JP4634178B2 - 現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 - Google Patents

現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法 Download PDF

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に用いてられる現像装置並びにこれを備える画像形成装置、プロセスカートリッジ及び画像形成方法に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置に、トナーから成る一成分現像剤を用いた現像装置が広く用いられている。この現像装置では、トナーは現像剤供給部材、現像剤担持体、現像剤量規制部材等のトナー帯電部材と摺擦することにより摩擦帯電する。現像剤担持体は摩擦帯電したトナーを担持して潜像担持体との最近接領域である現像領域まで搬送し、潜像担持体上の静電潜像に供給する。現像領域では、現像剤担持体上のトナーは一様に帯電していることが理想的であるが、中には摩擦帯電が不十分で十分に帯電されないものもある。十分に帯電されていない弱帯電トナーは、現像剤担持体が露出する現像装置の開口部において現像剤担持体から離れて機内に浮遊し、本体機内を汚染したり、記録紙を汚染して画像品位を低下させたりしてしまう。
また、経時でトナーやトナー帯電部材は劣化して、互いに相手部材を摩擦帯電し難くなる。トナーでは、経時で、外添剤が母体トナー表面から遊離したり、母体トナー表面に埋没したりして、帯電性能が低下していく。また、トナーの流動性も低下してトナー凝集隗を作り易くなる。トナー凝集隗では、トナー帯電部材と十分に摺擦しないトナーの割合が増えるので、さらにトナーの帯電性は低下する。これらにより、次第にトナー帯電性は低下し、弱帯電トナーの比率が増加し、さらには逆帯電トナーも発生する。これらの弱帯電トナーや逆帯電トナーが現像剤担持体によって現像領域に搬送されると、地汚れが発生し、経時で画像品位が低下するという問題を引き起こす。
従来の現像装置では、現像装置内に設けられた現像剤攪拌搬送部材にて現像剤を攪拌することで、トナーの流動性を維持しようとしている。この現像剤攪拌搬送部材としては、回転軸と連続しているシートや板状のものが広く用いられている。しかしながら、現像装置の長寿命化の流れに伴い、このような現像剤攪拌部材による攪拌だけでは、上記経時劣化によるトナーの流動性低下は避けられずに、トナー凝集隗が発生してしまう状況になっている。現像剤収容部内のトナーの流動性低下を抑制するものとしては、特許文献1、2、3、4、5等が知られている。
特許文献1では、現像剤収容器に収容された非磁性一成分現像剤を、回転軸に対してする傾いた縁を有する長孔を有するシート部材により攪拌搬送する現像剤攪拌搬送手段を備えた画像形成装置を開示している。この画像形成装置は、シート部材に設けた長孔により供給ローラ等のトナー帯電部材への現像剤の過剰供給を防止して、トナー帯電部材との摺接を良好にする。また、長孔の縁は傾けられているため、孔の設けられていない部分にのった現像剤も長孔を介して落下し易くなり、現像剤の流動性を確保する。しかし、この画像形成装置では、経時の流動性低下に対する効果が不十分であり、経時で画像品位が低下するという問題は免れない。
また、特許文献2では、二成分現像装置において、トナー帯電部材であるキャリアとトナーを攪拌しながら搬送する現像剤攪拌手段として、回転軸と、回転軸と空隙を有して配置される現像剤攪拌部材とからなるものを開示している。この現像攪拌手段では、回転軸の近傍に現像剤が通過できる空隙ができるので、従来の回転軸と連続しているシート状や板状の現像剤攪拌部材とは異なり、回転により現像剤攪拌部材がトナーの凝集隗を剪断し、現像剤中に細かく分散しながら現像剤とトナーとを攪拌していく。
特許文献2は、二成分現像装置において、トナー収容部のトナーの流動性低下を抑制するものであるが、二成分現像装置に較べ一成分現像装置では、流動性低下の抑制はさらに重要となる。これは、二成分現像装置では、トナー帯電部材であるキャリアがトナーを帯電するとともに、トナーの凝集隗を解砕し、分散させる機能を持つ。そこで、ある程度流動性低下を抑制すれば、良好な帯電性を確保することができる。しかしながら、一成分現像装置では、トナー帯電部材によるトナー凝集隗の剪断、解砕効果は期待できず、流動性低下をさらに抑制したトナーをトナー帯電部材と摺擦させるよう供給する必要がある。
さらに、トナーカートリッジから新しいトナーをトナー収容部に供給して、トナー収容部のトナーを現像剤担持体に供給して現像をおこなう一成分現像装置では、トナー収容部内のトナーの流動性低下を抑制することは重要な課題となる。これは、現像部のトナー収容部に残っている古いトナーが凝集状態であると、トナーカートリッジから補給された新しいトナーとの分散性が悪く、現像剤担持体に古いトナーが供給されたときには画像劣化を引き起こす可能性があることによる。
特許文献3では、現像装置にトナーカートリッジを装着して、トナーカートリッジに収容された一成分トナーをトナー収容部を介して現像ローラに供給するものにおいて、現像ローラ近傍に攪拌部材を配置しトナー収容部に収容されたトナーを攪拌するとともに、攪拌部材を現像ローラに連動させて駆動するものが提案されている。この現像装置では、現像ローラの下部やトナー収容部下部でトナーの流動性が低下しやすくトナーのブロッキング状態が発生することの防止を課題としている。また、特許文献3に開示される現像装置では、トナー攪拌部材は回転軸と空隙を有して配置される針金状のものが示されており、これも回転軸と連続しているシート状や板状のトナー攪拌部材に較べ、トナー凝集隗を剪断する効果は大きいといえる。
また、トナー側で、トナーの球形化処理をおこなったり、外添剤によってトナー母体間の接触面積を少なくしたりして、トナー凝集隗をでき難くすることも行われている(例えば、特許文献4、特許文献5)。
特開平11―311895号公報 特開平11―194953号公報 特開平5−11605号公報 特開平2−151872号公報 特第02754618号公報
