JP4447730B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電子写真方式或は静電記録方式を用いて像担持体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像装置が現像剤を用いて可視像とし、その後記録材に転写及び定着して永久画像を得る、例えば複写機、プリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば複写機、或はコンピュータなどの外部装置の出力手段、所謂、プリンタなどとされる、電子写真方式或は静電記録方式を用いた画像形成装置がある。図6は、例えばブラック(Bk)の単色画像を形成する、従来の画像形成装置の一例の概略構成を示す。
【0003】
即ち、例えば電子写真方式を用いる画像形成装置は、その中心部に矢印方向に回転可能な像担持体としての例えばドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1を備えており、その表面を一次帯電手段としての帯電ローラ2が一様に帯電する。その後、感光ドラム1の表面は、画像信号に対応して光学系3から発光された例えばレーザー光Lによって露光され、該表面には静電潜像が形成する。この静電潜像は、感光ドラム1の矢印方向への回転に伴って現像装置4と対向する位置に至り、例えば、一次帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電電荷と同極性の現像剤を用いて反転現像されて可視化される。
【0004】
その後、このトナー像は、転写手段としての転写帯電ローラ8によって記録材P上に静電的に転写され、更に、定着装置9にて、熱及び圧力によって定着されて、記録材P上に永久画像が形成する。又、トナー像の転写を終了した感光ドラム1はクリーニング装置10によって残留トナーなどの除去を受けて続く画像形成動作に供される。
【0005】
上述の概略構成をとる従来の画像形成装置において、像担持体上の静電潜像を現像するために用いられる現像装置としては、異なる方式の現像装置が知られている。以下に、図面を参照しながら従来の画像形成装置に用いられる現像装置の幾つかの方式について説明する。
【0006】
図8は、現像剤として磁性キャリア粒子と非磁性トナー粒子を含む二成分現像剤を用いる、所謂、二成分現像装置の一例の概略構成を示す。非磁性トナー粒子(以下、単に「トナー」と呼ぶ。)は、限定されるものではないが、本例では負帯電性である。又、磁性キャリア粒子(以下、単に「キャリア」と呼ぶ。)としてはフェライトなどの磁性体が用いられる。
【0007】
図8の二成分現像装置4において、現像容器40は、感光ドラム1と対向する位置が開口しており、その開口部から一部現像容器40外に露出するようにして現像剤担持体としての現像スリーブ41が矢印方向に回転可能に現像容器40に支持されている。現像スリーブ41は、アルミニウム或はステンレススチールなどの非磁性金属部材などにて構成され、例えば直径16mmとされる導電性のスリーブである。又、現像スリーブ41の長手方向両端部に設けられる間隙規制部材(図示せず)が感光ドラム1の長手方向両端部の画像非形成領域に当接することで、現像スリーブ41と感光ドラム1とは所定の間隔を保つように構成される。
【0008】
現像スリーブ41の内部には、磁界発生手段としてのマグネットローラ43が現像スリーブ41と所定の間隙を保って同心円的に現像容器40に固定される。即ち、マグネットローラ43は非回転とされる。
【0009】
又、現像容器40には、隔壁46を隔てて、感光ドラム1側とその反対側に、それぞれ第一、第二の現像剤攪拌手段としての第一攪拌スクリュー44、第二攪拌スクリュー45がそれぞれ矢印方向に回転自在に設けられている。トナー濃度調整機構、即ち、トナー/キャリア比調整機構(図示せず)により、トナーとキャリアが一定の重量比となるようにトナーの補給を受ける二成分現像剤を、第二攪拌スクリュー45が攪拌すると共に第一攪拌スクリュー44側へと搬送する。更に、第一攪拌スクリュー44は、現像スリーブ41の長手方向に均一になるように二成分現像剤を攪拌すると共に搬送する。このとき、トナーはキャリアと共に攪拌されることによって摩擦帯電し、よってトナーはキャリアに付着する。
【0010】
このようにして、第一及び第二攪拌スクリュー44及び45によって現像スリーブ41方向に搬送された二成分現像剤は、マグネットローラ43の磁力により現像スリーブ41上に引きつけらることによって、現像スリーブ41に担持される。又、現像容器40には、現像スリーブ41上へと垂下して近接するように、現像剤層厚規制手段としての磁性ブレード42を備えている。現像スリーブ41表面に担持された二成分現像剤は、現像スリーブ41の回転に伴い、磁性ブレード42と磁極N1との協働による磁界によって層厚を規制され、現像スリーブ41上に二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1が形成する。
【0011】
形成した二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1は更に現像スリーブ41上に担持搬送されて、感光ドラム1と対向する現像領域(現像ニップ)に至る。ここで、現像スリーブ41は上述のように間隙規制部材(図示せず)によって感光ドラム1と所定の間隙を保っているが、現像スリーブ41上に担持された二成分現像剤の薄層C1において、キャリアはマグネットローラ43の発生する磁界によって穂立ちしており、従って、二成分現像剤は感光ドラム1の表面に接触する。
【0012】
こうして現像領域に至った二成分現像剤の内、トナーは、現像スリーブ41と感光ドラム1との間に印加されている現像バイアス電圧のために発生する現像電界によって、矢印方向に回転する感光ドラム1上に飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像、即ち、露光により一次帯電電荷の減衰した領域に付着し、静電潜像は可視化する。
【0013】
現像領域では、二成分現像剤のキャリアはマグネットローラ43の現像磁極S1の磁力により強く現像スリーブに引きつけられているため、感光ドラム1表面上には移ることはなく、そのまま現像スリーブ41によって担持搬送される。キャリアは現像に寄与しなかったトナーと共に、マグネットローラ43の磁極N2及びN3の反発磁極が形成する反発磁界によって、現像スリーブ41上から除去され、再度攪拌される。
【0014】
次に、現像剤として非磁性トナー粒子のみ、即ち、非磁性一成分現像剤を用いる、所謂、非磁性一成分現像装置について説明する。図9は、非磁性一成分現像装置の一例の概略構成を示す。
【0015】
図9の非磁性一成分現像装置4において、現像容器40は、現像剤として絶縁性の非磁性一成分現像剤であるトナー粒子(トナー)を収容している。トナーは、限定されるものではないが、本例では負帯電性である。現像容器40は、感光ドラム1と対向する位置が開口しており、この開口部から一部露出するようにして、現像剤担持体としての現像スリーブ41が矢印方向に回転可能に現像容器40に支持されている。現像スリーブ41は、アルミニウム、ステンレススチールなどの非磁性金属部材などにて構成され、例えば直径16mmなどとされる導電性のスリーブである。又、現像スリーブ41の長手方向の両端部に設けられる間隙規制部材(図示せず)が感光ドラム1の長手方向両端の画像非形成領域に当接することで、現像スリーブ41は、感光ドラム1と所定の間隙を保っている。
