場合に画像の光沢性に優れ、更に2成分現像剤においては、長期にわたるトナー20の収支が行われても、現像剤46中のトナー20の粒子径の変動が少なくなり、現像装置における長期の攪拌においても、良好で安定したトナー帯電性、現像性が得られる。
【0111】
一般的には、トナー20の粒子径は小さければ小さい程、高解像で高画質の画像を得るために有利であると言われているが、逆に、転写性やクリーニング性に対しては不利である。また、本発明で規定した範囲よりもトナー20の体積平均粒子径が小さい場合、2成分現像剤46では現像装置における長期の攪拌においてキャリア28の表面(キャリヤコート層27表面)にトナー20が融着して、キャリア28の帯電能力を低下させる。一方、一成分現像剤として用いた場合には、現像ローラ42へのトナー20のフィルミングや、トナー20を薄層化するためのドクタブレード43等の部材へのトナー20の融着が発生しやすくなる。これらの現象は、トナー20中の微粉の含有率が大きく関係し、特に3μm以下の粒子含有量が10%を超えると、トナー20のキャリア28への付着が生じにくくなる上、高いレベルで帯電の安定性を図ることがむつかしくなる。
【0112】
逆に、トナーの粒子径が本発明で規定した範囲よりも大きい場合には、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなると共に、現像剤46中のトナー20の収支が行われた場合にトナー20の粒子径の変動が大きくなる場合が多い。また、重量平均粒子径/個数平均粒子径が1.25よりも大きい場合も同様であることが明らかとなった。
【0113】
トナー20の平均粒径及び粒度分布は、カーコールターカウンタ法により測定される。トナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンタTA−IIやコールターマルチサイザII(いずれもコールター社製)があげられる。本実施形態においてはコールターカウンタTA−II型を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科技研社製)と、PC9801パーソナルコンピューター(NEC製)とを接続し測定した。
【0114】
次に、トナーの個数分布及び体積分布の測定方法について述べる。
【0115】
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて形成した約1%NaCl水溶液である。例えば、ISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行ない、前記測定装置により、アパーチャとして100μmアパーチャを用いて、トナー粒子の体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。
【0116】
チャンネルとしては、
2.00〜2.52μm未満;
2.52〜3.17μm未満;
3.17〜4.00μm未満;
4.00〜5.04μm未満;
5.04〜6.35μm未満;
6.35〜8.00μm未満;
8.00〜10.08μm未満
10.08〜12.70μm未満;
12.70〜16.00μm未満;
16.00〜20.20μm未満;
20.20〜25.40μm未満;
25.40〜32.00μm未満;
32.00〜40.30μm未満
の13チャンネルを使用し、粒径2.00μm以上乃至40.30μm未満の粒子を対象とする。本実施形態のトナー20に係わる体積分布から求めた体積基準の重量平均粒径(Dv)と、その個数分布から求めた個数平均粒径(Dn)により、その比Dv/Dnを求めた。
【0117】
本実施形態に係るトナー20の円形度は、フロー式粒子像分析装置FPIA−2000(シスメックス(株)製)により計測される。前記トナー20において、その平均円形度は0.900〜0.990であり、特定の形状と形状の分布を有すことが重要である。平均円形度が0.900未満ではトナーは不定形の形状を示し、満足した転写性やチリのない高画質画像を与えない。不定形のトナー粒子は感光体等への平滑性媒体への接触点が多く、また突起先端部に電荷が集中することから、ファンデルワールス力や鏡像力が比較的球形な粒子よりも高い。そのため静電的な転写工程においては、不定形粒子と球形の粒子の混在したトナーでは球形の粒子が選択的に移動し、文字部やライン部画像抜けが起る。また、残されたトナーは次の現像工程のために除去しなければならず、クリーナ装置が必要であったり、トナーイールド(画像形成に使用されるトナーの割合)が低かったりする不具合点が生じる。粉砕トナーの円形度は本装置で計測した場合、通常0.910〜0.920である。
【0118】
他の現像条件は以下のようになる。
【0119】
前述したが、現像剤46の搬送方向(図2において反時計回り方向)における現像領域の上流側部分には、現像剤チェーン穂の穂高さ、即ち、現像スリーブ上の現像剤量を規制するドクタブレード43が設置されている。このドクタブレード43と現像スリーブ(現像ローラ)42との間隔であるドクタギャップは0.3〜0.7mm程度に設定されている。現像部に搬送する現像剤量としては、20〜100mg/cm^2が好適である。更に現像ローラ42の感光体ドラム1とは反対側領域には、現像容器40内の現像剤46を攪拌しながら現像スリーブへ汲み上げるための攪拌・搬送手段(スクリュー、パドル等−図2ではスクリュー羽根44,45)が設置されている。また、感光体ドラム1と現像スリーブとの間隔である現像ギャップは0.3mmに設定されている。現像ギャップは、キャリア粒径が50μmであれば10倍程度(0.55mm)以下に設定するのが良い。現像ギャップをこれより広くすると直流現像バイアス電圧印加条件下では、望ましいとされる画像濃度が出にくくなる。