特許文献3に開示される現像装置では、トナー収容部の下部に滞留したトナーのなかに埋まるようにトナー攪拌部材を設け、滞留したトナーを攪拌して流動性を向上させている。このようにトナー攪拌部材周辺をトナーが埋め尽くした状態では、トナー攪拌部材の駆動トルクが上昇しやすい。また、トナー攪拌部材を回転させると、周辺のトナーにも雪崩現象的な動きを与えるが、トナー攪拌部材周辺をトナーが埋め尽くしていると、この動きを受け難く、流動性低下抑制効果としてはまだ不十分であった。また、特許文献4、特許文献5の方法では、トナーのコストが高くなってしまうという欠点がある。
本発明は上記背景に鑑みなされたものである。その目的とするところは、駆動トルクの上昇を抑えながら、トナー収容部内のトナーの流動性低下を防止し、トナーの分散性・帯電性をよくすることのできる一成分現像装置、画像形成装置、プロセスカートリッジおよび画像形成方法を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、一成分現像剤としてのトナーを担持して搬送し、対向する潜像担持体上に形成された静電潜像にトナーを供給する現像剤担持体と、トナーを収容するトナー収容部と、回転しながら該トナー収容部内のトナーを攪拌するトナー攪拌手段と、該トナー収容部のトナーを現像剤担持体に供給する供給部材とを有する現像部と、該現像部のトナー収容部に連通してトナーを供給するトナー供給部とを備えた現像装置において、上記トナー収容部内にトナー最大粒径r(Max)より大きい最小粒径r(Min)で、トナーの真比重ρ以下の真比重ρを有する流動性向上用大粒径粒子を収容し、上記トナー攪拌手段と上記供給部材との間および該トナー攪拌手段と上記現像剤担持体との間に、該大粒径粒子の最小粒径r(Min)より小さい最大開口径を有し、該大粒径粒子の通過を阻止する粒径選択フィルタを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の現像装置において、上記大粒径粒子が中空粒子であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1の現像装置において、回転しながら上記トナー収容部内のトナーを剪断するトナー剪断部材を単数または複数設け、該トナー剪断部材が一回転毎に該トナー収容部内のトナー滞留部上部表面より完全露出するよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の現像装置において、上記単数または複数のトナー剪断部材の少なくとも一端または一近傍を回転中心となる回転軸より法線方向に延伸した支持部材に該回転軸に対して平行または傾斜するように固定し、該トナー剪断部材の断面の該回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)[mm]の最大値BMAXが、該トナー剪断部材の最外周回転軌跡の直径をD[mm]、該トナー剪断部材の回転軸の外径をd[mm]とすると、 BMAX≦0.2(D−d)、を満たすことを特徴とするものである
た、請求項の発明は、請求項3または4の現像装置において、上記トナー収容部より余剰トナーを排出するトナー排出口を備え、該トナー収容部内のトナー滞留部上部表面の上下方向の変位レベルが、該トナー排出口の下面レベルと略一致していることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3、4または5の現像装置において、上記現像装置が上記潜像担持体に対し接離動作を行うよう駆動する駆動手段を備え、該駆動手段による該潜像担持体への接近動作の最大加速度GINが該潜像担持体からの離反動作の最大加速度GOUT以下であるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3、4、5または6の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転軸を上記トナー攪拌手段の回転軸と同一にしたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3、4、5、6または7の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転方向の先端面を上記回転軸に対して傾斜させたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項3、4、5、6、7または8の現像装置において、上記回転軸方向及び回転方向の相対位置の一部が異なる複数のトナー剪断部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項3、4、5、6、7、8または9の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転軸法線方向断面の回転方向平均長Lθ(AVE)と該断面の回転軸法線方向平均長Lr(AVE)が、Lθ(AVE)≧Lr(AVE)であることを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項3、4、5、6、7、8、9または10の現像装置において、上記トナーが平均円形度0.90〜0.99のトナーであることを特徴とするものである。ここで、円形度=粒子の投影面積と同じ面積を有する円の周囲長/粒子投影像の周囲長 とする。