【0016】
又、トナーを収容する現像容器40内の概略中央には、トナーを攪拌するための攪拌部材50が、矢印方向に回転可能に設けられており、トナーを攪拌すると共に、現像スリーブ41とトナー剥ぎ取り/供給ローラ51との当接領域へ向けてトナーを搬送している。
【0017】
トナー剥ぎ取り/供給ローラ51は、例えばウレタンスポンジ製とされ、所定の侵入量にて現像スリーブ41表面に当接している。このトナー剥ぎ取り/供給ローラ51は、矢印にて示すように現像スリーブ41と同方向(図中の反時計方向)へ当接回転することによって、トナーを予備的に帯電して現像スリーブ41上に供給する。
【0018】
更に、現像容器40には、現像剤層厚規制手段としての現像ブレード52を現像スリーブ41の表面に当接するように備えている。トナー剥ぎ取り/供給ローラ51によって現像スリーブ41上に供給されたトナーは、現像スリーブ41の回転に伴い、現像ブレード52によって層厚を規制されて、現像スリーブ41上にトナーの薄層(トナーコート層)C2を形成する。このときの現像ブレード52との摩擦によりトナーは摩擦帯電する。
【0019】
現像領域(現像ニップ)に搬送されるトナー量は、現像スリーブ41上に当接する現像ブレード52の当接厚や当接長さなどにより決定される。ここで、現像ブレード52は厚さ数百μmのリン青銅、ステンレススチールなどの金属薄板53上に接着或は溶着されている、所謂、チップブレードであり、金属薄板53の弾性によって均一に現像スリーブ41上に当接されている。金属薄板53の材質、厚さ、侵入量、設定角によって、現像ブレード52の当接条件が決定され、担持搬送されるトナー量は、現像スリーブ41の表面単位面積当たりで0.3〜1.0mg/cm2程度に規定される。
【0020】
こうして層厚を規制されて現像領域(現像ニップ)に搬送されたトナーは、現像スリーブ41と感光ドラム1の間に印加する現像バイアス電圧のために発生する現像電界によって、矢印方向に回転する感光ドラム1上に飛翔し、感光ドラム1上の静電潜像、即ち、一次帯電電荷が露光により減衰した領域にトナーは付着し、静電潜像は可視化する。又、現像に寄与せずに現像スリーブ41上に残留したトナーは、そのまま現像スリーブ41に担持搬送されて、トナー剥ぎ取り/供給ローラ51によって剥ぎ取られて、現像容器40内に回収され、再び攪拌される。
【0021】
更に、前記2つの現像方式、即ち、二成分現像法と非磁性一成分現像法との中間的な現像方法として、例えば図10に示すように、現像容器40内で非磁性トナー粒子(トナー)を磁性キャリア粒子と混合し、二成分現像剤の状態でトナーの摩擦帯電を行い、磁力によって第一の現像剤担持体48上に二成分現像剤を供給して二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1を形成し、その後第一の現像剤担持体48から第二の現像剤担持体47にトナーのみを電界により付着させてトナーの薄層(トナーコート層)C2を形成し、最終的に第二の現像剤担持体47から感光ドラム1上の静電潜像に、トナーの薄層(トナーコート層)C2からトナーを飛翔させて現像を行う現像方法が従来知られている。以下、本明細書では、この現像方法を二段現像法と呼ぶ。
【0022】
更に説明すると、図10に示すように、従来の二段現像装置では、トナーとキャリアを含む二成分現像剤は現像容器40に収容されており、二成分現像剤を攪拌するための攪拌部材44が二成分現像剤を攪拌すると共に、第一の現像剤担持体としての供給スリーブ48に向けて搬送する。供給スリーブ48は矢印方向に回転可能に現像容器40支持されており、その内部には磁界発生手段としてのマグネットローラ49が非回転に現像容器40に固定されている。即ち、供給スリーブ48への二成分現像剤の供給は、前記の二成分現像法における現像スリーブ41への二成分現像剤の供給に対応する。
【0023】
供給スリーブ48へ供給された二成分現像剤は、矢印方向への供給スリーブ48の回転に伴って現像剤層厚規制手段としての磁性ブレード42と磁極N1との協働によって層厚を規制され、供給スリーブ48上には二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1が形成する。
【0024】
二成分現像剤の薄層は、供給スリーブ48の回転に伴って、第二の現像剤担持体としての現像スリーブ47と対向する部位まで搬送され、二成分現像剤の中のトナーのみが、供給スリーブ48と現像スリーブ47との間印加される電界によって供給スリーブ48上から現像スリーブ47上に移動し、現像スリーブ47上にトナーの薄層C2が形成する。
【0025】
現像スリーブ47上に担持されたトナーは現像スリーブ47の矢印方向の回転によって感光ドラム1と対向する現像領域(現像ニップ)搬送されて、現像スリーブ47と感光ドラム1との間に印加されるバイアス電圧のために発生する電界によって感光ドラム1上飛翔して、感光ドラム1上の静電潜像に付着し、静電潜像は可視化する。
【0026】
以上、従来のブラック(Bk)単色の画像形成装置及び斯かる画像形成装置の備える現像装置について説明したが、上記の各現像方式は、トナー自体が非磁性とされ、即ち、磁性体を含有しないため、カラー画像の形成に有利である。上記各方式の現像装置を備えるカラー画像形成装置は、従来、以下に示すような構成とされる。
【0027】
図7は、カラー画像形成装置の一例として、フルカラー画像形成装置の概略構成を示す。例えば、非磁性一成分現像装置を採用する場合について説明すると、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のいずれかの色材を含有した負帯電性の非磁性一成分トナーを収容する、各色の現像装置4Y、4M、4C、4Bkは回転ロータリー4aに組み込まれる。フルカラー画像形成に際して、回転ロータリー4aが回転し、各色の現像装置4Y、4M、4C、4Bkのいずれかを感光ドラム1と対向する位置に配置させることにより、所望のタイミングで所望の色のトナー像を感光ドラム1上に形成することができる。
【0028】
即ち、感光ドラム1の表面を一次帯電ローラ2によって一様に帯電し、次いで色分解された画像露光Lをすることで感光ドラム1上に静電潜像が形成される。各色に対応する静電潜像には、各色の現像剤(トナー)が静電的に付着し、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、場合によってはブラック(Bk)の各単色トナー像がそれぞれのタイミングで、単色ずつ感光ドラム1上に形成される。こうして、感光ドラム1上に単色ずつ形成するトナー像を、中間転写体としての中間転写ドラム11の上にそれぞれ重ね合わせ、その後、この中間転写ドラム11上に形成したフルカラーのトナー像を転写帯電ローラ8にて一括して記録材P上に転写する。続いて定着装置9にて熱及び圧力によって未定着のフルカラーのトナー像が記録材P上に定着し、永久画像を得る。又、画像の転写の終了した感光ドラム1及び中間転写ドラム11は、それぞれクリーニング装置10及びクリーニングローラ12の作用にて残留トナーなどの除去を受ける。
【0029】