【0120】
現像スリーブ42(現像ローラに同じ)内には、当該現像スリーブの周表面に現像剤46の穂立ちを生じるように磁界を形成する磁石ローラ体(磁石ローラ)が固定状態で備えられている。この磁石ローラ体から発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤46中のキャリア28が現像スリーブ42上にチェーン状に穂立ちを起こし、このチェーン状に穂立ちを生じたキャリアに帯電トナーが付着されて、磁気ブラシが構成される。当該磁気ブラシは現像スリーブ42の回転によって現像スリーブ42と同方向(図で見て反時計回り方向)に移送されることとなる。上記磁石ローラ体は、複数の磁極(磁石)を備えている。また現像主磁極上の現像スリーブ42表面における現像領域の出口における好適な法線方向の磁束密度は60mT以上である。汲み上げ性、黒ベタ画像追従性を向上させるために磁石(磁極)を更に増やして構成してもよい。該磁性キャリア28の体積平均粒径がトナー20の平均体積粒径より大きく磁化が30〜1000emu/cm^3(1kOe磁場中)にすると現像時に感光体1へのキャリア付着を抑制する効果と、前記現像剤46からなる磁気ブラシの穂先端が感光体1に接触する場合の過剰接触圧防止によりざらつき感のない高品質画像を得ることができる。
【0121】
本実施形態では、最大現像電位差印加時のダイナミック抵抗が10^7Ω・cm以下の抵抗のキャリア28を使用し、現像時間が短時間であっても現像電界に見合った十分なトナー20を感光体1に付着させることができる。また前記キャリア28の低抵抗化は現像剤層の誘電率を高め現像電界強度を強める役割も果たし、低電界現像ポテンシャルでも十分なトナー付着量の得られる現像ができた。
【0122】
ここで低電界ポテンシャル現像条件の一例について述べる。
【0123】
本実施形態では感光体1の帯電(露光前)電位V0を−350V、露光後電位VLを−50Vとして現像バイアス電圧VBを−250Vすなわち現像ポテンシャル(VL−VB=200V)として現像工程が行われるものである。この時
0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400V
を満たす。上式で|VD−VL|<400Vは感光体1の露光された部分と露光されていない部分の放電を避けるためにパッシェンの放電則より設定したものである。本実施形態はネガポジのプロセスである。
【0124】
現像スリーブ42上のトナーは感光体1上に形成された潜像に対して、現像スリーブ42に印加された現像バイアスにより現像され、感光体1上で顕像化される。ちなみに本実施形態では感光体1の線速を200mm/s、現像スリーブ42の線速を300mm/sとしている。感光体1の直径を50mm、供給部材の直径を18mm、現像スリーブ42の直径を16mmとして、現像行程が行われる。ここで現像スリーブ42上のトナー帯電量は−10〜−30μC/gの範囲である。感光体1の厚みを28μmとし、光学系のビームスポット径を50×60μm、光量を0.23mWとしている。
【0125】
感光体1の帯電(露光前)電位V0を−300V、露光後電位VLを−100Vとして現像バイアス電圧を−250Vすなわち現像ポテンシャル(VL−VB=150V)として現像工程が行われるものである。
【0126】
感光体1上に形成されたトナーの顕像はその後、転写、定着工程を経て画像として完成される。転写は転写紙もしくは中間転写体の裏側に当接させたバイアス印加したローラもしくはチャージャー等が配設される。
【0127】
ここで前述の低電位現像の効果のひとつである低光量露光について説明する。
【0128】
光量を高密度としてビーム径を絞って露光する手法を用いて、2値プロセスが提案されてきた。ところが光量をアップする事による課題が存在する。1つは高密度の光量のビーム径を絞る事は光学設計の余裕度が低減し、部品精度の向上が不可欠でコストが上昇してしまうという点である。更にもう1つの点は光量が大きいために感光体1に対する帯電・露光における、通電電荷量アップによるいわゆる静電ハザードを受けて、寿命が短くなる要因の1つとなるという点である。そこで本実施形態では感光体1の初期帯電電位を低くし、露光量も同時に低減させることにより、汎用光学部品を使用して高精細な潜像を形成すると共に感光体1への静電ハザードを低減して長寿命化を可能にできる。
【0129】
低電位現像におけるγ曲線(現像電位差に対する現像量−図示せず)をみると、その傾きが大きく比較的低電位でも現像し易くすぐに飽和できる。これは現像ローラ42上のトナー坦持量を一定にしてベタ画像で坦持体上の多くの割合のトナーを効率良く現像するのが比較的容易であることを示す。小径ドットを形成する場合も、本実施形態のように構成すると、帯電電位を低く抑えることができ、従来の約半分の光量でドット潜像を下げることが可能で、均一なドット画像を形成することができる。
【0130】
図1を基に本発明の本発明実施例のひとつである低電位プロセスによるプロセスカ−トリッジを有する画像形成装置の概略構成を示す。
【0131】
