JP2004191318A - 携帯型データ収録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現場収録データを、現在又は過去データを問わず多様に表示できる携帯型データ収録装置を提供し、利便性向上を図る。
【解決手段】外部のセンサから入力される複数チャンネルのデータを収録する携帯型データ収録装置1において、任意の画面構成でデータ表示できるドットマトリクス表示部9と、複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択して表示部9に表示させる制御部21と、制御部を操作するキー操作部11を備える。キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替えられ、複数CH表示ではデータ相互間の比較判定が可能である。複数チャンネルの組み合わせをキー操作で変えれば、比較判定の対象データが自在に選択できる。複数チャンネル表示時、各チャンネルの指示値と共にこれらの平均値や差演算値等、付随情報を表示できる。過去のデータについても同様に表示可能である。
【選択図】図1
【解決手段】外部のセンサから入力される複数チャンネルのデータを収録する携帯型データ収録装置1において、任意の画面構成でデータ表示できるドットマトリクス表示部9と、複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択して表示部9に表示させる制御部21と、制御部を操作するキー操作部11を備える。キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替えられ、複数CH表示ではデータ相互間の比較判定が可能である。複数チャンネルの組み合わせをキー操作で変えれば、比較判定の対象データが自在に選択できる。複数チャンネル表示時、各チャンネルの指示値と共にこれらの平均値や差演算値等、付随情報を表示できる。過去のデータについても同様に表示可能である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセンサから入力されるデータを収録する携帯型データ収録装置に関し、さらに詳しくは、食品加工、温室・ビニールハウス等、設備機器・プラント・電力室等における温度・湿度・電圧のデータ収録に用いて好適な携帯型データ収録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外部センサから入力されるデータを収録し、かつ携帯可能とした装置に携帯型データ収録装置(データロガー)がある。この種の携帯型データ収録装置は、例えば熱電対や測温抵抗体などの温度センサからの入力値や、電圧計、電流計からの電圧、電流値をデータとして取り込み、それを一旦内部メモリに格納した後、その格納データをパーソナルコンピュータなどに送出することで、収録データの解析を可能にしている。
【0003】
複数チャンネルの外部入力センサを接続可能な従来の携帯型データ収録装置では、携帯性の確保から外形サイズに制約があり、また、操作性からキー操作部のサイズをある程度の大きさで確保しなければならないため、表示部のサイズが限定される場合があった。この表示部は、従来、指示値などの特定の表示情報を固定的に表示する固定セグメントから構成され、例えば数字の場合には、7セグメント(日の字配列された固定セグメント)構成のものが用いられ、簡易な携帯型データ収録装置として利用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯型データ収録装置は、表示部が固定セグメント構成であったため、画一的な表示内容に限られ、多数のセンサから入力される多種類のデータを、利用者のニーズに合わせた自由な組合せで表示することができなかった。数字セグメントも7セグメントからなるものでは表示サイズを変更したり、任意のチャンネル数を自在に表示したりすることができなかった。あるいは、固定キャラクタタイプも用いられていたが、同様の問題点があった。このため、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面を自在に切り替えすることが可能な携帯型データ収録装置の要請があった。
また、収録データの演算情報や、付随情報の表示が可能で、結果の判定が簡便に行える携帯型データ収録装置の要請があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、現場にて収録した収録データを、現在データ、過去データを問わず多様に表示させ得るとともに、演算情報や付随情報の表示も可能となる携帯型データ収録装置を提供し、携帯型データ収録装置の利便性向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の携帯型データ収録装置は、外部のセンサから入力される複数チャンネルのデータを収録する携帯型データ収録装置において、任意の画面構成でデータ表示を行なうことができるドットマトリクス表示部と、前記複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択して前記ドットマトリクス表示部に表示させる制御部と、前記制御部を操作するためのキー操作部と、を有することを特徴とする。
【0006】
この携帯型データ収録装置では、ドットマトリクス表示部が備えられ、限られた大きさの表示部で、画面構成、文字サイズの変更表示が可能になるとともに、他の情報との同時表示が可能となり、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面が自在に切り替え可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となり、現場での収録データの確認が簡便に行えるようになる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となり、結果の判定が簡便に行えるようになる。
【0007】
請求項2記載の携帯型データ収録装置1は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替える機能を有することを特徴とする。