さて、次に、前述の各現像方式にて用いられるトナーについて説明する。従来、トナーの製造方法として、樹脂、低軟化点物質を含む離型剤、着色剤、荷電制御剤などを加圧ニーダーやエクストルーダー或はメディア分散機を用いて均一に分散させた後、機械的或はジェット気流下でターゲットに衝突させて所望のトナー粒径に微粉砕し、更に分級工程を経て粒度分布をシャープ化してトナーを製造する、所謂、粉砕方法によるトナー(粉砕トナー)の製造方法が知られている。
【0030】
この他に、特公昭56−13945号などに記載されている、ディスク或は多流体ノズルを使用し、溶融混合物を空気中に霧化して球状トナーを得る方法がある。更に、特公昭36−10231号、特開昭59−53856号、特開昭59−61842号に述べられている懸濁重合方法を用いて直接トナーを生成する方法や、単量体は可溶であり、重合して得られる重合体が不溶であるような水系有機溶媒を用いて、直接トナーを生成する分散重合方法や、又は、水溶性極性重合開始剤存在下にて直接重合してトナーを生成するソープフリー重合方法に代表される乳化重合方法など、所謂、重合方法によるトナー(重合トナー)の製造が可能である。
【0031】
上記のトナー製造方法の内、重合を含む方法によってトナーを製造すると、形状が球形で、表面が滑らかなトナーが容易に得られる。従って、重合トナーには以下のような利点がある。
【0032】
即ち、トナー形状を球形とすることで、トナーの流動性が向上し、トナーの機械的ストレスが減少する。又、球形トナーを用いることで、100%近くまでの転写効率を得ることが可能となる。更に、粉砕トナーのような不定形トナーでは、ローラ状の転写手段(転写ローラ)8の押圧が高いと、トナーが感光ドラム1(或は中間転写ドラム11)に機械的に押しつけられて転写不良となる、所謂、「文字の中抜け」が発生し易くなるが、球形トナーでは「文字の中抜け」は発生し難い。
【0033】
又、近年、例えば電子写真方式の画像形成装置の高画質化を図る一環として、トナーの小粒径化が求められている。粒子を粉砕するのに必要なエネルギーはトナーの粒径の−2乗に比例するため、粉砕法によるトナーの小粒径化は困難である。一方、重合法によるトナーの製造は、化学反応を用いてトナー粒子を生成するため、トナーの小粒径化が容易であり、且つ、シャープな粒度分布も得られ易いため、重合法は高品位な画像形成にも適したトナー製法である。
【0034】
ここで、トナー形状の測定方法について説明し、本明細書にて用いられるトナーの形状係数SF−1、SF−2を定義する。即ち、日立製作所製FE−SEM(S−800)を用いてトナー像を100個無作為にサンプリングし、その画像情報をインターフェースを介してニコレ社製画像解析装置(Luzex3)に導入し解析を行い、下の式より算出して得られた値を形状係数SF−1、SF−2と定義する。
(SF−1)={(MAXLNG)2/AREA}×(π/4)×100
(SF−2)={(PERI)2/AREA}×(1/4π)×100
図11にて理解されるように、形状係数SF−1は、球状物質の形状の丸さの割合(球形度合)を示す数値であり、球状物質を2次元平面上に投影してできる楕円状図形の絶対最大長をMXLNG、投影面積をAREAとする。又、形状係数SF−2は、球状物質の凹凸度合を示す数値であり、前記の投影図形の周長をPERIとする。形状係数SF−1が140より大きいと球形から徐々に不定形となり、形状係数SF−2が120より大きいとトナー表面の凹凸が顕著となる。
【0035】
次に、本明細書中で用いられるトナーの平均粒径及び、粒度分布は以下の装置及び方法にて測定するものと定義する。即ち、コールターカウンターTA−II型(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェース(日科機製)及びPC9801パーソナルコンピュータ(NEC製)を接続する。又、電解液として、一級塩化ナトリウムを用いて1%塩化ナトリウム水溶液を調整する。コールターカウンターTA−II型の代わりに、例えば、ISOTON R−II(コールターサイエンティフィックジャパン社製)、或はコールターマルチサイザー(コールター社製)を用いることもできる。
【0036】
測定方法は、前記の電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電荷水溶液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、コールターカウンターTA−II型により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、2μm以上のトナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出した。
【0037】
上記の測定方法にて求める体積分布から、体積基準の体積平均粒径(Dv:各チャンネルの中央値をチャンネルの代表値とする)及び体積変動係数(Sv)を求めた。又、上記の測定方法にて求める個数分布から、個数基準の長さ平均粒径(Dl)及び長さ変動係数(Sl)を求めた。
【0038】
更に、体積分布から求めた重量基準の粗粉量(8.00μm以上)、個数分布から求めた個数基準の微粉量(5μm以下)を求めた。
【0039】
尚、上記の長さ変動係数Slは下式、
長さ変動係数(Sl)=(σ/Dl)×100(%)
により求めた。ここで、σは個数基準の粒径分布の標準偏差である。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
上述の各方式の現像装置を採用した従来の画像形成装置には、以下のような問題点があった。
【0041】
先ず、現像装置4として図8の二成分現像装置4を用いる場合、トナー自体は非磁性とされ、キャリアとトナーを攪拌混合してトナーが付着したキャリアを磁力により搬送する。従って、二成分現像装置4には、
▲1▼現像スリーブ41上への二成分現像剤の供給及び二成分現像剤の層厚規制を磁力により行うことができ、現像スリーブ41上に均一に、且つ、適切な層厚の二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1を得ることが容易である。
▲2▼トナーはキャリアとの摩擦帯電により電荷を得ることができ、均一、且つ高いトナー帯電量を安定に得ることが可能である。
などの利点がある。
【0042】
しかしながら、二成分現像装置においては、現像スリーブ41上にキャリアが穂立ちした状態で担持搬送される二成分現像剤の薄層C1が感光ドラム1に接触するので、トナーだけでなくキャリアも感光ドラム1表面に接触する。従って、感光ドラム1上のトナー像(可視像)をキャリアが剥ぎ取ってしまい、キャリア粒径(30〜100μm程度)と同等の大きさで多数の画像欠陥を生じ、画像むら、所謂、「掃きむら」となる。
【0043】
この現象は、特に高解像度化を達成するためにトナーを小粒径化した際に顕著となる。即ち、トナーを小粒径化する場合、二成分現像剤中のトナーの重量含有率を低下することで、キャリアの比表面積を拡大し、トナーに良好な摩擦帯電が与えられるようにする。しかし、二成分現像剤中のキャリアの重量含有率が上昇することによって、キャリアがトナー像を引き剥がす確率が増加して、画像むらを発生し易くなる。
【0044】