本実施形態においては、感光体1、帯電装置2、現像手装置4段及びクリ−ニング装置6等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカ−トリッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカ−トリッジを複写機やプリンタ等の画像形成装置本体に対して着脱可能に構成する。前述の現像装置4を有するプロセスカ−トリッジを有する画像形成装置は、感光体1が所定の周速度で回転駆動される。感光体1は回転過程において、帯電装置2によりその周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザビ−ム走査露光等の露光装置から出射される画像露光光を受け、感光体1の周面に静電潜像が順次形成される。形成された静電潜像は、現像装置4によりトナー現像され、現像されたトナー像は、給紙部から感光体1と転写装置5との間に感光体1の回転と同期して給送された転写材に、前記転写装置5により順次転写されていく。像転写を受けた転写材は感光体1面から分離されて定着装置8へ導かれ、定着され、複写物(コピ−)として装置外へプリントアウトされる。像転写後の感光体1の表面は、クリーニング装置6によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、除電装置7でさらに除電された後、繰り返し画像形成に使用される。
【0132】
感光体ユニット、現像装置とも本発明で寿命は延びるが、それぞれの寿命が一致するとは限らないので、独立して取り付け、取り外しが可能なプロセスカートリッジを使用すると、その寿命に応じてそれぞれ別々に容易に交換することができる。また、独立して配設できるので簡単な機構を追加することにより、非現像時に現像ローラを感光体から退避させることも可能なので、現像ローラへのトナーフィルミングの促進が低減され、更に現像装置の寿命が延びる。
【0133】
図1に示した本実施例の現現像器において、現像時、現像スリーブには、電源により現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳した振動バイアス電圧が印加される。背景部電位と画像部電位は、上記振動バイアス電位の最大値と最小値の間に位置している。これによって現像部に向きが交互に変化する交互電界が形成される。この交互電界中で現像剤のトナーとキャリアが激しく振動し、トナーが現像スリーブおよびキャリアへの静電的拘束力を振り切って感光体ドラムに飛翔し、感光体ドラムの潜像に対応して付着する。
【0134】
振動バイアス電圧の最大値と最小値の差(ピーク間電圧)は、0.5〜5KVが好ましく、周波数は1〜10KHzが好ましい。振動バイアス電圧の波形は、矩形波、サイン波、三角波等が使用できる。振動バイアスの直流電圧成分は、上記したように背景部電位と画像部電位の間の値であるが、画像部電位よりも背景部電位に近い値である方が、背景部電位領域へのかぶりトナーの付着を防止する上で好ましい。
【0135】
振動バイアス電圧の波形が矩形波の場合、デューティ比を50%以下とすることが望ましい。ここでデューティ比とは、振動バイアスの1周期中でトナーが感光体に向かおうとする時間の割合である。このようにすることにより、トナーが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を大きくすることができるので、トナーの運動がさらに活発化し、トナーが潜像面の電位分布に忠実に付着してざらつき感を少なくし、解像力を向上させることができる。またトナーとは逆極性の電荷を有するキャリアが感光体に向かおうとするピーク値とバイアスの時間平均値との差を小さくすることができるので、キャリアの運動を沈静化し、潜像の背景部にキャリアが付着する確率を大幅に低減することができる。
【0136】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、トルクをあまり高めることなく、現像剤を効率よく、高速で剪断することが可能であって、補給トナーの現像剤への分散性・縦攪拌性に優れた現像装置及びこの現像装置を備えた画像形成装置並びにこの現像装置を使用した現像方法を提供することができる。
【0137】
また、本発明によれば、現像装置全体の駆動投入エネルギーに対しての現像剤の縦横攪拌、補給トナーの分散、及びトナー帯電立ち上げの効率の良い現像装置及び画像形成装置並びに前記現像装置を使用した現像方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係る画像形成システム装置全体の概略構成を示す図である。
【図2】図1における現像装置の構成を示す図である。
【図3】キャリアの体積平均粒径R、トナーの体積平均粒径r、キャリアの真比重ρc、トナーの真比重ρt、トナー濃度C、被覆率Pとトナー飛散、地汚れの状態を比較して示す図である。
【図4】従来から実施されている現像剤攪拌搬送部材の一例を示す図である。
【図5】従来から実施されている現像剤攪拌搬送部材の他の例を示す図である。
【図6】従来から実施されている現像剤攪拌搬送部材のさらに他の例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る現像剤攪拌搬送部材の一例を示す図である。
【図8】図7における現像剤攪拌搬送部材の線状部材の例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態に係る現像剤攪拌搬送部材の他の例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態に係る現像剤攪拌搬送部材のさらに他の例を示す図である。
【図11】本発明の実施形態に係る現像剤攪拌搬送部材のさらに他の例を示す図である。