また、請求項1の発明は、潜像担持体を均一に帯電させる帯電装置と、該潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、潜像担持体上に形成された静電潜像にトナー付着させて現像する現像装置とを備えた画像形成装置において、上記現像装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の現像装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記潜像担持体の帯電電位をVD、露光後電位をVL、現像バイアス電圧をVBとすると、0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400Vの関係を満たすことを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、像担持体と、現像手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジにおいて、上記現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れか一項に記載の現像装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項1の発明は、一成分トナーを担持して搬送する現像剤担持体と、トナーを収容するトナー収容部と、回転しながら該トナー収容部内のトナーを攪拌するトナー攪拌手段と、該トナー収容部トナーを現像剤担持体に供給する供給ローラとを備えた現像部と、該現像部にトナーを供給するトナー供給部とを備えた現像手段により潜像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成方法において、上記現像手段として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れか一項に記載の現像装置を用いることを特徴とするものである。
本発明では、この流動性向上用大粒径粒子はトナー収容部内でトナ撹拌手段によりトナーと混合攪拌されることで、トナーの凝集隗を剪断、解砕させる微分散する機能を持つ。よって、トナーの流動性を保ち、トナーを良好に帯電させることができる。また、トナー撹拌手段と供給部材との間およびトナー撹拌手段と現像剤担持体との間に設けた粒径選択フィルタは、流動性向上用大粒径粒子の通過を阻止し、トナーのみを通過させる。これにより、現像領域に流動性向上用大粒径粒子が搬送されることを防止する。
請求項1乃至1の発明によれば、駆動トルクの上昇を抑えながら、トナー収容部内のトナーの流動性低下を防止し、トナーの分散性・帯電性をよくすることのできるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置であるフルカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)に適用した実施形態について説明する。図1は、プリンタの概略構成図である。潜像担持体としてのベルト状の感光体12を備えた感光体ユニット10のまわりには、帯電装置としての帯電ローラ14と、露光装置としての書き込み光学ユニット15と、現像装置としての多段現像ユニット16と、転写装置としての中間転写ユニット17と、感光体クリーニング装置18等が配設されている。多段現像ユニット16は、下方から順にブラック、シアン、マゼンタ、イエローの現像剤を収納する一成分現像装置24K、C、M、Yを、それぞれ着脱自在で多段に備える。ここで、各符号の添字K、C、M、Yは、それぞれ黒、シアン、マゼンダ、イエロー用の部材であることを示す。また、プリンタの下部には、転写紙を収納した給紙カセット34が設けられている。
つぎに、上記プリンタの動作を説明する。プリンタがフルカラーの画像データを受け取ると、感光体12が図1中矢印方向に回転し、その表面が帯電ローラ14により一様に帯電される。ついで、感光体12は、書込み光学ユニット15によりある色画像に対応するレーザー光がそれぞれ照射され、画像データに対応した潜像がそれぞれ形成される。潜像は、感光体12が回転することにより多段現像ユニット16の位置に達すると、潜像が形成された色に対応する現像装置24を選択的に感光体12に対向させる。そして対向した現像装置24より感光体12上よりトナーが供給され、トナー像が形成される。感光体12上のトナー像は中間転写ユニット17により、一旦中間転写ベルト28上に転写される。一方、トナー像転写後の感光体12の表面は、感光体クリーニング装置18によりクリーニングされる。このようなサイクルを各色毎に繰り返し、中間転写ベルト上でイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒色の各トナー像が順次転写されていき、4色重ね合わせのフルカラーのトナー画像が形成される。
一方、給紙カセット34からは、給紙コロ35により転写紙が給送され、搬送コロ36により中間転写ベルト28の直前に設けられているレジストローラ37まで搬送され、一時停止する。レジストローラ対37は、中間転写ベルト28上に形成されているトナー像と一致するタイミングで転写紙を中間転写ベルト28と中間転写ローラ31との対向部に向けて送り出す。転写紙は、中間転写ローラ31により中間転写ベルト28上のフルカラーのトナー画像を転写される。その転写紙は、定着装置38で熱と圧力が加えられることによりトナー像が溶融定着される。その後、排紙ローラ39により、装置本体上部の排紙スタック部40に排出される。一方、トナー像転写後の中間転写ベルト28は中間転写ベルトクリーニング装置32によりクリーニングされ、次の静電潜像の形成に備えられる。
次に、現像装置について説明する。現像装置24K、C、M、Yは、それぞれ同じ構成、動作をおこなうものとなっている。そこで、以下各符号の添字K、C、M、Yを省略し、現像装置24の説明を詳細におこなう。図2は、現像装置24の概略構成図である。現像装置24は、現像動作をおこなう現像部60と現像部60に連通してトナーを供給するトナー供給部としてのトナーカートリッジ62とで構成する。現像部60は、現像剤担持体としての現像ローラ25と、トナーを収容するトナー収容部41と、トナー収容部41内のトナーを攪拌するトナー攪拌手段としてのトナーパドル56と、トナー収容部41内のトナーを現像ローラ25に供給する供給部材としての供給ローラ50と、現像ローラ25上のトナー量を規制する現像剤規制部材44とを備えている。トナーカートリッジ62は、現像部60のトナー収容部41と連通するトナー補給口63と、収容されたトナーを攪拌搬送するトナー攪拌搬送部材としてのアジテータ64を備えている。また、トナー補給口63よりも上方に配置され、トナー収容部41とトナーカートリッジ62とを連通するトナー戻し口42を備えている。このトナーカートリッジ62は、収容されるトナーがなくなったときに新しいトナーカートリッジに交換することが可能に構成されている。