更に、小粒径のトナーを用いるためにキャリアを小粒径化する場合、キャリア一粒子当たりの磁力を低下させることになるので、現像スリーブ41に磁力でキャリアを拘束するのが難しくなる。従って、小粒径のキャリアは、現像領域(現像ニップ)において感光ドラム1に付着し易くなる。即ち、トナーのみならず、キャリアも感光ドラム1上に移動し易くなり、更に記録材P上へと転写されることによって、記録材P上に形成する画像の品位を著しく低下させることになる。
【0045】
このように、二成分現像装置を採用した画像形成装置においては、トナーの安定した摩擦帯電と、画像むら及びキャリアの感光ドラム1への付着の防止とを両立するのが難しく、トナーの小粒径化が困難であった。
【0046】
次に、現像装置4として、図9の非磁性一成分現像装置4を用いる場合、トナー自体は非磁性とされ、且つ、キャリアを用いずに直接現像スリーブ41に塗布される。従って、非磁性一成分現像装置4には、
▲1▼感光ドラム1に接触するのはトナーのみであり、二成分現像装置において発生するような、キャリアが感光ドラム1上に接触することに起因する画像むらが発生しない。
▲2▼キャリアの感光ドラム1への付着が発生しない。
という利点がある。
【0047】
しかしながら、非磁性一成分現像装置においては、現像ブレード52と現像スリーブ41の僅か1〜2mm程度の接触領域(規制ニップ)における摩擦帯電によってトナーに電荷を持たせるため、二成分現像法において十分な表面積を有するキャリアとトナーとを攪拌混合するのとは異なり、安定したトナーの摩擦帯電が難しい。従って、非磁性一成分現像法においてトナーの小粒径化を進めると、不均一、且つ不安定なトナー帯電となり、画像部での濃度低下などの濃度むらや、非画像部へのトナー(ノイズ)付着、所謂、かぶりの増大などが発生し、良好な形成画像が得られなくなる。
【0048】
又、非磁性一成分現像法においては、磁力によって現像スリーブ41へのトナーの供給及びトナー層厚の規制をすることができず、例えばローラ状或はブラシ状などのトナー剥ぎ取り及び供給用の回転部材を現像スリーブ41に当接させる必要がある。従って、例えば前述のトナー剥ぎ取り/供給ローラ51とされるこの回転部材によって、現像スリーブ41にトナーを押しつける非磁性一成分現像装置では、トナーの凝集を発生し易く、特に、小粒径のトナーを使用する場合には、トナー粒子の流動性が劣化するために、現像スリーブ41上に均一なトナーコートを得ることができずに、画像むらを生じることが多い。
【0049】
更に、小粒径トナーは、同一体積におけるトナーの表面積が増大するため、均一な摩擦帯電を困難にする。従って、従来の非磁性一成分現像装置においてトナー粒径を小さくすることは、形成画像の空間分解能を向上するという利点はあるが、不均一なトナーコートと不均一なトナー帯電により、非画像部へのトナー(ノイズ)付着、所謂、かぶりや、画像部での濃度低下などの濃度むらを発生し易くし、非磁性一成分現像装置の設計を困難にしていた。
【0050】
一方、現像装置4として、図10の二段現像装置4を用いる場合、トナー自体は非磁性とされ、キャリアと共に攪拌混合された後、磁界及び電界による二段階の担持搬送過程を経て、感光ドラム上の静電潜像を現像するので、
▲1▼キャリアを用いることで小粒径トナーを用いる際にも、二成分現像装置同様に良好なトナーの摩擦帯電が得られる。
▲2▼磁力による二成分現像剤の供給及び層厚の規制を含むので、均一且つ適切な現像剤供給を実現できる。
▲3▼現像領域(現像ニップ)には第二の現像剤担持体(現像スリーブ)47が表面にトナーの薄層(トナーコート層)C2を担持搬送し、キャリアのない状態とすることができ、現像時に感光ドラム1にキャリアを接触させることがないため、キャリアが感光ドラム1に接触することによる画像の「掃きむら」や、キャリアの感光ドラム1上への付着のない高品位な画像形成が可能となる。
という利点がある。
【0051】
即ち、二段現像装置は、基本的には上述の二成分現像装置及び非磁性一成分現像装置のそれぞれの利点を有している。
【0052】
しかしながら、二段現像装置においては、長期使用において高品位な画像を維持することが難しい、と言う問題が発生する。即ち、二段現像法において、第一の現像剤担持体(供給スリーブ)48から第二の現像剤担持体(現像スリーブ)47へのトナーの供給には電界を用いるため、現像スリーブ47へはトナーの重量比電荷によって選択的にトナーが供給され易い。ここで、トナーの重量比電荷とは、トナーの電荷Qをトナー重量Wで除した、Q/Wの値であり、本明細書ではこれを「トリボ」と呼ぶ。
【0053】
更に説明すると、トナーのトリボはトナー粒径rと相関があるため(Q/W∝1/r)、現像スリーブ47上には印加電界により、特定の粒度分布を有するトナーが供給される。従って、長期間の使用においては特定粒径のトナーのみが現像により消費されるため、現像容器40中のトナーの粒度分布が変化し、電界により現像スリーブ47に供給され得るトナーの割合が低下する。その結果現像スリーブ47上のトナーコート量が低下して画像濃度の低下などの画像濃度むらが発生する。
【0054】
更に、二段現像法によると、供給スリーブ48から現像スリーブ47へのトナー供給は、二成分現像剤を接触させて行うのに対して、現像領域(現像ニップ)では、トナーは現像スリーブ47と感光ドラム1との間を飛翔する必要があり、現像領域での感光ドラム1へのトナーの供給能力は、供給スリーブ48と現像スリーブ47との間の供給能力と比べて低い。従って、現像スリーブ47と感光ドラム1との間の印加される電界によって、感光ドラム1上へと飛翔するために好適なトリボを有するトナーのみが現像に寄与することとなり、供給スリーブ48から現像スリーブ47へのトナーの供給と同様に、トナーの有するトリボ、或は言い換えればトナーの粒径に従って現像スリーブ47上のトナーを更に選択して消費する。
【0055】
このようにして、二段階にトナーを選択的に消費することによって、現像容器40内のトナー粒度分布の変動を更に悪化させ、現像装置の長期安定性を著しく劣化させる。
【0056】
従って、本発明の目的は、二成分現像剤中のトナーとして小粒径のトナーを用いる際にもトナーに均一且つ高い帯電量を安定して与え、磁力により均一且つ適切な量の現像剤を像担持体に向けて供給することが可能であり、且つ、像担持体上の画像の掃きむら、キャリアの付着、カブリ及び画像濃度の低下を防止し、更に、トナー粒度分布変動を防止して長期に亙って安定した画像を形成することが可能な画像形成装置を提供することである。
【0057】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体上に形成する静電潜像を現像して可視像とするための現像装置を備えた画像形成装置において、前記現像装置は、現像剤としてトナーとキャリアを含む二成分現像剤を収容し、前記二成分現像剤を担持搬送するための回転体である第一の現像剤担持体と、前記トナーを担持搬送するための回転体である第二の現像剤担持体と、を有し、前記第一の現像剤担持体は磁界により前記二成分現像剤を担持搬送して更に電界により前記第二の現像剤担持体に前記トナーを供給し、前記第二の現像剤担持体は電界により前記像担持体に前記トナーを供給し、前記第一の現像剤担持体から前記第二の現像剤担持体への前記トナーの供給力より、前記第二の現像剤担持体から前記像担持体への前記トナーの供給力を大きくするように、前記第一の現像剤担持体と前記第二の現像剤担持体との間に印加する電界強度の最大値よりも、前記第二の現像剤担持体と前記像担持体との間に印加する電界強度の最大値を大きくし、前記第二の現像剤担持体の少なくとも表面に体積抵抗率が10 5 Ωcm以上、10 10 Ωcm以下である抵抗層が設けられ、該抵抗層は、カーボンブラック及びグラファイトを分散したフェノール樹脂で構成される、ことを特徴とする画像形成装置である。