【0008】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能が付与され、1チャンネル(CH)表示を選択した場合には、表示サイズの範囲で表示内容の拡大表示が可能となり、視認性が高められる。また、複数CH表示を選択した場合には、データ相互間の比較判定が可能となる。
【0009】
請求項3記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、全チャンネル数よりも少ない数のチャンネルを表示しているときに、表示するチャンネルの組み合わせをキー操作で変える機能を有することを特徴とする。
【0010】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル組替え機能が付与され、複数CH表示時に、所望CHの組み合せが可能となり、比較判定の対象データが自在に選択可能となる。
【0011】
請求項4記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、2チャンネル以上を表示しているときに各チャンネルの指示値に加え、表示された各チャンネル間の演算値、例えば平均値や差演算値等を表示する機能を有することを特徴とする。
【0012】
この携帯型データ収録装置では、演算値表示機能が付与され、2チャンネル以上のデータが表示されている場合に、表示された各チャンネル間の平均値や差演算値等が表示され、収録現場における簡易なデータ解析が可能となる。
【0013】
請求項5記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする。
【0014】
この携帯型データ収録装置では、過去データ表示機能が付与され、収録現場にて、収録データの増減経過や、収録結果(正常な収録が行われたか否か)の確認が可能となり、データのミス収録が防止可能となる。
【0015】
請求項6記載の携帯型データ収録装置は、請求2又は3記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする。
【0016】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能の付与された携帯型データ収録装置において、さらに過去データ表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示が可能となる。
【0017】
請求項7記載の携帯型データ収録装置は、請求項5又は6記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、過去データ表示時に当該過去データの付随情報を同時に表示する機能を有することを特徴とする。
【0018】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能及び演算値表示機能が付与された携帯型データ収録装置において、さらに付随情報表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示と同時に、それぞれの過去データに付加されている付随情報(例えば収録時刻、データNo、警報など)の把握も可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る携帯型データ収録装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る携帯型データ収録装置の外観を表した平面図、図2は図1に示した携帯型データ収録装置の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、携帯型データ収録装置1は、片手にて携帯可能な外形サイズの筺体3を有している。この筺体3の上端側の一側面には、外部センサ5(図2参照)と接続されるコネクタ端子部7が設けられている。また、筺体3の表面には例えば液晶表示装置からなるドットマトリクス表示部9が形成される。筺体3の表面には、ドットマトリクス表示部9の下側にキー操作部11が設けられ、キー操作部11は、テンキー13と、上下左右の移動キー15R、15L、15U、15Dと、機能キー17a、17bとからなる。
【0020】
筺体3の内部にはキー操作部11からの操作信号が入力される図2に示す制御部(CPU)21と、ROM23a、RAM23bからなる記憶手段23が内蔵されている。制御部21は、キー操作部11と接続されるとともに、コネクタ端子部7、記憶手段23、ドットマトリクス表示部9と接続されている。制御部21は、コネクタ端子部7から入力される外部センサ5からのデータ信号を、記憶手段23へと格納する。記憶手段23のROM23aは、各種の表示機能及び演算機能を実行するためのプログラムを格納している。また、RAM23bは、外部センサ5から入力されるデータを格納可能としている。
【0021】
データの格納方式としては例えばランダムファイル方式が用いられ、収録データのほか、レコードNoデータ、付随情報などの各種データが1レコード内のそれぞれのフィールドに格納されるようになっている。このランダムファイルからは、任意のレコードNoにおける収録データが、上記の付随情報と共に呼び出されるようになっている。
【0022】
携帯型データ収録装置1は、制御部21に格納された制御プログラムによって処理が実行される「チャンネル数切替機能」、「チャンネル組替え機能」、「演算値表示機能」、「過去データ表示機能」、「付随情報表示機能」等を有している。「チャンネル数切替機能」は、キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替える。「チャンネル組替え機能」は、全チャンネル数よりも少ない数のチャンネルを表示しているときに、表示するチャンネルの組み合わせをキー操作で変更可能とする。「演算値表示機能」は、2チャンネル以上を表示しているときに各チャンネルの指示値に加え、表示された各チャンネル間の演算値、例えば平均値や差演算値等を表示する。「過去データ表示機能」は、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する。「付随情報表示機能」は、例えば収録時刻、データNo、警報情報などの付随情報を表示する。