この現像装置24では、トナーカートリッジ62のアジテータ64を回転することで、トナーカートリッジ62からトナー補給口63を通じて、新しいトナーが現像部60のトナー収容部41に補給される。現像部60のトナー収容部41では、トナーパドル56によりトナー収容部41内のトナーが攪拌されながら、供給ローラ50近傍へと搬送される。供給ローラ50は、近傍のトナーを現像ローラ25に担持されるよう供給する。現像ローラ25に担持されたトナーは現像剤規制部材44で現像剤量を規制された後、感光体12との対向する現像領域へ搬送され、感光体1の静電潜像の現像を行う。ここで、供給ローラ50から現像ローラ25へトナーが供給される時、トナーは供給ローラ50と現像ローラ25との間で摺擦されることにより摩擦帯電する。また、現像ローラ25上に担持されたトナーが現像剤規制部材44を通過する際、現像ローラ25と現像剤規制部材44との間で摺擦されることにより摩擦帯電する。これにより、帯電したトナーを現像領域に搬送する。また、トナー収容部41のトナーパドル56を回転することで、トナー収容部41の過剰トナーはトナー戻し口42を通じてトナーカートリッジ62に排出される。
図3にトナー補給口63とトナー戻し口42付近の拡大図を示す。トナーカートリッジ62の現像部60側の側面には、上方から孔c2、b2が設けられている。また、現像部60のトナーカートリッジ62側の側面には、上方から孔c1、b1が設けられている。トナーカートリッジ62の孔b2と現像部60の孔b1とが対向し、トナー補給口63となる連通孔を形成する。このトナー補給口63を通じてトナーは図中矢印b方向に移動してトナーカートリッジ60からトナー収容部41へ供給される。また、現像部60の孔c1とトナーカートリッジ62の孔c2とが対向し、トナー戻し口42となる連通孔を形成する。このトナー戻し口42を通じてトナーは図中矢印c方向に移動してトナー収容部41からトナーカートリッジ60へ戻される。また、トナー収容部41の孔b1の前方には、トナー補給口63にアジテータ56の回転による力が直接伝播しないようにするためのトナー戻り阻止部dが設けられている。このトナー戻り阻止部dを設けることで、トナー収容部41内に設けたアジテータ56の回転による力がトナー補給口43に直接伝播することはない。よって、現像器60内のトナーパドル56の回転によるトナーの戻りは下方のトナー補給口63では起きず、上方のトナー戻し口42でのみ確実に起きる現象となる。このように、トナー収容部41にトナーが過剰補給された時も、トナー収容部41からトナーカートリッジ60へトナーを戻すトナー戻し口42を介して過剰トナーをトナー収容部41からトナーカートリッジ62に戻すことができる。よって、トナー収容部41からのトナー吹出しを防止し、さらに、トナーが滞留する領域をある範囲以下に抑え、トナー収容部41内のトナーの量が増えすぎないようにすることができる。
また、この現像装置24は、回転しながらトナー収容部41内のトナーを剪断するトナー剪断部材57を備えている。図4(a)に、トナー剪断部材57の概略構成図を示す。トナー剪断部材57は、線状の部材からなり、トナー収容部41内のトナーパドル56の回転軸56bの両端部より回転軸の法線方向に延びた支持部51にその両端部を固定される。図4(b)は、トナーパドル56の回転軸56bの法線方向に棒状に延びた支持部51の例である。また、図4(c)は、トナーパドル56の回転軸56bの法線方向に楕円状に延びた支持部51の例である。支持部51は回転軸56bの法線方向に延びたものであれば良く、他に円形状等でもよい。また、トナー剪断部材57は線状のものを示したが、板状であってもよい。このように支持部51にその両端が固定されたトナー剪断部材57は、トナーパドル56の回転軸56bの回転により、トナー収容部41内を回転しながらトナー凝集塊を剪断する。図4(a)、(b)、(c)では、トナー剪断部材57のひとつしか示していないが、複数設けてもよい。また、トナー剪断部材57はその両端部で支持部51に固定されているが、どちらか一方の端部または、端部近傍でかまわない。このようなトナー収容部41のトナー凝集塊を剪断、解砕するトナー剪断部材57を設け、流動性を向上させたトナーをトナーパドル56により供給ローラ60に搬送する。これにより、凝集隗としてではなく、個々のトナーが、トナー帯電部材である供給ローラ60または現像剤規制部材44と摺擦やすくなるので、トナーを良好に帯電することができる。
また、上述の現像装置24では、トナー剪断部材57の回転軸56bをトナーパドル56bの回転軸と同一にしたものである。これにより、トナーの攪拌と剪断機能を複合でき、多機能化とスペース、コストの面で有利である。なお、トナー剪断部材57の回転軸56bを別に設けるものであってもかまわない。
さらに、本実施形態のプリンタでは、図2に示すように、トナー剪断部材57が一回転毎にトナー収容部41内のトナー滞留部上部表面より完全露出させる。トナー剪断部材57の周辺をトナーが埋め尽くすことなく回転させることができるので、トルク上昇を抑制することができる。また、図7は、トナー剪断部材57の回転に伴うトナーの動きを説明する図である。トナー剪断部材57を完全露出させてから、再びトナー滞留部に進入する際は、図7に示すように、トナー剪断部材後方に発生する空隙に空気と回り込むトナーとを同時に取り込む。これにより、大きなストレスを与えることなく、トナー凝集隗の剪断、解砕を効果的におこない、トナー粉体の高流動化を効率よく図ることができる。
このように、トナー戻し口42を設けトナー収容部41内のトナーの量が増えすぎないようにし、さらにトナー剪断部材57によりトナー収容部41内のトナーの流動性を良好に保つことで、トナー収容部41内のトナーのブロッキングの発生を防止できる。
また、図5にトナー収容部41内のトナーの量が増えすぎないようにした他の多段現像ユニットの例を示す。図5の多段現像ユニットの現像装置24では、トナーカートリッジ62と現像器60との間のトナーが通過できる連通孔がトナー補給口とトナー戻し口の二つに分かれておらず、一つの連通口90を備えている。図6(a)は、図5の現像装置の連通口90付近の拡大図、図6(b)はトナーカートリッジ62の内側からみた連通口90近傍の拡大図である。この連通口90付近のトナーカートリッジ62側に、トナーカートリッジ62側から現像器60側に向かう力が下方より上方の方が著しく少なくなるように、上部からトナーカートリッジ62内側に向かって突き出す突き出し部92を設けている。このような突き出し部92を設けることで、補給口90上方でトナーカートリッジ62側から現像器60側に向かう力が下方より上方の方が著しく少なくなり、現像部60からトナーカートリッジ62にトナーが戻り易くなる。このような連通口90を設けトナー剪断部材57によりトナーの流動性を保つと共に、トナーカートリッジ62から現像部60へのトナー補給過剰による、現像部60でのトナー吹出しやブロッキングの発生を防止できる。