【0061】
本発明の他の実施態様によると、前記トナーの長さ変動係数は、10%以上、30%以下である。又、好ましい一実施態様によると、前記トナーの形状係数SF−1は100〜140、形状係数SF−2は100〜120である。
【0062】
本発明の他の実施態様によると、前記二成分現像剤に含まれるトナーの一部又は全部は、重合方法によって形成される。又、好ましくは、前記重合方法は分散重合法である。
【0063】
本発明の更に他の実施態様によると、前記キャリアは、体積抵抗率が108Ωcm以上、1015Ωcm以下とされる。
【0064】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0065】
実施例1
図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す。本実施例によると画像形成装置はブラック(Bk)単色の画像形成装置とされるが、本発明はこれに限定されるものではなく、カラー画像形成装置にも適用可能であることを理解されたい。
【0066】
画像形成装置には、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光ドラム1が矢印方向に回転自在に支持されている。画像形成動作が開始すると、一次帯電ローラ2が感光ドラム1の表面を一様に帯電する。本実施例では感光ドラム1表面は、一次帯電ローラ2によって負極性(−700V)に一様に帯電する。この感光ドラム1の表面に、画像信号に対応して光学系3が発光するレーザー光Lが照射され、感光ドラム1表面の一次帯電が減衰する画像部(−150V)、即ち、静電潜像が形成する。
【0067】
その後、感光ドラム1の回転に伴って、静電潜像は現像装置4と対向する領域に至り、トナーによる現像を受けてトナー像(可視像)となる。本実施例によると、現像は反転現像であり、即ち、上記のように一次帯電の減衰した部分に、一次帯電電荷と同極性(負極性)のトナーが付着する。
【0068】
一方、カセット5に収容された記録材Pは、給紙ローラ6によって給紙されて、感光ドラム1上のトナー像形成と同期して、搬送手段7によって感光ドラム1と転写帯電ローラ8の当接する転写領域まで搬送されてくる。
【0069】
こうして、転写帯電ローラ8は、感光ドラム1上に形成したトナー像を、搬送されてくる記録材P上に静電的に転写する。その後、記録材Pは定着装置9まで搬送されて、熱及び圧力によって未定着トナー像の定着を受ける。又、転写の終了した感光ドラム1は、ブレード状のクリーニング部材を有するクリーニング装置10によって残留トナーの除去を受けて、続く画像形成に備える。
【0070】
次に、本発明の画像形成装置が備える現像装置4について更に詳しく説明する。図2は、本発明に従う現像装置の一実施例の概略構成を示す。
【0071】
現像装置4は、分散重合法によって製造された体積平均粒径5μmの重合トナー(負帯電性)と、磁性体であるフェライト粒子にシリコーン樹脂を約0.1μmの厚さで塗布した体積平均粒径30μmの磁性キャリアとを、トナー濃度(トナー/キャリア比)調整機構(図示せず)により一定の割合で混合した二成分現像剤を現像容器40に収容している。本実施例では、トナーのキャリアに対する重量混合比を、重量百分率にて5%に設定している。
【0072】
現像容器40内には、隔壁46を隔てて、感光ドラム1側と、その反対側とに、それぞれ第一、第二の攪拌手段として、螺旋状のスクリューが形成された、第一攪拌スクリュー44、第二攪拌スクリュー45がそれぞれ矢印方向に回転可能に備えられる。第二攪拌スクリュー45は、二成分現像剤を攪拌すると共に第一攪拌スクリュー44側へと搬送している。又、第一攪拌スクリューは、二成分現像剤を攪拌すると共に第一の現像剤担持体としての供給スリーブ48に向けて搬送している。ここで、第一、第二の攪拌手段44、45にスクリューを形成し、二成分現像剤を供給スリーブ48の長手方向にも搬送することで、二成分現像剤量を、この長手方向にも均一化することができる。又、このとき第一、第二攪拌スクリュー44、45がトナーとキャリアとを搬送すると同時に攪拌することで、トナーは摩擦帯電する。
【0073】
現像容器40は、感光ドラム1側の一部が開口しており、その開口部に位置して、第一の現像剤担持体としての供給スリーブ48及び第二の現像剤担持体としての現像スリーブ47が矢印方向に回転可能に現像容器40に支持されている。本実施例によると供給スリーブ48は、アルミニウムにて構成される直径12mmのスリーブである。又、供給スリーブ48表面は、供給スリーブ48の長手方向両端部に設けられてる間隙規制部材(図示せず)が第二の現像剤担持体としての現像スリーブ47に当接することによって、対向する現像スリーブ47表面と一定間隙、500μmを保っている。本実施例では供給スリーブ48は周速200mm/secで回転する。
【0074】
供給スリーブ48の内部には磁界発生手段としてのマグネットローラ49が、供給スリーブ48と同心円的に、又、供給スリーブ48と所定の間隙を介して配置されている。マグネットローラ49は現像容器40に固定されて、非回転であり、現像スリーブ47と対向する磁極S1から供給スリーブ48の回転方向に順にN2、S3、S2及びN1の5つの磁極を有している。磁極S1は現像剤の供給極(800Gs)、磁極N1は現像剤層厚規制極(700Gs)、N2(600Gs)は現像剤の吹き出し防止極、磁極S2、S3は現像剤反発極(400Gs)である。尚、付記した値は、各磁極の発生する磁界における磁束密度の絶対値の最大値である。
【0075】
上記第一、第二攪拌スクリューによって供給スリーブ48に向けて搬送された二成分現像剤は、マグネットローラ49の磁力によって引きつけられて供給スリーブ48上に供給される。磁極N1の上方には、現像容器40から供給スリーブ48上へと垂下している現像剤層厚規制手段としての磁性ブレード42が、供給スリーブ48に近接するように設けられており、供給スリーブ48上の二成分現像剤の層厚を磁極N1との協働による磁力で規制し、二成分現像剤の薄層(二成分現像剤コート層)C1を形成する。本実施例では、現像スリーブ47との対向領域に搬送される二成分現像剤量を50mg/cm2に規定している。
【0076】
現像装置4の感光ドラム1と対向する位置に配置された第二の現像剤担持体としての現像スリーブ47は、その長手方向両端部に設けられる間隙規制部材(図示せず)が感光ドラム1長手方向両端部の画像非形成領域に当接することで、対向する感光ドラム1表面に対して300μmの間隔を保っている。現像スリーブ47は周速170mm/secで回転する。
【0077】
供給スリーブ48上に担持搬送され現像スリーブ47と対向するトナー供給領域に到達した二成分現像剤は、マグネットローラ49の発生する磁界によって、トナーを担持するキャリアが穂立ちした状態で現像スリーブ47表面に接触し、供給スリーブ48と現像スリーブ47との間に印加した電界によって、トナーのみが現像スリーブ47表面に付着し、トナーの薄層(トナーコート層)C2が現像スリーブ表面に形成する。キャリアはマグネットローラ49の磁極S1の磁力により強く供給スリーブ48に引きつけられているため、現像スリーブ47上には移動及び付着することはない。