【0023】
そして、これらチャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能と、過去データ表示機能とは後述するようにリンクして動作可能となっている。また、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能及び過去データ表示機能と、付随情報表示機能とは後述するようにリンクして動作可能となっている。
【0024】
次に、このように構成される携帯型データ収録装置1の動作を説明する。
図3はチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、演算値表示機能の処理手順を表す流れ図、図4はチャンネル数切替機能の表示切り替え動作を表した説明図、図5はチャンネル数切替機能の切り替え画面を例示した説明図、図6は1CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図、図7は2CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図、図8は演算値表示機能の表示状況を表した説明図、図9はチャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と過去データ表示機能の動作状況を模式的に表した説明図、図10はチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能に、付随情報表示機能を動作させた状況の説明図である。
【0025】
図3に示すように、表示処理が開始され、外部センサ5からのデータを入力している携帯型データ収録装置1は、表示CH数の入力待ちとなり(st1)、例えばテンキー13の「1」キーが入力されると、1CH表示へチャンネル数が切替えられる(st3)。「2」「4」キーが入力されると、2CH表示(st5)、4CH表示(st7)へチャンネル数が切替えられる。
【0026】
このチャンネル数切替は、図4に示すように、1CH表示の状態において、テンキー13の「2」キーが入力されれば、2CH表示となり、2CH表示状態において、テンキー13の「4」キー、「1」キーが入力されれば、4CH表示、1CH表示とチャンネル数が切替わる。また、その逆の入力手順による表示も可能としている。
【0027】
このとき、ドットマトリクス表示部9は、図5(a)に示すように、1CH表示の場合、2CH31に入力された1つのデータ33が拡大表示される。また、この際、ドットマトリクス表示部9には、同時に、付随情報である年月日35、及び時刻37が表示される。また、2CH表示の場合、図5(b)に示すように、表示サイズが縮小されて、2つのデータ38、39とが同時表示される。さらに、4CH表示の場合、図5(c)に示すように、表示サイズがさらに縮小され、4つのCHのデータが同時表示されることとなる。
【0028】
また、この際、図5(c)に示すように、ドットマトリクス表示部9では、各データごとの熱電対種類41、熱電対特定番号43の同時表示が可能となっている。
【0029】
図3に示すように、全CH表示以外の1CH表示、2CH表示を行った場合には、左右の移動キー15R、15Lを入力することにより、チャンネル組替え機能が動作するようになっている。例えば、図6に示すように、CH1表示時において、右移動キー15Rが入力されると、表示データがCH2のデータとなり、再び右移動キー15Rが押されて行くことで、表示データがCH3のデータ、CH4のデータを経てCH1のデータへ戻るようになっている。また、その逆の入力キー(左移動キー15L)手順による表示も可能としている。
【0030】
また、図7に示す2CH表示を行っている状態において、このチャンネル組替え機能が動作されると、例えばCH1、CH2が表示されているドットマトリクス表示部9で、右移動キー15Rが入力されると、CH2、CH3の表示に切替わり、さらに右移動キー15Rが入力されて行くことで、表示データがCH3、CH4のデータ、CH4、CH1のデータを経てCH1、CH2のデータへ戻るようになっている。また、その逆の入力キー(左移動キー15L)手順による表示も可能としている。
【0031】
携帯型データ収録装置1では、1CH以上のCH表示時に、演算値表示機能が動作するようになっている。この演算値としては、差演算、CH間平均演算が行われる。すなわち、図3に示すように、2CH表示時において、機能キー17aが入力されると(st9)、図8(a)に示すように、CH3と、CH4とのデータの差演算値が45が表示される。また、図8(b)に示した4CH表示時において、機能キー17bが入力されると(st11)、CH間平均演算値(平均値)47が表示されるようになっている。
【0032】
したがって、チャンネル数切替機能の動作では、1CH表示を選択した場合には、表示サイズの範囲で表示内容の拡大表示が可能となり、視認性が高められる。また、複数CH表示を選択した場合には、データ相互間の比較判定が可能となる。
【0033】
また、チャンネル組替え機能の動作では、複数CH表示時に、所望CHの組み合せが可能となり、比較判定の対象データが自在に選択可能となる。
【0034】
さらに、演算値表示機能の動作では、2チャンネル以上のデータが表示されている場合に、表示された各チャンネル間の平均値や差演算値が表示され、収録現場における簡易なデータ解析が可能となる。
【0035】
これに加え、本実施の形態による携帯型データ収録装置1は、現在表示しているCHの過去データ表示機能を有する。この過去データ表示機能は、上下移動キー15U、15Dによって入力操作される。過去データ表示機能は、チャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と併用可能となっている。
【0036】
したがって、図9に示すように、例えば現在のCHが1CH表示で表示されている場合に(図中左上の画面イ)、下移動キー15Dが入力されると、456番目のデータ画面ロが表示される。この状態で、テンキー13の「2」キーが入力されると、2CH表示で456番目のデータ画面ハが表示される。この表示状態で、下移動キー15Dが入力されると、2CH表示で455番目のデータ画面ニが表示され、ここで、テンキー13の「4」キーが入力されると、4CH表示で455番目のデータ画面ホが表示されることになる。