また、トナー剪断部材57と回転軸56bが回転軸法線方向断面上で占める割合の相対関係の好適な例を示す。これは、図8に示す複数のトナー剪断部材57の断面の回転軸の法線方向に占める長さの和B(Σb)の最大値BMAX(図中トナー剪断部材57が最も多く占める部分の b0+b1+b2+b3)がBMAX≦0.2(D−d)となる様にした。Dは該剪断部材の回転軌跡の直径[mm]、dは該剪断部材の回転軸の外径[mm]を示す。このような範囲にすることで、トルク変動を抑制でき、最大駆動トルクを抑制することできる。
また、トナー剪断部材57を複数設けた場合、回転軌跡は複数系統であるが、少なくとも最外周回転軌跡上又は近傍軌跡側の剪断部材の割合を50%以上にする。これにより、高効率、高速で剪断を行いながら、最大駆動トルクを抑制することができた。
また、図9(a)、(b)、(c)、(d)にトナー剪断部材の形状の具体例を回転方向(移動方向)と回転軸との関係を示す上面図でしめす。なお、図中矢印は回転方向をしめす。図9(a)は、回転軸からの距離のことなる線状のトナー剪断部材50を回転軸56bと平行に複数個配置したものである。図9(b)は、線状のトナー剪断部材50をひとつ回転軸56bに傾斜して配置したものである。このように傾斜して配置したものは、トナーの凝集隗を剪断、粉砕する効果に加え、トナーの横攪拌、移送機能が向上する。また、最大駆動トルクを抑制こともできる。図9(c)は、回転方向の先端部を波状にした板状のトナー剪断部材50を回転軸56bと平行にひとつ配置したものである。図9(d)は、回転方向の先端部を波状にした板状のトナー剪断部材50を回転軸56bと平行に複数配置したものである。このような回転方向の先端部を波状にしたトナー剪断部材50を用いても、トナーの凝集隗を剪断、粉砕する効果に加え、トナーの横攪拌、移送機能が向上する。
また、上記現像装置24では、トナー剪断部材57によりトナーの流動性を保つと共に、トナーカートリッジ62から現像部60へのトナー補給過剰による余剰トナーをトナー収容部41から排出する手段を設けている。このように、現像器60のトナー収容部41内のトナーを徐々に排出し劣化トナーの蓄積を防止する他の例を図13、図14にしめす。図13は、現像装置24のトナー収容部41内部の断面図である。図14は、現像装置24のトナーカートリッジ62と現像部60の連結部の上面図である。図14で示すように、トナーカートリッジ62から現像部60へ、互いの側面に設けられたトナー補給口63を通じてトナーが補給される。また、トナー収容部41の余剰トナーを排出するトナー排出口42は、トナー収容部41の側面に設けられている。このとき、図13で示すように、トナー収容部41内のトナー滞留部上面表面の上下方向レベルhsが、トナー収容部41の側面に設けた余剰トナー排出口42の下面レベルhbとほぼ一致する構成にしている。このようにすることで、トナー収容部の過剰トナー滞留を防止して、駆動トルクの異常上昇を防止するとともに、トナーのブロッキング等による流動性低下を抑制している。
さらに、図10にしめす現像装置24では、トナー収容部41内に、トナー最大粒径r(Max)より大きい最小粒径r(Min)で、トナーの真比重ρ以下の真比重ρを有する流動性向上用大粒径粒子70を収容する。また、トナーパドル56と供給ローラ50との間、及びトナーパドル56と現像ローラ25との間に、流動性向上用大粒径粒子70以下の最大開口径を有し流動性向上用大粒径粒子70の通過を阻止する粒径選択フィルタ71を備えている。具体的には、この現像装置24に用いられるトナーの最大粒径rは約20μmが目安であるので、流動性向上用大粒径粒子の最小粒径r(Min)は、確実な大小関係を保証する為r(Max)+10μm以上が好適といえる。また、トナーの真比重ρとしては、非磁性トナーでは通常1.05〜1.2g/ccであるので、流動性向上用大粒径粒子の真比重ρはこれ以下にする。粒径選択フィルタの開口の最大径はr(Min)−5μm以下で径r(Max)以上が好適である。このような流動性向上用大粒径粒子70はトナー収容部41内でトナーパドル56によりトナーと混合攪拌されることで、トナーの凝集隗を剪断、解砕させる微分散する機能を持つ。よって、トナーの流動性を保ち、トナーを良好に帯電させることができる。また、トナーパドル56と供給ローラ50との間およびトナーパドル56と現像ローラ25との間に設けた粒径選択フィルタ71は、流動性向上用大粒径粒子70の通過を阻止し、トナーのみを通過させる。これにより、現像領域に流動性向上用大粒径粒子70が搬送されることを防止する。また、図6に示すように、トナー剪断部材57と併用すると一層の効果を挙げることができる。
流動性向上用大粒径粒子70としては、セラミックバルーン等の中空粒子を用いると良い。このような中空粒子をもちいることで、流動性向上用大粒径粒子70がトナー収容部41底部へ沈み込んでしまうことや、トナー粉体郡との分離移動をおき難くできる。よって、トナーの凝集隗を剪断、解砕させる微分散する効率の向上が図れると共に、駆動トルク上昇も抑制できる。
以上、説明した本実施形態のプリンタでは、何れもベルト状の感光体12と現像ローラ25の接離は水平移動であり、接離動作で生じる衝撃でトナーを水平方向に移動させる力が働くものである。このため、現像ローラ25の接離動作で生じる加速度差の繰り返しによってトナーの感光体12側への移動が誘発され、過度なトナー偏りを生じ、トナー収容部41の過剰のトナーが滞留する虞がある。そこで、感光体12への接触又は接近動作の最大加速度GINが感光体12からの離反動作の最大加速度GOUT以下になるようにすることで、現像ローラ25の接離動作で生じる感光体12側への過度なトナー偏りを防止して、トナー収容部41の過剰のトナー滞留を防止する。これにより、駆動トルクの上昇を抑制できる。