【0078】
現像スリーブ47上へのトナー供給に寄与しなかったトナーはキャリアと共にマグネットローラ49の反発磁極S2、S3の反発磁極(実質的0Gs)によって現像容器中に回収されて、再び攪拌される。
【0079】
供給ローラ48によって現像スリーブ47上にコート量0.5mg/cm2のトナーの薄層C2を形成するトナーは、現像スリーブ47の回転に伴って、感光ドラム1と対向する現像領域に至り、現像スリーブ47と感光ドラム1との間に印加される現像バイアス電圧のために発生する電界によって、現像スリーブ47上から感光ドラム1上に飛翔し、感光ドラム1上の静電潜像(画像部−150V、非画像部−700V)に選択的に付着してトナー像を形成する。
【0080】
以上、本実施例現像装置の基本となる構成及び動作を示したが、更に詳しく本発明の特徴について説明する。
【0081】
先ず、本実施例によると、供給スリーブ48には、現像スリーブ47に対して直流電圧−500Vが印加されており、二成分現像剤中の負帯電性トナーを現像スリーブ47上に供給する。又、このとき、供給スリーブ48から現像スリーブ47へキャリアを介して流れる電流を抑え、現像スリーブ47の電位変動や発熱を防止するために、キャリアとしては高抵抗なものを用いることが望ましい。限定されるものではないが、本実施例では、フェライト粒子にシリコーン樹脂をコートしてキャリアの体積抵抗率を1010Ωcmとしている。キャリアの体積抵抗が108Ωcm未満であると、キャリアを介して現像スリーブ47に漏れる電流により、現像スリーブ47の電位変動、発熱といった問題が発生した。又、キャリアの体積抵抗が1015Ωcmより大きいと、キャリアの帯電による画像不良が発生するため、キャリアの体積抵抗率としては108Ωcm〜1015Ωcmが好ましい。
【0082】
次に、本実施例によると、現像スリーブ47は、アルミニウム製の導電性円柱47aと、抵抗層47bとを含む構成とされる。抵抗層47bは、限定されるものではないが本実施例では、カーボンブラックとグラファイトを分散したフェノール樹脂であり、導電性円柱47a表面に厚さ50μmで塗布され、体積抵抗率106Ωcmの抵抗層47bを形成している。
【0083】
抵抗層47bは、現像スリーブ47上にコートされたトナーの鏡映力を低下し、トナーが感光ドラム1に飛翔し易くすることで、現像スリーブ47から感光ドラム1へのトナー供給能力を向上している。抵抗層47bの体積抵抗率は、105Ωcm以上が好ましく、105Ωcm未満では、トナーの鏡映力を低下する効果が不十分であった。又、抵抗層47bの体積抵抗率の上限は、現像時に現像スリーブ47表面に残留する電荷を抑えるために、1010Ωcm以下であることが好ましい。
【0084】
又、本実施例によると、現像スリーブ47には、−500Vの直流電圧に周波数2kHz、ピーク間電圧2kVの交番電圧を重畳したバイアス電圧が印加されている。ここで、現像スリーブ47上に供給されたトナーならばどのような粒子のトナーであっても、即ち、各トナー粒子のトリボ(換言すればトナーの粒径)に拘わらずに、感光ドラム1上へと供給可能であるようにするためには、現像スリーブ47と感光ドラム1との間の電界強度(以下、「現像電界」と呼ぶ)の最大値は供給スリーブ48と現像スリーブ47との間の電界強度(以下、「供給電界」と呼ぶ)の最大値よりも大きくすることが望ましい。
【0085】
つまり、限定されるものではないが、本実施例では、供給スリーブ48には、−1kVの直流電圧が現像スリーブ47に対して印加されており、又、前述したように、現像スリーブ47と感光ドラム1との間隙距離は300μm、現像スリーブ47と供給スリーブ48との間隙距離は500μmとし、更に、現像スリーブ47と感光ドラム1間に2kVppの交番電圧を印加とすることによって、感光ドラム1上の画像部における現像電界の最大値を4.5V/μmとし、供給電界の最大値1V/μmよりも大きくすることで、現像スリーブ47上から感光ドラム1へのトナーの供給能力を増大させている。こうすることで、現像スリーブ47上に供給されたトナーはトナー粒子のトリボに拘わらず、感光ドラム1上に供給される。
【0086】
尚、現像電界の最大値を供給電界の最大値以下とすると、現像スリーブ47上に現像電界では飛翔しないトナー層が形成して画像濃度が低下し、又、各トナー粒子のトリボに従って消費されるトナーの選択が起こるので、現像容器40内のトナー粒度分布変動も増大し、適正な画像出力が得られなかった。
【0087】
更に、本実施例によると、トナーは、分散重合法によって形成される。メタノール600g中にポリビニルフェノール60gを溶解し、これにスチレン100g、n−ブチルアクリレート25g及びアゾビスイソブチロニトリル10gを加え、5リットルのフラスコ中で混合し、15時間窒素気流中で環流し、粒子を作成した。更に、着色剤としてオイルブラックを加えた後、1時間環流し、室温まで冷却した後、固液分離とメタノールによる洗浄を行い、乾燥後に体積平均粒径5μm、長さ変動係数20%の着色粒子を得た。
【0088】
本発明に従う画像形成装置の構成において、高品位な画像を長期に亙って形成するためには、本実施例に示すように、トナーの長さ変動係数を30%以下に抑えることが望ましい。長さ変動係数が30%より大きい場合には、長期使用により画像濃度の低下などの濃度むらやカブリの増大を引き起こし易くなる。尚、濃度変動を抑えつつ、生産コストの上昇を抑えるという理由から、トナーの長さ変動係数は、10%以上とされる。以下に、この現象を図面を参照しながら更に詳しく説明する。
【0089】
図3及び図4は、現像容器40内のトナーの粒度分布を示す。各トナー粒子の帯電量は、トナーの粒径に依存し、粒径が大きすぎると重量当たりの帯電量、即ち重量比電荷(トリボ、Q/W)が不足して、供給スリーブ48から現像スリーブ47にトナー供給されず、一方、トナー粒径が小さすぎると、各トナー粒子のトリボが大きくなり過ぎて、現像スリーブ47から感光ドラム1へのトナー飛翔が難しくなる。従って、現像により消費されるトナーはその各粒径に依存する。
【0090】
即ち、図4(a)の実線に示す初期粒度分布を有する、長さ変動係数50%の重合トナーを比較例として用いる場合、同図中破線で示す、狭い範囲の粒度分布のトナーのみが感光ドラム1上に飛翔し、現像に寄与する。結果として、画像形成を繰り返すうちに現像容器40内のトナー粒度分布は図4(b)に示すような粒度分布へと変化し、現像に適正な粒径のトナー密度が減少するため、良好な画像形成が困難となり、画像濃度の低下などの濃度むらやかぶりの増大が発生する。
【0091】
一方、本発明に従って、図3(a)の実線に示す初期粒度分布を有する、長さ変動係数20%のトナーを用いる場合、同図中の破線で示す、感光ドラム1上に飛翔して現像に寄与するトナーの粒度分布と、初期粒度分布(実線)とに殆ど差がないため、従って、画像形成を繰り返しても、図3(b)に示すように現像容器40内のトナー粒度分布は変化せず、画像形成装置の長期の使用に対してもトナー粒度分布の変動を抑えることが可能となり、安定して高品位の画像形成を行うことができる。
【0092】