【0037】
さらに、本実施の形態による携帯型データ収録装置1は、付随情報表示機能を有している。この付随情報表示機能は、上記したチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能と同時に動作可能となっている。したがって、例えば図10(a)に示すように、1CH表示において、下移動キー15Dが入力されることにより、図10(b)に示す直前の456番目の過去データが表示される。この際、そのデータに例えば警報表示が付加されている場合には、この付随情報である警報表示49も同時に表示される。この警報表示49としては、例えば上限温度警報「H」、下限温度警報「L」とすることができる。
【0038】
また、この画面からチャンネル数切替機能を利用してテンキー13の「4」キーを入力すれば、図10(c)に示すように、CH1〜4の456番目のデータが同時に表示され、かつその付随情報である警報表示49が同時に表示されることになる。
【0039】
したがって、過去データ表示機能が付与され、収録現場にて、収録データの増減経過や、収録結果(正常な収録が行われたか否か)の確認が可能となり、データのミス収録が防止可能となる。
【0040】
また、チャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能の付与された携帯型データ収録装置1において、さらに過去データ表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示が可能となる。
【0041】
さらに、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能及び演算値表示機能が付与された携帯型データ収録装置1において、さらに付随情報表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示と同時に、それぞれの過去データに付加されている付随情報(例えば収録時刻、データNo、警報など)の把握も可能となる。
【0042】
このように、上記の携帯型データ収録装置1によれば、ドットマトリクス表示部9が備えられ、限られた大きさの表示部で、画面構成、文字サイズの変更表示が可能になるとともに、他の情報との同時表示が可能となり、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面が自在に切り替え可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となり、現場での収録データの確認が簡便に行えるようになる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となり、結果の判定が簡便に行えるようになる。
なお、本発明の携帯型データ収録装置が表示し得る演算情報や付随情報としては、上述したものに限らず、携帯型データ収録装置の用途や目的から必要な他のあらゆる内容を示す情報が含まれることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の携帯型データ収録装置によれば、任意の画面構成でデータ表示を行なうドットマトリクス表示部と、複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択してドットマトリクス表示部に表示させる制御部と、制御部を操作するキー操作部とを備えているので、限られた大きさの表示部であっても、画面構成、文字サイズを変えたり、他の情報を合わせて表示したりして、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面を自在に切り替えることが可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となるので、現場での収録データの確認が可能となる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となるので、結果の判定が簡便に行えるようになる。この結果、現場にて収録した収録データを、現在データ、過去データを問わず多様に表示させ得るとともに、各種情報の表示も同時に可能にして、携帯型データ収録装置の利便性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型データ収録装置の外観を表した平面図である。
【図2】図1に示した携帯型データ収録装置の構成を表すブロック図である。
【図3】チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、演算値表示機能の処理手順を表す流れ図である。
【図4】チャンネル数切替機能の表示切り替え動作を表した説明図である。
【図5】チャンネル数切替機能の切り替え画面を例示した説明図である。
【図6】1CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図である。
【図7】2CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図である。
【図8】演算値表示機能の表示状況を表した説明図である。
【図9】チャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と過去データ表示機能の動作状況を模式的に表した説明図である。
【図10】チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能に、付随情報表示機能を動作させた状況の説明図である。
【符号の説明】
1…携帯型データ収録装置
9…ドットマトリクス表示部
11…キー操作部
21…制御部
45…演算値としての差演算値
47…演算値としての平均値
49…付随情報としての警報表示