また、感光体12と現像ローラ25との接離動作時の衝撃を少なくする方法としては、プリンタ本体側のユニット突き当たり部に衝撃吸収材を取り付けたり、接触移動速度を低減したりすることga有効である。また、逆に離れた際の衝撃を増やす例としては、上記とは逆に、プリンタ本体側のユニット突き当たり部に高硬度部材を取り付けたり、接触移動速度を増加したりするなどが有効である。
また、図2の現像装置24において、トナー収容部41の底面については、トナー収容部41の底面のうち現像ローラ25側に向かって上り勾配面となる領域の面積Sが、現像ローラ25側に向かって下り勾配面となる領域の面積S以上となるようにする。これにより、現像ローラ25周辺への過度なトナー偏り移動を抑制でき、駆動トルク変動を低減でき、最大駆動トルクを抑制できる。
また、図8、図9(a)、(d)に示すように、トナー剪断部材57を回転軸方向及び回転方向の相対位置の一部が異なる複数設ける。これにより、駆動トルク変動を低減でき、最大駆動トルクを抑制できる。
また、図11に示すように、トナー剪断部材57の回転軸法線方向断面の回転方向平均長Lθ(AVE)と該断面の回転軸法線方向平均長Lr(AVE)の大小関係を、
θ(AVE)≧L(AVE)とする。これにより、トナー剪断部材57先端を鋭利にして、高効率、高速剪断を行える部材でありながら、その強度を向上させることができ、トナー剪断部材57の長寿命化及び安定化ができる。
また、トナーの、平均円形度を0.90〜0.99にすると、トナーの流動性、分散性が非常に良くなり駆動トルクを一段と低減でき、更にトナーの劣化抑制と、長寿命化をできる。
さらに、この現像装置24では、トナーに与えるダメージを抑制でき、感光体上トナー顕像を転写紙に転写した後の、感光体上残トナーをクリーニング手段で回収した後、現像部に直接乃至間接的に戻し再使用するトナーリサイクル機構において、トナーの長寿命化ができる。また、転写残トナーを現像ローラで回収するクリーナレスシステム及びトナーリサイクルにおいて、トナーの長寿命化ができる。
また、図12に示す外添剤を用いたトナーにおいて、トルク低減によって、現像部60内トナー外添剤の埋没が抑制でき、トナー流動性を高めに維持してトナーと相手部材の摩擦力を低めに抑えながら、トナーの摩擦帯電荷電を良好に維持でき、現像装置の低トルク化と高画質現像の両立ができる。
また、感光体12の帯電電位をVD、露光後電位をVL、現像バイアス電圧をVBとすると、0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400Vの関係を満たすようにする。このように400V以下の電位差で現像できると、感光体12に与える静電ハザードを抑制でき、感光体12の長寿命化ができる。
また、この現像装置24を用いると、現像部60内トナーの長寿命化ができ、感光体12と、帯電ローラ12、クリ−ニング手段より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジの高耐久化ができ、メンテ間隔が伸び、且つプロセスカ−トリッジの交換頻度を少なくでき、メンテ・操作性を向上できる。
なお、現像装置24の緒元は以下の通りである。
(現像ローラ)
現像ローラ径:Φ26mm
現像ローラ表面材質:ポリエステルメラミン系樹脂+カーボンブラック
現像ローラ表面層電気抵抗:4(LogΩ)
現像ローラ表面粗さ :2.6μm(Rz)
(供給ローラ)
ローラ外径:Φ16mm
発泡ポリウレタン+導電材料(カーボンブラック、イオン導電性材料 等)
ローラ電気抵抗:6(LogΩ)
食い込み量(対現像ローラ):0.5mm
(規制ローラ)
ローラ外径:Φ14mm
ローラ表面材質:フッ素系樹脂+導電材料(カーボンブラック、イオン導電性材料 等)
ローラ電気抵抗:4〜7(LogΩ)
ローラ硬度:75°(JIS K6253)
ローラ表面粗さ :2.6μm(Rz)
回転タイミング:間歇又は常回転
(トナー)
低分子量ポリエステル樹脂 100重量部
カーボンブラック 6重量部
高分子帯電制御剤 1重量部
これらを通常のスクリューニーダー混練方法により混練し、続いて圧延冷却後粗粉砕したトナーをジェットミルにて粉砕し、最後に気流式分級機において体積平均粒径6.7μm、個数平均粒径6.1μmのトナーを得た。同様に、マゼンタ、シアン、イエローについても顔料を代えてカラートナーを得た。
次に、得られた各色トナー100重量部に対して、シリカ0.3重量部を加えてヘンシェルミキサーにて1分間混合処理を行った。続いて、チタニア0.3重量部を加えて1分間混合処理し、更にシリカ1.0重量部を加えて1分間混合処理した。現像ローラ上の平均トナー帯電量は、30μC/gである。
また、感光体12の潜像条件は以下の通りである。
(感光体)
黒ベタ部電位(VL):―50(V)(平均)
地肌部電位(Vd):―500(V)(平均)
以上、実施形態のプリンタで示したように、トナー収容部41内のトナーを剪断するトナー剪断部材57が一回転毎にトナー収容部内のトナー滞留部上部表面より完全露出するようにする。駆動トルクの上昇を抑えながら、トナー収容部内のトナーの流動性低下を防止し、トナーの分散性・帯電性をよくすることができる。
また、トナー剪断部材の少なくとも一端または一旦近傍を回転中心となる回転軸に対して平行または傾斜するように固定し、トナー剪断部材の断面の該回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)[mm]の最大値BMAXが、該トナー剪断部材の最外周回転軌跡の直径をD[mm]、該トナー剪断部材の回転軸の外径をd[mm]とすると、 BMAX≦0.2(D−d)、を満たすものとする。このような範囲にすることで、トルク変動を抑制でき、最大駆動トルクを抑制することできる。
また、トナー剪断部材を複数備え、その50%以上をトナー剪断部材の最外周回転軌跡上または最外周回転軌跡近傍に配置する。これにより、高効率、高速で剪断を行いながら、最大駆動トルクを抑制することができる。
また、トナー収容部41の底面のうち、現像ローラ25側に向かって上り勾配面となる領域の面積SRが、現像ローラ側に向かって下り勾配面となる領域の面積SD以上とする。これにより、現像ローラ25周辺への過度なトナー偏り移動を抑制でき、駆動トルク変動を低減でき、最大駆動トルクを抑制できる。