尚、本実施例においては、分散重合法にて製造した重合トナーを用いている。本実施例において、好ましくは形状係数SF−1=100〜140、形状係数SF−2=100〜120であるトナー、即ち、球形で滑らかなトナーを使用することで、上述の効果を有効に発揮する。粉砕法により製造される粉砕トナーでは、分級を繰り返して長さ変動係数を30%以下としても、各トナー粒子が不定形であるため、トナー帯電量が不均一になり、本発明の効果を得ることが難しい。しかし、長さ変動係数30%以下の粉砕トナーは、前述の球形化処理を行い、トナーの形状係数SF−1を100〜140、形状係数SF−2を100〜120とすることで、本発明において好適に使用することが可能となり、重合トナーを用いる場合と同様の効果が得られた。
【0093】
上述のように球形で滑らかな、即ち、形状係数SF−1=100〜140、形状係数SF−2=100〜120であるトナーは、重合法によって、簡易、且つ低コストに製造することができるが、好ましくは、特にシャープな粒度分布が得られ易い分散重合法により製造することにより、分級工程を簡略化し、生産効率を高めることができる。
【0094】
以上、本実施例の画像形成装置によれば、トナーとキャリアを混合攪拌することにより、均一且つ高い帯電量をトナーに与え、磁力による均一且つ適切に現像剤量を規制することが可能であり、現像スリーブ47に抵抗層を設けることで現像スリーブのトナー供給力を高め、又、供給電界強度よりも現像電界の強度を大きくすることでトナーをトリボによって選択的に消費することがないようにし、更に、トナーの長さ変動係数を30%以下とすることで、更に、トナーの選択的な消費を抑えることが可能となった。
【0095】
実施例2
図5は、本発明に従う現像装置の他の実施例を示す。本実施例によると、画像形成装置は、第二の現像剤担持体として、実施例1における現像スリーブ47の代わりに、弾性部材を含む現像ローラ54を感光ドラム1の表面に当接させて現像を行う他は、基本的には実施例1と同様の構成とされるので、同一機能を有する部材には同一の参照番号を付し、詳しい説明は省略する。
【0096】
本実施例によると、トナーとして体積平均粒径3μm、長さ変動係数18%の分散重合によって製造されるトナーと、体積平均粒径30μmの磁性キャリアとが、トナー濃度(トナー/キャリア比)調整機構(図示せず)によって重量混合比3%で混合されて、現像容器40内に二成分現像剤として収容される。限定されるものではないが、本実施例では、磁性キャリアはフェノール樹脂中に酸化鉄を分散した重合キャリアであり、小粒径且つ高抵抗なキャリアを生成するのに適している。又、本実施例で用いるような小粒径のトナーに対して小粒径のキャリアは接触面積を拡大し、各トナー粒子を良好に摩擦帯電させる効果がある。
【0097】
実施例1と同様に、第一、第二攪拌スクリュー44、45は、二成分現像剤を攪拌しながら供給スリーブ48に向かって搬送する。又、供給スリーブ48はマグネットローラ49内包しており、二成分現像剤は供給スリーブ48上へ磁力によって供給され、又、現像剤層厚規制手段としての磁性ブレード42と磁極N1との協働により層厚を規制されて、コート量40mg/cm2の二成分現像剤の薄層C1を形成する。
【0098】
供給スリーブ48は現像ローラ54と500μmの間隙を保っている。又、供給スリーブ48には、現像ローラに対して−300Vの直流電圧と、ピーク間電圧1kVの交番電圧が印加されており、二成分現像剤の薄層C1と現像ローラ54と対向する領域において、負極性に帯電したトナーのみが現像ローラ54上に付着し、現像ローラ54上にはキャリアの存在しない、コート量0.4mg/cm2のトナーの薄層C2が形成する。
【0099】
限定されるものではないが、本実施例において現像ローラ54は、外径4mmの心棒54aの表層に、カーボンブラックを導電剤として分散して抵抗値を調整したシリコーンゴムを、弾性部材、即ち抵抗弾性層54bとして形成した外径16mmのローラとされる。抵抗弾性層54bは、体積抵抗率107Ωcmとされ、又、硬度は、AskerC硬度計(総加重500g)で40度である。
【0100】
現像ローラ54上に担持されたトナーは、現像ローラ54の回転に伴って感光ドラム1と現像ローラ54とが当接する領域(現像ニップ)に至り、現像ローラ54と感光ドラム1との間に印加される現像バイアス電圧によって、感光ドラム1上の静電潜像に付着し、トナー像を形成する。
【0101】
以上、本発明に従う現像装置の基本となる構成及び動作の一実施例を示したが、本実施例にて具現化される本発明の特徴について更に詳しく説明する。
【0102】
先ず、本実施例において、現像ローラ54の表層を体積抵抗率107Ωcmとすることで、実施例1における現像スリーブ47の抵抗層47bと同様に、トナーのトリボにより発生する、現像ローラ54に対するトナーの鏡映力を低減し、現像ローラ54から感光ドラム1へのトナー供給力を高めている。尚、本実施例においても、現像ローラ54の表層、即ち、抵抗弾性層54bの体積抵抗率は105Ωcm以上、1010Ωcm以下とされることが望ましい。又、好ましくは、抵抗弾性層54bの硬度は、AskerC硬度で30度以上、60度以下とする。
【0103】
又、本実施例において、供給スリーブ48と現像ローラ54との間に交番電圧を重畳することによって、本実施例でのように、小粒径であるためにキャリアへの付着力が大きなトナーを使用する場合でも、現像ローラ54に対して十分なトナー量を供給することが可能となる。更に、供給スリーブ48と現像ローラ54との間に交番電圧を重畳することによって、感光ドラム1と現像ローラ54が当接する現像領域を通過した後にも引き続き現像ローラ54上に残留しているトナーの薄層を攪乱し、続く画像形成プロセスにおいて、現像履歴を反映させない、所謂、ゴースト防止の効果がある。
【0104】
又、本実施例によると、現像ローラ54には、感光ドラム1に対して−500Vの現像バイアス電圧が印加されており、更に現像ローラ54は、感光ドラム1と当接圧30gf/cmにて当接している。従って、互いに非接触である現像ローラ54と供給スリーブ48との間の電界強度(供給電界)の最大値よりも、現像ローラ54と感光ドラム1との接触点近傍の電界強度(現像電界)の最大値の方を大きくすることが可能であり、現像ローラ54から感光ドラム1へのトナー供給能力を高めている。即ち、感光ドラム1上の画像部における現像電界の最大値は25V/μmであり、供給電界の最大値1.6V/μmよりも大きくなる。
【0105】
こうすることで、現像ローラ54上に供給されたトナーは、各トナー粒子のトリボに拘わらず感光ドラム1上へと供給されので、長期に亙る使用において特定の粒径を有するトナーのみが現像に寄与して消費され、結果として現像容器40内のトナーの粒度分布が変動することを抑制する。
【0106】
更に、本実施例によると、トナーの長さ変動係数は18%とされるため、現像ローラ54上に供給されるトナーの粒径は、現像容器40中に収容されるトナーと殆ど同一となり、画像形成装置の長期に亙る使用に際しても現像に適する粒径を有するトナー密度は減少しない。従って、長期に亙ってトナーの粒度分布変動を抑え、画像劣化の少ない高品位な画像を形成することが可能となる。
【0107】