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセンサから入力されるデータを収録する携帯型データ収録装置に関し、さらに詳しくは、食品加工、温室・ビニールハウス等、設備機器・プラント・電力室等における温度・湿度・電圧のデータ収録に用いて好適な携帯型データ収録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外部センサから入力されるデータを収録し、かつ携帯可能とした装置に携帯型データ収録装置(データロガー)がある。この種の携帯型データ収録装置は、例えば熱電対や測温抵抗体などの温度センサからの入力値や、電圧計、電流計からの電圧、電流値をデータとして取り込み、それを一旦内部メモリに格納した後、その格納データをパーソナルコンピュータなどに送出することで、収録データの解析を可能にしている。
【0003】
複数チャンネルの外部入力センサを接続可能な従来の携帯型データ収録装置では、携帯性の確保から外形サイズに制約があり、また、操作性からキー操作部のサイズをある程度の大きさで確保しなければならないため、表示部のサイズが限定される場合があった。この表示部は、従来、指示値などの特定の表示情報を固定的に表示する固定セグメントから構成され、例えば数字の場合には、7セグメント(日の字配列された固定セグメント)構成のものが用いられ、簡易な携帯型データ収録装置として利用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の携帯型データ収録装置は、表示部が固定セグメント構成であったため、画一的な表示内容に限られ、多数のセンサから入力される多種類のデータを、利用者のニーズに合わせた自由な組合せで表示することができなかった。数字セグメントも7セグメントからなるものでは表示サイズを変更したり、任意のチャンネル数を自在に表示したりすることができなかった。あるいは、固定キャラクタタイプも用いられていたが、同様の問題点があった。このため、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面を自在に切り替えすることが可能な携帯型データ収録装置の要請があった。
また、収録データの演算情報や、付随情報の表示が可能で、結果の判定が簡便に行える携帯型データ収録装置の要請があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、現場にて収録した収録データを、現在データ、過去データを問わず多様に表示させ得るとともに、演算情報や付随情報の表示も可能となる携帯型データ収録装置を提供し、携帯型データ収録装置の利便性向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の携帯型データ収録装置は、外部のセンサから入力される複数チャンネルのデータを収録する携帯型データ収録装置において、任意の画面構成でデータ表示を行なうことができるドットマトリクス表示部と、前記複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択して前記ドットマトリクス表示部に表示させる制御部と、前記制御部を操作するためのキー操作部と、を有することを特徴とする。
【0006】
この携帯型データ収録装置では、ドットマトリクス表示部が備えられ、限られた大きさの表示部で、画面構成、文字サイズの変更表示が可能になるとともに、他の情報との同時表示が可能となり、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面が自在に切り替え可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となり、現場での収録データの確認が簡便に行えるようになる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となり、結果の判定が簡便に行えるようになる。
【0007】
請求項2記載の携帯型データ収録装置1は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替える機能を有することを特徴とする。
【0008】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能が付与され、1チャンネル(CH)表示を選択した場合には、表示サイズの範囲で表示内容の拡大表示が可能となり、視認性が高められる。また、複数CH表示を選択した場合には、データ相互間の比較判定が可能となる。
【0009】
請求項3記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、全チャンネル数よりも少ない数のチャンネルを表示しているときに、表示するチャンネルの組み合わせをキー操作で変える機能を有することを特徴とする。
【0010】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル組替え機能が付与され、複数CH表示時に、所望CHの組み合せが可能となり、比較判定の対象データが自在に選択可能となる。
【0011】
請求項4記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、2チャンネル以上を表示しているときに各チャンネルの指示値に加え、表示された各チャンネル間の演算値、例えば平均値や差演算値等を表示する機能を有することを特徴とする。
【0012】
この携帯型データ収録装置では、演算値表示機能が付与され、2チャンネル以上のデータが表示されている場合に、表示された各チャンネル間の平均値や差演算値等が表示され、収録現場における簡易なデータ解析が可能となる。
【0013】
請求項5記載の携帯型データ収録装置は、請求項1記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする。
【0014】
この携帯型データ収録装置では、過去データ表示機能が付与され、収録現場にて、収録データの増減経過や、収録結果(正常な収録が行われたか否か)の確認が可能となり、データのミス収録が防止可能となる。
【0015】
請求項6記載の携帯型データ収録装置は、請求2又は3記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする。