【図12】本発明の実施形態に係る現像装置の撹拌搬送部材条件と地汚れの関係を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る現像装置の撹拌搬送部材条件の地汚れの関係をパラメータを変えて示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る現像装置の撹拌搬送部材条件と最大トルク比との関係を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る現像装置の撹拌搬送部材条件と再々トルク比との関係をパラメータを変えて示す図である。
【図16】本発明の実施形態の係る現像装置の現像剤の混合率を比較して示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係るトナーの構成を示す図である。
【図18】本発明の実施形態に係る現像剤の構成を示す図である。
【図19】本実施形態における現像剤の流動度測定器を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電装置
3 画像露光装置
4 現像装置
40 現像容器
41 現像ローラ
42 開口部
43 ドクタブレード
44,45 現像剤攪拌搬送部材
5 転写装置
6 クリーニング装置
7 除電送値
8 定着装置
11 回転軸
12,12a スクリュー羽根
17,17a,17b,17c 現像剤攪拌搬送部材
18 線状部材
19 連結部材
20 トナー
21 樹脂
22 着色剤
23 離型剤
24 極性制御剤
25 外部添加剤
26 キャリア芯材
27 キャリアコート層
28 キャリア
30 流動度測定装置
34 漏斗

Claims (26)

  1. 体積平均粒径が10μm以下のトナーと体積平均粒径が100μm以下のキャリアとを含む2成分現像剤を収容する現像剤収容部と、
    表面に静電潜像が形成される像担持体と対向するように配置され、前記2成分現像剤の薄層を担持して、前記像担持体との近接位置に搬送する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に平行して配置され前記2成分現像剤を攪拌して前記現像剤担持体に搬送する現像剤攪拌搬送部材と、
    を備え、前記現像剤担持体と前記像担持体との近接位置で前記現像剤担持体上の前記2成分現像剤からトナーを前記像担持体に転移させて、前記静電潜像を可視化する現像装置において、
    前記現像剤攪拌搬送部材が、
    駆動源から駆動力を得て回転駆動される回転軸と、
    該回転軸部の周囲に形成された螺旋状羽根部材により前記2成分現像剤を主として前記回転軸の軸方向に平行な方向に搬送する搬送部と、
    前記回転軸の軸方向に対して所定の角度をもって前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材からなり、前記2成分現像剤を主として剪断し、攪拌する攪拌部とから構成され、
    前記攪拌部の複数の線状部材の断面の前記回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)の最大値BMAXが、キャリアの体積平均粒径をRcとしたときに、
    Rc<BMAX≦50Rc
    0.01(D−d)<BMAX≦0.2(D−d)
    ただし、D:該攪拌搬送部材の螺旋状羽根部材の回転軌跡の直径[mm]
    d:該攪拌搬送部材の回転軸の外径[mm]
    の関係に設定されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材の50%以上が、前記螺旋状羽根部材の先端部の回転軌跡上を含む回転軌跡近傍に配置されていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材の60%ないし95%が、前記2成分現像剤に埋没した状態で回転するように前記現像剤攪拌搬送部材が配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材の軸方向断面であって、同一回転軌跡面に存在する前記線状部材の断面の占有率が70%以下に設定されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記螺旋状羽根部材に固定された複数の線状部材が
    回転軌跡の異なる線状部材を含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記現像剤攪拌搬送部材の回転軸の60%以上が、前記2成分現像剤に埋没した状態で回転するように前記現像剤攪拌部材が配置されていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  7. 前記複数の線状部材を備えた現像剤攪拌搬送部材の少なくとも一対が現像剤搬送方向が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の現像装置。
  8. 前記複数の線状部材の一部の線状部材の回転軌跡の周速が、前記現像剤担持体の周速以下に設定されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 前記複数の線状部材が螺旋状羽根部材との固定位置とは異なる位置で連結部材により連結されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の現像装置。