また、トナー収容部41より余剰トナーを排出するトナー排出口42を備え、トナー収容部41のトナー滞留部上部表面の上下方向の変位レベルが、トナー排出口の下面レベルと略一致させる。これにより、トナー収容部の過剰トナー滞留を防止して、駆動トルクの異常上昇を防止することができる。
また、現像装置24が感光体12に対し接離動作を行うよう駆動する駆動手段を備え、駆動手段による感光体12への接近動作の最大加速度GINが感光体12からの離反動作の最大加速度GOUT以下となるようにする。これにより、現像ローラ25の接離動作で生じる感光体12側への過度なトナー偏りを防止して、トナー収容部41の過剰のトナー滞留を防止し、駆動トルクの上昇を抑制する。
また、現像剤収容部41内にトナー最大粒径r(Max)より大きい最小粒径r(Min)で、トナーの真比重ρ以下の真比重ρを有する流動性向上用大粒径粒子70を収容し、トナーパドル56と供給ローラ50との間およびトナーパドルと現像ローラとの間に、大粒径粒子の最小粒径r(Min)より小さい最大開口径を有し、大粒径粒子の通過を阻止する粒径選択フィルタを備える。この流動性向上用大粒径粒子はトナー収容部41内でトナーパドル56によりトナーと混合攪拌されることで、トナーの凝集隗を剪断、解砕させる微分散する機能を持つ。よって、トナーの流動性を保ち、トナーを良好に帯電させることができる。また、トナーパドル56と供給ローラ50との間およびトナーパドル56と現像ローラ25との間に設けた粒径選択フィルタ71は、流動性向上用大粒径粒子70の通過を阻止し、トナーのみを通過させる。これにより、現像領域に流動性向上用大粒径粒子70が搬送されることを防止する。
また大粒径粒子が中空粒子とする。このような中空粒子をもちいることで、流動性向上用大粒径粒子70がトナー収容部41底部へ沈み込んでしまうことや、トナー粉体郡との分離移動をおき難くできる。よって、トナーの凝集隗を剪断、解砕させる微分散する効率の向上が図れると共に、駆動トルク上昇も抑制できる。
また、流動性向上用大粒径粒子とトナー剪断部材57とを併用すると一層の効果を挙げることができる。
また、トナー剪断部材57の回転軸をトナーパドル56の回転軸56bと同一にする。これにより、トナーの攪拌と剪断機能を複合でき、多機能化とスペース、コストの面で有利である。
また、トナー剪断部材57の回転方向の先端面を回転軸に対して傾斜させる。このように傾斜して配置したものは、トナーの凝集隗を剪断、粉砕する効果に加え、トナーの横攪拌、移送機能が向上する。また、最大駆動トルクを抑制こともできる。
また、回転軸方向及び回転方向の相対位置の一部が異なる複数のトナー剪断部材を設ける。これにより、駆動トルク変動を低減でき、最大駆動トルクを抑制できる。
また、トナー剪断部材の回転軸法線方向断面の回転方向平均長Lθ(AVE)と断面の回転軸法線方向平均長Lr(AVE)が、Lθ(AVE)≧Lr(AVE)とする。これにより、トナー剪断部材57先端を鋭利にして、高効率、高速剪断を行える部材でありながら、その強度を向上させることができ、トナー剪断部材57の長寿命化及び安定化ができる。
また、トナーとして、平均円形度0.90〜0.99のトナーを用いる。トナーの流動性、分散性が非常に良くなり駆動トルクを一段と低減でき、更にトナーの劣化抑制と、長寿命化をできる。
また、感光体1を帯電させる帯電ローラ14と、感光体1を露光して静電潜像を形成する書き込み光学ユニット15と、現像装置とを備えた画像形成装置において、上記現像装置を用いる。ことを特徴とするものである。
また、感光体の帯電電位をVD、露光後電位をVL、現像バイアス電圧をVBとすると、0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400Vの関係を満たすようにする。このように400V以下の電位差で現像できると、感光体12に与える静電ハザードを抑制でき、感光体12の長寿命化ができる。
また、この現像装置24を用いると、現像装置内トナーの長寿命化ができ、像担持体と、帯電手段、クリ−ニング手段より選ばれる少なくとも一つの手段を一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジの高耐久化ができ、メンテ間隔が伸び、且つプロセスカ−トリッジの交換頻度を少なくでき、メンテ・操作性を向上できる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 実施形態のプリンタに採用される現像装置の概略構成図。 トナー補給口とトナー戻し口付近の拡大図 (a)トナー剪断部材の概略構成図。 (b)トナーパドル回転軸の法線方向に棒状に延びた支持部の概略構成図。 (c)トナーパドル回転軸の法線方向に楕円状に延びた支持部の概略構成図。 実施形態のプリンタに採用される他の多段現像ユニットの概略構成図。 (a)図5の現像装置の連通口付近の拡大図(b)図5の現像装置のトナーカートリッジの内側からみた連通口近傍の拡大図。 トナー剪断部材の回転に伴うトナーの動きを説明する図。 トナー剪断部材と回転軸が回転軸法線方向断面上で占める割合の相対関係を示す図。 (a)線状のトナー剪断部材を回転軸と平行に複数個配置したもの。(b)線状のトナー剪断部材を回転軸に傾斜して単数配置したもの。(c)回転方向の先端部を波状にした板状のトナー剪断部材を回転軸と平行に単数配置したもの。(d)回転方向の先端部を波状にした板状のトナー剪断部材を回転軸と平行に複数配置したもの。 トナー収容部内流動性向上用大粒径粒子を設けた現像装置の概略構成図。 トナー剪断部材の回転軸法線方向断面の回転方向平均長と断面の回転軸法線方向平均長の説明図。 現像装置にもちいられる一成分トナーのモデル図。 現像装置のトナー収容部内部の断面図。 現像装置のトナーカートリッジと現像部の連結部の上面図。
符号の説明
10 感光体ユニット
12 感光体
14 帯電ローラ
15 書き込み光学ユニット
16 多段現像ユニット
17 中間転写ユニット
18 感光体クリーニング装置
20 ポリゴンミラー
21 f/θレンズ
22 反射ミラー
24K、C、M、Y 現像装置
25K、C、M、Y 現像ローラ
27 中間転写ベルトの支持ローラ
28 中間転写ベルト
31 中間転写ローラ