【0016】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能の付与された携帯型データ収録装置において、さらに過去データ表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示が可能となる。
【0017】
請求項7記載の携帯型データ収録装置は、請求項5又は6記載の携帯型データ収録装置において、前記制御部が、過去データ表示時に当該過去データの付随情報を同時に表示する機能を有することを特徴とする。
【0018】
この携帯型データ収録装置では、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能及び演算値表示機能が付与された携帯型データ収録装置において、さらに付随情報表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示と同時に、それぞれの過去データに付加されている付随情報(例えば収録時刻、データNo、警報など)の把握も可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る携帯型データ収録装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る携帯型データ収録装置の外観を表した平面図、図2は図1に示した携帯型データ収録装置の構成を表すブロック図である。
図1に示すように、携帯型データ収録装置1は、片手にて携帯可能な外形サイズの筺体3を有している。この筺体3の上端側の一側面には、外部センサ5(図2参照)と接続されるコネクタ端子部7が設けられている。また、筺体3の表面には例えば液晶表示装置からなるドットマトリクス表示部9が形成される。筺体3の表面には、ドットマトリクス表示部9の下側にキー操作部11が設けられ、キー操作部11は、テンキー13と、上下左右の移動キー15R、15L、15U、15Dと、機能キー17a、17bとからなる。
【0020】
筺体3の内部にはキー操作部11からの操作信号が入力される図2に示す制御部(CPU)21と、ROM23a、RAM23bからなる記憶手段23が内蔵されている。制御部21は、キー操作部11と接続されるとともに、コネクタ端子部7、記憶手段23、ドットマトリクス表示部9と接続されている。制御部21は、コネクタ端子部7から入力される外部センサ5からのデータ信号を、記憶手段23へと格納する。記憶手段23のROM23aは、各種の表示機能及び演算機能を実行するためのプログラムを格納している。また、RAM23bは、外部センサ5から入力されるデータを格納可能としている。
【0021】
データの格納方式としては例えばランダムファイル方式が用いられ、収録データのほか、レコードNoデータ、付随情報などの各種データが1レコード内のそれぞれのフィールドに格納されるようになっている。このランダムファイルからは、任意のレコードNoにおける収録データが、上記の付随情報と共に呼び出されるようになっている。
【0022】
携帯型データ収録装置1は、制御部21に格納された制御プログラムによって処理が実行される「チャンネル数切替機能」、「チャンネル組替え機能」、「演算値表示機能」、「過去データ表示機能」、「付随情報表示機能」等を有している。「チャンネル数切替機能」は、キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替える。「チャンネル組替え機能」は、全チャンネル数よりも少ない数のチャンネルを表示しているときに、表示するチャンネルの組み合わせをキー操作で変更可能とする。「演算値表示機能」は、2チャンネル以上を表示しているときに各チャンネルの指示値に加え、表示された各チャンネル間の演算値、例えば平均値や差演算値等を表示する。「過去データ表示機能」は、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する。「付随情報表示機能」は、例えば収録時刻、データNo、警報情報などの付随情報を表示する。
【0023】
そして、これらチャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能と、過去データ表示機能とは後述するようにリンクして動作可能となっている。また、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能及び過去データ表示機能と、付随情報表示機能とは後述するようにリンクして動作可能となっている。
【0024】
次に、このように構成される携帯型データ収録装置1の動作を説明する。
図3はチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、演算値表示機能の処理手順を表す流れ図、図4はチャンネル数切替機能の表示切り替え動作を表した説明図、図5はチャンネル数切替機能の切り替え画面を例示した説明図、図6は1CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図、図7は2CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図、図8は演算値表示機能の表示状況を表した説明図、図9はチャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と過去データ表示機能の動作状況を模式的に表した説明図、図10はチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能に、付随情報表示機能を動作させた状況の説明図である。
【0025】
図3に示すように、表示処理が開始され、外部センサ5からのデータを入力している携帯型データ収録装置1は、表示CH数の入力待ちとなり(st1)、例えばテンキー13の「1」キーが入力されると、1CH表示へチャンネル数が切替えられる(st3)。「2」「4」キーが入力されると、2CH表示(st5)、4CH表示(st7)へチャンネル数が切替えられる。
【0026】
このチャンネル数切替は、図4に示すように、1CH表示の状態において、テンキー13の「2」キーが入力されれば、2CH表示となり、2CH表示状態において、テンキー13の「4」キー、「1」キーが入力されれば、4CH表示、1CH表示とチャンネル数が切替わる。また、その逆の入力手順による表示も可能としている。