一方、本実施例の画像形成装置において、長さ変動係数が30%より大きいトナーを用いた場合、画像形成装置を長期に亙って使用すると、現像容器40内のトナー粒度分布が変動し、画像濃度の低下、濃度むらが発生した。従って、本実施例の構成をとる画像形成装置においても、トナーの長さ変動係数は30%以下とすることが望ましい。尚、トナー製造コストの上昇を抑えるという理由から、トナーの長さ変動係数は10%以上とされる。又、本実施例においても、トナーの形状係数SF−1は100〜140、形状係数SF−2は100〜120とされることが望ましい。
【0108】
以上、本実施例の画像形成装置によれば、トナーとキャリアを混合攪拌することにより、均一且つ高い帯電量をトナーに与え、磁力による均一且つ適切に現像剤量を規制することが可能であり、現像ローラ54に抵抗弾性層54bを設けることで現像スリーブのトナー供給力を高め、又、現像ローラ54を感光ドラム1に押圧することで簡易な構成で供給電界強度よりも現像電界の強度を大きくしてトナーをトリボによって選択的に消費することがないようにし、更に、トナーの長さ変動係数を30%以下とすることで、更に、トナーの選択的な消費を抑えることが可能となった。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置は、像担持体上に形成する静電潜像を現像して可視像とするための現像装置を備えた画像形成装置において、現像装置は、現像剤としてトナーとキャリアを含む二成分現像剤を収容し、二成分現像剤を担持搬送するための回転体である第一の現像剤担持体と、トナーを担持搬送するための回転体である第二の現像剤担持体と、を有し、第一の現像剤担持体は磁界により二成分現像剤を担持搬送して更に電界により第二の現像剤担持体にトナーを供給し、第二の現像剤担持体は電界により像担持体にトナーを供給し、第一の現像剤担持体から第二の現像剤担持体へのトナーの供給力より、第二の現像剤担持体から像担持体へのトナーの供給力を大きくするように、第一の現像剤担持体と第二の現像剤担持体との間に印加する電界強度の最大値よりも、第二の現像剤担持体と像担持体との間に印加する電界強度の最大値を大きくし、第二の現像剤担持体の少なくとも表面に体積抵抗率が10 5 Ωcm以上、10 10 Ωcm以下である抵抗層が設けられ、該抵抗層は、カーボンブラック及びグラファイトを分散したフェノール樹脂で構成されるので、
(1)トナーとキャリアを混合攪拌することで小粒径のトナーを用いる際にもトナーに均一且つ高い帯電量を安定して与え、磁力により均一且つ適切な量の現像剤を像担持体に向けて供給することが可能であり、且つ、
(2)キャリアが像担持体に接触することに起因する像担持体上の画像の掃きむら及びキャリアの付着や、トナーの帯電不良、凝集によるカブリ及び画像濃度の低下などの濃度むらなどを防止することができ、更に、
(3)トナーのトリボによる選択的な消費に起因するトナー粒度分布変動防止して長期に亙って安定した画像を形成することが可能である、といった効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】本発明に従う現像装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図3】本発明に従うトナーの粒度分布変動を説明するためのグラフ図である。
【図4】比較例のトナーの粒度分布変動を説明するためのグラフ図である。
【図5】本発明に従う現像装置の他の実施例を示す概略構成図である。
【図6】従来の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図7】従来のカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図8】従来の二成分現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図9】従来の非磁性一成分現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図10】従来の二段現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図11】形状係数SF−1、SF−2を説明するための図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体)
2 一次帯電ローラ(一次帯電手段)
3 光学系
4 現像装置
8 転写帯電ローラ(転写手段)
9 定着装置
10 クリーニング装置
11 中間転写ドラム(中間転写体)
42 磁性ブレード(現像剤層厚規制手段)
44 第一攪拌スクリュー(第一の攪拌部材)
45 第二攪拌スクリュー(第一の攪拌部材)
46 隔壁
47 現像スリーブ(第二の現像剤担持体)
48 供給スリーブ(第一の現像剤担持体)
49 マグネットローラ(磁界発生手段)
54 現像ローラ(第二の現像剤担持体)

Claims (7)

  1. 像担持体上に形成する静電潜像を現像して可視像とするための現像装置を備えた画像形成装置において、
    前記現像装置は、現像剤としてトナーとキャリアを含む二成分現像剤を収容し、前記二成分現像剤を担持搬送するための回転体である第一の現像剤担持体と、前記トナーを担持搬送するための回転体である第二の現像剤担持体と、を有し、
    前記第一の現像剤担持体は磁界により前記二成分現像剤を担持搬送して更に電界により前記第二の現像剤担持体に前記トナーを供給し、前記第二の現像剤担持体は電界により前記像担持体に前記トナーを供給し、
    前記第一の現像剤担持体から前記第二の現像剤担持体への前記トナーの供給力より、前記第二の現像剤担持体から前記像担持体への前記トナーの供給力を大きくするように、前記第一の現像剤担持体と前記第二の現像剤担持体との間に印加する電界強度の最大値よりも、前記第二の現像剤担持体と前記像担持体との間に印加する電界強度の最大値を大きくし、
    前記第二の現像剤担持体の少なくとも表面に体積抵抗率が10 5 Ωcm以上、10 10 Ωcm以下である抵抗層が設けられ、該抵抗層は、カーボンブラック及びグラファイトを分散したフェノール樹脂で構成される、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一の現像剤担持体と前記第二の現像剤担持体との間に少なくとも交番電界を形成したことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記トナーの長さ変動係数は、10%以上、30%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記トナーの形状係数SF−1は100〜140、形状係数SF−2は100〜120であることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  5. 前記二成分現像剤に含まれるトナーの一部又は全部は、重合方法によって形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 前記重合方法は分散重合法であることを特徴とする請求項の画像形成装置。
  7. 前記キャリアは、体積抵抗率が108Ωcm以上、1015Ωcm以下とされることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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