32 中間転写ベルトクリーニング装置
34 給紙カセット
35 給紙コロ
36 搬送コロ
37 レジストローラ
38 定着装置
39 排紙ローラ
40 排紙スタック部
41 トナー収容部
43 トナー補給口
44 現像財規制部材
50 供給ローラ
51 支持部
56 トナーパドル
56a トナーパドルの羽根
56b トナーパドルの軸
57 トナー剪断部材
60 現像部
62 トナーカートリッジ
64 アジテータ
64a アジテータの羽根
64b アジテータの軸
70 流動性向上用大粒径粒子
71 フィルタ
90 連通口

Claims (15)

  1. 一成分現像剤としてのトナーを担持して搬送し、対向する潜像担持体上に形成された静電潜像にトナーを供給する現像剤担持体と、トナーを収容するトナー収容部と、回転しながら該トナー収容部内のトナーを攪拌するトナー攪拌手段と、該トナー収容部のトナーを現像剤担持体に供給する供給部材とを有する現像部と、該現像部のトナー収容部に連通してトナーを供給するトナー供給部とを備えた現像装置において、
    上記トナー収容部内にトナー最大粒径r(Max)より大きい最小粒径r(Min)で、トナーの真比重ρ以下の真比重ρを有する流動性向上用大粒径粒子を収容し、上記トナー攪拌手段と上記供給部材との間および該トナー攪拌手段と上記現像剤担持体との間に、該大粒径粒子の最小粒径r(Min)より小さい最大開口径を有し、該大粒径粒子の通過を阻止する粒径選択フィルタを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1の現像装置において、上記大粒径粒子が中空粒子であることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1の現像装置において、回転しながら上記トナー収容部内のトナーを剪断するトナー剪断部材を単数または複数設け、該トナー剪断部材が一回転毎に該トナー収容部内のトナー滞留部上部表面より完全露出するよう構成したことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項3の現像装置において、上記単数または複数のトナー剪断部材の少なくとも一端または一近傍を回転中心となる回転軸より法線方向に延伸した支持部材に固定し、該トナー剪断部材の断面の該回転軸の法線方向に占める長さの和B(=Σb)[mm]の最大値BMAXが、該トナー剪断部材の最外周回転軌跡の直径をD[mm]、該トナー剪断部材の回転軸の外径をd[mm]とすると、 BMAX≦0.2(D−d)、を満たすことを特徴とする現像装置
  5. 求項3または4の現像装置において、上記トナー収容部より余剰トナーを排出するトナー排出口を備え、該トナー収容部内のトナー滞留部上部表面の上下方向の変位レベルが、該トナー排出口の下面レベルと略一致していることを特徴とする現像装置。
  6. 請求項3、4または5の現像装置において、上記現像装置が上記潜像担持体に対し接離動作を行うよう駆動する駆動手段を備え、該駆動手段による該潜像担持体への接近動作の最大加速度GINが該潜像担持体からの離反動作の最大加速度GOUT以下であるよう構成したことを特徴とする現像装置。
  7. 請求項3、4、5または6の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転軸を上記トナー攪拌手段の回転軸と同一にしたことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項3、4、5、6または7の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転方向の先端面を上記回転軸に対して傾斜させたことを特徴とする現像装置。
  9. 請求項3、4、5、6、7または8の現像装置において、上記回転軸方向及び回転方向の相対位置の一部が異なる複数のトナー剪断部材を設けたことを特徴とする現像装置。
  10. 請求項3、4、5、6、7、8または9の現像装置において、上記トナー剪断部材の回転軸法線方向断面の回転方向平均長Lθ(AVE)と該断面の回転軸法線方向平均長Lr(AVE)が、Lθ(AVE)≧Lr(AVE)であることを特徴とする現像装置。
  11. 請求項3、4、5、6、7、8、9または10の現像装置において、上記トナーが平均円形度0.90〜0.99のトナーであることを特徴とする現像装置。
  12. 潜像担持体を均一に帯電させる帯電装置と、該潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、潜像担持体上に形成された静電潜像にトナー付着させて現像する現像装置とを備えた画像形成装置において、
    上記現像装置として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1の画像形成装置において、上記潜像担持体の帯電電位をVD、露光後電位をVL、現像バイアス電圧をVBとすると、0<|VD|−|VB|<|VD−VL|<400Vの関係を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  14. 像担持体と、現像手段とを一体に支持し、画像形成装置本体に着脱自在であるプロセスカ−トリッジにおいて、上記現像手段として、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れか一項に記載の現像装置を用いることを特徴とするプロセスカ−トリッジ。
  15. 一成分トナーを担持して搬送する現像剤担持体と、トナーを収容するトナー収容部と、回転しながら該トナー収容部内のトナーを攪拌するトナー攪拌手段と、該トナー収容部トナーを現像剤担持体に供給する供給ローラとを備えた現像部と、該現像部にトナーを供給するトナー供給部とを備えた現像手段により潜像担持体上に形成された静電潜像を現像する画像形成方法において、
    上記現像手段として請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の何れか一項に記載の現像装置を用いることを特徴とする画像形成方法。
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