【0027】
このとき、ドットマトリクス表示部9は、図5(a)に示すように、1CH表示の場合、2CH31に入力された1つのデータ33が拡大表示される。また、この際、ドットマトリクス表示部9には、同時に、付随情報である年月日35、及び時刻37が表示される。また、2CH表示の場合、図5(b)に示すように、表示サイズが縮小されて、2つのデータ38、39とが同時表示される。さらに、4CH表示の場合、図5(c)に示すように、表示サイズがさらに縮小され、4つのCHのデータが同時表示されることとなる。
【0028】
また、この際、図5(c)に示すように、ドットマトリクス表示部9では、各データごとの熱電対種類41、熱電対特定番号43の同時表示が可能となっている。
【0029】
図3に示すように、全CH表示以外の1CH表示、2CH表示を行った場合には、左右の移動キー15R、15Lを入力することにより、チャンネル組替え機能が動作するようになっている。例えば、図6に示すように、CH1表示時において、右移動キー15Rが入力されると、表示データがCH2のデータとなり、再び右移動キー15Rが押されて行くことで、表示データがCH3のデータ、CH4のデータを経てCH1のデータへ戻るようになっている。また、その逆の入力キー(左移動キー15L)手順による表示も可能としている。
【0030】
また、図7に示す2CH表示を行っている状態において、このチャンネル組替え機能が動作されると、例えばCH1、CH2が表示されているドットマトリクス表示部9で、右移動キー15Rが入力されると、CH2、CH3の表示に切替わり、さらに右移動キー15Rが入力されて行くことで、表示データがCH3、CH4のデータ、CH4、CH1のデータを経てCH1、CH2のデータへ戻るようになっている。また、その逆の入力キー(左移動キー15L)手順による表示も可能としている。
【0031】
携帯型データ収録装置1では、1CH以上のCH表示時に、演算値表示機能が動作するようになっている。この演算値としては、差演算、CH間平均演算が行われる。すなわち、図3に示すように、2CH表示時において、機能キー17aが入力されると(st9)、図8(a)に示すように、CH3と、CH4とのデータの差演算値が45が表示される。また、図8(b)に示した4CH表示時において、機能キー17bが入力されると(st11)、CH間平均演算値(平均値)47が表示されるようになっている。
【0032】
したがって、チャンネル数切替機能の動作では、1CH表示を選択した場合には、表示サイズの範囲で表示内容の拡大表示が可能となり、視認性が高められる。また、複数CH表示を選択した場合には、データ相互間の比較判定が可能となる。
【0033】
また、チャンネル組替え機能の動作では、複数CH表示時に、所望CHの組み合せが可能となり、比較判定の対象データが自在に選択可能となる。
【0034】
さらに、演算値表示機能の動作では、2チャンネル以上のデータが表示されている場合に、表示された各チャンネル間の平均値や差演算値が表示され、収録現場における簡易なデータ解析が可能となる。
【0035】
これに加え、本実施の形態による携帯型データ収録装置1は、現在表示しているCHの過去データ表示機能を有する。この過去データ表示機能は、上下移動キー15U、15Dによって入力操作される。過去データ表示機能は、チャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と併用可能となっている。
【0036】
したがって、図9に示すように、例えば現在のCHが1CH表示で表示されている場合に(図中左上の画面イ)、下移動キー15Dが入力されると、456番目のデータ画面ロが表示される。この状態で、テンキー13の「2」キーが入力されると、2CH表示で456番目のデータ画面ハが表示される。この表示状態で、下移動キー15Dが入力されると、2CH表示で455番目のデータ画面ニが表示され、ここで、テンキー13の「4」キーが入力されると、4CH表示で455番目のデータ画面ホが表示されることになる。
【0037】
さらに、本実施の形態による携帯型データ収録装置1は、付随情報表示機能を有している。この付随情報表示機能は、上記したチャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能と同時に動作可能となっている。したがって、例えば図10(a)に示すように、1CH表示において、下移動キー15Dが入力されることにより、図10(b)に示す直前の456番目の過去データが表示される。この際、そのデータに例えば警報表示が付加されている場合には、この付随情報である警報表示49も同時に表示される。この警報表示49としては、例えば上限温度警報「H」、下限温度警報「L」とすることができる。
【0038】
また、この画面からチャンネル数切替機能を利用してテンキー13の「4」キーを入力すれば、図10(c)に示すように、CH1〜4の456番目のデータが同時に表示され、かつその付随情報である警報表示49が同時に表示されることになる。
【0039】
したがって、過去データ表示機能が付与され、収録現場にて、収録データの増減経過や、収録結果(正常な収録が行われたか否か)の確認が可能となり、データのミス収録が防止可能となる。
【0040】
また、チャンネル数切替機能及びチャンネル組替え機能の付与された携帯型データ収録装置1において、さらに過去データ表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示が可能となる。
【0041】
さらに、チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能及び演算値表示機能が付与された携帯型データ収録装置1において、さらに付随情報表示機能が付与され、所望CH間の過去データの比較表示と同時に、それぞれの過去データに付加されている付随情報(例えば収録時刻、データNo、警報など)の把握も可能となる。
【0042】