  10. 前記線状部材の回転軸の法線方向に占める幅Wが前記2成分現像剤中のキャリアの体積平均粒径Rcの20倍以下になるように前記幅Wが設定されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の現像装置。
  11. 前記現像剤攪拌搬送部材の動トルク変動が+25%から−25%の間に設定されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の現像装置。
  12. 前記2成分現像剤が、45sec/50g(JISZ−2502)以下の流動度であることを特徴とする請求項1、3及び6のいずれか1項に記載の現像装置。
  13. 前記2成分現像剤のトナーの加速凝集度が20%以下であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  14. 前記現像剤担持体に直流成分に交流成分を重畳させるバイアス電界を印加し、前記現像剤担持体上の2成分現像剤のトナーで前記静電潜像を可視化することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  15. 前記現像剤攪拌搬送部材を少なくとも二つ以上の樹脂成型部品を合体した組み立て部品で構成することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  16. 前記トナーが、有機溶媒中に少なくとも、ウレア結合し得る変性されたポリエステル系樹脂と着色剤を含むトナー組成物を溶解または分散させ、該溶解または分散物を水系媒体中に分散し、重付加反応させ、この分散液の溶媒を除去、洗浄して得られたカラートナーであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  17. 前記トナーは、重量平均粒径が4.0〜8.0μmであり、粒径分布がDv/Dn≦1.25(Dv:重量平均粒径、Dn:個数平均粒径)であることを特徴とする請求項1または16記載の現像装置。
  18. 前記トナーが、平均円形度0.90〜0.99のトナーであることを特徴とする請求項1、16または17のいずれか1項に記載の現像装置。
  19. 前記現像剤担持体上のトナーの感光体に対向した面におけるトナーの被覆率をP[%]、現像剤担持体線速vDと感光体線速vPの線速比をvD/vPとすると、P・(vD/vP)が、
    1/0.98≦P・(vD/vP)/100≦1.5/0.8
    の範囲になるように制御することを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  20. 前記2成分現像剤が、磁性キャリアとトナーからなり、
    前記磁性キャリアの体積平均粒径がトナーの体積平均粒径より大きく、磁化が30〜1000emu/cm^3(11kOe磁場中)であることを特徴とする請求項1、6、7、10、12及び13のいずれか1項に記載の現像装置。
  21. 現像剤層の最大現像電位差印加時における磁石を内包した前記現像剤担持体にキャリアを坦持させ、幅65mm、長さ1mmの面積の電極をギャップ0.9mmで当接させ、耐圧上限レベル未満の印加電圧を印加した時の抵抗値が10^7Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  22. 像担持体を帯電させる帯電手段と、
    像担持体に潜像を形成するために光書き込みを行う露光装置と、
    前記露光装置によって形成された潜像を現像する請求項1ないし21のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像装置によって現像された顕像を記録媒体に転写する転写装置と、
    前記転写手段によって転写された記録媒体上の顕像を定着する定着装置と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  23. 暗部電位をVD、露光後電位をVL、現像バイアス電圧をVBとすると
    0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400V
    を満足していることを特徴とする請求項22記載の画像形成装置。
  24. 像担持体、帯電装置、現像装置、クリ−ニング装置より選ばれる少なくとも1つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジにおいて、
    前記現像装置が、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の現像装置からなることを特徴とするプロセスカ−トリッジ。
  25. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の現像装置を使用して現像する現像方法において、
    動トルク変動が+25%から−25%の間で前記現像剤攪拌搬送部材を回転させることを特徴とする現像方法。
  26. 請求項1ないし18のいずれか1項に記載の現像装置を使用して現像する現像方法において、
    前記現像剤担持体上のトナーの感光体に対向した面におけるトナーの被覆率をP[%]、現像剤担持体線速vDと感光体線速vPの線速比をvD/vPとすると、P・(vD/vP)が、
    1/0.98≦P・(vD/vP)/100≦1.5/0.8
    の範囲になるように制御することを特徴とする現像方法。
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