このように、上記の携帯型データ収録装置1によれば、ドットマトリクス表示部9が備えられ、限られた大きさの表示部で、画面構成、文字サイズの変更表示が可能になるとともに、他の情報との同時表示が可能となり、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面が自在に切り替え可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となり、現場での収録データの確認が簡便に行えるようになる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となり、結果の判定が簡便に行えるようになる。
なお、本発明の携帯型データ収録装置が表示し得る演算情報や付随情報としては、上述したものに限らず、携帯型データ収録装置の用途や目的から必要な他のあらゆる内容を示す情報が含まれることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載の携帯型データ収録装置によれば、任意の画面構成でデータ表示を行なうドットマトリクス表示部と、複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択してドットマトリクス表示部に表示させる制御部と、制御部を操作するキー操作部とを備えているので、限られた大きさの表示部であっても、画面構成、文字サイズを変えたり、他の情報を合わせて表示したりして、視認性重視の画面、或いは情報量重視の画面を自在に切り替えることが可能となる。また、収録中において過去のデータが表示可能となるので、現場での収録データの確認が可能となる。さらに、演算情報や付随情報が表示可能となるので、結果の判定が簡便に行えるようになる。この結果、現場にて収録した収録データを、現在データ、過去データを問わず多様に表示させ得るとともに、各種情報の表示も同時に可能にして、携帯型データ収録装置の利便性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型データ収録装置の外観を表した平面図である。
【図2】図1に示した携帯型データ収録装置の構成を表すブロック図である。
【図3】チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、演算値表示機能の処理手順を表す流れ図である。
【図4】チャンネル数切替機能の表示切り替え動作を表した説明図である。
【図5】チャンネル数切替機能の切り替え画面を例示した説明図である。
【図6】1CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図である。
【図7】2CH表示時におけるチャンネル組替え機能の組替え状況を表した説明図である。
【図8】演算値表示機能の表示状況を表した説明図である。
【図9】チャンネル数切替機能とチャンネル組替え機能と過去データ表示機能の動作状況を模式的に表した説明図である。
【図10】チャンネル数切替機能、チャンネル組替え機能、過去データ表示機能に、付随情報表示機能を動作させた状況の説明図である。
【符号の説明】
1…携帯型データ収録装置
9…ドットマトリクス表示部
11…キー操作部
21…制御部
45…演算値としての差演算値
47…演算値としての平均値
49…付随情報としての警報表示
Claims (7)
- 外部のセンサから入力される複数チャンネルのデータを収録する携帯型データ収録装置において、
任意の画面構成でデータ表示を行なうことができるドットマトリクス表示部と、
前記複数チャンネルのデータの中から1チャンネル以上のデータを選択して前記ドットマトリクス表示部に表示させる制御部と、
前記制御部を操作するためのキー操作部と、
を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求項1記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、キー操作で表示チャンネルの数を1又はそれ以上との間で任意に切り替える機能を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求項1記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、全チャンネル数よりも少ない数のチャンネルを表示しているときに、表示するチャンネルの組み合わせをキー操作で変える機能を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求項1記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、2チャンネル以上を表示しているときに各チャンネルの指示値に加え、表示された各チャンネル間の演算値を表示する機能を有すことを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求項1記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求2又は3記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、現在表示しているチャンネルの過去のデータをキー操作により表示する機能を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。 - 請求項5又は6記載の携帯型データ収録装置において、
前記制御部が、過去データ表示時に当該過去データの付随情報を同時に表示する機能を有することを特徴とする携帯型データ収録装置。
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JP2002362623A JP2004191318A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 携帯型データ収録装置 |
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Citations (5)
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- 2002-12-13 JP JP2002362623A patent/JP2004191318A/ja active Pending
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